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アイロンは、布などの しわ を伸ばすアイロンと、髪の毛をカールさせる、ヘアアイロンとが、ありますが、ヘアアイロンのことを、単にアイロンと呼ぶ場合もあります。ここでは、布などのしわを伸ばす、アイロン について、説明します。
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アイロンと言えは、電気アイロン のことですが、昔は、火のし の名で、炭火などで、熱して、使用しました(図 9.1-111)。昭和の始めにも、こて の名で、使われていました。火のし(図の左) は、火のし の中に、炭火を入れて、使いますが、こて(図の中) は、別のところで、熱しておいて、使います。現在でも、裁縫こて (図の右)の名で、電気式のものが、使用されています。
◆ 炭火桶の代りに、電熱器を仕込んだ桶で、こて を熱する方式のものも、あります(図 9.1-112の左)。
◆ アイロンも、昭和の始めには、炭火式のものがありました(図 9.1-112 の右)。最近では、アイロンは、コードレスのスチームアイロン が、多くなって、います(図 9.1-113の左)。図の中は、アイロン掛けをする、アイロン台 です。
[図 9.1-113] スチームアイロン、アイロン台とズボンプレッサ
◆ スチームアイロンが使われるのは、アイロン掛けには、水分が必要だからです(図 9.1-114)。普通のアイロンでは、予め霧吹きで布を湿らせてから、アイロンを掛ける必要がありますが、スチームアイロンでは、その必要が、ありません。
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一般の家庭電気製品は、誰もが、簡単に使うことが、できるように、作られています。電気釜は、その好例ですし、お掃除ロボットも、その一つの方向です。
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アイロンも、将来的には、アイロン掛けロボットが、出現すると思います。しかし、現状では、ズボンプレッサのような、特定用途のものを除いて、アイロン掛けは、テクニックを必要とします。しかも、アイロン掛けの対象となる、衣類の材質と、形状が異なります。アイロン掛けの自動化は、容易では、ありません。
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ズボンプレッサ (パンツプレッサ )は、特定の対象に限定されますが、アイロン掛けの手間を省くことが、できます(図 9.1-113 の右)。
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アイロンの使い方を、図 9.1-115 に示します。さらに詳しくは、[ここ]をクリックしてください(戻るときは、ブラウザの戻るをクリック)。
◆ 食器洗いも、なかなか面倒な仕事です。食器洗い乾燥機 (食器洗い機 )は、汚れた食器をセットすれば、食器の洗浄と乾燥を行ってくれます(図 9.1-116の左)。図の中は、システムキッチンに組み込まれた、ビルトイン タイプの、食器洗い乾燥機です。
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キッチンには、流し台や調理台を設置します。システムキッチン は、照明における、建築化照明と同じように、流し台 や、調理台 、さらには、食器戸棚 などを、統一されたデザインで、建築に組み込んだ、キッチンのことです(図の右)。
食器洗い乾燥機の概要は、図 9.1-117 の通りです。さらに詳しくは、ここをクリックしてください(戻るときは、ブラウザ上部の戻るをクリック)。
◆ しかし、食器洗い乾燥機は、その割には、普及していませんし、購入しても、使っていない家庭も、あります(図 9.1-118)。
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加熱用家電 は、何をどのように加熱するかによって、いろいろに分けられますが、ここでは、調理用の、汎用的な加熱用家電について、説明します。古くからあるのは、囲炉裏です。
昭和の時代では、炭火用の、七輪 と、ガスコンロ が、多く使用されました(図 9.1-119)。
◆ 現在では、炭火は、バーベキューで使われる程度です(図 9.1-120の左)。ガスコンロは、ガステーブル に変身しています(図の右)。ガステーブルは、グリル を組み込んだ、タイプのものが、多いようです。
◆ 図の左のバーベキューコンロ は、炭火用ですが、カセットガスボンベ を使用するタイプの方が簡便です(図 9.1-121)。
◆ ガステーブルに対応する電気製品は、電気コンロ です(図 9.1-122の左、中)。しかし、このような、単純な電気コンロを使うことは、少なくなっていると思います。IH 調理器 (図の右)は、加熱対象が、鉄製の鍋などに限定されますが、電気コンロと同様に用いられます。
[図 9.1-122] 電気コンロと IH 調理器
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ガスにも、特定用途の製品が、いろいろと、ありますが、電気の方が、よりバライエティに富んでいます。
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電気ポット (図 9.1-123の中)は、大抵の家庭にあるでしょう。電気ポットの前身が、魔法瓶 (図の左)です。魔法瓶は、保温だけで、加熱の機能は ありませんが、電気ポットは、加熱タイプです。電気ポットには、魔法瓶と同程度に保温性を高くした、節電タイプの、保温ポット があります。保温ポットは、コンセントを外して、2 時間後でも、約 90 ℃に保てます。
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電気ケトル (図の右)は、保温能力は、ありませんが、コーヒーカップ 1 杯(130cc)を約 60 秒で沸かします。本体はコードレスですから、自由に持ち運びできます。
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電子レンジ は、チン の愛称で親しまれています。電子レンジの原理は、コラム 7.1-5 で説明しました。ここでは、電子レンジの使い方を、解説します。ここをクリックしてください(戻るときは、ブラウザの「戻る」をクリック)。
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最近では、単機能の電子レンジは、少なくなっています。
電子レンジは、食品自体の発熱による、食品内部からの加熱ですが、普通のオーブン と同様に、食品の外部から加熱する、電気オーブン が、あります(図 9.1-124の左)。1 台で、電子レンジと、電気オーブンの両方を兼ねる、オーブンレンジ (図の右)も、あります。また、庫内にスチームを吹き込むことができる、スチームレンジ が、あります(図 9.1-125)。
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特定用途の加熱用家電は、そのほか いろいろ ありますが、その 2〜3 を挙げておきます。
トースター で最も一般的なものは、ポップアップトースター (図 9.1-126 の左)ですが、オーブントースター (図の右)なども、あります。
◆ ホットプレート は、食卓上で、焼き物をすることが でき、お好み焼きなどに、利用します(図 9.1-127)。
◆ ホームベーカリー は、手軽に、手作りのパンを作ることが、できます(図 9.1-128)。
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コーヒーメーカー は、コーヒーを入れる道具です。日本古来の飲料は、日本茶です。最近では、烏龍茶も、多く呑まれています。コーヒーも、日本人にとって、欠かせない飲料と、なっています。これらの飲料は、日常的に、がぶがぶ飲むときと、味わって呑むとき とが、あります。日本茶でも、コーヒーでも、両方の呑み方が、あります。
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味わって飲む場合には、その、入れ方が、重要です。コーヒーの入れ方は、「ここ」をクリック(戻るときは、ブラウザの「戻る」をクリックしてください)。
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コーヒーメーカーは、焙煎からスタートして、コーヒーを自動的に入れてくれます(図 9.1-129)。
◆ 加熱用家電以外の、調理・生活家電について、ここで、解説します。多く使われているのは、ミキサー と思います。類似の用途のものに、ジューサー があり、その両方を兼ねる、ジューサーミキサー もあります(図 9.1-130)。図の左から順に、ミキサー、ハンドミキサー 、ジューサー、手動のハンドジューサー とジューサーミキサーです。
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ミキサーは、食品を粉砕します。ジューサーは、野菜や果物の汁を絞り出します。
ジュース は、市販のものもありますが、絞りたての、新鮮で、栄養が豊富な、ジュースには、敵いません。手作りジュースの作り方は、「ここ」をクリックして下さい(戻るときは、ブラウザ上部の「戻る」をクリック)。
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フードプロセッサー は、1 台で、切る、刻む、練る などの各種の作業を、こなします(図 9.1-131)。各種の替刃があり、替刃を取りかえることによって、対応します。使い方は、「ここ」をクリックしてください(戻るときは、ブラウザの「戻る」を使用)。
◆ 精米機 は、普通の精米を行う精米機(図 9.1-132の左)と、無洗米を作る無洗米用精米機 (図の右)とがあります。
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生ごみ は、まず、できるだけ出さないようにする工夫が大切です(ここをクリック : 「ブラウザ上部の「戻る」で戻ってください)。しかし、生ごみを ゼロ にすることは、できません。
生ごみ処理機 は、生ごみを 減容し、廃棄しやすい形に変えます。生ごみ処理機には、3 種類の方式があります(図 9.1-133)。乾燥式生ごみ処理機 、バイオ式生ごみ処理機 、およびハイブリッド式生ごみ処理機 です。
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しかし、実際には、生ごみ処理機は、あまり使われていません。その理由は、「ここ」をクリックしてください(戻るときは、ブラウザ上部の「戻る」を使用)。
また、生ごみを粉砕して下水道に流す、ディスポーザー があります(図 9.1-134)。簡単で便利ですが、使用が規制されていて、使用できない地区が、あります。
★ 同種の店が、まとまっている、××街があります。横浜(下図左)と神戸(下図右)の、中華街は、有名です。同種の店が、軒を並べていることが、共倒れにならないで、逆に、集客力になっています。
★ 電気街 では、東京の、秋葉原と、大阪の日本橋が、その 代表でしょう。
★ ところで、この、地名の読みですが、どちらも、2 通りの読みが できます。秋葉原は、あきばはら と あきはばら、日本橋は、にっぽんばし と にほんばし です。
★ 秋葉原 の地名は、火除けの神様、秋葉(あきば)神社があったことに、よります。古くは、あきばがはら、地元では、あきばっぱら と いったとのことです。したがって、あきばはら が、正解です。
★ 日本橋 の地名は、東京にも、あります。東京の日本橋は、にほんばし、大阪のは、にっぽんばし が、正しい読みです。
★ 日本 は、国名としても、にほん と にっぽん の 2 つの読みが、あります。どちらも、古くから、使われてきました。しかし、現在では、にっぽん が、正しいのです。というのは、日本の呼称を「にっぽん」とすることを、昭和 4 5年 7 月 14 日の閣議で、決定したからです。
★ さて、電気街ですが、まず、昔の姿を、見てみましょう。左は、昭和 37 年、右は、昭和 57 年です。昭和 57 年は、現在と、大きくは、変わっていません。
★ 電気街は、表通りである、中央通りの大形店も、さることながら、裏通りや、JR のガード下に、面白い店があります。
★ 電気に関連するものなら、製品 から部品まで、ハードからソフトまで、新品 は、もちろんのこと、中古 から、ジャンク (ガラクタ)まで、ほとんど、そっています。
東京の銀座を、ウィンドウショッピングすることを、銀ブラと言いますが、銀ブラならぬ、秋ブラするのも、楽しいものです。
★ いまでは、ロボット は、身近な存在ですが、少し前までは、空想の産物でした。ロボットの名は、チェコスロバキアの劇作家 チャベックが、1920 年に書いた戯曲「人造人間」で用いた造語です。日本でロボットのイメージが定着したのは、手塚修虫氏が、1951 年に書いた漫画、鉄腕アトム (下図左) と、思われます。
★ ロボットは、大きく、2 つに、分けられます。1 つは、エンターテイメント としての、ロボットで、もう 1 つは、実用に役立てる、ロボットです。実用に役立てるロボットは、最近のことですが、エンターテイメントとしてのロボットは、からくり人形 と呼ばれ、はるか昔に、さかのぼります。
★ 上図右は、西洋のからくり人形です。からくり人形は、日本でも、古くから、作られて、います(下図左、中)。下図右は、山車に乗った からくり です。
★ 日本のからくり人形は、動画でも、見ることができます。戻るときは、画面内の「閉じる」を使用しないで、上部にある「戻る」を使用して、戻ってください。動画は、「ここ」をクリックしてください。
★ からくりを、時計と組み合わせたのが、からくり時計 です。からくり時計は、現在、多く作られています。大掛かりなものも、あります。
★ ロボット相撲大会が、毎年開かれています(「ここ」をクリック)。この中に動画もあります。
★ ロボットの歴史を、見てみましょう。
★ ホンダのロボットを例に、最近の変化を見ると、下図の通りです。
★ ロボットを分類すると、次のように、なります。
★ お掃除ロボットの例からも、分かるように、ロボットは、人の形からは、大きく異なるものが、多いのです。お掃除ロボットは、自ら動きますが、産業用ロボット は、固定のものが、多く、使用されて、います(下図左)。
★ 下図中は、バスの床裏の洗浄に使用した例です。人が作業するには、環境が悪いところですから、ロボットの利用に適した場所です。下図右は、配管内の検査に利用した例です。人が入ることが、できませんから、ロボットの独壇場です。
★ ロボットは、また、消防活動 やレスキュー などに、向いています。ロボットは、人では、危険な場所や、入り込めないところで、作業することが、できます。左下は、愛称をファイアサーチ といい、消防隊員の遠隔操作によって、情報収集をおこないます右下は、愛称をロボキュー とよび、要救助者を、救出します。