◆ ダイアック : ダイアックは、互いに逆方向になるように、2 つのダイオードを、並列に接続したものである。ダイアックに印加された交流電圧が、ある値を超えると、鋭いインパルスを発生する。このインパルスをトライアックのゲートに加えることによって、位相制御による交流電流の制御を行うことができる。インパルスは、理論的には、高さが無限大で幅がゼロのパルスであり、実用上は、十分に高く十分に狭いパルスのことである。
◆ ダイアモンド : ダイアモンドは、宝石であるが、そのほかに、工具などの工業用の用途がある。工業用ダイアモンドは、不純物のために着色している。ダイアモンドの成分は炭素であり、炭素から、合成することができる。これを人工ダイアモンドという。宝石用のダイアモンドも、合成することができるが、精製に手間がかかり、コスト的に引き合わない。
◆ 耐圧 : 耐圧は、圧に耐えることであるが、圧は、圧力の場合と電圧の場合とがある。ここでは、耐電圧である。
◆ 帯域 : 帯域は、周波数帯域の略であり、ある周波数の範囲のことをいう。
◆ 帯域阻止フィルタ : 帯域阻止フィルタは、バンドエリミネーションフィルタともいい、特定の帯域の信号だけを通さない特性を持つフィルタである。
◆ 帯域通過フィルタ : 帯域通過フィルタは、バンドパスフィルタともいい、特定の帯域の信号だけを通過させる特性を持つフィルタである。
◆ 第 1 世代携帯電話 : 第 1 世代携帯電話は、1 G と呼び、主に自動車電話として、1979 年にスタートした、アナログ方式の電話である。
◆ 第 1 前提(論理の) : 論理の第 1 前提は、論理における推論で、2 つの前提から結論を導くときの、第一の前提である。たとえば、「(第 1 前提) 中村君が、要出席日数の 1/3 以上欠席したら、彼は進級できない。(第 2 前提) ところが、中村君は、要出席日数の、1/3 以上を欠席した。(結論) 故に、中村君は進級できない。」
◆ 第 2 世代携帯電話 : 第 2 世代携帯電話は、2 G と呼び、1993 年にスタートしたディジタル方式によるサービスである。国内は、PDC 方式であり、i モードなどの通話以外のサービスが付加された以降を、2,5 G とも呼んでいる。
◆ 第 2 前提(論理の) : 論理の第 2 前提は、論理における推論で、2 つの前提から結論を導くときの、第 2 の前提である。たとえば、「(第 1 前提) 中村君が、要出席日数の 1/3 以上欠席したら、彼は進級できない。(第 2 前提) ところが、中村君は、要出席日数の 1/3 以上欠席した。(結論) 故に、中村君は進級できない。」
◆ 第 3 世代携帯電話 : 第 3 世代携帯電話は、3G ともいい、ITU(国際電気通信連合)によって定められた、IMT-2000 の標準に準拠したディジタル携帯電話のことである。高速なデータ通信や、マルティメディアを利用した各種のサービスが提供される。さらに、第 4 世代のサービスも、視野に入っている。
◆ ダイオード : ダイオードは、p形半導体と、n形半導体とを接合したもので、電流を一方向のみに流す整流作用を持っている。n形半導体は電子が電荷を運び、p形半導体は正孔が電荷を運ぶ。
◆ ダイオード温度計 : ダイオード温度計は、シリコンダイオードの順方向電圧が、温度によって変化することを利用した温度計である。ダイオード温度計は、IC(集積回路)に組み込んで、IC の内部温度を測るのにも用いられている。
◆ 体温計 : 体温計は、体温を測る温度計である。以前は水銀式体温計が用いられたが、現在は多くがサーミスタ式体温計である。
◆ 体感温度 : 体感温度は、人が感じる気温だけでなく、湿度、風速、放射量の値や、変化の速度、心理的な状態の影響を受ける。とくに、湿度の影響が大きい。湿度による体感温度は、気温を t ℃、相対湿度を h % とすれば、t - (1/2.3)(t - 10)(0.8 - h/100) であり、気温が 10℃ 以上のときは温度が上がるほど暑く感じ、10℃以下のときは温度が上がるほど寒く感じる。風速の影響は、t - 4√V ただし V は風速(m/s)である。
◆ 大規模集積回路 : 大規模集積回路は、LSI といい、素子数が 1000 以上のものをいう。ただし、素子数は、時代によって異なる。
◆ 大工道具 : 大工道具は、大工が家などを建てるときに使う道具の総称である。木材を、切る、削る、組む などするとき使う。主なものに、のこぎり、かんな、かなづち、のみ がある。
◆ 体系化(プロトコルの) : プロトコルは、通信を行うときの約束事である。プロトコルの体系化は、プロトコルに高い汎用性を持たせるために、プロトコルを階層化したものである。
◆ 対向車 : 対向車は、同じ道路を、自分の進行方向から、こちらに向かってくる車のことである。
◆ 対向車線 : 対向車線は、自分の進行方向から、こちらに向かってくる車の車線である。
◆ 体脂肪計 : 体脂肪計は、体脂肪率(人体の体脂肪の割合)を測る計測器である。いろいろな原理のものがあるが、インピーダンス法が多い。インピーダンス法は、体に微弱な電流を流し、電気抵抗から体脂肪率を算出する。
◆ 体脂肪量 : 体脂肪量は、人体中の脂肪量である。肥満の程度は、体重に対する脂肪の割合で見る。これを体脂肪率という。
◆ 体重 : 体重は、動物の体の重さであるが、人の体重を指すことが多い。適正な体重(kg)は、身長(m)×身長(m)×22 である。BMI 値も用いられる。BMI 値は、体重(kg)÷(身長(m)×身長(m)) である。一般に BMI 値は、25 を超えると危険信号と言われている。やせすぎ(BMI 値 18.5 以下)も良くない。
◆ 体重計 : 体重計は、体重を測る計測器である。家庭用体重計、体重・身長計などがある。
◆ 体重・身長計 : 体重・身長計は、体重と身長とを同時に測れる計測器である。肥満度を同時に表示できるものもある。
◆ 対称 : 対称は、シンメトリともいい、ある変換に関して不変である性質を言う。通常は図形に関する対称のことである。左右対称、回転対象、鏡面対象などがある。
◆ 耐障害性 : 耐障害性は、障害が起こり難いこと、または、障害が起こったとしても、その障害による影響を小さく抑えることである。
◆ 対称性 : 対称性は、対称の特性を持つことである。対称は、シンメトリともいい、ある変換に関して不変である性質を言う。通常は図形に関する対称のことである。左右対称、回転対象、鏡面対象などがある。
◆ ダイシング : ダイシングは、半導体素子製造の一つの工程であって、前工程が終了したウエハを、一つ一つの IC チップに切り離す工程である。
◆ 体積抵抗率 : 体積抵抗率は、抵抗率、比抵抗ともいい、導電率の逆数である。導電率σは、電流密度(単位面積あたりに流れる電流)を J、電界を E とすれば、J = σE である。
◆ 体操 : 体操は、身体の均整な発育、健康の増進、体力の鍛錬などを目的として行う、一定の規則正しい運動である。
◆ 多位置制御 : 多位置制御は、多段制御、多値制御ともいい、オンオフ制御の拡張である。複数の偏差の値に対応して、そのそれぞれに操作変数の値を割り付けた、階段状の制御を行う。
◆ 帯電 : 帯電は、物体が電気を帯びる現象である。別の物体から電子を奪ったときは、負に帯電し、逆の場合は正に帯電する。帯電したまま動かない電気を静電気という。静電気は摩擦によって発生する。帯電した電子は、導体を通って放電する(静電気放電)。
◆ 大電力用(半導体素子の) : 半導体素子の大電力用は、大電力で使用できる半導体素子であるが、具体的に定義された値は無い。
◆ タイトル : タイトルは、表題のことであるが、ここでは、ウェブ(ホームページ)のタイトルのことである。ウェブのタイトルには、2 つある。一つはウェブの本文に書かれているタイトルであって、通常本文の先頭に書かれている。もう一つは、ウェブの基になっている HTML 文書のタイトルである。これが、ウェブにとっての正式のタイトルであるが、通常のウェブの閲覧では現れない。
◆ ダイナミックレンジ(スキャナの) : ダイナミックレンジは、信号の再現能力を表す数値で、最小値と最大値との比をデシベル(dB)で表したものである。ディジタル信号のダイナミックレンジは、ビットで表すこともある。スキャナのダイナミックレンジは、光学密度ともいう。
◆ ダイナミックレンジ(眼の) : 人の眼のダイナミックレンジは、約 80 dB である。ただし、80 dB の範囲を感じることができるのであって、同時に感じ分けるのではない。暗い部分を見て、次に視線を移して明るいところを見たときに感じるということである。
◆ ダイナモ : ダイナモは、発電機のことであるが、通常は自転車に取り付ける発電機をいう。
◆ ダイニングキッチン : ダイニングキッチンは、食事室(ダイニング)と台所(キッチン)とが一体化した部屋のことであり、DK と略す。戦後間もない時期に、旧住宅公団が開発した公共住宅で登場した。それまでの日本住宅は、寝起きと食事を同じ和室で行うことが多かったが、DK スタイルの登場で、寝食分離が実現した。またこれによって、椅子式の洋風生活のスタイルが定着した。
◆ ダイニングホットカーペット : ダイニングホットカーペットは、敷くだけでキッチンやダイニングの床暖房をすることができる、暖房製品である。テーブルや椅子を上に載せることができる。
◆ ダイニングルーム : ダイニングルームは、食事室のことである。キッチンを兼ねた、ダイニングキッチンもある。
◆ 耐ノイズ性(光ファイバの) : 光ファイバの耐ノイズ性は、電気ケーブルと比較して、大幅に優れている。光ファイバが、電気ノイズに影響されないのは当然である。また、光は簡単に遮光することができるから、光のノイズも受けない。
◆ 台風 : 熱帯の海上で発生する低気圧を、熱帯低気圧と呼び、このうち、北西太平洋で発達して、中心付近の最大風速が、およそ 17 m/s(風力 8)以上になったものを台風と呼ぶ。台風は、上空の風に流されて動き、また、地球の自転の影響を受けて北に向かう。このため、通常東風が吹いている低緯度では、台風は西に流されながら北上し、上空に西風が吹いている中・高緯度で、台風は、速い速度で北東に進む。
◆ タプライター : タプライターは、欧文用のタイプライターと、日本語(漢字)の和文タプライターとがある。タイプライターは、手動式、電動式、電子式と進化したが、現在では、ワープロ専用機またはコンピュータとワープロの組み合わせに移行している。
◆ 体膨張係数 : 体膨張係数は、体膨張率ともいい、0 ℃のときの体積を Vo、t℃のときの体積を V とすれば、V = Vo(1 + βt) である。ただし、βは、体膨張係数である。なお、固体の場合、線膨張率をαとすれば、β = 3 α である。
◆ 体膨張率 : 体膨張率は、体膨張係数ともいい、0 ℃のときの体積を Vo、t℃のときの体積を V とすれば、V = Vo(1 + βt) である。ただし、βは、体膨張率である。なお、固体の場合、線膨張率をαとすれば、β = 3 α である。
◆ タイマー : タイマーは、一定時刻または一定時間後に自動的に何かする(たとえばスイッチをオンする)機能である。スイッチを動作させるものは、タイムスイッチともいう。一定時間ごとに繰り返し動作するものもある。
◆ タイムカプセル暗号 : タイムカプセル暗号は、指定時刻が鍵になった暗号である。この指定時刻は、電波時計による時報が用いられる。
◆ タイムコンスタント : タイムコンスタントは、時定数ともいい、たとえば RC フィルタにおけるステップ応答で、その出力値が、定常値の 0.632 倍に達する時間である。伝達関数で表せば、1/(Ts + 1) の T のことである。
◆ タイムシェアリング : タイムシェアリングは、時分割多重化ともいい、多重化の手法の一つである。時分割多重化は、必要なデータ伝送速度の n 倍の伝送速度で伝送を行い、その 1 タイムスロットを、時間的に n 分割し、その 1 分割分の時間に各 1 チャンネルを割り付けて、1 タイムスロット中に、n 回線分のデータを送る方式である。
◆ タイムスイッチ : タイムスイッチは、予め決められた時刻、または時間に、動作させるスイッチである。一定時間ごとに繰り返し動作させるものもある。
◆ タイムチャート : タイムチャートは、信号の時間的な変化の様子を示す図である。一般に横軸が時間で、縦軸は、機械や機器の動きや信号の変化を表す。
◆ ダイヤフラム : ダイヤフラムは、隔膜、仕切板ともいい、ポンプや圧力計に使用して液体などと機械部分とを分離したり、スピーカや聴診器などの振動板として使用したりする。
◆ ダイヤル : ダイヤルは、目盛盤、指針盤、日時計などのことであるが、ここでは電話のダイヤルのことである。電話のダイヤルは、以前は回転ダイヤル式(ダイヤル式、パルス式)であったが、現在ではプッシュ式(トーン式、ピポパ)が多い。なお、回転ダイヤル式とプッシュ式は、電話機と、局線(電話局の交換機)との、両方がある。局線が回転ダイヤル式であっても、電話機をプッシュ式にすることが可能である。この場合、電話機内で、回転ダイヤル式と、プッシュ式との変換を行っている。
◆ ダイヤルゲージ : ダイヤルゲージは、測長計の一種であって、棒の伸縮の形で検出し、ダイヤルで読み取る方式のものである。ダイヤルゲージの分解能は 10μm 程度で、ストロークは、4〜5 mm である。てこ式のものは、分解能 2μm と高いが、ストロークは 1 mm 以下である。
◆ ダイヤルトーン : ダイヤルトーンは、電話機の受話器を持ち上げたとき聞こえる、ブーとかツーといった音のことである。この音がすれば、通話できる状態になっている。
◆ ダイヤルパルス : ダイヤルパルスは、回転ダイヤル式の電話において、ダイヤルしたときに出すパルス信号であって、相手先の電話番号を送信する信号である。
◆ 太陽 : 太陽は、銀河系の恒星の一つであって、太陽系の物理的中心である。直径約 140 万 km、地球からの平均距離は約 1 億 5 千万 km で、推定年齢は 約 46 億年である。太陽系には、9 個の惑星(水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星と、多数の小惑星(火星と木星との中間)がある。
◆ 太陽系 : 太陽系は、太陽を中心とし、その周りを回る 9 個の惑星、多数の小惑星、惑星の周りを回る衛星とで構成されている。その他、彗星、エッジワース=カイパー・ベルト天体(カイバーベルト天体)がある。エッジワース=カイパー・ベルト天体は、海王星の軌道よりも遠い天体で、太陽から約 30〜50天文単位に存在する天体の総称である。天文単位とは、地球が太陽を回る楕円軌道の長半径のことである。
◆ 太陽光 : 太陽光は、太陽が放射する光であるが、地上に到達するときは、その一部が大気に吸収されるため、太陽が放射したものとは、波長分布が異なっている。通常太陽光は、地上におけるものを指す。人類をはじめ地上の生物は、全て、太陽光の恩恵によって生息している。地上で受ける太陽エネルギーは、緯度、季節、時間によって変化するが、日本付近では、最大約 1 kW/m2 である。地球に到達する太陽光線の 1 時間当たりの総エネルギー量は、20 世紀後半の世界の 1 年間で消費されたエネルギーに匹敵する。
◆ 太陽光発電 : 太陽光発電は、太陽電池を利用して発電するシステムである。住宅用(10 kW 以下)と産業用(10 kW 以上)とがある。太陽電池は、屋根や屋上に設置できるので、余分なスペースを必要としない。たとえば、約 4 kW のもので、3.2 m ×9.7 m である。現状では、設備費を償却できるほどの経済性は無いが、将来は、経済性が出ると思われる。
◆ 太陽電池 : 太陽電池は、光起電力効果を利用して、光エネルギーを直接電力に変換する機器である。主流のシリコン太陽電池のほか、いろいろなものが、実用化されている。シリコン太陽電池は、pn 接合形の半導体である。発光ダイオードと逆の過程を通じて電子に光のエネルギーを吸収させ、エネルギーを持った電子を直接的に電力として取り出す。
◆ 太陽熱 : 太陽熱は、太陽が放射する熱のことである。太陽が放射する電磁波のうち、主に熱に関係するのは、赤外線であり、可視光線も関与している。紫外線は、主に化学作用に寄与する。太陽が放射する熱量のうち、地球に到達するエネルギーは、2×1017W(ワット)である。太陽熱を利用する代表的な装置が、家庭用では、太陽熱温水器である太陽熱温水器は、屋根などに設置して、水を温めて温水を作る。夏季には、70℃の温水を作ることができ、風呂などは、そのまま使用できる。冬季でも、40℃になる。給湯器と組み合わせれば、熱水を利用することができる。太陽光発電もある。
◆ 対流伝熱 : 対流伝熱は、伝熱の一つの形態であって、ある固体の表面と、ある液体との間、および、液体内の伝熱である。対流は、自然対流と、強制対流とに分けられる。(1) 自然対流は、流体中に温度差ができたとき、それと共に密度差が生じ、密度が小さい部分が上に、密度が大きい部分が下に移動し、全体としての流れが誘起される。(2) 強制対流は、ポンプなどの外力によって作られる流れである。
◆ タウニュートリノ : タウニュートリノは、ニュートリノの一種である。ニュートリノは、電荷を持たない質量が非常に小さい粒子である。このため、その観測に、スーパーカミオカンデなどの、巨大な設備を必要とする。
◆ タウンアクセスビリティ : タウンアクセスビリティは、道路のアクセスビリティのことであって、バリアフリーで、誰もが安心して、安全に通行できることである。
◆ ダウンスキャンコンバータ : スキャンコンバータは、パソコンのディスプレイとテレビとの水平同期周波数を変換する。ダウンスキャンコンバータは、パソコン用のアナログ RGB をテレビの NTSC 方式に変換する。
◆ ダウンライト : ダウンライトは、天井に埋め込む小形の照明で、照光面積が狭い。広い空間では、間接照明と組み合わせて、補助として使用する。
◆ ダウンロード : ダウンロードは、ネットワーク(たとえばインターネット)上にあるデータを、ローカル(たとえば自分のパソコン)に転送して、保存することである。
◆ ダウンロードサイト : ダウンロードサイトは、ダウンロードの対象となる、データやファイルなどを提供する、ウェブサイトのことである。ウェブサイトは、1 冊の本のように まとめて公開されているウェブのページ群である。
◆ 高松城 : 高松城は、岡山県高松市に在った城で、羽柴秀吉の水攻めで良く知られている。
◆ 焚き火 : 焚き火は、屋外で、木材などを集めて燃やすことである。人類が火を使うようになった始めは、焚き火である。現在では、庭の落ち葉焚き、キャンプファイアなどとして、使われている。また、焚き火を屋内に持ち込んだものが、囲炉裏である。
◆ タグ(洗濯方法指定の) : タグは、ここでは、衣料に付けた、洗濯方法指定のタグである。タグは、元々は、荷札のことであるが、簡単な内容を記載した小片をタグという。衣料の材質は多く、その材質によって洗濯方法が異なる。洗濯方法を誤ると、衣料を損傷する恐れがある。そのため、衣料には、洗濯方法指定のタグが、取り付けてある。洗濯方法指定のタグの表示は、JIS L 0217 で決められている。
◆ 宅配便 : 宅配便は、一般消費者を対象とする、小口荷物の運送である。昔の郵便小包が、送ったとき何時着くか分らない状態であったのに対して、着日時を(可能な範囲で)指定できることから、急速に普及した。現在では、ほとんどのコンビにで取り扱っている。取り扱えない品目もある。
◆ ダークファイバ : ダークファイバ は、布設さているが、まだ使用されていない光ファイバのことである。回線は一般に多重化されているが、この多重化された回線の空き部分もダークファイバと呼んでいる。なお、未使用のメタル回線は、ドライカッパという。
◆ 竹 : 竹は、イネ科タケ亜科に属する多年生常緑植物の中で、大形のものの総称である。一般的には、イネ科タケ亜科に属するもののうち、大形のものを竹、小形のものを笹と呼んでいる。竹の種類は、世界で 1500 種類以上、日本で 560 種類ほどある。このうち、販売されている一般的な竹材は、マダケ、ハチク、モウソウチク、メダケである。
◆ タコメータ : タコメータは、回転速度計のことである。通常は、車のエンジンの回転速度計のことをいう。車のエンジンのタコメータは、1 分間あたりの回転数であり、単位を rpm という。一般にも rpm が使用されることが多い。
◆ 確からしさ : 確からしさは、たとえば、サイコロを振ったとき、1 の目が出る確からしさは、1/6 である。このような、確からしさを数学的に取り扱ったものが、確からしさ(確率)である。また、棒の長さを測定すると、バラツイタいくつかの数値が得られるが、真の値は分らない、このバラツイタ値から真の値を推定するとき、ある確からしさで、真の値を推定することになる。この種の確からしさは、一般には、正規分布になる。なお、以前は誤差という言葉が使われた。誤差とは、真の値との差である。しかし、真の値は分らない。したがって、誤差の値も分らない。このことから、誤差の言葉は、現在では使用しない。
◆ 多次遅れ : 遅れは、システムや系に存在する、入力と出力との間の、時間的な遅れのことである。この遅れの最も簡単なものは、RC フィルタである。RC フィルタは、伝達関数で表すと、1/(Ts + 1) の形となる。ここで s は、ラプラス変換子である。このように伝達関数の分母が、s の 1 次式で表されるものを 1 次遅れといい、伝達関数の分母が、s の n 次式で表されるものを n 次遅れという。多次遅れは、高次遅れともいい、3 次遅れ以上の遅れをいう。
◆ タスク照明 : タスク照明は、作業などに必要な部分を照らす照明をいう。これに対して、壁や天井など全体を照らす照明をアンビエント照明という。
◆ タスクアンビエント照明 : タスクアンビエント照明は、作業面(タスク)を必要な明るさで照明すると同時に、部屋全体(アンビエント)を、それよりも、やや明るさを落とした直接光または間接光で補う照明法である。
◆ 多層基板 : 多層基板は、プリント基板の一種であって、少なくとも 3 層のパターン面を有し、その内、1 層がグラウンド層であり、グラウンド層に隣接した別の一層が電源で構成されているプリント基板である。
◆ 多段制御 : 多段制御は、多位置制御、多値制御ともいい、オンオフ制御を拡張したものである。複数の偏差の値に対応して、そのそれぞれに操作変数の値を割り付けた、階段状の制御である。
◆ 立ち上がり(信号の) : 信号の立ち上がりは、ここでは、ディジタル信号の立ち上がりである。信号の立ち上がりは、理想的には、瞬間的であるが、実際には、有限の時間を必要とする。なお、立下りを含めて、立ち上がりの言葉で代表することも多い。
◆ 立ち上がり時間(信号の) : 信号の立ち上がり時間は、ここでは、ディジタル信号の立ち上がり時間である。信号が10 % から 90 % まで変化する時間で定義される。なお、信号の立ち上がり時間と、たち下がり時間とが、ほぼ等しいときは、立ち上がり時間の言葉で代表させることがある。
◆ 立ち下がり(信号の) : 信号の立ち下がりは、ここでは、ディジタル信号の立ち下がりである。信号の立ち下がりは、理想的には、瞬間的であるが、実際には、有限の時間を必要とする。なお、立下りを含めて、立ち上がりの言葉で代表することも多い。
◆ 立下り時間(信号の) : 信号の立ち下り時間は、ここでは、ディジタル信号の立ち下がり時間である。信号が90 % から 10 % まで変化する時間で定義される。なお、信号の立ち上がり時間と、たち下がり時間とが、ほぼ等しいときは、立ち上がり時間の言葉で代表させることがある。
◆ タッチタイピング : タッチタイピングは、ブラインドタッチともいい、タイプライターや、パソコンのキーボードなどのキーを、キーボードのキーを見ないで文字入力することを言う。タッチタイピングを行えば、原稿の文字を見たままでキー入力を行うことができるので、印字速度を速くすることができる。
◆ 多値ディジタル : 通常の、0/1 のディジタル値(2 値ディジタル、2 進数)を、アナログ信号で表すときは、電圧の低い/高い の 2 つ値ので表現できる。多値ディジタルは、たとえば、10 値ディジタルであれば、0〜9 の 10 個のディジタル値を持つ。これをアナログで表すと、たとえば、10 本の高さが異なる線で表すことになる。この意味では、最も単純なものは、2 値ディジタルである。したがって、コンピュータは、2 進数を基本としている。しかし、数字で表現すると、たとえば 10 進数で 63 は、2 進数では 111111 となり、10 進数の方が、分りやすい。すなわち、人間にとっては、多値ディジタルの方が便利である。ただし、10 進数は、人の指が 5 本であったことに起因している。数学的な合理性からいうと、2 進数の 8 または 16 が優れており、約数が多いという点からは、12 進数が優れている。
◆ 多重化 : 多重化は、複数の通信を、物理的または論理的な 1 回線で行うことをいう。多重化には、代表的な 3 つの方式がある。(1) 周波数分割多重化 : 複数のデータを周波数の異なる搬送波で変調して、多重化する方式である。(2) 時分割多重化(タイムシェアリング) : 各タイムスロットでデータを逐次伝送する方式において、各タイムスロットを複数の時間帯に分割し、その各々に異なったデータチャンネルを割り付ける方式である。(3) 符号分割多重化 : それぞれのチャンネルに異なった符号を乗算して送信し、受信側で、送信に対応した符号を乗算することによって元の信号を取り出す方式である。
◆ 多重包装 : 多重包装は、包装を重ねることであるが、ここでは、通信におけるプロトコルの階層化を包装にたとえたものである。
◆ 多次フィルタ : 多次フィルタは、フィルタの 1 分類であって、3 次フィルタまたはそれ以上の次数のフィルタをいう。
◆ 脱毛 : 脱毛は、毛が抜け落ちること、または、美容上の理由により、毛を取り去ることであり、ここでは後者の毛を取り去ることである。脱毛は、医療機関で行うもの、エステで行うもの、自己処理で行うものがある。脱毛の方法を列挙すると、レーザー脱毛、電気脱毛、絶縁脱毛、ニードル脱毛、光脱毛、IPL 脱毛、フラッシュ脱毛、プラズマ脱毛、ワックス脱毛がある。
◆ 脱毛機 : 脱毛機は、脱毛するための機器である。家庭で使用する脱毛機には、電気脱毛機(一般的な機種で、高速に回転し毛をつかみ抜くもの)、レーザー脱毛機(永久脱毛はできないが、使用しているうちに毛が薄くなり目立たなくなる)、高周波脱毛機(むだ毛に高周波を当てて、毛根にダメージを与える。むだ毛自然に抜け落ち数ヶ月間生えない)。
◆ 縦波 : 縦波は、波動の一種であって、粗密波ともいい、媒質の振動が、波の進行方向と同じ方向のものをいう。たとえば、音は、縦波である。
◆ ダニの増殖 : ダニは、節足動物門挟角亜門クモ網ダニ目に属する動物の総称である。世界で約 2 万種といわれている。比較的小形のものが多く、1 mm を超えないものが大部分である。大きいものでも 1 cm 程度である。直接人間を攻撃するダニの他、農業害虫、食品(小麦粉など)につくもの、アレルギーの元になるものなど、人との関わりが大きい。ダニの増殖は、湿度と密接な関係があり、相対湿度が 80 % を超えると急激に増殖する。
◆ タービン : タービンは、ガスや蒸気などの流体を羽根車に吹き付けて、その軸を回転させて機械的エネルギーを得る装置である。
◆ 食べ合わせ : 食べ合わせは、2 種類以上の食べ物を同時に食べることである。その組み合わせによって、栄養効果が高くなったり、低くなったりする。ただし、食べ合わせの言い伝えには、迷信も多い。
◆ 多変数 : 多変数は、変数の数が多いことである。一般にシステムは、多変数の系である。多変数の系とは、単に変数の数が多いだけでなく、それらの変数が、互いに複雑に影響し合っている。このため、ある一つの変数 A の値を変えようとして、変数 A の値を変える能力をもつ変数 B の値を変えると、同時に他の C、D ・・・などの変数の値も変化してしまう。
◆ 多変数制御 : 多変数制御は、一つの操作変数の値を変化させることによって、他の複数の変数値が変化するシステムを、制御することである。このため、1 入力 1 出力のシステムと比較して、制御が難しい。
◆ 球形弁 : 球形弁は、グローブバルブともいい、流量を制御するために使用する弁である。球形弁は、全開しても、抵抗があり、圧力降下が生じる。圧力降下を避けたいときは、仕切り弁を使用する。
◆ ターミナルアダプタ : ターミナルアダプタは、パソコン、モデム、アナログ電話、FAX などの、直接 ISDN に接続できない機器を、ISDN に接続するための、デバイスである。
◆ ターミネータ : ターミネータは、終端抵抗ともいい、バスにおいて、その端で信号の反射が起こることを防ぐための抵抗である。
◆ ダム : ダムは、川などを流れている水を貯める施設である。一般には、洪水調節や水道用などへの利水を目的として作られる。以前は発電用のダムが多かったが、現在では、発電は、原子力発電を含み、火力発電が主体である。
◆ ダム式 : ダム式は、ここでは、水力発電の貯水の方式の一つである。ダムによって貯水池を作り、ダムの直下に発電所を設ける方式である。
◆ ダム水路式 : ダム水路式は、発電の方式の一つであって、ダムで貯水池を作り、貯水池の水を水路によって発電所に導く方式である。
◆ 他励磁電動機 : 他励磁電動機は、界磁回路と電機子回路とが独立した直流電動機である。両者が独立しているので、制御を細かく行うことができる。
◆ たれ壁 : たれ壁は、床の間の上部などにある、天井から垂れ下がっている壁である。
◆ タワー形(パソコンの) : パソコンのタワー形は、パソコン本体の形状が、縦長の箱の形をした、パソコンであり、最も普通の形である。
◆ 単位 : 単位は、大学などで、履修する科目に付けられている、単位のことでもあるが、ここでは、SI 単位における単位である。SI 単位は、長さ(m)、時間(s)などの基本単位 7 種類、平面角(rad)などの補助単位 2 種、および、これらから誘導された組立単位(たとえば 力)とからなる。
◆ タンカー : タンカーは、石油、液化石油ガスなどの液体を、大量に輸送するために作られた、専用の貨物船である。
◆ 段重ね(フィルタの) : 段重ねは、カスケード接続ともいい、ある要素の出力を次の要素の入力とし、これを、何段も接続してゆくことである。フィルタの段重ねは、パッシブフィルタの段重ねと、アクティブフィルタの段重ねとでは、特性が異なる。パッシブフィルタの段重ねは、アクティブフィルタの段重ねよりも、特性が緩やかになる。
◆ 単極性出力(DA コンバータの) : DA コンバータの単極性出力は、ストレートバイナリともいい、出力の極性が、プラスまたはマイナスのどちらか一方だけのものをいう。これに対して、両極性出力は、プラス/マイナス両方にまたがって出力する。
◆ タンク : タンクは、戦車のことでもあるが、ここでは、液体や気体を蓄えておく容器のことである。
◆ タングステン : タングステンは、金属元素の一種であって、原素記号 W、原子番号 74、原子量 183.9 である。灰白色の、融点が 3400℃の非常に硬く重い金属(比重 19.3)である。融点が高く、金属としては比較的大きな電気抵抗を持つので、電球のフィラメントに使用されている。その他、タングステン鋼としても、利用されている。
◆ 単結晶 : 単結晶は、結晶の一形態であって、結晶のどの場所をとっても、同じ結晶方位を持っており、結晶を構成している分子(または原子)が、空間的に規則正しい配列になっているものをいう。ダイヤモンド、サファイア、ルビーなどの宝石は、単結晶である。
◆ 炭酸ガス : 炭酸ガスは、二酸化炭素ともいい、大気中に約 0.03 % 含まれている。常温では気体であり、固体は ドライアイスと呼ばれている。炭酸ガスは、炭素を含む物質の燃焼や、生物の代謝活動によって生じる。また、多くの植物は、光合成によって、水と炭酸ガスから酸素と澱粉を生成する。炭酸ガスには、温室効果があり、化石燃料の大量燃焼によって発生した炭酸ガスは、地球温暖化の最大の原因とされている。
◆ 弾性限界 : 弾性限界は、弾性体に加える外力を大きくしていったとき、その力が、ある値を超えると、弾性を示さなくなる。このときの外力を、弾性限界という。弾性とは、物体に力を加えて変形したとき、この力を取り去ると、元の形に戻ろうとする性質を言う。
◆ 炭素 : 炭素は、原子番号 6、元素記号 C、原子量 12.0 の非金属元素で、種々な化合物の形で、豊富に存在している。炭素は、すべての、有機物、生命活動と関係があり、有機化学の根本である。
◆ 単相 2 線式 : 単相 2 線式は、単相交流の電力を、電圧線1本、接地された無電圧線 1 本の、計 2 本の電線・ケーブルによって供給する、低圧配電方式であり、単 2 と略称されている。低圧配電の電圧は、100 V /200 V である。
◆ 単相 3 線式 : 単相 3 線式は、単相交流の電力を、3 本の電線・ケーブルによって供給する、低圧配電方式であり、単 3 と略称されている。単相 3 線式は、接地された電線に対して、両側の線に、各 100 V の線があり、両側の線間から、200 V を取り出すことができる。したがって、単相 3 線式を使用すれば、単相 200 V 用の電気器具を使用することができる。
◆ 単相交流 : 単相交流は、2 本の電線で供給される、交流のことで、一般家庭で使用されている、普通の電気のことである。その波形は、正弦波形であり、プラスの電圧とマイナスの電圧が交互に繰り返す波形である。日本では、電圧が 100 V で、周波数は、50 Hz の地区(日本の東部)と 60 Hz の地区(日本の西部)とがある(コラム 2.2-1 参照)。
◆ 単相誘導電動機 : 単相誘導電動機は、単相交流電力を入力とする誘導電動機である。単相誘導電動機は、電源の単相交流単独では、始動トルクが得られないので、始動回路が必要である。始動方式には次のものがある。(1) コンデンサ始動(始動用コンデンサを直列に接続した始動巻線を使用して起動し、回転数上昇後に遠心スイッチで開放する)。(2) 分相始動(電気抵抗の大きな始動巻線の磁界の遅れを利用して起動し、回転数上昇後に遠心スイッチで開放する)。(3) 反発始動(交流整流子電動機として起動し、回転数上昇後に整流子短絡装置で短絡する)。(4) くまどり巻き線形(固定子の一部にくまどり巻線を巻いた凸極を設けて、その部分の磁界の遅れを利用する)。
◆ 団体規格 : 団体規格は、工業会などの、各種の団体が、制定した規格のことである。国際規格(たとえば ISO)、国家規格(たとえば JIS)に基づいて作成される。たとえば、日本電線工業会の各種の電線規格がある。
◆ ダンチク : ダンチクは、関東地方以西から、台湾、中国、インドから地中海にまで分布する、大形の多年草で、高さ 4 m ほどになる。
◆ 単調性 : 単調性は、単調な特性のことであるが、ここでは、AD コンバータの単調性である。AD コンバータのアナログ入力の大きさを増加させたとき、AD 変換コードに、ミッシングコード(出力されないコード)が無く、かつコードが単調に増加してゆくことをいう。
◆ 単電源方式(オペアンプの) : オペアンプは、通常 0 ボルト(グラウンド)を中心として動作する。このため、オペアンプの電源は、プラスとマイナスの 2 電源が必要である。オペアンプの単電源方式は、単一の(通常はプラスの)電源で動作するオペアンプである。グラウンドに代わる中心電圧は、電源電圧とグラウンドの中間の電圧となる。単電源方式のオペアンプは、電池を電源とする場合が多いので、レイルトウレイルのオペアンプを使用することが多い。
◆ 断熱シールド : 断熱シールドは、熱の透過を遮断することである。断熱シールドを施した部屋は、保温性が高く、暖房費や冷房費の節約になる。部屋の断熱シールドは、壁や天井に断熱材を入れる。
◆ 短波放送 : 短波放送は、電波の短波(3〜30 MHz 図 7.1-43 参照)を使用した放送である。短波は、電離層による反射のために、小さな出力も非常に遠くに届くので、遠距離通信に向いている。ただし、季節によって電波の伝わり方が異なる。このため、年に何回か定期的な周波数の変更を行っており、同時に複数の周波数で放送している。その中で、最も良く聞こえる周波数にダイヤルを合わせると良い。
◆ ダンピング抵抗 : ダンピング抵抗は、終端抵抗ともいい、伝送路や、バスの端に設ける抵抗のことである。ダンピング抵抗は、信号の立ち上がり/立下りが振動することを防止する。ドライバの出力に直列に付加するものと、レシーバの入力に並列に付加するものとがある。通常はどちらか一方で差し支えないが、両方に付ける場合もある。
◆ タンブラー乾燥 : タンブラー乾燥は、タンブル乾燥ともいい、多孔円筒の装置内に熱風を送り、多孔円筒を回転させながら、衣類を乾燥することである。タンブラー乾燥は、手間が省け、乾燥後の しわ も少ないので、便利であるが、衣類の種類によっては、縮みが激しいので、避けたほうが良いものがある。
◆ タンブル乾燥 : タンブル乾燥は、タンブラー乾燥ともいい、多孔円筒の装置内に熱風を送り、多孔円筒を回転させながら、衣類を乾燥することである。タンブル乾燥は、手間が省け、乾燥後の しわ も少ないので、便利であるが、衣類の種類によっては、縮みが激しいので、避けたほうが良いものがある。
◆ ダンベル : ダンベルは、柄の両端に球形のオモリをつけたもので、柄に部分を握り、上げ下げ、振りなどの動作を行って、筋力トレーニングを行うための、用具である。
◆ 暖房 : 暖房は、ずっと昔は、焚き火が、暖房以外をふくむ、万能の熱源であった。その流れを汲むのが、囲炉裏である。木炭による火鉢とこたつは、部屋の中の局所暖房の代表であった。就寝時は、あんか・湯たんぽが有った。戦後は、石油ストーブさらには、石油ファンヒーターが加わる。現在では、手軽、安全の面から、電気が多く使用されている。電気ストーブのほか、床暖房、冷房を兼ねるエアコンがある。基本的には、局所から、部屋、さらに建物全体という、流れになっている。
◆ 暖房機 : 暖房機は、暖房をするための機器である。小は、手あぶりの火鉢から、大は地域暖房施設まで、様々のものがある。これらは、冷房を兼ねるものもある。地域冷暖房施設は、ひとまとまりの地域に、温水、蒸気、冷水などの、熱媒体を配管を通して供給するものである。
◆ 暖房便座 : 暖房便座は、便座に電気ヒーターを入れて、便座を暖めることができるものである。さらに、湯・水によって肛門を洗浄する機能を加えた、温水洗浄便座もある。
◆ 単方向伝送 : 単方向伝送は、データを一方向だけに送ることができる伝送方式である。これに対して、双方向に、互いにデータをやり取りできる方式を、双方向伝送という。
◆ 端末機 : 端末機は、コンピュータシステムにおいて、CPU に接続され、たとえばキーボードのように、CPU に入力するデータを外部から取り込んで、CPU に引渡し、または、たとえば、プリンタのように、CPU から出力したデータを、印字したりする、一連の装置のことである。
◆ だんらん : だんらんは、円いもののことでもあるが、ここでは、親しいものが集まって楽しく語り合って時を過ごすことである。
◆ 暖炉 : 暖炉は、火を燃やして室内を暖める、壁に設けた炉のことである。ただし、現在では、実際に火を燃やす代わりに、あたかも火が燃えているかのように見える、電熱器を使用するものもある。
◆ 地域形 jp ドメイン : ドメインは、領土、分野、範囲などの意味であるが、ここでは、インターネット上の、コンピュータやネットワークに付けられる、住所に相当する、識別子である。この意味でドメインの言葉が用いられるときは、ドメイン名ともいう。インターネットには、IP アドレスが存在するが、IP アドレスは、数字であるため、分かり難い。これを補うために設けられたものが、文字によるドメインである。ドメイン名の付け方は、いくつかの種類があり、地域形 jp ドメインも、その一つである。地域形 jp ドメインは、ドメインがその組織の地域を表す。たとえば、東京都千代田区にある xyz という組織の地域形 jp ドメインは、xyz.chiyoda.tokyo.jp となる。
◆ 窒化ガリウム : 窒化ガリウムは、ガリウムの窒化物であり、分子式が GaN の、半導体である。窒化ガリウムは、青色発光ダーオードの材料である。
◆ 地殻 : 地殻は、地球の表面を形作る岩石の層のことである。その厚さは 5〜30 km 程度であり、マントルの上に浮いている。地球は、その表面から中に向かって、地殻、マントル、核の順に構成されている。
◆ 力 : 力は、気力、財力など、いろいろな意味に用いられるが、ここでは、物理における力のことである。この物理における力とは、二つ以上の対象の間で、影響を及ぼし合う作用があるとき、その作用のことである。その物理における力にも、重力、電磁気力、弱い力、強い力の 4 つがある、ここでは、上記の重力に関する力のことである。ある物質の質量を m、加速度をa とすれば、力 F は、F = m × a である。加速度は、一定時間ごとに、速度がどれだけ増加するかを表す単位であって、SI 単位で、「メートル毎秒毎秒」である。すなわち、1 秒間で速度(m/s)が どれだけ増加するか を示す単位である。
◆ 置換法 : 置換法は、測定法の一種である。まず、変位法の計器に、測定量を加えて、そのときの値を読み取る。次に値が既知の基準量を加えて、指針の触れが上記の値と一致するように、基準量を調整する。このときの基準量の合計値が、測定量である。
◆ 地球 : 地球は、太陽からの距離が 3 番目の太陽系の惑星であって、金星の外側 火星の内側にある。大きさは太陽系で 5 番目である。地球は、液体の水を有する唯一の惑星である。太陽からの平均距離利は 1 億 4 千万 km、半径は 6378 km である。太陽を周る公転周期 365 日、自転周期 23.56 時間、自転周期の傾き 23.44 度、表面温度 -70〜50℃、大気の成分は、窒素(77 %)、酸素(21 %)が主体で、その他水蒸気、二酸化炭素などがある。
◆ 地球温暖化 : 地球温暖化は、地球の平均気温が上昇している現象である。18 世紀後半から、産業の発展に伴い、人類は石炭や石油などを大量に消費するようになり、大気中の二酸化炭素(炭酸ガス)の量は、200 年前と比べて、30 % ほど増加している。このまま進めば、21 世紀末には、二酸化炭素の濃度は現在の 2 倍以上になり、このため、地球の平均温度は、今より 1 4〜5.8℃上昇すると予測されている。大気中の二酸化炭素は、地表面から放射される熱を吸収し、この熱を地表面に再放射するからである。これを温室効果という。温室効効果をもたらす、温室効果ガスは、二酸化炭素のほかに、メタンやフロンなどがあるが、フロンなどの人工の化学物質は、二酸化炭素よりも温室効果が強く、その影響が懸念されている。
◆ 地球環境 : 地球環境は、地球規模で考えた環境問題のことである。次の問題がある。(1) オゾン層の破壊(上空のオゾン層は太陽からの有害な紫外線を防いでいるが、フロンガスによって破壊されおり、南極、北極上空のオゾンホールが問題になっている)。(2) 酸性雨(工場からのばい煙や自動車の排ガスが原因で酸性の雨が降るようになった)。(3) 地球温暖化(二酸化炭素などの増加によって地球の平均気温が上昇し、南極などの氷が溶け出し、海面が上昇する)。(3) 熱帯雨林の減少(気候の変化と人間活動とによって、多くの森林が失われている)。
◆ 蓄音機 : 蓄音機は、以前のレコードである、SP 盤の音を再生する、アンプを持たない機械式の装置である。レコードの回転もぜんまいによるから、電気を必要としない。
◆ 逐次比較形 AD コンバータ : 逐次比較形 AD コンバータは、AD コンバータの一種である。比較器、ラダー抵抗形 DA コンバータと逐次比較のためのレジスタ(逐次比較レジスタ)とを有する。入力アナログ信号と DA コンバータのアナログ出力とを比較し、DA コンバータのアナログ出力値が、入力アナログ信号とが一致するように、DA コンバータを上位のビットから、逐次調整してゆき、全てのビットの調整が完了したときの、DA コンバータのディジタル値(逐次比較レジスタの値)を AD コンバータの出力値とする。
◆ 逐次比較レジスタ : 逐次比較レジスタは、逐次比較形 AD コンバータにおいて、ディジタル出力を作成するレジスタである。逐次比較形 AD コンバータは、比較器、ラダー抵抗形 DA コンバータとを有する。入力アナログ信号と DA コンバータのアナログ出力とを比較し、DA コンバータのアナログ出力値が、入力アナログ信号とが一致するように、DA コンバータを上位のビットから、逐次調整してゆき、全てのビットの調整が完了したときの、DA コンバータのディジタル値(逐次比較レジスタの値)を AD コンバータの出力値とする。
◆ 蓄積交換 : 蓄積交換は、パケット交換ともいい、ディジタル データを、パケットと呼ばれるブロックに分割し、パケットを一旦 交換機内に蓄積した上で、所定の宛先に送信する方式である。交換機は実はコンピュータであり、蓄積とは、コンピュータのメモリに蓄えることである。蓄積交換は、電話の交換にも使用される。電話の場合は、アナログの音声信号をディジタル化し、ディジタルデーに形にして取り扱う。
◆ 蓄電池 : 蓄電池は、電気エネルギーを化学エネルギーに変換して保存しておき、必要に応じて、電気エネルギーとして取り出して使う電気機器のことである。電気エネルギーを化学エネルギーに変換して保存することを充電といい、電気エネルギーを蓄電池から取り出して使うことを放電という。
◆ 地磁気 : 地球は、北が S 極、南が N 極の巨大な磁石になっている。この地球の磁石によって生じる磁場のことを、地磁気という。
◆ 地上波アナログ放送 : テレビの地上波アナログ放送は、現在(2006 年 6 月)の最も普通のテレビ放送であるが、2011 年に終了する予定である。テレビ放送は、地上波ディジタル放送になる(現在既に放送中)。
◆ 地上波放送 : 地上波放送は、地上の放送用アンテナから送信し、地上の受信用アンテナで受信する放送である。これに対して、放送用人工衛星から送信するのが、衛星放送である。
◆ 地図 : 地図は、地球表面の全部または一部を、記号・文字・色彩などを用いて、一定の縮尺で平面に表現したものである。
◆ 知的財産 : 一般に財産は、金銭・土地・商品などの、経済的価値があるものをいう。これに対して、人の精神的な創造活動から生まれた創作物や、営業上の信用を表した標識などの経済的な価値に注目し、これらを総称して、 知的財産(知的所有権、無体財産権)という。知的財産は、産業財産権とそれ以外とに分けられる。産業財産権は、工業所有権ともいう。産業財産権には、特許権・実用新案権・意匠権・商標権がある。産業財産権以外には、著作権、半導体回路配置利用権、育成者権がある。育成者権とは、植物の新品種への改良を行った者が、種苗法に基づく品種登録によって得られる権利である。
◆ 地デジ : 地デジは、テレビの地上波ディジタルテレビの略称である。
◆ チップ : チップ は、こころづけ(祝儀)、野球のファウルの一種などの意味もあるが、ここでは、小片の意味であり、さらには、半導体の IC のことである。
◆ チップセット : チップセットは、一組の IC のことであるが、通常は、パソコンの CPU の周辺回路を搭載したもののことをいう。
◆ チャージトランスファー : チャージトランスファーは、ここでは、サンプルホールド回路において、ホールドを開始したときに、ホールドスイッチが持つキャパシタンスへの電荷注入のことで、これによって、小さなピークができる。
◆ チャタリング : チャタリングは、バウンスともいい、リレーやスイッチの接点が切り替わった直後にバタツイて、信号がオンオフを繰り返す現象である。このチャタリングが問題になるときは、チャタリング防止回路によってチャタリングを無くす必要がある。
◆ チャット : チャットは、インターネットなどの、ネットワークを介して、リアルタイムに、テキスト(文字)ベースの会話を行うことである。1 対 1 だけでなく、同時に多数が参加するものがある。このチャットを発展させたものが、電子会議である。
◆ 中央演算装置 : 中央演算装置は、CPU とも言い、コンピュータ機能の中心部であり、コンピュータの演算を実行する部分である。中央演算装置は、制御装置と演算装置とから成り、制御装置の制御の下に、演算装置が演算を行う。
◆ 中央サーバ形ファイル交換ソフトウェア : 中央サーバ形ファイル交換ソフトウェアは、ファイル交換ソフトの一種であって、接続しているユーザーの情報や、ファイルのリストを、中央のサーバが管理し、ファイルの転送だけを、ユーザー間で直接行うタイプの、ファイル交換ソフトである。
◆ 中央新幹線 : 中央新幹線は、東京から甲府市付近、名古屋市付近、奈良市付近をを経て大阪までを、時速 500 km で走行する、超電導磁気浮上式リニアモータカーによって結ぶ計画路線である。この計画が実現すれば、東京〜大阪間が約 1 時間で結ばれる。超電導は、超伝導ともいう。
◆ 中央制御 : 中央制御は、集中制御ともいい、分散制御に対応する言葉である。地域的に分散されている情報を中央に集め、中央で一括して対象システムを制御する方式である。
◆ 中間周波数 : ラジオなどの受信方式であるスーパーヘテロダイン方式においては、受信する電波の周波数を、特定の周波数に変換し、これを増幅する。この特定の周波数のことを、中間周波数という。スーパーヘテロダイン方式のラジオは、混信に強く、感度が高いという特徴がある。現在のラジオは、多くがスーパーヘテロダイン方式である。
◆ 中間赤外線 : 赤外線は、可視光線と同じ光の一種であり、その波長が、可視光線よりも長く、電波のマイクロ波よりも短い範囲のものを言う(波長 0.75〜1000 μ)。中間赤外線は、赤外線の中で、波長が 1.5〜5.6 μのものである。中間赤外線は、天体の観測に利用されている。
◆ 中規模集積回路 : 中規模集積回路は、MSI と略し、集積回路(IC)の一分類であって、素子数が 100〜1000 個のものをいう。なお、IC の区分は、時代と共に変化してきた。なお、現在では、素子数による分類は、あまり使用されていない。
◆ 中空糸膜 : 中空糸膜は、ろ過機能を持つ中空繊維のことである。膜と名前が付いているが、形はストロー状である。このストロー状の繊維の壁面に、特殊なスリット状の超微細孔があり、これで、精密ろ過を行う。
◆ 中継器 : 中継器は、中継を行う機器であるが、ここでは、電話の中継器である。電話の中継器は中継交換機ともいう。電話網は、交換機能を持っているが、この交換機能は、交換機によって行われる。個々の電話機は、加入者交換機に接続されている。加入者交換機を結ぶのが、中継器である。一般に、電話は、複数の中継器を経由して接続される。
◆ 中古 : 中古は、歴史の中古時代(平安時代)のことでもあるが、ここでは中古品の中古である。一度使用された品のことである。
◆ 中耳 : 人の耳は、外側から、外耳、中耳、内耳の順に分かれている。中耳は、外耳と鼓膜で隔てられ、ツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨の 3 つの耳小骨からなり、内耳につながっている。中耳は、空気の粗密波である音を、機械的な振動に変換して、内耳に伝える役割を持っている。
◆ 抽出 : 抽出は抜き出すことであって、統計における標本の抽出、物質からエキスを抽出するなどの意味もあるが、ここでは、データ圧縮されたデータを元のデータに復元することである。
◆ 中性子 : 中性子は、物質の素である原子の中の原子核を構成する。原子核は、陽子と中性子と からなる。中性子は電荷を持たない質量数 1 の粒子であって、核分裂によってのみ得られ、単独では自然界に存在しない。質量数は、原子核の中にある陽子と中性子との数を足したものである。原子番号が同じ元素で 質量数が異なるものを、同位元素という。
◆ チューナー : チューナーは、ここでは、無線のラジオ放送や テレビ放送を受信選局し、音声・映像信号を得る機器(または部品)のことである。また、楽器の音を合わせるためめの機械や、自動車を改造して、より高性能にする技術者も、チューナーと呼ぶ。
◆ 中和(静電気の) : 正に帯電した絶縁体と負に帯電した絶縁体とを、電気の導体でつなぐと、負に帯電した電子が、導体を通って、正に帯電した絶縁体に流れ込み、電気は互いに打ち消しあう(放電)。これを、静電気の中和という。
◆ チューリング : チューリング(1912〜1954)は、イギリスの数学者で、現代計算機科学の父と言われている。第二次世界大戦の間、イギリスの暗号解読センターで働き、ドイツ海軍の暗号を解読する部門の責任者だった。戦後、国立物理学研究所に勤務し、プログラム内蔵方式 コンピュータの初期の ACE の設計に携わったが、実際には製作されなかった。
◆ チェックコード : チェックコードは、チェックのための符号であるが、ここでは、伝送誤り制御用のチェックコードである。伝送誤りを検出し、伝送誤りを訂正することを伝送誤り制御という。伝送誤りを検出するために、元のデータに付加する情報を、伝送誤り制御用のチェックコードという。
◆ チェビシェフ : チェビシェフ(1821〜1894)は、ロシアの数学者で、ペテルブルグ大学教授。チェビシェフの不等式、チェビシェフの偏り、チェビシェフフィルタ など、その名を冠するものも多い。
◆ チェルノブイリ : チェルノブイリは、ウクライナ(当時はソビエト連邦)の近郊で、チェルノブイリ原子力発電所があった所である。1986 年に 4 号炉が爆発し、チェルノブイリ事故を起こした。現在は跡地に人が住んでいるが、いまだに、放射能が消えない。原子力発電所の事故としては、アメリカのスリーマイル島の事故と並んで有名である。
◆ 超遠赤外線 : 超遠赤外線は、赤外線(波長 0.75〜1000μm)の中で、最も波長が長い帯域(25〜1000μ)のものである。超遠赤外線は、遠赤外線よりもさらに波長が長く、電波に近い性質を持っている。遠赤外線は、熱線とも呼ばれ、ものを暖める作用がある。
◆ 超音波 : 超音波は、可聴周波数の音波よりも高い周波数(20 k Hz 以上)の空気の振動である。超音波は、超音波加工、超音波洗浄、超音波厚さ計などに使用されている。メガネ屋の店頭にあるメガネ洗浄器は、超音波洗浄である。
◆ 超音波式厚さ計 : 超音波式厚さ計は、測定対象の表面からと、底面からとの、超音波の反射による時間差から、厚さを測定する。
◆ 超音波式距離計 : 超音波式距離計は、超音波を対象物に向かって放射し、反射波が戻ってくるまでの時間を計測することによって、距離を測定する距離計である。
◆ 超音波式変位計 : 超音波式変位計は、センサから超音波を発射して、測定対象から反射して戻ってくるまでの時間差によって、変位を検出する。
◆ 超音波歯ブラシ : 超音波歯ブラシは、歯ブラシのヘッドから超音波の振動を発生する歯ブラシである。ヘッドの振動によって、歯ブラシを手で振動させる手間を省き、かつ手磨きよりも歯磨きの効果を高くしている。
◆ 聴覚 : 聴覚は、5 感の中の一つであって、視覚に次いで大きな情報量が得られる感覚である。音は空気の振動であるが、音が聞こえるとは、音が発生し、音が伝わり、その音を人が感じることである。聴覚は、この第 3 の部分である。聴覚系は、耳、耳から大脳皮質に至る脳幹神経系および大脳皮質にまたがっている。
◆ 聴覚障害者 : 聴覚障害者は、聴覚に障害のある人のことである。聴覚に障害のある人は、全障害者の約 11 % である。聴覚障害者の、コミュニケーションの手段は、補聴器などの補聴機器が約 80 % で、その他 筆談、手話などがある。IT 化の進展により、音声を文字化する音声認識も有力な支援手段となっている。
◆ 超銀河団 : 超銀河団は、地球が属する太陽系が属する銀河系、その銀河系が属する銀河団が属する、巨大集団である。銀河系の直径は数万光年であり、銀河団は、数百万光年、超銀河団は、数億光年である。1 光年は、光が 1 年間に進む距離で、約 9.46 × 1012キロメートルである。
◆ 調光器 : 調光器は、白熱灯のあかりを、消灯から 100 % まで、コントロールできる器具である。部屋のムードを変えたり微妙な明るさを演出することができる。節電にもなる。制御には、位相制御を利用するものが多い。なお、蛍光灯や LED 用の製品もある。
◆ 調湿作用 : 調湿作用は、湿度を調節する作用のことであるが、ここでは、木材が持つ調湿作用のことである。木材は、断熱性が高く、調湿作用がある、優れた建築材料である。木材は、それ自体が、空気中の湿度が高いとき水分を吸収し、湿度が低いときには水分を放出するという、調湿作用を持っている。この木材の調湿作用は、木材表面の 2〜3 ミリ程度までのところで行われいるので、表面積が広い方が効果が大きい。この作用は、木質であれば良く、無垢材だけでなく、集成材、合板などでも変わりない。ただし、湿気を通し難い塗装を施したりすると、調湿能力が無くなる。また、木材は吸湿すると膨張し、乾燥すると収縮する。奈良東大寺 正倉院の校倉造りは、この性質をうまく利用したものである。屋外が乾燥すると、収縮によって隙間ができて通風を良くし、湿度が高いときは、隙間が無くなり、水分の浸入を防いでいる。
◆ 調整池式(貯水池の) : 貯水池の調整池式は、水力発電所において、調整池を設け、調整池に貯水することによって、1〜数日間の発電量を調整する方式である。電気は、蓄電が容易でないので、一種の蓄電方法と考えられる。
◆ 調整池 : 調整池は、治水対策として、洪水、下水、雨水を一時的に貯留して、出水量がピークになるときの流量を調節する区域のことである。浄水設備で、浄水された水を一時貯えて送水調整したり、事故により浄水する機能を停止した場合に送水を続けるためのものも、調整池という。
◆ 調節器 : 調節器は、コントローラ、レギュレータなどともいい、物体や環境を、予め設定した状態にし、維持するための制御を行う機器である。すなわち調節器は、物体や環境の状態(値 たとえば温度)をセンサで計測し、その値を変化させる能力を持つ操作変数(たとえばヒーターの電流値)の値を変化させることによって、その環境の状態(たとえば温度)を所定の値(目標値)にし、かつ、それを維持する機器である。なお調節器は、狭義には、表示部を持たない、ブラインド形のものを言う。
◆ 調節計 : 調節計は、自動制御(フィードバック制御)を行う機器であって、表示(または記録)の機能を併せ持つ機器である。温度調節計、流量調節計などのように、制御変数の名を冠して呼ぶことが多い。
◆ 調節弁 : 調節弁は、コントロールバルブともいい、プラントの配管の途中に挿入され、配管中を流れる液体や気体を通過/遮断し、または、その流量を調節するバルブである。バルブ部は、グローブバルブのものが多い、駆動部の種類によって、ダイヤフラムバルブ、モーターバルブなどに分けられる。
◆ 超帯域無線 : 超帯域無線は、UWB ともいい、データを 1 GHz 程度の極めて広い周波数帯域に拡散して送受信を行う方式である。それぞれの周波数帯域で送信されるデータは、ノイズ程度の強さしかない。このため、同じ周波数帯域を使用する他の無線と混信しない。消費電力も少ない。位置測定機能は、GPS よりも正確である。約 40 Mbps の速度が出せる。
◆ 超大規模集積回路 : 超大規模集積回路は、素子数が 10 万個以上の IC をいう。ただし、現在では、素子数による IC の分類は、あまり使用されていない。
◆ 超小形コンピュータ : 超小形コンピュータは、マイクロプロセッサを使用した、超小形のコンピュータである。本体がポケットサイズのものは、ポケットコンピュータ(ポケコン)ともいう。ただし、ポケコンは、高機能の関数電卓も指す。身に着けて使用するものは、ウェアラブルコンピュータともいう。
◆ 彫刻機 : 彫刻機は、彫刻をする機械であって、モーションコントロールの応用製品である。板(2D 平面)に彫刻するものと、立体(3D)用とがある。コンピュータを使用した、数値制御の彫刻機もある。
◆ 長石 : 長石は、複数の鉱物種を総称する 鉱物グループの名称である。長石の仲間は、種類が多く大量に存在し、月でも発見されている。成分は、基本がアルミニウム、珪素、酸素で、そこにカリウム、ナトリウム、カルシウムのどれかを含んでいる。
◆ 超伝導 : 超伝導は、超電導ともいい、極低温で、ある種の物質に生じる現象で、電気抵抗がゼロとなる現象である。超電導は、磁気共鳴画像(MRI)などの応用があり、リニアモーターカー、超電導エネルギー貯蔵などへの応用も考えられている。
◆ 調理 : 調理は、良い状態になるように整えること、すなわち調整の意味もあるが、多くは料理することの意味で用いられている。調理は英語ではクッキングであるが、クッキングは加熱調理が主体である。これに対して和食における調理は、刺身など切るだけが調理になる。
◆ 調理・生活家電 : 調理・生活家電は、家庭電気(家電)の一分類である。調理家電には、冷蔵庫/冷凍庫、電子レンジ/オーブンレンジ、トースター/ロースター、IH 調理器/電気コンロ、ガステーブル/ガスコンロ、グリルなべ/ホットプレート、コーヒーメーカー/エスプレッソ、ホームベーカリー/餅つき器、ミキサー/フードプロセッサー、浄水器/整水器、生ごみ処理機、食器洗い機/食器乾燥機などがある。生活家電には、洗濯機/乾燥機、ふとん乾燥機、掃除機、空気清浄機、温水洗浄便座などがある。
◆ 調理台 : 調理台は、台所やシステムキッチンにおいて、流し台やガステーブルなどと並んでいる、調理を行うための台である。
◆ 直角 : 直角は、2 つの直線が交わってできる 4 つの角が全て等しいとき、それらの角の大きさをいう。直角は 90 度である。直角専用の定規に、直角マスタや、真直マスタがある。また、三角定規は、その一つの角が直角である。建物や家具などは、そのほとんどが、直角を基本として作られている。
◆ 直角定規 : 直角定規は、直角を作りまたは調べるための定規である。最も身近には、三角定規の一つの角は直角である。通常直角定規と呼んでいるのは、曲尺(カネジャク、サシガネ)である。曲尺は大工などが使っている、L 字形の定規である。その他、直角マスタ、真直マスタがある。スコヤも基本的には直角定規である。
◆ 直角マスタ : 直角マスタは、4 つの角が直角の、枠の形をした定規である。枠の外側と内側の両方が定規になっている。三角定規よりも正確である。
◆ 直管形(蛍光灯の) : 蛍光灯の直管形は、外形が、円筒形の蛍光灯である。当初の蛍光灯は、直管形であったが、現在では、環形、電球形など、いろいろな形状のものがある。
◆ 直接照明 : 直接照明は、照明の方式であって、最も普通の方式である。光源の中心を横切る水平線より下方に、90 % 以上の光が向けられる照明器具による照明のことである。光源からの光が直接照明される物体に照射されても、この定義に当てはまらないときは、照明の用語としては、直接照明ではない。直接照明は、効率が高く経済的であるが、光源が直接目に入ってまぶしい場合がある。下方に 40〜60 % 以上の光が向けられる照明器具による照明を半間接照明という。半間接照明は、上方にもある程度の光を拡散するので、天井も明るくなり、開放感が得られる。
◆ 直線偏光 : 直線偏光は、偏光の一種である。偏光とは、電場(および磁場)が、特定の方向だけに振動する光である。通常の光は、あらゆる方向に振動している。直線偏光は、電場(および磁場)の振動の方向が時間的に一定であるものをいう。直線偏光の向きとは、通常電場の向きを指す。
◆ 直通電話 : 直通電話は、2 つの電話が、論理的に直接繋がっているものをいう。したがって、ダイヤルすることなく、直接相互に通話することができる。
◆ 直巻電動機 : 直巻電動機には、単相直巻電動機と、直流直巻電動機とがある。単相直巻電動機は、ここでいう直巻電動機であって、単相整流子電動機ともいう。ここの例のように、交流電源で駆動されるほか、直流電源でも動作するので、ユニバーサルモーターともいう。電気ドリル、電気掃除機、ミキサー、コーヒーミルなどに使用されている。
◆ 直流 : 直流は、電流の流れる方向が一定の電気である。電池は直流の電源である。これに対して、家庭などで用いる商用電源は交流である。交流は、電流の向きが周期的に変化する。携帯用の機器は、電池で動作するので、直流が用いられる。
◆ 直流増幅器 : 直流増幅器は、直流を増幅することができる増幅器である。グラウンドからの電圧値を増幅する。これに対して交流増幅器は、直流成分をカットして、交流成分だけを増幅する。オーディオなどの分野で、単に増幅器というと、交流増幅器を意味することが多い。
◆ 直流送電 : 直流送電は、直流で送電を行う方式である。一般に送電、配電を含め、電力は、交流を使用することが多い。交流は、変圧が容易であるなど、直流よりも取り扱いが容易だからである。しかし、送電に関しては、直流が用いられることがある。同じ公称電圧で直流の方が最大電圧が低く絶縁が容易である。導体利用効率が良く電力あたりの電流が小さいので電圧降下・電力損失が小さい なのど長所があるからである。
◆ 直流電動機 : 直流電動機は、直流を入力とする電動機である。直流整流子電動機(永久磁石界磁整流子電動機、電磁石界磁整流子電動機)、無整流子電動機に分けられる。永久磁石界磁整流子電動機は、界磁(固定子)にフェライトなどの永久磁石を使用したもので、小形軽量化が可能であるため、主に小形用として用いられている。電磁石界磁整流子電動機は界磁(固定子)に電磁石を用いたもので、主に大形用に使用される。無整流子電動機は、永久磁石同期電動機と同じ構造を有し、制御・駆動用の電源回路を組み込んだものである。
◆ 直流電流増幅率 : 直流電流増幅率は、電流増幅率ともいい、hFE で表す。トランジスタのエミッタ接地増幅回路における、ベース電流に対するコレクタ電流の比である。エミッタ接地増幅回路は、トランジスタ増幅回路における基本回路であって、エミッタを(交流的に)接地した回路である。
◆ 直流発電機 : 直流発電機は、直流電力を発電する発電機である。一般には、整流子発電機のことを指すが、交流発電機と整流器とを組み合わせたものを含むこともある。
◆ 直流モータ : 直流モータは、直流電動機、DC モータともいい、直流を入力とするモータである。直流整流子モータ(永久磁石界磁整流子モータ、電磁石界磁整流子モータ)、無整流子モータに分けられる。永久磁石界磁整流子モータは、界磁(固定子)にフェライトなどの永久磁石を使用したもので、小形軽量化が可能であるため、主に小形用として用いられている。電磁石界磁整流子モータは界磁(固定子)に電磁石を用いたもので、主に大形用に使用される。無整流子モータは、永久磁石同期電動機と同じ構造を有し、制御・駆動用の電源回路を組み込んだものである。なお、モータは広義には、原動機類を総称したもので、内燃機関、蒸気 タービン、水力原動機などを含む。
◆ 直列共振 : 直列共振は、共振回路の一つであって、等価的にコイル(インダクタンス L)とコンデンサ(キャパシタンス C)とが、直列になっている回路である。この回路には共振の現象がある。直列共振の共振点では、コイルとコンデンサとのリアクタンスが相殺されて、そのインピーダンスがゼロとなる。ただし、実際の回路には、必ず等価抵抗 R が存在するので、そのインピーダンスは、ゼロではなく、R となる。
◆ 直列合成(抵抗の) : 抵抗の直列合成は、抵抗を直列に接続したときの値である。接続する 2 つの抵抗を R1、R2 とすれば、その直列合成は、(R1 + R2)となる。
◆ 直列終端 : 終端とは、電線(伝送路)の端を、その電線の特性インピーダンスと等しいインピーダンスにすることである。終端することによって、電線の端における反射の現象を防止することができる。直列終端とは、電線の端がその特性インピーダンスよりも低いとき、直列に抵抗を接続することによって、終端することである。信号源のインピーダンスが、電線の特性インピーダンスよりも低いときは、信号源と直列に抵抗を接続することによって、終端する。これを直列終端という。
◆ 直列接続 : 抵抗などを直列に接続することを直列接続という。抵抗を直列接続したとき(たとえば抵抗 R1 と R2)は、その直列合成抵抗値は、加算 (R1 + R2) となる。しかし、コンデンサを直列接続したとき(たとえばキャパシタンス C1 と C2)は、その直列合成(キャパシタンス C)は、C = 1/( 1/(C1) + 1/(C2) ) となる。
◆ 直列データ : 直列データは、たとえば 10 進数であれば、273082・・・ のように並んだデータのことである。
◆ 直列伝送 : 直列伝送は、シリアル伝送ともいい、直列データを伝送することである。伝送、とくに長距離伝送には、直列伝送が使用される。
◆ 著作権 : 著作権は、知的財産権の一つであって、著作者が著作物に対して持つ権利のことである。文章だけでなく、曲、歌詞、絵画、写真なども、全て著作権の対象である。著作権は、公表権、氏名表示権、同一性保持権の著作者人格権と、複製権、上演権などの著作者財産権とがある。
◆ 著作権法 : 著作権法は、著作者などの権利の保護を図ることを目的として、著作権および著作隣接件について定めた法律である。著作隣接権とは、著作物を公衆に伝達するために、重要な役割を果たしている、実演家、レコード製作者、放送事業者および有線放送事業者を、保護する制度である。
◆ 著作物 : 著作物は、著作権法によれば、「思想、感情を創作的に表現したものであって、文学、学術、美術または音楽の範囲に属するもの」のことである。なお、二次著作物とは、著作物を翻訳し、編曲し、もしくは、変形し、または脚色し、映画化し、その他翻案することにより創作した著作物のことである。また、二次著作物を創作するときは、原著作者の承諾が必要である。
◆ 貯水池式(水力発電の) : 水力発電の貯水池式は、川の水をダムで貯めてから、必要なときに、貯めた水で発電する方式である。
◆ ちらつき : ちらつきは、小雪がちらつくなどの意味にも使われるが、ここでは、光が明暗を繰り返すことによって、ちらついて見える現象を言う。蛍光灯は、100 または 120 Hz のちらつきが発生する。静止物体を見るときは、気づかないが、蛍光灯に手をかざして手を振ると、ちらつくのが良く分る。これは、交流の電源によって、蛍光灯が点滅を繰り返しているからである。インバータ式蛍光灯は、インバータによる点滅周波数が、kHz オーダーと高いので、ちらつきが見えない。インバータ式蛍光灯は、効率が高いなどの特徴があるが、ちらつきが無いことも、その長所の一つである。
◆ 追従比較形 AD コンバータ : 追従比較形 AD コンバータは、比較形の AD コンバータの一種であるが、ほとんど使用されていない。
◆ ツイストペアケーブル : ツイストペアケーブルは、対撚線ともいい、往きと復りの電線を、互いに撚り合わせたケーブルである。平衡の特性を有し、比較的ノイズに強いという特徴を持ち、安価である。このことから、平衡ケーブルともいう。さらに、安価なのは、撚り合わせない平行ケーブルであるが、平行ケーブルは、ノイズに弱い。
◆ ツイーター : ツイーターは、スピーカーの一種であって、高音用(数千〜20kHz)である。他の中低音用のスピーカーと組み合わせて使用する。
◆ 追値制御 : 追値制御は、フィードバック制御の一方式であって、目標値が時間と共に変化するものを言う。これに対して、目標値が一定で変化しないものを、定値制御という。たとえば、目標値が、予め定められたプログラムにしたがって変化するものを、プログラム制御という。また、他のフィードバック制御装置の制御出力によって変化するものを、カスケード制御という。
◆ 対撚線 : 対撚線は、ツイストペアケーブルともいい、往きと復りの電線を、互いに撚り合わせた電線である。平衡の特性を有し、比較的ノイズに強いという特徴を持ち、安価である。このことから、平衡線ともいう。さらに、安価なのは、撚り合わせない平行線であるが、平行線は、ノイズに弱い。
◆ 対より線 : 対より線は、ツイストペアケーブルともいい、往きと復りの電線を、互いに撚り合わせた電線である。平衡の特性を有し、比較的ノイズに強いという特徴を持ち、安価である。このことから、平衡線ともいう。さらに、安価なのは、撚り合わせない平行線であるが、平行線は、ノイズに弱い。
◆ 通信 : 通信は、互いに信号またはデータをやり取りし、情報を交換することである。通信の媒体は、電線による電気信号と、電波によるものが多いが、そのほかに、光ファイバによる光などもある。人と人の会話は、通信と呼んではいないが、広義の通信に含まれる。また、通信のもともとの意味は、やり取りであるが、一方向の情報伝達も、通信と呼んでいる。
◆ 通信機 : 通信機は、通信を行う機器である。通信機は、現在では、電気信号、光信号、電波によるものが多いが、昔は、のろし、腕木式通信機など、目視によるものが多く、音も使われた。通信の符号は、モールス符号などが使われたが、現在は、7 または 8 ビットのローマ字またはカナ文字コードや 16 ビットの漢字コードが使われている。
◆ 通信規約 : 通信規約は、通信手順、通信プロトコルともいい、通信を行う上での、様々な取り決めごとのことである。通信が、正常に行われるためには、これらの取り決めごとを守らなければならない。この通信上の取り決めごとのことを、通信規約(通信プロトコル)という。
◆ 通信ケーブル : 通信ケーブルは、通信に使用するケーブルであるが、とくに、通信用として制定されたケーブルおよび類似品には次のようなものがある。CCP ケーブル、着色識別ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル、市内対ポリエチレン絶縁ビニル・ポリエチレンシースケーブル、電力保安用ポリエチレン絶縁ケーブル、構内用ケーブル、プリント局内ケーブル、計装用ケーブル、計装用ケーブル、電子ボタン電話用ケーブル、LAN 用ケーブル、オプション仕様通信ケーブル、また、同軸ケーブルとして、高周波同軸ケーブル、テレビジョン受信用同軸ケーブル、衛星放送用同軸ケーブル、住宅用情報複合ケーブル、光メタル複合ケーブル、耐熱電線、警報用ケーブル。
◆ 通信事業者 : 通信事業者は、通信サービスを値供する企業のことであるが、法律上は、自前の設備を持ってサービスを提供する第一種通信事業者と、第一種通信事業者から設備を借りてサービスを提供する第二種通信事業者とに分けられる。
◆ 通信手順 : 通信手順は、通信規約、通信プロトコルともいい、通信を行う上での、様々な取り決めごとのことである。通信が、正常に行われるためには、これらの取り決めごとを守らなければならない。この通信上の取り決めごとのことを、通信手順という。
◆ 通信プロトコル : 通信プロトコルは、通信規約、通信手順ともいい、通信を行う上での、様々な取り決めごとのことである。通信が、正常に行われるためには、これらの取り決めごとを守らなければならない。この通信上の取り決めごとのことを、通信プロトコルという。なお、通信プロトコルは、単にプロトコルと略すこともある。
◆ 通信用電線 : 通信用電線は、主に通信に使用する電線・ケーブルであって、電話ケーブル、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、海底光ケーブルなどがある。
◆ ツエナダイオード : ツエナダイオードは、定電圧ダイオードともいい、逆方向電圧を加えると、ある電圧(ツエナ電圧)以上になると急激に電流が流れる特性を持っている。ツエナ電圧以下では電流は流れない。この性質を利用して、リミッタや、定電圧源(シャントレギュレータ)を作ることができる。
◆ ツエナ電圧 : ツエナダイオードは、逆方向電圧を加えると、ある電圧(ツエナ電圧)以上になると急激に電流が流れる特性を持っている。ツエナ電圧以下では電流は流れない。この性質を利用して、リミッタや、定電圧源(シャントレギュレータ)を作ることができる。
◆ 通過域 : フィルタは、信号を通過させる周波数帯域と、信号を阻止する周波数帯域とを有する。信号を通過させる周波数帯域を、通過域という。信号を阻止する周波数帯域は、阻止域という。
◆ 使いやすさ : 使いやすさは、ハードウェアやソフトウェアと、それを使う人とのユーザーインターフェースの、重要な指標である。この使いやすさのことを、ユーザビリティという。性能が優れていても、使いやすさに欠ける製品は、製品としての価値が劣る。
◆ 突合せ : 突合せは、両方を照らし合わせて比べるの意味もあるが、ここでは両方を近づけて向かい合わせることである。具体的には、光ファイバを接続するとき、その双方の、機械的位置の関係の突合せである。
◆ 継手 : 継手は、家業を継ぐ人など いろいろな意味があるが、ここでは、電気のコネクタや配管の継手のことである。継手は、目的用途に応じて様々なものが、使われているが、大別すると、永久的な接続用と、取り外し可能なものとがある。
◆ 突き抜け電流 : 突き抜け電流は、貫通電流ともいい、CMOS の入力電圧が、電源電圧とグラウンドとの、ちょうど中間の電圧にあるとき、IC の内部を、電源からグラウンドに向かって大電流が流れる現象である。通常の IC の動作では問題ないが、IC の入力電圧の変化が、とくに遅いときは、素子を破壊する恐れがある。
◆ 月夜 : 月夜は、月が出ている夜のことである。ここでは、自分が歩くと月も自分と一緒に動くように見える錯覚の話である。
◆ 包み込み形(プロトコルの) : プロトコルの包み込み形は、カプセル化ともいい、階層化されたプロトコルのことである。
◆ 梅雨 : 梅雨は、6 月上旬から 7 月上旬にかけて、雨が続く季節のことである。この時期は、北からの冷たい空気のかたまりと、南の太平洋側から張り出す暖かい湿った空気のかたまりが、日本列島の上空でぶつかり、その境目に、梅雨前線を作る。この前線のまわりは、大気の状態が不安定で、雲が多く発生し、雨が降りやすい。この前線が、同じ場所にとどまり、長く雨が続く。
◆ 手あぶり火鉢 : 手あぶり火鉢は、以前の暖房器具の一種であって、その中で、木炭を焚いて使用する。陶器製または金属製のものが多いが、木製や石製のものもある。
◆ 低圧ナトリウムランプ : 低圧ナトリウムランプは、トンネル内照明に多く利用されているランプであって、オレンジイエローの 589〜589.6 nm の単色発光のランプである。この色は、視覚度が高く、人の眼に色収差を生じさせないので、明暗の差がはっきりし、ものの形や凹凸を正確に見極めることができる。ランプは、効率が高く、光束の減退が少なく、長寿命であり、始動が確実で点灯も安定している。
◆ 低域通過フィルタ : 低域通過フィルタは、ローパスフィルタともいい、フィルタの一種であって、特定の周波数以下の周波数の信号だけを通過させ、その周波数以上の周波数の信号を減衰させるフィルタである。この特定の周波数のことを、遮断周波数(カットオフ周波数)という。
◆ 定位性 : 定位性は、要素の入力に、ある値を入力したとき、その入力の値に対応して、その要素の出力の値が定まる特性のことをいう。これに対して、入力の値に対して、その要素の出力値が、一意的には定まらない特性をもつ要素を、無定位性という。一般には、定位性の要素が多い。
◆ 低オフセットオペアンプ : 低オフセットオペアンプは、オペアンプの一分類であって、汎用オペアンプよりも、入力オフセットが小さいオペアンプである。ここで、入力オフセットは、通常、入力オフセット電圧のことである。理想オペアンプでは、入力オフセット電圧はゼロであるが、現実オペアンプでは、オフセット電圧がある。オペアンプの 2 つの入力電圧を、V1 および V2、出力電圧を Vo とすれば、理想オペアンプでは、V1 = V2 のとき、Vo = 0 であるが、現実オペアンプでは、V1 + Vof= V2 のとき、Vo = 0 となる。この Vof を入力オフセットという。低オフセットオペアンプは、汎用オペアンプよりも Vof を小さく抑えたオペアンプである。また、入力バイアス電流が大きいと、入力バイアス電流によって発生する、等価な入力オフセット電圧が大きくなるから、低オフセットオペアンプは、低入力バイアス電流でもなければならない。 なおオペアンプには温度特性がある。入力オフセットの温度係数が大きいと、温度による入力オフセット電圧の変動が大きくなる。したがって、低オフセットオペアンプは、入力オフセットの温度係数も、小ささくなければならない。
◆ 定格 : 定格は、その機器に定められた限界の使用条件のことである。連続定格は、その機器を連続して使用したときの使用限界であり、短時間定格は、短時間の使用であれば許容される条件である。絶対最大定格は、瞬時であっても、その条件を超えたら保証されない値のことである。
◆ 抵抗 : 抵抗は、逆らうこと、反発することなどの意味があるが、ここでは、理学的な抵抗のことである。物理的抵抗の言葉を使うべきであろうが、物理的抵抗というと、別の意味がある。理学的な抵抗にも、たとえば、流体における流体抵抗、摩擦抵抗、熱抵抗など いろいろある。またさらに、ここでは、理学的な抵抗の中で、電気抵抗のことである。電気抵抗においては、オームの法則が成立する。オームの法則は、抵抗の両端に掛かる電圧を V、抵抗を流れる電流を I、電気抵抗を R とすれば、R = V / I で表される。
◆ 抵抗温度計 : 抵抗温度計は、感熱部に白金(Pt)を使用した温度計であって、白金の電気抵抗が、温度によって変化することを利用したものである。白金抵抗は、精度が高く、国際温度目盛に使用されている。国際温度目盛は、国際単位系の温度が、熱力学温度で定義され、実際に測定することが容易でないために、熱力学温度と実用上一致し測定しやすい温度として、定めれれたものである。なお、電気抵抗を利用したものに、サーミスタもある。サーミスタは、感熱部に半導体素子を使用したもので、金属に比べて温度係数が一桁大きい。
◆ 抵抗器 : 抵抗器は、電気抵抗を持った素子であるが、単に抵抗と呼ぶことが多い。抵抗器は、一定の電気抵抗値を得る目的で使用されるパッシブ部品である。抵抗器の主な定格は、抵抗値、定格電力、定格電圧、抵抗許容差、抵抗温度係数である。
◆ 抵抗率 : 物質の電気の通り易さを示す値である。抵抗率は、体積抵抗率、比抵抗ともいい、1 m × 1 m × 1 m の立方体の対向面の抵抗値のことである。単位は Ω・m である。
◆ 定在波 : 定在波は、定常波ともいう。両端を固定した弦をはじくと、振動が波動となって両端に伝わり、両端で反射した波が他の端で また反射するというようになり、反対向きに進む波が、互いに干渉し合う。この干渉によって、弦が一定の位置で振動する。これを定在波という。通常の波は、海の波のように、一定方向に進むように見える。これを進行波という。
◆ デイジーチェーン : デイジーチェーンは、カスケード接続ともいい、ネットワークにおいて、あるノードの出力が、次のノードの入力になるようにして、次々に、つながってゆく接続方式のことである。
◆ デイスク : デイスクは、円盤のことであるが、ここでは、バルブを開閉する円盤状の弁部のことである。ゲートバルブ(仕切弁)では 文字通り円盤状であるが、グローブバルブ(球形弁)や、ニードルバルブでは、円錐形である。
◆ 停車 : 停車は、車が止まっていることであるが、道路交通法では、停車と駐車とが区別されている。駐車とは、車が継続的に停止することや、運転者が車から離れていて、すぐに運転でいない状態を言う。停車は駐車に当たらない短時間の車の停止をいう。
◆ 低周波用(半導体素子の) : 半導体素子の低周波用は、低周波で使用する半導体素子のことであるが、具体的な周波数区分が決まっているわけではない。
◆ 定常状態 : 定常状態は、一定の状態が保たれている状態を言う。ただし、完全に静的な状態とは異なる。 定常状態は、たとえば川の流れのように、実は変化しているが、変化の様相が、時間的に一定の状態のことをいう。
◆ 定常波 : 定常波は、定在波ともいう。両端を固定した弦をはじくと、振動が波動となって両端に伝わり、両端で反射した波が他の端で また反射するというようになり、反対向きに進む波が、互いに干渉し合う。この干渉によって、弦が一定の位置で振動する。これを定常波という。通常の波は、海の波のように、一定方向に進むように見える。これを進行波という。
◆ 定性分析 : 定性分析は、成分の分析方法の一つである。分析は、分け割くことであるが、ここでは、物質の組成や含まれている化合物、単体、原子の状態などを、物理的あるいは化学的な方法を用いて決定することである。定性分析では、成分の種類を特定するが、定量はしない。複雑な成分を有する物質では、定量分析が必要な場合であっても、先ず成分を特定し、その上で、特定した各成分を定量する必要がある。
◆ 定値制御 : 定値制御は、制御における、フィードバック制御の制御方式の一つである。定値制御は、目標値が一定のフィードバック制御であって、外乱が加わったとき、その外乱の影響を排除して、制御変数の値を一定に保つ制御である。
◆ 停電 : 停電は、電力供給が停止することである。停電が発生した場合、先ず、停電の原因を確認することである。自分の家だけ(または特定の部屋だけ)の場合は、分電盤などのブレーカー操作だけで直る場合がある。接続されている機器の不良が原因の場合は、その機器をコンセントから外す。パソコンなど、停電を避けたいものは、無停電電源装置(UPS)を使用すると良い。ただし、無停電電源装置の容量は、通常は、パソコンなどの装置を安全に停止させるものであって、継続して使用できる容量を持っていない。
◆ 定電圧源 : 定電圧源は、一定の値の電圧を発生する、電源である。ただし、所定の容量を超えて電力を使用すれば、電圧は低下する。通常の電源は、一定の程度に差はあるが、多くの場合、定電圧源である。これに対して、一定の電流を発生させる電源を、定電流源という。
◆ 定電圧ダイオード : 定電圧ダイオードは、ツエナダーオードともいい、逆方向電圧を加えると、ある電圧(ツエナ電圧)以上になると急激に電流が流れる特性を持っている。ツエナ電圧以下では電流は流れない。この性質を利用して、リミッタや、定電圧源(シャントレギュレータ)を作ることができる。
◆ 低電源電圧 : 低電源電圧は、電源電圧が低いことであるが、ここでは、低電源電圧用の IC のことである。ディジタル IC は、標準の電源電圧が 5V で動作するものが多かった。これに対して、低電源電圧用のファミリは、電源電圧が、LV-A シリーズ : 2.0〜5.5 V、LVC シリーズ : 1.65〜3.6 V、LVT シリーズ : 2.7〜3.6 V、ALVC シリーズ : 2.3〜3.6 V、ALVT シリーズ : 2.3〜3.7 V、AVC シリーズ : 1.4 V〜3.6V である。アナログのオペアンプでは、ビデオ用のもので、+ 3.3 V 単電源、電池駆動用のもので、+ 1.8〜5.5 V 単電源の製品がある。
◆ 定電流源 : 定電流源は、 一定値の電流を発生する電源である。定電流源の出力インピーダンスは、無限大である。
◆ 低ドリフトオペアンプ : 低ドリフトオペアンプは、オペアンプの分類の一つである。低ドリフトオペアンプは、通常、同時に低オフセットオペアンプである。これを、高精度オペアンプとも呼ぶ。汎用オペアンプと比較して、オフセット電圧と温度ドリフトが、大幅に改善されている。
◆ 低入力バイアス電流オペアンプ : 低入力バイアス電流オペアンプは、入力バイアス電流が小さいオペアンプである。一般に、バイアス電流は、バイポーラトランジスタよりも、JFET の方が、小さい。しかし、高温では、JFET のバイアス電流は大きい。
◆ 低ノイズオペアンプ : 低ノイズオペアンプは、ノイズの低いオペアンプである。微小信号を取り扱う場合、低ノイズオペアンプを使用して、S/N を抑えることが必要である。
◆ 定理 : 定理は、数理論理学および数学において、証明された真なる命題を言う。一般的に、定理においては、先ずいくつかの条件を列挙し、次にその下で成り立つ結論を述べる形式になっている。たとえば、(仮定、前提条件) f(x) が複素数係数の多項式であるならば、(結論) F(x) は複素数の中に根輪持つ。なお、定理という名称と、証明という手続きとは、数学だけでなく、物理や工学においても、使用される。
◆ 定量分析 : 定量分析は、成分の分析方法の一つである。分析とは、分け割くことであるが、ここでは、物質の組成や含まれている化合物、単体、原子の状態などを、物理的あるいは化学的な方法を用いて、定量的に決定することである。通常は、まず、定性分析によって、成分を特定し、その上で、特定した成分について、定量分析を行う。ただし、ガスクロマトグラフのように、定性分析と、定量分析とを、同時に行うことが可能なものもある。
◆ 適応制御 : 適応制御は、制御系が、動作環境を自ら認識し、その情報に基づいて、制御アルゴリズムを、適応的に調整してゆく制御である。すなわち、通常の制御が事前情報によって制御アルゴリズムを決めているのに対して、事後情報を活用することによって、より良い制御を期待する制御手法である。
◆ テキスト : テキストは、通常は、教科書などのテキストブック、書物の本文、原文などのことであるが、ここでは、キャラクタ単位の通信における、文書の本文の部分のことである。
◆ 適正終端 : 適正終端は、適正に終端されていることである。終端とは、電線(伝送路)の端における反射を防止するために、電線の端に電線の特性インピーダンスと値が等しい抵抗を接続することである。
◆ デグリー(角度の) : デグリーは、角度の単位であり、度数法と呼び、°で表す。平面を、定点を通る直線によって 360 等分したとき、その等分された一つの角として定まる角度が 1°である。角度の単位としては、別にラジアンがある。デグリーは、実用単位であり。ラジアンは、数学など理論的な記述で多く使用する。ラジアンは、SI 単位では、補助単位(平面角)であり、[rad] で表す。2πラジアン = 360° である。
◆ デコーダ : デコーダは、一定の規則に基づいて符号化(エンコード)されたデータを復号して、もとのデータを取り出すこと、または そのソフトウェアのことである。たとえば、圧縮されたデータの解凍や、暗号を解読するソフトウェアは、デコーダである。逆に、データを一定の規則に基づいて符号化すること、またはそのソフトウェアをエンコーダという。
◆ デコード : デコードは、一定の規則に基づいて符号化(エンコード)されたデータを復号して、もとのデータを取り出すことである。たとえば、圧縮されたデータの解凍することや、暗号を解読することは、デコードである。逆に、データを一定の規則に基づいて符号化することをエンコードという。
◆ デジカメ : デジカメは、ディジタルカメラの略称である。通常は、デジカメと呼び、ディジタルカメラとフルネームで呼ぶことは少ない。デジカメは、CCD 素子 や MOS イメージセンサなどの半導体素子を使って、画像を電気信号に変換し、ディジタルデータとして、フラッシュメモリなどの記憶媒体に記憶する装置である。すなわち、銀塩カメラのフィルムに相当する部分を、電子センサーとフラッシュメモリで置き換えたものである。デジカメの特徴は、撮影した画像を、好きなときに確認できることで、いつでも消去でき、撮影しなおすことができる。銀塩カメラと同様に、スチルカメラ、一眼レフなどの機種がある。 デジカメで撮影した画像は、パソコンに転送して、パソコン上で、画像を加工・保存し、プリンタでプリントすることができる。
◆ デシベル : デシベル(dB)は、入出力間の振幅比を対数で表示したものである。入出力間の振幅比を対数で表したものは比であるから本来無名数であるが、とくに これに単位名称をつけて、ベル[B]と呼ぶ。デシベルは、これに 1/10 を表す接頭語[d](デシ)をつけたものである。
◆ ディジタイザ : ディジタイザは、2 次元や 3 次元の位置情報を、コンピュータに入力するための、座標読み取り装置のことである。CAD(コンピュータによる設計・製図) の図面入力や、NC(数値制御)工作機械のデータ作成などに利用される。
◆ ディジタル : ディジタルは、一つ、二つと数えることができるもので、ある量やデータを、有限の桁の数字の列として表現することである。ディジタルに対する言葉が アナログ であって、ある量またはデータを、連続的に変化し得る物理量で表現することである。たとえば、ディジタル時計は、時刻を、数字で表示し、アナログ時計は、時刻を、指針の向きで表す。
◆ ディジタル IC : ディジタル IC は、2 進数(0 と 1)を使用して、様々な情報を処理する回路である。ディジタル回路の基本は、論理演算であり、ロジック IC とも呼んでいる。ディジタル IC は、汎用ロジックファミリ、メモリ、マイコン、カスタム IC などに分けられる。
◆ ディジタルアナログコンバータ : ディジタルアナログコンバータは、DA コンバータともいい、ディジタルデータをアナログ値に変換して出力する変換器のことである。基本的には、入力したディジタル値に比例したアナログ電圧値に変換するが、アナログ電流出力のものも多い。変換の方式は、ラダー抵抗形が多い。F/V 変換形 DA コンバータは、入力が周波数(パルス数)、出力が電圧のコンバータである。
◆ ディジタルアナログ変換機(器) : ディジタルアナログ変換機(器)は、DA コンバータともいい、ディジタルデータをアナログ値に変換して出力する変換器のことである。基本的には、入力したディジタル値に比例したアナログ電圧値に変換するが、アナログ電流出力のものも多い。変換の方式は、ラダー抵抗形が多い。F/V 変換形 DA コンバータは、入力が周波数(パルス数)、出力が電圧のコンバータである。
◆ ディジタル演算 : ディジタル演算は、論理演算ともいい、算術演算と異なり、真(TRUE)か偽(FALSE)かの 2 つの状態からなる数を、一定の規則にしたがって結果を得る演算である。真と偽とを、2 進数の 1 と 0 とに置き換えて考えれば、2 進数 1 桁で表すことができる。ディジタル演算の基本演算は、AND、OR、NOT であり、全てのディジタル演算は、この 3 つの演算から導くことができる。なお、エクスクルーシブ OR は、上記の AND、OR、NOT から導くことができるが、このエクスクルーシブ OR も、基本演算に加えることがある。
◆ ディジタルオッシロ : ディジタルオッシロは、ディジタルオッシロスコープの略称であって、オッシロスコープをディジタル化したものである。ディジタルオッシロの特徴は、そのディジタル化したデータを、メモリ(記憶装置)に記憶したり、その記憶したデータを演算処理したりすることができることである。また、記憶したデータを、パソコンに取り込んで、データ処理を行うこともできる。またさらに、単発の現象を、メモリに記憶させることによって、単発の現象を表示することができる。このディジタルオッシロを、さらに発展させたものが、ロジックアナライザー(ロジアナ)である。
◆ ディジタルオッシロスコープ : ディジタルオッシロスコープは、ディジタルオッシロと略し、オッシロスコープをディジタル化したものである。ディジタルオッシロスコープの特徴は、そのディジタル化したデータを、メモリ(記憶装置)に記憶したり、その記憶したデータを演算処理したりすることができることである。また、記憶したデータを、パソコンに取り込んで、データ処理を行うこともできる。またさらに、単発の現象を、メモリに記憶させることによって、単発の現象を表示することができる。このディジタルオッシロスコープを、さらに発展させたものが、ロジックアナライザー(ロジアナ)である。
◆ ディジタル回路 : ディジタル回路は、2 進数(0 と 1)を用いて、情報を処理する回路である。ディジタル回路も、電子回路の一種であるから、信号は、アナログの電圧を使用する。アナログ回路は、電圧の大きさを連続的に変化させ、電圧の大きさを情報として使用する。これに対して、ディジタル回路では、電圧が大きいか小さいかという、2 つの状態(ハイ/ロー)のみを、問題とし、これを 2 進数の 1 と 0 とに対応させる。この、ハイか、ローかを識別するために、ディジタル回路においては、ある電圧を閾値に設定し、この閾値よりも、電圧が高いか低いかで、ハイ/ローを判定する。このとき、実際には、閾値を 2 段に設け、高い方の閾値よりも高いか、低い方の閾値よりも低いかの判定を行う、このため、ノイズに強く、ノイズによる誤動作を起こし難い。これを、ノイズマージンという。ディジタル回路が、ノイズに強いのは、このノイズマージンがあるからである。
◆ ディジタル回路設計 : ディジタル回路設計は、ディジタル回路を設計することである。ディジタル回路設計の手順を示す。(1) 実行すべき論理を決める論理設計(論理図の作成)。(2) その論理を実現する回路設計(回路図の作成)。(3) 回路の無駄を省く論理圧縮(カルノー図などの関連手法の適用)。ただし、上記は、考え方の手順であって、実際の手順とは異なる。また、現在では、各種の LSI が多く出回っているので、これらの LSI を、いかにうまく活用するかが、実際のポイントになる。この LSI は、各々の用途に専用の LSI と PLD や FPGA などの汎用 LSI とが在る。
◆ ディジタル革命 : ディジタル革命とは、あらゆる形態の情報の内容(コンテンツ)の生産、蓄積、処理などの全てが、アナログからディジタルへと、移行していることを言う。アナログからディジタルへの移行によって、次のような、特徴が得られる。(1) 劣化することなく複製や、転送が可能である。(2) データの再利用が簡単にできる。(3) 情報の単位が、図書のように固定していないので、自由に分割したり、統合したりできる。(4) 多様な記録媒体に記録・蓄積することができる。(5) 多様な方法で表示することができる。
◆ ディジタル家電 : ディジタル家電は、情報家電ともいい、ディジタルデータを扱うことができる家電製品の総称である。ディジタル家電は、通常は、コンピュータ機能を持っていたり、インターネットに接続したりして、何らかの操作を行うことができる、家庭用電化製品のことをいう。元々は、CD、DVD、VTR などを指したが、現在では、FAX、携帯電話、家庭用ゲーム機、さらには、マイコンを搭載した電気洗濯機や、電気冷蔵庫なども含め、ホームネットワークと直接接続できる家電製品全般を指す言葉となっている。
◆ ディジタルカメラ : ディジタルカメラは、デジカメと略して呼ぶことが多い。ディジタルカメラは、CCD 素子 や MOS イメージセンサなどの半導体素子を使って、画像を電気信号に変換し、ディジタルデータとして、フラッシュメモリなどの記憶媒体に記憶する装置である。すなわち、銀塩カメラのフィルムに相当する部分を、電子センサーとフラッシュメモリで置き換えたものである。ディジタルカメラの特徴は、撮影した画像を、好きなときに確認できることで、いつでも消去でき、撮影しなおすことができる。銀塩カメラと同様に、スチルカメラ、一眼レフなどの機種がある。 デジカメで撮影した画像は、パソコンに転送して、パソコン上で、画像を加工・保存し、プリンタでプリントすることができる。
◆ ディジタル交換機 : ディジタル交換機は、ディジタルによって、交換機能を実現している交換機である。電話の交換機の場合、交換の対象は、アナログの音声信号であるから、アナログの音声信号をディジタルに変換して交換し、再びアナログの音声信号に戻している。ディジタル交換機は、実際にはコンピュータである。ディジタル化した音声信号を、一度コンピュータのメモリに蓄積して、交換を行っている。このことから、蓄積交換とも呼んでいる。
◆ ディジタルコード : ディジタルコードは、ディジタルのコード(符号)のことである。ディジタルコードには、バイナリコード(2 進数)、デシマル(10 進数)のほか、文字コードなど、いろいろなコードがある。
◆ ディジタルコンピュータ : ディジタルコンピュータは、ディジタル式のコンピュータのことであるが、通常は、単にコンピュータと呼び、フルネームで呼ぶことはあまりない。パソコンも、ディジタルコンピュータである。ディジタルコンピュータに対するものが、アナログコンピュータである。アナログコンピュータは、アナログの現象を、アナログ回路によって、シミュレート(模擬)する。しかし、現在では、アナログコンピュータは、ほとんど使用されていない。アナログコンピュータの機能は、ディジタルコンピュータによる、回路シミュレータを使用して、シミュレーションによって、実現することができる。
◆ ディジタル式回転角度計 : ディジタル式回転角度計は、回転角度計の一種であり、回転角度をディジタル的に計測する。代表的な機種が、ロータリエンコーダである。ロ−タリエンコーダには、インクレメンタルエンコーダと、アブソリュートエンコーダとがある。インクレメンタルエンコーダは、相対的な回転角度の測定器である。アブソリュートエンコーダは、回転角度の絶対値を測る。
◆ ディジタル署名 : ディジタル署名は、電子署名の一種である。電子署名は、電子的に署名行為を行うこと全般を指す。ディジタル署名は、ディジタル文書の正当性を保証するために付けられた暗号化された署名情報である。ディジタル署名は、公開鍵方式を使用して、その文書の作成者を証明し、かつその文書が改ざんされていないことを保証する方式である。署名者は、自身の秘密鍵を用いて暗号化した書名を文書に付けて送る。受取人は、署名者の公開鍵をを使用して、署名を復号し、正しい内容かどうかを確認する。第三者による偽造防止と共に、署名者がその文書を作成したことをも証明することができる。
◆ ディジタル信号 : ディジタル信号は、ディジタルで表された信号である。信号とは、(1) 情報を伝達するために記号化、符号化したもの、(2) 情報を送る物、方法、情報を表現したもの、(3) 鉄道・道路などに設置された、人や車の通行を規制する信号機 の 3 つの意味があるが、ここでは、(1) の意味である。
◆ ディジタル制御 : ディジタル制御は、アナログの制御変数や操作変数をディジタル化して、制御演算式を、ディジタルで実行する制御である。シーケンス制御は、元々ディジタル制御が多いが、フードバック制御は、従来、アナログ制御が多かった。現在では、フィードバック制御も、ディジタル制御が多くなっている。
◆ ディジタルテレビ : ディジタルテレビは、現在の(アナログ)テレビの信号が、アナログ信号であるのに対して、これをディジタル信号にして放送するテレビである。アナログ方式と比べて、ゴーストや雑音のない、高品質な映像と音声を受信することができる。電車やバスなどの走行中でもチラツキのない視聴が可能である。地デジ(地上デジタル放送、デジタルハイビジョン)は、2003 年から既に開始されており、2006 年 12 月には、全国で見ることができる。なお、ディジタルテレビ放送の受信には、UHF アンテナを、使用する。
◆ ディジタルテレビ放送 : ディジタルテレビ放送は、現在の(アナログ)テレビの信号が、アナログ信号であるのに対して、これをディジタル信号にして放送するテレビである。アナログ方式と比べて、ゴーストや雑音のない、高品質な映像と音声を受信することができる。電車やバスなどの走行中でもチラツキのない視聴が可能である。地デジ(地上デジタル放送、デジタルハイビジョン)は、2003 年から既に開始されており、2006 年 12 月には、全国で見ることができる。なお、ディジタルテレビ放送の受信には、UHF アンテナを、使用する。
◆ ディジタル時計 : ディジタル時計は、時刻をディジタル(数字)で表した時計である。これに対して従来の、指針で時刻を表すものが、アナログ時計である。ディジタル時計は、正確に時刻を読み取るのに向いているが、現在のおおよその時刻を、パターンとして瞬時に読み取ることはできない。
◆ ディジタルフィルタ : ディジタルフィルタは、ディジタル信号を用いたフィルタである。ここでは、フィルタとは、フィルタを通過させることによって、その入力と出力の周波数特性を変化させるものいう。さらに広義には、フィルタは、入力したものの特性を変化させて出力するもののことであるが、通常、これは、ディジタル信号処理と呼んでいる。ディジタルフィルタは、アナログのフィルタと比べて、自由に各種の特性のものを作ることができる。ただし、ディジタルフィルタには、サンプリング周期の問題がある。サンプリング定理に抵触する高い周波数の信号成分を、予めアナログのフィルタで除去しておく必要がある。逆にいえば、サンプリング周期を、十分に高く取る必要がある。
◆ ディジタル放送 : ディジタル放送は、テレビにおいて、画像や音声などのアナログ情報を、ディジタルに変換し、それをデータ圧縮して放送するシステムである。誤り訂正符号を付けて送るので、ノイズに強い。衛星ディジタル放送、地上ディジタル放送と、ディジタル CATV とがある。地上ディジタル放送が普及した時点(2011 年予定)で、アナログ放送は終了することになったいる。なお、ラジオについても、ディジタルラジオの試験放送が行われており、首都圏と関西圏で、2006 年秋以降に、本放送に移行する予定である。
◆ ディジット : ディジットは、手足の指、指幅などの意味もあるが、一般には、アラビア数字の 0〜9 までのことをいう。ゼロを除く場合もある。
◆ ディスク : ディスクは、円盤であるが、ここではバルブのディスクのことである。ただし、バルブのディスクは、厚みがあり、ゲートバルブでは円筒形、グローブバルブでは円錐形である。
◆ ディスク容量の壁 : ディスク容量の壁は、ハードディスク(HDD)などのインターフェースである、IDE インターフェースに、嘗て存在した、ディスク容量に関する制約である。HDD インターフェースの規格策定当時に、十分であるとして決められた値が、HDD の急速な大容量化によって、足りなくなってしまった結果である。古いパソコンを使用するときは、注意する必要がある。この壁は、ハードウェアと、ソフトウェアとの両方に存在する。ハードウェアによる制約は、マザーボードのバイオスロムとよばれる IC チップによって生じる制約である。この制約は、バイオスの書き換えによって変更できる場合がある。ソフトウェアによる制約は、ウィンドウズ XP の場合、FAT 32 でフォーマットすると 32 GB が上限になる。NTFS でフォーマットすれは、この制約はない。FAT 32 は、ウィンドウス 98/ウインドウズME で利用されるファイルシステム、NTFS は、ウィンドウズ NT/ウィンドウズ 2000/ウィンドウズ XP で使われるファイルシステムである。ファイルシステムとは、記憶装置に記録されているデータを管理する方式、または、そのソフトウェアのことである。
◆ ディスクレス形 : ディスクレス形は、ハードディスク(または同等の記録媒体)を持たないパソコンなどのことである。クライアント/サーバ形のシステムで、クライアント側のパソコンとして使用する。シンクライアントともいう。コストダウンとなるほか、情報漏洩防止対策などにもなる。
◆ ディスプレイ : ディスプレイは、表示、展示などのことであるが、ここでは、表示装置のことである。ディスプレイは、文字や図形を表示する装置であって、モニタとも言う。従来は CRT ディスプレイが ほとんどであったが、現在では、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどの薄形のものが多くなっている。大形の投射形のディスプレイ(投射形テレビ参照)もある。
◆ ディスポーザー : ディスポーザーは、生ごみ処理機の一種であって、流し台の排水口に設置して、生ごみをすりつぶし、粉砕して、排水と共に排水管に捨てる器具である。生ごみを捨てる手間を省き、便利な製品であるが、下水の負担画大きいので、使用が規制されている地区がある。
◆ ディファレンシャルトランス : ディファレンシャルトランスは、差動変圧器ともいい、トランスの一種である。ディファレンシャルトランスは、変位センサとして動作する。その鉄心を動かすことによって、鉄心の変位に比例して、ディファレンシャルトランスの出力電圧が変化する。
◆ ディメンジョン係数 : ディメンジョン係数は、アナログ IC の、アナログ演算 IC における、乗除算器のパラメータである。乗除算回路のフルスケールのことであり、乗除算器の電源 電圧が、± 15 V のとき、通常は 10 である。
◆ ディレイライン : ディレイラインは、所定の時間遅れ(無駄時間特性)を作る素子である。無駄時間は、伝達関数で表すと、exp(-Ls) であり。無駄時間の値は、L である。
◆ ディレーティング : ディレーティングは、信頼性を改善するために、計画的に負荷を定格値から軽減することである。ディレーティングの対象は、デバイスの種類によっても異なるが、電圧、電流、電力などの電気的ストレスや、周囲温度、湿度などの環境ストレスのディレーティングが一般的である。トランジスタの場合、最大定格の他に、安全動作領域を考える必要がある。電解コンデンサの場合は、温度の影響が大きい。温度を 10 ℃下げれば寿命が 2 倍になるとされている。なお、ストレスを下げ過ぎると、逆に信頼性が低下することがある。たとえば、スイッチやリレーの接点に与えるエネルギーが低すぎると、接触不良を起こしやすくなることがある。
◆ デジタル : デジタルは、ディジタルともいい、ある量またはデータが、有限桁の数字の列(たとえば 2 進数では 0 と 1)で表されることである。デジタルに対する言葉がアナログである。アナログとは、ある量またはデータを、連続的に変化し得る物理量(電圧、電流)で表現することである。別の表現をすれば、アナログは連続量であり、ディジタルは不連続量(離散量)である。
◆ デージーホイール : デージーホイールは、プリンタやタイプライターにおいて、活字が円弧状に配列されている形式のものの、その円弧状のものをいう。
◆ デージーホイール方式 : デージーホイールは、プリンタやタイプライターにおいて、活字が円弧状に配列されている形式のものの、その円弧状のものをいい、デージーホイールを備えたプリンタを、デージーホイール方式のプリンタという。
◆ デスクトップ : デスクトップは、ウィンドウズや MAC OS などの OS を起動したときに表示される基本となる操作画面のことでもあるが、ここでは、机上において使用するとの意味である。
◆ デスクトップパソコン : デスクトップパソコンは、机上に置いて使用するパソコンである。通常は、パソコン本体、ディスプレイ、キーボードおよびマウスで構成され、さらに、プリンタなどの周辺機器を追加したものが多い。パソコン本体、ディスプレイ、キーボードが一体化したノートパソコンに対する言葉である。
◆ データ : データは、情報や資料のことであるが、データを情報と区別して呼ぶときは、データとは、情報の表現である。データは、情報を、伝達、解釈、処理などに適するように、形式化、符号化したものである。データの最小単位はビットであり、データは、ビットの集まりである。しかし、単なるビットの集まりは、データではない。そのビットの集まりが、ある情報と結びついたとき、データとなる。
◆ データ圧縮 : データ圧縮は、一定の手順のしたがって、データの意味を保ったまま、データの容量を削減することである。データ圧縮には、可逆圧縮と、非可逆圧縮とがある。可逆圧縮は、圧縮したデータを元のデータに復元できるもので、非可逆圧縮は、データの内容を省いて圧縮するので、元のデータに復元することができない。データの内容を省くのは、画像や音声などにおいて、人の眼や耳では判別不可能なデータを省くので、実用上差し支えない。可逆圧縮の例に、LZH、ZIP などがあり、可逆圧縮には、JPEG、MP3 などがある。逆に圧縮されたデータを、元のデータに復元する処理を、解凍という。解凍は、展開、伸長、減圧、抽出などとも言う。
◆ データグリッド : データグリッドは、グリッドコンピューティングシステムの一つであって、異なるデータソースにアクセスし、その情報を統合して、一つのコンピューティングタスクに使えるようにしたものである。たとえば、病院では、画像システムで X 線写真を閲覧し、同時に別の場所にある患者の関連情報にアクセスすることが可能となる。なお、グリッドコンピューティングシステムには、データグリッドの他に、プロセッシンググリッドがある。プロセッシンググリッドは、複数(多数)のコンピュータを利用して、スーパーコンピュータに匹敵する処理能力を、実現させる技術である。
◆ データコンバータ : データコンバータは、データの種類を変換するデバイスのことであるが、通常は、アナログデータをディジタルデータに変換するアナログディジタル コンバータ、または、ディジタルデータをアナログデータ変換するディジタル アナログコンバータを指す。
◆ データシート : データシートは、各種のデータを一覧表の形にまとめたものであるが、ここでは、トランジスタや IC などの半導体素子のデータシートのことである。
◆ データ処理 : データ処理は、データを整理したり加工したりすることであるが、通常は、コンピュータによるデータ処理のことをいう。
◆ データセレクタ : データセレクタは、ディジタル回路の一つであって、複数の入力から、その一つを選んで出力させる回路である。
◆ データセンター : データセンターは、インタ−ネットデータセンター(IDC)などともいい、顧客のサーバを預かって、インターネットへの接続や、保守運用サービスを提供する施設のことである。このサーバを預かり、回線や保守を提供するサービスを、コロケーションサービス、ハウジングサービスという。また、自らが用意したサーバを、顧客に貸し出す、ホスティングサービスを提供する業者もある。データセンターは、耐災害性や、セキュリティ対策に優れていることが必要である。したがって、耐震性に優れたビルに、自家発電設備や、高度な空調設備を具え、退出管理などを充実させている。
◆ データ通信 : データ通信は、互いにデータのやり取りをすることであるが、通常は、ディジタルのデータのやり取りを指す。現在では、情報のやり取りにディジタルのデータを使用することが多い。音声などの、アナログデータも、ディジタルに変換して、ディジタルデータとして、やり取りにすることが多い。
◆ データ通信カード : データ通信カードは、モバイルデータ通信において、ノートパソコンなどのカードスロットに挿入して、データ通信を行うためのカードである。無線 LAN や PHS 用のカードがある。
◆ データ伝送 : データ伝送は、データを送ることであり、データ通信と同義と考えて差し支えない。厳密には、伝送とは、一方向に送ることであり、通信は、やり取りすることである。しかし、これを区別しないで、言葉を使っていることが多い。
◆ データハイウェイ : データハイウェイは、日本で最初に開発された LAN の名称である。現在の LAN は、イーサーネットをベースに開発されたものであるが、データハイウェイは、それとは独立に、開発された製品である。
◆ データプロジェクタ : データプロジェクタは、プロジェクタの一種であって、パソコンと接続して使用する、プレゼンテーション用のプロジェクタである。明るい場所での、プレゼンテーションを目的としており、細かい文字を含んだ画像を、はっきりと映し出す必要がある。明るいランプをを使用し、コントラストも大きい。AV 用のプロジェクタとは目的が異なる。
◆ データリンク層 : データリンク層は、通信における、通信プロトコル(通信規約)の、階層の中の一つの階層であって、フィジカル層の上位にある階層である。データリンク層は、伝送データを、合い隣る 2 点間で、正しく受け渡しする役目を担っている。
◆ 鉄 : 鉄は、原子番号 26、原子記号 Fe の元素である。純粋な鉄は、白い光沢を有するが、湿った空気中では、容易に錆びて、黒ずんだ褐色になる。鉄の同位元素のなかで、最も多く存在する 鉄 56 の原子核は最も安定である。このため、恒星の核融合反応の最終的な生成元素は鉄である。鉄は、人(生体)にとって、必須の元素であり、不足すると貧血を引き起こす。また、最も身近な金属であり、様々な器具、構造物に使われている。
◆ 鉄心 : 鉄心は、 物のしんに鉄を入れたもの、またはその心のことである。ここでは、差動トランスの鉄心であって、その鉄心を動かすと、鉄心の変位に比例した電圧が出力される。この原理を利用して、変位計などに使用されている。
◆ 鉄道開業 : 鉄道開業は、日本では、1869 年(明治 5 年)の、新橋〜横浜間(29 km)である。1889 年(明治 22 年)には、東海道線(新橋〜神戸間)が全通している。
◆ 鉄瓶 : 鉄瓶は、鉄でできた、やかんである。元々は、お茶を入れるときに使う鉄の茶釜が、小さくなって、鉄瓶になったと言われている。鉄瓶は、盛岡市と奥州市(旧水沢市)の南部鉄瓶が有名である。
◆ 鉄腕アトム : 鉄腕アトムは、漫画家 手塚治虫が生み出した、日本の SF 漫画の代表作である。鉄腕アトムは、その作品の主人公である、原子力がエネルギー源のロボットの名前である。
◆ 手旗信号 : 手旗信号は、基本的には腕振り信号であり、赤白の旗を持つことによって、その形を分かりやすくしたものである。視認できる範囲での、最も簡単な交信方法である。手旗信号には、アルファベットに対応したものと、モールス符号に対応したものとがあり、日本では、カナに対応したものもある。
◆ テブナンの定理 : テブナンの定理は、電源とグラウンドとを結ぶ 2 つの直列抵抗(R1、R2)の中間の点と、グラウンドとの間を、外部から見たときの、等価抵抗(Ri)を求める定理である。Ri = (R1 × R2)/(R1 + R2) である。
◆ テーブルタップ : テーブルタップは、電気プラグ(差込)付きの延長コードの先に、コンセントのような、プラグを挿入する器具が取り付けてあるものである。電気器具のコードの長さが足りないときに、その中間に使用するコードである。テーブルタップを使用した、蛸足配線は、危険なので、避ける必要がある。
◆ デプレッション形 : デプレッション形は、MOS FETのタイプの一つである。ソースとゲートの電圧が等しいときに、ソース〜ドレイン間に電流が流れるタイプをデプレッション形という。これに対して、電流がなれないものを、エンハンス形といい、その中間のものを、エンハンス+デプレッション形という。
◆ テフロン : テフロンは、フッ素樹脂(4 フッ化エチレン樹脂)の商品名であるが、物質名として、一般に広く使われている。テフロンは、乳白色のロウ状の樹脂で、棒状にすれば硬く、薄い板にすれば屈曲性に富んだ、ゴムと金属との中間的な物性を持っている。テフロンは、耐化学薬品性に優れ、いかなる酸、アルカリ、有機薬品に対しても安定である。吸湿・吸水性もない。ただし、高温高圧下のフッ素ガス、フッ素化合物、および溶融アルカリ金属に、僅かに侵される。
◆ デューティ : デューティは、デューティ比ともいい、パルスの周期を T、パルス幅を P とすれば、デューティは、P/T である。
◆ デューティ比 : デューティ比は、デューティともいい、パルスの周期を T、パルス幅を P とすれば、デューティ比は、P/T である。
◆ デリミタ : デリミタは、デリミッタとも発音し、複数の要素からなる文字データを格納する場合に、要素と要素とを区切る、区切り記号として利用する文字のことである。デリミタとして、カンマ[,]を使用することが多い。
◆ デリミッタ : デリミッタは、デリミタとも発音し、複数の要素からなる文字データを格納する場合に、要素と要素とを区切る、区切り記号として利用する文字のことである。デリミッタとして、カンマ[,]を使用することが多い。
◆ デルタ結線 : デルタ結線は、三相交流における、モータの結線法である。負荷をΔ状に結線する方式を、デルタ結線という。もう一つの結線方法が、スター結線である。スター結線は、負荷を星状に結線する。個々の負荷のインピーダンスが等しければ、デルタ結線の方が、インピーダンスが低い。通常、スタート時には、突入電流を抑えるために、スター結線でスタートし、モータが加速して、モータの逆起電力が大きくなったら、デルタ結線に切り替え、定常運転に入る。
◆ デルタコンバータ : デルタコンバータは、デルタシグマ形 AD コンバータの基礎になる、変換方式である。デルタコンバータは、信号の入力に対して、直前のデータからの変化分(微分値)を出力する方式である。
◆ テレビ : テレビは、テレビジョンの略であるが、通常は、テレビといい、フルネームで呼ぶことは少ない。テレビは、動画像と音声を電気信号に変えて、離れた地点に送り、その電気信号を映像と音声に再現する通信方式、または、その受信機のことである。電気信号の方式は、最も多いのは、電波の地上波放送で、衛星放送もある。また、ケーブルを使用した、ケーブルテレビもある。
◆ テレビカメラ : テレビカメラは、ビデオカメラともいい、テレビ用の動画像を撮影するためのカメラである。単体のほか、ビデオテープレコーダなどと一体化したものもある。対象物を、レンズなどの光学系を通して、撮像管や、CCD 素子などの撮像面に結像させて、電気信号に変換し、ビデオ信号にする。
◆ テレビゲーム : テレビゲームは、ビデオゲームともいい、液晶ディスプレイなどのディスプレイを出力端末として使用する、遊具の総称である。狭義では、コンシューマーゲームのみを指し、アーケードゲームやパソコンゲームを含まないこともある。
◆ テレビジョン : テレビジョンは、通常テレビと略し、フルネームで呼ぶことは少ない。テレビジョンは、動画像と音声を電気信号に変えて、離れた地点に送り、その電気信号を映像と音声に再現する通信方式、または、その受信機のことである。電気信号の方式は、最も多いのは、電波の地上波放送で、衛星放送もある。また、ケーブルを使用した、ケーブルテレビもある。
◆ テレビ受信機 : テレビ受信機は、テレビ受像機ともいい、テレビ放送を受信して、その映像を視聴するための受信機である。現在では、ほとんどカラー化しており、ハイビジョン放送、ディジタルテレビ放送を受信できるものが多くなっている。なお、テレビ放送の方式は、国によって異なり、アメリカ、日本などでは NTSC 方式、西ヨーロッパ、ASEAN、中東などの大部分は PAL 方式、フランス、ロシア、東ヨーロッパなどの大部分は SECAM 方式となっている。これらの方式によるテレビ受信機の互換性は無い。また日本では、2011 年(平成 23 年)には、現在のアナログテレビ放送は終了し、地上ディジタル放送に移行することになっている。
◆ テレビ受像機 : テレビ受像機は、テレビ受信機ともいい、テレビ放送を受信して、その映像を視聴するための受信機である。現在では、ほとんどカラー化しており、ハイビジョン放送、ディジタルテレビ放送を受信できるものが多くなっている。なお、テレビ放送の方式は、国によって異なり、アメリカ、日本などでは NTSC 方式、西ヨーロッパ、ASEAN、中東などの大部分は PAL 方式、フランス、ロシア、東ヨーロッパなどの大部分は SECAM 方式となっている。これらの方式によるテレビ受像機の互換性は無い。また日本では、2011 年(平成 23 年)には、現在のアナログテレビ放送は終了し、地上ディジタル放送に移行することになっている。
◆ テレビテニス : テレビテニスは、日本で発売された最初のテレビゲームである。モノクロ画面であり、左右に飛び交うボールを、2 人のプレイヤーがバドルを使って互いに打ち合う という単純なゲームである。
◆ テレビ放送 : テレビ放送は、テレビの放送である。放送とは、公衆によって直接受信されることを目的とする無線通信の送信である。テレビの放送は、最も一般的には、電波によ地上波放送であるが、このほか、衛星放送や、有線通信のケーブルテレビもある。
◆ 電圧 : 電圧は、 電位と同義であるが、通常は電位差の意味で使用する。二点間の電位差は、単位電荷が、ある点から別の点に移動する際に得られる仕事である。電位の基準(したがって電圧の基準)は、実用上大地である。電気を水にたとえれば、電圧は、水の落差(水圧)に相当する。
◆ 電圧降下 : 電圧降下は、抵抗に電流を流したときに、電流の下流側の電圧が、上流側の電圧よりも低くなることである。電圧降下の大きさは、抵抗を R、抵抗を通って流れる電流を I とすれば、I・R である。
◆ 電圧周波数変換器 : 電圧周波数変換器は、V/F 変換器などともいい、電圧を周波数(パルス周波数)に変換する変換器である。パルス数は、ディジタルであるから、アナログ ディジタル変換器の一種と考えることができる。
◆ 電圧増幅器 : 電圧増幅器は、増幅器の一種であって、電圧を入力して、その電圧を増幅して出力する、増幅器である。単に増幅器というと、この電圧増幅器を指すことが多い。増幅器には、このほか、電流を増幅する電流増幅器や、電力を増幅する電力増幅器もある。電圧増幅器や電流増幅器は、電力増幅を兼ねるものも多い。
◆ 電圧定格 : 電圧定格は、電圧に関する定格である。定格とは、その機器において保証された使用限度のことである。
◆ 電圧ディップ : 電圧ディップは、電圧の一時的な低下のことである。通常、電気・電子機器は、電源電圧の短時間の電圧ディップがあっても、正常に動作し続けることが、要求される。
◆ 電圧透過係数 : 電圧透過係数は、電気信号がある点(または面)において、その一部が透過し、残りが反射するとき、透過する電圧の割合のことである。電線における電圧透過係数は、電線の上流側の特性インピーダンスを Z1、下流側の特性インピーダンスを Z2 とすれば、(2・Z2)/(Z2+Z1) である。
◆ 電圧反射係数 : 電圧反射係数は、電気信号がある点(または面)において、その一部が透過し、残りが反射するとき、反射する電圧の割合のことである。電線における電圧反射係数は、電線の上流側の特性インピーダンスを Z1、下流側の特性インピーダンスを Z2 とすれば、(Z2 − Z1)/(Z2 + Z1) である。
◆ 電圧変動 : 電圧変動は、一定であるべき電源電圧の変動のことであるが、ここでは、AC の 電源電圧の変動である。電圧の変動の仕方によって、電源電圧が一時的に低下する電圧ディップ、電源電圧が一時的にゼロとなる瞬間停電(瞬停)と、電源電圧が一時的に 比較的緩やかに変動するものとがある。ここでの電圧変動は、前記の最後のものをいう。
◆ 電位 : 電位は、電界の中にある単位電荷が、その点において持っている電気的な位置のエネルギーのことである。ある点の電位と、別の点の電位との差が、電位差(電圧)である。電位の基準となる場所のことを、アースまたはグラウンドという。電位の基準として、大地を使用することが多いが、この基準となる場所は、大地である必要はない。また、大地は、一般に、互いに離れた場所での電位は、等しくない。
◆ 電位差 : 電位差は、2 点間の、互いの電位の差のことである。電位差は、その 2 点間で、単位電荷を移動させたときの、仕事量によって表される。
◆ 電位差計 : 電位差計は、2 点間の電位差を測る測定器である。電位差計は、直線性の高い抵抗に、一定電流を流すことによって、電位差計の一端からの、長さと電圧とが比例するようにして、電圧を長さによって読み取れるようにしたものである。
◆ 電位障壁 : 異なる電子濃度、または正孔濃度を持った半導体が接したときに、その半導体間に電位差が発生する。これを電位障壁という。
◆ 電荷 : 電荷は、物質が帯びている電気のことである。電荷には、正電荷と負電荷とがある。正と負の異種電荷の間には引力が働き、正と正、または負と負の同種の電荷の間には、斥力(反発力)が働く。この電荷に働く力を電気力またはクーロン力という。電気力 F は、電荷間の距離 r の 2 乗に反比例し、電荷の大きさ Q に比例する。すなわち、F = (1/(4πε0)・(Q1・Q2)/(r2)である。
◆ 展開 : 展開は、くり広げることであるが、ここでは、データ圧縮において、圧縮されたデータを、元のデータに復元することである。
◆ 電界 : 電界は、電場ともいい、空間上に電荷が存在することによって、引き起こされる、電位の傾きのことである。プラスチックの下敷きをセーターなどでこすって頭の上にかざすと、髪の毛が逆立つ。このような力を生じさせるのが電界である。
◆ 電解液 : 食塩水は電気を通す。このような電気を通す液体を電解液という。電解液では、その成分がイオンに分解している。イオンは、原子または分子が、電子を授受することによって、電荷を持ったもののことである。
◆ 電界効果トランジスタ : 電界効果トランジスタは、FET と略称し、ソース、ゲート、ドレインの 3 つの電極を持っている。FET は、ゲートに掛ける電圧によって、ソース〜ドレイン間の電子の流れを制御することができる。なお、電界効果トランジスタには、ゲートに、pn 接合を使う接合形 FET と、MOS 構造を使う MOS FET とがある。
◆ 電界強度 : 電界強度は、電界の強さのことであり、単位は、キロボルト/メートル(kV/m)、またはボルト/センチメートル(V/cm)を使用する。1 キロボルト/メートル = 10 ボルト/センチメートル である。
◆ 電解コンデンサ : 電解コンデンサは、コンデンサの一種であって、アルミ箔などの電極(陽極と陰極)と電解液をしみ込ませた電解紙とを重ねて円筒形に巻いた構造になっている。キャパシタンスが、他の形式のコンデンサと比べて大きいことが特徴である。電解コンデンサの主なものに、アルミ電解コンデンサと、タンタル電解コンデンサがある。
◆ 電解式電信機 : 電解式電信機は、電信機の初期(1809 年)のもので、受信信号の表示に、電気分解によって発生する泡を使用したものである。
◆ 電解水 : 薄い食塩水を電気分解すると、アノード側に、次亜塩素酸を含む殺菌力の強い水溶液が得られる。これを電解水という。また、アルカリイオン整水器で、乳酸カルシウムなどの、カルシウム剤を溶かして電気分解すると、アノード側に酸性水、カソード側にアルカリイオン水ができる。アルカリイオン水は、主に水酸化カルシウムの水溶液である。アルカリイオン水を飲むと健康に良いといわれているが、大きな薬効は期待できない。
◆ 電界発光 : 電界発光は、エレクトロルミネッセンスともいい、特殊な蛍光体に電圧を掛けると発光する現象である。消費電力が、液晶やブラウン管などと比べて、非常に少なく、構造もシンプルで、薄く作ることができる。このため、次世代ディスプレイとして、注目されている。
◆ 電荷再配分形 AD コンバータ : 電荷再配分形 AD コンバータは、逐次比較形 AD コンバータのラダー抵抗の代わりにコンデンサを使用した AD コンバータである。
◆ 電荷平衡形 AD コンバータ : 電荷平衡形 AD コンバータは、二重積分形 AD コンバータと似ているが、入力電圧に比例したパルス列を出力する VF 変換器によって構成され、発生パルス数をカウンタでカウントすることによって、ディジタルに変換する。
◆ 転換炉 : 転換炉は、原子炉の一種であって、新形転換炉と呼ばれる。軽水炉と同様に、減速材に水を使用する。ただし、軽水炉の減速材が水であるのに対して、新形転換炉の減速材は、重水である。減速材とは、原子炉中の中性子の速度を、核分裂に適した速度に減速させるためのものである。また、重水とは、普通の水よりも、質量数が大きい同位元素を含んでいる水である。
◆ 電気 : 電気は、先ず、静電気と動電気とに分けられる。静電気は、自由電子が、ある物体中に余分に存在する状態、または、不足している状態をいう。電子が余分に存在している状態を −(マイナス)、不足している状態を +(プラス)という。動電気は、自由電子が、一斉に動いている状態を言う。ただし、動電気の言葉は、あまり使われない。動いている電気は、通常流れになっているので、電流という。電流の向きは、電子の流れの向きと逆である。電気の働きは、静電気、動電気を問わず、全て、電子の働きである。
◆ テンキー : テンキーは、キーボードの一種であって、0〜9 の数字と、+/− などの若干の記号キーを搭載したものである。パソコンなどのキーボードの右側にある、同様なキーもテンキーという。
◆ 電気 2 重層コンデンサ : 電気 2 重層コンデンサは、電解コンデンサの一種である。活性炭と電解液の界面に発生する、電気 2 重層を利用したコンデンサである。小形で、ファラッド オーダーの大容量のものを作ることができる。ただし、アルミ電解コンデンサと比較して内部抵抗が高いので、交流回路には使用できない。次の用途に使用される。(1) メモリバックアップ用、(2) 電池駆動の機器において電池交換時の電源、(3) 時計、表示灯など太陽電池を使用した機器の蓄電源、(3) 小形モータなどの、起動電源。
◆ 電気アイロン : アイロンの原型は、日本では火のしと呼ばれ、江戸時代の中頃から、使われるようになった。電気アイロンは、電気を熱源とするアイロンである。現在では、スチームアイロンも多くなっている。スチームアイロンは、スチームを噴出すアイロンである。スチームアイロンは、ウールのセーターなど、フワッと仕上げるのに適したアイロンである。ハンカチなど、バリッと仕上げるのには適さない。なお、こて を電熱式にした、裁縫こてもある。
◆ 電気うなぎ : 電気うなぎは、発電するうなぎである。2 種類の電気を出す。一つは弱い電気(約 20V)で、レーダーの役をする。もう一つが、強い電気(約 800V)で、えさとなる小魚をしびれさす。電気うなぎが生息する アマゾン川などでは、水が濁っていて、視界が利かない。このため、目が退化して、代わりに発達したものである。
◆ 電気エネルギ : 電気エネルギは、エネルギーの一種である。エネルギーは、仕事をする能力のことである。電気エネルギは、最も使いやすいエネルギーである。電気エネルギを作る代表的な方法には、(1) 発電機 すなわち 磁石と動力による物理的方法、(2) 電池など、元素の酸化還元電位差を利用する化学的反応、(3) 太陽電池など、半導体に光を当てることで電気を発生させる物理化学的方法、がある。
◆ 電気オーブン : オーブンは、窯、炉、天火などのことである。電気オーブンは、電熱によって加熱するオーブンである。なお、レンジは、天火が付いた料理用のかまどである。また、オーブンレンジは、オーブン + レンジ の製品である。
◆ 電気街 : 電気街は、家電店が立ち並ぶ場所であるが、現在では、家電だけでなく、パソコン関連商品も多い。東京の秋葉原、名古屋の大須、大阪の日本橋、京都の寺町などが有名である。
◆ 電気釜 : 電気釜は、炊飯器ともいい、米飯を炊く器具である。電気の代わりにガスを使うガス炊飯器もある。米を洗い、適量の水と共に電気釜に入れ、スイッチをオンにすれば、自動的に炊飯する。以前、炊飯は、巧拙があり、炊き上がりにでき、不できが大きかったが、炊飯器を使用するようになって、一定の炊き上がりが得られるようになった。
◆ 電気機械変換方式(インクジェットプリンタの) : インクジェットプリンタの電気機械変換方式は、ピエゾ素子を使用して、インク室のインクを圧迫して、インクの液滴を飛び出させ、用紙にドットを付着させる方式である。ピエゾ素子は、電圧を掛けると、体積が変化する素子である。
◆ 電気機器 : 電気機器は、電気を利用した機器のことであるが、通常は、電気を熱源や動力源などとして使用した、機器のことをいう。電気を利用して情報処理を行う機器は、電子機器と呼ぶことが多い。
◆ 電気機器配線用電線 : 電気機器配線用電線は、電線の一分類であって、電気機器の配線に使用する電線である。線材の形状によって、単線(一本の素線で構成されたもの)、より線(複数の素線を撚り合わせたもの)、シールド線(シールドを施したもの)、フラットケーブル(被覆導線を帯状に束ねたもの)などに分けられる。
◆ 電気ケトル : 電気ケトルは、熱源に電気を使用して、お湯を沸かす やかん のことである。必要なときに、必要な分だけ、短時間でお湯を沸かすことができるのが、特徴である。なお、魔法瓶の機能(保温機能)を持つものを、電気ポットといい、電気ポットの方が、普及している。
◆ 電気工学 : 電気工学は、電気や電磁気の研究や応用を取り扱う工学分野である。電子工学、電力工学、電気計測工学(計測工学)、通信工学・無線工学、電磁気学などの分野に分かれている。関連する分野に、半導体工学、光エレクトロニクス、メカトロニクス・制御工学などがある。
◆ 電気こたつ : 電気こたつは、電気を使用する こたつ である。現在では、ほとんどが電気こたつであるが、以前は、こたつは、炭火を使用した。
◆ 電気コンロ : 電気コンロは、電気を熱源とするコンロである。コンロは、元々は、運搬可能な、調理用の炉のことである。現在では、電気コンロは、ガスコンロと共に、広く使用されている。電気コンロは、広義には、IH クッキングヒーターも含まれる。
◆ 電機子 : 電機子は、電動機や発電機において、電気エネルギと運動のエネルギーとの変換を行うための、巻線を持った部分である。直巻電動機では、電機子は回転するので、電動子とも言う。誘導電動機の場合は、固定子が、電機子となっている。
◆ 電機子コイル : 電機子コイルは、電機子に巻かれたコイルである。電動機においては、電機子コイルに電流を流すことによって、トルクを発生する。発電機では、電機子コイルに電流が誘起される。
◆ 電気式(アクチュエータの) : アクチュエータは、電気エネルギーなどのエネルギー、圧力などを、機械的な運動に変換する、駆動装置のことである。電気式アクチュエータは、電気エネルギーを利用するアクチュエータである。ピエゾ素子、空気圧式 ダイアフラム、空気圧式シリンダ、油圧式シリンダなど、各種のアクチュエータがある。
◆ 電気式厚さ計 : 電気式厚さ計は、電気的な原理を使用した厚さ計である。たとえば、静電容量式厚さ計、電磁式厚さ計、渦電流膜厚計がある。
◆
電気自動車 : 電気自動車は、電気を駆動力とする自動車である。従来、自動車は、ガソリンを燃料とするガソリン車が主体で、軽油を燃料とするディーゼル車も一部使用されてきた。いずれにしても、石油系燃料であり、二酸化炭素などの排ガスによる公害が問題になっている。電気自動車は、それ自体は、このような公害が全く無い、クリーンなクリーンな自動車である。発電は、原子力発電や、水力発電を除いては、LP ガス などの石油系燃料を使用している。ただし、トータルとして考えれば、電気自動車の方が、二酸化炭素の排出は少ない。
電気自動車は、ガソリン車と比較して、走行性能が劣るという欠点がある。もう一つの選択肢として、ハイブリッド自動車がある。ハイブリッド自動車は定義としては、2 つ以上の動力源を組み合わせた自動車であるが、実際に検討されているのは、ガソリン車と、電気自動車とのハイブリッドである。このハイブリッド自動車の特徴は、ブレーキや、下り坂を、発電に利用して、蓄電できることにある。
◆ 電気信号 : 電気信号は、電気を使用した信号である。電気信号として、通常は、電圧が用いられている。電圧を使用するのが、データ処理や、データ伝送に適しているからである。ただし、アナログの電圧信号は、長距離では、減衰がある。信号をディジタル化するによって、信号の減衰やノイズに強くすることができる。なお、アナログ信号で長距離に対応する場合には、電流を信号に使う方法がある。
◆ 電気ストーブ : 電気ストーブは、電気を熱源とする、暖房機である。遠赤外線の放射を利用するタイプが多く、即暖性が高い。周囲の空気を汚さないが、ランニングコストは高い。なお、電気を熱源とする暖房器具には、オイルヒーターや、ハロゲンヒーターもある。これらも広義には電気ストーブである。
◆ 電気洗濯機 : 電気洗濯機は、単に洗濯機ともいい、衣類と水と洗剤とを攪拌して、衣類の洗濯を行う機器である。全自動洗濯機、二槽式洗濯機、ドラム式洗濯機などの種類がある。乾燥機と組み合わせたもの(乾燥洗濯機)もある。電気洗濯機が使われる以前は、たらいと洗濯板による手洗いであった。
◆ 電気掃除機 : 電気掃除機は、単に掃除機ともいい、多くは、真空掃除機である。真空掃除機は、空気と共にゴミやホコリを吸い込んで、本体内でろ過して、ゴミやホコリを本体内に残す方式である。フィルター(紙袋)にろ過したゴミやホコリを残すタイプのものが多い。充電式電池を使用した、ハンディタイプなどもある。
◆ 電気抵抗 : 電気抵抗は、電流を流したときの、電気の通り難さのことである。電気抵抗の単位はオーム[Ω]である。抵抗は、電気以外のもの(たとえば水の流れ)にも存在するが、単に抵抗というと、電気抵抗を指すことが多い。抵抗の両端に掛かる電圧を E、抵抗を流れる電流を I、電気抵抗を R とすれば、R = (1/I)・E である。これをオームの法則という。
◆ 電気的特性 : 電気的特性は、ここでは、電子素子のデータシートにおける、電気的特性のことである。データシートは、ある特定の対象(たとえばトランジスタの ある機種)について、その特性データを一覧表の形に、まとめたものである。
◆ 電気時計 : 電気時計は、電気(商用電源または電池)で動く時計であるが、狭義には商用電源で動く時計であり、狭義の意味で使われることが多い。狭義の電気時計は、停電で使えなくなる欠点があるが、電源周波数が、電気時計に対応するように制御されてるので、無調整で長期に使用することができる。現在では、ゼンマイなどで動く機械式時計は、ほとんど使われていない。また電池式の時計のうちで、電波時計を内蔵したものは、無調整で正確に動作するので、商用電源で動く時計は、あまり使われていない。
◆ 電気熱変換方式(インクジェットプリンタの) : インクジェットプリンタの電気熱変換方式は、ヒーターによって、インク室内に気泡を発生させて、インクの液滴を飛び出させ、用紙にドットを付着させる方式である。
◆ 電気毛布 : 電気毛布は、毛布の中に電熱線を仕込み、その電熱線に通電することによって、毛布を暖める暖房器具である。電気毛布は、適切に使用すれば、快眠を助けるが、使用法を誤ると、逆効果になる。
◆ 電球 : 電球は、発光体をガラス球に入れた照明用電気器具である。一般的には、丸い形のものをいい、白熱電球、ネオンランプ、水銀ランプなどがある。
◆ 電球形(蛍光灯の) : 蛍光灯の電球形は、白熱電球用のソケットに、直接装着して使用できる、蛍光灯である。
◆ 電気溶接機 : 電気溶接機は、電気の作用によって、溶接を行うための機器である。溶接とは、同種の金属を、溶かしてくっつけることである。溶接には、ガス溶接、電気アーク溶接、電気抵抗溶接、その他の特殊溶接がある。電気アーク溶接は、単にアーク溶接ともいい、金属母材と溶接棒との間にアークを発生させ、そのアークによって、母材と溶接棒の両方を溶かしながら溶接する。電気抵抗溶接は、単に抵抗溶接ともいい、溶接する金属を加圧し、この加圧によって形成された通電路に、短時間、大電流を通電し、その電気抵抗によって発生する熱で溶接する。
◆ 電極(コンデンサの) : コンデンサの電極は、コンデンサを形成する電極であって、誘電体(絶縁体)を間に挟んで対向する、2 枚の導体である。平行な平板のコンデンサのキャパシタンス C は、電極間の距離を d、電極の面積を S とすれば、C = εS / d である。ここで、ε は、誘電体の誘電率である。
◆ 電気量 : 電気量は、電荷の大きさのことである。単位はクーロン[C]である。クーロンは、1 A (アンペア)の電流が、1 秒間に運ぶ電気量である。
◆ 電気力線 : 電気力線は、帯電したものの間を結ぶ仮想の線であって、電気的な力の向きと大きさを表現することができる。帯電したものは、プラスとマイナスのものの間では互いに引き合い、その間に電気力線を引くことができる。プラス同士、マイナス同士では、互いに反発しあい、その間は、電気力線では結ばれない。
◆ 電気冷蔵庫 : 電気冷蔵庫は、単に冷蔵庫とも言い、電気によって冷却する冷蔵庫である。以前は、氷で冷やす冷蔵庫もあったが、現在では、ほとんど使われていない。冷凍庫を併設する冷凍冷蔵庫も多いが、通常、単に冷蔵庫と呼ばれている。気化熱を利用して冷却する方式のもが多く、これは、さらに、圧縮形と、吸収形とに分けられる。また、小形のものは、ペルチェ効果を利用したものもある。
◆ 電源 : 電源は、電気の源であるが、どこから見たときの電源であるかによって、何段階かに分けられる。最も上流の電源は、発電所である。発電所は、水力発電所と原子力発電所を含む火力発電所に大別される。家庭にとっての電源は、電柱からの配電線である。発電には、その他、太陽光発電、風力発電などもある。小形携帯用電源は、電池が多く使用されている。電池は蓄電池と乾電池とに大別され、その他、燃料電池などがある。また、電源は、商用電源などの交流と、電池などの直流と にも、分けられる。
◆ 電源周波数 : 電源周波数は、交流 電源の周波数である。商用電源周波数は、東日本では 50 Hz、西日本では 60 Hz である。境界線は、静岡県の富士川と新潟県の糸魚川を結ぶ線であるが、一部例外がある。
◆ 電源装置 : 電源装置は、電源を供給する装置である。電源装置は、自ら発電する電源装置と、商用電源などの他の電源の供給をを受けて、それを所定の仕様の電源に変換する装置との、2 種類がある。また、発生する電源の種類によって、電池などの直流電源装置と、交流を発生する交流電源装置とがある。
◆ 電源電圧 : 電源電圧は、電源の電圧である。交流では、電源電圧は、実効値を使用する。電源電圧は、一般に負荷によって、大きさが変動する。負荷の電流が変化しても、電源電圧が一定になるようにした電源装置が、定電圧源である。出力電流が一定になるようにした電源装置が、定電流源である。定電流源の電源電圧は、負荷によって大きく変動する。
◆ 電源電圧リジェクション : 電源電圧リジェクションは、オペアンプにおいて、その出力電圧が、電源電圧の値によって、影響を受けない程度のことである。オペアンプでは、本来、その出力電圧は、電源電圧の変動に影響されてはならない。しかし、現実には、出力電圧は、電電電圧の影響を受けて変動する。
◆ 電源ラインフィルタ : 電源ラインフィルタは、電子機器などの電源装置の前後に設置するフィルタである。電源装置と電子機器の電子回路との間に挿入するフィルタは、AC 電源側から侵入してくる外来ノイズ、および電源装置で発生するノイズが、電子回路に侵入することを防ぐことが目的である。AC 電源と電源装置との間に設けるフィルタは、AC 電源側から侵入してくる外来ノイズを防ぐと同時に、電源装置からAC 電源に出力されるノイズも阻止する役割を持つ。
◆ 電源リニア IC : 電源リニア IC は、電源に関連する、リニア IC である。リニア IC は、アナログ動作の IC(集積回路)である。電源リニア IC には、AC/DC コンバータ(交流を直流に変換する IC)、DC/DC コンバータ(直流相互間で電圧を変換する IC)、システム電源用 IC(電源電圧監視用 IC など)、シャントレギュレータ(電源電圧制御用 IC であって、負荷に並列に設けた、等価的な抵抗の値を、負荷電流の変化に応じて制御して、出力電圧を一定に保つ)、3 端子レギュレータ(端子が 3 本の電源電圧制御用 IC)がある。
◆ 電子 : 電子は、マイナスの電荷を持った微小な粒である。物質を、その性質を失わない範囲で細分化した極限が、分子である。しかし、分子はさらに複数の原子に分けるとができる。その原子は、一つの原子核と、原子核の周囲を回る、電子とに分けることができる。電子の質量は、9.1 ×10-31 kg であり、その電荷は、1.6 × 10-19 C である。C[クーロン]は、電気量(電荷)の単位である。
◆ 電子回路 : 電子回路は、抵抗、コンデンサやコイルなどのパッシブ部品と、トランジスタなどのアクティブ部品とを組み合わせて作った回路である。
◆ 電子機器 : 電子機器は、電子工学の技術を応用した電気製品である。電気機器が、電気のパワーを利用した製品であるのに対して、電子機器は、電気の情報処理機能を利用した製品である。
◆ 電子技術 : 電子技術は、電気が持っている情報処理の面に重点を置いた技術である。したがって、情報処理技術と密接な関連を持っている。具体的には、電子技術は、電子回路を対象とした技術である。
◆ 電子キーボード : 電子キーボードは、楽器の一種であって、ピアノのようなキーボードを有し、キーボードのキーを叩くことによって、電子回路で音を作り出す楽器である。電子回路で音を作るので、各種の音を作ることができる。たとえば、電子ピアノは、ピアノと同様な音が出る。
◆ 電子工学 : 電子工学は、エレクトロニクスとも言い、電磁気現象を応用した、工学の一分野である。電話やテレビなどの家電から、飛行機や人工衛星に至るまで、電子工学は、あらゆるところで、広く利用されている。電子工学は、基礎技術、情報・制御、回路・通信、材料・デバイスの 4 つの分野に分けられる。
◆ 電子交換機 : 電子交換機は、ディジタル交換機ともいい、実質的にはコンピュータである。発信者からの、電話のアナログの音声信号は、A/D 変換器でディジタル化され、コンピュータのメモリに収容される。この音声データは、受信者の回線に接続されて出力する。この過程が、交換機能である。
◆ 電磁式厚さ計 : 電磁式厚さ計は、電磁誘導を利用した、厚さ計である。主に膜厚の測定に使用される。
◆ 電子式血圧計 : 電子式血圧計は、電子回路の働きによって、装着したら、自動的に血圧を測定する器具である。ディジタル表示のものが多く、ディジタル表示のものは、ディジタル血圧計とも言う。上腕部で測定するもののほか、指や手首で測るものがある。最高血圧・最低血圧、脈拍値を自動的に測定する。メモリやプリンタが付いたものもある。
◆ 電子式卓上計算機 : 電子式卓上計算機は、通称、電卓と呼ばれ、卓上形の計算機械である。現在では、ポケットサイズになっているが、電卓の名が、使われている。関数電卓は、通常の計算の他に、三角関数、対数などの計算機能を有する。また、統計計算や 2 進計算などの機能を持つものが多い。
◆ 電子式電気冷蔵庫 : 電子式電気冷蔵庫は、ペルチェ効果を利用した冷蔵庫で、小形の冷蔵庫に使用されている。
◆ 電子ミシン : 電子ミシンは、電子回路を内蔵した電動式ミシンである。単なる電動ミシンが、フットコントローラで、スタート、ストップ、速度の調整が可能であるのに対して、電子ミシンは、それに加えて、ミシンを停止させたとき必ず針が上で停まる、ゆっくりした速度でも厚物が縫える の機能がある。またコンピュータミシンでは、内蔵しているマイコンによって、さらに各種の機能が、自動化されている。
◆ 電子写真 : 電子写真は、間接静電複写ともいい、次に示す工程によって、印刷を行う。(1) 帯電器で感光ドラムを帯電させる。(2) 書き込み光で感光ドラム上に静電潜像を形成する。(3) 現像器でトナーを付着させて現像する(可視像となる)。(4) 電気力によってトナーを感光ドラムから用紙に転写する。(5) 用紙に転写されたトナーを熱や圧力によって用紙上に固定する(印刷)。(6) 感光ドラム上に残ったトナー、静電像をクリーナーと除電器で除去する。
◆ 電子写真式プリンタ : 電子写真式プリンタは、電子写真の原理によるプリンタである。
◆ 電子証明書 : 電子証明書は、公開鍵方式の暗号を使うとき、公開鍵自体が、本当に持ち主のものであるということを証明するためのものである。電子証明書は、認証局から発行されるものであって、パスポートや身分証明書に相当する。電子証明書は、情報にアクセスするときの、身元証明に役立つ。また、暗号を使っているので、プライバシー保護にもなる。
◆ 電子署名 : 電子署名は、ディジタル文書の正当性を保証するために付けられる署名情報である。電子署名は、現実の世界で行われる署名を、電子的に行うものである。とくに、公開鍵方式の暗号を応用して、文書の作成者を証明し、かつその文書が改竄されていないことを保証すする署名方式のことを、ディジタル署名という。
◆ 電子線 : 電子線は、電子を高電圧で加速し、非常に大きなエネルギーを与えた電子の流れである。エネルギーが大きいために、物質の中を透過しながら、物質にエネルギーを与え、この結果として、材料を改質したり、滅菌作用を引き起こす。
◆ 電子通信機器用電線 : 電子通信機器用電線は、その構造から、絶縁電線、同軸コード(同軸ケーブル)、多心ケーブルおよび、多心ケーブルの一種である、平形電線(フラットケーブル)の 4 つに分類される。
◆ 電子天秤 : 電子天秤は、天秤の一種であって、分銅の代わりに、コイルに電流を流してバランスさせ、その電流値によって秤量する方式のものである。
◆ 電子ニュートリノ : 電子ニュートリノは、ニュートリノの一種である。ニュートリノは、電気的に中性(電荷がゼロ)で、質量がほとんどゼロの粒子である。ニュートリノは、電子ニュートリノ、ミューニュートリノ、タウニュートリノの 3 種がある。ニュートリノは、他の粒子との相互作用が弱く、物質を素通りする。そのため、観測が非常に難しく、塩素、ガリウム、水素などの原子核に衝突したときに、ごくまれに起こる逆ベータ反応と呼ばれる発光現象などによって検出する。この検出に使用される設備が、スーパーカミオカンデである。
◆ 電子ピアノ : 電子ピアノは、ピアノ系の音に特化した、ディジタルシンセサーザーである。一般的には、省スペースのピアノとして、とらえられている。エレクトリックピアノとは別のものである。シンセサイザーは、主に電子的手法によって楽音などを合成する楽器である。エレクトリックピアノは、通常のピアノと同様に、鍵盤と機械的な打弦メカニズムを持ち、叩いた発音体の振動を電気的に増幅し、その出力をスピーカーを通して再生する。
◆ 電子部品 : 電子部品は、電子機器や、電子回路用の部品である。電子部品は、受動部品(受動素子)と、能動部品(能動素子)および機構部品とに大別される。能動部品は、たとえば、ダイオード、トランジスタ、IC、電池などの、外部にエネルギーを供給することができる部品である。これに対して受動部品は、抵抗、コンデンサ、コイルなどの、外部からエネルギーの供給を受けなければ、動作しない部品のことである。
◆ 電子ミシン : 電子ミシンは、電子回路によって制御されるミシンであって、ミシンを停止させたとき、必ず針が上に上がって停止するミシンである。
◆ 電子メール : 電子メールは、インターネットなどの、コンピュータネットワークを通じて、文字 メッセージをやり取りするシステムである。郵便に似たシステムであることから、この名前が付いた。
◆ 電子メールサーバ : 電子メールサーバは、電子メールシステムのためのサーバである。電子メールサーバは、電子メールシステム(通常はインターネット上の電子メールシステム)に多数存在し、個々の電子メールユーザーは、どこかの電子メールサーバに属している。電子メールを送信する場合、電子メールユーザーは、相手のメールアドレスを付けたメッセージを、自己が属するメールサーバに、送信する。電子メールシステムは、このメールを、送信相手が属するメールサーバーに転送する。メール受信者は、自己が属する電子メールサーバをチェックし、自分宛のメールが存在するときは、このメールを読み出す。なお、受信者のメールサーバの容量を超えると、受けたメールは破棄される。
◆ 電子レンジ : 電子レンジ(コラム 7.1-5 参照)は、調理器具の一種であって、マイクロ波(2450 × 106 Hz )を食品に当てることによって、物質中の水の分子を振動させ、それによって発生する熱で食品を加熱する。一般に、加熱は食品の外部から行う。電子レンジは、内部から加熱している。このため、通常の調理には向かない。調理済み食品の再加熱に適している。
◆ 電磁開閉器 : 電磁開閉器は、電磁石の吸引力によって接点を開閉させるスイッチである。電磁開閉器は、主にモータの自動運転用に使用され、電磁接触器とサーマルリレーで構成される。電磁接触器は、スイッチの部分で、サーマルリレーは、モーターが過負荷になったときの保護装置である。
◆ 電磁加熱ヒーター : 電磁加熱ヒーターは、IH クッキングヒーターなどとも言い、調理器具の一種である。電磁加熱ヒーターは、磁力発生コイルを有し、磁力発生コイルで発生させた磁力線よって鍋(鉄製)に渦電流を発生させ、渦電流によって生じる熱で加熱を行う。
◆ 電磁石 : 電磁石は、鉄などの磁性体のまわりにコイルを巻き、コイルに電流を流すことによって、その間磁力を発生させる磁石である。
◆ 電磁石同期電動機 : 電磁石同期電動機は、界磁に電磁石を用いた同期電動機である。電磁石同期電動機は、大容量のものを作ることができ、界磁電流を変化させることによって、力率を変えることができる。界磁励磁のための電源回路と付帯装置が必要なので、高価である。
◆ 電磁シールド : 電磁シールドは、シールドの方式の一つであって、外部からの不要電磁波が内部に入らないように、また、内部で発生する不要電磁波が外部に放射しないように、シールドで減衰させることである。電磁シールド用のシールド材は、導電性物質であって、その表面からの反射と内部の吸収によって、減衰させる。なお、低周波の磁界に対しては、電磁シールドは有効ではない。低周波の磁界に対しては、磁気シールドが必要である。磁気シールドには、高透磁率の材料を使用する。
◆ 電磁シールドルーム : 電磁シールドルームは、電磁波シールドルームなどとも言い、周囲を電磁シールドした部屋である。アンテナのテストなど、周囲からの電磁波の影響を受けては困るテストなどに使用する。床を除く、天井と周囲の壁は、電磁シールドし、かつ、内面は、電磁波を吸収し無反射とする。床は大地を模擬して、電磁波の反射面とする 場合がある。
◆ 電磁調理器 : 電磁調理器は、IH クッキングヒーターなどとも言い、調理器具の一種である。電磁調理器は、磁力発生コイルを有し、磁力発生コイルで発生させた磁力線にによって、鉄製の鍋に渦電流を発生させ、渦電流によって生じる熱で加熱を行う。
◆ 電磁波 : 電磁波は、電界と磁界とが相互に作用して組み合わさり、空間を伝播する波(波動)のことである。電磁波は、その周波数によって、周波数の高いものから順に、放射線(ガンマー線、X 線など)、光の仲間(紫外線、可視光線、赤外線)、電波(携帯電話、テレビ放送、ラジオ放送など)に分けられる。
◆ 電磁波吸収材 : 電磁波吸収材は、電波吸収材ともいい、電波のエネルギーを熱のエネルギーに変えて、電波を吸収する材料である。電波吸収材には、導電性電波吸収材、誘電性電波吸収材、磁性電波吸収材がある。導電性電波吸収材は、抵抗体、抵抗皮膜であり、これに流れる電流によって電波を吸収する。誘電性電波吸収材には、カーボンゴム、カーボン含有発泡ウレタン、カーボン含有発泡ポリスチレンなどがある。磁性電波吸収材料は、フェライトが代表的である。
◆ 電磁波シールドルーム : 電磁波シールドルームは、電磁シールドルームとも言い、周囲を電磁シールドした部屋である。アンテナのテストなど、周囲からの電磁波の影響を受けてはならないテストなどに使用する。床を除く天井と周囲の壁は、電磁シールドし、かつ内面は、電磁波を吸収して無反射とする。床は、大地を模擬して、電磁波を反射させる場合がある。
◆ 電車 : 電車は、電気を動力とし、乗客を乗せることができる鉄道車両、またはその車両によって編成された列車のことである。ほとんどが旅客用であるが、貨物電車もある。
◆ 電磁誘導 : 電磁誘導は、変化する磁束の中を横切る導体に、電位差が生じる現象である。ファラデーの電磁誘導の法則は、起電力を E V(ボルト)、磁束を Φ Wb(ウェーバー)、時間を t とすれば、E = (−dΦ)/(dt) である。同じ領域に、N 回巻かれたコイルが置かれたときは、E = (−N)(dΦ/(dt) となる。
◆ 電磁誘導加熱ヒーター : 電磁誘導加熱ヒーターは、IH クッキングヒーターなどとも言い、磁力発生コイルで発生させた磁力線によって、鉄製の鍋に渦電流を流し、この鍋に流れる電流による発熱で調理を行う調理器である。
◆ 電場 : 電場は、電界とも言い、空間上に電荷が存在することによって、引き起こされる、電位の傾き(電位の微分)である。電場の大きさは、単位正電荷(+ 1 C クーロン)が受ける静電気力の大きさで表される。空間上に任意の電荷 Q C(クーロン)を置き、そこから r m(メートル)の位置に、単位正電荷 Q0 を置いたとき、そこに働くクーロン力 F は、クーロンの法則によって、F = K(Q Q0)/(r2) 、K = 1/(4πε) である。ここで、ε は、電荷間に満ちている物質の誘電率である。Q、Q0 の符号が等しいときは、斥力であり、異符号であれば、引力である。
◆ 天井照明 : 天井照明は、天井に設置された照明器具による照明、または、間接照明の場合は、天井からの反射光による照明である。
◆ 電線 : 電線は、金属などの導体(通常は銅)を線状に引き伸ばし、2 つの地点を結んで、電気などを伝導するためのものである。絶縁や保護のための被覆付きのもの(絶縁電線)と、裸の裸電線とがある。ケーブルは、導体が、絶縁体と、保護被覆とで覆われているものである。コードは、小形の電気製品をコンセントにつないで電力を供する、可撓性に富んだ絶縁電線である。
◆ 伝送 : 伝送は、次々に送り伝えることであるが、通常は情報を送る意味に使用する。情報を送る場合には、データ伝送とも言う。また、通信は、人がその意思や知識などを他人に伝え、または、郵便、電信、電話などを利用して情報を伝達することである。しかし、伝送と、通信とは、一般に、同じ意味で使用していることが多い。
◆ 伝送誤り : 伝送誤りは、データ伝送において、ノイズなどの原因によって、ビット化けを起こし、送信側から送信したデータと、受信側で受信したデータとが、一致しなくなる現象である。伝送誤りが発生し得る場合は、これを訂正する、伝送誤り制御を行う必要がある。
◆ 伝送誤り制御 : 伝送誤り制御は、伝送誤りが発生し得るシステムにおいて、受信側で伝送誤りを検出し これを訂正することができるように、送信側でチェックコードを元のデータに付加して送る。受信側では、チェックコードによって、受信データをチェックし、伝送誤りを発見したときは、この誤りを訂正する。このような制御を、伝送誤り制御という。伝送誤り制御の手法は、幾つかある。
◆ 伝送距離(光ファイバの) : 光ファイバの伝送距離は、電気ケーブルと比べて、一般に長い。しかも高速の伝送が可能である。したがって、幹線系の伝送は、ほとんどが光ファイバ伝送になっている。
◆ 伝送速度 : 伝送速度は、伝送における信号の速度である。アナログ信号の伝送においては、周波数帯域で表す。ディジタル信号の伝送においては、ビット/秒が用いられている。以前のモデムでは、キロビット/秒のオーダーであったが、現在では、メガビット/秒のオーダーは普通であり、幹線では、テラビット/秒オーダーのものもある。
◆ 伝送媒体 : 伝送媒体は、伝送を行うための媒体である。すなわち、伝送において、情報を伝えるため仲立ちとなるものであって、具体的には、電気ケーブル、光ファイバケーブル、無線における電波などがある。
◆ 伝送用トランス : 伝送用トランスは、信号伝送トランス、コモンモードチョーク、バランなどもいい、電気信号を伝送するのに使用される。トランスの名が付いており、構造はトランスと同じであるが、接続のしかたは、トランスと異なる。伝送用トランスは、大きなコモンモード信号を阻止するという点では、トランスと同じであるが、トランスが直流信号を阻止するのに対して、伝送用トランスは、直流を通過させる。
◆ 伝送路 : 伝送路は、信号線などともいい、信号を伝送する路である。伝送路には、電線と光ファイバとがある。無線(ワイヤレス)も信号を伝えるが、線が引かれていないので、伝送路とは呼ばない。
◆ 電束 : 電束 D は、電束密度で表され、電界強度を E[V(ボルト)/m(メーター)]、物質の誘電率を ε[F(ファラッド)/m(メーター)] とすれば、D = εE で表される量である。電束密度の単位は、[C(クーロン)/m2]である。
◆ 電卓 : 電卓は、電子式卓上計算機の略であるが、通常は電卓の名で呼ばれ、フルネームで呼ばれることは、ほとんどない。また、名は、電卓であるが、寸法はポケットサイズのものが多い。一般の普通電卓の他に、三角関数や対数、さらには、統計計算などの機能を持つ関数電卓など各種のものがある。
◆ 伝達関数 : 伝達関数は、入力に対する出力の応答を、ラプラス変換の形で表したものである。ラプラス変換形を使用することによって、出力 = 伝達関数 × 入力 の形で表されるので、フィルタや制御系などを表現するのに便利である。
◆ 電池 : 電池は、広義には、化学電池(1 次電池、2 次電池、燃料電池)、物理電池(太陽電池、電気 2 重層コンデンサなど)、生物電池(酵素電池など)を含む。狭義には、1 次電池(マンガン電池、アルカリ電池など)と2 次電池(鉛蓄電池、リチウムイオン電池など)のことである。なお、乾電池とは、電池の電解液を、何らかの固体にしみこませて扱いやすくした、一次電池のことである。
◆ 転轍機 : 転轍機は、ポイント(分岐器)ともいい、鉄道の路線を切り替える装置である。以前は、手動で切り替える方式であったが、現在では、電気方式や、圧縮空気を使う電空方式になっている。なお、厳密には、転轍機は、分岐器のトングレールを切り替える切り替え装置であり、トングレールは、ポイントの可動のレールのことである。
◆ 電灯 : 電灯は、白熱電球、蛍光灯、ネオン管灯、水銀ランプなどの、照明器具のことである。以前は、家庭でも、電灯器具に課金される定額灯があたが、現在では、使用した電力量にしたがって課金される従量灯になっている。
◆ 電灯線通信 : 電灯線通信は、電灯線データ通信、電力線通信、電力線搬送通信などともいい、電灯線を、伝送路として利用する通信である。コンセントに通信用アダプタを差し込むだけで使用でき、新たな配線を必要としない。以前は、帯域が 4〜450 Hz に制限されていたが、メガ Hz オーダーの高速電力線搬送通信が認められるので、今後は普及すると考えられる。
◆ 電灯線データ通信 : 電灯線データ通信は、電力線通信、電力線搬送通信などともいい、電灯線を、伝送路として利用する通信である。コンセントに通信用アダプタを差し込むだけで使用でき、新たな配線を必要としない。以前は、帯域が 4〜450 Hz に制限されていたが、メガ Hz オーダーの高速電力線搬送通信が認められるので、今後は普及すると考えられる。
◆ 電灯線搬送通信 : 電灯線搬送通信は、電力線通信、電力線搬送通信などともいい、電灯線を、伝送路として利用する通信である。コンセントに通信用アダプタを差し込むだけで使用でき、新たな配線を必要としない。以前は、帯域が 4〜450 Hz に制限されていたが、メガ Hz オーダーの高速電力線搬送通信が認められるので、今後は普及すると考えられる。
◆ 電動アシスト自転車 : 電動アシスト自転車は、バッテリとモータを使って、ペダルを踏むのを補助してくれる自転車である。すなわち、べダルを漕ぐと同時に、内蔵されているモータが回転して、より少ない力で走行できる。原動機付自転車と異なり、免許が不要である。なお、電動アシスト自転車のモータによる駆動力は、あくまでも補助であり、人の力に対するアシスト力の比率は、1 以下になるように、また、24 km/h 以上ではアシスト力がゼロになるように、道路交通法で規定されている。
◆ 電動カート : カートは、もともとは、二輪馬車、手押し車のことであるが、遊園地などにあるゴーカートを高速化(速いものは 150 km/h 以上)したようなもので、モータースポーツの原点とされている製品である。電動カートは、免許不要の高齢者や身障者用の乗り物(3 輪または 4 輪)である。最高速度は 6 km/h で大人が歩く程度の速度である。歩行者と同様に歩道を走行する。
◆ 電動機 : 電動機は、一般にモータと呼ばれており、電気エネルギを機械的エネルギに変換する電力機器のことである。磁場と電流の相互作用による力を利用して、回転運動をさせるものが多いが、直線運動のリニアモータや、圧電効果を利用する圧電モータなどもある。
◆ 伝統行事 : 伝統は、古くからの、しきたり、様式など有形無形の系統をうけ伝えること、または、うけついだ系統のことである。伝統行事は、各地に伝えられている、伝統ある行事のことである。たとえば、節分の豆まきは、現在でも、広く行われている、伝統行事である。
◆ 電動工具 : 電動工具は、工具の一種であって、電気モータを動力として作動する工具である。充電池を使用するものは、電気コードやエアホースなどが不要であり、動力を確保できない所でも使用できる。電気ドリル、電気鋸、電動ドライバなど、各種のものがある。
◆ 電動式車椅子 : 車椅子は、足が不自由な人が、室内や屋外で使用する、車付きの椅子である。通常は、本人が手で車を回して進むが、後ろから介助者が押すこともできる。電動式車椅子(電動車椅子)は、動力を持った車椅子である。
◆ 電動式ミシン : 電動式ミシンは、電気を動力として動くミシンである。以前は、足踏み式ミシンであったが、現在では、ほとんどが、電動ミシンである。また さらに 電子回路で制御する電子ミシンや、マイコンで制御するコンピュータミシンも多くなっている。ちなみに、ミシンは、マシン(機械)のことである。
◆ 伝導帯 : エネルギーバンドには、伝導帯と、価電子帯とがある。伝導帯は、電子が自由に動き回ることができる、エネルギーの高い状態のことである。これに対して、価電子帯は、原子内に電子が束縛されれいる状態であって、エネルギーが低い状態である。また、半導体や絶縁体では、伝導帯と価電子帯との間に、禁止帯が存在する。エネルギーバンドとは、固体中において、電子が存在できるエネルギー状態のことである。
◆ 伝導伝熱 : 伝導伝熱は、伝熱の方式の一つであって、原子は移動しないで、原子の熱振動が、次々と隣に伝わって行く形の伝熱である。固体における伝熱は、伝導伝熱である。これに対して、気体や液体では、原子や分子などの移動に伴う伝熱が主体であって、これを、対流伝熱という。なお、伝熱には、もう一つ、放射による、放射伝熱がある。
◆ 電動歯ブラシ : 電動歯ブラシは、モータの力を利用して、ブラシを回転または振動させて、歯を磨くことができる、歯ブラシである。
◆ 伝熱 : 伝熱は、熱が物体中を、高温の部分から低温の部分に伝わる現象である。熱の現象は、電気の現象と類似性があり、温度を電圧に、熱量を電気量に、熱抵抗を電気抵抗に、伝熱を電子の移動に置きかえて、考えると分りやすい。
◆ 電熱器 : 電熱器は、電気を熱源とする機器のことであるが、一般には、電気コンロのことをいう。電気コンロは、調理器具の一種であって、ニクロム線などの電熱線に通電して、発生する熱を利用する。従来は裸のニクロム線が用いられたが、シーズ線式のものが多くなっている。シーズ線は、電熱線を、絶縁物を介して、金属の円筒の中に収めたもので、電熱線が直接外気に触れないので、寿命が長い。なお、IH クッキングヒーターも、電熱器の一種である。
◆ 天然ガス : 天然ガスは、石油の油田地帯や、ガス田地帯から産出する、メタンを主成分とする、無色透明の、高カロリーの可燃性ガスである。天然ガスは、古代の動植物が土中に堆積して生成したものであると、言われている。この天然ガスを、冷却して液化したものが、液化天然ガス(LNG)である。日本へは、LNG の形で、大量に船で輸入されている。また、都市ガスの 80% は、LNG である。
◆ 電波 : 電波は、電磁波の一種であって、法律(電波法)では、300 万 M Hz 以下の周波数の電磁波と規定されている。電波は、通信などに利用されている。同一周波数の電波は、識別が困難であり、公平かつ能率的な利用を確保するために、電波法に基づいて、総務省が、周波数の割当・管理を行っている(図 7.1-43 参照)。電波は、また、宇宙空間で発生し、その観測は、電波天文学と呼ばれている。
◆ 電波暗室 : 電波暗室は、壁や天井が、電磁波を吸収する構造になっており、電波暗室の外部から内部、内部から外部への電磁波がシールド(遮蔽)されている部屋である。壁と天井だけでなく、床面にも電波吸収材を貼って、6 面全てをシールドした電波暗室を、全電波暗室といい、床面が金属面となっており、他の 5 面が電波吸収材のものを、電波半無反射室、半電波暗室などという。
◆ 電波時計 : 電波時計は、時計の一種であって、標準時刻の情報をのせた標準電波を受信して、時刻合わせを行う機能を持つ時計である(広く一般に市販されている)。標準電波とは、日本標準時グループの原子時計によって創られた日本標準時に基づいて、日本に 2 箇所(福島県田村郡都路村と佐賀県佐賀郡富士町)ある電波送信所から送信された電波である。
◆ 電波半無反射室 : 電波半無反射室は、半電波暗室などともいい、電波暗室の一種である。床面が金属面となっており、他の 5 面が電波を吸収する材料のものを、電波半無反射室という。
◆ 電波ビーコン : ビーコンは、カーナビゲーションシステムにおいて、VICS センターで編集処理された道路交通情報(VICS 情報)を、カーナビゲーションに伝達する方法の一つであって、主に高速道路で使用される、電波ビーコンと、主要な一般道路で使用される、光ビーコンとがある。
◆ 電波法 : 電波法は、放送を含む各種の電波の公平な割り当てと、能率的な利用をはかることを目的として作られた法律である。無線局の免許、設備、従事者、監督などについて規定している。
◆ 電波無響室 : 電波無響室は、電波暗室ともいい、壁や天井が電磁波を吸収する構造になっており、電波無響室の外部から内部、内部から外部への電磁波がシールドされている部屋である。壁と天井だけでなく、床面にも電波吸収材を貼って、6 面をシールドした電波無響室を全電波無響室といい、床面が金属で、他の 5 面が電波吸収材になっているものを、電波半無響室、半電波暗室などと言う。
◆ 電波無反射室 : 電波無反射室は、電波暗室ともいい、壁や天井が電磁波を吸収する構造になっており、電波無反射室の外部から内部、内部から外部への電磁波がシールドされている部屋である。壁と天井だけでなく、床面にも電波吸収材を貼って、6 面をシールドした電波無反射室を全電波無反射室といい、床面が金属で、他の 5 面が電波吸収材になっているものを、電波半無反射室、半電波暗室などと言う。
◆ 伝播遅延時間 : 伝播遅延時間は、プロパゲーションディレイともいい、ディジタル IC において、信号の入力の立ち上がり(または立下り)から、その信号の出力の立ち上がり(または立下り)までの遅れ時間のことである。
◆ 天秤 : 天秤は、てこの原理を利用して質量を測定する機器である。天秤には、2 つの皿があり、一方の皿に測りたいものを、もう一方の皿には分銅を載せ、分銅を加減して、天秤をバランスさせたときの、分銅の質量が、測りたいものの質量である。2 つの皿をつなぐ棒の上方に皿があるものを上皿天秤、下側にあるものを下皿天秤という。なお、自動秤量する電子天秤もある。
◆ 店舗 : 店舗は、 店、商店のことである。ここでは、店舗の照明について、述べている。店舗照明の基本は、商品の正しい姿を見せることであるが、その枠内で、商品の購買意欲をそそる演出も必要である。
◆ 電離 : 電離は、イオン化とも言う。イオンとは、プラスとマイナスの電荷が等しく無い原子または分子のことである。たとえば、塩(塩化ナトリウム)は、その水溶液の中では、電離して、正の電荷を持ったナトリウムイオンと、負の電荷をもつ塩素イオンとに分かれる。気体も温度が上昇すると、電子が原子から離れ、正イオンと電子になる。電離して電荷を持った粒子を含む気体を、プラズマという。
◆ 電離層 : 電離層は、大気上層部の窒素や酸素が、太陽の紫外線などによって、自由電子とイオンとに電離した領域である。電離層は、地上 110 km を中心とする E 層と、地上 200〜400 km を中心とした F と層がある。F 層は、通常は、昼間は さらに F1 層と F2 層とに別れており、夜は 一つの層となる。地上 約 70 km 付近に D 層が現れることもある。電離層の高さや、電離の程度は、時刻や季節などに左右されて変化する。電離層波は、これらの電離層で、屈折・反射しながら伝播する電波である。直進性の電波が、地球の裏側に届くのは、電離層波があるからである。
◆ 電流 : 電流は、電荷の流れである。電流を I[アンペア]、ある断面を通過する電荷量を儔[クーロン]、時間を 冲[秒] とすれば、I = (儔)/(冲) である。
◆ 転流回路 : 転流回路は、サイリスタにおいて、流れている電流をオフにするための回路である。サイリスタは、トリガによって一度オンにすると、トリガをオフにしても電流が流れ続ける。電流をオフにするためには、転流回路に、オフ用のパルスを加える必要がある。このサイリスタの欠点を補った素子が、GTO である。
◆ 電流増幅器 : 電流増幅器は、電流を増幅する増幅器である。すなわち、入力の電流値を、一定倍に増幅して出力する。通常、単に増幅器というと、電圧を増幅する電圧増幅器のことである。
◆ 電流増幅率(トランジスタの) : トランジスタは、原理的に、ベース〜エミッタ間電流を増幅してコレクタ〜エミッタ間電流として出力する素子である。このベース(〜エミッタ間)電流と、コレクタ(〜エミッタ間)電流との比をトランジスタの電流増幅率といい、hFE で表す。
◆ 電流調整 : 電流調整は、ポテンショメータなどによって、電流値を調整することである。ポテンショメータでは、もう一つの調整法に、分圧調整がある。分圧調整は、抵抗値の比によって、ある電圧を取り出す方式である。
◆ 電流密度 : 電流密度は、電流に垂直な面において、単位面積当たりの電流の大きさを言う。電流を I(アンペア)、断面積を S(m2)とすれば、電流密度は、I/(m2)である。電流密度は、抵抗の表皮効果のほか、たとえば、電気分解における、電極面で考える必要のある量である。
◆ 電力 : 電力は、電流によって、単位時間になされる仕事の量(仕事率)である。その単位は、ワット[W]である。電力 P(W) は、電圧を V(ボルト)、電流を I(アンペア)とすれば、P = V × I である。ワットは、SI 単位の組立単位であって、1 ワット = 1 ジュール毎秒(J/s)である。
◆ 電力機器 : 電力機器は、次の機能などを有する機器の総称である。他のエネルギーから電気エネルギーへのの変換。電気エネルギーから他のエネルギーへの変換。他のエネルギーでの蓄積。力率調整。電力の接続・遮断。
◆ 電力ケーブル : 電力ケーブルは、発電所から超高圧変電所に送られてきた電力を、1 次、2 次、3 次変電所に送電するための、地中送電用のケーブルである。電力ケーブルには、OF(オイルフィルド)ケーブル、高圧架橋ポリエチレン電力ケーブルなどがある。
◆ 電力消費量 : 電力消費量は、電気機器などが消費する電力の量である。ここでは、ランプの発光効率を示すのに、電力消費量当たりの明るさを、ルーメン/ワット(lm/W)で示している。したがって、ここでの電力消費量は、電力のことである。ただし通常は、電力消費量は、電力(W)ではなく、電力量(Wh)を意味する。
◆ 電力線通信 : 電力線通信は、電灯線データ通信、電力線搬送通信などともいい、電灯線を、伝送路として利用する通信である。コンセントに通信用アダプタを差し込むだけで使用でき、新たな配線を必要としない。以前は、帯域が 4〜450 Hz に制限されていたが、メガ Hz オーダーの高速電力線搬送通信が認められるので、今後は普及すると考えられる。
◆ 電力線データ通信 : 電力線データ通信は、電灯線通信、電力線搬送通信などともいい、電灯線を、伝送路として利用する通信である。コンセントに通信用アダプタを差し込むだけで使用でき、新たな配線を必要としない。以前は、帯域が 4〜450 Hz に制限されていたが、メガ Hz オーダーの高速電力線搬送通信が認められるので、今後は普及すると考えられる。
◆ 電力線搬送通信 : 電力線搬送通信は、電灯線通信、電力線データ通信などともいい、電灯線を、伝送路として利用する通信である。コンセントに通信用アダプタを差し込むだけで使用でき、新たな配線を必要としない。以前は、帯域が 4〜450 Hz に制限されていたが、メガ Hz オーダーの高速電力線搬送通信が認められるので、今後は普及すると考えられる。
◆ 電力線モデム : 電力線モデムは、電力線搬送通信に使用するモデムである。ただし、ここでの電力線搬送通信は、配電線を介する屋外の電力線搬送通信である。屋外の電力線搬送通信は、日本では認められていない。屋内の電力線搬送通信には、通信用アダプタを使用すればよい。なお、通信用アダプタも、機能的にはモデムである。
◆ 電力定格 : 定格とは、その対象機器について、保証された使用限度のことである。定格には、連続定格、短時間定格、反復定格、最大定格などがある。連続定格は、対象機器を連続して使用できる定格である。短時間定格は、指定された一定時間、指定された条件で使用できる定格である。反復定格は、指定条件のもとで、一定な負荷と停止の期間とを交互に周期的に繰り返し使用するときの定格である。最大定格は、いかなる場合にも、また瞬時でも超えてはならない値である。これをとくに強調したものを、絶対最大定格という。電力定格は、電力に関する使用限度である。
◆ 電力増幅器 : 電力増幅器は、パワーアンプともいい、電力を増幅する増幅器である。増幅システムにおいては、始めに電圧を増幅し、所定の振幅になってから、電力を増幅する。最終段の電力増幅器は、スピーカーや、アクチュエータなどを駆動するため必要なパワーを出力し、負荷のインピーダンスにマッチした出力インピーダンスを持つ。出力の波形によって、A 級増幅器、B 級増幅器、C 級増幅器があり、ディジタル増幅の D 級増幅器もある。A 級増幅器は、最も基本的な増幅器であり、入力信号を、そのまま全体として増幅する。B 級増幅器は、信号のプラスまたはマイナスの片側だけを増幅する。C 級増幅器は、信号の片側の頭だけを増幅する。B 級、C 級増幅器は、プッシュプル増幅器として使用する。プッシュプルとは、2 個を一組とするアンプで、その各々に、振幅が同じで位相が反転した入力を加え、その各々の出力を合成した出力を得る増幅回路である。A 級増幅器と、B 級増幅器は、入力波形と同じ波形が出力される。C 級増幅器では出力波形が歪むが、出力にフィルタを設けて、不要な周波数成分を取り除くことによって、効率の高い増幅を行うことができる。
◆ 電力用電線 : 電力用電線は、電気エネルギーを輸送することを役割とした電線である。発電所で起こした電気を消費地の変電所まで送る送電、変電所で所定の電圧に下げた電気を工場、ビル、家庭などの電気引き込み口間で配る配電、さらには、電灯や機械装置などのある場所に電気を導く配線に使用する電線が、電力用電線である。
◆ 電力量 : 電力量は、電力のエネルギー量を表す量である。すなわち、電力量(Q)は、消費した電力(P)と、消費した時間(T)の積に比例して、Q = P × T である。
◆ 電力量計 : 電力量計は、積算電力計ともいい、電力量を測る計測器であって、家庭にもある電気のメーターのことである。家庭にある電力量計は、ほとんどが誘導形電力量計である。誘導形電力量計は、回転円盤を挟んで、電圧が掛かる電圧コイルと、使用電流が流れる電流コイルとがあり、電圧と電流の積(電力)に比例して回転円盤が回転する。これをカウンタで読み取る。
◆ 転炉 : 転炉は、鉄や銅の精錬に用いられる炉である。転炉では、熔けた銑鉄に酸素を吹き込み、銑鉄中にある炭素およびその他の不純物を取り除いて、鋼を作る。
◆ 電話回線 : 電話回線は、電話用の回線である。回線は、回路を構成する線で、往復 2 本の電線で構成されている。ただし、多重化されているときは、複数の論理回線が、物理的には 1 回線にまとめられている。なお、電話回線は、従来の回線のほかに、IP 電話のネットワークがある。将来的には、電話回線は、IP 電話に移行する。
◆ 電話機 : 電話機は、電話で通話するための機器であり、電話回線に接続して使用する。ダイヤルの方式によって、回転ダイヤル式とプッシュ式とがあるが、現在は、ほとんどがプッシュ式である。なお、昔は、電話機は磁石式であった。
◆ 電話ケーブル : 電話ケーブルは、電話用のケーブルである。市内線路用には、市内ケーブルが用いられる。電話局間同士を結ぶ市内中継用には 発泡ポリエチレン(PEF)を使用した PEC ケーブル、電話局と加入者を結ぶ加入者ケーブルには PEC ケーブルと カラーコードによる線心の識別が容易な CCP ケーブルが使用されている。
◆ 電話の周波数帯域 : 電話の周波数帯域は、200〜3400 Hz である。この周波数帯域で、音声を明瞭に聞き取ることができる。ただし IP 電話は、周波数帯域を広く取ることができ、50〜7000 Hz のものもある。なお、人の耳に聞こえる範囲は、20〜20 kHz である。発声の基本周波数は、80〜1100 Hz であり、さらに細かく見ると、バス : 80〜300、バリトン : 110〜390、テノール : 150〜470、アルト : 200〜700、ソプラノ : 260〜1100 である。
◆ 電話番号 : 電話番号は、10 桁で、最初の 6 桁が局番、残りの 4 桁が局内の番号である。一般の加入電話(固定電話)は、0ABJ と呼ばれ、たとえば、東京が 03 から始まる局番を持ち、局番が地域を表している。携帯電話は 080、090、PHS は 070、IP 電話は 050、ポケベルは 020、着信課金は、0120/0800 で始まる。なお、契約している事業者を変更しても、元の電話番号を継続して利用できる仕組みを番号ポータビリティといい、 IP 電話と固定電話とは番号ポータビリティがある。携帯電話についての番号ポータビリティ導入が検討されている(2006 年 6 月)。これが実現すると、電話番号の変更を気にせずに事業者を選ぶことができる。ただし その実現には、いくつかの問題点を解決する必要がある。
◆ 電話網 : 電話は単体では役に立たないから、ネットワークを作っている。これを電話網という。電話網は、電話が接続されている電話回線を、電話交換機で接続し、相互間通信(通話)を可能にするネットワークである。電話網は、各種のものがあり、特定用途の、閉じた電話網(たとえば鉄道電話)もあるが、一般に使用されているのは、公衆交換電話網(公衆電話網)である。ここで、公衆電話は、街頭などにある、緑、ピンク、赤の公衆電話のことでは無い。公衆電話には、2 つの意味がある。
◆ ℃/W : ℃/W は、熱抵抗の単位である。熱においては、電気の電圧に対応するものが温度、電流に対応するものが熱流量であって、電気抵抗に対応するのが熱抵抗である。熱の現象は、電気の現象に比べて分かり難いので、一般的には、電気に置きかえて考えると、分りやすい。ただし、熱抵抗は、電気抵抗には、そのままでは、対応しないので、注意する必要がある。
◆ 度(角度の) : 角度の度は、角度の単位であり、°で表す。度は、円周を 360 等分した弧の、中心に対する角度である。SI 単位系では、角度は補助単位であって、その単位は rad(ラジアン)である。1°= π/180 rad である。
◆ トイレ : トイレ は、トイレットの略であるが、通常は トイレと呼び、フルネームで呼ぶことは多くない。
◆ トイレット : トイレットは、通常は 略してトイレと呼び、フルネームで呼ぶことは多くない。また、日本語では、便所(または厠)であるが、便所と呼ぶことも多くない。トイレットは、昔は汲み取り式便所であったが、現在では多くは水洗式便所である。水洗式便所では、下水道が整備されている地区では、排泄物を直接 水と共に下水道に流す。下水道の無い地区では、浄化槽を設けて、浄化槽に流し、浄化槽で浄化してから、放流する。なおトイレ(トイレット)の言葉は、英語では無い。英語は、バスルームである。すなわち、欧米では、浴室と洗面所とトイレが一体化している。
◆ 同位元素 : 同位元素は、アイソトープともいい、陽子の数、したがって元素の種類は同じであるが、中性子の数が異なるものを言う。同位元素の中には、放射性同位元素がある。放射性同位元素は、放射線を出して、別の元素に変化する物質である。放射性同位元素は、この放射線を利用する目的で使われる。
◆ 透過 : 透過は、すきとおることで、あるが、ここでは、光が屈折率が異なる物質の境界面を通り抜けることである。屈折率が異なる物質の境界面に、その境界面に垂直でない入射光は、境界面で屈折する。屈折率が異なると、その物質を透過する光の速度が異なる。光は、通過すのに要する距離が最小となるような経路に沿って進む性質がある。この経路は、境界面で屈折する経路である。光が、物質 1 から物質 2 に透過するとき、透過面における垂線となす角を、物質 1 において θ、物質 2 において r、物質 1 の屈折率を m、物質 2 の屈折率を n とすれば、屈折の法則は、(sin θ)/(sin r) = n/m である。
◆ 等価回路 : 等価回路は、実際には複雑な回路を、それと同等の動作をする、簡単な回路で表現したものである。厳密には、等価回路とは、実際と全く同じ動作をする回路であるが、近似的に同じ動作をする回路も、等価回路と呼ぶことがある。
◆ 透過形放射線式厚さ計 : 透過形放射線式厚さ計は、放射線源から放射する放射線を、測定対象を透過させて、検出器で放射線の強さを検出し、測定対象で吸収される放射線量から、測定対象の厚さを求める厚さ計である。放射線源の種類によって、測定範囲が異なる。
◆ 透過原稿アダプタ : 透過原稿アダプタは、フラットベッドスキャナで、透過性の原稿をスキャンさせるためのアダプタである。
◆ 透過性 : 透過性は、透き通る性質のことであるが、その存在を意識させない性質という意味がある。ここでは、通信プロトコル(通信手順)における透過性のことで、特定の文字コードを使用する必要が無く、任意のビットパターンのデータを送ることができる性質のことをいう。たとえば、HDLC は、透過性がある。
◆ 動画像 : 動画像は、動いて見える画像である。動画像は、少しずつ時間をずらした静止画像を表示することによって、目の残像現象を利用して、動いているように見せる。映画や、テレビは、動画像の応用である。
◆ 透過損失 : 透過損失は、物質や音・光などが、物体を透過(通過)してゆくときに発生する損失である。たとえば、光ファイバのように、光を透過させたいものの場合には、透過損失は小さい方が良い。しかし、防音壁のように、音を遮断したい場合には、透過損失は大きい方が良い。一般に透過損失は、対象物体の入力と出力との間の大きさの比を、デシベル(dB)で表す。ここでは、透過損失は、光ファイバの透過損失であり、透過損失は、光ファイバの、入力と出力との光の強さの比である。
◆ 同期 : 同期は、入学、卒業、入社などの年度が同じことであるが、広義には、複数のものの、周期、タイミング、内容などを、同一に揃えること、または揃っていることである。ここでは、通信における同期であって、データのやり取りをするための合図である。
◆ 同期キャラクタ : 同期キャラクタは、キャラクタ(文字)を単位として通信を行う通信方式(キャラクタ同期方式)において、同期を取るための制御キャラクタである。ただし現在では、キャラクタ単位の通信は、あまり行われていない。
◆ 同期式(カウンタの) : カウンタの同期式は、そのカウンタ回路内の全てのフリップフロップが、同一のクロック信号で動作するカウンタである。
◆ 同期式(キャラクタの) : キャラクタの同期式は、キャラクタ(文字)を単位として通信を行う通信方式において、ビット同期が取られていることを前提として、通信の始めに、先ず制御キャラクタの同期キャラクタを送ることによって、キャラクタ同期を取る通信方式である。
◆ 同期点(セッション層の) : セッション層の同期点は、通信プロトコルの OSI 参照モデルのセッション層において、セッションの同期のために、挿入するチェックポイントである。何らかの原因で、データのやり取りが中断されてしまったときに、そのやり取りを再開するとき、再開を確実に行うために、一旦 同期点に戻って、やり取りを再開する。
◆ 同期電動機 : 同期電動機は、誘導電動機の回転子のコイルを磁石に変えた構造であり、回転子は、加えた電圧の周波数に同期して回転する。回転子(界磁)に永久磁石を使用した、永久磁石同期電動機と、電磁石を使用した電磁石同期電動機とがある。同期電動機は、次の特徴を有する。(1) 負荷が変動しても一定の回転速度を保つ。(2) 誘導電動機と比べて効率か良い。(3) ただし、自己起動が困難であり、脱調して停止する。
◆ 同期発電機 : 同期発電機は、交流発電機であって、発電機の回転速度に同期した周波数の電力を発電する発電機である。発電所の発電機は、同期発電機がほとんどである。周波数が回転数によって決まるため、回転速度が低下すれば周波数は低下する。したがって、回転速度の制御が必要である。同期発電機に限らず、発電の制御は、需要量の変化に対応して発電量を加減する制御である。回転速度の制御、したがって、発電周波数の制御も、電力需要量の変動に対応する制御である。
◆ 同期外れ : 同期外れは、それまで同期して、正常に動作していたものが、何らかの原因によって、同期が外れて、同期しなくなってしまう現象である。ここでは、データ通信における同期外れである。同期外れが発生すると、同期を回復するまでの間、伝送誤りとなるので、長い連続する伝送誤りになる。このような長く続く伝送誤りを、バースト誤りという。同期外れは、どんな伝送システムでも、起こり得る現象である。したがって、伝送誤り制御は、長いバースト誤りに対応できる能力を持っている必要がある。
◆ 道具 : 道具は、物を作ったり、または、ことを行うのに用いる器具のことである。機械(機械装置)は、道具のうち、次の性質を持つものである。(1) 外からの力に抵抗して、それ自身を保つことができる部品の組み合わせ。(2) 各部が相対的かつ定めたれ運動を行う。(3) 外部から供給されたエネルギーを有効な仕事に変換する。
◆ 時定数 : 抵抗を介してコンデンサを充電/放電するときは、入力をステップ状に変化させても、コンデンサの電圧は、ゆっくりと変化する。この電圧の変化は、指数関数になる。いま、電圧 A ボルトに充電されているコンデンサの、放電を考える。コンデンサの電圧を V、コンデンサのキャパシタンスを C、抵抗を R、時間を t とすれば、V = A exp(-t/T) となる。ここで、exp(-x) は指数関数である。ただし、T = CR である。この T のことを、時定数という。この指数関数の、t = T のときの値は、約 0.63 A である。
◆ トークン : トークンは、しるし、記念品、徽章などのことであり、バス、地下鉄、遊戯機械などで用いる代用硬貨のことでもある。ここでは、トークンリング方式の LAN における、トークンのことである。トークンリング方式の LAN のトポロジは、ループである。トークンリング方式の LAN においては、ループ上に常時トークンと呼ばれる符号を巡回させておき、このトークンを捕捉したノードが送信権を獲得して、送信を行う方式である。
◆ トークンリング : トークンリングは、標準化された LAN の規格の一つである。通信速度は、4 または 16 Mbps のループ形 LAN である。汎用の LAN としては、イーサーネット方式の方が普及しているが、FA(ファクトリオートメーション)の分野で使われてきた。しかし、FA の分野でも、イーサーネット方式が多くなっている。
◆ 統合化ディジタルシステム : 統合化ディジタルシステムは、ISDN を日本語で呼ぶ呼称である。ISDN は、アナログの電話網をディジタル化して、データ通信と統合したシステムである。ただし、この ISDN システムは、現在普及していない。この理由は、急速に進んだ伝送高速化の要求に、伝送速度が不十分であったためである(一般 ISDN : 64 kBPS、高速 ISDN : 1.5 MBPS)。現在 INDN に代わるシステムとして、インターネットなどの用途には、電話網を利用した ADSL(最大 50 MBPS、距離に依存) が普及している。またさらに高速なステムとして、電話網の光ファイバ化(最大 100 MBPS)が進んでいる。
◆ 動誤差 : 動誤差は、保護管付きの温度センサなどに発生する かたより(誤差)であって、次の要因によって発生する かたより である。(1) 温度が周期的に変動しているときに、保護管などによる遅れのために、実際の温度の振幅よりも、小さい振幅として観測される。(2) 温度がほぼ一定の速度で変化しているときに、実際の温度変化よりも、時間が遅れて変化しているように観測される。この場合、変化速度は、実際の変化速度と同じに観測される。
◆ 動作抵抗 : 電気抵抗は、オームの法則が成立し、電圧と電流との関係は、直線で表される。このように、直線で表すことができることを、線形という。しかし、半導体など、電圧と電流との関係を、直線で表すことができないものがある。直線で表すことができないもの、すなわち、線形でないものを、非線形という。線形でないものは、非線形であるから、非線形には、いろいろな性質を持ったものがある。非線形の中には、曲線で表すことができるものがある。ここで、曲線とは、直線でない 滑らかな線のことである。電圧と電流との関係が、曲線で表すことができるとき、その曲線上に、基準点を設け、その基準点で曲線に接線を引くことによって、その基準点の近傍では、その曲線を、接線によって近似することができる。この近似された直線の傾きを、動作抵抗という。滑らかな曲線では、接線は、1 本だけ引くことができる。すなわち、動作抵抗は、ある基準点に対して、唯一である。
◆ 同時多発テロ : 同時多発テロは、2001 年 9 月にアメリカで起きたテロ攻撃事件である。ハイジャックされた 4 機の大形ジェット機が、地上施設(ニューヨーク世界貿易センタービルなど)を目掛けて意図的に激突し、テロ事件として、史上最大の被害となった。1 機目は、偶然テレビに撮影され、報道された。2 機目は、1 機目の衝突を臨時ニュースとして国際中継していたときに起きた。
◆ 同軸ケーブル : 同軸ケーブルは、中心の中側導体と、それを取り囲む円筒状の外側導体とからなるケーブルである。高周波信号に適した特性を持ち、高周波用(たとえばテレビ信号)に使用されている。中側導体と外側導体との軸が一致していることから、同軸ケーブルと呼ばれている。
◆ 投射形テレビ : 投射形テレビは、テレビの一種であって、映画のように、スクリーンに画面を映し出すテレビである。映画と同様に、スクリーンの前面から投射する前面投射形テレビと、スクリーンの後ろ側から写す背面投射形テレビとがある。
◆ 透磁率 : 透磁率(μ)は、材料の、磁束の通り易さ(磁化のしやすさ)のことである。磁束密度(磁界に垂直な単位面積を貫く磁束線の数) B と、磁界強度 H との関係は、B = μ H で表される。この μ を透磁率という。
◆ トースター : トースターは、切った食パンを焼いて、トーストにする電気器具である。パンが焼きあがるとポンと飛び出す、ポップアップトースターが、最も一般的である。
◆
導線 : 導線には、、2 つの意味がある。(1) 店舗における、導線で、この意味に使用するときは、動線とも書く。店舗内で、顧客が商品を眺めたり、手に取ったりしながら歩き回る流れのことである。顧客が店に入って売り場を回り、購入品を決めてレジで精算して店を出るまでの流れは、ある程度同じような流れがある。この流れをうまく整理して、顧客にとって分りやすい売り場配置とし、ストレス無く売り場を回ってもらうことができるように、店舗側が作る流れにことを、導線という。導線を考慮した例に、シャワー効果がある。シャワー効果とは、たとえば、百貨店が集客力がある特別催事や粗品引換所を最上階で行うことである。最上階に客を集めておいて、エスカレータで降りてくる際に、各階で買い物をして貰おうという作戦である。コンビニで、主力製品のドリンクが一番奥にあるのも、このシャワー効果を狙ったものである。
(2) もう一つの導線は、リードワイヤともいい、機器と機器とを結ぶ配線のことである。多数の機器を結び合う、自動車用の複雑な導線のことを、ワイヤハーネスという。
◆ 同族元素 : 同族元素は、元素の周期律表において、縦に並んだ元素のことである。同族元素は、一般に、価電子の数が同じで、性質も似ていることが多い。とくに、性質が似ている同属元素群に、アルカリ金属(水素を除く 1 族の元素)、アルカリ土類金属(ベリリウムとマグネシウムを除く 2 族の元素)、ハロゲン(17 族)、希ガス(18 族) がある。
◆ 同調 : 同調は、同じ調子、または、調子を同じにすることであるが、転じて、他人の主義・主張になどに同意すること、他人と同じ意見・態度になることをいう。また、与えられた振動数に共鳴するように、ある振動体の固有振動数を調節することである。ここでは、ラジオ、テレビの受信機などで、回路の共振周波数を目的の周波数に合わせて受信することである。チューニングとも言う。
◆ 導体 : 導体とは、電気を良く流すことができる物質のことで、移動できる電荷を多く含んだ物質のことである。これに対して、移動できる電荷をほんの少しだけ、または全く含んでいない物質を、絶縁体または不導体という。
◆ 東大寺 : 東大寺は、奈良市にある、華厳宗大本山の寺院であり、大仏とお水取りで、有名である。なお、大仏と大仏殿は、源平争乱期と、戦国時代の 2 回、兵火で消失している。また、正倉院がある。奈良、平安時代の官庁や、大寺には、重要物品を納める正倉が設けられていたが、現在まで残っているのは、この正倉院だけである。正倉院の建物は、校倉造である。校倉造は、角材を横に重ね合わせて外壁とした構造である。
◆ 動特性 : 動特性は、系の入力と出力との関係を、時間関数として捉え、入力の時間変動に対する出力の時間変動の特性のことである。ただし、動特性は、時間関数として捉えるよりも、伝達関数で表す方が分りやすい。系をラプラス変換して、入力と出力のラプラス変換されたものの比が伝達関数である。
◆ 動脈 : 動脈は、血液を心臓から体の各部に送り出す血管である。人を含む高等脊髄動物では、血液を肺に送る肺動脈と、身体各部に送る大動脈の 2 つがある。比喩的に主幹となっている重要な交通道路のことも、動脈という。
◆ 灯油 : 灯油は、石油の原油を蒸留して得られた成分で、石油ストーブなどの家庭内の暖房機器用燃料などに利用されている。灯油は、揮発するのがゆっくりで、爆発に危険性が少ないので、家庭内の燃料以外にも幅広く使われている。
◆ 動力 : 動力は、機械を動かす力のことであるが、ここでは、単位時間になされる仕事の量であって、その単位はワットである。動力の、他の単位との関係は、1 kw = 1.36 PS(仏馬力) = 1.34 HP(英馬力) = 0.234 kcal/s(キロカロリー/秒 カロリーは熱量) である。
◆ 動力機器 : 動力機器には、動力を発生する、発電機などの、動力発生機器と、電動機などの動力を消費する、動力消費機器とがある。基本的には、同じ原理のものが、発電機としても電動機としても、使用できる。たとえば、揚水式 発電においては、同じ機械を、揚水するときは電動機として、発電するときは発電機として使用する。
◆ 動力消費機器 : 動力消費機器は、動力を消費して、熱などのエネルギーや、仕事に変換する機器である。たとえば電動機は電力を仕事に変換する。
◆ 動力発生機器 : 動力発生機器は、熱などのエネルギーを、電力などの動力に変換する機器である。たとえば火力発電機は、ボイラで発生した熱を電力に変換する。
◆ 道路交通情報 : 道路交通情報は、道路の渋滞状況や事故情報などの道路状況を、FM 多重放送、電波ビーコン、および光ビーコンを利用して、リアルタイムで知らせる情報通信システムである。情報は文字だけでなく、マップで知らせることができる。このシステムは、道路交通除法通信システムセンター(通称 VICS センター)が運営している。提供される情報は、渋滞情報、通行止・速度規制などの情報、交差点間や町と町の間の所要時間、駐車場の空車、満車などの情報 がある。
◆ 道路交通情報通信システムセンター : 道路交通情報通信システムセンターは、道路交通情報の収集と提供を行っている機関である。時々刻々と変わっていく道路交通情報を収集、整理、分析して、道路利用者に、電話、ラジオ、テレビや携帯電話、カーナビなどのメディアを通して、道路交通情報を提供している。東京、大阪周辺などの情報については、オンラインでの提供もある。
◆ 道路交通法 : 道路交通法は、交通の安全と円滑を図り、道路での危険や傷害の防止を目的とした法律で、自動車、自転車、屋台などから、歩行者も含めて、全ての人を対象とした法律である。車道や歩道の区別、警察官による交通規制、信号に従う義務、道路でのデモ行進の仕方から、児童や幼児には、保護者が付き添うことまで、この法律に定められている。運転者の運転中の携帯電話の使用は、ハンズフリー装置を使用する以外は禁止されている。民間の監視員制度を導入した短時間の駐車違反の取締りなど、取り締まりが強化された。
◆ トータル変換時間 : トータル変換時間は、マルチプレクサなどを含む AD コンバータステム全体が、動作を開始してから出力を完了するまでの時間をいう。
◆ 時分割多重化 : 時分割多重化は、タイムシェアリングともいい、多重化の一種である。1 本の物理的伝送路を、論理的に分割して、仮想的な伝送路を複数本設け、その各々でデータを送ることによって、複数のデータを、見かけ上同時に伝送する、伝送方式である。
◆
特性インピーダンス : 一方向に無限に長い伝送路(電線)の一端に電圧を加えると、あたかも一定のインピーダンスをもっているかのように、電流が流れる。この、一定のインピーダンスのように見えるインピーダンスのことを、その伝送路の特性インピーダンスという。伝送路の特性インピーダンスの値は、伝送路の種類、線径と、信号の周波数によって異なるが、高周波における同軸ケーブルの特性インピーダンスは、50 Ω または 75 Ωのものが多い。高周波におけるツイストペアケーブルの特性インピーダンスは、おおよそ 100 Ω 程度である。
ケーブルの特性インピーダンスが異なるものを接続すると、接続点において反射が起こる。逆に、ケーブルの特性インピーダンスが互いに等しく、かつコネクタがある場合、コネクタの特性インピーダンスも同じであれば、ケーブルの種類が異なっても、反射は起こらない。なお、プリント基板のプリントパターンも、伝送路であるから、反射がある。プリントパターンの特性インピーダンスの値は、そのパターンの引き方によって異なり、同じラインであっても、場所によって異なる。プリントパターンとして、マイクロストリップラインを使用すれば、プリントパターンの特性インピーダンスを、所定の値にすることができる。
◆ 特性曲線 : 特性曲線は、素子の各種の特性を表す曲線である。ここでは、トランジスタの特性曲線である。トランジスタの特性曲線の代表的なものに、(1) コレクタ・エミッタ間電圧〜コレクタ電流、(2) コレクタ電流〜直流電流増幅率、(3) コレクタ電流〜コレクタ・エミッタ間飽和電圧、(4) コレクタ電流〜ベース・エミッタ間飽和電圧、(5) ベース・エミッタ間電圧〜ベース電流、(6) エミッタ電流〜トランジション周波数 がある。
◆ 独立変数 : 独立変数は、変数であって、変数は、独立変数と、従属変数とに分けられる。2 つの変数、x と y とがあり、x が入力、y がその出力とする。入力 x に値を入力することによって、出力 y の値が確定するとき、y は、x の関数であるという。そして、x を独立変数、y を従属変数という。数式では、y = f(x) のように表す。
◆ 床の間 : 床の間は、座敷の正面 上座に一段高く作った場所で、掛け軸、置物、花瓶などを飾る場所である。室町時代の押板と上段を原形としている。床の仕上げは、畳床と板床とがあり、形式も様々である。
◆ 都市ガス : ガスは、ガソリンの略称、濃霧などの意味もあるが、ここでは、燃料のガスである。燃料のガスは、都市ガスと、LP ガスとに大別される。都市ガスは、ガス事業法上の一般ガス事業を行う一般企業、または自治体の地方公営企業が供給する気体の燃料である。LP ガスは、液化石油ガスともいい、多くの場合、一般家庭へは、ボンベで供給されるガスである。なお、都市ガスと LP ガスとでは、発熱量が異なる(LP ガスの方が高カロリー)ので、使用する器具が異なる。
◆ 途上国 : 途上国は、開発途上国または発展途上国の略称であって、経済の発展が、先進国よりも遅れている国のことである。過去に後進国と呼ばれていたが、現在では途上国と呼んでいる。
◆ 土蔵 : 土蔵は、昔の倉庫であって、火災を防ぐために、まわりの壁を土で塗り固めた建物である。白壁なので、よく目立つ。
◆ 突然変異 : 突然変異は、生物の遺伝子が変化して、遺伝情報に永久的な変化が生じることである。生殖細胞に突然変異が起こると、その変異は子孫に継承される。変異の内容が、その生物にとって有利であれば、その子孫は栄え、不利であれば衰える。これを、自然淘汰という。
◆ ドット : ドットは、小さな丸い点であるが、ここでは、インクジェットプリンタのドットである。文字をドットの集まりで表現するプリンタをドットプリンタという。ドットインパクトプリンタ(ドットマトリックスプリンタ)と、インクジェットプリンタが代表的である。ドットインパクトプリンタは、ピンを縦横に並べた印字ヘッドをインクリボンに叩きつけ、その圧力で紙に文字の形を打ち出すプリンタである。インクジェットプリンタは、インクの微細な粒子を紙に吹き付けることにより印字するプリンタである。
◆ ドット/インチ : ドット/インチは、dpi で表し、ドット方式のプリンタやディスプレイにおける、1 インチ当たりのドット数のことである。表示や印字の解像度を表す数値である。
◆ ドットインパクトプリンタ : ドットインパクトプリンタは、ドットマトリクスプリンタともいい、ピンを縦横に並べた印字ヘッドをインクリボンに叩きつけて、その圧力で印刷を行うプリンタである。以前はドットインパクトプリンタが多かったが、現在では、複写用紙(カーボン紙)を使う、伝票の重ね印刷以外の用途ででは、あまり使われていない。
◆ ドットコムバブル : ドットコムバブルは、1999〜2000年頃に、アメリカを中心に起こった、IT・インターネット関連の新興企業をめぐる経済的な熱狂のことである。このとき、インターネットを利用して、新しい事業を立ち上げようとする、ベンチャー企業が輩出した。これらの企業の多くは、その企業のドメイン名の末尾に、.com を好んで使い、さらには、それを、そのまま社名にする企業が多かった。このことから、これらの企業のことを「ドットコム企業」と呼んだ。1999 年をピークに、これらの企業の株式は、ドットコム銘柄と呼ばれ、企業業績とは無関係に暴騰し、多くのネット株長者を生み出した。しかし、2000 年には、次第にネット企業の優勝劣敗が明確になり、見込みの無い企業が破綻するようになり、その株価が暴落して、バブルは崩壊した。
◆ ドットフォント : ドットフォントは、ドットによるフォントである。フォントは、同一書体、同一サイズの活字の一そろい のことである。
◆ ドーナッツ盤 : ドーナッツ盤は、EP 盤ともいい、レコードの一種であって、直径 17 cm、回転数 45 rpm 穴が 38 mm と大きい。片面 3 分半録音できる。
◆ 飛び越し走査方式 : 飛び越し走査方式は、インターレースモードともいい、テレビ 画像の走査の方式である。飛び越し走査方式では、走査線を一本おきに飛ばして走査を行い、これを 2 回繰り返すことによって、全画面を表示する。飛び越し走査方式は、日本やアメリカの普通のテレビに使用されている。なお、飛び越し走査を行わないで、順次に走査して、一回の走査で全画面を走査する方式を、プレグレッシブ走査という。ハイビジョン放送や地上ディジタルテレビは、プレグレッシブ走査である。
◆ ドップラー効果 : ドップラー効果は、波動における現象である。波源または観測者が移動するとき、ドップラー効果によって、波源の振動数とは異なった振動数が、観測される。救急車が自分に近づくときと遠ざかるときとで、音の高さが異なって聞こえるのも、ドップラー効果である。
◆ ドボラック配列 : ドボラック配列は、パソコンなどのキーボードの配列の一つである。キーボード配列は、クワティ配列が主流である。クワティ配列と比較すると、ドボラック配列の方が打ちやすい。それにも関わらず、クワティ配列が多く使用されているのは、クワティ配列が、先に普及してしまったからである。一度普及してしまうと、後から、より優れたものが出てきても、それに取って代わることは、難しい。
◆ トポロジ : トポロジは、数学では位相のことである。物理では、位相は、フェイズである。ここではネットワークにおけるトポロジである。ネットワークトポロジは、ネットワークの形態のことである。ネットワークトポロジは、 3 つに分類できる。すなわち、ハブを中心とするスター形、線状のバス形およびループ状のリング形である。
◆ ドメイン : ドメインは、領土、所有地、分野、領域、範囲などの意味であるが、ここでは、インターネットにおける IP アドレスに対応付けされた、ドメイン(ドメイン名)のことである。この意味のドメインは、インターネット上に存在するコンピュータやネットワークに付けられている識別子である。ドメイン名は、階層構造になっており、[.]で区切られている。最も右側が、アメリカを除いて国を表し、日本は JP である。日本のドメイン名は、属性形 JP ドメインと、地域形 JP ドメインおよび、汎用 JP ドメインの 3 種類がある。
◆ ドメインツリー : ドメインは、ツリー構造になっており、ドメインツリーという。ツリーの頂点をルートといい、その下の階層は、アメリカ以外は国で、日本は JP である。アメリカは、組織の種別になっており、たとえば会社は COM である。日本の JP ドメインでは、その下の階層は、組織の種別で、たとえば会社は CO であり、その下は、各会社の社名である。
◆ ドメイン名 : ドメイン名は、ドメインともいい、インターネット上に存在するコンピュータやネットワークに付けられている識別子である。ドメイン名は、階層構造になっており、[.]で区切られている。最も右側が、アメリカを除いて国を表し、日本は JP である。日本のドメイン名は、属性形 JP ドメインと、地域形 JP ドメインおよび、汎用 JP ドメインの 3 種類がある。
◆ ド・モルガンの定理 : ド・モルガンの定理は、AND の NOT は NOT の OR であり、OR の NOT は、NOT の AND に等しいという定理である。
◆ トライアック : トライアックは、双方向サイリスタともいい、サイリスタを逆方向に並列接続したものである。トライアックは、スイッチの一種であって、ゲートにパルス信号を入力した時点から電流が流れ始め、入力電圧がゼロになるまで電流が流れ続け、入力電圧がゼロになるとオフになるスイッチである。
◆ トライアル : トライアルは、オートバイや自転車の競技の一種でもあるが、ここでは、試行することである。試行を重ねることによって、正解に到達する手法を、トライアルアンドエラーという。
◆ ドライカッパ : ドライカッパは、電気通信事業者が所有するツイストペアケーブルのうちで、その事業者自身が使用していない回線を言う。ドライカッパは、他の通信事業者に貸し出して、収益を上げることができる。同様に、未使用の光ファイバのことを、ダークファイバという。
◆ トライステート : トライステートは、スリーステートともいい、ディジタル IC において、その出力が、ハイ/ローの他に、さらに第 3 の状態である、ハイインピーダンス状態を有するものを言う。バスに、多数のドライバを接続する場合に、必要な素子である。
◆ ドライバ : ドライバは、周辺機器を動作させるためのソフトウェアのことでもあるが、ここでは、出力用の IC のことである。短距離で、接続されるレシーバの数が少ないときは、通常の IC を使用することができる。しかし、接続されるレシーバの数が多いときや、伝送距離が長いときは、駆動能力が大きい、ドライバ IC を使用する必要がある。
◆ ドライバレシーバ系 : ドライバレシーバ系は、伝送の最も典型的な形であって、ドライバが送信した信号を、伝送路を経て、レシーバが受信する系である。
◆ ドライブ装置 : ドライブ装置は、HDD などの、回転する記憶メディアを読み書き(読みだけのものもある)する装置の総称である。
◆ ドライヤー類 : ドライヤーは、乾燥機のことであるが、通常はヘアドライヤー意味することが多い。ここでは、ヘアドライヤーを含みドライヤー一般を指す意味で、ドライヤー類とした。
◆ トラックパッド : トラックパッドは、ノートパソコンなどの入力装置の一種であって、ディスプレイの画面上で、入力位置や座標を指定する、ポインティングデバイスである。ノートパソコンのキーボードの手前にあるトラックパッドを指でこすり、画面上のカーソルを動かすことによって、ノートパソコンなどの操作を行う。ポインティングデバイスは、マウスが代表的であるが、トラックパッドは、操作用のスペースが不要であり、ノートパソコンに適している。
◆ トラックポイント : トラックポイントは、ノートパソコンなどの入力装置の一種であって、ディスプレイの画面上で、入力位置や座標を指定する、ポインティングデバイスである。トラックポイントは、キーボードの中央に設けられた突起状のボタンであって、キーボードを打鍵するときのホームポジションから手を離さずに、マウス カーソルの操作を行うことができる。
◆ トラックボール : トラックボールは、ノートパソコンなどの入力装置の一種であって、ディスプレイの画面上で、入力位置や座標を指定する、ポインティングデバイスである。トラックボールは、マウスを裏返したような構造で、上部のボールを指で転がして、画面上のカーソルを動かして、コンピュータの操作を行う。
◆ トランクルーム : トランクルームは、倉庫の一種であって、各部屋に区切られた、収納するためのスペースを月ぎめでレンタルするサービスである。24 時間、いつでも出し入れでき、セキュリティも しっかりしている。コインロッカー並のサイズから、3.3 m2ぐらいまで、サイズも いろいろ ある。
◆ トランジション周波数 : トランジション周波数(fT)は、トランジスタの特性値の一つであって、直流電流増幅率(hFE)が、1 となる周波数である。これよりも高い周波数では、増幅作用が無い。すなわち、トランジスタが増幅器として動作する限界を示す値である。
◆ トランジスタ : トランジスタは、増幅作用を持った半導体素子である。トランジスタには、各種のものがあるが、通常、単にトランジスタというと、バイポーラトランジスタを指す。バイポーラトランジスタは、ベース、エミッタ、コレクタの 3 端子を有し、たとえば、ベース〜エミッタ間電流が増幅されて、コレクタ〜エミッタ間電流になる。
◆ トランジスタ増幅回路 : トランジスタ増幅回路は、トランジスタを素子として使用した増幅回路である。それまでの真空管増幅回路と比べ、大幅な、省電力と省スペースとを実現した。ただし、真空管増幅器を愛好しているオーディオマニアも多い。
◆ トランジスタラジオ : トランジスタラジオは、それまでの真空管を素子としていたラジオを、半導体素子であるトランジスタを使用して、小形軽量化した製品である。それ以前は、トランジスタは、軍用であり、民生品には使用されていなかった。現在では、ラジオは、IC を使用して、さらに軽量・小形化されており、トランジスタラジオを見かけることは無い。
◆ トランシーバ : トランシーバは、2 つの意味がある。(1) ここでの、トランシーバである。持ち歩きながら、簡単に通話できる個人用の無線電話のことである。携帯電話が普及する以前に使用された。通話は、全 2 重伝送ではなく半 2 重伝送である。また、ほぼ見通しの範囲内に限られる。ただし、通話料は無料である。(2) もう一つのトランシーバは、LAN などにおいて、ネットワーク ケーブルと、コンピュータとの間や、ケーブル同士の間で、信号を中継する装置のことである。
◆ トランス : トランスは、うっとりとした(恍惚)状態のこと、または、そのような雰囲気の音楽のことでもあるが、ここでは、電気の変圧器(または変成器)のことである。トランスは、トランスフォーマーの略称であるが、フルネームでトランスフォーマーと言うことは少なく、通常は、トランスと呼んでいる。トランスは、一次巻線と、二次巻線とを有し、巻線比にしたがって、交流 電圧を変換する。トランスの一次電圧を V1、一次巻線巻数を N1、二次電圧を V2、二次巻線巻数を N2 とすれば、(V1/V2) = (N1/N2) である。また、一次電流を I1、二次電流を I2 とすれば、(I1/I2) = (V2/V1) = (N2/N1) である。
◆ トランスジューサ : トランスジューサは、センサのことである。センサは、各種の物理量や化学量などを別の量に変換するデバイスである。このことから、センサを、トランスジューサとも言う。
◆ トランスパレントラッチ : トランスパレントラッチは、D ラッチともいい、フリップフロップと類似の動作をする素子である。フリップフロップと異なる点は、制御信号 G がハイのとき、D 入力の変化が、そのまま、Q に出力されることである。
◆ トランスフォーマー : トランスフォーマーは、トランスと略し、トランスと呼ぶことが多い。日本語では変圧器という。トランスは、一次巻線と、二次巻線とを有し、巻線比にしたがって、交流 電圧を変換する。トランスの一次電圧を V1、一次巻線巻数を N1、二次電圧を V2、二次巻線巻数を N2 とすれば、(V1/V2) = (N1/N2) である。また、一次電流を I1、二次電流を I2 とすれば、(I1/I2) = (V2/V1) = (N2/N1) である。
◆ トランスポート層(OSI の) : OSI のトランスポート層は、データ伝送における、OSI 参照モデルの、第 4 層に位置し、データ伝送の信頼性を確保する役割を担う、プロトコルである。
◆ トランスポート層(TCP/IP の) : TCP/IP のトランスポート層は、インターネット層の上位、アプリケーション層の下位に位置するプロトコルである。トランスポート層には、TCP と UDP という、2 種類のプロトコルがあり、目的用途によって、使い分ける。UDP は、ほとんど素通しに近いプロトコルであって、信頼性は低いが、レスポンスが速い。TCP は、データを誤り無く伝える役割を担うプロトコルであるが、オーバーヘッドが大きい。
◆ トランスミッタ : トランスミッタは、回送者、譲渡者、遺伝体などの意味もあるが、ここでは、トランスジューサの一種であって、センサ情報を、標準化された信号に変換し、その信号を遠方に送る装置である。標準信号には、以前は、空気圧信号(20〜100 kPa(パスカル))が使われたが、現在では、電圧信号(たとえば ±10 V、0〜10 V、1〜5 V)や、電流信号(たとえば 4〜20 mA)が多い。
◆ トリー(ネットワークの) : ネットワークのトリーは、ネットワークトポロジ(ネットワークの形態)の一種であって、トリー状(樹枝状)の形をしたネットワークのことである。
◆ トリガ : トリガは、銃の引き金のことであるが、ここでは、状態変化のきっかけとなる信号のことである。ストローブとも言う。
◆ トリハロメタン : トリハロメタンは、水道水に含まれる有害物質である。トリハロメタンは、水の中のフミン質などの有機物質が、水道水の殺菌用に使用した塩素と反応して生成される。発がん性があるとされている。日本の水道水には、平均 0.028 mg/l (最大 0.045 mg/l)含まれている。日本の水質基準では、0.1 mg/l 以下である。なお、およそ 5 分程度煮沸すれば、ほとんど取り除かれる。
◆ ドリップ乾燥 : ドリップ乾燥は、洗濯物を、脱水せずに、縦糸方向またはウェール方向が垂直になるように、上端部の数箇所をつかみ、室温かつ風通しのない場所に吊るして乾燥させる方法である。ウェールとは、ニット生地の、縦に連続したループのことで、ウェール方向は、織物における縦方向と同義である。
◆ トリプルプレイ : トリプルプレイは、野球では、3 重殺のことであるが、ここでは、通信のおけるトリプルプレイのことである。音声(電話)、ビデオ(放送)、データ通信の、 3 つの通信機能を、1 つの回線で提供するサービスのことである。たとえば、従来、テレビ番組の配信を行ってきた CATV 事業者が、インターネット接続サビスと、IP 電話のサービスを始めたり、インターネット事業者が、電話や、BOD(ビデオオンデマンド)による映像の配信を行ったりすることである。ブロードバンド回線を用いたトリプルプレイサービスが、急速に伸びている。
◆ トリマ : トリマは、溝彫りなどを行う電動工具のことでもあるが、ここでは、値を調整できるトリマ抵抗(トリマポテンショメータ)や、トリマコンデンサのことである。トリマは、常時値を調整する用途ではなく、一度調整したら固定的に使用する場合に適している。
◆ トリマコンデンサ : トリマコンデンサは、値を調整できる、コンデンサである。常時値を調整する用途ではなく、一度調整したら固定的に使用する場合に適している。常時値を調整できるものに、バリコンがある。バリコンは、シャフトを回すことによって、キャパシタンスを変える。エアバリコンとポリバリコンとがある。エアバリコンは、固定側と可動側の金属羽が、空気を介して向き合っているタイプで、以前はラジオの同調用に使われた。ポリバリコンは、ポリエチレンフィルムを誘電体に使ったタイプである。携帯形ラジオの同調用に使われている。
◆ トリマポテンショメータ : トリマポテンショメータは、単にトリマともいい、値を調整できる、抵抗器である。常時値を調整する用途ではなく、一度調整したら固定的に使用する場合に適している。
◆ トルク : トルク(T)は、回転に関する量であって、回転軸に作用する力(F)と、回転軸から作用点までの距離(L)の積(F・T)で表される。なお、JIS の用語には、トルクという単独の用語は無く、締付けトルク、定格トルクのように、他の単語と組み合わせた用語になっている。
◆ ドループ : ドループは、サグともいい、たるむことであるが、ここでは、トランスやインダクタの回路において、理想的には、水平であるべき特性が、垂れ下がってしまう現象である(詳細は別の講座のここを参照)。
◆ ドレイン : ドレインは、排水管、下水溝の意味であるが、ここでは、FET(電界効果トランジスタ)の電極のドレインのことである。FET の他の電極 ゲート〜ソース間の電圧を調整することによって、ドレイン〜ソース間電流を制御することができる。
◆ トロイダル形インダクタ : トロイダル形インダクタは、環状のコアにコイルを巻いた、インダクタである。小形でノイズが小さいことが、特徴であるが、高価である。
◆ トロイの木馬 : トロイの木馬は、広義のコンピュータウィルスの一種であって、通常のコンピュータウィルスのように、自ら感染や増殖を行うことは無いが、ユーザーが読み込んだファイルに付随して、ユーザーのパソコンに取り込まれる。パソコンに取り込まれると、コンピュータウィルスと同様に、ユーザーのファイルを破壊するなどの被害をもたらす。
◆ トーンコントロール : トーンコントロールは、音質調整装置ともいい、オーディオにおいて、音色の調整を行う回路である。高音域と低音域を別々に変化させるものや、高音域、中音域、低音域の 3 つに分けて調整するもの、などがある。
◆ トンネルダイオード : トンネルダイオードは、エサキダイオードともいい、順方向電流を流すと、ある電圧領域において、掛ける電圧をあげると電流が減少するという負性抵抗が現れる。これを用いた発振回路や増幅器は、従来のトランジスタを用いた回路よりも、はるかに優れた特性を示す。なお、このダイオードを発明した江崎玲於奈氏は、ノーベル賞を受賞した。