電気と電子のお話

用語解説

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◆   海外の規格 : 海外の規格には、国際標準機構(ISO)、国際電気標準会議(IEC)、ヨーロッパ連合(EU)、各国の国家規格(たとえばアメリカの ANSI)、各種の団体規格、各企業の車内規格などがある。日本の国内規格は、原則として、国際規格の ISO、IEC などに準拠することになっている。また、アメリカの規格は、国際規格と異なるものがあるが、参照する必要があるものが、多い。

◆   改ざん : 改ざんは、文書の文字、語句などを改めなおすことであるが、おおくは、自分の都合が良いように直す意味で用いる。狭義には、ネットワーク上のデータを、当該管理者に無断で書き換え、変更、消去をする行為を言う。

◆   界磁  : 界磁は、モータの電動子や、発電機の発電子のまわりで、強い磁界を作る磁石のことである。界磁には、普通、電磁石を用いる。

◆   界磁コイル : 界磁コイルは、電動機発電機界磁を発生させるためのコイルである。

◆   外耳道 : 外耳道は、耳の穴のことで、骨部と軟骨部とに分かれている。骨部は毛が生えておらず、軟骨部は毛が生えている。

◆   海水 : 海水の成分はは、塩化ナトリウム 約 2,25 % を始め、合計約 3.45 % の塩分を含み、比重は、1,023 である。海水は、食塩の原料として用いられる。また、島部など、水が不足するところでは、海水淡水化装置で、真水にして、生活用水にする。水深 200 m 以下の深海の海水を、海洋深層水といい、表層とは異なった物理的、化学的特徴をもつ。この海洋深層水は、特定の場所で、表層に上昇する。この場所は、非常に生物生産性が高く、好漁場となる。

◆   回生ブレーキ : 回生ブレーキは、電気ブレーキの一種である。通常時には、駆動力として利用している電動機を、発電機として動作させることによって、運動のエネルギー電気エネルギに変換して回収し、同時に制動を掛ける。エレベータ、電車、自動車などに、広く用いられている。

◆   回折 : 回折とは、光が物体で遮られたとき、光が物体の背後に回りこむ、現象である。これは、光が波動の性質を持っていることに、起因する。回折を利用したものに、回折格子がある。

◆   回折格子 : 回折格子は、グレーティングとも言い、異なった波長の混じった光を、波長ごとに分ける光学素子である。回折格子は、多数の平行なスリットが、等間隔で並んだ構造である。光が回折格子に入射すると、光の波長により決まる、ある特定の角度で、光が強め合う。この強めあった光を取り出すことによって、波長選択ができる。

◆   回線 : 回線は、回路とも言い、電力や電気信号を伝える電線のことである。電気は、2 本の線を一巡する形で伝わる。このことから、2 本の線の組を、回線という。

◆   回線交換 : 回線交換は、通信における、交換方式の一つである。回線交換方式は、通信を行っている間、その回線を占有して使用する方式である。電話の交換方式は、ユーザーから見れば、回線交換である(実際は、回線交換ではなく、パケット交換であることが多い)。交換は、取り換えること、または、互いにやり取りすることである。

◆   がい装 : がい装は、鎧装とも書くが、鎧が常用漢字外なので、通常は、がい装と書く。シースともいう。がい装は、電線が損傷しないように、電線の上をテープなどで覆い包むこと、または、そのテープなどのことである。

◆   鎧装 : 鎧装は、常用漢字外なので、通常は、がい装と書く。シースともいう。鎧装は、電線が損傷しないように、電線の上をテープなどで覆い包むこと、または、そのテープなどのことである。

◆   階層(電話網の) : 電話網(公衆電話網)は、階層構造になっている。電話網の階層は、電話機、電話局、公衆電話網(PSTN)の 3 層構造である。公衆電話網は、多重化されている。

◆   階層(プロトコルの) : プロトコル(通信手順)は、階層化されている。プロトコルの階層は、OSI を例に取れば、下から、物理層データリンク層ネットワーク層トランスポート層セッション層プレゼンテーション層アプリケーション層の 7 層である。

◆   階層化(プロトコルの) : プロトコル階層化されている。プロトコルを階層化することによって、プロトコルが整理され、柔軟性があるプロトコル体系を構築することができる。階層化されたプロトコルの代表例が、TCP/IPOSI である。

◆   解像度 : 解像度は、ディスプレイの表示能力や、プリンタの印刷能力、スキャナの分解能などにおいて、きめの細かさや、画質の滑らかさを表現する尺度である。解像度が低いと、画像や文字に、ギザギザが現れる。ディスプレイの解像度は、画面のドット数で表す。プリンタやスキャナでは、1 インチ当たりのドット数で表し、ドット/インチが使われる。

◆   解像度(カメラの) : カメラ解像度は、レンズなどの光学系の解像度と、フィルムや撮像素子などの撮像部の解像度のどちらか低い方で決まる。問題になるのは、ディジタルカメラの、CCD 素子などの撮像素子である。この意味で、(ディジタル)カメラの解像度は、撮像素子の画素数で評価する。現在の、ディジタルカメラは、通常、200、300、400、500 万画素のものが多い。なお、画質は、解像度だけで決まるのでは無いから、高解像度 = 高画質 ではない。

◆   解像度(印字の) : 印字解像度は、ドットフォントの場合は、ドット/インチ(dpi)で評価する。ただし、インクジェットプリンタなどの場合は、ドットの重ね打ちをするから、必ずしも、dpi が印字の解像度には、ならない。

◆   解像度(スキャナの) : スキャナ解像度は、ドット/インチ(dpi)で評価する。最も多く使われている、フラットベッドスキャナでは、通常、600 dpi 程度で十分である。フィルムスキャナは、フィルムを引き伸ばして印画にするので、その解像度は、2700〜5400 dpi である。

◆   階調 : 階調は、色の変化の滑らかさを示す数値である。たとえば、白/黒の 2 階調は、白と黒との 2 色だけであるが、10 階調であれば、白と黒との間に、明るさの異なる 8 段階の灰色がある。

◆   快適性 : 快適性は、快適さの程度を表す、指標である。ここでは、ユーザビリティの 3 側面の一つとして、操作性認知性と並ぶものとして取り上げている。快適性に関して学問的に研究するのが、感性工学である。

◆   回転角速度 : 回転角速度は、回転体の回転速度を、角速度で表したものである。角速度は、通常 ω で表し、回転の周波数を f とすれば、ω = 2 π f である。

◆   回転角度 : 回転角度は、回転体が回転した角度(平面角)のことである。角度は、通常、(°)または、ラジアンで表す。

◆   回転角度計 : 回転角度計は、回転する物体の回転軸が、回転した角度を計る計器である。アナログの回転角度形に、シンクロレゾルバがある。また、ディジタル式回転計に、ロータリエンコーダがある。

◆   回転形ポテンショメータ : 回転形ポテンショメータは、ポテンショメータの一種であって、回転角度電気抵抗に変換するものである。

◆   回転機 : 回転機は、回転機械とも言い、回転運動する機械のことである。発電機のように、回転運動を動力に変える機械と、電動機のように、動力を回転運動に変える機械とがある。機械とは、外部から供給されたエネルギーを有効な仕事に変換する装置のことである。

◆   回転機械 : 回転機械は、回転機とも言い、回転運動する機械のことである。発電機のように、回転運動を動力に変える機械と、電動機のように、動力を回転運動に変える機械とがある。機械とは、外部から供給されたエネルギーを有効な仕事に変換する装置のことである。

◆   回転子 : 回転子は、発電機電動機の回転する部分である。回転しない固定した部分を固定子といい、回転子と固定子との関係によって、インナーロータ(円筒形の回転子の外側に固定子がある)、アウターロータ(カップ状の回転子の内側に固定子がある)とフラットロータ(扁平な固定子と扁平な回転子とを回転軸の方向に重ねたもの)の 3 種類がある。

◆   回転磁界 : 回転磁界は、回転している磁界のことである。磁石を回転しても回転磁界が発生するが、三相交流によっても回転磁界が発生する。電動機は、回転磁界によって、回転子が回転する機械である。

◆   回転軸 : 回転軸は、回転体が回転している中心のことである。または、回転体の中心にあって、回転体を保持し、回転体を支えている棒のことである。

◆   回転数 : 回転数は、回転体が回転した回数(n)のことであるが、回転速度の意味で用いることもある。

◆   回転速度 : 回転速度は、回転体が回転する速度のことであって、単位は、rpm(回転数/分) が多く使用されている。回転角速度も用いられる。

◆   回転速度計 : 回転速度計は、回転計、タコメータとも言い、回転速度を測る計器である。

◆   回転ダイヤル : 回転ダイヤルは、電話のダイヤルの一種である。ダイヤルは、時計、アナログ計器などの、円盤形の指針盤のことである。以前の電話機は、回転ダイヤル式であったが、最近は、ほとんどプッシュ式である。プッシュ式は、ダイヤルは付いていないが、プッシュダイヤルともいう。この場合、ダイヤルは、電話番号入力器の意味になっている。

◆   回転変流機 : 回転変流機は、回転形の変流機である。変流機は、コンバータとも言い、交流直流に変換する変換機である。最近では、パワーエレクトロニクスの進歩により、半導体の変換機が使われているが、以前は、回転機が使われていた。

◆   解凍(圧縮したデータの) : 圧縮したデータの解凍は、データ圧縮されたデータを、元のデータに復元することである。解凍の本来の意味は、凍結したものを溶かすことである。

◆   解凍(食品などの) : 解凍は、冷凍された食品などを解かすことである。冷凍するときは、急速冷凍が好ましいが、解凍は時間を掛けて、ゆっくり解かす、緩慢解凍の方が良い。

◆   解読(暗号の) : 暗号解読は、正しい暗号のを知らなくても、暗号化された通信を、読み解くこと、または、その技術を言う。暗号文を解読する方法には、総当り攻撃(しらみ潰しの鍵探索)、暗号文攻撃(解読者が、平文のメッセージを全く知らないで、暗号文だけで解読する)、既知平文攻撃(解読者が、暗号から平文へのいくつかの部分を知り、この情報を利用して、暗号文の残りの部分を解読する)など、いくつかの方式がある。

◆   開発 : 開発は、元々は、森林や荒地などを切り開いて田畑や宅地にしたり、産業を興し天然資源を生活に役立つようにすることであるが、新しいものを考え出して実用化することの意味にも使用する。ここでは、後者の意味である。

◆   外部記憶装置 : 外部記憶装置は、補助記憶装置とも言い、コンピュータにおいて、データやプログラムなどを、記憶する記憶装置である。ハードディスク(HDD)、フロッピーディスク(FD)、MOCD-R磁気テープなどがある。

◆   開放形(スピーカの) : スピーカ開放形は、開放タイプとも言い、エンクロージャー(箱)が密閉されていないものをいう。

◆   外乱 : 外乱は、自動制御において、制御変数の値を変化させてしまう要因のことである。

◆   海里 : 海里は、距離の単位であって、海面上の長さや、航海距離、航空距離などを表すのに使われる。元々の定義は、地球の大円上における 1 分の長さであるが、今日では、1852 m と定義されている。国際単位系(SI)には無い単位であり、日本の計量法では、海面または空中に限定して、使用が認められている。

◆   改良形 PHS : 改良形 PHS は、高度化 PHS とも言い、現行の PHS(伝送速度 32 KBPS) を高速化したものである。現在、最大 256 KBPS のサービスがあり、将来的には、最大 1.5 MBPS が予定されている。

◆   開ループ利得 : 開ループ利得は、オープンループゲインとも言い、オペアンプや、フィードバック制御系において、帰還を掛けないときの利得(ゲイン)のことである。

◆   回路 : 回路は、回線、サーキットとも言い、一巡する電流の通り道である。電流は一巡する閉じた通り道(電線)が無いと、流れることができない。

◆   回路シミュレーション : 回路シミュレーションは、コンピュータソフトウェアによるシミュレーション(模擬実験)の一つであって、電気・電子回路のシミュレーションである。回路シミュレーションを行うソフトウェアを、回路シミュレータという。回路シミュレーションを行うことによって、実機による実験に代えることができ、実機では得られない条件のデータも取ることができる。

◆   回路シミュレータ : 回路シミュレータは、回路シミュレーションを行う、コンピュータソフトウェアである。回路シミュレーションは、電気・電子回路のシミュレーションを行う。回路シミュレーションを行うことによって、実機による実験に代えることができ、実機では得られない条件のデータも取ることができる。

◆   回路設計 : 回路設計は、電気・電子回路の設計である。回路の仕様が与えられているとして、おおよそ下記の手順で行う(ディジタル回路の場合)。(1) 回路の仕様を、真理値表にする。(2) 回路を論理図で表す。(3) 論理圧縮する。(4) 回路図を作る。(5) 部品表を作る。(6) 配置・配線の設計。なお、回路設計の各段階は、ごく簡単なものを除き、コンピュータを利用することが多い。また、各種シミュレーションの利用が、有効である。

◆   回路図 : 回路図は、電気・電子回路を図面に表したものである。回路図は、回路部品を、定められた記号で描き、配線を線で表す。実際の配置とは関係なく、原則として、信号の流れが、左から右になるように書く。

◆   回路図記号 : 回路図記号は、回路部品配線を、回路図に描くときに使用する図記号である。電気関係の図記号は、JIS 電気用図記号などに規定されている。電気を含む図記号は、JIS ハンドブック「図記号」にまとめられている。

◆   回路図に無い回路。 : 回路図に無い回路は、回路図に描かれている部品ではないが、実際には、ある特性を示し、その特性による影響を無視で無いことをいう。たとえば、配線は、回路図の上では、線で表され、ゼロインピーダンスであるが、実際の配線は、抵抗インダクタンスなどを持っている。

◆   街路灯 : 街路灯は、街路を照らす照明灯であるが、単なる照明だけでなく、装飾の意味を持っている。××街と呼ばれる街路は、その照明灯の形が、シンボルになっていることも多い。

◆   回路網 : 回路網は、回路が作っているネットワークである。回路は、単純なものもあるが、複雑なネットワークを構成し、複雑なネットワークとして、解析しなけばならいものも、多い。複雑な回路の解析には、回路シミュレータを利用できる。

◆   会話 : 会話は、複数の人が、喋りあうことである。人が他の動物と異なり、今日の文明を築き上げたのは、人が言語を持ち、会話できることが、大きな要因と考えられる。この会話による情報の伝達は、文字の発明によって、発展し、さらに、電気の利用による通信へと進んできた。

◆   カウンタ : カウンタは、数を数えるものであって、独立した製品となったものや、他の製品に組み込まれるもの、IC 製品などがある。また、2 進カウンタと10 進カウンタとがある。

◆   替え刃(シェーバーの) : シェーバー替え刃(ヘッド)には、2 つの意味がある。一つは、剃る部位に合わせて、異なった形の替え刃に変えるためのものである。もう一つは、切れ味が鈍ったときに、新しいものと変えるためのものである。

◆   化学線 : 化学線は、紫外線のことである。紫外線は、400 n m 〜 10 n m ぐらいの波長電磁波である。紫外線は、目に見えないが、化学作用があるので、化学線と呼ばれている。

◆   化学電池 : 化学電池は、化学エネルギーを電気エネルギーに変換する装置であり、普通、単に電池と呼んでいる。化学電池には、一次電池(使いきりの電池)と二次電池(充電できる電池)とがある。一次電池には、マンガン乾電池アルカリ乾電池リチウム電池などがあり、二次電池には、ニカド電池ニッケル水素電池リチウムイオン電池鉛蓄電池などがある。燃料電池も化学電池に属する。

◆   化学物質 : 化学物質は、はっきり定義されたものではない。科学的には、あらゆる物質の構成成分ということになり、化学物質で無いものは、存在しない。常識的には、化学物質とは、次の 2 つを満足するものをいう。(1) 天然の化学物質では無いもの、すなわち、合成されたものであること。(2) 蒸発や溶出などによって変化し得るものを、指すことが多い。

◆   化学プラント : 化学プラントは、化学物質を生産するプラント(工場設備)のことである。

◆   化学量 : 化学量は、化学物質の量である。化学物質の量(物質量)の単位として、モルがある。モルは、国際単位系(SI)における基本単位の一つであって、0.012 kg の炭素 12 に含まれる原子と等しい数の構成要素を含む系の物質量である。1 モル中の構成要素の数を、アボガドロ定数(NA)といい、NA = 6.0225×1023 である。モルを使うときは、構成要素が指定されなければならない。なお、アボガドロ定数は、質量の単位に取って代わる可能性がある。現在は、質量原器(国際キログラム原器)が、質量の基準である。ちなみに、長さの基準(m)は、1 秒の 1/299,792,458 の時間に光が真空中を進む距離である。

◆   鍵(暗号の) : 暗号は、平文(暗号の対象となる普通の文章)を暗号化し、または暗号文を平文に復号化する変換規則のことである。暗号鍵は、共通鍵方式公開鍵方式の 2 方式がある。

◆   楽器 : 楽器は、音楽を奏でる道具である。楽器には、次のような種類がある。(1) 弦楽器(擦弦楽器 たとえばバイオリン、撥弦楽器 たとえばマンドリン、打弦楽器 たとえばピアノ)、(2) 管楽器(シングルリード たとえばクラリネット、ダブルリード たとえばオーボエ、エアリード たとえばフルート、リップリード たとえばホルン、多管楽器(たとえばオルガン)、(3) 打楽器(体鳴楽器 木製 たとえばカスタネット、金属製 たとえばシンバル、鍵盤打楽器 たとえば木琴、膜鳴楽器 たとえばドラム)、(4) 電子楽器 たとえばシンセサイザー、電子キーボード。(5) 鍵盤楽器 たとえば ピアノ、オルガン、(6) 和楽器 たとえば 琴、三味線。

◆   蝸牛 : 蝸牛は、内耳にあるラセン状の器官であって、リンパ液に満たされている。蝸牛は、を電気信号に変換し、音程(音の高さの隔たり)を聞き分ける。高い音は、蝸牛の入り口付近の膜を大きく変形させ、低い音は、蝸牛の入り口から遠いところの膜を大きく変形させる。

◆   架空送電線 : 架空送電線は、送電線の一種であり、空中に架けた送電線である。送電線とは、発電所から変電所までの電線を言う。送電線には、地中を通す地中送電線もある。

◆   核家族 : 核家族とは、一組の夫婦とその子供だけの家族を言う。以前は、複数世代が共に暮らす、大家族が多かったが、最近では、核家族化が進んでいる。

◆   拡散 : 拡散は、広がって散ること、または、広く散らかすことであるが、ここでは、半導体中の、イオンの拡散のことである。p 形半導体と、n 形半導体とを接合すると、接合部付近で拡散が起こり、イオンの無い部分(空乏層)ができる。

◆   学習 : 学習は、学ぶことであるが、ここでは、ロボットなどの、知能を有する機械に、動作や知能などを習得させることをいう。

◆   角速度 : 角速度は、角振動数、角周波数とも言い、回転する物体の、回転の速さを表す。単位は、通常、ラジアン/秒(red/s) であり、量記号は ω である。等速円運動では、角速度は一定で、周期を T、周波数を f とすれば、ω = 2π/T = 2π f である。角速度は、角度の時間変化であるから、角度(θ)を時間(t)で微分したものである。すなわち、ω = dθ/dt である。

◆   拡張子 : 拡張子は、コンピュータなどの、ファイルの種類を表す 3〜4 文字の文字列である。拡張子は、ファイル名のうちで、「.」(ピリオド)で区切られた、一番右側の部分である。たとえば、ファイル名が、eword.txt であれば、txt が拡張子である。なお、ファイルとは、コンピュータのプログラムやそのデータのことである。

◆   確定拠出年金 : 確定拠出年金は、年金制度の一つである。企業従業員のために事業主が掛け金を拠出したり、従業員などが、自身のために掛け金を拠出して、将来、年金などで受け取る仕組みであって、税制優遇を受けられる制度である。

◆   角度 : 角度は、角の大きさであって、平面上の図形に対して定義され、平面角ともいう。単位は、度数法では、平面上の定点を通る直線によって、360 等分するとき、その等分された一つの角として定まる角度を 1 (°)とし、その 1/60 を 1 分(’)、さらにその 1/60 を 1 秒とする。弧度法では、円の、弧の長さが、半径と等しくなるときの中心角(扇形の要が 2 つの半径と成す角)を、 1 ラジアン(rad)とする。360°は、2πラジアンである。ラジアンは、SI 単位である。

◆   角度計 : 角度計は、角度を測る計器であって、直角定規三角定規分度器などがある。その他、水準器傾斜計などもある。

◆   隔膜 : 隔膜は、ダイヤフラムとも言い、物理的に相互を隔てるための膜である。生物における隔膜には、腸間膜、横隔膜などがある。ここでは、調節弁アクチュエータの隔膜のことである。

◆   確率 : 確率は、たとえば、サイコロを投げたときに、1 の目が出る確からしさである。この場合は、1/6 である。起こり得る全ての場合が同様に確からしいときは、ある特定の条件を満たす事象が起こる確率は、(条件を満たす場合の数)/(全体の場合の数) である。

◆   確率分布 : 確率分布は、あるものごとが起こる確からしさを、数値化して表したものである。横軸にその事象を、縦軸にそれぞれの事象が発生する確率を示す。たとえば、正規分布は、その平均値を中心とした、釣鐘形の分布となる。

◆   加減算(アナログ演算の) : アナログ 演算の加減算は、通常は、オペアンプを使用した、加算回路減算回路で行う。精度を要しない場合は、抵抗によるパッシブ回路で行うこともできる。

◆   かご形誘導電動機 : かご形誘導電動機は、誘導電動機の一種であって、最もポピュラーな電動機である。次のような、特徴がある。(1) 構造が、シンプル、堅固で、信頼性が高い。(2) スリップリングが無く、保守性に優れる。(3) 運転効率が高い。(4) 安価で入手しやすい。

◆   火災 : 火災は、火事などの、火に起因する災害である。火災を防ぐための、耐火性に優れた住宅とは、次の 3 点を満たすことである。(1) 耐損傷性 : 内外の火災に対して、壊れないこと。(2) 遮熱性 : 外からの火に対して、内側のものが燃えないこと。(3) 遮炎性 : 内からの火災で、外に炎を出さないこと。

◆   重ね合わせの定理 : 重ね合わせの定理は、「二つ以上の電源を含む回路において、各部の電流は、各電源が、それぞれ単独で存在するとして、それぞれ算出した電流値を加算したものである」という定理である。

◆   加算回路 : 加算回路は、ここでは、オペアンプの加算回路である。オペアンプの複数の入力抵抗を Ri (i = 1〜n)、フィードバック抵抗を Rf としたとき、オペアンプの出力電圧 Vo は、入力電圧の重み付き加算となる。すなわち、Vo = -((Rf/Ri)・Vi) である。

◆   加算器 : 加算器は、アダーとも言い、ここでは、ディジタル IC による加算器である。アダーには、キャリの処理を行うフルアダーと、キャリビットを立てるが、下位からのキャリを受け付けない、ハーフアダーとがある。

◆   可視光線 : 可視光線は、人の眼で見ることができる範囲(波長 約 0.35〜0.8ミクロン)の電磁波である。可視光線よりも、短い波長のものが紫外線、波長が長いものが赤外線である。

◆   過充電 : 過充電は、充電式の電池(2 次電池)において、充電を過度に行うことである。過充電は、バッテリ液の減少や過度のガス発生、ひいては引火、爆発の恐れがあり、電池の寿命を著しく短くする。専用の充電器を使用すれば、充電完了によって、自動的に弱い安全な充電電流に切り替わるので、過充電の恐れは無い。

◆   過充電防止回路 : 過充電防止回路は、充電式の電池(2 次電池)の充電器において、過充電を防止し、充電が完了すれば自動的に弱い安全な充電電流に切り替わる回路である。

◆   加湿器 : 加湿器は、周囲の空気に水蒸気を加えて、湿度を高くする器具である。次の 3 つの方式がある。(1) 気化方式 : 水をその温度の水蒸気に気化して加湿する。安全性が高いが、加湿能力は弱い。超音波を利用した超音波式もある。(2) 蒸気方式 : 水を100℃または100℃以上の蒸気にして噴霧する。(3) 水噴霧式 : 微細な水滴を直接空気に噴霧する。

◆    :  数は、1、2、3 と数えるから、ディジタルである。ディジタルは、繋がっていない、すなわち非連続である。アナログは、たとえば長さのように、連続である。アナログは、たとえば、2 つの大きさを比較するときは、並べて比べればよいが、多数のものを比べたり、絶対値を表示するときには、ディジタルで表現することになる。

◆   ガス : ガスは、ここでは都市ガスのことである。都市ガスは、一般には、単にガスと呼ばれ、ガス事業法上の「一般ガス事業」を行う企業または自治体などが供給する気体の燃料である。以前は、石炭を原料とした、石炭ガスが使われていたが、現在では、中東などから輸入した液化天然ガス(LNG)に液化製油ガスを混合して熱量を調節した、13A が主流である。13A は、メタンを主成分とし、発熱量 14,800 kcal/m3のガスである。

◆   活水器 : 活水器は、整水器ともいい、浄水器の機能に加えて、何らかの、整水機能を有する製品である。。しかし、公に定められた規格や基準は無く、その性能についての試験方法などは、確立されていない。

◆   ガス吸収式 : ガス吸収式は、ガス空調機、ガス冷蔵庫、ガス冷温水器などの冷却原理である。水の気化熱を利用し、凝縮蒸発、吸収、再生を繰り返す。吸収液に臭化リチウムなどを使用する。

◆   ガスクロマトグラフ : ガスクロマトグラフは、ガスクロと略称し、気体の成分分析する分析計の一種である。ガスクロマトグラフは、カラムと呼ばれるパイプ中に吸着剤を詰めてあり、予め不活性ガス(ヘリウムネオンなど)を流しておく。試料を、カラムの入り口から、パルス状に注入すると、試料中の成分の、吸着剤に対する吸着能力の差によって、各成分のカラム内での進行速度が異なるために、カラムの出口では、各成分が、分離されて出てくる。カラムの出口に検出器を置く。検出器で検出された時間差によって、各成分は、ピークを作る。このピークの時間によって、成分が特定され、ピークの大きさによって、その成分の量が分る。すなわち、ガスクロマトグラフは、定性分析と、定量分析との、両方を行う分析計である。

◆   カスケード制御 : カスケード制御は、フィードバック制御において、複数のコントローラによる、複合制御の一種である。メジャーループ(マスター調節計)の制御性能を向上させることを目的として、マイナーループ(スレーブ調節計)を設け、2 重ループを構成する。マイナーループの中に入った外乱は、マイナーループによって、制御されるので、メジャーループに影響を及ぼさない。

◆   カスケード接続 : カスケード接続は、デイジーチェーン接続ともいい、ネットワークにおいて、あるノードの出力が、次のノードの入力になるような、接続方式である。

◆   ガスコンロ : ガスコンロは、ガス用のコンロであり、都市ガス用コンロとプロパンガス用コンロとが、ある。コンロは、焜炉とも書き、運搬可能な調理用の炉を指していた。ガスコンロは、安定した火力で調理するのに適しており、火力の調節が簡単にでき、炒め物などの高温を要する調理から、煮物などの弱火で長時間用いる調理にいたるまで、幅広く使用することができる。なお、プロパン用ガスコンロは、キャンプなどに使用する、携帯用もある(図 9.1-121)。

◆   ガスストーブ : ガスストーブは、ガス用のストーブであり、都市ガス用ストーブとプロパンガス(LP ガス)用ストーブとが、ある。プロパンガス用ストーブには、可搬式の屋外用もある。

◆   ガステーブル : ガステーブルは、複数(通常 2〜3)のガスコンロを組み合わせて一体としたもので、上面が平らになっている。グリル(薄形のオーブン)を内蔵しているものが多い。

◆   ガス灯 : ガス灯は、以前使用されていた、ガスを燃料とする照明灯である。日本では、1872 年(明治 5 年)横浜の神奈川県庁前に灯ったガス灯が最初である。当初は、ガスは、調理用としてではなく、照明が主体であった。電灯は、明治 11 年の アーク灯が最初である。

◆   ガス冷蔵庫 : ガス冷蔵庫は、アンモニアなどを液化させ、それを気化器に送り、気化器で気化させるときの気化熱を利用した冷蔵庫である。ガス冷蔵庫は、以前は家庭用としても販売されていたが、現在では、キャンプ用や、船舶用など、電気の供給が受けられない場所で使用されている。

◆   活性炭 : 活性炭は、内部に微細な穴を多数有する炭素で、石炭やヤシ殻などの炭素を原料として、高温で、ガスや薬品と反応させて作る。この微細孔は、炭素内部に網目状に構成されており、その壁が、大きな表面積(500〜2500 m2)を作っている。この表面に、種々な物質を吸着する。使用済みの活性炭は、再生して再利用が可能である。

◆   活性炭式浄水器 : 活性炭式浄水器は、活性炭を使用した浄水器で、簡易形浄水器から、大形のものまである。活性炭とろ過膜とを組み合わせた製品もある。なお、浄水器とは、水道水に含まれる残留塩素をはじめとして、溶存物質を除去または低減させるための水処理器具のことである。

◆   化石資源 : 化石資源は、化石燃料ともいい、石炭、石油、天然ガスなどのことである。これらの化石資源は、大昔の動物や植物の死がいが、地中深くで変化したものである。これらの資源のほかに、オイルシェル、オイルサンドがある。これらは、石油を含んだ岩石や砂である。オイルシェル、オイルサンドは、現在では、本格的な利用がされていない、潜在的資源である。

◆   化石燃料 : 化石燃料は、石炭、石油、天然ガスなどのことであり、大昔の動物や植物の死がいが、地下深くで変化したものである。化石燃料は、使い易い便利な燃料なので、現在、世界で使われているエネルギーの、3/4 以上が、化石燃料である。しかし、化石燃料は有限であり、このまま使い続けると、21 世紀中に枯渇すると、言われている。

◆   カセットガスボンベ : カセットガスボンベは、カセットコンロに使用するガスボンベである。カセットコンロは、ガスが配管されていない場所で、自由に使用できるので、便利なガスコンロである。

◆   画素 : 画素は、ピクセルとも言い、画像を構成する最小の単位要素のことである。ディジタルカメラなどのディジタルの画像は、画素を単位として構成されている。ディジタル画像の解像度は、画素数によって、たとえば、300 万画素のように表現される。

◆   画像 : 画像は、肖像の意味もあるが、ここでは、テレビ、スクリーン、感光紙などに映し出された映像のことである。

◆   加速 : 加速は、速度を増すことである。加速の程度を定量化したものが、加速度である。加速度は、単位時間当たりの速度の変化で表され、加速度を a、速度を v、時間を t とすれば、a = dv/dt である。反対に、速度を減らすのは、減速である。減速度は、負(−)の加速度である。

◆   加速度 : 加速度は、単位時間当たりの速度の変化で表される。加速度を a、速度を v、時間を t とすれば、a = dv/dt である。反対に、速度を減らすのは、減速である。減速度は、負(−)の加速度である。

◆   画素数(デジカメの) : デジカメ画素数は、CCD 素子など、デジカメの受光素子の画素数である。画素は、ディジタル画像の最小の単位であるから、デジカメの画素数は、デジカメの分解能を表すことになる。

◆   仮想接地 : 仮想接地は、正常に動作しているオペアンプ回路において、非反転入力端子が接地(グラウンド)されているとき、反転入力端子の電圧も、接地と同じレベルである。反転入力端子は、実際には接地されていないが、接地されているのと、同じ状態にある。これを、仮想接地という。

◆   仮想短絡 : 仮想短絡は、正常に動作しているオペアンプ回路において、非反転入力端子反転入力端子との電圧は等しい。実際には短絡(ショート)されていないが、あたかもショートされているように見える。これを、仮想短絡(仮想ショート)という。

◆   画像処理 : 画像処理は、コンピュータで、画像データを加工することである。コンピュータの使用目的が、画像処理でなくても、ユーサーが、画像の形でコンピュータを操作したり、画像の形でコンピュータの処理結果を表示することが多い。これを GUI(グラフィカルユーザインターフェース)という。最近は、GUI でコンピュータを利用することが、ほとんどである。

◆   画像データ : 画像データは、画像を表示したり、処理したりするためのデータである。画像データの表現方法は、その目的・用途によって、いろいろある。まず、静止画像データと動画像データとに分けられる。ここでは、静止画像データについて、示す。静止画像データは、(1) ペイントデータと (2) ドローデータに分けられる。(1) ペイントデータは、ラスターデータ、ビットマップデータとも呼ばれ、方眼紙の一つ一つの升目(画素)に色を塗る感じである。これに対して、(2) ドローデータは、ベクトルデータとも呼ばれ、図形を数式(ベクトル)で表す。これを高機能化したものが、製図に使用される CAD ソフトである。

◆   家族 : 家族は、夫婦、親子、兄弟などの、血縁関係を基にした生活共同体のことである。以前は 3 世代の家族が普通であったが、最近は、核家族化が進んでいる。

◆   カソード : カソードは、導線に電流が流れ出す電極のことをいう。電池では、正極とも言い、真空管や電解槽では陰極ともいう。ここでは、ダイオードのカソードのことである。

◆   ガソリン : ガソリンは、代表的な石油製品であって、主に自動車の燃料に使われている。複数の石油成分をブレンド(混合)し、添加剤を加えて作る。以前は添加剤として四エチル鉛、四メチル鉛が使われていたが、現在では全て無鉛ガソリンである。

◆   ガソリンエンジン : ガソリンエンジンは、ガソリン機関とも言い、内燃機関である。ガソリンと空気との混合気をシリンダ内に吸入し、この混合気をピストンで圧縮した後点火する。混合気を燃焼、膨張させて、ピストンを往復動させる。

◆   カーソル : カーソルは、コンピュータのディスプレイにおいて、キー入力するときに、文字を挿入する位置を指し示す目印である。キーボードから文字を入力すると、カーソルが点滅しているところに、入力した文字が、挿入される。

◆   片側終端 : 片側終端は、伝送路における、終端の方法の一つである。伝送路の片端を終端するが、他方の端は終端しないで、オープンのままにしておく方式である。両側終端と比べると終端の効果は完全では無いが、実用上十分な終端効果が期待できる。終端とは、伝送路の端に、伝送路の特性インピーダンスと等しい値の抵抗を挿入することである。

◆    : は、物の格好と形式の 2 つの意味があるが、ここでは、前者であり、外形の意味である。

◆   形番(トランジスタの) : (バイポーラ)トランジスタ形番(形式番号)は、日本では、次のように定められいる。2SA×××(pnp 形 高周波用)、2SB×××(pnp 形低周波用)、2SC×××(npn 形高周波用)、2SD×××(npn 形低周波用)。ただし、低周波用/高周波用の区別は、定義されていないので、明確ではない。また、メーカー固有の形番なども用いられており、必ずしも、この形式に、したがって、いない。なお、形番は、通常、型番と書くことが多いが、型は、JIS では、モールドの意味で使用されているので、この「お話」では、形番を使用している。

◆   形番(ディジタル IC の) : ディジタル IC形番(形式番号)は、各メーカーが、独自に付けているので、その形式は一定でない。セカンドソースは、形番や名称を、オリジナルと同じにすることが多いが、別の形番、名称にすることもある。オリジナルとは、その IC を最初に発売したメーカーの製品のことである。オリジナルのメーカーの許諾を受けて、別のメーカーが製造した、同じ仕様の製品を、セカンドソースという。なお、通常形番は、型番と書くことが多いが、型は、JIS では、モールドの意味で使用されているので、この「お話」では、形番を使用している。

◆   形名(ディジタル IC の) : ディジタル IC形名(形式名称)は、その IC の機能などを簡潔な名称に表現したものである。その IC の形番と呼び名とを組にして表すことが多い。形名は、正式名称ではなく、通称が流通することもある。なお、通常形名は、型名と書くことが多いが、型は、JIS では、モールドの意味で使用されているので、この「お話」では、形名を使用している。

◆   片面基板 : 片面基板は、プリント基板の一種であって、配線 パターンが、片面だけにあるものをいう。部品の実装密度は低いが、安価なので、小形の基板に使われている。

◆   かたより : かたより は、確からしさの中の一つであって、測定した平均値が、確からしい値とずれていること、または、その大きさである。なお、確からしさは、以前 誤差と呼んでいた。誤差は真の値からの ずれ の大きさであるが、真の値は、知ることができない。確からしさの言葉に改められた。

◆   可聴周波数 : 可聴周波数は、人ので聞くことができるの範囲の、周波数である。具体的には、約 20 Hz〜20 kHz の範囲をいう。

◆   活字 : 活字は、木や金属に、字形を刻み、それにインクを付けて、何回でも印刷できるようにした、木片や金属片などをいう。以前は、印刷には専ら活字が使われたが、現在では、各種の印刷法があり、活字を使わないものも多い。

◆   活字インパクト方式 : 活字インパクト方式は、活字式ともいい、プリンタ印字方式の一つである。活字を紙に打ち付けて印字する方式である。以前は、プリンタは、活字インパクト方式が多かったが、印字速度が遅く、騒音があるので、最近は少なくなっている。

◆   活字式 : 活字式は、活字インパクト方式ともいい、プリンタ印字方式の一つである。活字を紙に打ち付けて印字する方式である。以前は、プリンタは、活字式が多かったが、印字速度が遅く、騒音があるので、最近は少なくなっている。

◆   家庭 : 家庭は、家屋としての家と、そこに生活を共に家族とで創られたものである。家庭は、人がそこに戻り、くつろぐことができる、空間である。

◆   家庭用ゲーム : 家庭用ゲームは、コンシューマーゲームとも言い、家庭で楽しむゲームである。家庭用ゲームは、コンシューマーゲーム機を使用する。コンシューマーゲーム機は、テレビにつないで使用する。テレビにつないで使用するゲームは、テレビゲーム、ビデオゲームとも呼ばれ、携帯用ゲーム機や、業務用ゲーム機(アーケードゲーム)とは、区別されている。家庭用ゲーム機は、任天堂の、ファミリーコンピュータ(ファミコン)で、広く普及した。家庭用ゲーム機は、一般的なパソコンと比較して、グラフィックスや、サウンドの性能が強化されている。

◆   家庭用浄水器 : 家庭用浄水器は、家庭で使用する浄水器である。家庭用浄水器には、主に、次の3つのタイプがある。(1) 活性炭吸着タイプ(活性炭の量と質によって不純物の除去効率が異なる)。(2) 活性炭吸着+中空糸膜ろ過タイプ(活性炭吸着タイプより浄化性能が高いが、流水量が少なくなる)。(3) セラミックろ過タイプ(中空糸膜タイプより水量は多いが、その分浄化性能が劣る)。

◆   家庭用体重計 : 家庭用体重計は、家庭で使用する体重計である。ディジタル表示のものもあろ。体脂肪計機能を持ったものもある。

◆   カテゴリ(LAN ケーブルの) : LAN ケーブルカテゴリは、LAN イーサーネットケーブルの種類である。カテゴリ 1〜7 まであり、数が大きい方が、より高速の LAN に使用できる。カテゴリ 5 は、100 Mbps まで使用でき、最も多く使用されている。

◆   家電 : 家電は、家庭電器の略称であるが、フルネームで呼ばれることは少なく、家電が、専ら使われている。

◆   価電子 : 価電子は、原子の一番外側の軌道を回っている電子のことである。価電子の数は、原子の種類によって異なる。価電子の数のことを、その原子の、原子価という。価電子は、原子の外に飛び出して、自由電子になる。

◆   価電子帯 : 価電子帯は、固体において、電子原子内に束縛されている状態であって、エネルギーが低い状態である。これに対して伝導帯は、エネルギーが高く、電子が自由に動き回れる状態である。なお、半導体絶縁体には、禁止帯と呼ばれる、電子が存在できない状態がある。

◆   渦電流式変位計 : 渦電流式変位計は、渦電流を利用した変位計である。金属の被検出物体に、高周波発振回路によって電流を流したコイルを近づけると、被検出物体に渦電流が流れ、この結果として、発振回路の発振状態が変化する。これによって、コイルと被検出物体との変位を計ることができる。

◆   カッド : カッドは、電話回線用のケーブルにおいて、2 対(4 本)をより合わせたものである。電話ケーブルは、カッドを基本単位として、構成されている。互いに異なるカッド間では、磁束が打ち消されるので、漏話を防止できる。しかし、同一カッド内の回線では、互いに干渉しあう。とくに、同一カッド内に、ISDN ADSL の回線がある場合は、干渉が無視できないことがある。

◆   カットオフ周波数 : カットオフ周波数は、遮断周波数とも言い、フィルタなどの、周波数特性を有する回路などにおいて、周波数特性がフラットな部分と、変化している部分との、境界の周波数のことである。たとえば、1 次ローパスフィルタにおいて、ゲインが、-3 dB となる周波数である。なお、周波数特性がフラットな部分を通過域、周波数特性が落ち込んでいる部分を阻止域という。

◆   過渡状態 : 過渡状態は、変数が時間的に変化している状態を言う。これに対して、時間的な変化が無く、一定の状態が続いていることを、定常状態(平衡状態)という。

◆   過渡特性 : 過渡特性は、動特性とも言い、時間によって変化する変数において、その入力に、ステップ状の変化を与えたときの、出力の応答のことである。

◆   カードライター : カードライターは、ここでは、メモリカードの書き込み器のことである。メモリーカードには、いくつかの種類があるので、それぞれのメモリカード用のライターが必要である。多種類のカードに対応できる、マルチメモリカードライターもある。なお、単にカードといえば、メモリカード以外にも、各種のものがあり、それぞれのライターが存在する。

◆   カードラック : カードラックは、ここでは、プリント基板用のカードラックである。多数のプリント基板を有するシステムにおいては、そのプリント基板を収容するのに、カードラックを使用する。カードラックの裏面には、マザーボードがあり、マザーボードのコネクタに、プリント基板を挿入する。マザーボードは、プリント基板間の配線に使用する。なお、パソコンなどのマザーボードは、マザーボード自体が、部品を搭載するプリント基板である。また、一般のカードラックは、たとえばタイムレコーダのカードラックのように、カードを挿し込んで整理する棚である。

◆   カードリーダー : カードリーダーは、ここでは、メモリカードの読み出し器のことである。メモリーカードには、いくつかの種類があるので、それぞれのメモリカード用のリーダーが必要である。多種類のカードに対応できる、マルチメモリカードリーダーもある。なお、単にカードといえば、メモリカード以外にも、各種のものがあり、それぞれのリーダーが存在する。

◆   カナ漢字変換 : カナ漢字変換は、パソコンなどのキーボード入力において、漢字を入力するために、まずカナ文字でキー入力してから、それを漢字に変換する方式である。類似の方式に、ローマ字漢字変換がある。ローマ字漢字変換では、まず、読みをローマ字でキー入力する。キー入力がローマ字であっても、カナで表示される。以下、カナ漢字変換と同様である。

◆   カナタイプライタ : カナタイプライタは、英数字の代わりに、カナと数字を打つタイプライターである。以前使われていたが、ワープロ(ワードプロセッサ)に取って代わられた。

◆   カーナビ : カーナビは、カーナビゲーションの略であって、GPS(全地球測位システム)や、車速パルス信号ジャイロなどの、自律航法装置を利用して、自動車の運転者に、現在位置や目的地への走行経路案内を、ディスプレイ画面に表示する装置である。

◆   カーナビゲーション : カーナビゲーションは、カーナビと略し、カーナビの方が、多く使用されている1。カーナビゲーションは、GPS(全地球測位システム)や、車速パルス信号ジャイロなどの、自律航法装置を利用して、自動車の運転者に、現在位置や目的地への走行経路案内を、ディスプレイ画面に表示する装置である。

◆   かな文字コード : かな文字コードは、かな文字の文字コードである。各種のかな文字コードがある。JIS のかな文字コードにも、7 ビットコードと 8 ビットコードとがある。また JIS の漢字コードの中でも、かな文字が規定されている。このうち、7 ビットコードを、俗称 半角カナ文字という。半角カナ文字は、トラブルの原因になるので、使用しない方が良い。

◆   カナ文字入力(キーボードの) : キーボードカナ文字入力は、キートップにカナ文字が刻印してあるキーボードにおいて、カナ文字をキー入力することである。カナ文字のキー配列は、旧 JIS キー配列が多く使用されている。特殊なものとしては、親指シフト配列キーボードがある。

◆   金物 : 金物は、金属製品のことであるが、ソフトウェアに対する言葉としての、ハードウェアの、俗称としても、使用されている。

◆   曲尺(カネジャク) : 曲尺は、寸法の標準としての尺の中の一つである。尺は、歴史的にも、いろいろなものが使われてきた。その中で、大工が使用していた尺は長年 ほとんど変化しなかった。これが、寸法としての曲尺である。一方、大工が使っている、物差しとしての曲尺は、 差金(さしがね)とも言い、L 字形で、直角定規を兼ね、√2 を作ることもできる。

◆   加熱用家電 : 加熱用家電は、調理などのために、加熱する電気器具であって、電気コンロIH 調理器電気ポット電気オーブントースターホットプレートホームベーカリーコーヒーメーカーなどがある。

◆   ガーバーデータ : ガーバーデータは、ガーバーファイルとも言い、プリント基板を設計するための、CAD 用のデータのことである。すなわち、プリント基板の、穴の位置、大きさ、線の太さなどのデータである。

◆   ガバナ : ガバナは、調速機ともいい、蒸気機関蒸気流量を加減して、蒸気機関の回転軸回転速度制御する装置である。ワットが蒸気機関を発明したとき、この蒸気機関を制御する必要が生じ、ガバナも共に発明された。

◆   ガーバーファイル : ガーバーファイルは、ガーバーデータともいい、プリント基板を設計するための、CAD 用のデータのことである。すなわち、プリント基板の、穴の位置、大きさ、線の太さなどのデータである。

◆   カビ臭 : カビ臭は、カビの臭いであるが、ここでは水のカビ臭のことである。水道水の異臭味では、カビ臭が最も多い。

◆   カビの増殖 : カビの増殖は、環境に大きく支配させる。カビの増殖を防ぐためには、カビの増殖を抑える環境条件を作ることが重要である。カビの元々の発生源は、土壌である。そして、カビの胞子、菌糸が、空中に浮遊し、増殖に適した環境に付着して増殖する。カビの増殖に必要な条件は、栄養分、酸素、温度、湿度、時間である。このうち、住宅で管理し易いのは、湿度温度である。カビは、建材と、空気中との両方の水分を利用して、増殖する。相対湿度 75 % から 100 % で、よく増える。相対湿度が 65 % になると、増殖は非常に遅くなり、55 % で抑制される。温度は、20℃から 30℃ が、増殖の適温である。住宅内で、カビの発生しやすいところは、浴室、トイレなどの水回りの湿度が高いところ、北側の壁などの結露しやすいところ、であろ。最近の住宅は、サッシなどで、高気密化しているが、これは結露の原因である。

◆   カプセル化 : カプセル化は、通信プロトコル(通信手順)における、手法の一つである。薬のカプセルのように、パケット(通信のブロック)などを、ヘッダで包み込むことである。カプセル化することによって、ハケットを、異なるプロトコル 階層や、異なったプロトコルの中を、通過させることができる。たとえば、双方が インターネットIPv6 で通信していて、途中 IPv4 のシステムを通過させなければならないときに、有効である。

◆   壁掛け形エアコン : 壁掛け形エアコンは、室内機室外機とに分かれたタイプのエアコンであって、その室内機が壁掛け形になっているタイプである。最も普通のタイプのルームエアコンである。室外機は屋外に設置するので、その間は配管で繋ぐ。

◆   カーペット : カーペットは、絨毯とも言い、厚い毛織物である。無地のものもあるが、多くは模様がある。現在では、主に床の敷物に用いるが、以前は、テーブル掛けや各種のカバーにも用いられた。

◆    : 可変周波数は、周波数を変化させることが、できることをいう。商用電源は、周波数が一定である。したがって、周波数を変化させて使いたい用途では、定周波数の電源を、可変周波数に変換しなければならない。以前は周波数を可変することは容易でなかったが、現在では、インバータ制御によって、容易に実現できる。したがって、たとえば、インダクションモータを、可変周波数で駆動することによって、可変速モータとして、使用することが、できる。

◆   可変抵抗器 : 可変抵抗器は、ボリュームとも言い、抵抗を変化させることができる抵抗器である。構造的には、抵抗体の上を可動片がスライドすることによって、可動片の位置を変え、抵抗値を変化させる。抵抗体の種類によって次の 3 種類がある。(1) 炭素皮膜系 : 安価で特性もある程度良いので、最も多く使われている。ただし、炭素皮膜が、次第に薄くなって、劣化する。(2) サーメット系 : サーメットは、耐久性が高く、雑音特性にも優れている。高級ステレオや測定器に使われている。(3) 巻線 : 巻線抵抗を使用しているので、大電流に耐える。ただし抵抗値のおおきいものはできない。また、コイル状に巻いたものは、インダクタンス成分がある。これを改善して、インダクタンスを無くした、無誘導巻きもある。 ポテンショメータも、一種の可変抵抗器であるが、直線性に優れ、センサなどに用いられる。

◆   可変容量ダイオード : 可変容量ダイオードは、バリキャップ、バラクタとも言い、ダイオードに、逆方向電圧を掛けたとき、ダイオードが持っているキャパシタンスが、逆方向電圧の値によって変化する性質がある。このことを利用して、可変の静電容量を作ることができ、この作用を利用するダイオードを、可変容量ダイオードという。

◆   過放電 : 過放電は、その電池が機器を作動させることができる電圧以下にまで、過度に放電した状態のことである。過放電は、液漏れの原因となるので、過放電しないように使う必要がある。

◆   カーボンナノチューブ : カーボンナノチューブは、炭素原子が網状のチューブのように結合したものであって、1/500,000 mm 程度の直径の、円筒状分子である。金属や半導体のような性質を示し、p 形半導体と、n 形半導体の性質を持つものを、作ることができる。 ◆   かまど : かまどは、竃と書き、へっつい ともいう、かまどは、土、石、煉瓦などで、周りを囲み、上に鍋、釜などを掛けて、煮炊するようにした装置で、以前使用されていたが、現在では、農家で見かける程度である。

◆   神岡宇宙素粒子研究施設 : 神岡宇宙素粒子研究施設は、スーパーカミオカンデといい、ニュートリノ検出装置である。岐阜県飛騨市の神岡鉱山内にある。50000 トンの超純水を蓄えたタンクであり、その内部に、11200 本の光電子倍増管がある。ニュートリノとは、電気的に中性で、質量がほとんどゼロの粒子である。現在では、電子ニュートリノ、ミューニュートリノ、タウニュートリノの 3 種類が観測されている。他の粒子との相互作用が弱く、物質を素通りする。そのため、観測が非常に難しく、ニュートリノが、塩素、ガリウム、水素などの原子核に衝突したときの、稀におこる、逆ベータ反応などにより検出する。

◆   カミオカンデ : カミオカンデは、神岡宇宙素粒子研究施設に設置された、4500 トン水チェレンコフ装置である。当初の目的は、素粒子物理学の、最も基本的な問題である、物質の安定性を追求するものであった。その後、宇宙から飛来する素粒子である、ニュートリノを観測する装置に、改造された。その後、さらに大形のスーパーカミオカンデが建設された。

◆   紙の洪水 : 紙の洪水は、印刷や、とくにコピー機の普及によって、紙がオフィスに溢れ、その結果として、必要な情報を選択して抜き出すことが難しくなった状態を、比喩して呼んだ言葉である。紙の洪水を無くし、必要な人が、必要なときに、必要な情報を、取り出すことができるようにするためには、情報を電子化して、適切に整理しておくことが、必要である。パソコンは、この意味で、有用である。

◆   紙フェノール : 紙フェノールは、プリント基板の材料として使われている材料である。紙にフェノール樹脂を含浸させたものである。安価で加工性が良いので、民生機器用に多く使用されているが、機械的強度が低く、反りが生じやすい。

◆   カメラ : カメラは、写真(静止画)や動画像を撮影する機械であるが、単にカメラというときは、静止画を撮るものをいう場合が多い。撮像に銀塩フィルムを用いるアナログカメラと、CCD 素子などの撮像素子を使用するディジタルカメラとがある。また、一眼レフカメラ距離計連動カメラコンパクトカメラとがある。銀塩フィルムカメラは、フィルムの種類によって、35 mm フィルムを使用する小形カメラ、120 または 220 フィルムを使う中形カメラ、4×5 インチ以上のフィルムを使う大形カメラ、16 mm フィルムなどを使う超小形カメラがある。

◆   カメラ付き携帯電話 : カメラ付き携帯電話は、ディジタルカメラを内蔵した、携帯電話端末のことである。カメラで撮影した画像をメールに添付して、他の人に送るなどのことを、することができる。カメラは、現在では多くの携帯電話に標準装備されている。最近では、動画像を撮影できる機種もある。

◆   画面転送形(シンクライアントの) : シンクライアント画面転送形は、コンピュータクライアント/サーバシステムにおいて、サーバ側で、アプリケーションソフトや、ファイルなどの資源を管理し、サーバで、クライアントの画面を作成し、その画面をクライアントに送る方式である。これにより、クライアントをできるだけ軽くすることができる。一般に、一台のサーバに、多数のクライントが接続されるから、システムコストを下げることができる方式である。

◆   可用性 : 可用性は、アベイラビリティとも言い、信頼性用語であって、システムの壊れ難さのことである。故障したときに修理を行うシステムにおいて、故障を修理し終わってから、次の故障までの、平均時間を MTBF、平均の修理時間を MTTR とすれば、固有アベイラビリティ Ak は、Ak = MTBF/(MTBF + MTTR) である。この他、アベイラビリティは、その目的に応じて、各種のものがある。

◆   カラー : カラーは、のことであって、ここでは、人のに感じる色のことである。色は、網膜の黄斑部にある錐体細胞で感じる。黄斑部は、視野の中心部にあり、詳細な形を識別できる。錐体細胞は、低光度では機能しないので、太陽光の明るいところで働く。黄斑部以外のところは、網膜にある桿体細胞が働く。桿体細胞は、低光度で働き、粗大な物の動きを感知し、色を感じない。

◆   からくり時計 : からくり時計は、からくりと時計とを組み合わせたものである。からくりとは、しかけ のことである。からくり時計は、たとえば、正時になると楽しい音楽と共に人形たちが動き出す。野外の大規模なものから、家庭用まで、様々なものがある。電波時計とからくりとを、組み合わせたものもある。

◆   からくり人形 : からくり人形は、自動で、しぐさ(動作)をする人形で、現在でいえば、エンターテイメント ロボットのことである。ヨーロッパでは、オートマタと呼んだ。からくりも、オートマタも、技術的には、時計の応用である。オートマタが、人間の動作を、できるだけ正確に表現しようとしているのに対して、からくりは、能の影響を受け、抽象化された動きで表している。からくりは、「山車(だし)からくり」と「座敷からくり」とに大別される。山車からくりは、愛知、岐阜両県に、集中して保存されており、現在でも、毎年の祭りに、主役の座を勤めている。

◆   カラーコード : カラーコードは、2 つの意味がある。一つは、コードを表現したものであって、たとえば、抵抗カラーコードがある。ここでは、カラーコードは、抵抗値や、抵抗の種類を色で表すことである。もう一つのカラーコードは、色をコードで表すことであって、たとえば、CIE 色度図マンセル表記法などがある。

◆   ガラスエポキシ : ガラスエポキシは、プリント基板の材質の一つであって、ガラス布エポキシともいう。ガラスクロス(布)を重ねたものに、エポキシ樹脂を含侵させたものである。電気的特性、機械的特性、ともに優れているが、紙エポキシ基板と比べると、高価である。表面実装用基板として、最も一般的に使われている。

◆   ガラス式体温計 : ガラス式体温計は、水銀式体温計とも言い、ガラスに水銀を封入した体温計で、以前は最も普通のタイプであった。ガラスなので壊れやすく、壊れたとき、有毒な水銀が飛び出すので、最近では、電子式体温計が多くなっている。水銀式は応答が遅く、正確に測るためには、舌下で 5 分、腋下で 10 分必要である。なお、一般に、舌下は、腋下よりも、0.2〜0.5度高いといわれている。

◆   ガラス布エポキシ : ガラス布エポキシは、プリント基板の材質の一つであって、ガラスエポキシともいう。ガラスクロス(布)を重ねたものに、エポキシ樹脂を含侵させたものである。電気的特性、機械的特性、ともに優れているが、紙エポキシ基板と比べると、高価である。表面実装用基板として、最も一般的に使われている。

◆   カラー写真 : カラー写真は、を表すことができる写真である。カラー フィルムには、ネガフィルム(ネガ)とリバーサルフィルム(ポジフィルム)とがある。ネガフィルムは、被写体の色と濃度とが反転しているので、プリントして、ポジに変える必要があるが、一般に広く用いられている。リバーサルフィルムは、被写体の色が、そのまま再現される。スライドなどに使用する。デジカメは、ポジであり、パソコンなどのプリンタで、簡単にプリントすることができる。

◆   カラーテレビ : カラーテレビは、色を表すことができるテレビであり、RGB で色を表現している。以前はモノクロテレビもあったが、現在では、ほとんど、カラーである。また、薄形、大画面化している。以前は、ディスプレイは、CRT ディスプレイであったが、最近は、液晶ディスプレイが多く、PDP ディスプレイもある。

◆   カラーネガタイプ(フィルムの) : フィルムカラーネガタイプは、カラーフィルムの一種であって、被写体の色と濃度が反転しているタイプである。プリントして、ポジに戻して観る必要があるが、カラーの方式として、現在最も多く使用されているタイプである。被写体と同じ色になるカラーポジタイプのフィルムもある。

◆   カラープリント : カラープリントは、画像などを、カラープリントすることであるが、ここでは、ドット方式のプリンタに関するカラープリントである。複数のドットで、モノクロの 1 ドット分を表す。原理的には、3 原色で全てのを表現することができるが、プリントの品質を高くするために、少なくとも黒を追加した 4 色が、必要で、多くのプリンタは、5〜6 色を使用している。

◆   カラーポジタイプ(フィルムの) : フィルムカラーポジタイプは、カラーフィルムの一種であって、フィルムの色が、被写体の色と等しいタイプである。逆に、被写体の色を反転するカラーネガタイプもあり、カラーネガタイプの方が多い。

◆   ガリウム砒素 : ガリウム砒素は、半導体材料であって、ガリウム(Ga)と砒素(As)との化合物である。ガリウム砒素を利用したものは、シリコンよりも高速で動作し、消費電力も少なく、小形化が容易である。ただし、シリコンに比べ高価である。最近はかなり安くなっており、携帯電話など、小形で高周波特性が要求される用途を中心に広く普及している。

◆   火力発電 : 火力発電は、発電方式の一種であって、石炭、石油、天然ガス(LNG)などの燃料を、ボイラで燃やして得た、高温、高圧の蒸気タービンを回して、発電する。火力発電は、日本の発電量の約半分を占め、その中で、約半分が天然ガスである。

◆   カルキ臭 : カルキ臭は、水道水の、塩素のような臭いのことである。もともと、カルキは、さらし粉(次亜塩素酸カルシウム)の俗称である。さらし粉は、分解して塩素を発生するから、カルキ臭は、すなわち、塩素の臭である。水道水は、消毒のために、塩素を注入しているので、カルキ臭がある。

◆   カールドライヤー : カールドライヤーは、ヘアドライヤーの一種であって、毛髪を乾燥すると同時に、カールする(巻き毛にする)器具である。

◆   カルノー図 : カルノー図は、論理式を簡単化する(論理圧縮する)ための手法である。カルノー図は、真理値表を、升目を用いて表したものである。論理を H/L で表したとき、真理値表の升目に H だけを書き、L を空欄とした図が、カルノー図である。

◆   カロリー : カロリーは、熱量の単位である。一カロリーは、4.18606 ジュールである。栄養学では、1 キロカロリーを単位に用いる。

◆   簡易水洗便所 : 簡易水洗便所は、従来の汲み取り式便所の便槽をそのまま残し、簡易水洗式専用の便器に水道管を接続したものである。公共下水道動が整備されていないところ、たとえば山荘で使用する。携帯便所もある。これは、非常用の使い捨て便所である。

◆   管楽器 : 管楽器は、笛に代表される、管状の楽器であって、その材質によって、木管楽器と金管楽器とに分けられる。また、リード(舌)の違いによって、シングルリード(たとえばクラリネット)、ダブルリード(たとえばオーボエ)、エアリード(たとえばフルート)、リップリード(たとえばトランペット)に分けられる。

◆   環形(蛍光灯の) : 蛍光灯環形は、環状に巻いてある蛍光灯である。円形の照明器具に使用する。蛍光灯は、ガラス管の内面に蛍光体の膜を設け、ガラス管内の低圧水銀 蒸気中のアーク放電によって発生する紫外線で、蛍光物質を発光させる、電灯である。

◆   環境対策 : 環境対策は、地球規模で考えなければならない、重大な問題である。地球温暖化、オゾン層の破壊、酸性雨、生物多様性の減少、森林破壊、砂漠化、海洋汚染、土壌と水、廃棄物、化学物質などの問題が、目白押しである。ただし、具体的な対策は、それぞれの場所で行はなければならないものが多い。

◆   環境モニタリングシステム : 環境モニタリングシステムは、大気、水質、土壌などの、生活を取り巻く環境を調査するシステムである。環境のモニタリングは、リモートセンシングを利用するものも多い。リモートセンシングによる大規模システムの例としては、気象衛星による植生指標(植物の量や活力)データがある。地方自治体による、その地域の、大気汚染、水質、ダイオキシン、環境ホルモンのモニタリングもある。これらは、地上に設けられた、定点の観測が主体である。原子力関係施設の放射性物質の監視など、特定のものもある。

◆   環境問題 : 環境問題は、地球規模で考えなければならない、重大な問題である。地球温暖化、オゾン層の破壊、酸性雨、生物多様性の減少、森林破壊、砂漠化、海洋汚染、土壌と水、廃棄物、化学物質などの問題が、目白押しである。

◆   漢字 : 漢字は、中国で発明された表意文字である。表意文字は、文字が意味を持っている文字であり、同時に発音も表している。これに対して、カナ(かな)やローマ字は、表音文字である。表音文字は発音のみを表し、意味を持たない。漢字の(日本における)発音は元々は、中国から伝わった古い発音である「音」と、その文字を日本語に訳した「訓」の両方がある。なお、表音文字は、さらに分けると、単音文字のローマ字と、音節文字のカナになる。

◆   監視 IC : 監視 IC は、監視を行う IC のことであるが、通常は、電源監視 IC のことである。電源監視 IC は、一般に次の機能を持つ、(1) パワオン時に、電源電圧を監視して、電源電圧が、所定の電圧に達するまでは、システムリセットをリセット状態に保ち、電源電圧が所定の値に達した後に、かつ、それから、所定の時間を経過したときに、システムリセットをオフにする。(2) 電源電圧が、所定の値以下に下がったときに、システムリセットをオンにする。

◆   監視システム : 監視システムは、何らかの状態を監視するスステムである。通常は、監視する対象の名称(××)を付けて、××監視システム(装置、回路)、たとえば、大気汚染監視システム のように、呼ぶことが多い。

◆   監視フレーム : 監視フレームは、ここでは、データ通信におけるHDLCプロトコル(通信手順)の制御に用いるフレームである。たとえば、HDLC の親局子局に対して、送信を要求するときに使用する。

◆   漢字コード : 漢字コードは、漢字の文字コードであって、JIS で定められている。しかし、パソコン(ウィンドウズ)では、JIS のコードを若干移動(シフト)した、シフト JIS コードが使用されている。

◆   漢字タイプライタ : 漢字タイプライタは、漢字を打つことができるタイプライターである。タイプライターは、元々ローマ字用であるが、日本に導入されて、カナタイプライタが、開発され、さらに漢字タイプライタが開発された。しかし現在では、ワープロ(ワードプロセッサ)や、パソコンなどのワープロソフトが使えるので、漢字タイプライタは、使われていない。

◆   漢字トーク : 漢字トークは、パソコンのマッキントッシュの日本語対応 OS(オペレーティングシステム) として開発されたものである。ただし、現在では、漢字トークの名前は、使用されていない。

◆   緩衝 : 緩衝(バッファ)は、対立する物の間にあって、それらの衝突を和らげること、または和らげるものをいう。たとえば、自動車のバンパーは、バッファである。コンピュータのバッファは、一時的にデータを蓄えるメモリのことで、必ずしも緩衝の役目するものではない。化学では、バッファは、緩衝溶液のことである。

◆   干渉 : 干渉は、かかりあうことで、他人のことに立ち入り、自分の意思に従わせようとすることである。ここでは、電波や光などの、波動における干渉のことであって、2 つ以上の同種類の波動が、同一地点で合ったとき、互いに強めあったり、弱めあったりする現象をいう。

◆   関数(数学の) : 関数は、数学において、変数 y が変数 x の変化に関連して、従属的に変化するとき、y の x に対する名称である。x を独立変数という。なお、関数論は、複素数を対象としたものであり複素関数論ともいう。

◆   関数(コンピュータの) : コンピュータの関数は、サブルーチンともいい、コンピュータのプログラムにおいて、その各所で共通して使用するプログラムを、ある一箇所に記述しておいて、これを、各所から呼び出して使用する。呼び出し元のプログラムを、メインルーチンという。呼び出された関数は、所定の仕事を実行後に、元のプログラムに戻って、元のプログラムの続きを実行する。共通のプログラムを関数化することによって、何度も同じ処理を書かなくて済む。また、プログラムを修正する場合も、その関数を修正することによって、一箇所を修正すれば済む。

◆   関数電卓 : 関数電卓は、電卓の一種であって、普通の電卓の機能に加えて、三角関数、対数などの、おもに科学・工学系の技術分野で必要な計算機能がある電卓をいう。数学関数以外に、統計計算や、2 進計算などの機能を持つものが多い。

◆   慣性 : 慣性は、動いているものが、動き続けようとする性質である。慣性の法則は、物体に力が働かないときは、静止していた物体は静止し続け、運動していた物体は、その速さで等速運動を続ける、ということである。たとえば、乗り物に乗っているとき、ブレーキがかかると、体が目のめりになるのは、慣性である。

◆   感性工学 : 感性工学は、人間の感性やイメージを、物理的なデザイン要素に翻訳して、人の感性に合った製品を設計する技術である。感性工学は、ユーザビリティ(使いやすさ)における 3 つの要素、操作性認知性快適性のうちで、快適性に対応する工学である。

◆   間接照明 : 間接照明は、照明器具からの光を直接照明の対象に当てないで、天井や壁などに反射させた光で、間接的に照明する、照明方式である。

◆   幹線/支線形 : 幹線/支線形は、ネットワークのトポロジ(接続形態)の一つである。メインになる幹線があって、その幹線かから、複数の支線が枝分かれしている形のものをいう。

◆   完全黒体 : 完全黒体は、単に黒体ともいい、ブラックボディとも呼んでいる。完全黒体は、あらゆる波長の電磁波を完全に吸収する物体である。完全黒体は実在しないが、電磁波を完全に遮断する壁で囲まれた空洞の壁に極めて小さい窓を開け、壁全体を一定の温度に保って、この窓を外部から見れば、黒体とみなすことができる。黒体の温度と、黒体から放射される電磁波の最大強度の波長との間には、ウィーン法則があり、温度が高くなるほど、最大強度の波長は、短い方に移動する。

◆   完全積分回路 : 完全積分回路は、アナログ回路の一種であって、純粋な時間積分(時間を独立変数とする積分)を行う回路である。純粋な積分であるから、一定値の入力に対する出力は、一定速度で変化する。出力が一定になるのは、入力がゼロのときだけである。

◆   完全微分回路 : 完全微分回路は、アナログ回路の一種であって、純粋な時間微分(時間を独立変数とする微分)を行う回路である。完全微分回路は、実際のアナログ回路で作ることはできない。また、作ることができたとしても、ノイズに弱く、実用にならない。代わりに、不完全微分回路を使用して、微分特性を示す、周波数帯域を利用する。

◆   乾燥式生ごみ処理機 : 乾燥式生ごみ処理機は、電気式生ごみ処理機の一種であって、ヒーターによって温度を掛けて、生ごみを乾燥して、重量を減少させるタイプである。電気式生ごみ処理機には、もう一つのタイプがある。微生物分解式であって、最初に微生物を含んだチップ(木片)を投入し、攪拌と温度管理を行う。

◆   桿体 : 桿体は、人の眼の視細胞の一種であって、感度が高いので、薄暗いところで働く。桿体は、色には感じない。

◆   寒暖計 : 寒暖計は、部屋などの温度を測る温度計である。従来はアルコールの液柱式のものが多かったが、現在では、バイメタルによる指針式のものも多くなっている。

◆   貫通電流 : 貫通電流は、CMOSIC において、その出力が反転するときに、CMOS を構成する p MOSn MOS とが、一瞬の間、同時にオン状態となり、電源からグラウンドに大きな電流が流れる。この電流を貫通電流という。貫通電流は、CMOS が通常の速度で動作するときは、問題にならないが、IC の入力の変化速度が、とくに遅いときは、素子を破壊するおそれがある。

◆   カンデラ : カンデラは、光度の単位であって、国際単位系(SI)の基本単位の一つである。カンデラ(cd)は、周波数 540×1012 Hz の単色放射を放出し、所定の方向における、その放射強度が、1.683 ワット/ステラジアンである光源の、その方向における光度 と定義されている。なお、540×1012 は、人間の視覚の感度が最も高い周波数である。

◆   乾電池 : 乾電池には、マンガン乾電池、アルカリマンガン乾電池、ニッケル乾電池などがある。円筒形乾電池は、大きい順に、単 1 形〜単 5 形があり、角形ものもある。その他、カメラ用に酸化銀電池、水銀電池が、メモリバックアップ用にリチウム電池などがある。一般には、円筒形のマンガン電池とアルカリ乾電池とを乾電池と呼ぶことが多い。

◆   ガンマー線 : ガンマー線は、電磁波の一種であって、波長が約 10 pm(ピコメーター)よりも短いものをいう。X 線と一部波長が重なっている。X 線との区別は波長ではなく、発生機構による。軌道電子の遷移を起源するものを X 線、原子核内のエネルギー準位の遷移を起源するものを、ガンマー線という。

◆   ガンマ線厚さ計 : ガンマ線厚さ計は、放射線式厚さ計の一種である。放射線式厚さ計は、鋼板などの厚さ測定に使用され、ガンマ線厚さ計は、厚板用である。X 線厚さ計もあり、X 線厚さ計は薄板用である。

◆   緩慢解凍 : 緩慢解凍は、冷凍食品を解凍する際に、ゆっくり時間を掛けて解凍することである。解凍は、電子レンジによる解凍よりも、自然解凍が良い。肉は、急速冷凍/緩慢解凍が、おいしく食べる こつ である。実は、解凍よりも、冷凍が、重要である。冷凍は、0℃〜-5℃ を、いかに速く通過させるかが、ポイントである。

◆   乾留 : 乾留は、固体の炭素化合物、たとえば、石炭や木材に、空気を通さずに、約 1000 ℃ に加熱し、熱分解、重合して、揮発成分と、残留物とに分けることである。石炭のときの残留物はコークスで、木材のときの残留物は木炭である。

◆   寒冷地用エアコン : 寒冷地用エアコンは、夏季は、ヒートポンプ式エアコンとして使用でき、冬季は、灯油による、石油冷媒過熱式による燃焼暖房を行う。

◆    : は、色の 3 原色(CMY シアン マゼンタ 黄)の一つである。一般に 黄は、波長 565〜590 nm 程度で、視認性の高い色である。とくに黒との組み合わせは、非常に目立つコントラストとなる。この黄と黒との組み合わせを「警戒色」といい、交通標識、工事現場、工場などで、使われている。また、黄は、注意を意味する色として使われている(たとえば交通信号)。

◆   偽(論理の) : 論理は、論理のの反対である。2 値論理では、偽でなければ真である。偽は、2 進数の、0 に対応しており、真は 1 に対応している。なお、通常、論理は 2 値論理である。

◆   キー(USB の) : USBキーは、パソコンの USB ポートに挿し込んで使う、パソコンのキーである。専用のソフトウェアと組み合わせることによって、このキーを挿入しなければ、パソコンを使用できないように、することができる。パソコンのセキュリティ対策の一つである。

◆   キー(キーボードの) : キーは、(1) ピアノのキーなど、指先で押したり、たたいたりするもの、(2) 錠をあけるためのもの、(3) 電信を発信するためのスイッチ などの意味があるが、ここは、(1) の意味であり、パソコンなどの入力装置としてのキーボードのキーのことである。

◆   記憶機能 :記憶は、一般的には、経験した物事を忘れずに、心にとどめておくことであるが、ここでは、コンピュータなどの記憶のことである。コンピュータは、5 つの機能を持っている。すなわち、制御装置による制御機能、演算装置による演算機能、記憶装置による記憶機能、入力装置による入力機能、出力装置による出力機能である。記憶機能は、記憶装置によって実現される。コンピュータの演算に使用するデータ(プログラムを含む)は、記憶装置とやり取りする。またコンピュータの入出力も、記憶装置とのやり取りである。この意味で、記憶機能は、コンピュータ機能の中心である。

◆   記憶装置 : 記憶装置は、データ(プログラムを含む)を記憶しておく装置であり、コンピュータを始めとして、各種の情報装置に内蔵されている。コンピュータでは、記憶装置は、主記憶措置補助記憶装置とに分けられる。補助記憶装置は、媒体を取り外せるもの(たとえば CDROM)と、取り外せないもの(たとえば HDD)とがある。書き換え可能なもの(たとえば HDD)と、一度書いたら消去不能のもの(たとえば CDROM)とがある。電源を落としてもデータが保存されるもの(たとえば ROM)と、電源を落とすと消えてしまうもの(たとえば RAM)とがある。

◆   機械計算室 : 機械計算室は、コンピュータを設置してある部屋、すなわち、コンピュータ室のことで、コンピュータを使い始めた初期の時代の呼び名である。当時のコンピュータは、周囲温度や塵埃などの条件が厳しかったので、恒温室に近い空調を行った。

◆   機械語 : 機械語は、コンピュータが直接 理解し実行することができる言語である。機械語は、2 進数の列で表され、人間が機械語を読んでも理解できない。逆にコンピュータは機械語でなければ実行できない。人がコンピュータのプログラムを書いたり読んだりするときは、人が理解できる言語を使用する。そして、これを機械語に翻訳するプログラムを用いて、機械語に翻訳する。人が理解できる言語には、2 つのレベルがある、一つは、アセンブラと呼ばれるもので、機械語の命令と、1 対 1 で対応している。アセンブラよりも高レベルの言語には、2 種類ある。インタープリータとコンパイラである。コンパイラは、予め、機械語をコンパイラによって機械語に翻訳しておき、実行時は、コンパイルされた機械語でプログラムを実行する。これに対してインタープリータは、翻訳を行いながら同時に実行する。

◆   機械工場 : 機械工場は、機械部品の加工、機械の組み立て調整などによって製品を製造する工場である。機械工場に対して、化学工場(化学プラント)では、反応や精製などによって製品を製造する。大まかには工場はこの 2 つに分類されるが、最近では、農業製品も、農業プラントの形を取るものがある。

◆   機械式厚さ計 : 機械式厚さ計は、機械的に厚さを検出する厚さ計である。代表的な機種に、接触式厚さ計がある。接触式厚さ計は、触針などを、直接対象物に接触させて、その変位によって厚さを測る。シートの厚さをオンラインで測る、シート厚さ計などがある。

◆   機械制御 : 機械制御は、機械の分野を対象とした自動制御である。自動制御は、大きく分けて、シーケンス制御フィードバック制御とがある。機械制御は、その両方を利用する。フィードバック制御のことを、サーボともいうが、サーボは元々は、機械制御のことである。機械制御と並ぶ、もう一つの分野が、プロセス制御である。プロセス制御は、石油工場や化学工場を対象とした制御である。プロセス制御は、フィードバック制御が中心となっている。

◆   機械装置 : 機械装置は、機械と装置のことである。機械と装置とを明確に区分することは難しいが、機械は単体のもの、装置は複数の機械から成るものという、感じがある。

◆   機械的エネルギ : 機械的エネルギは、力学的エネルギともいい、運動のエネルギ位置のエネルギとを合わせたものである。運動エネルギは、運動している物体が持つエネルギであり、直線運動している物体のエネルギは、物体の質量を m、速さを v とすれば、1/2(m v2)である。 位置エネルギ(重力による)は、物体が、ある位置(高さ)にあることで物体に蓄えられているエネルギであり、物体が基準面から h の高さにあり、重力加速度を g とすれば、m g h である。

◆   機械的仕様(電子部品の) : 電子部品機械的仕様は、電子部品の機械的特性に関する仕様である。具体的には、寸法、重量、構造などがある。電子部品の仕様は、このほか、電気的仕様がある。

◆   規格 : 規格には、各種のレベルがあり階層構造になっている。国際規格には、国際標準機構 ISO国際電気標準会議 IEC があり、電気以外にも、それぞれの分野の規格がある。地域では、EU の規格がある。各国には、夫々の国家規格(日本では JIS)がある。また、それぞれの分野には、各種の団体規格があり、各企業の車内規格がある。

◆   希ガス : 希ガスは、元素周期律表で、18 族の元素、すなわち、ヘリウムネオンアルゴンクリプトンキセノンラドンを総称した呼び名である。希ガスは、最も外側の電子の軌道に、電子が満たされているので、他の元素と、ほとんど化合しない。

◆   気化速度 気化速度は、液体(または固体)が蒸発して気体になる速度である。気化のうちで、液体の表面で起こる気化を蒸発といい、液体内部から起こる気化が、沸騰である。

◆   気化熱 気化熱は、蒸発熱ともいい、液体が気化するために使われる熱量である。通常 気化熱は、1 g の液体を、その沸点で、全部気化させるのに必要な熱量で表す。1 気圧で 100 ℃ の水の気化熱は、539 cal/g である。

◆   帰還 帰還は、フィードバックともいい、ある要素の出力を入力に戻すことをいう。帰還には、値をそのまま戻す正帰還(ポジティブフィードバック)と、符号を変えて戻す負帰還(ネガティブフィードバック)とがある。正帰還は、増幅作用があるが、系を不安定にする傾向がある。負帰還は、系を安定させ外乱の影響を小さくする。ただし、負帰還も、過度に掛ければ、不安定になる。帰還は、オペアンプ回路や、自動制御に利用されいる。

◆   基幹業務 基幹業務は、財務、人事、生産管理、給与計算、販売仕入れ管理といった、企業の中心となる業務のことである。これらの業務は、ほとんどが、コンピュータを利用する。コンピュータの利用形態として、従来は、メインフレームによる集中処理が多かったが、最近では、クライアントパソコンを使用する、分散処理が多くなっている。

◆   帰還率 帰還率は、オペアンプ回路(反転増幅器)において、入力抵抗を R1、帰還抵抗を R2 とすれば、R2/(R1 + R2) のことである。

◆   キーコード キーコードは、パソコンなどのキーボードにおいて、印字する文字やキーの機能に対応するコードである。キーボードのキーを打つと、キーボードは、そのキーボードの物理的位置に対応したスキャンコードをパソコンに送る。パソコンは、スキャンコードをキーコードに変換する変換テーブルを持っており、この変換テーブルによって、キーコードに変換し、キーコードにしたがって、印字する。

◆   生地(洗濯物の) 洗濯物の生地は、綿、ウール、起毛素材、ストレッチ素材、合成皮革、化学繊維などがある。生地によって、適切な洗剤洗濯方法を選ぶ必要がある。

◆   擬似サラウンド方式 擬似サラウンド方式は、オーディオの方式の一つであって、前面の 2 チャンネルのスピーカー(または ヘッドフォン)を使用して、擬似的に後方からも音が聞こえるようにして、サラウンド方式と同様な効果が得られるようした方式である。

◆   機種(IC の) IC の機種は、ここでは、ディジタル IC の機種についてである。ディジタル IC の機種は、ディジタル IC の形番の、##74XXYYY によって識別される。XX は、ディジタル IC のファミリ(シリーズ)を表す。たとえば、74HC00 の HC は、高速 CMOS ファミリであることを表す。YYY は、機種を表す。たとえば、74HC00 の 00 は、4 素子入りの、2 入力の NAND であることを表す。なお、これらの形番は、SSI 〜 MSI に適用させる。LSI は、このような規則性はない。

◆   基準温度接点 基準温度接点は、基準接点、冷接点などともいい、熱電温度計において、測定しない方の接点を、一定の温度に保つことである。基準温度接点は、0℃に保つことが多い。また、一定の温度に保つ代わりに、基準温度接点の温度を測って補償する方法もある。

◆   基準電源 基準電源は、電圧の基準となる一定の電圧を発生する電源である。高精度を要求しないときは、シャントレギュレータを使用する。高精度が必要なときは、基準電源 IC を使用する。

◆   基準電源(DA コンバータの) DA コンバータ基準電源は、DA コンバータの出力電圧の基準となる定電圧源である。この基準電源の出力を、ラダー抵抗形 DA コンバータの基準(VREF)入力に加える。DA コンバータの出力が、両極性出力のときは、基準電源も両極性となる。

◆  基準電源 IC 基準電源 IC は、電圧の基準となる定電圧源を作る IC である。

◆  気象衛星 気象衛星は、気象の観測を目的とした人工衛星である。日本では、1980 年に打ち上げられた「ひまわり」が最初で、現在「ひまわり 6 号」が運用中である。

◆  キースイッチ キースイッチには、2 つの意味がある。一つは、パソコンのキーボードなどに使用されているスイッチのことである。もう一つは、キー(鍵)付きのスイッチである。後者は、キーロックスイッチともいい、キーを挿し込まなければ開閉できないタイプのスイッチである。

◆  季節家電 季節家電は、家電製品の分類の一つであって、その使用、したがって売れ行きに、季節性のあるものをいう。たとえば、暖房機は、冬に使用し、クーラーは、夏に使用する。

◆  キセノン キセノンは、原子番号 54 の元素(原子番号 54、原子記号 Xe)であって、希ガスに属する。常圧で、無色、無臭の気体である。空気中に、ごく僅かに含まれる。キセノンランプなどに、利用される。

◆  基地局(携帯電話の) 携帯電話基地局は、直接携帯電話機と交信する局である。基地局と携帯電話機とが、電波のやり取りをできる範囲をセルという。基地局は、そのセルが、互いに若干重なるように設置されている。携帯電話機が、ある基地局のセルの範囲を外れて、隣のセルに移動したときは、隣の基地局と交信するように、自動的に切り換える。これを、ハンドオーバーという。基地局は、無線ネットワーク制御装置を経て、携帯電話用交換局に接続されている。

◆  気体 気体は、分子間の距離が大きく、分子同士の間に、ほとんど力が働かない状態にあり、熱運動によって、空間を自由に飛びまわっている。煙や臭いは、風が無くても周囲に広がってゆく。これは、気体の分子が空間を飛びまわっているからである。なお、理想気体は、ボイルシャールの法則に従う。すなわち、気体の体積は、圧力に反比例し、絶対温度に比例する。

◆  北大西洋航路 北大西洋航路は、北アメリカ北東部と西ヨーロッパとを結ぶ航路である。北大西洋航路は、20 世紀初頭は、花形の航路であった。氷山に衝突したタイタニック号は、北大西洋航路を航行していた。

◆  気中放電 気中放電は、気体中で起こる放電である。気中放電では、放電部の気体分子が、プラズマ状態になっており、電場の正方向に向かって、電子およびマイナスイオンが流れ、電場の負方向に向かって、プラスイオンが流れる。気中放電が持続的に生じるためには、一定の電圧(放電維持電圧)が必要である。

◆  キッチン キッチンは、台所であり、調理などの家事を行う場所である。キッチン専用の部屋もあるが、ダイニング(食事室)と一体化したダイニングキッチンや、リビングルーム(居間)と一体化したリビングキッチンも多くなっている。キッチンには、流し台調理台などが置かれるが、これらを統合した、システムキッチンがある。

◆  議定書 議定書は、外交交渉や国際会議の議事または公式報告であって、関係国代表が署名した文書である。地球温暖化防止会議で議定した京都議定書が、良く知られている。

◆  規定電流(白金測温抵抗体の) 白金測温抵抗体の 規定電流は、温度測定時に、白金測温抵抗体に流す電流の規定値である。抵抗に電流を流すと発熱し、温度が上昇する。この温度上昇を抑えるために、白金測温抵抗体に流す電流を規定している。

◆  起電力 起電力は、電源回路に電流を流し続けようとする作用のことであり、電圧で表す。なお、電池のように、引き続いて起電力を発生し、電流の源となるものを、電源という。電源は、起電力と、内部抵抗とを持っている。

◆  輝度 輝度は、ブライトネスとも言い、一定の広さ部分の明るさのことである。単位は、カンデラ(cd) / m2 である。

◆  希土元素 希土元素は、希土類元素とも言い、元素周期律表において、第 3 族の、第 4〜6 類に属する、Tb、Dy などの、17 種類の元素である。

◆  輝度信号 輝度信号は、Y 信号とも言い、画面の輝度(明るさ)を表す信号である。輝度を Y、三原色を RGB とすれば、Y = 0.299 R + 0.587 G + 0.114 B である。輝度は、ブライトネスとも言い、一定の広さ部分の明るさのことである。単位は、カンデラ(cd) / m2 である。

◆  起動(電動機の) 電動機起動は、電動機の種類、大きさによって異なるが、起動のための起動装置(回路)を必要とすることがある。電動機と発電機とは構造が同じであるから、電動機は、発電機としても働く。定常回転時には、電源電圧と、発電機としての起電力とが相殺され、残りの分が、電動機の駆動力となる。しかし、起動時には、発電機としての起電力が無いから、いきなり、電動機にフルに電圧を掛けると、過大電流が流れる。これを防ぐのが、電動機の起動回路である。

◆  起動装置  電動機起動は、電動機の種類、大きさによって異なるが、起動のための起動装置(回路)を必要とすることがある。電動機と発電機とは構造が同じであるから、電動機は、発電機としても働く。定常回転時には、電源電圧と、発電機としての起電力とが相殺され、残りの分が、電動機の駆動力となる。しかし、起動時には、発電機としての起電力が無いから、いきなり、電動機にフルに電圧を掛けると、過大電流が流れる。これを防ぐのが、電動機の起動装置である。

◆  キートップ キートップは、パソコンなどのキーボードにおける、キーの上面のことである。キートップには、そのキーを押したときに入力される、記号や文字が刻印されている。

◆  キー配列 キー配列は、けん盤配列ともいい、パソコンなどのキーボードの文字の並びである。広く用いられているローマ字のキー配列は、クワティ配列である。ドボラック配列もある。カナ文字のキー配列は、旧 JIS キー配列が多い。親指シフト配列キーボードもある。

◆  基板(FET の) 接合形FET(電界効果トランジスタ) の基板は、n 形電界トランジスタの場合は、n チャンネルであり、p 形電界トランジスタでは、p チャンネルになっている。ゲート電圧を変えることによって、基板上の空乏層の厚さが変わり、これによって、ソースドレイン間電流を制御することができる。MOS FET では、n 形 MOS の基板は、p 形であり、p 形 MOS の基板は、n 形である。ゲート電圧を変えることによって、基板表面の電子が集まった反転層を制御して、ソース〜ドレイン間電流を制御する。

◆  基板(プリント基板) 基板(プリント基板)は、プリント配線基板とも言い、厚さ 1〜2 mm の絶縁板(ベークライト、エポキシ樹脂など)に、銅箔の配線を貼り付けたものである。基板の片面に配線した片面基板、両面に配線した両面基板、さらには、基板の中間に配線層がある多層基板など、各種の基板がある。

◆  キーボード(楽器の) 楽器のキーボードは、鍵盤とも言い、鍵盤楽器の操作部である。キーボードは、一般に、黒鍵と白鍵が、半音(12 音階)に従って配置されており、各鍵を打鍵することで、対応する音を鳴らすことができる。鍵盤楽器は、鍵盤を持つ楽器の総称である。西洋音楽の鍵盤楽器のほとんどは、同じ鍵盤配列になっている。電子楽器や、電子発音装置のキーボードの多くは、ピアノやオルガンの鍵盤を模している。このようなキーボードを持った机上形の電子楽器のことも、キーボードと呼んでいる。

◆  キーボード(パソコンなどの) パソコンなどのキーボードは、コンピュータデータやプログラムなどを入力するための、周辺機器の一種である。キーボードは、文字や数字が書かれているキー(スイッチ)が並んでいる、板状の装置である。また、電卓などのに使われているテンキーもキーボードの一種である。キーボードの配列は、旧 JIS キー配列が、最も一般的であるが、親指シフト配列キーボードなど、各種の配列のキーボードがある。

◆  基本ソフト 基本ソフトは、基本ソフトエアの略であって、オペレーティングシステムのことである。基本ソフトは、キーボード入力やディスプレイ画面出力などの入出力機能、ハードディスクメモリの管理など、多くのアプリケーションソフトから共通して利用する、基本的な機能を提供し、コンピュータシステム全体を管理するソフトウェアのことである。

◆  基本単位(SI 単位の) SI 単位(国際単位)の基本単位は、次元的に独立である、7 つの単位(長さ メートル(m)、質量 キログラム(kg)、時間 秒(s)、電気(電流) アンペア(A)、温度 ケルビン(K)、光度 カンデラ(cd)、物質量(mol))のことである。この基本単位以外の単位は、組立単位といい、複数の基本単位の組み合わせによって定義されている。次元は、ディメンジョンともいい、その量の基本単位との関係を示すものである。たとえば、長さ次元を L、とすれば、面積の次元は L2 である。

◆  基本波 基本波は、繰り返し波形において、その繰り返し周波数の、最も低いものをいう。一般の繰り返し波形は、基本波のほかに、基本波の整数倍の周波数を有する波形を含んでおり、これを高調波という。基本波の n 倍の周波数の高調波を、n 次高調波という。

◆  機密情報 機密情報は、外部に漏らすと不利益をもたらす情報のことである。したがって、この機密情報を、外部にもらさないように、対策を立てる必要がある。しかし、この定義に基づいて、機密情報とそれ以外とを、的確に仕分けすることは困難である。このため、一般には、機密情報であることを、予め指定して、その指定されたものを、機密情報として取り扱うことも多い。

◆  逆回復時間 逆回復時間は、ダイオードの特性の一つであって、ダイオードに順方向電流が流れている状態で、急に逆方向に電圧を掛けたとき、一瞬逆方向に電流が流れる現象がある。逆回復時間は、この逆方向電流が止まるまで(逆方向電流のピーク値の 10 %)の時間のことである。

◆  逆浸透膜式浄水器 逆浸透膜式浄水器は、逆浸透膜を利用した浄水器である。逆浸透膜は、膜の穴の大きさが 1/10000 ミクロンと、非常に小さいので、水の分子だけを通し、トリハロメタン、環境ホルモン、重金属などを、90〜99 % 取り除く。

◆  逆阻止 3 端子サイリスタ 逆阻止 3 端子サイリスタは、サイリスタの一種であるが、これを単にサイリスタと呼ぶことが多い。逆阻止 3 端子サイリスタは、スイッチング用の素子であって、PNPN の構造をもち、P 側がアノード、N 側がカソード、N 側の次の P がゲートになっている。ゲートに短時間電圧を加えると、サイリスタがオンになり電流が流れる。これをトリガという。オンになるとゲート電圧をオフにしても電流が流れ続ける。強制的に電流を切るためには、アノードに負電圧(逆バイアス)を掛ける。

◆  逆バイアス 逆バイアスは、ダイオードの PN 接合の電流が流れない方向に電圧を掛けることをいう。逆に、電流が流れる方向に電圧を掛けることを、順バイアスという。

◆  逆方向電圧 逆方向電圧は、ダイオードの PN 接合の電流が流れない方向の電圧のことである。逆に、電流が流れる方向の電圧を、順方向電圧という。

◆  逆方向電流 逆方向電流は、ダイオードの PN 接合の電流が流れない方向の電流である。定常状態では、逆方向電流は、十分に小さい値であるが、ダイオードに掛ける電圧を、順方向から逆方向に切り換えた一瞬は、ピーク電流が流れる。通常は、このピーク電流のことを、逆方向電流と呼んでいる。

◆  キャパシタ キャパシタは、コンデンサのことである。キャパシタは、キャパシタンスを有し、キャパシタンスを利用する素子である。キャパシタのキャパシタンスを C、キャパシタの両端に掛かる電圧を V、キャパシタに蓄えられる電荷を Q とすれば、C = Q / V の関係がある。

◆  キャパシタンス キャパシタンスは、静電容量とも言い、素子などにおいて、電荷をどのくらい蓄えることができるかを表す量である。素子のキャパシタンスを C、素子の両端に掛かる電圧を V、素子に蓄えられる電荷を Q とすれば、C = Q / V の関係がある。なお、配線を含む、全ての素子は、キャパシタンスを有する。不要なキャパシタンスのことを、ストレキャパシタンス(浮遊容量)という。

◆  キャラクタ キャラクタは、ここでは、数字、ローマ字、カナ文字などのことである。これらのキャラクタは、1 バイト(7〜8 ビット)のキャラクタコード(文字コード)で表される。英数字のキャラクタコードは、ASCII コードが世界標準になっている。日本語は、かな文字コードは 8 ビットのコードで表されるが、漢字コードは、2 バイト必要である。

◆  キャラクタ同期 キャラクタ同期は、キャラクタ単位で取る同期である。キャラクタ同期には、2 種類ある。一つは、非同期式といい、もう一つが、同期式である。しかし、現在では、どちらも、ほとんど使われていない。

◆  キャラクタユーザーインターフェース キャラクタユーザーインターフェースは、CUI と略し、パソコンなどのディスプレイ方式の一種である。ユーザーに対する情報の表示を、文字によって行い、全ての操作をキーボードによって行う方式である。以前は、専らこの方式であったが、現在では、ほとんどが、画像を使用する、グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)になっている。

◆  キャリ キャリは、加減算において、桁上がりした結果、数値が、最上位の桁から、あふれ出す(オーバーフロー)ことをいう。キャリが発生しても、正しい演算を行うためには、キャリが発生したときに、キャリを収容する、キャリビットを設け、キャリビットをチェックして、キャリの発生を検出したときは、上位のワードに 1 を加算する必要がある。ディジタル回路による演算のときに、この、キャリの処理を行う加算をフルアダーという。これに対して、キャリが発生したときに、キャリビットを立てるが、下位からの桁上がりを受け付けない加算を、ハーフアダーという。

◆  キャリア(自由電子) 自由電子は、電気の運搬役である。この意味で、自由電子のことをキャリアともいう。なお、正孔も電気の運び屋であるから、キャリアである。

◆  キャリア(搬送波) キャリアは、搬送波とも言い、変調の元になる正弦波形のことである。変調された波は、変調波である。変調とは、搬送波を変化させることによって、波形に信号を載せることである。

◆  級(増幅器の) 増幅器の級は、増幅回路構成法の種類を示し、A 級増幅器AB 級増幅器B 級増幅器C 級増幅器および D 級増幅器がある。

◆  旧 JIS キー配列 キー配列は、パソコンなどのキーボードのキーの配列である。日本語(カナ)の旧 JIS に従ったキー配列のものを、旧 JIS キー配列という。キー配列には、このほか、新 JIS キー配列もあったが、使用されないので、廃止された。この旧 JIS 配列も現存する規格ではないが、現在使用されているのは、旧 JIS キー配列である。なお、英数字(ローマ字)のキーボードは、クワティ配列が多く使用されている。

◆  嗅覚 嗅覚は、人間の 5 感の一つである。空気中の化学物質は、鼻腔の奥にある嗅細胞により、神経細胞活動に変換され、大脳の嗅皮質でそれを認識する。

◆  きゅう師 きゅう師は、医療国家資格の一つである、きゅう師国家試験に合格し、きゅう師名簿に登録されたものを言う。きゅう(灸)は、主として艾(もぐさ)を燃焼させることによって、ツボを刺激し、身体の不調を調整する。

◆  吸収 吸収は、吸い取ることであり、ここでは、光の吸収である。物体に光が当たると、光の一部を反射し、一部を吸収し、残りを透過する。この、反射、吸収、透過に、光の波長による選択性があり、それが可視光線の波長の範囲であると、色が付いて見える。物体に光が入射したときの光束 F(ルーメン lm)、反射光の光束 Fr、物体による吸収 Fa、透過光 Ft とすれば、反射率 ρ = Fr/F、透過率 τ = Ft/F、吸収率 α = Fa/F である。入射面からの光の通過長さを l とすれば、Ft = F・exp(-l/s) となる。ただし、s は、単位長さ当たりの吸収量である。

◆  急速冷凍 急速冷凍は、冷凍するとき、とくに、肉を冷凍するとき、冷凍を急速に行うことである。食品の品質を損なわないためには、急速冷凍が必要である。家庭で冷凍するときは、アルミのトレーに載せて行うのが良い。逆に、解凍は、時間を掛けて緩慢解凍することが、望ましい。

◆  鏡映対称 鏡映対称は、対称(シンメトリ)の一種であって、鏡面対称、鏡像対称ともいう。物体を鏡に映したときの対称性である。対象性は、ある変換に関して、不変である性質のことであって、鏡映対称のほかに、点対称、さらには、結晶の対象性などがある。

◆  強磁性 強磁性は、磁石にくっつく性質であって、鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)がその代表である。強磁性体は、硬質磁性材料(それ自身が鉄などを吸い付ける)、軟質磁性材料(磁石に吸い付けられるが、それ自体は磁石でない)、磁気記録材料(義気テープなどに塗布する材料)の 3 つに分けられる。

◆  強磁性体 強磁性体は、磁場をかけると、その方向に強く磁化し、磁場を取り去っても、残留磁化を示す性質がある物質であって、鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)がその代表例である。強磁性体は、硬質磁性材料(それ自身が鉄などを吸い付ける)、軟質磁性材料(磁石に吸い付けられるが、それ自体は磁石でない)、磁気記録材料(義気テープなどに塗布する材料)の 3 つに分けられる。

◆  凝縮 凝縮は、液化ともいい、気体が液体になる現象である。凝縮するときには、一般に熱が発生し、これを凝縮熱という。凝縮熱は、凝縮の反対、すなわち、気化するときの熱(気化熱)と大きさが等しい。凝縮させるための機器を凝縮器(コンデンサ)という。

◆  凝縮器 凝縮器は、凝縮を起こさせるための機器であって、コンデンサともいう。凝縮熱(凝縮させるための熱)を、水で奪う水冷式、空気を使う空冷式、冷却水の蒸発熱を使う蒸発式の 3 種類がある。

◆  凝縮熱 凝縮熱は、凝縮に必要な熱であって、冷却水などで、冷却して、熱を奪う必要がある。

◆  共焦点 共焦点は、コンフォーカル光学系ともいい、ある 1 点から発した光が、別の 1 点で焦点を結ぶ光学系のことである。共焦点顕微鏡は、共焦点を利用した顕微鏡である。共焦点顕微鏡は、顕微鏡の対物レンズの焦点位置に試料を置き、その共焦点の位置にピンホールを置き、ピンホールを通過した光だけを、検出器で検出する。焦点面以外の光が排除されるので、鮮明な像が得られる。

◆  共焦点式変位計 共焦点式変位計は、共焦点光学式変位計ともいい、共焦点を利用した変位計である。共焦点は、コンフォーカル光学系ともいい、ある 1 点から発した光が、別の 1 点で焦点を結ぶ光学系のことである。

◆  共振 共振は、振動体に、その固有振動数と等しい振動数の外力が作用すると、その振動体は、大きく振動する。これを共振という。外からの音により共振することを、共鳴という。電気回路では、LCR(インダクタンスキャパシタンス抵抗)回路が共振する。L、C、R が直列接続のときの共振を、直列共振といい、並列接続のときの共振を並列共振という。

◆  共振周波数 共振周波数は、共振を起こしているときの、振動周波数である。電気回路では、共振回路のキャパシタンスを C、インダクタンスを L とすれば、共振周波数 f は、 f = 1/(2π√LC) である。

◆  共生 共生は、異種類の生物が、同じ所に住み、互いに利害を共にしている生活様式のことである。ここでは、相互作用における共生のことである。相互作用とは、2 つのものの間の関係、すなわちインターフェースを、3 つ以上に拡張したものである。人と物との相互作用のことを、ユーザーインターフェースという。相互作用は、 3 つのレベルを考えることができる。レベル 1 は競争、レベル 2 が協調、レベル 3 が共生である。

◆  強制振動 強制振動は、その振動が、外部からの力による振動のことである。外部からの力の固有周期が、振動系の固有周期に近いか、または、一致する場合は、大きなしんどうになる。この現象を共振という。作用する外力は、(1) 規則正しく周期的に作用するもの(たとえば 機械振動)。(2) 不規則であるが持続するもの(たとえば 風力)。(3) 不規則で突発的なもの(たとえば 地震) などがある。

◆  強制対流 強制対流は、対流伝熱の一種である。対流伝熱は、気体または液体に関する伝熱(熱伝導)の方式であり、気体または液体の分子の移動に伴って、分子と共に、も移動する現象である。この対流伝熱には、強制対流と自然対流の 2 種類がある。強制対流は、攪拌によって流体が混じり合うのに伴う、対流である。これに対して、自然対流は、加熱によって自然に発生する対流である。

◆  強制対流式石油ストーブ 強制対流式石油ストーブは、石油ファンヒーターともいい、灯油を燃焼して得られた熱を、送風ファンによって排出して、室内を暖める。石油ファンヒーターは、燃焼方式の違いによって、3 種類ある。ブンゼン式石油ファンヒーターは、気化器の電熱で灯油を気化し、自然吸気によって、ガス化されたガスを燃焼する方式である。ポンプ噴霧式石油ファンヒーターは、燃焼筒で発生した熱を利用して、灯油を空気と混合させて作った混合ガスを燃焼筒で燃やす方式である。ポット式石油ファンヒーターは、燃焼筒に灯油を流し込み、燃焼させる方式である。

◆  競争 競争は、一般には、互いに優劣や、勝ち負けなどを、競うことであるが、ここでは、相互作用における競争を意味する。相互作用においては、3 つのレベルを考えることができる、(a) レベル 1 競争、(b) レベル 2 協調、(c) レベル 3 共生 である。たとえば、複数の羊が草を食べているときは、羊は互いに競争相手である。しかし、そこに、狼が現れると、羊にとっての競争相手は、狼であり、羊たちは互いに協調関係になる。そして、狼と羊たちとを総合して考えるときは、狼と羊たちは、相互作用という立場からは、レベル 3 の共生関係にある。

◆  鏡像対称 鏡像対称は、対称(シンメトリ)の一種であって、鏡面対称、鏡映対称ともいう。物体を鏡に映したときの対称性である。対象性は、ある変換に関して、不変である性質のことであって、鏡像対称のほかに、点対称、さらには、結晶の対象性などがある。

◆  筐体 筐体は、ケース、フレームなどとも言い、内部に電子回路などを収容し、物理的に電子回路などを保護する役割を持つ。筐体またはフレームというときは、一般には、形状が直方体のものを指す。材質に鉄や鋼を使用するときは、電気的、磁気的な、シールド(遮蔽)の機能も持つ。また、アルミなどの電気の導体であれば、電気的なシールドになる。電気の導体は、高周波に対しては、磁気シールドの役目を果たす。プラスチックは、シールドの役は果たさないが、導電性プラスチックや金属メッキしたものは、シールドになる。ただし、金属の筐体と比べれば、効果は小さい。

◆  協調 協調は、互いに力を合わせて、助け合うことである。ここでは、相互作用における協調のことである。相互作用には、3 つのレベルがある。レべル 1 : 競争、レベル 2 : 協調、レベル3 : 共生である。協調は、たとえば、羊の群に、狼がきたとき、羊が力を合わせて、狼に立ち向かうことである。

◆  共通インピーダンス 共通インピーダンスは、たとえば、回路 A、回路 B、回路 C があって、回路 B と、回路 C に流れる電流が、ともに回路 A を流れるとき、回路 A は、回路 B と回路 C との共通インピーダンスであるという。共通インピーダンスは、ノイズを仲介するなど、悪影響があるので、できるだけ共通インピーダンスを作らないようにすることが必要である。共通インピーダンスが避けられないときでも、共通インピーダンスを低く抑えることが重要である。たとえば、電源回路に挿入するパスコンは、共通インピーダンスを低減するためのものである。

◆  共通鍵 共通鍵は、暗号の鍵の一種であり、共通鍵方式で使用される鍵である。共通鍵は、暗号文を作成するときのと、暗号文を解読するときの鍵とが共通である。この共通鍵方式では、暗号の送信者と受信者とが同じ鍵を持っている必要がある。インターネットなどの公開性のあるネットワークで、送信者から受信者に鍵を送る場合には、公開鍵方式で、この共通鍵を送る。

◆  共通鍵方式 共通鍵方式は、暗号の方式の一種である。共通鍵方式は、暗号文を作成するときのと、暗号文を解読するときの鍵とが共通である。この共通鍵方式では、暗号の送信者と受信者とが同じ鍵を持っている必要がある。インターネットなどの公開性のあるネットワークで、送信者から受信者に鍵を送る場合には、公開鍵方式で、この共通鍵を送る。

◆  共通項 共通項は、何らか事柄に、共通する事項のことであるが、ここでは、論理(論理回路)に関する共通項である。真理値表において、内容が一致していて、どれか一つあれば良い項を、共通項という。共通項がある場合は、真理値表の中から、共通項を一つだけ残して、他を消去して、簡単化することができる。これを論理圧縮という。

◆  協定世界時 協定世界時(UTC)は、全世界で、時刻を記録するときに使われる公式の時刻である。1 秒の長さを厳密に定義した国際原子時を元にして、天文観測から得られる恒星時から得られる UT1 という時刻で修正したものである。国際原子時が、UT1 からずれるのを修正するために挿入または削除するのが閏秒である。

◆  強電 強電は、大きな電流を使う電気機械やモータなどをいう。これに対して、使用する電力が少ない通信機械などを弱電という。しかし、現在では、弱い電流で回るモータもあり、逆に、大電力の通信機器があるので、弱電、強電の区別はなくなっている。

◆  京都会議 京都会議は、1997 年に、地球温暖化防止のために開かれた、世界会議である。その結果は、京都議定書として、取りまとめられている。

◆  京都議定書 京都議定書は、。1997 年に、地球温暖化防止のために開かれた世界会議である、京都会議において、作成された議定書である。議定書で議決された内容は、(1) 地球温暖化の原因となる、温室効果ガスの一種である、二酸化炭素、メタン、亜酸化窒素、HFCs、PFCs、六フッ化硫黄について、先進国における削減率を、1990 年を基準として、各国別に定め、共同で約束期間内に目標を達成する。(2) 京都メカニズム(クリーン開発メカニズム(CDM)、排出権取引のメカニズム、共同実施のメカニズム、吸収源活動(植林などでCO2を吸収する)のメカニズム)が盛り込まれた。 なお、HFC(ハイドロフルオロカーボン)や、PFC(パーフルオロカーボン) は、フロンの代替物質であり、オゾン層破壊物質ではないが、温室効果ガスである。六フッ化硫黄は、変圧器などに封入される電気絶縁ガスであり、半導体や液晶の製造工程にも使われているが、地球温暖化防止排出抑制対象ガスである。

◆  鏡面対称 鏡面対称は、対称(シンメトリ)の一種であって、鏡映対称、鏡像対称ともいう。物体を鏡に映したときの対称性である。対象性は、ある変換に関して、不変である性質のことであって、鏡面対称のほかに、点対称、さらには、結晶の対象性などがある。。

◆  強誘電体 強誘電体は、外部から電界を加えなくても、本来的に電気分極を持っている物質のうちで、この分極(自発分極)の向きを、外部から加える電界によって、反転させることができる物を言う。強誘電体に交流電圧を加えると、分極は、ヒステリシス特性を示す。電界がゼロの状態で、二つの値を取り得るので、メモリ媒体として使用することができる。強誘電体は、全て圧電体なので、圧電体としても広く使われている。電気分極とは、誘電体(絶縁体)に、外部から電場を掛けたとき、それに応じて電場を打ち消そうと、物体内部の電荷が移動して、電荷分布に偏りが生じ、物体表面が電荷を帯びた状態になることである。

◆  共用資源 共用資源は、複数のもの、またはところで、共同で使用する資源のことであるが、ここでは資源とは、コンピュータ周辺機器のことである。なお、資源は、ハードウェアだけでなく、ソフトウェアについても資源という。

◆  行列 行列は、マトリックスとも言い、ここでは数学の行列のことである。

◆   は、いろいろな意味に用いられるが、ここでは通信において、データの集配を行うもの(伝送装置)をいう。この意味で使用するときは、ノードとも言う。

◆  極座標 極座標は、座標の一種であって、点を、原点からの距離 r と原点からの方向 θ とで表す。直交座標(x,y)とは、x = r cos(θ) y = r sin(θ) の関係があり、r = √(x2 + y2) θ = tan-1(y/x) の関係がある。

◆  極数 極数は、2 つの意味がある。一つは、ここでいう、電動機の極数である。三相誘導電動機の場合、極数を P、すべりを s、加える電圧の周波数を f とすれば、回転数 N は、N = 120 f (1 - s) / P となる。もう一つは、スイッチの極数で、スイッチの極数は、オンオフできる配線の本数である。

◆  虚数 虚数は、それ自身を二乗すると、マイナスになる数である。これに対して、二乗してプラスになる数を、実数という。とくに、二乗して -1 になる数を虚数単位といい、数学では i で表す。電気/電子/制御などの分野では、電流を i で表すので、これと区別するために、j を使用する。実数と虚数とを組み合わせたものを、複素数といい、実数を x,y とすれば、複素数は、(x + jy) で表される。複素数は、平面で表すことができ、複素数で表した平面を、複素平面という。

◆  虚数単位 虚数単位は、二乗して -1 になる数である。虚数単位を、j、実数を y で表せば、虚数は jy で表すことができる。

◆  曲線 曲線は、角ばらないで、連続的に曲がった線のことである。広義には、角が有っても、直線でないものは、全て曲線である。

◆  巨大磁歪材料 巨大磁歪材料は、極めて大きな磁歪現象を示す材料のことである。磁歪とは、磁性体磁場を加えると、その長さが変わり、逆に、応力を加えて変形させると、それに応じて磁気特性が変化する。両者をあわせて、磁歪という。この磁歪が特に大きい材料を巨大磁歪材料という。

◆  許容限度 許容限度は、ある基準の下に、許容される限度のことであるが、ここでは、ディジタル ICノイズマージンのことである。信号には、必ずノイズつきまとう。確率的には、大きなノイズが発生する確率はゼロではないが、ディジタル IC では、実用上は、通常の使用条件での、許容限度を設定し、許容限度以内のノイズが発生しても、正常に動作することを保証している。

◆  許容誤差 許容誤差は、許容される誤差の大きさである。誤差とは、期待される値に対する ずれ の大きさである。測定値や推定値に対する誤差は、その真の値(真の値は知ることはできないが)に対する差のことである。

◆  距離 距離は、ある 2 点間に対して測定した長さである。ただし、具体的な距離に定義は、一定しない。最短距離を指す場合もあるし、道路などに沿った長さのこともある。数学では、上記の最短距離を距離といい、後者を道程と呼んで区別することが多い。

◆  距離計 距離計は、測長計の一種であって、自己の位置から対象までの距離を測るものをいう。二重像合致式距離計超音波式距離計レーザー式距離計などがある。カメラの距離計は、通常、二重像合致式であり、距離計連動で、ピント合わせができるものが多い。一眼レフカメラや二眼レフカメラの、スプリットイメージは、距離計ではないが、ピント合わせに使用される。

◆  距離計連動カメラ 距離計連動カメラは、手動連動と、自動連動とがある。手動連動カメラでは、ファインダーで、手動でぴんと合わせをする。自動連動カメラは、内蔵した距離計で、自動でぴんと合わせをする。デジカメの自動連動カメラは、ファインダの中央でピント合わせをするので、中央位置以外にピントを合わせるときは、まず、対象をファインだの中央位置にしてピント合わせを行い、シャッターを半押しにした状態で、構図を合わせる必要がある。

◆  キルヒホッフの法則 キルヒホッフの法則は、第 1 法則と、第 2 法則がある。(1) 第 1 法則 : 回路上の任意の電流の分岐点において、電流の流入の和と、電流の流出の和とは、等しい。(2) 第 2 法則 : 回路上の任意の閉じた環状の回路をたどるとき、回路中の電源電圧の総和と、電圧降下の総和とは、等しい。

◆  記録 記録は、いろいろな意味があるが、ここでは、ある媒体に、再生が可能な状態で保存しておくことである。

◆  記録装置 記録装置は、磁気など、データを再生することができる形で記録しておく装置である。コンピュータ周辺装置の場合は、記憶装置(ドライブ)ともいう。

◆  記録媒体 記録媒体は、メディアとも言い、CDROMHDD など、データ記録しておくための媒体である。磁気的または光学的に記録するものが主体であり、薄い円盤状のものが多い。記録媒体を読み書きする装置を記録装置(記憶装置)という。

◆  銀塩カメラ 銀塩カメラは、フィルムや感光板(乾板)を使って撮影するカメラのことである。従来は、カメラとは、この銀塩カメラのことであった。しかし、最近では、デジカメ(ディジタルカメラ)が多くなっている。

◆  菫外線 菫外線は、紫外線(UV)とも言い、電磁波の一種である。波長が、およそ 14〜400 ナノメートルのものである。菫外線は、化学作用が強く、化学線とも呼ばれている。菫外線の、有用な作用としては、殺菌消毒、ビタミン D の合成、血行や新陳代謝の促進などがあるが、過剰に浴びると有毒である。以前は、有用な作用を重視したが、最近では、日光浴は、推奨されていない。菫外線は、波長によって、3 つに分けられる。(1) UV-A : 波長 315〜400 nm 皮膚の真皮層に作用し、たんぱく質を変性させる。細胞の機能を活性化させる。 (2) UV-B : 波長 280〜315 nm 色素細胞が、メラニンを生成する。これが日焼けである。 (2) UV-C : 波長 14〜280 nm オゾン層によって守られており、地表には到達しない。生体に対する破壊性が最も強い。

◆  銀河系 銀河系は、太陽系(したがって地球)が属している、星の大集団である。直径約 10 万光年、厚さ約 15000 光年の、凸レンズ状である。天の川は、地球から見える銀河系の姿である。

◆  銀河団 銀河団は、銀河群ともいい、多数の銀河が、互いの重力でまとまっている、大規模な集団である。銀河団には、数十個から数千個の銀河が含まれている。また、銀河団は、超銀河団と呼ばれる、より大きな構造の一部となっている。

◆  緊急通報(電話の) 電話の緊急通報は、局番無しの 3 桁の電話番号を利用している。110 : 警察、118 : 海上の事件 事故、119 : 火事 救急 などがある。また、緊急通報類似のもに、171 : 災害用伝言ダイヤルがある。

◆  禁止帯 禁止帯は、禁制帯、バンドギャップともいう。固体中においては、電子が存在できるエネルギー状態と、電子が存在できないエネルギー状態とが存在する。電子が存在できる領域をエネルー帯(エネルギーバンド)、存在できない領域を、禁止帯という。

◆  禁制帯 禁制帯は、禁止帯、バンドギャップともいう。固体中においては、電子が存在できるエネルギー状態と、電子が存在できないエネルギー状態とが存在する。電子が存在できる領域をエネルー帯(エネルギーバンド)、存在できない領域を、禁制帯という。

◆  近赤外線 近赤外線は、赤外線の一種であって、波長が、約 0.7〜2.5 μm の電磁波である。可視光線に似た性質を持つが、目に見えないので、リモコン、遠隔操作、通信、赤外線カメラなどに、利用されている。

◆  金属 金属は、水銀を除き、常温で固体であって、金属光沢、展性、延性を有し、種々の機械的工作を施すことができ、かつ、電気の導体であるなどの性質を持つ物質の総称である。比重が、4〜5 よりも重いものを重金属(たとえば鉄)、軽いもの(たとえばアルミニウム)を軽金属という。

◆  空間分割多重化 空間分割多重化は、多重化の一種であって、空間的に多重化する方式であり、無線で利用されている。具体例に、MIMO がある。多重化は、一つの伝送路で、複数の情報を送ることであって、空間分割多重化のほかに、複数の周波数を使用する周波数分割多重化、時間を分けて使用する時分割多重化などがある。

◆  空気亜鉛電池 空気亜鉛電池は、空気電池とも言い、空気中の酸素を正極、負極に亜鉛、電解液が水酸化カリウムの、ボタン形電池である。同サイズの水銀電池と比べ、約 30 % 軽く、寿命は 2 倍である。補聴器やポケベルなどに使われている。

◆  空気圧式 空気圧式は、ここでは、アクチュエータの空気圧式のことである。アクチュエータは、入力されたエネルギーを、物理的な変位に変換する装置であり、この変位によって、目的物を動かす。空気圧式アクチュエータは、変位が小さいときは、ダイヤフラム(隔膜)が、変位が大きいものは、シリンダが多く用いられる。

◆  空気電池 空気電池は、空気亜鉛電池とも言い、空気中の酸素を正極、負極に亜鉛、電解液が水酸化カリウムの、ボタン形電池である。同サイズの水銀電池と比べ、約 30 % 軽く、寿命は 2 倍である。補聴器やポケベルなどに使われている。

◆  空気マイクロメータ 空気マイクロメータは、空気を利用する厚さ計である。各種の原理のものがあるが、ここでは、流量式空気マイクロメータである。流量式空気マイクロメータは、非測定物に近接したノズルから空気を吹き出し、その空気流量とノズルと被測定物との間隔とが、比例することを、利用したものである。

◆  空調 空調は、空気調和の略であって、部屋の温度湿度を制御すること、または、その装置である。一般には、生活空間を快適にするためであるが、物品や設備の環境を保つための空調もある。この場合には、温度などの条件を、より厳密に制御する必要がある場合がある。たとえは、半導体製品製造設備では、塵埃を厳しく排除しなければならない。また、農業プラントでは、農産物の生産に適した環境に制御する。赤色 LED で照明している例もある。

◆  空乏層 空乏層は、ダイオードに見られる現象である。ダイオードは、n 形半導体と、p 形は導体とが接合したものである。この接合面において、P 形半導体のホール(正孔)と、N 形半導体の自由電子が、拡散して合体する。この結果として、接合面に、ホールも自由電子も、どちらも存在しない部分ができる。これを空乏層という。この空乏層は、ホールも自由電子も通り抜けることができない。これは、空乏層が、電位障壁と呼ぶ、エネルギーの壁になるからである。ホールや自由電子が、空乏層を通り抜けるためには、電位障壁を乗り越えるエネルギーが必要である。

◆  クオリティファクター クオリティファクターは、Q とも言い、共振の鋭さを表す値である。LCR 回路(インダクタンス : L、キャパシタンス : C、抵抗 : R)において、Q = (2πfL)/R = 1/(2πfCR) である。ただし、f は、周波数である。

◆  屈折 屈折は、曲がり折れること、または、折り曲げることであるが、ここでは、光の屈折のことである。光に限らず、水波、音波などの波動は、一つの媒質から他の媒質に進むとき、その境界面で、進行方向が変わる。この現象が屈折である。屈折には、スネルの法則(屈折の法則)がある。スネルの法則は、「媒質 A における波の速度を Va、媒質 B における波の速度を Vb とし、媒質 A から媒質 B への入射角をθa、媒質 B から媒質 A への入射角をθb とすれば、(sin θa)/(sin θb) = Va/Vb となる」。ここで、Va/Vb の値を、媒質 A に対する媒質 B の屈折率という。

◆  屈折率 屈折率は、ここでは、光の屈折率のことである。光に限らず、水波、音波などの波動は、一つの媒質から他の媒質に進むとき、その境界面で、進行方向が変わる。この現象が屈折である。屈折には、スネルの法則(屈折の法則)があり、屈折率が、定義されている。スネルの法則は、「媒質 A における波の速度を Va、媒質 B における波の速度を Vb とし、媒質 A から媒質 B への入射角をθa、媒質 B から媒質 A への入射角をθb とすれば、(sin θa)/(sin θb) = Va/Vb となる」。ここで、Va/Vb の値を、媒質 A に対する媒質 B の屈折率という。

◆  隈取り形(単相誘導電動機) 隈取りは、陰影や濃淡などで、境をつけることであり、歌舞伎で行われる舞台化粧の一つである。ここでは、単相誘導電動機の一種のことでり、隈取りコイル形単相誘導電動機ともいう。単相誘導電動機は、単相交流で駆動するので、そのままでは、始動トルクが得られない。隈取り形単相誘導電動機は、固定子の一部に隈取り巻き線を巻いた凸極を設け、その部分の磁界の遅れを利用して、始動トルクを得る方式である。

◆  組み合わせ論理 組み合わせ論理は、論理の一種であって、その出力が、現在の入力だけで決まる論理である。組み合わせ論理の基本は、AND、OR、NOT であり、全ての組み合わせ論理は、この AND、OR、NOTから作ることができる。これに対して、その出力が、過去の入力によっても、支配されるものを、順序論理という。論理は、論理回路(ディジタル回路)によって、実現される。また、コンピュータソフトウェア(論理演算 命令)によっても実行できる。

◆  組み込み機器(マイコンを組みこんだ) 組み込み機器には、いろいろな意味があるが、ここでは、CPU(コンピュータ機能)を組み込んだ(内蔵した)機器のことである。コンピュータを組み込んでいるが、コンピュータとして利用するのではない。その組み込み機器の機能を、コンピュータを利用して実現している機器である。機器の機能の一部が、コンピュータのソフトウェアによっているため、より高度な、または複雑な機能を作ることが容易である。また、機能アップや機能変更も容易である。ただし、予め機能アップや機能変更を予定して、それが簡単にできるように、ソフトウェアを作っておかないと、機能アップや機能変更は、必ずしも容易ではない。

◆  組み立て単位(SI 単位の) SI 単位組み立て単位は、SI 単位の基本単位と補助単とから誘導される単位であって、周波数、力など、18 種類が規定されている。

◆  汲み取り式便所 汲み取り式便所は、便所の一種であって、排泄物が、便槽に貯留されるタイプのものである。以前は、日本の家庭では、ほとんどが汲み取り式であったが、現在では、水洗でない地区でも、簡易式水洗便所になっている。簡易式水洗便所は、汲み取り式ではあるが、水洗式便所とあまり変わらない清潔さである。

◆  クーラー クーラーは、冷房機ともいい、暖房機機能を持たない、エアコンディショナーのことである。以前は多く用いられたが、現在では、暖房を必要としない暖地で使われている。なお、クーラーは、広義には、冷やすもの全般のことであるが、単にクーラーと呼ばないで、たとえば CPU クーラーやワインクーラー(ワインセラー)のように、冷やす対象の名をつけて呼ぶことが多い。

◆  クライアント クライアントは、顧客のことであるが、ここでは、コンピュータネットワークにおける、クライアント/サーバのクライアントのことである。コンピュータネットワーク上には、サービスを提供するサーバと、そのサービスを受けるクライアントが存在する。通常は、サーバよりも、クライアントの方が、数が多い。

◆  クライアント/サーバ クライアント/サーバは、クライアントサーバシステムのことであって、CSS と略す。サービスを提供するサーバと、そのサービスを利用するクライアントとで構成された、コンピュータネットワークのことである。

◆  クライエント クライエントは、顧客のことであるが、ここでは、コンピュータネットワークにおける、クラエアント/サーバのクライエントのことである。コンピュータネットワーク上には、サービスを提供するサーバと、そのサービスを受けるクライエントが存在する。通常は、サーバよりも、クライエントの方が、数が多い。

◆  グラウンド グラウンドは、アース、接地ともいい、2 つの意味がある。一つは、電気回路電位の基準となるところのことである。もう一つは、保安、すなわち感電による危害の防止である。電気回路の電位の基準となるグラウンドは、電位が安定したところであればよく、必ずしも大地に接続されている必要はない。携帯用の電気機器は、金属ケースや、シャーシが、グラウンドである。保安が目的のグラウンドは、大地に接続さていなければならない。また、その仕様は、法的に定められている。ただし、航空機では、保安が目的であっても、飛行中は、機体がグラウンドである。

◆  グラウンドプレーン グラウンドプレーンは、ベタアースともいい、プリント基板の 1 つの面の全面をパターンとし、それをグラウンドとして使用する。プリント基板では、グラウンドプレーンを使用しても、グラウンドとしてのキャパシタンスが不足する。これを補って、キャパシタンスを増やすために、パスコンを使用する。

◆  クラッキング クラッキングは、割リ砕くことである。また、この意味から、悪意を持って、他人のコンピュータのデータやプログラムを盗み見たり、改ざん、破壊などを行うことを言う。ここでは、クラッキングは、この意味である。多くは、インターネットなどを通じて外部から侵入し、悪事を働く。そのようなことを行う人をクラッカーという。一般には、そのような行為をハッキング、その人をハッカーと呼んでいるが、本来は、ハッキングは、コンピュータシステムの動作を解析したりプログラムを改造することであり、悪い意味ではなかった。クラッキングは、石油精製プラントにおける工程の一つでもある。原油のうちで、ガソリンよりも分子量が大きく、沸点が高い留分を分解して、ガソリンに変える工程をクラッキングという。

◆  クラッキングツール クラッキングツールは、悪意を持って、他人のコンピュータのデータやプログラムを盗み見たり、改ざん、破壊などを行ったりする、クラッキング行為を行うためのプログラムのことである。具体的な内容は、様々であり、ポートスキャン(ネットワークを通じてサーバーに連続的にアクセスし、保安上の弱点探す)や、セキュリティホール(ソフトウェアの設計ミスなどによって生じた弱点)を探すプログラムなどがある。

◆  クラス(IP アドレスの) IP アドレスクラスは、インターネットのアドレスの体系であって、クラス A、クラス B、クラス C の 3 クラスがある。また、クラスとは別に、グローバルアドレスプライベートアドレスとがある。グローバルアドレスは、インターネット上で使用するアドレスであって、世界唯一に、ユニークに割り当てられている。プライベートアドレスは、組織内や企業内で使用するアドレスである。クラス A は、IP アドレスの上位 8 ビットが、1〜127 で、クラス A の 1 アドレスは、16777216 である。クラス B は、IP アドレスの上位 9 ビットが 128〜191 で、クラス B の 1 アドレスは、65536 である、クラス C の 1 アドレスは、256 である。現在組織や企業が割り当てを受けられるグローバルアドレスは、最大で、クラス C の 1 アドレスであるが、プライベートアドレスを使用できるから、それで、十分である。さらに、一般には、グローバルアドレスは、必要な都度、ダイナミックに割り当てを受けるようになっている。

◆  クラッチ クラッチは、回転動力を伝達するための機械要素の一つである。入力軸と出力軸とを、機械的または電磁的に結合して、原動機の軸の回転を、被駆動軸に伝えるためのものである。結合を解くことによって、回転の伝達を止めることが、できる。

◆  クラッド クラッドは、2 種類またはそれ以上の異なった金属を、圧延によって融合することであり、たとえばバイメタルはクラッド製品である。ここでは、光ファイバのクラッドのことである。光ファイバは、中心の円柱状のコアと、それを取り巻く円筒状のクラッドとで、構成されている。クラッドは、コアよりも僅かに光の屈折率が小さいので、コア中の光は全反射によって、コア内に閉じ込められて、コア内を伝播する。

◆  グラフィカルユーザーインターフェース グラフィカルユーザーインターフェースは、GUI ともいい、ユーザーインターフェースの一つの方式である。ユーザーに対する情報の表示に、グラフィックを多用し、大半の基礎的な操作を、マウスなどの、ポインティングデバイスによって行う、ユーザーインターフェースである。GUI を実装した OS には、マイクロソフト社のウィンドウズや、アップル社MAC OS などがある。

◆  グラフィック グラフィックは、印刷などで、写真などの視覚的要素が強いものをいう。たとえば、グラフィック文字は、デザインされた文字のことである。また、写真主体の出版物も、グラフィックという。ここでは、画像のことを意味している。

◆  グラフィックカード グラフィックカードは、グラフィックボードともいい、パソコンなどに装着する、画面表示機能を持つ拡張カードである。画像を描画する LSI チップ、画像イメージをを保持するメモリ、ディスプレイとのインターフェースなどで構成される。

◆  グランドピアノ グランドピアノは、ピアノの一種であって、大形で、音量豊かで、音質も優れている。演奏会ではグランドピアノが用いられる。もう一つタイプが、アップライトピアノである。アップライトピアノは、縦形で、占有面積が、グランドピアノと比べて小さいから、家庭用に使用されている。

◆  繰り返し周期 繰り返し周期は、繰り返して発生する現象において、その繰り返しの周期のことである。繰り返し周期は、単に周期とも呼ぶ。繰り返し周期の逆数が、繰り返し周波数である。なお、ここでは、パルス波形の繰り返し周期であるが、アナログの波形にも、繰り返し周期がある。

◆  繰り返し周波数 繰り返し周波数は、繰り返して発生する現象において、その繰り返しの周波数のことである。繰り返し周波数は、単に周波数もと呼ぶ。繰り返し周波数の逆数が、繰り返し周期である。なお、ここでは、パルス波形の繰り返し周期であるが、アナログの波形にも、繰り返し周期がある。

◆  クリック音(キーボードの) キーボードクリック音は、パソコンなどのキーボードのクリック感の一種である。クリックとは、キーボードやマウスのボタンなどを、カチッと音をさせて押すことである。キーボードは、クリック音を含む、クリック感が、重要であり、キーボードの品質の一つとなっている。クリック感は、個人の好みが大きいので、いろいろなクリック感の製品がある。

◆  クリック感(キーボードの) キーボードクリック感は、パソコンなどのキーボードをクリックしたときの 感じ である。クリックとは、キーボードやマウスのボタンなどを、カチッと音をさせて押すことである。クリック感は、キーボードの品質一つであるが、個人の好みが大きいので、いろいろなクリック感の製品がある。

◆  クリックタイプ(キーボードの) キーボードクリックタイプとは、スイッチのオンオフが指先で感じられるタイプであって、打鍵音が大きい。これに対してリニアタイプは、押しただけでは、どこでスイッチがオンになったか分らないタイプであり、打鍵音が小さい。この中間を、タクタイルタイプという。

◆  グリッチ グリッチは、電子回路における、接触不良などに伴う、雑音(ノイズ)や、瞬間的な異常で起こる誤った電気信号のことである。また、そのような音を素材として作られた電子音楽のジャンル名でもある。ここでは、ラダー抵抗形 DA コンバータのグリッチのことである。

◆  グリッチ除去回路 グリッチ除去回路は、デグリッチャともいい、グリッチを取り除く回路である。グリッチはパルス状のノイズであり、フィルタで取り除くこともできるが、専用のグリッチ除去回路を使用する方が良い。グリッジ除去回路は、サンプルホールド回路を使用する。

◆  グリッドコンピューティング グリッドコンピューティングは、スーパーコンピュータ同士を接続したり、インターネット経由で、世界規模のネットワークを構築して、大容量の演算処理を行うことである。現在では、高性能のパソコンが、巷に多数存在している。これらのパソコンは、実際に使用している時間は短く、ほとんどの時間は空いている。この多数の遊休資源を生かして、大容量で、時間が掛かるデータ処理を行うのが、グリッドコンピューティングシステムである。

◆  グリッドコンピューティングシステム グリッドコンピューティングシステムは、多数のコンピュータが、一つのコンピューティング問題に集中できる環境のことである。グリッドは、パワーグリッドに由来する言葉である。パワー(電力)の供給は、送電線網で、網の目のように張り巡らされ、ユーザーは、その供給源を意識することなく利用している。このパワーグリッドと同様に、CPUメモリHDD などのディスク等の IT リソースを、何時でも、どこからでも、必要なだけ、使えるシステムが、グリッドコンピューティングシステムである。

◆  グリニッチ天文台 グリニッチ天文台は、イギリスのロンドン郊外にある天文台であり、ここを、経度ゼロと定めている。天文台自体は、ケンブリッジに移動したが、経度および時刻の基準(グリニッチ標準時)として、観測を行っている。時刻の標準は、セシウム 133 による、原子時計が、協定世界時として、使用されているが、この原子時計は、天体観測によるグリニッチ標準時に合わせて補正されている。

◆  クリプトン クリプトンは、元素記号 Kr 原子番号 36 原子量 83.80 で、無色無臭のガスであって、希ガスに属する。空気中に、0.00011 %(体積)含まれている。原子価が 0 の単原子分子である。化学的には不活性であり、放電管の封入ガスとして、用いられている(クリプトン球)。なお、クリプトンの同位元素であるクリプトン 85 は、気密性を調べるリークデデクタ、ガスの流れの測定、厚さ計の線源に用いられる。

◆  クリプトン 86 クリプトン 86 は、クリプトンの同位元素の一つであって、以前は、それが発する光の波長が、長さの標準に使用されていた。現在では長さの標準は、真空中の光の速さから、求められている。

◆  クリプトン球 クリプトン球は、白熱電球の一種であって、クリプトンガスを封入したものである。寿命が普通電球よりも約 2000 時間長く、形状もコンパクトである。形状がハロゲン球と同じの、ハロゲン形クリプトン球もあり、ハロゲンを含まないので、ハロゲン球の代替品として使用されている。

◆  グリル グリルは、西洋風軽食堂、格子、炙り焼くこと などの意味を有し、ここでは、炙り焼き用の調理器具のことである。

◆  車椅子 車椅子は、足が不自由な人が、室内、屋外で移動手段として用いる、車輪付きの椅子である。本人が手で車輪を回して進むが、後ろから介助者が押すこともできる。最近では、電動式車椅子も多くなっている。電動カートもある。

◆  グレア グレアは、視野の中に極端に明るさ(輝度)が高い点や面が見えることによって起こる、まぶしい、見え難いと感じる、不快感のことである。ただし、見え難くても自分では感じていない場合もある。グレアには、次のような種類がある。 ◎ 直接グレア : 視野内、とくに視線に近い近い方向にある、輝度が大きい面によって生じるグレア。 ◎ 反射グレア : 反射像が観察する物体と、同じか、または近い方向にある、正反射によって生じるグレア。 ◎ 不快グレア : 必ずしも物が見え難いのではないが、不快感を伴うグレア。 ◎ 減能グレア : 必ずしも不快感を伴うのではないが、物が見分けにくくなるグレア。 ◎ 光幕反射 : 見るものと重なって、輝度対比を低下させ、物体の細部を部分的、または全面的に見分けにくくする正反射、または指向性が強い拡散反射。 ◎ 等価光幕輝度 : グレアが存在するするときと同等な輝度刺激域、または輝度識別域値を、グレアを取り去った条件において生じるように、その条件における視対象と背景との両方の輝度に一様に重ね合わせなければならない輝度のことをいう。◎ フリッカー : 輝度または色が、時間的に変化する光が、目に入るとき、定常な光刺激として感じられない現象を言う。◎ 輝度刺激域 : 光刺激の存在が、やっと知覚できるときの、輝度に関する刺激域のことをいう。視認性 : 対象物の存在、または形状の、見えやすさの程度をいう。可読性 : 文字または記号の読みやすさの程度をいう。

◆  グレイコード グレイコードは、数が 1 変化したとき、1 文字だけ変化するコードである。たとえば、3 ビットのグレイコードは、数値が 10 進数で 1〜7 まで変化するとき、000、001、011、010、110、111、101、100 である。このように、隣接するコードの間で、1 ビットだけが異なることを、ハミング距離が 1 である という。

◆  グレーティング グレーティングは、回折格子ともいい、金属板などに、非常に細かい平行溝を刻んだものである。回折の現象を利用して、プリズムのように、光を、その波長によって分離することができる。なお、光ファイバを利用した、光ファイバグレーティングもある。光ファイバグレーティングは、光ファイバのコア屈折率を周期的に変化させたものであって、そのグレーティング長、周期、屈折率増加量を変化させることによって、それに応じた、特定の波長の光を入射方向に、反射させることができる。

◆  クロック クロックは、掛け時計であるが、電子回路や、コンピュータでは、その各部が同期して動作するための、基準となる一定周期信号を、クロックと呼んでいる。

◆  クロックジェネレータ クロックジェネレータは、クロック発生回路ともいい、電子回路コンピュータのクロック信号を発生する IC、またはモジュールである。ここで、クロックは、電子回路や、コンピュータにおいて、その各部が同期して動作するための、基準となる一定周期信号である。

◆  クロック発生回路 クロック発生回路は、クロックジェネレータともいい、電子回路コンピュータのクロック信号を発生する IC、またはモジュールである。ここで、クロックは、電子回路や、コンピュータにおいて、その各部が同期して動作するための、基準となる一定周期信号である。

◆  クロスカプラ クロスカプラは、LAN において、パソコンなどを直接接続するためのカプラ(中継器)である。LAN ケーブルは、パソコンなどを、ハブに接続するように、そのコネクタが作られている。このコネクタ付きのケーブルを使ってパソコンなどを、直接接続することはできない。直接接続用のコネクタ付きのクロスケーブルを使用するか、または、またはパソコン〜ハブ用のストレーケーブル(普通の LAN ケーブル)と、このクロスカプラとを組み合わせて使用する。

◆  クロスケーブル(LAN の) LANクロスケーブルは、LAN において、パソコンなどを直接接続するための、ケーブルである。LAN ケーブルは、通常、パソコンなどを、ハブを介して接続するように、そのコネクタが作られている。この LAN ケーブルでは、直接パソコンなどを接続することができない。

◆  クロストーク クロストークは、漏話ともいい、ある回路回線に、不必要な信号が漏れることである。最初に問題となったのが、電話回線で、その通話が漏れることであったため、この名がつけられた。

◆  クロスバ交換機 クロスバ交換機は、電話交換機の一種であって、以前使われた方式である。クロスバスイッチによって通話する双方の回線を直接接続する方式である。クロスバスイッチは、電磁石などによって動く接点を持ったスイッチである。現在では電話交換機は、電子交換機(ディジタル交換機)になっている。

◆  黒炭 黒炭は、木炭の一種である。木炭は大きく分けて、黒炭と白炭とがある。黒炭は、白炭と比べて、柔らかく、火付きは良いが、火持ちが悪い。黒炭の原木は、くぬぎ、コナラなどの柔らかい木でである。黒炭は、炭窯に原木を入れて、蒸し焼きにし、炭化が終わった後、窯を密閉して消火したものである。

◆  黒電話 黒電話は、以前の電話機である。色が黒かったので、黒電話と呼ばれている。電電公社時代の回転ダイヤル式電話機で、600-A1 形、600-A2 形、および601-A2 形がある。

◆  グロー球 グロー球は、グローランプ、点灯管ともいい、蛍光灯の点灯管式の点灯に、安定器と共に使用する。点灯に時間が掛かる。最近では、電子点灯管があり、点灯が速い。また、点灯管が不要で、明るく、電気代も得な、インバータ式もある。

◆  グローバルアドレス グローバルアドレスは、インターネットに接続する機器の、インターネット上でのアドレス(IP アドレス)である。グローバルアドレスは、インターネット上でユニークに割り当てられており、世界唯一のアドレスである。これに対して、プライベートアドレスがある。プライベートアドレスは、企業や組織内で使用するアドレスである。企業や組織内からインターネットにアクセスするときは、ブロードバンドルータによって、グローバルアドレスとプライベートアドレスとの相互変換を行う。

◆  グローブバルブ グローブバルブは、バルブの一種であって、球形弁ともいう。グローブバルブは、流量を制御するバルブであって、電気回路でいえば、可変抵抗器に相当する。これに対して、電気回路のスイッチに対応し、オンオフ動作を目的とするバルブを、ゲートバルブ(仕切り弁)という。

◆  グロー放電 グロー放電は、水銀柱 1 mm 程度の気体中に、陰、陽両極を向かい合わせ、これに直列抵抗を介して電圧を加えたときに起こす放電である。気体の種類によって発光色が異なる。ネオンランプネオン管もグロー放電である。

◆  グローランプ グローランプは、グロー球、点灯管ともいい、蛍光灯の点灯管式の点灯に、安定器と共に使用する。点灯に時間が掛かる。最近では、電子点灯管があり、点灯が速い。また、点灯管が不要で、明るく、電気代も得な、インバータ式もある。

◆  クーロン(電気量の単位) クーロンは、電気量(電荷)の単位である。電流は、電荷の流れであるが、SI 単位系では、電流の方が、基本単位なので、電気量は、電流から導かれる。すなわち、1 秒間に、1 A(アンペア)の電流によって運ばれる電気量が、1 クーロン(1 C)と定義される。元々のクーロンの定義は、2 つの点電荷を、1 m の距離に置いたときに、98.98755×109ニュートンの力が働くときの電荷 であった。

◆  クーロン(人名) クーロンは、フランスのアングレームで生まれた、工学者・実験物理学者である。工兵学校で学び、陸軍の技師となった。度量衡制定に参加し、パリ大学で力学実験の研究をし、フランス学士院長になった。クーロンの法則を発見し、摩擦に関する研究がある。クーロンの法則は、静電気学、磁気学の基礎となり、電磁気学が、それまでの、自然哲学から精密科学に進む、端緒となった。

◆  クーロンの法則 クーロンの法則は、電磁気学の出発点となる法則であって、フランスの物理学者クーロンが、ねじり秤という実験装置を使って発見した法則である。クーロンの法則は、2 つの点電荷 q1、q2 が、距離 r のところにあるとき、その電荷の間に働く力 F は、F = k・(q1・q2)/(r2) である。この法則は、ニュートンの万有引力の法則 F = G・(m1・m2)/(r2) とよく似ている。

◆  クワティ配列 クワティ配列は、タイプライター(英文)の最も広く使われているキー配列である。文字キーの最上段の文字が、左から、Q W E R T Y となっていることから、名付けられたものである。英文を打つとき、

◆   は、人間の頭髪、動物の体毛、鳥の羽毛、羊毛または羊毛製品などの意味があるが、ここでは、人間の頭髪である。人の毛の直径は、18〜180 μm である。ヨーロッパ系の人の毛は、断面が楕円形で、金髪と黒髪は細く、赤毛は太い。アジア系の人の毛は他にくらべて太く、断面は円形である。アフリカ系の人は、ほぼ平らで、このため縮れ毛になりやすい。老人は、毛の内部の色素が失われて、白髪(灰色が多い)になる傾向がある。

◆  計器室 計器室は、中央制御室、コントロールルームなどとも呼ばれ、プラントや装置の計器、調節計DDCディスプレイなどを並べた計器盤を設け、プラントや装置の主要な運転操作を行う部屋である。

◆  計器盤 計器盤は、プラントや装置を運転するための、計器や調節計などを、並べたものである。計器盤は、プラントや装置とその運転者との、ユーザーインターフェースであり、そのデザインは、プラントや装置の運転のやり易さを支配する。計器盤は、自動車や列車の計器盤のように車体に組み込まれたもの、計器室の壁に埋め込まれたもの、計器室内に独立して立っているもの、単に計器類を並べたもの、プラントの行程の流れを描き その該当箇所に計器を配置したグラフィックパネルなど、各種各様のものがある。

◆  蛍光 蛍光は、元々は、蛍が発する光であるが、次の 3 つのどれかの意味でも用いられる。(1) 最も広義には、ルミネセンスによって放出される光全般をいう。ルミネセンスは、物質が、電磁波摩擦などによってエネルギーを受け取って励起され、その受け取ったエネルギーを、特定波長の光として放出することである。励起源の種類によって、電界により励起するエレクトロルミネセンス、光によって励起されるフォトルミネセンス、電子線により励起されるカソードルミネセンス がある。(2) (1)の中で、電子の励起が、短波長の電磁波によるものを指す。(3) (2)の中で、励起のための電磁波を止めると、すぐに発光が止まるものを指す。

◆  蛍光 X 線式厚さ計 蛍光 X 線式厚さ計は、厚さ計の一種であって、金属コーティングの厚さを測る計器である。コーティング面にガンマー線を照射すると、金属原子が強くゆさぶられ、金属原子が励起されて、蛍光 X 線を放射する。この蛍光 X 線が、金属膜の質量に比例するので、膜厚を測定することができる。

◆  蛍光体 蛍光体は、蛍光を発する材料であり、たとえば硫化亜鉛がある。蛍光体は、テレビブラウン管エレクトロルミネセンスなど、各種のディスプレイに応用されている。

◆  蛍光灯 蛍光灯は、照明の一種であって、ガラス管内の低圧水銀蒸気中のアーク放電によって発生する紫外線を、ガラス管壁の蛍光体で、可視光線に変換する。現在最も多く使用されている光源である。

◆  蛍光灯インバータ 蛍光灯インバータは、電子安定器ともいい、インバータの一種である。商用電源を、いったん直流に変え、それを、2〜5 万 Hz の高周波にして、蛍光灯を点灯させる。蛍光灯インバータによって、効率がアップし、かつチラツキがなくなる。インバータは、直流を交流に変換するものであるが、ここでは、交流を整流する部分も含んでインバータと呼んでいる。

◆  軽作業 軽作業は、労力を必要としない軽い作業のことであるが、通常は、汚れを伴わない作業でもある。いわゆる 3K(きつい、きたない、きけん)の逆である。

◆  傾斜計 傾斜計は、水平(または垂直)からの傾斜角を測る計器である。被測定箇所に置き、または取り付けることによって、その面の傾斜角を測定する。

◆  計算機械 計算機械は、計算を行うための機械で、古くから使われてきた計算機械は、ソロバンである。コンピュータが出現する以前は、いろいろな機械式の計算機械が使われてきた。現在でも、電子式の電卓が、広く使われており、多くの関数(微分、積分、複素数、統計計算など)が計算できる、関数電卓もある。計算尺は、対数を利用して、乗除算などができる、アナログの計算機械である。

◆  計算尺 計算尺は、乗除算をアナログの対数で実行する、計算機械である。以前多く使用されたが、電卓の出現によって、電卓に取って代わられた。

◆  計数制御 計数制御は、シーケンス制御における、基本の制御方式の一つである。計数制御は、製品の個数や、機械の動作回数などを、カウントして、その計数値によって、制御対象への動作内容を決める制御方式である。

◆  珪石 珪石は、珪酸(SiO2)を主成分とする岩石で、白珪石、炉材珪石、軟珪石の3 種類に分類される。白珪石(SiO2 99.5 % 以上)は、光学ガラス、石英ガラスなどに、白珪石(97〜99 %)は、合金製造用のフェロシリコン、人造珪などに使用される。炉材珪石は、軽量気泡コンクリートなどに、軟珪石は、セメント用原料、建材用骨材に使用する。

◆  珪素 珪素は、原子番号 14、原子記号 Si、14 族、第 3 周期の元素であって、金属光沢を有するが、脆くて軽い。岩石の主成分(二酸化珪素および珪酸塩)で、地殻において、酸素についで 2 番目に多い元素である。精製した、高純度のものに、特定の不純物を混ぜたものは、p 形半導体/n 形半導体といい、電子材料として、広く使用されている。

◆  計装 計装は、インスツルメンテーションの訳である。インスツルメンテーションは、元々は、音楽における器楽編成のことである。これは、インスツルメントが楽器を意味しているからである。その後、インスツルメントが、計測器をも意味するようになったことから、インスツルメンテーションは、制御の目的で計測装置または、計測制御装置を装備すること の意味が加わった。そして、このインスツルメンテーションの日本語訳として、計装の名が生まれたのである。

◆  計装増幅器 計装増幅器は、計装用増幅器、インスツルメンテーションアンプリファイアともいい、増幅器の一種である。計装増幅器は、高入力インピーダンス、かつ、高コモンモードリジェクション差動増幅回路の増幅器である。このため、出力インピーダンスが高く、コモンモード電圧も大きい回路からの出力を、精度高く受け入れることができる。なお、コモンモード電圧が非常に大きく、計装増幅器でも不十分なときは、絶縁という対策がある。

◆  計装用増幅器 計装用増幅器は、計装増幅器、インスツルメンテーションアンプリファイアともいい、増幅器の一種である。計装用増幅器は、高入力インピーダンス、かつ、高コモンモードリジェクション差動増幅回路の増幅器である。このため、出力インピーダンスが高く、コモンモード電圧も大きい回路からの出力を、精度高く受け入れることができる。なお、コモンモード電圧が非常に大きく、計装用増幅器でも不十分なときは、絶縁という対策がある。

◆  計測器 計測器は、計測を行うための機器であって、計器、測定器、測定機器、標準器などの総称である。

◆  携帯オーディオプレーヤー 携帯オーディオプレーヤーは、メモリカードや、不揮発メモリ、小形ハードディスクなどを内蔵し、音楽を記録、再生できる携帯機器である。メモリカードは、数十 MB の容量があり、圧縮によって、CD 数枚分の音楽データを記録できるものが多い。不揮発メモリは、電源を切っても記録が保持されるメモリである。記録がディジタルなので、従来のアナログの携帯音楽機器に比べて、音質の劣化がない。また、ランダムアクセスが可能なので、再生リストを作ったり、一瞬で頭出ししたり、することができる。

◆  携帯形ゲーム機 携帯形ゲーム機は、携帯用ゲーム機ともいい。小形の、液晶画面を備えた、持ち運び可能なゲーム機である。家庭でテレビに繋いで遊ぶ家庭用ゲーム機と区別する言葉である。任天堂のニンテンドー DS、ソニーの PSP(プレイsテーションポータブル)などがある。

◆  携帯形テレビ 携帯形テレビは、携帯用テレビ、携帯テレビなどともいい、液晶ディスプレイなど使用した、小形軽量のテレビ受像機である。最も小さいものでは、腕時計形のものがあり、ヘッドホンを使用する。ヘッドホンと本体とを結ぶコードが、アンテナになっている。

◆  携帯情報端末 携帯情報端末は、携帯端末PDA ともいい、手に平に収まる程度の大きさで、電池で駆動する。パソコンの機能を簡略化したものである。シャープのザウルス、アップル社のニュートン、などがある。

◆  携帯端末 携帯端末は、携帯情報端末PDA ともいい、手に平に収まる程度の大きさで、電池で駆動する。パソコンの機能を簡略化したものである。シャープのザウルス、アップル社のニュートン、などがある。

◆  携帯電話 携帯電話は、無線通信を利用した、持ち歩くことができる電話機、または、そのシステムのことである。基地局と呼ばれる有線のネットワークがあり、基地局と電話機とが無線通信になっている。通話だけでなく、メールなどの各種サービスを利用できる。携帯電話は、3 つの世代に分けられる。第 1 世代(1G)は、アナログ携帯電話で、日本ではサービスが終わっている。第 2 世代(2G)は、ディジタル化され、携帯電話の普及期である。現在は、2.5G をへて、3G に入ってる。3G は、CDMA 方式であり、雑音や途切れの少ない会話ができる。データ通信は、最高 384 kbps が可能である。

◆  軽薄短小 軽薄短小は、重厚長大に対する言葉である。高度成長時代は、重化学工業の時代であった。昭和 48 年の第 4 次中東戦争以降、電子の時代へと産業構造の変化が起こった。これを象徴して、第 4 次中東戦争以前の時代の特徴を重厚長大、以後の時代の特徴を軽薄短小と呼ぶ。

◆  計量法 計量法は、計量の基準を定め、適正な計量の実施を確保することを目的とした法律である。計量単位を統一して定め、計量が正しく行われるようにし、とくに、取引や証明に用いる計量器について、またはその正しさについての基準が定められている。

◆  ゲイン ゲインは、利得ともいい、電気や制御の分野の用語である。ゲインは、周波数特性において、入力出力との比のことである。通常デシベル(dB)で表す。比は、本来無名数であるが、電力比を、対数で表したものを、とくに、単位を設けて B(ベル)という。ベルの 1/10 をデシベル(dB) といい、通常は、dB を使用することが多い。電力は電圧の 2 乗に比例するから、10 倍の電圧は、100 倍の電力となるので、電圧を dB で表すと、20 dB になる。電流も同様に、20 dB である。

◆  ゲインエラー ゲインエラーは、ゲイン誤差ともいい、DA コンバータにおいて、理想的な出力範囲と実際に出力されるアナログ信号の範囲との誤差をいう。通常は、LSB を単位として表す。

◆  ゲインバンド積 ゲインバンド積は、利得帯域幅積または GB 積ともいい、オペアンプの性能を示す指標の一つであって、オペアンプに加える信号の周波数と、開ループ利得との、積である。オペアンプの開ループ利得が、1 次フィルタの特性を示す周波数帯域においては、ゲインバンド積は一定の値である。

◆  ゲイン余裕 ゲイン余裕は、オペアンプなどの負帰還回路や、フィードバック制御系などにおいて、その一巡伝達関数の、周波数応答の、位相が、-180°になる周波数での、ゲインの値が、0 dB から、マイナスに、何 dB 隔たっているかを、示す値である。ゲイン余裕が大きいと系は安定度を増すが、偏差が大きくなる。ゲイン余裕が小さいと、偏差は小さくなるが、系の不安定の方向に移動する。

◆  血圧 血圧は、全身を循環する血液が、血管壁に与える圧力である。心臓が血液を送り出すために収縮したときの血圧(収縮期血圧)が最高で、これを最高血圧という。心臓に戻ってきた血液が拡張した心臓に貯まるときの血圧が最低で、これを最低血圧という。血圧の測定は、心臓と同じ高さで行う。通号は、座姿勢、または、寝姿勢で、上腕部で測定する。血圧は、最高血圧と最低血圧の両方を測定する。血圧の正常値は、WHO(世界保健機構)によれば、最高血圧 140 mmHg 以下、最低血圧 90 mmHg 以下であるが、理想的には、最高 130 mm 以下、最低 85 mm 以下が、望ましい。

◆  血圧計 血圧計は、血圧を測定する、医療機器である。血圧の測定には、医療用には水銀式血圧計が使われるが、家庭では電子式血圧計が便利である。その外、アネロイド血圧計がある。

◆  結合係数(トランスの) トランス(変圧器)の結合係数は、トランスの 1 次側巻線と、2 次側巻線との結合状態を示す係数である。トランスの相互インダクタンス M は、トランスの 1 次側巻線と 2 次側巻線のインダクタンスを、L1、L2 とすれば、M= k √(L1・L2) で表される。この式の k がトランスの結合係数である。1 次側巻線で発生する磁束が、全て 2 次側巻線を通れば、k = 1 であるが、漏れ磁束が存在するから、k ≦ 1 である。

◆  結晶 結晶は、原子イオン分子などが、対称的、周期的に、規則正しく配列し、外形も、対称の関係にある、いくつかの限られた平面によってできた、多面体の固体である。

◆  結論 論理学上の結論は、推論によって、前提から導かれる、結果である。推論は、ある事柄から、別の事柄を推し量ることである。前提とは、推論の前提となる条件である。たとえば、次の文章、[(1) 進級のための出席日数は、2/3 以上である。 (2) 中村君は、1/3 以上欠席した。 (3) ゆえに、中村君は、進級できない。] は、推論であり、(3) は、この推論の結論である。

◆  桁上がり 桁上がりは、算術演算の加算において、下位の桁の加算で、あふれ(オーバーフロー)が発生した ために、上位の桁に 1 を加算することをいう。 乗算は、加算の繰り返しであるから、乗算においても、桁上がりが発生する。

◆  ゲート(FET の) FET(電界効果トランジスタ) のゲートは、FET の電極の一つであって、FET の他の 2 つの電極である ソースドレインとの間を流れる、ドレイン〜ソース間電流を、ゲート〜ソース間電圧によって、制御することができる。

◆  ゲート(IC の) IC(集積回路ディジタル IC)のゲートは、ANDORNOT などの基本的な組み合わせ論理を実行する IC である。

◆  ゲート(サイリスタの) サイリスタ(逆阻止 3 端子サイリスタ、SCR)のゲートは、サイリスタのオンオフを制御する電極である。サイリスタがオフの状態のとき、ゲートにパルス電圧を加えると、サイリスタはオンとなり、サイリスタのアノード〜カソード間に電流が流れる(トリガという)。この電流は、ゲート電圧をオフにしても流れ続け、アノードに負電圧(逆バイアス)を掛けることによって、電流が切れサイリスタはオフになる。このサイリスタをオフにするための回路が必要で、この回路を、転流回路という。電源が交流のときは、転流回路が簡単なので、サイリスタは、交流の制御に向いている。

◆  ゲートウェイ ゲートウェイは、マルチプロトコルルータともいい、複雑なネットワークにおいて、プロトコル(通信手順)が異なるネットワークを、相互に接続して、ネットワーク間通信を可能にする装置である。互いのプロトコルが等しい場合は、ルータと呼ぶ。ただし、必ずしも、この定義によって言葉を使い分けないこともある。なお、デフォルトゲートウェイは、ネットワーク上に複数のゲートウェイがあるとき、代表となるゲートウェイである。あるノードが、送信を行う場合、どのゲートウェイに送れば良いかが分らないときは、デフォルトゲートウェイに送る。したがって、各ノードは、デフォルトゲートウェイにパケットを送ればよく、ルーティングは、デフォルトゲートウェイが行ってくれる。

◆  ゲート絶縁形バイポーラトランジスタ ゲート絶縁形バイポーラトランジスタは、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ、IGBT ともいい、トランジスタの一種である。MOS FETゲート部に組み込んだバイポーラトランジスタである。n チャンネル縦形 MOSFET のドレイン側に、P コレクタを追加した構造である。P コレクタからの正孔の注入によって、N ベース層の導電率変調が起こり、抵抗が低下する。このため、MOSFET と比べて、高電圧の用途に適している。ただし、注入したキャリアの消滅に時間が掛かるので、ターンオフ時間が長くなる。

◆  ゲートターンオフ SCR ゲートターンオフ SCR は、GTO とも略され、ゲートに逆方向の電流を流すことによって、ターンオフすることができる、サイリスタである。誘導電動機を駆動するインバータのスイッチとして、最初に使用され、以降多く使用されてきたが、最近では、IGBT にその地位を譲りつつある。

◆  ゲートバルブ ゲートバルブは、バルブの一種であって、配管において、電気のスイッチと同様に、オンオフ動作用に使用されるバルブである。全開したときに、開口部が、配管と同じ大きさに開くので、抵抗にならない。

◆  ケナフ ケナフは、アオイ科フヨウ属の一年草である。茎の繊維は硬く、布、ロープ、製紙などに使用されている。面積当たりの収穫高が、木材よりも多い。また、CO2の吸収能力が、同一面積あたり森林に比べて4.5 倍あり、地球環境保護の立場からも、注目されている。

◆  ケーブル ケーブルは、針金や大麻などをより合わせた太い綱のことでもあるが、ここでは、絶縁体で覆った電線を束ねて、一本にがい装したもののことである。ケーブルは、電力用、通信用など多くの用途に応じた、多種多様のものがあり、使い分ける。

◆  ケーブルテレビ ケーブルテレビ(CATV)は、テレビ有線放送サービスである。元々は、山間部などの、地上波放送(普通のテレビ放送)の電波が届き難い地域で、テレビの視聴を可能にする目的で開発された。この目的では、その後、衛星放送ができた。ケーブルテレビは、最近では、多チャンネル、電話サービス、高速インターネット接続などを武器に、都市部でも加入者を増やしている。人口密度が低いアメリカでは、普及率が極めて高い。

◆  ケーブルテレビ放送チャンネル ケーブルテレビ放送チャンネルは、地上波放送チャンネルや、衛星放送チャンネルを含み、さらに独自のチャンネルを加えた構成になっている。独自のチャンネルには、その地方のローカル色豊かな番組もある。

◆  ゲーム機 ゲーム機は、業務用(アーケードゲーム)ゲーム機と、家庭用(コンシューマーゲーム)ゲーム機とに、大別される。アーケードゲーム機は、主にゲームセンターなどのアミューズメントスポットに設置され、1 プレイごとに料金を徴収するものが多い。アーケードゲームは、ビデオゲームとエレメカとに大別される。ビデオゲームは、ディスプレイが主体で、サウンドがあり、プレーヤーが操作し、その反応が直ちに返ってくるゲームである。ブロック崩しなどがその例である。エレメカは、ゲームの入出力が機械的に行われるもので、モグラたたきや、エアホッケーなどが代表例である。コンシューマーゲーム機は、テレビ受像機を利用するテレビゲームなどがある。ファミコンなどの携帯形ゲーム機もある。

◆  ゲームソフト ゲームソフトは、コンピュータゲームのソフトウェアのことである。1 本のゲームソフトで、1 種類のゲームをプレイすることができる。ゲームソフトの媒体には、ロムカセット、IC カード、磁気ディスク、光ディスクなどがある。

◆  ケルビン ケルビンは、温度を表す単位であり、国際単位系の基本単位の一つである。単位記号は、K である。ゼロケルビンは、絶対零度であり、全ての分子運動が停止する。1 ケルビンは、水の三重点の熱力学温度の1/273.16 倍である。セルシウス温度(摂氏)はケルビンで定義されている。

◆  ゲルマニウム ゲルマニウムは、周期律表の 32 番目の元素であって、第 4 周期、14 族に属する。灰白色の、等軸晶系ダイヤモンド形構造の結晶である。ゲルマニウムは、金属と非金属との中間に位置し、条件によって電気の絶縁体となったり、導体となったりする。ゲルマニウムには、無機ゲルマニウム有機ゲルマニウムとがあり、地殻に広く分布しているのが、無機ゲルマニウムである。また、朝鮮人参、麗芝、サルノコシカケ、ニンニクんなどの植物に含まれているものを有機ゲルマニウムという。

◆  ゲルマニウム原石 ゲルマニウム原石は、温浴に使用して、マイナスイオンを放出して、心身をリラックスさせ、筋肉の凝りや疲れを癒す効果などが、あるとされている。しかし、マイナスイオンの効果は、医学的に実証されたものではない。なお、ブレスレットの着用などに関しても、ゲルマニウムの効果は、医学的に実証されたものではない。

◆  減圧 減圧は、圧力を下げることである。減圧は、一般には、バルブによる、圧力降下を利用する。減圧して、一定の圧力に制御するためのバルブを、減圧弁という。ただし、ここでは、データ圧縮において、圧縮したデータを、元のデータに、復元することをいう。

◆  検疫 検疫は、伝染病の予防のために行うものであるが、ここでは、コンピュータウィルス対策としての検疫である。外部で使用した、携帯パソコンなどを、会社などの、組織内部のネットワークに接続するときに、まず、検疫ネットワークに接続して、ウィルスなどのチェックを行い、必要なら、治療を行った後に、内部ネットワークに接続する。

◆  検疫ネットワーク 検疫ネットワークは、コンピュータウィルス対策のためのネットワークである。携帯パソコンなどを、会社などの、組織内部のネットワークに接続するときに、まず、検疫ネットワークに接続して、ウィルスなどのチェックを行い、必要なら、治療を行った後に、内部ネットワークに接続する。

◆  限界感度 限界感度は、フィードバック制御系において、PID 制御を行っているとき、P 動作だけの制御を行い、ちょうど、持続振動を起こす状態のときの、比例ゲインの大きさのことである。

◆  限界感度法 限界感度法は、フィードバック制御系において、PID 制御を行っているとき、PID 動作制御パラメータの最適値を求める、代表的な実験的手法の一つである。実験で求めた限界感度の値から、最適な比例ゲイン Kp を求めることができる。なお、同時に実験で求めた限界周期の値から、最適な積分時間と、最適な微分時間とを、求めることができる。

◆  限界周期 限界周期は、フィードバック制御系において、PID 制御を行っているとき、P 動作だけの制御を行い、ちょうど、持続振動を起こす状態のときの、振動周期のことである。

◆  玄関 玄関は、家の正面にある、人が出入りするところである。玄関の玄は、奥が深い悟りの境地を意味し、関は入り口である。そこから、玄関は、禅寺の方丈への入り口を意味するようになり、寺の門なども指すようになった。そしてさらに、住居の入り口にも使われるようになった。

◆  言語(コンピュータの) コンピュータ言語は、コンピュータにおいて使用される、人工の言語である。コンピュータのプログラムを記述するための、プログラム言語と、コンピュータで取り扱うデータを記述するデータ記述言語とからなる。

◆  健康・医療器具 健康・医療器具は、健康器具と医療器具との総称である。医療器具は、法律(薬事法)では、医療用具といい、「人若しくは動物の疾病の診断、治療若しくは予防に使用されること又は人若しくは動物の身体の構造若しくは機能に影響を及ぼすことが目的とされている器具器械であって、政令で定めるもの」である。健康器具は、使用することによって、健康の増進や、体形の維持向上が期待される器具である。健康器具は薬事法の医療器具ではないから、身体の構造や機能に影響を及ぼす効果は、保証されない。健康器具の中には、粗悪な製品もあり、健康を害する恐れも、ありえる。

◆  健康・美容家電 健康・美容家電は、家電製品の一分野であって、環境向上機器(たとえば 浄水器)、健康測定・予防・治療器(たとえば 体温計)、マッサージ用品など(たとえば マッサージ器)がある。

◆  検査機器(医療用の) 医療用の検査機器は、多くの種類があるが、そのうち、いくつかを示す。心電計、肺機能検査、腎機能検査、視力・眼底・眼圧、脳波、血液、検尿、レントゲン撮影、超音波、骨密度。

◆  減算回路 減算回路は、算術演算の減算を行う回路である。ディジタル演算回路と、アナログ演算回路とがある。ここでは、オペアンプによる、アナログ減算回路である。オペアンプの反転入力端子側に入力抵抗 R1 を介した入力電圧を V1、非反転入力端子側に入力抵抗 R3 を介した入力電圧を V2 とすれば、オペアンプの出力電圧 Vo は、 Vo = (R2/R1)・(V2 - V1) である。

◆  原子 原子は、物質の最小構成単位の粒子である。現在発見されているものは、約 3000 種類である。しかし、電子の数(陽子の数)が等しいものを同じ種類の原子として数えれば、約 110 種類になる。なお、分子は、複数の原子が化学結合によって、結びついたものであり、1 個の原子から成る分子もある。

◆  原子価 原子価は、ある元素の 1 原子が、水素原子何個と結合するかの数である。水素と化合し難い原子については、水素何個と置換するかの数である。化合物の中の各原子は、原子価の数が等しくなるような割合で化合する。

◆  原子核 原子核は、原子を構成する物体であって、原子は、原子核と電子とから成っている。原子核は、原子の中心に位置し、陽子中性子とが集まったものである。

◆  現実特性 現実特性は、理想特性に対する言葉であって、実際の特性のことである。ばらつきなどの要因によって、現実特性は、理想特性とは一致しない。

◆  原子時計 原子時計は、原子分子のスペクトル線を基準にして、発振器の周波数制御を行い、周波数または時間の標準として使用する装置である。通常は、マイクロ波のスペクトル線を用いて水晶発振器を安定化させたものである。原子時計は、正確さと安定度で評価される。正確さは、秒の定義に使用されている、セシウム原子時計、安定度では、水素メーザー形原子時計が優れている。

◆  原子番号 原子番号は、元素に付けられた番号であって、その元素の、陽子の数に等しい。元素を原子番号の順に並べたものが、元素の周期律表であって、周期律表では、似た性質の元素が、規則的に並んでいる。

◆  検出器 検出器は、センサともいい、計測または検知しようとする対象に関する情報を、物理的に離れたところへ伝送可能な、信号符号に変換する機能を持つものをいう。物理的に離れたところへ伝送可能な信号として、最も優れているのは電気信号である。この意味で、電気信号に変換する検出器が、多く使用されている(たとえば、温度計であれば、白金測温抵抗体や、熱電対)。

◆  原子爆弾 原子爆弾は、原爆とも略し、ウランやプルトニウムなどが起こす核分裂反応を、超臨界状態にすることによって、爆発させえる爆弾である。その威力はきわめて大きく、無差別大量殺戮の非人道的兵器である。第 2 次世界大戦の末期に、アメリカが、日本の広島と長崎に投下した。

◆  原子力発電 原子力発電は、核分裂によるエネルギーを利用した発電である。全ての物質の原子核は、陽子と中性子からできている。とくに、陽子と中性子とが多い原子核、たとえばウランやプルトニウムなどは、核分裂を起こし易い。このような原子核に、外から中性子が飛び込むと、核分裂が起こり、2 つ以上の原子核に分裂する。核分裂は、大きな熱エネルギーを発生する。この熱ネルギーを利用した発電が、原子力発電である。

◆  原子力発電所 原子力発電所は、原子力によって発電する発電所である。原子力発電は、火力発電の一種であり、原子力で発生する熱によって、ボイラーで蒸気を作り、その蒸気でタービンを回して、発電する。日本では、発電量の、1/3 強が、原子力発電である。

◆  現実オペアンプ 現実オペアンプは、現実のオペアンプ製品が、その理想特性から、外れた現実特性を持っていることを示す言葉である。オペアンプは、使いやすいように、できるだけ理想的な特性に近い特性を持たせるように、作られている。通常の使用においては、オペアンプは、理想特性を持つものとして、設計し、使用することができる。しかし、とくに高精度を要するときなどにおいては、理想特性から外れているものとして、現実特性を考慮した、設計や使用が必要となる。このように、実際のオペアンプが、理想特性から隔たっていることを考慮しなければならない状況のとき、このことを、現実オペアンプと表現する。

◆  原図 原図は、一番元になる図面である。実際に使用する図面は、この原図から複製(コピー)を取って使用する。原図は、以前は、複写が容易な、透明または半透明の原寸の用紙が用いられた。現在では、原図は、コンピュータ補助記憶装置に収容されていることが多い。

◆  減衰係数 減衰係数は、減衰定数ともいい、ある量が、何かの要因によって減衰するとき、その要因に対する減衰の程度を表す指標である。ここでは、2 次遅れ系の振動における、振動の減衰係数である。2 次遅れ系が、伝達関数で、1/((s /ω)2 + 2ζ(s / ω) + 1) で表されるとき、ζ が減衰係数である。ζ = 0 のときは、持続振動となり、減衰しない。0 <ζ< 1 のとき、減衰振動となる。ζ< 0 では発散し、ζ> 1 では、非振動となる。

◆  減衰振動 減衰振動は、その振幅が時間と共に減少する振動を言う。振動している物体に、全く外力が作用しなければ、持続振動となる。振動を妨げる要因、たとえば、摩擦があると、減衰振動となる。

◆  減衰定数 減衰定数は、減衰係数ともいい、ある量が、何かの要因によって減衰するとき、その要因に対する減衰の程度を表す指標である。ここでは、2 次遅れ系の振動における、振動の減衰定数である。2 次遅れ系が、伝達関数で、1/((s /ω)2 + 2ζ(s / ω) + 1) で表されるとき、ζ が減衰定数である。ζ = 0 のときは、持続振動となり、減衰しない。0 <ζ< 1 のとき、減衰振動となる。ζ< 0 では発散し、ζ> 1 では、非振動となる。

◆  減衰量 減衰量は、ここでは、信号線(ケーブル)の減衰量である。信号線の減衰量には、周波数特性がある。信号線の減衰量の周波数特性は、減衰量を dB/km で表したとき、信号の周波数が高い範囲では、減衰量は、理論的には周波数の平方根に比例する。実際の減衰量は、それよりも、さらに激しい傾向がある。

◆  減速 減速は、速度を減らすことであって、加速の逆である。人の感覚は、加速や減速、すなわち加速度には、よく感じるが、速度そのものには、感じ難い傾向がある。ジェットコースターは、速度変化が大きいので、スリルがある。これに対して、飛行機に乗っていても、定速運行中には、速度を感じない。

◆  建設機械 建設機械は、省略して建機ともいい、土木・建築作業(工事)に使われる機械である。オペレータ(操縦者)は、専門の資格を必要とするものが多い。ブルドーザ、クレーンなどの一般建設機械のほか、港湾・河川・海岸工事用機械、ダム工事用機械、除雪機械、下水道工事用機械などがある。

◆  元素 元素は、物質を構成する基礎的な成分であって、原子の種類を表す。これに対して、原子は、その実体である。たとえば、水素原子は 1 種類ではなく、軽水素原子(元素記号 H、原子量 1)、重水素原子(元素記号 2H、D、原子量 2)、三重水素原子(元素記号 3H、T、原子量 3)の 3 種類がある。これらは、全て、水素元素であり、単に水素と呼ばれる。

◆  建築化照明 建築化照明は、光源を天井や壁に埋め込み、建築構造と一体化させた照明方式である。

◆  建築化暖房 建築化暖房は、暖房器具を、天井や壁に埋め込み、建築構造と一体化させた暖房方式である。この言葉は、使われていないが、セントラル冷暖房タイプエアコンは、これに該当する。

◆  建築構造 建築構造は、建築物の構造であって、柱や梁で組み立てられた骨組み構造(たとえば 鉄塔)、石を積み上げたような組み石構造(たとえば ヨーロッパの住宅)、ドームのようなシェル構造(たとえば 熊谷ドーム)、同じような大きさの部材を幾何学的に組み合わせたラチス構造(たとえば 名古屋ドーム)など、多種多様な構造がある。

◆  現実特性 現実特性は、実際の特性であって、理想特性と対比される特性である。各種の特性には、あるべき姿としての、理想特性と、実際には、このようにしかならないという、現実特性とがあり、その間にはギャップがある。正確さを問題にし、しかも高精度が要求されるときは、現実特性を考えなければならない。しかし、精度が要求されないときは、理想特性を使用した方が簡単である。たとえば、オペアンプは、実際には、オフセット電圧がある。しかし、近似的に考えてよい場合には、オフセット電圧がゼロの、理想オペアンプで考えればよい。

◆  原動機付自転車 原動機付自転車は、原動機(エンジンまたはモータ)を積んだ自転車である。法的には、自転車であるため、時速 30 km 以下に制限されている。原動機付自転車の定義は、(1) エンジンの総排気量 50 cc 以下の二輪車、(2) 三輪以上で、総排気 20 cc 以下(左右の車輪の距離が 0.5 m 以下 かつ 客室無しのものは 50 cc 以下) である。次のものは、原動機付自転車には含まれない(自転車、身体障害者用の車椅子、歩行補助車)。なお、スクーターは、その仕様により、原動機付自転車に属するものもあるが、普通二輪、大型二輪に属するものが多い。

◆  検波 検波は、情報信号を有する変調波から、信号またはキャリアを検出することである。電源回路の整流と同じ動作であるが、電源回路の整流は、直流の電圧または電流を得ることが目的である。これに対して、検波は、高周波信号に重畳されている(変調されている)、音声などの情報を取り出す(復調する)ことが、目的である。

◆  鍵盤楽器 鍵盤楽器は、鍵盤(キーボード)を有し、キーボードによって操作される楽器(たとえばピアノ)の総称である。

◆   は、ワードともいい、単語を意味する。すなわち、文法上で、意味・機能を有する最小の単位である。ここでは、コンピュータの語であるが、コンピュータの語についても、同様に、意味機能を有する最小の単位である。コンピュータにも、いろいろな言語があり、マシン語、アセンブラ語、コンパイラ語、インタープリータ語に種類分けされる。マシン語は、コンピュータが直接理解し、実行することができる言語である。コンピュータのほとんどは、2 進数表現されるから、マシン語も 2 進数で構成されている。アセンブラ語は、マシン語と 1 対 1 で対応するが、人間が理解しやすい、英数字で記述されている。コンパイラ語とインタープリータ語は、さらに自然言語に近い言葉である。ただし、自然言語のような、文法の自由度は無い。

◆  コア(光ファイバの) 光ファイバコアは、光ファイバの中心にある円筒状の光の通路である。コアの外側には、コアを囲む円筒状のクラッドがある。クラッドの光の屈折率は、コアの屈折率よりも若干小さい。このため、コア内を通る光は、クラッドとの境界で全反射し、光は、コア内に閉じ込められてて、進む。コアの材質は高純度の石英で、光の透過損失は、極めて小さいので、長距離の伝送が可能である。

◆  コイル コイルは、ぐるぐる巻いたもののことである。ここでは、インダクタンスを利用するために、電気の導体を円筒状などに巻いたものであり、インダクタ、巻線、線輪ともいう。鉄心(コア)に巻いたコイルは、インダクタンスが大きい。ドーナツ形のコアに巻いたものを、トロイダルコイルという。

◆  コイル(電動機の) 電動機(モータ)のコイル(巻線)は、コイルに電流を流すことによって、磁界を作り、トルクを発生させる。電動機の種類によって、いろいろなコイルがある。ここでは、整流子電動機であって、電動機には、直流電圧を加える。コイルには、整流子を介して電流を流す。整流子によって、コイルの回転位相に応じて、電流を切り換えるので、回転モーメントは、一方向に保たれ、回転を続けることができる。

◆  高圧ナトリウムランプ 高圧ナトリウムランプは、高圧放電ランプ(HID ランプ)の一種であって、ナトリウムの他に、水銀などを少量添加して、青色系の色を補正したものである。高圧ナトリウムランプは、安定器が必要である。低圧ナトリウムランプと比べて、効率は若干低下するが、演色性を改善したものである。発光効率が高いので、道路照明に普及している。

◆  高圧放電ランプ 高圧放電ランプは、HID ランプともいい、水銀ランプ高圧ナトリウムランプメタルハイランドランプの総称である。

◆  高域通過フィルタ 高域通過フィルタは、ハイパスフィルタともいい、高周波帯域の信号を通過させ、低周波帯域の信号を阻止するフィルタである。

◆  広域ネットワーク 広域ネットワークは、WAN(ブロード) ともいい、公衆電話網や、専用線インターネットなどを使って、遠隔のコンピュータを相互接続する、通信 ネットワークである。

◆  高温多湿 高温多湿は、温度が高く、かつ湿度が高いことをいう。日本の夏は高温多湿である。日本以外は、夏の高温時は、湿度が低い所が多い。人が感じる温度を体感温度といい、気温と湿度との関数である。気温を t、相対湿度を h とすれば、体感温度 = t - (1/2.3)(t - 10)(0.8 - h/100) であり、気温が 10℃ 以上のときは、湿度が高いほど暑く感じ、10℃ 以下のときは、湿度が高い方が寒く感じる。なお、体感温度は、風速にも関係し、風速を V m/s とすれば、体感温度 = t - 4√V である。

◆  公開鍵方式 公開鍵方式は、暗号の方式の一つである。対になる 2 つのを使って、平文暗号化復号化を行う。片方の鍵を、広く公開するので、公開鍵方式と呼ぶ。もう片方の鍵は、公開せず、秘密にする。この秘密鍵で暗号化する。この暗号文は、対応する、公開鍵でしか復号できない。一方、公開鍵で暗号化された暗号文は、対応する、秘密鍵でしか復号できない。

◆  光学解像度 光学解像度は、フラットベッドスキャナにおいて、原稿の水平方向 1 インチを読み取るのに、CCD 素子を何画素割り当てているかという、画素密度のことである。dpi(ドット/インチ)または、ppi(ピクセル/インチ)で表す。スキャナでは、ソフトウェアによる補間が可能であるが、光学解像度は、補間無しで可能な解像度である。

◆  光学式距離計 光学式距離計は、光学による距離計であって、二重像合致式距離計と、レーザー式距離計がある。カメラに内蔵されているのは、二重像合致式距離計である。

◆  光学式変位計 光学式変位計は、変位計の一種であって、光学を利用した変位計であって、共焦点式変位計三角測距式変位計光学透過形変位計 などがある。

◆  光学透過形変位計 光学透過形変位計は、変位計の一種であって、光ビーム中に置いた測定対象の変位を測定する。複数のモードがあり、いろいろな計り方ができる。

◆  光学密度 光学密度は、ダイナミックレンジともいい、ここでは、フィルムスキャナの光学密度である。光学密度は、スキャナが細部を認識できる、暗い色調と、明るい色調の範囲を示す。光学密度が広いスキャナは、光と影を細かく捉え、色彩と色調が滑らかである。高品質の写真スキャナの光学密度は、3 以上ある。

◆  交換機 交換機の交換は、取り換えること、または互いにやり取りすることである。交換機は、交換する機械であるが、電話などの通信関係の交換を行うものをいう。交換機は、公衆電話網などの交換機と、企業・組織内の構内交換機とに、分けられる。公衆電話網は、階層化されており、下位から順に、LS(加入者交換機)、TS(中継交換機)、ISTS/ISC(国際中継交換機)となっている。小規模構内交換機を除いて、交換機は、コンピュータ化されている。電話機の IP 化も進んでいるが、電話機自体は従来の固定電話機であっても、交換網の IP 化が先行している。

◆  交換網 交換網は、電話などの交換を行うネットワークである。交換網は、交換のやり方によって、回線交換網と、パケット交換網とに、分けられる。回線交換網は、通信に先立って、相互を結ぶ回線を確保・接続し、通信終了まで、回線を確保する方式である。パケット交換は、データをある大きさのパケットに分割し、パケット単位で送受信を行う方式である。データ速度に比べて、通信路が高速であれば、時分割多重化(タイムシェアリング)によって、通信路を共用できるので、効率の高い通信が可能である。ただし、回線が混雑すると、待ちが発生する。このため、高いリアルタイム性が要求される、通話などには不向きとされてきた。しかし、要求されるデータ速度よりも、伝送速度が、十分高速であれば、支障なく利用することができる。IP 電話では、IP パケットを使用して通話を行っている。

◆  光起電力効果 光起電力効果は、半導体pn 接合などに、光を照射したときに起電力が発生する現象である。この現象を利用した素子が、フォトダイオードである。

◆  工業標準化 工業標準化は、日本では、工業標準化法に基づいて、日本規格協会が、日本工業規格(JIS)を制定している。JIS は、国際規格 ISOIEC との整合が図られている。

◆  光源 光源は、光を放射する物体、機器のことである。光源は、その形状から、点光源と面光源とに、分けられる。光源の特性には、輝度、全光束発光効率寿命演色性(またはスペクトル分布色温度)などを考える必要がある。光源の種類は、現在では、ムードを楽しむものを除いては、ほとんどが電気を利用するものであって、蛍光灯白熱灯、放電灯(放電発光灯)、などがある。

◆  後件肯定 後件肯定は、論理における、三段論法のやり方の一つである。後件肯定は、推論として妥当ではない。後件肯定は、誤りの場合がある。たとえば、「(前提 1) もし台風警報が発令されたら、学校は休みである。(前提 2) 学校は休みである。(結論) それゆえ、台風警報が発令された。」は、誤りである。

◆  後件否定 後件否定は、論理における、三段論法のやり方の一つである。後件否定は、妥当な推論である。たとえは、「(前提 1) もし台風警報が発令されたら、学校は休みである。(前提 2) 学校は休みである。 (結論) それゆえ、台風警報は発令されていない。」は、妥当である。

◆  光合成 光合成は、主に緑色の植物が行う、生化学反応であって、太陽光(光エネルギー)を、電気エネルギー、化学エネルギーに変換し、空気中の二酸化炭素(炭酸ガス)と、地中の水から、糖類(炭水化物)を合成することである。このときに、酸素が、生成される。なお、光合成は、広義には、酸素非発生形光合成を含む。酸素非発生形光合成は、真正細菌に属する、光合成細菌によって、行われる。

◆  広告塔 広告塔は、塔状の屋外広告物であって、夜間は、照明されるものが、ほとんどである。ネオン管を有するものが多い。

◆  光子 光には、粒子としての性質と、電磁波すなわち波としての性質との、両方の性質を持っている。光を、粒子としての性質を持つものとして、とらえたとき、これを光子(フォトン)という。

◆  高次遅れ 高次遅れは、遅れの一種であって、通常、3 次以上のおくれをいう。n 次遅れとは、遅れを伝達関数で表したとき、伝達関数の分母が、ラプラス変換子 s の、n 次式で表されるもののことである。

◆  公衆電話 公衆電話は、街角の電話ボックス、商店の店先、駅やホテルなど、不特定多数の人が出入りする公共の施設内に設置されている、コイン式の電話である。現在は、テレホンカード(IC カードを含む)を使用できるものが多い。日本のものは、100 円硬貨を投入したとき、釣銭が出ない。1900 年(明治 33 年)に、上野、新橋に設置されたのが、最初である。現在は、携帯電話の普及によって、その必要性は少なくなっている。IC カード対応の公衆電話は、2006 年 3 月で廃止される。

◆  公衆電話網 公衆電話網は、公衆電話交換網(PSDN)、公衆電話交換回線網といい、一般の加入電話回線のネットワークのことである。回線交換方式で、相手に接続して、通話をおこなう。モデムを使用すれば、ディジタルデータのやり取りもできる。ただし、現在では、ディジタルデータを電話網で送るのは、ADSLが多い。さらには、FTTH の利用などが、多くなっている。電話自体も、IP 化されつつある。

◆  公衆電話交換網 公衆電話交換網は、公衆電話網、公衆電話交換回線網ともいい、一般の加入電話回線のネットワークのことである。回線交換方式で、相手に接続して、通話をおこなう。モデムを使用すれば、ディジタルデータのやり取りもできる。ただし、現在では、ディジタルデータを電話網で送るのは、ADSLが多い。さらには、FTTH の利用などが、多くなっている。電話自体も、IP 化されつつある。

◆  高周波用(半導体素子の) 半導体素子の高周波用は、高周波に使用する半導体素子の総称である。ただし、高周波と低周波の具体的区分が、はっきり定義されているわけではないので、その区分は曖昧である。高周波用半導体素子を、アプリケーションによって分けると、AM/FM/TV/VTR 用各チューナ、CATV/SHF 2nd コンバータ用、アナログ/ディジタルセルラー用、PDC 用、コードレス電話用、GPS 用、無線 LAN ブルートウース用などがある。

◆  高出力電流オペアンプ 高出力電流オペアンプは、オペアンプの機種の一つであって、通常のオペアンプよりも出力電流を多く取れるタイプである。通常のオペアンプと組み合わせて、オペアンプの出力に接続する、ブースタータイプの製品もある。また、通常のオペアンプの出力に、トランジスタを外付けしてブースターを構成する方法もある。

◆  合焦点 合焦点は、レンズなどの焦点が合っている(ピントが合っている)こと、または焦点を合わせることである。合焦点には、原理的に、1 点に光が集まる。

◆  高スルーレートオペアンプ 高スルーレートオペアンプは、オペアンプの一種であって、一般のオペアンプよりもスルーレートが高いものを言う。スルーレートとは、オペアンプにステップ状の入力を加えたときの、出力の変化速度のことである。オペアンプの速度は、通常、オペアンプの周波数特性で表される。しかし、周波数特性は、オペアンプの小振幅特性である。出力の振幅が大きいときは、出力は、スルーレートが、制約となり、出力波形は、三角波になる。

◆  恒星 恒星は、太陽のように、原子核融合によって、自ら輝く天体である。ただし、寿命を終え、暗くなったものもある。恒星の一生は、次の通りである。先ず、恒星間を漂う星間ガス(主に水素とヘリウム)が集まり、中心部の温度が高くなり、核融合反応(水素がヘリウムに変わる反応)が起こる。水素を使い果たすとヘリウムがエネルギー源になる。星の内部は、バランスを失い、膨張し表面温度が下がる(赤色巨星という)。赤色巨星は、ガスを放出して、自身はやせ衰える。放出されたガスが、惑星状星雲を作る。エネルギーを使い果たし、冷えて収縮する。収縮がどこで止まるかは、その星の重さで決まる。軽いものから順に、白色矮星、中性子星、ブラックホールとなり、一生を終える。

◆  高精度オペアンプ 高精度オペアンプは、汎用オペアンプでは、十分な精度が得られないときに使用される、オペアンプである。低レベルの信号を、高精度で測定する場合などに、使用される。高精度オペアンプに要求される特性は、(1) 入力オフセット電圧、入力バイアス電流が小さいこと。(2) 入力オフセット電圧、入力バイアス電流の、温度や時間に対する安定度が高いこと。(3) 入力インピーダンスが高いこと。(4) CMR(コモンモードリジェクション)、SVR(電源電圧リジェクション)特性が優れていること。(5) 高増幅率であること。(6) 低ノイズであること。 が挙げられる。また用途によっては、次の特性も要求される。(7) 高速(高スルーレート)であること。(8) 広帯域(GB 積、利得帯域幅積が大きい)であること。

◆  鉱石ラジオ 鉱石ラジオは、方鉛鉱などの鉱石の検波(整流)作用を利用した AM 放送用のラジオ受信機である。ラジオの受信波(高周波)を検波して整流し、さらに、フィルタで高周波成分を取り除くことによって、高周波の搬送波信号から、低周波の音声信号を、取り出すことができる。得られる音声信号は、微弱であり、耳に当てるレシーバを必要とするが、電池などの電源を必要としない。この意味で、非常用ラジオとして、現在でも、その価値がある。

◆  高次フィルタ 高次フィルタは、フィルタの一分類であって、3 次以上のフィルタをいう。フィルタの次数とは、フィルタを伝達関数で表したとき、その分母が、ラプラス変換子 s の n 次式のなっているとき、その n のことである。

◆  光線式厚さ計 光線式厚さ計は、厚さ計の一種であって、光を利用した厚さ計である。しかし、光だけでは、不透明な物体の厚さを測ることができないので、光以外のものを、補助に使用する。たとえば、光磁気厚さ計がある。

◆  光速 光速は、光速度ともいい、光の速度のことである。真空中の光速は、299792458 m/s(≒30 万 km)である。空気中の速度も、実用上は同じと考えて良い場合が多い。ただし、光速は、媒質によって異なる。このため、異なる媒質の境界では、屈折が起こる。

◆  光束 光束は、光源から、あらゆる方向に放射された、全ての光の明るさを表す心理的な物理量である。光束は、その光源の光度に立体角を掛けたものであり、単位は、ルーメン(lm)である。光束を F(ルーメン)、光源の光度を L(cd、カンデラ)、立体角を sr(ステラジアン)とすれば、光度 1 カンデラの光源から、1 ステラジアン の立体角に照射される光束が、1 ルーメンである。ここで、立体角は、平面における角度を、三次元に拡張したものである。立体角は、角の頂点を中心とする半径 1 の球から、錐面が切り取った面積で表される。

◆  光束維持率 光束維持率は、ランプ寿命に関する指標であって、ランプの寿命までに、維持できる光束のことである。ランプの寿命は、切れるまでとも考えられるが、使用によって、発光の光束が減少する。ランプが切れなくても、ある程度まで、光束が低下すれば、寿命と定義する。光束維持率は、ランプの種類によって異なり、たとえば、一般白熱灯 90 % 以上、蛍光灯 80 %、メタルハイドランドランプでは、50〜70 % である。

◆  光束センサ 光束センサは、光束を測定するセンサである。光源から全ての方向に放射される光束を測定する、全光束センサがある。全光束センサは、積分球が用いられる。積分球は、球の内面を、高反射率(理想的には、反射率 100 %、実際には 98 % 程度)にしたものである。このため、積分球内の、照明は、あらゆる方向に、均一になる。したがって、特定方向の光束を測定することによって、全光束が分る。

◆  高速広帯域オペアンプ 高速広帯域オペアンプは、オペアンプの一種であって、高速かつ、広帯域のオペアンプである。たとえば、高速のパルス波形を増幅するときは、高速広帯域オペアンプを必要とする。

◆  高速大容量 高速大容量は、高速かつ大容量ということであるが、ここでは、光ファイバ伝送が、電気式伝送と比較して、高速大容量の伝送が可能ということである。

◆  高速電力線通信 高速電力線通信は、高速電力線搬送通信ともいい、電灯線を利用したデータ通信である。漏洩電波の影響が問題となるため、屋内での利用だけが認められている。

◆  高速電力線搬送通信 高速電力線搬送通信は、 高速電力線通信ともいい、電灯線を利用したデータ通信である。漏洩電波の影響が問題となるため、屋内での利用だけが認められている。

◆  高速道路 高速道路は、日本では、通常、ハイウェイと呼んでいる、自動車専用道路である。日本の高速道路は、高速自動車国道と、自動車専用道路とがある。どちらも、有料である。アメリカでは、無料のフリーウェイと有料の高速道路とがある。ただし、フリーウェイは、本来は、信号などによる停止からフリーという意味であり、有料のフリーウェイも存在する。

◆  広帯域 広帯域は、ブロードバンドともいい、信号の周波数帯域が広いということである。周波数帯域とは、周波数の範囲のことである。周波数の範囲が広ければ、通信 速度も速くすることができるので、帯域は、通信速度と、同じ意味を持つ。広帯域は、相対的な呼び名なので、具体的な帯域幅による、区分はない。たとえば、インターネットにおける、ADSL は、ブロードバンドと呼ばれたが、従来のモデム使用に対して、ブロードだということであり、現在の FTTH(光ファイバによるサービス)に対しては、高々同等である。

◆  光弾性 光弾性は、透明な物体の側面から力を加えたときに、一時的に生じる複屈折のことである。複屈折とは、屈折する光が、一つではなく、二つになる現象である。

◆  光弾性観測装置 光弾性観測装置は、光弾性実験装置、光弾性測定装置ともいい、光弾性を利用して、物体の歪みを観測する装置である。物体の加重応力分布を可視化することができる。

◆  高調波 高調波は、元になる正弦波形(基本波という)に対して、その基本波の整数倍の周波数の信号が重畳しているとき、その整数倍の周波数の波形のことである。正弦波形以外の波形は、全て、高調波を含んでいる。方形波などの、角がある波形は、原理的に、無限大までの高調波を含んでいる。

◆  光度 光度は、光の強さを表し、その単位は、カンデラ(cd)である。カンデラは、国際単位系(SI)の基本単位の一つである。1 カンデラは、周波数 540 × 1012 ヘルツの単色光放射を放出し、所定に方向における、その放射強度が、1/683 ワット/ステラジアン(立体角)である光源の、その方向における光度である。540 × 1012 ヘルツは、人間の視覚の感度が最も高い周波数である。それ以外の周波数については、人間の視覚の感度(分光感度)と光の周波数との関係を、関数化した「分光視感度効率曲線」によって、求められる。分光視感度効率曲線は、国際照明委員会(CIE)の協定によるものが使用される。

◆  交通規制 交通規制は、警察庁が、行っている規制であって、次の 3 つの目的で、実施している。(1) 道路における交通事故等の危険の防止。(2) 道路を通行するものが、安心かつスムーズに移動できるような、道路交通環境の確保。(3) 車の走行に伴って発生する大気汚染、騒音、振動による、人の健康、または、生活環境に生じる交通公害の防止。

◆  交通弱者 交通弱者とは、現代の自動車社会において、移動を制約される人のことである。その中心は、自家用車を持たない(持てない)高齢者、子供、障害者などである。これらの交通弱者に対する対策として、たとえば、盲人用信号機などがあるが、十分ではない。単なる、思いやりではなく、実効のある施設が、随所に設けられ、交通弱者が、安心して出歩ける社会にする、必要がある。

◆  光電管 光電管は、光電効果を利用して、光エネルギーを電気エネルギーに変換する、光検出用の電子管である。光電管は、高真空(または不活性ガス入り)のガラス管容器中に、光電陰極と陽極を設け、この間に電圧をかける。光電陰極に光を入射し、陽極から信号電流を取り出す。

◆  光電効果 光電効果は、金属に光を当てると、電子が飛び出す現象である。このとき、ある一定以上大きな振動数の光でなければ、光電効果は起こらない。強い光を当てると、多くの電子が飛び出すが、電子一個のエネルギーは、変わらない。振動数の多い光を当てると、電子一つのエネルギーは変わるが、飛び出す電子の数に変化はない。この現象は、アインシュタインの光量子仮説によって、裏付けられた。なお、光の振動数 × 波長 = 光速 である。

◆  光電子倍増管 光電子倍増管は、極めて高感度、かつ高速応答の、光検出器である。医用分野では、血液検査など、分析分野では、分光光度計など、その他、多くの用途がある。光電子倍増管は、ニュートリノの観測装置である、巨大な設備、スーパーカミオカンデにも使用されている。

◆  光電子放出効果 光電子放出効果は、材質に入射した放射によって、材質から電子が放出される現象である。光電子倍増管も、光電子放出効果の応用であり、光電子倍増管では、この光電子放出が、繰る返されることによって、高い感度を実現している。

◆  光導電効果 光導電効果は、光を照射することによって、半導体の抵抗が低下する現象である。光導電効果を利用したものに、CdS セルなどの光導電センサがある。

◆  光導電素子 光導電素子は、光導電効果を利用した素子であって、光導電効果とは、光を照射することによって、半導体の抵抗が低下する現象である。

◆  光年 光年は、宇宙の距離を測る単位であって、光が 1 年間に進む距離である。1 光年は、約 10 兆キロメートルである。

◆  港湾電話 港湾電話は、一般の加入電話と直接通話ができる無線電話であった。現在は、通信衛星を使った、衛星船舶電話になっている。

◆  固形インク 固形インクは、プリンタ用のインクの一種であって、固体のインクである。固形インクは、液体インクよりも、取り扱いが簡単で、飛散などの汚れがなく、メンテナンスフリーである。

◆  誤差 誤差は、真の値からの隔たりである。しかし、真の値は分らない。したがって、誤差の値も分らない。同じものを複数回、精密に測定すれば、測定値には、ばらつき、すなわち 不確かさ が存在する。このことから、誤差の言葉の代わりに、不確かさ が用いられるようになってきた。不確かさは、測定値の、ばらつきの大きさを、数値で表したものである。測定値と共に、その値の不確かさを記述することによって、測定結果の完全な記述になる。

◆  ゴシック ゴシックは、美術様式の一つを表す言葉でもあるが、ここでは、印刷のフォントの一種としての、ゴシック、すなわち、ゴシック体のことである。ゴシックは、字体が、角張っていて、線幅が均一なフォントである。コンピュータでは、ほとんどの OS(オペレーティングシステム)で、ゴシック体と明朝体とが、標準フォントとして付属している。ゴシックは、明朝と比べると、線幅が太く、目立つので、本文を明朝とし、見出しや、強調にゴシックを使用することが多い。ただし、ウェブは、本文にゴシックを用いることも多い。

◆  コジェネレーション コジェネレーションは、発電の一方式であるが、発電とともに発生する廃熱を、有効に利用するシステムである。すなわち、発電の廃熱を、給湯や暖房に利用する。火力発電所単体では、熱効率が 40 % 程度であるが、コジェネレーションでは、80 % に達する。

◆  個人情報保護法 個人情報保護法は、個人の権利と利益とを保護するために、個人情報を取得し取り扱っている事業者に対して、様々な義務と対応を定めた法律である。情報化の進展に伴って、個人情報の利用が増加し、不正利用や、情報流出事故が急増している。個人情報保護法は、これに対応するための法律である。

◆  固体 固体は、物質の 3 態(気体 液体 固体)の一つである。固体では、物質内の原子(または分子)の結合する力が、熱振動よりも はるかに強い状態にある。通常この状態では、物質は結晶であることが多いが、ガラス状態(液体状態を凍結したような状態)や、アモルファス状態(結晶構造を持たない状態)などのものもある。

◆  こたつ こたつは、炬燵とも書き、暖房器具の一種であって、炭火をやぐらで囲い、布団を掛けたものである。現在では、電熱を使う。古くは、堀りこたつが一般であったが、江戸時代に置きこたつが普及した。

◆  コタツ用ヒーター コタツ用ヒーターは、掘りコタツ用ヒーターともいい、電気ヒーターの周囲に、布団を掛けるための枠を付けたものである。テーブルタイプのものもある。

◆  コード(符号) コード(符号)は、いろいろな意味がある。(1) 法律の集大成である法典。(2) 行動や道徳上の基準、慣例。(3) モールス符号などの信号法。(4) 記号体系(文字コードも含む)、暗号など。(5) コンピュータのコード(プログラム)。(6) 遺伝子のコード。

◆  コード(電気の) 電気のコードは、電気機器配線用電線といい、電気器具をコンセントに挿し込むためのプラグと、電気器具とを結ぶ、可撓性のある被服電線である。コードの蛸足配線は、火災の原因となるから、避ける必要がある。

◆  光度 光度は、光の強さの単位であって、その単位は、カンデラ(cd)である。1 カンデラは、周波数 540 × 1012 Hz(波長 555 n m)の単色放射を放出し、所定の方向におけるその放射強度が、1/683 ワット毎ステラジアン(683 lm/W)である光源の、その方向における光度 と定義されている。光度は、SI 単位基本単位であって、唯一の感覚量である。なお、ステラジアンは、立体角である。

◆  光導電効果 光導電効果は、光導電効果を有する物質に、光を当てることによって、半導体内に、光量に比例した自由電子が発生して、抵抗値が下がる現象である。光導電効果をもつ素子に、CdS セルCdSe セルなどがある。

◆  光導電性 光導電性は、光導電効果を有することである。光導電効果は、光導電効果を有する物質に、光を当てることによって、半導体内に、光量に比例した自由電子が発生して、抵抗値が下がる現象である。光導電効果をもつ素子に、CdS セルCdSe セルなどがある。

◆  高度成長時代 高度成長時代は、1955 年から 1974 年までの、約 20 年間をいう。この間、日本の経済成長率は、年平均 10 % と、非常に大きかった。この間、おおむね 2 期に分けられる。55 年「神武景気」から「岩戸景気」を経て、東京オリンピック後の 65 年不況にいたる前期と、66 年「いざなぎ景気」以降、73 年までの後期である。

◆  コードレス電話 コードレス電話は、コードレスホンともいい、電話機本体と受話器との間のコードを無くし、電波などによって繋いだものである。当初はアナログ式であったが、現在はディジタル式も多くなっている。ディジタルコードレス電話は、通常 PHS である。

◆  コードレスホン コードレスホンは、コードレス電話ともいい、電話機本体と受話器との間のコードを無くし、電波などによって繋いだものである。当初はアナログ式であったが、現在はディジタル式も多くなっている。ディジタルコードレスホンは、通常 PHS である。

◆  購買意欲 購買意欲は、顧客が、その商品またはサービスを購入したいという意欲である。商品やサービスを売るためには、顧客の購買意欲を掻き立てることが、重要である。ここでは、購買意欲をそそるための照明の話である。

◆  コーヒーメーカー コーヒーメーカーは、コーヒーのドリップ作業を全部やってくれる製品である。一般に、コーヒーメーカーで入れたコーヒーは、美味では無いと言われているが、おいしいコーヒーの入れ方も、あるようである。

◆  降伏(ダイオードの) ダーオード降伏は、ツエナー効果ともいい、ダイオードに逆方向電圧を加えたときに、ある一定電圧を超えると、急に大きな電流が流れる現象である。ダイオードは、本来は、逆方向に電圧を掛けても、電流は流れない。しかし、ある限度を超えると、急に大電流が流れて、ダイオードが、破壊する恐れがある。これが、降伏である。しかし、この降伏現象を利用して、一定電圧を作ることができるダイオードがある。このために作られたダイオードをツエナダイオード(定電圧ダイオード)という。ツエナダイオードでは、規定電流以内であれば、破壊されない。

◆  降伏(トランジスタの) トランジスタ降伏は、一次降伏と、二次降伏とがあり、これを含んで、安全動作領域(ASO)が、設定されている。

◆  降伏電圧(ダイオードの) ダイオードの降伏電圧は、ダイオードに逆方向電圧を加えたときに、ある一定電圧を超えると、急に大きな電流が流れる現象があり、この電圧を降伏電圧と呼んでいる。ダイオードは、本来は、逆方向に電圧を掛けても、電流は流れない。しかし、ある限度を超えると、急に大電流が流れて、ダイオードは、破壊する恐れがある。

◆  高誘電率材料 高誘電率材料は、誘電率が高い材料である。コンデンサは、誘電体を電極で挟んだ構造である。コンデンサの静電容量は、誘電体の誘電率に比例するから、高誘電率材料は、コンデンサ用の材料として有用である。また、IC の微細化に伴って、MOS のゲート絶縁膜の厚さが薄くなって、限界に達している。電気的特性を変えることなく、物理的膜圧を厚くすることが要求されている。これにも、高誘電率材料が有用である。

◆  交流 交流は、電荷の流れの方向が変化する電気である。これに対して、電荷の流れの方向が一定のものを、直流という。また、電荷が移動しない(したがって電流が流れない)静電気がある。交流の波形で、最も一般的な波形が、正弦波である。その他、三角波交流、矩形波交流などがある。

◆  交流増幅器 交流増幅器は、信号中の、直流成分をカットし、交流成分だけを増幅する増幅器である。コンデンサが直流を通さないことを利用して、コンデンサを増幅器と直列接続することによって、直流成分をカットしている。交流増幅器は、オーディオなど、交流成分だけを考えればよい用途に、使用される。交流増幅器は、オフセット電圧などの、誤差要因を考える必要が無いので、直流増幅器よりも、設計・製作が簡単である。

◆  交流発電機 交流発電機は、発電機の一種であって、交流発電する発電機である。磁石の間でコイルを回すか、コイルの中で磁石を回すかして、発電する。商用電源が交流であることから、発電は、交流発電機が多い。交流発電機は、同期発電機誘導発電機とに分けられる。

◆  高齢者 高齢者は、一定の年齢以上の成人で、職業生活から引退し、社会の第一線から退いた人とされている。ただし、最近は、高齢であっても、社会で活躍している人も多い。

◆  国家規格 国家規格は、国のレベルの規格である。日本では JIS(日本規格協会)、アメリカでは AISI(米国国家標準協会)、英国では BSI(英国規格協会)、ドイツでは DIN(ドイツ標準協会)が、それぞれ制定している。なお、国家規格と国際規格との中間に、ヨーロッパ連合(EU)の EN 規格がある。国家規格は、国際規格との整合性を取る必要があリ、JIS も、ISO IEC などの国際規格との整合性が図られている。

◆  呼吸作用(木材の) 木材呼吸作用とは、空気中の水分を吸ったり吐いたりすることである。この呼吸作用によって、木材を多く使用した家屋は、外気の温湿度が大きく変化しても、屋内の湿度変化は小さくなる。これを、木材の調湿作用という。

◆  子局 子局は、親子式のシステムにおいて、システムの全体を制御する親局に対して、制御される方の局である。なお、通信のシステムでは、システムを構成する、個々の通信を実行する装置を、ノードまたは、と呼ぶことが多い。

◆  国際規格 国際規格は、世界規模の規格、または、ヨーロッパ/アジアなどの、地域規模の規格である。世界規模の規格としては、全般に関する ISO、電気に関する IEC などがある。地域規模では、ヨーロッパ連合(EU)の EN がある。

◆  国際キログラム原器 国際キログラム原器は、国際単位系(SI)の基本単位である質量の単位キログラム(kg)を定義するための実物である。SI において、普遍的な物理量ではなく、人工物に基づいて値が定義されているのは、キログラムだけである。この国際キログラム原器を元にして、40 個の複製が作られ、各国に配布・保管されている。日本にも、そのうちの一つが配布されている。現在の定義に代わる、新しい、普遍的な物理量としての質量の定義は、現在検討されているが、決定に至っていない。

◆  国際照明委員会 国際照明委員会は、照明に関する技術面と芸術面に関する事柄について、国際的な協力と情報交換を目的として作られた、非営利団体である。照明に関する国際規格の制定も行っている。

◆  国際単位 国際単位は、国際単位系(SI 単位系)といい、従来各国、各分野で、いろいろな単位系が混用されていたものを、国際的に統一したもにである。SI 単位系は、7 つの基本単位、2 つの補助単位、19 の組立単位および、20 の接頭語で構成されている。組立単位とは、基本単位を加減乗除して作られた単位にである。補助単位とは、組立単位を作るとき、基本単位と同様に使用される単位である。接頭語とは、キロ、ミリなどの、計量単位に付けて、10 の整数倍乗を示すものである。

◆  国際電気標準会議 国際電気標準会議は、IEC と略し、電気に関する国際規格を制定する組織である。形式上は、国際標準機構(ISO)の下部組織であるが、ISO よりも歴史が古く、実質的には、独立した組織である。

◆  国際標準機構 国際標準機構は、正式には国際標準化機構であって、ISO と略し、電気の分野を除く工業分野の国際的な標準規格を制定するための、民間の非営利団体である。電気の分野については、IEC(国際電気標準会議)で標準化を行っている。

◆  黒色 黒色(ブラック)は、色の一種であって、無彩色で、煤や墨のような色をいう。光が、人間の可視光線領域の全帯域にわたって、むらなく感じない色である。なお、日本語の「くろ」は、褐色(茶色)を含んでいる(たとえば、黒砂糖)。

◆  黒体 黒体は、完全黒体ブラックボディともいい、外部から入射する電磁波を、あらゆる波長にわたって、完全に吸収する物体である。真の黒体(完全黒体)は、実在しないが、十分に大きな空洞で、その空洞を囲む壁は、一切の電磁波を遮断する壁であるとき、この空洞に、その大きさに対して十分に小さな穴を開ければ、その穴から入射した電磁波は、空洞内部で反射などして、再び穴から出てくることは、無視できる。すなわち、近似的に黒体と、みなすことが、できる。

◆  黒班病 黒班病は、二十世紀梨の病害で、発病した葉や実に黒い斑点ができる。対策として、果実を保護する袋掛けをする。また、植物に放射線を照射して、突然変異を起こさせて、病害に強い品種を作る、放射線育種も行われている。

◆  腰掛便器 腰掛便器は、洋式便器ともいい、便器の一種であって、便器に腰掛ける姿勢で使用する。従来日本では、しゃがんで使用する和風便器(和式便器)が、主体であった。日本住宅公団が、大小兼用で狭いスペースに設置できることから採用し、それから急速に普及した。

◆  個室 個室は、公共的な建物においては、レストランなどの、大部屋とは別に設けられた、小人数用の、部屋のことである。住宅では、個人用の部屋をいう。

◆  故障 故障は、事態の進行を妨げるもの、異議・異論などの意味があるが、ここでは、機械、システムなどに、不調が生じて、正常な動作を行うことができなくなること、または、できなくなっている状態のことをいう。

◆  故障率 故障率は、機械、システムなどが、正常に動作しているときに、故障する確率のことである。信頼度は、正常に動作する確率であって、信頼度を R、故障率を F とすれば、(1 - R) = F である。

◆  固体 固体は、物質の三態(気体液体、固体)の一つであって、物質内の原子(または分子)間の結合する力が、熱振動よりも、はるかに強い状態にあるものをいう。固体は、通常、結晶であることが多いが、アモルファス状態のものもある。アモルファスとは、結晶のように原子配列が規則的ではなく、原子がぐちゃぐちゃなに並んだ状態(液体と同じ状態)のままで、固まったものである。

◆  小包 小包は、小包郵便物の略称であって、ゆうパックの愛称が付けられている。小包に対抗するサービスに、宅配便がある。現在では、宅配便が、小包を上回っている。なお、ここでは、小包は、有線や無線の通信のたとえ話である。

◆  こて こては、左官用の こて など、いろいろな こて があるが、ここでは、裁縫こて のことである。現在では、裁縫こて が使われることは少なく、アイロンで済ませることが多い。昭和の初期には、アイロンと共に 裁縫こて が使われた。当時の 裁縫こて は、炭火で熱して使用した。現在では、こて は、電気式である。こて にコードを付けて直接加熱するものと、電気式の火桶を使うものとが、ある。

◆  固定子 固定子には、発電機の固定子と電動機の固定子とがある。どちらも、固定された磁極である。これに対して、回転する磁極を回転子という。たとえば、三相誘導電動機の固定子は、コイルであって、このコイルに三相交流を流すことによって、回転磁界が発生する。この回転磁界によって、回転子のコイルに誘導電流が流れて、トルクが発生する。

◆  固定電話 固定電話は、一般の電話のことであって、携帯電話に対する言葉として、固定電話と呼ぶ。

◆  コーディング コーディングは、コンピュータプログラムを記述する、プログラム言語を使用して、ソフトウェアの設計図に相当するソースコードを作成する作業である。ソースコードは、コンピュータが、直接実行することができないので、コンピュータが、直接実行することができる、オブジェクトコードと呼ばれるものに、コンピュータで翻訳し、それを、コンピュータに実行させる。

◆  コーディングシート コーディングシートは、コンピュータコーディングを行うための、用紙である。

◆  光電子倍増管 光電子倍増管は、2 次電子放出効果を利用した、光増幅器の一種である。光電子倍増管は、非常に高感度であり、かつ可視光だけでなく、紫外線、近赤外線にも使用できる。2 次電子は、固体に電磁波(X 線電子線)や粒子(電子イオン)

◆  誤動作 誤動作は、正しくない、間違った動作のことである。ここでは、ノイズによって誤動作が引き起こされることについての、解説である。誤動作には、その要因が無くなれば回復する誤動作と、誤動作の要因が無くなっても、回復しない誤動作とがある。

◆  言葉 言葉は、人間が、話す、書くなどの行為によって、情報伝達の手段となり得る、意味があるものの総称である。この定義に従えば、コンピュータプログラム言語も、言葉である。狭義には、言葉は、自然言語のことである。広義の言葉を分類すると、(1) 言語、(2) 文字、(3) 手話、(4) ボディーランゲージ、(5) 各種符号(のろし手旗信号モールス符号など) となる。

◆  子供部屋 子供部屋は、子供が生活する部屋であり、通常は、勉強部屋であると同時に、遊び場、兼寝室として利用される。日本では、高度成長時代以降、子供部屋を設けることが多くなった。

◆  コネクション コネクションは、結合、関係、連結、連絡、交際、縁故などの意味があるが、ここでは、データのやり取りの手順(プロトコル)としてのコネクションである。データのやり取りを行うとき、送信側から、いきなりデータを送る方式もあるが、より確実なデータのやり取りを行う場合には、まず、互いに、データをやり取りすることを、確認し合ってから、実際のデータやり取りを行う。この予め確認し合う作業が、コネクション処理である。

◆  コネクションレス コネクションレスは、データのやり取りの方式(プロトコル)の一方式であり、確認無しに、直ちにデータを送る方式である。コネクション方式は、データのやり取りに先立って、互いにやり取りすることを、確認する。安全確実であるが、確認のためのオーバーヘッドが掛かる。コネクションレスは、確実性は無いが、高速のやり取りが可能である。

◆  コネクタ コネクタは、継手ともいい、互いを接続するための器具である。コネクタは、電気のコネクタ、配管のコネクタ、および光ファイバ用の光コネクタとに、大別される。いずいれも、種類が多い。

◆  コネクタ(光ファイバの) 光ファイバコネクタは、光ファイバを接続するコネクタである。光ファイバは、物理的な突き合せが、正確なことが必要である。このため、コネクタの寸法精度が要求され、接続用のジグ(治具)が必要である。

◆  コバルト コバルトは、原子番号 27、原子記号 Co の元素であって、鉄族に属する。強磁性体で、銀白色の金属である。よりも酸化され難く、酸やアルカリにも強い。単体金属としての用途は、ほとんど無いが、合金として、ガスタービン、ジェットエンジン、工具、磁気材料などに使用されている。

◆  コバルト 60 コバルト 60 は、人工放射性核種の一つであって、コバルトを中性子照射することによって得られる。原子力発電所の原子炉からも得られる。コバルト 60 の半減期は、5.27 年と長いので、様々な分野(厚さ計、密度計、食品の殺菌、ガンの放射線治療、植物の放射線育種など)で、ガンマ線源として使用されている。

◆  コピー機 コピー機は、複写機ともいい、通常は PPC 複写機(ゼロックス)のことである。以前は、ジアゾ式複写機(青焼き機)も使用された。現在では、単体のコピー機よりも、プリンタファクシミリ、イメージスキャナ(スキャナ)などの機能を併せ持つ、ディジタル複合機(プリンタ複合機)が多くなっている。元々はオフィス用であったが、家庭用も多くなっている。カラー機も多い。

◆  こま こま は、円形で軸があり、軸を中心として回して遊ぶ遊具である。回転する物体は、慣性の法則によって、その回転状態を維持する性質がある。このこまの原理を応用したものが、ジャイロスコープ(ジャイロ)である。ジャイロスコープは、ジャイロセンサー、ロケットや航空機の姿勢制御、カーナビゲーションロボットディジタルカメラビデオカメラなどに、用いられている。

◆  鼓膜 鼓膜は、人の、中耳と外耳との境目にある膜であって、外からの音を耳小骨に伝える役目を持つ。鼓膜は、外耳側から順に、皮膚層、固有層、粘膜層の 3 層からなってる。

◆  コマンドシーケンス コマンドシーケンスは、コマンド(コンピュータの命令)のシーケンス(順序)のことであるが、ここでは、それを、図の形で表現する、表現形式のことである。単純なプロトコル(通信手順)であれば、このコマンドシーケンスが、最も分りやすい表現形式である。

◆  コミュテータ コミュテータは、整流子とも言い、モータ(電動機)や発電機の内部にある、整流を行う部分である。電機子が回転したとき、コイルに同一方向に電流を流させる役割を持つ。

◆  コモンモード コモンモードは、信号モードの一つであって、2 本の信号線に、共通の信号のことである。もう一つのモードに、ノーマルモードがある。欲しい信号は、ノーマルモードを使用して送る。したがって、コモンモードの信号は、欲しくない信号、すなわち、ノイズである。

◆  コモンモードチョーク コモンモードチョークのフルネームは、コモンモードチョークコイルであって、バラン、伝送用トランスとも言う。一般のチョークコイルは、ノーマルモードの信号を阻止するが、コモンモード信号は通過させてしまう。これに対して、コモンモードチョークは、ノーマルモード信号を通過させ、コモンモード信号を阻止する。

◆  コモンモードノイズ コモンモードノイズは、ノイズの一種であって、そのモードが、コモンモードであるものをいう。ノイズには、このほか、ノーマルモードノイズがある。ノーマルモードノイズが直接害を与えるのに対して、このコモンモードノイズは、それ自身は、あまり害にはならない。しかし、容易にノーマルモードに化ける。この意味で、対策が必要である。コモンモードを発生させない対策に、平衡がある。また、発生したコモンモードの伝達を防ぐ手段として、トランスフォトカプラなどの、絶縁がある。

◆  コモンモードフィルタ コモンモードフィルタは、コモンモード信号をフィルタするフィルタである。通常は、コモンモードを逃がすためのグラウンド線を必要とする。ただし、グラウンドする必要が無いものもある。

◆  コモンモードリジェクション コモンモードリジェクションは、オペアンプの特性の一つであって、オペアンプに加わるコモンモード電圧に対する強さのことである。コモンモードリジェクションには、周波数特性がある。直流や低周波に対しては強いが、高周波のコモンモードには弱い。

◆  固有アベイラビリティ 固有アベイラビリティは、信頼性に関する用語の一つである。広義の信頼性のことをアベイラビリティ(可用性)という。固有アベイラビリティは、アベイラビリティの一種であって、固有アベイラビリティを Ai、平均故障間隔を MTBF、平均修理時間を MTTR とすれば、 Ai = MTBF/(MTBF + MTTR) で表される。

◆  コレクタ(トランジスタの) トランジスタコレクタは、トランジスタの 3 つの電極(ベース、コレクタ、エミッタ)の一つであって、たとえば、ベース〜エミッタ間電流が増幅されて、コレクタ〜エミッタ間電流になる。

◆  コレクター(真空管の) ここでは、真空管は、光電管のことである。光電管は、光電面とコレクターからなる。光電面に光を受けると、光電面から光電子が飛び出し、プラスに帯電したコレクターに集められる。

◆  コレクタ〜エミッタ間電圧 コレクタエミッタ間電圧は、トランジスタの、コレクタと、エミッタとの間に掛かる電圧である。トランジスタの、ベース〜エミッタ間電圧を所定の電圧まで上げ、ベース電流を流すと、コレクタエミッタ間に電流が流れる。ベース電流が十分大きいときは、コレクタエミッタ間電圧は、小さな値になる。これを、コレクタ〜エミッタ間飽和電圧という。

◆  コレクタ〜エミッタ間飽和電圧 コレクタエミッタ間飽和電圧は、トランジスタの、コレクタと、エミッタとの間に掛かる電圧である。トランジスタの、ベース〜エミッタ間電圧を所定の電圧まで上げ、ベース電流を流すと、コレクタエミッタ間に電流が流れる。ベース電流が十分大きいときは、コレクタエミッタ間電圧は、小さな値になる。これを、コレクタ〜エミッタ間飽和電圧という。

◆  コレクタ〜ベース間電圧 コレクタ〜ベース間電圧は、トランジスタの、コレクタと、ベースとの間に掛かる電圧である。

◆  コレクタ共通回路 コレクタ共通回路は、複数のトランジスタで回路を構成するときの、基本回路構成法の一つであって、トランジスタのコレクタを共通に接続した、接続方式である。入力端子はベース、出力端子はエミッタである。他の方式(エミッタ共通回路ベース共通回路)と比較して、その入力抵抗が高く、出力抵抗が低いことが特徴である。電流増幅率が高く、電圧増幅率は、ほぼ 1 であるから、電流増幅に使用する。

◆  コレクタ遮断電流 コレクタ遮断電流は、トランジスタの、エミッタを開放にして、コレクタ〜エミッタ間に、逆方向バイアスを加えたときに流れる電流である。この値は、小さい方が良い。

◆  コレクタ出力容量 コレクタ出力容量は、トランジスタの、コレクタベース間のキャパシタンス(容量)である。この値は、小さいほど、高周波特性が良い。

◆  コレクタ電流 コレクタ電流は、トランジスタの、コレクタエミッタ間を流れる電流である。トランジスタでは、ベース〜エミッタ間電流の hFE倍の電流がコレクタ〜エミッタ間を流れる。これがトランジスタの増幅作用である。

◆  コロケーションサービス コロケーションサービスは、ハウジングサービスともいい、顧客の通信機器やサーバ(コンピュータ)を、自社の、回線設備が整った施設に設置するサービスである。業者によっては、機器の保守や、監視を請け負う。似たようなサービスに、レンタルサーバがある。レンタルサーバは、事業者が、自社設備内にコンピュータを用意し、複数の顧客が、このコンピュータを共有して使用するサービスである。これに対して、コロケーションサービスでは、サーバなどの機器は、全て顧客が用意したものを使用し、事業者は、場所、回線、電源などを用意するだけである。

◆  コロナ放電 コロナ放電は、尖った電極の周りに不均一な電界が生じることにより起こる、持続的な放電の総称である。このとき、電極周辺に認められる発光をコロナという。気体中に、イオンを増加させるので、集塵機などに応用されている。送電線において、送電電圧が高いとき発生する放電は、コロナ放電である。

◆  コンサートホール コンサートホールは、音響の設計が重要である。音響設計の第一は、静けさにある。コンサートホールの設置場所は、静寂な場所とは限らないから、周囲からの遮音は当然必要である。さらに、空調騒音の低減が重要である。また、鉄道の近くに設置される場合が多く、100 m 以内のときは、対策が必要である。ホール自体の音響効果については、音響模型実験と、コンピュータシミュレーションで、予め検討する。また、竣工後の、リハーサルによる、調整・チューニングが必要である。

◆  コンシューマーゲーム コンシューマーゲームの、コンシューマーは、消費者であるが、コンシューマーゲームは、家庭用ゲームの意味である。コンシューマーゲームは、業務用のアーケードゲームや、パソコンを使用するパソコンゲームとは、区別されている。ただし、パソコンゲームを含むこともある。コンシューマーゲームをプレイするゲーム機には、ファミコン(ファミリコンピュータ)や、プレイステーションなどがある。

◆  コンセント コンセントは、電気配線の末端にあるプラグを挿し込むための受け口である。正式名称は、プラグソケットであるが、日常は、ほとんど、コンセントの名が使われている。家庭で使われるのは、多くが、一般屋内用の 15 アンペア、100 V 用である。なお、コンセントは、海外では、国によって形状が異なることが多いので、旅行用の、変換プラグ(アダプタ)が必要である。ただし、変換プラグは、変圧器ではないから、電圧が異なる国に行くときは、別途変圧器が必要である。

◆  コンデンサ(凝縮器) コンデンサは、電気のキャパシタの意味にも使われているが、元々の意味は、凝縮器のことである。凝縮器とは、蒸気(たとえば水蒸気)を冷却して、液体(たとえば水)にするための機器である。

◆  コンデンサ(キャパシタ) コンデンサは、キャパシタ、蓄電器ともいい、電気回路において、静電容量によって、電荷を蓄えたり、放出したりする受動素子のことである。受動素子とは、供給された電力を消費する素子のことであって、増幅整流などの能動動作を行わないものを言う。

◆  コンデンサインプット方式 コンデンサインプット方式は、コンデンサ入力方式とも言い、交流商用電源整流して、電子機器用などの直流 電源を作るときの、電源平滑方式の、一つである。コンデンサインプット方式は、平滑回路の、最初に、コンデンサを置く方式である。平滑回路として、最も多く用いられている方式であるが、負荷変動による電圧変動や、起動時の突入電流(瞬間的に流れる大電流)が大きく、力率が低いという 欠点がある。この欠点を改良した方式に、チョークインプット方式がある。チョークインプット方式は、最初にチョークコイル(インダクタ)を置く方式である。

◆  コンデンサ入力方式 コンデンサ入力方式は、コンデンサインプット方式とも言い、交流商用電源整流して、電子機器用などの直流 電源を作るときの、電源平滑方式の、一つである。コンデンサ入力方式は、平滑回路の、最初に、コンデンサを置く方式である。平滑回路として、最も多く用いられている方式であるが、負荷変動による電圧変動や、起動時の突入電流(瞬間的に流れる大電流)が大きく、力率が低いという 欠点がある。この欠点を改良した方式に、チョークインプット方式がある。チョークインプット方式は、最初にチョークコイル(インダクタ)を置く方式である。

◆  コントラスト コントラストは、画像の黒い部分から白い部分までの明暗の幅のことである。コントラストが高いほど、明暗の差が大きい。

◆  コントローラ コントローラは、制御装置と訳し、制御の対象となる機器や装置を自動制御する機器または装置である。制御のやり方によって、フィードバック制御装置と、シーケンス制御装置とに分けられる。両方の機能を兼ねるものもある。また、一つの制御対象を制御するもの(たとえば 調節計)と、多数の制御対象を、1 台のコントローラで制御するもの(たとえば分散形計装システム)とがある。なお、コントローラは、さらに広義には、機械などを操作するための、スイッチ・ボタン・表示装置が、一まとまりになった、操作装置(たとえば テレビのリモコン、ゲーム機のコントローラ)などを含む。

◆  コントロールアンプ コントロールアンプは、オーディオセットAV アンプにおいて、トーンコントロールラウドネスコントロールを行う、アンプである。コントロールアンプは、他の種類のアンプと異なり、音を増大する機能は持っていない。コントロールアンプは、(1) トーンコントロールは、a) システムの周波数特性の補正、b) リスニングルームの補正、c) 録音の補正、d) 聴感の補正 を行う。(2) ラウドネスコントロールは、ボリュームを絞ると、ある音量以下になったときに、自動的に低音と高音とを増強する。

◆  コントロールバルブ コントロールバルブは、調節弁とも言い、配管(パイプライン)の途中に挿入して、配管中を流れる、液体気体流量を加減するバルブである。コントロールバルブは、その開閉を、油圧で行う油圧式や、空気圧で行う空気圧式、電気で行う電気式がある。

◆  コントロールルーム コントロールルームは、計器室、中央制御室などとも言い、プラント内の、主要な調節計計測器を集めて、計器盤に表示し、プラントの運転を行う部屋である。

◆  コンパイラ コンパイラは、コンピュータプログラム作成工程の一つであって、人間がプログラム言語で記述したソースコードを、コンピュータが直接実行できる形式のオブジェクトコードに翻訳するソフトウェアである。

◆  コンパイル コンパイルは、コンパイラを使用して、ソースコードを、コンピュータが直接実行できる形式のオブジェクトコードに翻訳する作業を行うことである。

◆  コンパクト VHS コンパクト VHS は、ビデオカメラの初期の製品である。当時、ベータ方式と激しい争いとなったが、VHS 方式が勝ち残った。

◆  コンパクト形(蛍光灯の) 蛍光灯コンパクト形は、小形変形蛍光ランプの一種であって、コンパクトにするために、管を折りたたんだ形になっている。外観は、電球形蛍光灯と似ているが、電球形の口金が、白熱電球と同じであるのに対して、コンパクト形は、ねじ込みでは無い。また、電球形は、ランプに、安定器を内蔵しているのに対して、コンパクト形は、安定器を内蔵していないので、安定器を内蔵した、専用の照明器具が必要である。

◆  コンパクトカメラ コンパクトカメラは、35 mm フィルム(24×36 mm)および ASP フィルム(16.7×30.2 mm)を使った、小形カメラの通称である。フィルムの画面サイズは、上記の半分のハーフサイズなどがある。

◆  コンパクトディスク コンパクトディスクは、CD と略し、光ディスクの一種である。CD には、音楽用の CD-DA とコンピュータ用の CD-ROM とがある。また、CD-ROM の上位互換の、CD-RCDR-W、さらには、DVD がある。CD は、直径 8、または 12 cm の円盤で、ビットと呼ばれる CD 表面の、微細な凹凸で、ディジタル情報をあらわす。

◆  コンバージドプラットフォーム コンバージドプラットフォームは、コンピュータリソースやアプリケーションの実行環境を、ネットワークと一体化したサービスである。

◆  コンバージョンタイム コンバージョンタイムは、変換時間と訳し、AD コンバータの、変換時間である。変換開始のパルスを印加してから、変換を完了し、AD 変換出力データの出力が完了するまでの時間で表す。なお、トータル変換時間は、AD コンバータ以外の、マルチプレクサの操作などを含む、AD 変換システム全体が、動作を開始してから、出力を完了するまでの時間をいう。

◆  コンバータ コンバータの元の動詞は、コンバートであり、変えることを意味する。したがって、コンバータは、何かを、変える装置である。たとえば、。製鉄業の、コンバータは、転炉いい、鉄を鋼に変える装置である。転炉は、回転するので転炉と思われがちであるが、そうではない。原子力発電のコンバータは、転換炉と呼ぶ。転換炉では、核燃料にならない、ウラン 238 や、トリウム 232 を反射材として用いると、中性子と反射材が反応して、核燃料として使用できる、プルトニウム 239 や、ウラン 233 に転換される。反射材とは、中性子が、炉心から外に飛び出して、連鎖反応に寄与しなくなることを防ぐために、炉心を囲んでいる材料である。

◆  コンパレータ コンパレータには、ディジタルコンパレータとアナログコンパレータとがある。ディジタルコンパレータは、2 つのディジタル入力値を比較して、その結果(大小関係)を出力する IC である。アナログコンパレータは、2 つのアナログ入力電圧値を比較して、その結果をハイ/ローのディジタル値で出力する。アナログ値の比較は、オペアンプを(フードバックを掛けないで)使用することもできるが、その性能は、専用のコンパレータ IC に劣る。アナログコンパレータは、入力信号にノイズがあるときは、その出力が振動することがある。この対策として、コンパレータにヒステリシス特性を持たせる方法がある。

◆  コンピュータ コンピュータは、電子計算機(略して電算機)とも言い、電子回路を用いて計算を行なう機械である。回路にアナログ回路を使用するアナログコンピュータと、ディジタル回路を利用するディジタルコンピュータとがあるが、単にコンピュータと呼ぶと、ディジタルコンピュータを意味する。超高性能のスーパーコンピュータもあるが、個人で使用するできるパソコンが普及している。

◆  コンピュータウィルス コンピュータウィルスは、他人のコンピュータに勝手に入り込んで、悪さをするコンピュータプログラムである。ディスプレイ画面の表示をでたらめにしたり、無意味な単語を表示したりするものもあるが、さらに悪質なものは、ハードディスクに保存されているファイルを、盗み見したり破壊したりする。コンピュータウィルスは、インターネットからダウンロードしたファイルや、メールなど通じて感染する。次々と感染し、増殖する様子は、本物のウィルスと、そっくりである。

◆  コンピュータ室 コンピュータ室は、電算室などとも呼ばれ、コンピュータを収容し、コンピュータを使用する部屋である。コンピュータが、使われ始めた頃は、コンピュータは宝物のように取り扱われ、厳重に空調されたコンピュータ室に置かれた。現在でも、大形のコンピュータは、コンピュータ室に設置される。また、教育のために実習用のコンピュータを多数収容した部屋も、コンピュータ室と呼ばれている。

◆  コンピュータネットワーク コンピュータネットワークは、複数のコンピュータを接続する技術または、コンピュータが接続されたシステムのことである。現在では、インターネットに接続することが無い単体のパソコンは少ないから、ほとんどのコンピュータは、コンピュータネットワークを作っていることになる。しかし、必要時にインターネットに接続する程度のものは、コンピュータネットワークとは呼んでいない。コンピュータネットワークは、ネットワークの範囲によって、LAN(ロカルエリアネッテワーク)、WAN(ワイドエリアネットワーク)、MAN(メトロポリタンネットワーク)、SAN(ストレージエリアネットタック)などに分けられる。

◆  コンピュータミシン コンピュータミシンは、マイコンを搭載したミシンである。また、電子ミシンと呼ばれる製品もある。さらに電動式ミシンもある。電動式ミシンは、モータで動かすミシンであり、現在のミシンは多くが電動式ミシンになっている。電子ミシンは、針の上下運動を電子回路で制御するミシン、コンピュータミシンは、針の上下運動、振り幅、縫い目の長さをマイコンで制御するミシンである。両者とも、低速でも力があるので厚い生地でも得意であり、縫い始めをゆっくり縫うことができ、針がいつでも同じ位置で停止する。電子ミシンが、ダイヤルを回して縫い模様を切り替えるのに対して、コンピュータミシンでは、ボタンを押すだけで縫い模様の切り替えができ、模様の種類も豊富である。

◆  コンフォーカル コンフォーカルは、共焦点とも言い、ある一点から発した光が、別の一点で焦点を結ぶ光学系である。

◆  コンプレッサ コンプレッサは、圧縮機とも言い、気体圧縮して、その圧力を高くする機械である。その構造によって、(1) 往復動圧縮機(シリンダ内のピストンが往復する)、(2) ロータリ圧縮機(シリンダ内でロータを回転させ、ブレード弁によって気体を圧縮する)、(3) ターボ圧縮機(軸についている羽根車で気体を吸い込み遠心力を利用して気体を圧縮する)、(4) スクリュー圧縮機(ケーシング内部にねじれた歯をもつ雌雄 2 本のロータの噛み合いによって、歯間の容積を変化させて吸入、圧縮を行う)、(5) 振動式圧縮機(電磁石とスプリングによってプランジャを往復運動させる) がある。

◆  コンベア コンベアは、物を連続的に運搬する機械であって、ベルトコンベアを指すことが多い。ベルトコンベアは、輪状にした幅の広いベルトを台車の上で回転させ、その上の運搬物を載せて移動させる装置である。なお、コンベアシステムは、コンベアを使用した、流れ作業による少品種大量生産方式のことである。

◆  コンポ コンポは、コンポーネントの略であるが、オーディオステレオセットにおいて、チューナーアンプCD プレーヤースピーカーなどが、それぞれ独立した機器であって、それを、自由に選んで組み合わせることができる方式のシステムのことを、コンポと呼んでいる。

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