電気と電子のお話

用語解説

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◆   災害状況 : 災害状況は、災害が発生したときの状況のことであるが、ここでは、人工衛星を利用して、災害地の地上の映像を、映し出して、災害状況を調べることである。

◆   サイクル : サイクルは、振動周波数の単位であって、単位名は、ヘルツ(Hz)である。また、物体が、ある状態から一定の変化をたどり、再び元の状態に戻ることも、サイクルという。

◆   サイクル寿命 : サイクル寿命は、2 次電池(充電式の電池)において、充放電を繰り返し行うことができる回数をいう。厳密には、完全充電、完全放電の繰り返し回数であるが、実際の使用では、完全放電する前に充電を行うので、便宜的には、通常の使用における、充電回数をいう。

◆   再結合 : 再結合は、結合していたものが、一度離れ、再び結合することであるが、ここでは、半導体接合部における、再結合である。接合によって、正孔電子は、互いに拡散する。この拡散の過程において、正孔と電子とがぶつかって中和する現象を、再結合という。

◆   最高血圧 : 最高血圧は、心臓が収縮して、血液が動脈に押し出されたときの、血圧のことである。WHO(世界保健機構)の基準によれば、119 mmHg 以下が最も望ましいとされ、140 mmHg 以上を、高血圧という。

◆   最終 2 点間 : 最終 2 点間は、通信システムにおいて、データのやり取りをする、2 点の間をいう。途中、多数の点(ノード)を経由する場合も多い。

◆   再生増幅 : 再生増幅は、信号を正帰還(ポジティブフィードバック)して増幅する方式である。フィードバックは、回路の出力を、入力に戻すことである。この戻し方によって、ポジティブフィードバックとネガティブフィードバックとがある。一般に多く使われるのは、ネガティブフィードバックである。ネガティブフィードバックは、ゲイン(利得)を犠牲にして、系の安定性を増加させる。ポジティブフィードバックは、逆に、系の安定性を犠牲にして、ゲインを増加させる手法である。現在では、ゲインの大きな増幅器を作ることは容易であるが、以前、増幅が、容易でなかったときに、再生増幅が使用された(たとえば 昔のラジオ)。

◆   最大値(交流の) : 交流の最大値は、交流の電圧や電流などの、振幅の最大値のことである。正弦波交流においては、最大値は、実効値(公称値)の、1.414 倍である。

◆   最大定格 : 最大定格は、その製品について、使用(印加)可能な電圧などの最大値である。ただし、最大定格値を一瞬でも超えた場合には、製品の劣化や破壊などが起こり得る値である。最大定格は、電圧、電流、温度、消費電力などについて、規定される。

◆   最低血圧 : 最低血圧は、心臓が拡張して、血液を溜め込んでいるときの、血圧である。WHO(世界保健機構)の基準では、79 mmHg が望ましいとされ、90 mmHg 以上を高血圧という。

◆   最適応答 : 最適応答は、システムや機器において、ある入力に対する、最も望ましい応答を言う。ここでは、フォードバック制御における最適応答である。フィードバック制御における最適応答は、通常、偏差の、行き過ぎ時間行き過ぎ量整定時間オフセットなどを総合評価した結果として、得られる。単一の指標としては、2 乗誤差面積で評価(最小が望ましい)されることが多い。

◆   彩度 : 彩度は、色の鮮やかさを現す、指標である。彩度は、高い、低いでその程度を表す。彩度が最も高い色は、鮮やかな原色である。彩度が低くなるにつれて、くすんだ色となり、最後は、無彩色となる。彩度が高い色は、派手に感じ、彩度が低いと地味に感じる。

◆   裁縫こて : 裁縫こては、裁縫に使用する こて であって、布のしわを伸ばす器具である。電気アイロンよりも小形で、局部を伸ばしたり、局部に折り目を付けたりするのに、用いる。以前は、炭火で暖めて使用したが、現在では、電熱による自動式である。

◆   サイリスタ : サイリスタは、半導体を、P 形 / N 形 / P 形 / N 形の順に接合し、3 番目の P 形のところをゲートとした素子である。ゲートに一定の電流を通過させると、アノード〜カソード間が導通(ターンオン)する。導通を停止(ターンオフ)するには、アノード〜カソード間の電流を、一定値以下にする必要がある。この特徴により、一度導通させたら、通過電流がゼロになるまで、導通状態を維持することが望ましい用途に使用される(たとえばカメラのフラッシュ制御)。2 個のサイリスタを逆並列に接続し、双方向に電流を流せるようにした、双方向サイリスタ(トライアック)もある。

◆   サウスブリッジ : サウスブリッジは、パソコンPC/AT 互換機マザーボードに搭載された、LSI チップの一つである。サウスブリッジは、PCI バスISA バスとを接続する機能を有し、その他の機能を内蔵していることもある。

◆   竿秤 : 竿秤は、重さを測る器具である。竿の先端に測るものを吊るすカギがあり、その上に手で支えるためのヒモがあり、そのヒモを支点として、オモリとのバランスを取って、測る。

◆   錯覚 : 錯覚は、感覚器に異常が無いにも関わらず、実際とは異なって、知覚してしまう現象であり、理性的に間違っていると自分で分っていても、なお、そのように知覚される現象である。存在しない対象物を、存在するとみなしてしまう、幻覚とは、別のものである。錯覚は、その原因によって、4 つにわけられる。(1) 不注意錯覚 対象物への注意が不十分であるために起こる錯覚である。見間違い、聞き違いなど、日常経験する錯覚である。(2) 感動錯覚 暗くて怖い所を歩いていて、物の影が、人影に見えたりする錯覚である。(3) バレイドリア 雲の形が顔に見えたりする錯覚である。(4) 生理的錯覚 対象が、ある一定の配置や状態にあると起こる錯覚で、たとえば、幾何学的錯覚のように、誰にでもほぼ等しく起こる錯覚である。

◆   錯視 : 錯視は、目で見たときに起こる錯覚のことである。だまし絵とは、異なる原理のものである。錯視は、同じ長さのものが異なった長さに見えたり、真直ぐな線が曲がって見えたりする現象である。

◆   サクション : サクションは、吸い込むことであり、ここでは、ポンプコンプレッサなどの、吸い込み側の口のことである。

◆   サクションパイプ : サクションパイプは、ポンプコンプレッサなどの、吸い込み側に接続されるパイプ(配管)のことである。

◆   座屈 : 座屈は、細長い柱に荷重を加えてゆくと、突然柱が横に曲がり始め、腰が砕けてしまう、現象である。座屈に大きな影響があるのは、柱の細長比と、両端の支え方である。

◆   作物生育状況マップ : 作物生育状況マップは、精密農業において作成するマップの一つである。作物生育状況マップは、リモートセンシングによる正規化植生指数と地上調査とによって作成した、作物の生育状況を示す、地図である。植物の緑葉は、青領域と赤領域の波長を吸収し、近赤外線領域の波長を強く反射する。衛星リモートセンシングでは、このような植物の特性を利用して、植生指数(NVDI)を算出している。赤波長を R、近赤外波長を IR とすれば、NVDI = (IR - R)/(IR + R) である。なお、精密農業とは、IT を活用して、ほ場の地点ごとの土地状態などに応じて、肥料散布量などを、調整するやり方の、農業である。

◆   サークル形(蛍光灯の) : 蛍光灯のサークル形は、直管形の蛍光灯を、環状に丸めた形状をした、蛍光灯である。従来の(白熱灯用の)電灯器具が、丸形であるため、それと親和性のある、円形の電灯器具を使用することができる。電球は、そのワット数に応じて、直径が異なるので、ワット数が異なる電球を組み合わせて使用すると、互いに影とならない。

◆   サッシ : サッシは、本来は、窓枠のなかの、框と組子のことであるが、通常は、窓枠全体を指す。家庭用は、窓枠は、アルミ製、樹脂製、木製、アルミ+木製 のものがある。ガラスは、一般的な平板ガラスのほか、不透明な すり板ガラス、光を通すが視線を遮る 型板ガラス、2〜3 枚の板ガラスの間に乾燥空気を封入した複層ガラスなどがある。最近は、断熱性を高めた、断熱サッシも用いられている。なお、断熱性には、JIS の断熱性等級がある。断熱等級は、H1〜H5 があり、数字の大きい方が、断熱性が高い。

◆   サージ : サージは、瞬間的に発生する、異常電圧のことである。サージは、一般の電気器具に対しては、ダメージを与えない大きさのものであっても、パソコンなどの電子機器の障害を、引き起こすことがある。サージによる被害は、雷サージよることが多い。雷サージとは、落雷によって発生した異常電圧が、電線や電話線などを伝わってくる異常電圧のことである。サージ対策に有効なのが、サージアブゾーバ(アレスタ)である。

◆   サージアブゾーバ : サージアブゾーバは、サージ対策用の素子であって、一定電圧以下の電圧に対しては高抵抗で、一定電圧を超えると急に抵抗が低くなる素子である。ツエナダイオードも、サージ対策に有効である。パソコンなどのサージ対策用に、サージアブゾーバを内蔵した、テーブルタップが市販されている。

◆   曲尺(サシガネ) : 曲尺(サシガネ)は、大工道具の一種であって、L 字形の物差しである。曲尺の片面は通常の寸目を表示した表目、もう片面は表目の対角線の長さを表示した裏目になっている。この裏目を読み取ることによって、それを対角線とする正方形の辺の長さを知ることができる。それによって、梁の傾斜勾配や、木材同士をつなぐ組み手の切り口の大きさを、瞬時にはじき出すことができる。以前は尺貫法による目盛であったが、現在では、ミリメートル表示になっている。

◆   雑音 : 雑音は、元々は、さわがしい、不快な音のことであるが、ノイズの意味にも用いられている。ノイズとは、欲しい信号に、妨害を与える信号のことである。ここで、信号は、音に限らず、あらゆる種類の信号を意味する。雑音は、欲しい信号との、電力比で評価され、これを S/N と呼んでいる。すなわち、S/N は、S/N = (欲しい信号の電力)/(ノイズの電力) である。

◆   雑音指数 : 雑音指数は、ある要素に入力された信号が、その要素を通過して出力されるとき、その入力側のS/N に対して、出力側の S/N が、どれだけ劣ってしまうかを示す、指標である。すなわち、入力側の S/N を Si/Ni、出力側の S/N を So/No とすれば、雑音指数 F は、 F = (Si/Ni)/(So/No) で表される。または、その対数を取った、 NF = 10 log(Si/Ni) - 10 log(So/No) も多く使用されている。

◆   擦弦楽器 : 擦弦楽器は、弦を弓のつるでこすることによって音を出す楽器であって、バイオリン、胡弓などが、これに属する。

◆   撮像器 : 撮像器は、映像を撮影する機器であって、映像を電気信号に変換するタイプのものをいう。

◆   差動増幅回路 : 差動増幅回路は、2 つの入力を有し、2 つの入力電圧の差を増幅する増幅回路である。たとえばオペアンプ自体は、差動増幅回路になっている。ただし、オペアンプはそれ単体では、実際に使用できる増幅器ではない。差動増幅回路は、オペアンプのように、その原理は差動であるが、それ単体では使用できず、外付け回路を使用して、実際の増幅器を組むタイプものと、ここに示したような、所定の増幅率で差動入力を増幅する、それ単体で増幅器として動作するタイプとの、2 種類がある。

◆   差動トランス : 差動トランスは、差動変圧器、ディファレンシャルトランスとも言い、変位センサとして働くトランスである。2 次コイルが、互いに逆極性の 2 つのコイルからなる。コイルの鉄心が、中央にあるときは、2 次コイルには、ちょうど打ち消しあう電圧が発生するので、出力は、ゼロである。鉄心がどちらかに移動すると、移動距離に比例した電圧が出力される。

◆   差動変圧器 : 差動変圧器は、差動トランス、ディファレンシャルトランスとも言い、変位センサとして働く変圧器である。2 次コイルが、互いに逆極性の 2 つのコイルからなる。コイルの鉄心が、中央にあるときは、2 次コイルには、ちょうど打ち消しあう電圧が発生するので、出力は、ゼロである。鉄心がどちらかに移動すると、移動距離に比例した電圧が出力される。

◆   サーバ : サーバは、サービスを提供するもののことで、召使いや、生ビールを注ぐためのビールサーバなどがある。ここでは、コンピュータネットワークにおけるサーバのことである。コンピュータネットワークには、2 つの方式がある。一つは、コンピュータが、互いに対等の対場で動作するピア ツ ピアと呼ばれる方式である。もう一つは、クライアント/サーバ方式と呼ばれ、情報やデータを提供するサーバと、その情報やデータを利用するクライアントから成る方式である。

◆   サブウーハー : サブウーハーは、スーパーウーハーとも言い、マルチウェイスピーカー方式において、最も低い、数〜数百 Hz の音域を分担するスピーカーである。

◆   サブラック : サブラックは、カードラックともいい、カードを収容する容器である。カードラックには、タイムカード用など、各種のものがあるが、ここでは、プリントカード(プリント配線基板)用のサブラックである。サブラックの奥には、マザーボードがある。マザーボードには、各基板を結ぶ、バスが通っている。サブラックには、IEC の規格があり、幅が 19 インチ(482.6 mm)であることから、19 インチラックと呼ばれている。19 インチラックの高さは、ワイドピッチ(31.75〜12.7 mm の寸法の繰り返し)とユニバーサルピッチ(15.875〜15.875〜12.7 mm の寸法の繰り返し)の 2 系統がある。

◆   サブルーチン : サブルーチンは、コンピュータプログラムの一種である。コンピュータのプログラムでは、同じ処理が、プログラムの中で、繰り返し実行されることが多い。この部分のプログラムを、一箇所に記述しておいて、他のプログラムから、必要な都度呼ぶ出して使うようにしたものを、サブルーチンという。

◆   サーボ : サーボは、フィードバック制御における、機械系の追値制御のことである。広義には、追値制御全般のことをいう。サーボの元々の意味は、召使である。召使が、主人の指図どおりに働くことから、名付けられたものである。

◆   サーミスタ : サーミスタは、温度変化に対する電気抵抗の変化が大きい抵抗体のことである。この性質から、温度計測や、温度制御に使用されている。サーミスタは、その特性によって、次の 3 つに分けられる。(1) NTC : 温度上昇に対して抵抗が減少する。温度と抵抗値の変化が比例的なので、多く使われている。(2) PTC : 温度上昇に対して抵抗が増加する。(3) CTR : ある温度を超えると、急激に抵抗が減少する。温度スイッチとして使われている。

◆   サーミスタ温度計 : サーミスタ温度計は、測温素子に、サーミスタを使用した温度計である。

◆   サーミスタ式体温計 : サーミスタ式体温計は、測温素子に、サーミスタを使用した体温計である。ガラス式体温計と比べて、壊れ難いこと、表示がディジタルなので、読み取りやすいこと、および測定時間が短いことが特徴である。

◆   サーメット : サーメットは、金属の炭化物や窒化物などの硬質化合物の粉末を、金属の結合材として焼結した、複合材である。サーメットは、耐熱性や耐摩耗性に優れているが、脆く欠けやすい。主に切削工具として使われている。また、耐久性と雑音特性に優れているため、高級ステレオや、測定器などの可変抵抗器の抵抗体として使われている。

◆   サーモパイル : サーモパイルは、多数の熱電対直列接続し、それらの一端を、中心に集めて、温接点としたものである。サーモパイルは、放射温度計センサとして使われる。放射温度計は、被測定物体から放射された赤外線を、レンズなどの光学系でサーモパイルの温接点に集光して、温接点の温度を上昇させ、周囲の冷接点との温度差によって発生する、熱起電力によって、温度を測定する。

◆   サラウンド方式 : サラウンド方式は、オーディオステレオを、さらに発展させたものである。たとえば、5.1 サラウンド方式は、視聴者の前方に、左、正面、右の 3 つのスピーカーを置き、後方にも左右の、合計 5 つのスピーカーを設けた方式である。全ての方向から音が聞こえるので、高い臨場感が得られる。

◆   サレンキー形(フィルタの) : フィルタサレンキー形は、アクティブ回路ローパスフィルタの代表的な回路であって、素子の定数によって、いろいろな特性のフィルタを、作ることができる。

◆   酸化銀電池 : 酸化銀電池は、超小形でパワフルなボタン形電池である。電圧は 1.55 V で、長時間安定しており、腕時計や、様々な電子機器の電源として用いられる。プラス電極は酸化銀、マイナス電極は亜鉛で、電解液は水酸化カリウムまたは水酸化ナトリウムである。

◆   三角定規 : 三角定規は、三角形の形をした定規である。二等辺三角形と、30° 60°の直角定規の2 つが組になっているものが多い。一般向けのものは、合成樹脂製であるが、カッティング用や建築用では、アルミ製のものが多い。

◆   三角測距式変位計 : 三角測距式変位計は、三角測量の原理を応用した変位計である。予め距離が分っている 2 点から、被測定点を見る角度を測定し、それから作図(または計算)によって、距離を求める。

◆   三角測量 : 三角測量は、基準点測量の一つであって、高精度で測ることできる、方式である。三角測量は、2 つの基準点から、一つの新しい基準点の位置を測量し、次に、この新しい基準点と、他の一つの基準点とで、さらに新しい別の新しい基準点の位置を求める。以下これを繰り返すことによって、三角形の網状の地点の位置を決めてゆく。

◆   残響 : 残響は、音源が音を発するのを止めた後にも、壁や天井などによる反射が繰り返され、音が引き続き聞こえる現象である。残響は、残響時間で、評価する。残響時間は、室内に一定の強さの音を出し、定常状態に達した後に、音源を止め、室内の音の平均エネルギー密度が、最初の百万分の一に下がるまでの時間で、定義される。残響時間の測定は、現在では、測定器で部屋のインパルス応答を測定し、そのインパルス応答から、算出する。インパルス応答とは、系にインパルスを入力したときの系の出力(応答)である。インパルスとは、理論的には、高さが無限大、幅が無限小で、その面積が 1 である パルスのことである。

◆   産業革命 : 産業革命は、道具から機械へという、技術革新が、18 世紀後半に、イギリスで起こり、それに伴って、産業・経済・社会上に起こった大変革である。たとえば、動力については、それまでの風車が、蒸気機関に変わった。

◆   産業用ロボット : ロボットは、エンターテイメントロボットと、産業用ロボットとに大別される。愛知万博の案内ロボットは、実用性を備えているが、エンターテイメントロボットに分類される。家庭用のお掃除ロボットや、災害時のレスキューロボットは、産業用ロボットではないが、分類的には、産業用に属するであろう。エンターテイメントロボットは、人の形をしたロボットが多いのに対して、産業用ロボットは、自動機械という感じである。いずれにしても、ここ数年は、ロボットの発展が目覚しい。

◆   算術演算 : 算術演算は、加減乗除の演算を言う。人は、算術演算を、10 進法で行うが、コンピュータの内部では、2 進法の演算である。

◆   三種の神器 : 三種の神器は、元々は天皇の皇位継承の印であるが、高度成長時代に、家庭電化の象徴として、テレビ(当時は白黒)、電気冷蔵庫電気洗濯機を、三種の神器と呼んだ。

◆   残像 : 残像は、刺激を与えて感覚が生じた後に、その刺激を取り去っても、なお、感覚が残って、いることである。残像の言葉は、視覚の場合に、とくに多く用いる。テレビで、動画像が、実際には不連続であるのに、連続的に、滑らかに、動いているように見えるのは、残像の現象があるからである。

◆   三相誘導電動機 : 三相誘導電動機は、電動機の一種であって、で、小形の電動機を除いて、最も多く使われている機種である。三相誘導電動機は、三相交流を電源とする電動機であって、固定子(ステータ)コイルに三相交流を流すことによって、位相差のために、合成磁界が発生し、回転磁界が誘導され、回転子(ロータ)が回転する。この回転子の種類によって、かご形誘導電動機と巻線形誘導電動機とがある。かご形誘導電動機は、小出力であるが、構造が簡単で、耐久性が高い。巻線形誘導電動機は、大出力で速度調節ができ、起動トルクが大きい。

◆   三段論法 : 三段論法は、論理における、推論の一つである。三段論法は、(1) 第 1 前提、(2) 第 2 前提、(3) 結論  の 3 段階からなる。たとえば、「(1) 2 つの 3 角形が合同なら、それは、相似である。(2) それらは合同である。(3) 故に、それらは相似である。」は、三段論法である。この例では、正しい結論を導いているが、三段論法は、正しくない結論を導く恐れがある。

◆   三波長蛍光灯 : 三波長蛍光灯は、蛍光灯の一種であって、RGB3 原色に、強い発光スペクトルを有する。三波長蛍光灯は、従来形と比較して、演色性がよく、発光効率も高いので、くっきり感が向上し、明るさもアップしている。

◆   サンプリング : サンプリングは、次の 3 つの意味がある。(1) 信号処理において、アナログの信号をディジタル化するとき、連続なアナログ信号を、時間的に、非連続な飛び飛びの値として取り出すことである。ここでは、サンプリングは、この意味のサンプリングである。このサンプリングにおいては、元のアナログ信号に含まれていた、高い周波数の情報が、サンプリングによって、失われてしまう。この現象を定量的に評価したものが、サンプリング定理である。(2) ポピュラー音楽で、既存の音源から、音を抜粋することである。(3) 統計において、母集団から標本を抽出することである。母集団とは、知識や情報を得たいと考えている対象の、全体のことである。標本は、母集団から、実際に調査や分析を行うために、その一部分を抜き出したものものをいう。

◆   サンプリング周期 : サンプリング周期は、サンプル周期ともいう。アナログ連続量から、時間的に飛び飛びな値を取り出すことをサンプリングといい、そのサンプリングの周期を、サンプリング周期という。サンプリング周期の逆数をサンプリング周波数という。サンプリング周期の決め方に関しては、サンプリング定理があり、これに違反すると、正しい結果が得られない。

◆   サンプリング周波数 : サンプリング周波数は、サンプル周波数ともいう。アナログ連続量から、時間的に飛び飛びな値を取り出すことをサンプリングといい、そのサンプリングの周波数を、サンプリング周波数という。サンプリング周波数の逆数をサンプリング周期という。サンプリング周波数の決め方に関しては、サンプリング定理があり、これに違反すると、正しい結果が得られない。

◆   サンプリング制御 : サンプリング制御は、サンプル値制御とも言い、アナログ連続制御対象を、サンプリングによって、時間的に非連続な値として、自動制御を行うことである。アナログをディジタル化すると、必然的に、時間的に非連続となるから、ディジタル制御は、サンプリング制御である。

◆   サンプリング定理 : サンプリング定理は、標本化定理ともいう。元のアナログ信号を、サンプリングしたときに、どれだけ細かくサンプリングすればよいかを示す、定理である。サンプリング定理は、「サンプリングの対象となる、元のアナログ信号の周波数帯域の、最高周波数を、f とするとき、元の信号の情報を失わないようにするためには、少なくとも 2f の周波数でサンプリングする必要がある」ということである。

◆   サンプリングホールド回路 : サンプリングホールド回路は、サンプルホールド回路、サンプルアンドホールド回路とも言い、入力信号をサンプリングした後、その値を一定に保持する回路である。

◆   サンプリングレート : サンプリングレートは、サンプルレートともいい、サンプリングを行うシステムにおいて、毎秒当たりの、サンプル数のことである。

◆   サンプル周期 : サンプル周期は、サンプリング周期とも言う。アナログ連続量から、時間的に飛び飛びな値を取り出すことを、サンプリングといい、そのサンプリングの周期を、サンプル周期という。サンプル周期の決め方については、サンプリング定理があり、これに違反すると、正しい結果が得られない。

◆   サンプル周波数 : サンプル周波数は、サンプリング周波数ともいう。アナログ連続量から、時間的に飛び飛びな値を取り出すことをサンプリングといい、そのサンプリングの周波数を、サンプル周波数という。サンプル周波数の逆数をサンプル周期という。サンプル周波数の決め方に関しては、サンプリング定理があり、これに違反すると、正しい結果が得られない。

◆   サンプル値 : サンプル値は、サンプリングを行う系において、サンプリングされた値のことである。サンプリングによって、元の連続なアナログ量は、時間的に飛び飛びな、サンプル値となる。アナログ量をディジタル化すると、サンプル値になる。サンプル値は、z 変換を使用すると、取り扱いが容易である。 ディジタル制御では、サンプル値を取り扱う。

◆   サンプル値制御 : サンプル値制御は、連続アナログ制御対象を、サンプリングによって、非連続なサンプル値とし、そのサンプル値を用いて行う制御である。ディジタル制御は、アナログ信号をディジタル化するので、サンプル値制御である。

◆   サンプルホールド回路 : サンプルホールド回路は、アナログ信号をサンプリングし、その値を一定時間保持する回路である。基本回路は、アナログスイッチコンデンサで、構成される。サンプルホールド回路の動作は、サンプル期間とホールド期間とからなる。サンプル期間中は、アナログスイッチはオンであり、入力信号は、コンデンサを充電し、コンデンサの電圧は、入力信号に追随する。ホールド期間では、アナログスイッチはオフとなり、コンデンサの電圧は、ホールド直前の値に保持される。

◆   サンプルレート : サンプルレートは、サンプリング周波数なども言い、サンプリングを行う系において、単位時間当たりに、サンプリングを行う回数である。

◆   残留塩素 : 残留塩素は、塩素で消毒を行う水道水などにおいて、その水が、飲み水として口に入るときに、まだ残っている塩素のことである。残留塩素が、適正に残っていることによって、その殺菌力が、保証される。水道法によって、水道水が蛇口から出る時点で、0,1 mg/リットル以上の残留塩素を保持することが、定められている。しかし、残留塩素が多すぎると、薬臭い水になる。

◆   残留偏差 : 残留偏差は、オフセットとも言い、フィードバック制御における、比例制御において、定常的に残る偏差のことである。残留偏差を無くすためには、比例制御に積分動作を追加する必要がある。

◆   ジアゾ式複写機 : ジアゾ式複写機は、複写機(コピー機)の一種である。複写機は、大きく分けて、PPC 複写機と、このジアゾ式複写機とに分けられる。以前は、PPC 複写機が無く、ほとんどがジアゾ式複写機であった。ジアゾ式複写機では、原稿は、光を透過する透明または半透明の原紙(原図)を使用し、原紙と、感光剤を塗布した感光紙とを密着させて感光し、それを、現像して仕上げる。現像は、乾式と、湿式とがある。仕上がりは、青色のものが多く、青焼き、青写真と呼ばれている。これに対して PPC 複写機は、普通紙を使用でき、白焼という。

◆   シアン : シアンは、2 つの意味がある。一つは、元素の名で、臭素とも呼ばれる。臭素は、原子番号 35 元素記号 Br の元素であって、常温常圧で、暗褐色の液体である。ハロゲン族に属し、反応性は塩素よりも弱い。臭素は、刺激臭があり猛毒である。もう一つのシアンは、ここでの、の名前であって、色料の 3 原色(色の 3 原色、CMY) シアン、マゼンタ、黄の一つである。

◆   シェア(ファイル交換ソフトの) : ファイル交換ソフトシェアは、ファイル交換ソフトのウィニイに代わるものとして登場したソフトウェアであって、匿名性を保ってファイル交換ができるという点では、ウィニイと同様である。

◆   磁荷 : 磁荷は、磁極の強さを表すための表現であって、磁気量、磁極の強さとも言う。磁荷は、電気における、電荷に対応するものとして考えられたものであるが、N や S の磁荷が、単体で発見されたことは無い。磁荷は、常に N と S とがペアになった、磁気双極子の形で存在し、単一の磁荷は、存在しないと考えられている。実際に磁気を発生させているのは、磁荷ではなく、電荷の移動である。電流を流せば、電子の移動によって、磁場ができる。

◆   磁界 : 磁界は、電気における電界に相当するものであって、磁場ともいう。磁界は、磁力が働く場であって、磁力線で表わされる。磁力線は、磁石の上に、紙またはプラスチック板を置き、その上に鉄粉を撒くことによって、容易に目で見ることができる。

◆   耳介 : 耳介は、耳が顔から突き出した部分であって、通常耳たぶと呼んでいる部分である。耳を外耳、中耳、内耳に分けると、外耳に属する。耳介は、集音の役割を果たしている。肉付の良い耳介は、幸運があると言われ、これを、福耳という。

◆   紫外線 : 紫外線は、一時 菫外線と呼ばれたこともある。紫外線は、可視光線よりも短い波長(14〜400 nm)の電磁波である。波長が、紫外線よりも、さらに短い波長のものは、X 線である。紫外線は、化学的な作用が強いことから、化学線とも呼ばれている。紫外線は、その波長によって、さらに 3 つに分けられる。(1) UV-A : 波長 315〜400 nm で、太陽光線のうち、5.6 % が地表に届く。(2) UV-B : 波長 280〜315 nm で、太陽光線のうち、0.5 % が、地表に届く。日焼けの原因となる。(3) UV-C : 波長 14〜280 nm で、オゾン層(地上 25〜45 km)で吸収され、地表には届かない。強い殺菌作用があり、生体に対する破壊力が強い。この殺菌作用を利用して、紫外線殺菌灯が作られている。

◆    磁界強度 : 磁界強度は、磁界の強さを、単位 A/m で表したものである。

◆    視覚 : 視覚は、5 感の一つであって、でものを視て、それを脳で分析し判断することである。視覚は、3 つの機能に分けられる。(1) 光学機能 : 水晶体のレンズ機能によって、網膜に像を結ぶ。(2) 運動機能 : a) 視るものに合わせて眼の向きを変える機能、b) 水晶体を調節してピントを合わせる、(3) 情報処理機能 : 脳による情報処理である。

◆    視覚障害者 : 視覚障害者は、視覚に何らかの障害のある人を言う。全く光を感じ無い人もいるが、視力は比較的良いが視野が狭いために、ものにぶつかったり、段差につまづいたりする人もいる。また、同じ人でも、体調や天候などによって、見え方が異なる。

◆    視覚センサ : 視覚センサは、人間の視覚に相当する機能を持たせたセンサである。ビデオカメラCCD 素子などがあるが、これら単体では、視覚センサとは言わない。たとえば、周囲 360 度をスキャンする全方位センサがある。また、映像信号から、対象物の特徴量(面積、重心、長さ、位置など)を算出し、そのデータや判定結果を出力するものを、視覚センサと呼んでいる。

◆    時間 : 時間は、哲学の問題でもあるが、ここでは、物理的な時間である。1 秒は、国際単位系(SI)では、セシウム 133 が 9192631770 回振動する時間である。また、世界時は地球の自転を観測して決められる。協定世界時(UTC)は、全世界で時刻を記録するときに使われる、公式の時刻であって、SI 単位系の 1 秒を、セシウム 133 の原子時計で計測して決定している。天体観測を元に定める GMT(グリニッチ標準時)とのずれを調整するために、「閏秒」が設定され、このずれが 0.8 秒を超えると閏秒によって、調整している。閏秒は、およそ 1 年に 1 回挿入される。

◆    耳管 : 耳管は、耳と鼻とをつなぐ管である。常時は閉じているが、ツバを飲み込んだり、アクビをしたりすると開いて、鼓膜の外側と内側との気圧のバランスを取る。

◆    視感度 : 視感度は、光に対する眼の感度のことである。視感度は、光の波長によって異なり、明るい場所(明所視)では、波長 555 nm、暗い場所(暗所視)では、波長 510 nm で最も強い。この 555 nm (または 510 nm)の視感度を基準に、相対的に表された視感度を、比視感度という。

◆    時間領域 : 時間領域は、時間以外の関数で考えたものに対して時間関数で考えた領域をいう。ここでは、ラプラス変換領域、または、周波数応答で考えた、周波数領域に対する、時間領域である。

◆    磁気 : 磁気は、鉄などの強磁性体を引き付けたり、付近を運動する導体に電気を生じさせたりなどする働きを言う。磁気は、磁石によるだけでなく、電流を流すことによっても、発生する。

◆    色光の 3 原色 : 色光の 3 原色は、光の 3 原色、RGB ともいい、発光体が発する光に関する 3 原色である。R(赤)、G(緑)、B(青)の 3 色からなる。なお、 3 原色には、照明された受光体で、色を混ぜ合わせるときの、色料の 3 原色もある。

◆    色差信号 : 色差信号は、3 原色を表す方式の一つである。R(赤)、G(緑)、B(青)を、全体の光の強さを表す輝度信号(Y) と、色差信号(Cb)および(Cr) で表す。このように表した色信号を、コンポーネント映像信号という。

◆    磁気シールド : 磁気シールドは、磁界シールドするシールド方式の一つである。磁気シールドは、磁性体(透磁率が大きい材料)によって、シールドの対象物を囲む方式である。これによって、磁力線がシールドの内部に入らない。

◆    磁気シールドルーム : 磁気シールドルームは、外界の磁気を遮蔽した部屋である。外界の磁気の影響を受けることなく、磁気に関する実験や試験を、行うことができる。

◆    色相 : 色相は、赤、青、緑といった、色合いのことである。色相を、円上に配置したものを、色相環という。色相環の、正反対側の色は、元の色に対する反対の色であり、これを補色という。また、色相環で、相隣る色は、よく似た色で、これを類似色相という。

◆    磁気探傷法 : 磁気探傷法は、鉄製や鋼製の機器の傷の有無を調べる方法である。磁石の上に紙を敷き、その上に鉄粉を撒くと、鉄粉が、磁力線の方向に整列し、磁力線の様子を眼で見ることができる。この原理を応用したものが、磁気探傷法である。

◆    磁気ディスク : 磁気ディスクは、樹脂製の薄い円盤(ディスク)に磁性体を塗布した、記録媒体である。ハードディスクやフロッピーディスクは、磁気ディスク応用製品である。磁気ディスクは、記憶容量が大きく、高速にアクセスできる特徴があり、パソコンなど多くのコンピュータで使用されている。磁気ディスクを内蔵した装置を、ハードディスクドライブ(HDD)という。

◆    磁気テープ : 磁気テープは、磁性体を塗布した帯状のフィルムであって、情報を記録再生するメディアの一つである。用途によって、オーディオ用、ビデオ用、コンピュータ用などがある。オーディオ用とビデオ用には、アナログ記録とディジタル記録とがある。現在ではカセット方式が使われており、それも、磁気ディスクに変わりつつある。コンピュータ用は、ディジタル記録である。コンピュータでは、以前は主力として使われたが、現在では、データの保存用である。

◆    磁気テープ装置 : 磁気テープ装置は、磁気テープをドライブする装置である。磁気テープの種類に対応して各種のものがある。現在多く使われているのは、カセットテープ用であるが、それも、磁気ディスクに変わりつつある。

◆    色度図 : 色度図は、RGB3 原色の混合によって作られた全ての色を、xy 座標の上に表した図である。図は、頂部が緑で頭が丸く、左下が青、右下が赤の、やや傾いた 3 角形になっている。

◆    磁極 : 磁極は、磁石が鉄をよく引き付ける、磁石の両端の部分をいう。地球の北の方に引かれる磁極を N 極、南の方に引かれる磁極を S 極という。なお、地学では、地球上において、磁針が鉛直方向を示す地点を磁極という。

◆    磁極の強さ : 磁極の強さは、真空中で、強さが等しい 2 つの磁極を、1 m 離したときに、及ぼしあう力が、6.33×104 N であるときを、1 ウェーバー[Wb} とする。

◆    仕切り弁 : 仕切り弁は、(バルブ)の一種であって、ゲート弁とも言う。オン オフ用のバルブであって、全開時は、流れを妨げない。

◆    色料の 3 原色 : 色料の 3 原色は、色の 3 原色、CMY ともいい、照明された受光体で、色を混ぜ合わせるときの 3 原色である。色は、シアン、マゼンタ、黄の 3 つである。

◆    磁気量 : 磁気量は、磁極の強さともいい、真空中で、強さが等しい 2 つの磁極を、1 m 離したときに、及ぼしあう力が、6.33×104 N(ニュートン) であるときを、1 ウェーバー{Wb}とする。

◆    磁気力 : 磁気力 F は、磁極の磁気量を、m1 および m2 とし、媒質の比透磁率を μ、真空中の透磁率を μ0、磁極間の距離を r とすれば、F = (m1・m2)/(4π・μ・μ0・r2) N(ニュートン)である。

◆    時限制御 : 時限制御は、シーケンス制御基本方式の一つであって、制御対象への動作指令が、時刻や時間で決まる制御方式である。たとえば、洗濯機の制御において、水洗いを 3 分間行って次の工程に進む、という制御方式のことである。

◆    シグナルコンディションナ : シグナルコンディションナは、AD コンバータの周辺回路の一つであって、AD コンバータへの入力信号を、AD コンバータの仕様に適合するように処理(たとえば、フィルタ、レベル変換)を行う部分である。

◆    シグナルフローダイヤグラム : シグナルフローダイヤグラムは、状態遷移図ともいう。シグナルフローダイヤグラムは、システムの変化を、状態の変化として捉える。状態を円または楕円で表し、状態の変化を、状態を結ぶ矢印線で表す。円(または楕円)の中には、状態を記述し、線には、状態変化の要因を記入する。別の表現法に、フローチャートがある。フローチャートは、四角の中に動作(作業)を記入し、動作のつながりを線で表す。シグナルフローダイヤグラムは、回路動作などの、ハードウェアの表現に適し、フローチャートは、コンピュータ プログラムの記述に適している。

◆    ジグビー : ジグビーは、家電向けの短距離無線通信の規格の一つである。ブルートウースと同種の規格であって、ブルートウースよりも、低速かつ短距離(最高 250 kbps 最大 30 m)であるが、低消費電力が特徴で、アルカリ単 3 電池 2 本で、約 2 年使用できる。

◆    シーケンサ : シーケンサには、ミュージックシーケンサもあるが、ここでは、シーケンス制御用の制御装置(PLC)のことである。プログラマブルコントローラともいい、シーケンス制御専用の言語で、シーケンスのプログラムを書くことができる。したがって、シーケンスの変更が容易である。

◆    シーケンシャルアクセス : シーケンシャルアクセスは、記憶装置にアクセスする手法の一つであって、データを記憶装置のアドレスの順(または逆順)に読み書きする方式である。ブロック単位のアクセスである。このため、前後の不要な部分を含めて読み書きすることになる。必要な部分だけを読み書きする方式を、ランダムアクセスという。磁気テープ装置(ストリーマ)は、シーケンシャルアクセスしかできない。

◆    シーケンス制御 : シーケンス制御は、予め定められた順序に従って、制御の各段階を、逐次進めてゆく制御の方式である。シーケンス制御には、以前はリレーで組んだ装置が使われていたが、現在では、ごく簡単なシーケンスの場合を除き、電子回路(マイコン内蔵)によるシーケンス制御装置が使われている。

◆    シーケンス制御言語 : シーケンス制御言語は、シーケンス制御装置でシーケンス制御のプログラムを組むための、プログラム言語である。シーケンス制御装置を使い、シーケンス制御言語でプログラムを書くことによって、シーケンス制御のプログラム作成と、その変更が容易になる。

◆    シーケンス制御装置 : シーケンス制御装置は、シーケンサ、プログラマブルコントローラともいい、シーケンス制御を行う装置である。シーケンス制御装置は、以前は、リレーを使い、その都度、制御対象のシーケンスに合わせて、専用装置を組んでいた。現在では、多くの場合、ソフトウェアでシーケンスのプログラムを組むことができる、シーケンス制御装置を使用する。

◆    シーケンス番号(TCP の) : TCPシーケンス番号は、順序番号ともいい、インターネットプロトコル(通信手順)である TCPパケットに、送信側が付ける、シーケンシャルな、番号である。シーケンス番号による制御を行うので、伝送誤りに起因する、パケットの、喪失、重複、到着順序の狂いなどがあっても、これを訂正して、正しいやり取りを行うことが、できる。

◆    自己インダクタンス : 自己インダクタンスは、コイルまたはトランスにおいて、そのコイルを流れる電流 i と、コイルに発生する電圧 v とは、L(di/dt) = v の関係がある。この L のことを、自己インダクタンスといい、単位は H(ヘンリー)である。

◆    実効値(交流の) : 交流実効値は、負荷抵抗に、流した電流が、直流を流したときと、同じ平均電力を発生するとき、その直流の電圧値、電流値のことを、その交流の実効値という。交流が正弦波形のときは、その交流の最大値を M 、実効値を E とすれば、電流、電圧の実効値は、M = 1.414 × E である。

◆    自己加熱(白金測温抵抗体の) : 白金測温抵抗体自己加熱は、白金測温抵抗体では、温度測定は、測温抵抗体の抵抗測定によっている。この抵抗測定のために流す電流で、白金測温抵抗体が加熱され、温度が上昇する現象が、自己加熱である。このため、JIS では、白金測温抵抗体に流す電流値が、規定されており、これを規定電流という。

◆    自己平衡性 : 自己平衡性は、ものが変化するときに、それを緩和する方向に働くことである。たとえば、物を加熱して、温度が高くなると、放熱量が増加して、一定温度に保たれるようになる傾向がある。このような性質を、自己平衡性という。自己平衡性があるものは、放置しても危険な状態になる恐れが少ない。これに対して、自己平衡性がないと、外乱が入ったとき、一方向に変化し続ける。自己平衡性が無く、かつそれが、極めて激しい現象が、爆発である。

◆    時刻 : 時刻は、時間の流れの中の、ある一点(時点)のこと、または、それを他の時点と区別できる形に、表現したものである。時刻は、年、月、日、時、分、秒によって、表される。以前は、時刻は、地球の自転周期に基づいていた(GMT)が、現在では、原子時計が基準になっている。一般に使われているのは、協定世界時(UTC)である。

◆    事後保全 : 事後保全は、保全の方法の一つであって、故障したら、修理または取換を行うやり方である。これに対する方式に、予防保全がある。

◆    自己放電 : 自己放電は、電池を放置しておくと、使わないでも、自然に少しづつ放電してしまう現象である。

◆    仕事 : 仕事は、働くことであるが、ここでは、物体がの作用で移動するとき、移動の方向の成分と、移動距離との積で表される物理量である(コラム 2.1-1)。仕事の単位は、ジュール(J)である。

◆    仕事量 : 仕事量は、仕事の量であるから、仕事と同義である。地表にある、質量 m [kg]の物体を、地上の高さ h [m] まで持ち上げる仕事量は、m g h である。ただし、g は、重力加速度である。

◆    視細胞 : 視細胞は、の光に感じる細胞であって、桿体細胞と、錐体細胞の 2 種類がある。桿体細胞は、感度が高いが色に感じない。薄暗いときにものを視る細胞である。錐体細胞は色を識別し、明るいところを視るときに使用される。

◆    磁石 : 磁石は、鉄などの強磁性体を引き付ける性質を持つ、物体である。磁石には、2 種類あって、一つは、永久磁石である。永久磁石は、それ自体が磁石の性質を持ち、鉄などの磁性体を引き付ける性質がある。この性質を持つ材料を、強磁性体という。もう一つは電磁石であって、磁性材料のまわりにコイルを巻き、コイルに電流を流すことによって、磁石となる。

◆    磁場 : 磁場は、磁界ともいい、磁気が作用する場である。静止した二つの磁荷 qm1 と qm2 との間にには、磁気量 F が働き、F = k'(qm1 × qm2)/(r2) の関係がある。これを、磁気に関するクーロンの法則という。

◆    耳小骨 : 耳小骨は、耳の中(中耳)にある 3 つの小さな骨であって、鼓膜から内耳に音を伝える役を持つ。

◆    地震 : 地震は、次の 2 つの意味を持つ。(1) 平常は固着している地下の岩盤が、一定の部分を境目として急にずれ動くこと。(2) それによって引き起こされる地面の振動。 正確には、上記(1)を地震と呼び、(2)を地震動というが、通常は、どちらも地震と呼んでいる。地震には、前震、本震、余震がある。地震によって発生する波を、地震波といい、地表を伝わる表面波、岩盤中を伝わる実体波がある。表面波の方が伝わる速度が速いので、遠隔の地では、先ず表面波が伝わり、これを、初期微動(P 波)という。その後に続く大きな揺れを、主要動(S 波)という。

◆    シース : シースは、鎧装ともいい、ケーブルの外装である。ケーブルは、絶縁電線を、束ねたものの外側を保護被覆で覆ったものであり、その保護被覆をシースという。シース材は、ポリエチレンまたはビニールが多い。さらに、シースの外側を鋼帯で覆った物を、鋼帯鎧装ケーブルという。

◆    実数 : 実数は、有理数と無理数とを合わせたものである。有理数は、整数と分数とを合わせたものである。無理数は、同じ数字の並びの繰り返しが生じない無限小数である(非循環小数)。

◆    システム 360 : システム 360 は、IBM 社が、 1964 年に開発した汎用コンピュータである。それまでのコンピュータは、1 つの業務を処理する専用コンピュータであったが、システム 360 は、ソフトウェアを入れ替えることによって、多種多様の業務に対応可能になった。

◆    システムキッチン : システムキッチンは、収納、調理台、洗浄設備、作業台を組み合わせて、一体化した台所のことで、多様なユニットを自由にきみあわせて、並べ替えることができる。

◆    システムグリッド : システムグリッドは、グリッドコンピューティングシステムともいい、様々な場所に分散したサーバストレージ周辺機器などを、ネットワークで繋いで、一つの仮想組織を実現し、全体として、極めて高い演算性能を実現したり、大規模なストレージシステムを構築するための技術である。現在では、企業内のグリッドシステムが、一般的である。今後は、企業間や、さらには業界をまたがるグリッドシステムが構築されるようになる。

◆    システムバス : システムバスは、ユニット化した浴室のことでもあるが、ここでは、パソコンのメインのバス(伝送路)のことである。

◆    磁性 : 磁性は、磁気ともいい、鉄などの強磁性体を引き付けたり、導体に電気を発生させたりする働きである。

◆    磁性アタッチメント(義歯用の) : 義歯用の磁性アタッチメントは、義歯を歯根に固定するために使用する、着脱可能な、磁石入りのアタッチメントである。義歯側に磁石を入れ、歯根側に、磁性の金属をを入れ、その吸引力で固定する。

◆    磁性体 : 磁性体は、コバルトフェライトなどの、磁性を帯びることが可能な物質のことである。

◆    次世代ネットワーク : 次世代ネットワークは、NGN と略し、電話網全体を IP 化するものである。現在その標準化の作業が進行中である。

◆    自然言語 : 自然言語は、日本語、英語などの、人間が日常使用している言語のことである。これに対して、数式やプログラム言語などの、人工的に定義されたものを、形式言語という。

◆    自然光 : 自然光は、自然に存在している光で、太陽光のことである。

◆    自然数 : 自然数は、ものの個数または順序を表す数の一群であって、具体的には、1、2、3 ・・・ の数を言う。

◆    自然対流 : 自然対流は、対流の一種であって、たとえば静かな室内のタバコの煙の上昇は、自然対流である。自然対流は、熱せられた流体が膨張して、軽くなるために、上が重く下が軽いことに起因する現象である。

◆    自然対流式石油ストーブ : 自然対流式石油ストーブは、石油スト−ブの一種であって、石油(灯油)を燃料とし、自然対流によって部屋を暖めるストーブである。

◆    自走式車椅子 : 自走式車椅子は、車椅子の車輪に、ハンドリムが付いていて、このハンドリムを、使用者が手で回して移動する。最も普通のタイプの車椅子である。これに対して、電動式車椅子は、電池によるモータで、走行することができる。

◆    実装 :  実装は、ハードウェアソフトウェアに新しい機能、仕様、部品などを組み込むことである。ここでは、プリント配線基板に部品を組み込むことである。

◆    磁束 :  磁束は、磁極の強さを表す。真空中で、1 m 離れた等しい強さの 2 つの磁極が、及ぼし合う力の大きさが、6.33 E-4 ニュートンであるとき、それらの磁極の強さを、1 ウェーバーという。

◆    時速 : 時速は、速度の表現の一つであり、1 時間当たりに進む距離である。時速は、単位名称では無いので、たとえば、時速 40 km のように表す。速度の単位は、km/h である。

◆    四則演算 : 四則演算は、算術演算における加算(+)、減算(ー)、乗算(×)、除算(÷)の 4 つの演算を、四則演算と呼ぶ。

◆    持続振動 : 持続振動は、振動振幅が、発散したり、減衰したりすること無く、持続的に継続する振動を言う。

◆    持続的外乱 : 持続的外乱は、持続して消失しない外乱のことである。外乱とは、システムの外部から、システムに入ってくる、システムを乱す要因である。外乱には、一時的に加えられるが、時間が経てば消失する外乱と、一旦加わると、持続して、消失しない外乱とがある。

◆    磁束密度 : 磁束密度は、磁束の密度のことであって、透磁率磁場との積である。磁束密度の単位は、T(テラス)である。1 テラスは、磁界の方向に垂直な面の、1 m2 につき、1 ウェーバの磁束密度 である。

◆    七輪 : 七輪は、木炭豆炭を燃料とする、調理用の炉である。珪藻土製で円筒形のものが多い。以前炭火で調理を行っていた頃は、広く使用されていた。

◆    室外機(エアコンの) : エアコン室外機は、セパレート形エアコンの、室外に置く側の機体である。室内機と組み合わせて使用する。通常は、室内機と1 対 1 であるが、1 台の室外機で、複数の室内機をサポートする、マルチタイプもある。

◆    質感 : 質感とは、材料の性質から感じる感覚である。たとえば、ツヤツヤ、ザラザラといった感じが質感である。しかし、このような表現では表せない質感があり、具体的な品名で、革のような といった質感がある。

◆    実時間 : 実時間は、リアルタイムともいい、要求される、所定の時間内に処理を終えることである。この定義では、要求される時間の単位が、日単位であっても、リアルタイムということになるが、通常は、長くても、時間単位のものを言う。

◆    湿度 : 湿度は、大気に含まれる水蒸気の量や割合のことである。湿度の表し方は、いくつかあるが、相対湿度を使用することが多い。相対湿度は、ある温度で大気中に含まれる水蒸気の圧力(水蒸気分圧)を、その温度における飽和水蒸気圧で割ったものである。相対湿度が 100 % であると、大気中の水蒸気が飽和となり、結露を生じる。

◆    室内機(エアコンの) : エアコン室内機は、セパレート形エアコンの、室内に置く側の機体である。室外機と組合わせて使用する。通常は、室外機と 1 対 1 であるが、1 台の室外機で、複数の室内機をサポートする、マルチタイプもある。

◆    実用性 : 実用性は、ここでは、ユースフルネスの中の、ユーティリティのことである。ユースフルネスは、有効性(役に立つこと)である。ユースフルネスは、この実用性と、ユーザビリティとの 2 つを総合したものである。ユーザビリティは、使いやすさのことである。

◆    実用微分動作 : 実用微分動作は、フィードバック制御における、微分動作において、理論式が、ノイズに弱く実用性が無いので、フィルタと組み合わせて、実用性がある制御演算式に、したものである。

◆    質量 : 質量は、 SI 単位系における基本単位の一つである。質量は、物体の重さや動き難さに関係する、物質固有の物理量の一つであり、単位は kg(キログラム)である。

◆    質量分析 : 質量分析は、原子分子などの粒子を、気体状のイオンとし、真空中で運動させ、電磁気力によって、イオンを質量電荷比応じて、分離検出することである。質量分析を行う装置を、質量分析計という。

◆    時定数 : 時定数(T)は、タイムコンスタントともいい、抵抗 R とコンデンサ C との直列接続回路において、T = R C である。伝達関数で表せば、1/(T s + 1) の T である。

◆    死点 : 死点は、オーディオリスニングルームなどにおいて、天井と床からの音の反射によって、音が極端に小さくなる場所が、できることがある。これを死点という。逆に音が集まる所を、焦点という。死点も、焦点も、望ましくない現象である。

◆    シード : シードは、種であるが、ここでは、技術開発の種である。技術開発は、シードがあって、これを育てるタイプの開発と、ニーズが先にあって、このニーズを実現するタイプの開発とがある。

◆    自動アップデート : アップデートは、最新のものにすることであるが、ここでの自動アップデートは、ソフトウェアの自動アップデートサービスのことである。ソフトウェアの小規模な更新は、インターネットを経由しての、自動アップデートサービスが行われていることがある。

◆    自動式血圧計 : 自動式血圧計は、血圧計の一種であって、その多くがディジタル表示なので、ディジタル血圧計とも呼んでいる。測定部位によって、上腕式血圧計と、手首式血圧計とがある。自動式血圧計は、所定の部位に装着すれば、測定から測定値の表示(最高血圧最低血圧)までを、自動で行ってくれる。なお、病院で血圧を測るときと、自宅で測るときとで、病院で測る方が、高い人がいる。これを、白衣高血圧、または病院高血圧という。血圧には、日内変動があるので、自分の血圧の日内変動を素規定しておくと良い。

◆    自動車 : 自動車は、原動機およびこれに用いるエネルギー源を搭載し、道路上を走行する車両で、通常は 4 輪車のことである。ガソリンを燃料とするものが多いが、ディーゼル車は、軽油や重油を使用する。電気自動車もある。ガソリンに電気を併用するハイブリッド自動車が、省エネの立場から注目されている。将来的には、燃料電池車になると考えられる。

◆    自動車組配線 : 自動車組配線は、自動車用ワイヤハーネスとも言い、自動車に必要な電線や情報回路を、コンパクトに束ねたものである。最近の自動車は、電気・電子回路の塊であるから、自動車組配線の重要性が大きくなっている。

◆    自動車の統合制御系 : 自動車の統合制御系は、従来各部分ごとに行っていた自動車制御を、統合化したものである。すなわち、後輪の左右の駆動力、前後輪差動制限力の制御、ブレーキとステアリング、サスペンジョンなどを、統合的に制御するシステムである。

◆    自動交換機 : 自動交換機は、電話の交換機の機能を自動化したものである。現在では、企業や事業所などが、外線を受け付けることの一部に、手動交換の機能が残っているが、以前は、手動交換が行われていた。これに対する言葉として、自動交換が使われた。

◆    自動車用電線 : 自動車用電線は、自動車の始動、充電、照明などのための、低圧電線と、エンジンの点火装置に用いられる高圧電線とがある。どちらも、振動、高温、低温かつ、機械油や風雨にさらされるなどの悪条件に耐えるようになっている。自動車用配線は、それを使用する自動車の種類と形式とに応じて、配線に便利なように組み立てた、自動車組配線が使われている。自動車組配線は、使用場所によって、ワイヤハーネス、ワイヤリング、バッテリケーブルなどと呼ばれている。

◆    自動制御 : 自動制御は、制御を、自動的に行うことである。制御とは、着目している制御対象が、予め与えられた望ましい状態になるように、適当な操作加えることである。自動制御は、そのやり方によって、シーケンス制御フィードバック制御の 2 種類がある。また、制御対象の分野によって、機械制御プロセス制御などに分けられる。

◆    自動制御装置 : 自動制御装置は、自動制御を行う装置である。自動制御が、フィードバック制御シーケンス制御との 2 種類があるので、自動制御装置も、フィードバック制御装置(調節計)と、シーケンス制御装置とがある。両方の制御を総合的に行うものもある(たとえば、分散形計装システム)。

◆    自動制御理論 : 自動制御理論は、自動制御の基礎となる理論であり、フィードバック制御を対象とした理論である。その内容は、フィルタの理論と共通性が高い(フィードバック制御は、一種のフィルタとも、考えられる)。その後、現代制御理論が生まれ、それまでの制御理論は、古典制御理論と呼ばれるようになった。しかし、現代制御理論は、古典制御理論に取って変わる性質のものではなく、目的用途によって、使い分けられる性質のものである。

◆    自動ローラ形傾斜計 : 自動ローラ形傾斜計は、土木、建築などの掘削、盛り土工事における山留め壁、または地中に設置された計測管の中に挿入して、傾斜を測定する装置である。

◆    シフト JIS : シフト JIS は、シフト JIS 漢字コードの略であって、JIS 漢字コードを、シフト(移動)させたものである。パソコンで使用されているコードである。

◆    時分割多重化 : 時分割多重化は、多重化の一種である。多重化は、複数のデータを、1 回線で、同時に送ることである。時分割多重化は、十分に高速なデータ回線を、複数のチャンネル(タイムスロット)に分割し、その各チャンネルごとに、異なったデータを送ることによって、多重化する方式である。

◆    シミュレーション : シミュレーションは、模擬実験のことであり、通常は、コンピュータによる模擬実験のことである。最近では、コンピュータが高性能化しているので、複雑なシステムを、短時間でシミュレートすることができる。各種のシステムをシミュレートするシミュレーションソフトウェアがある。たとえば、回路シミュレーションは、実際回路を組むことなく、いろいろな回路の回路動作を調べることができる。

◆    事務 : 事務は、オフィスワークのことで、定形的な作業が多い。このため、最近では、事務作業のコンピュータ化がはかられている。

◆    指紋認証キー : 指紋認証キーは、予め本人の指紋を登録しておいて、本人が、キーの所定部分に指をかざすことによって、その指紋総合して、本人であることを認証するキーである。指紋を照合して、本人を識別するするので、信頼性が高いとされている。しかし、本人の指紋を模した偽物が認証されてしまう恐れがある。指紋認証キーよりも、さらに信頼性の高い方式として、の虹彩を使用した認証キーがある。

◆    ジャイロ : ジャイロは、ジャイロスコープの略であって、物体に働く角速度を検出する計測器である。ジャイロスコープには、機械式(回転形(こまを使用したもの)、振動形(回転の代わりに棒やリングの振動を使用したもの))、流体式(ガス形)、光学式(光ファイバジャイロ、リングレーザジャイロ)がある。

◆    ジャイロセンサー : ジャイロセンサーは、角速度を検出するセンサーである。

◆    遮音 : 遮音 は、音を遮ることである。防音は音を防ぐことであり、ほぼ同義であるが、遮音の方が、完全にと言う意味が強い。遮音の目的は、内部の音を外部に出さないことと、外部からの音を内部に入れないこととがあり、両方共に、必要なこともある。遮音は、遮音すべき壁や天井に、遮音材を使用することによって得られる。

◆    視野角 : 視野角は、ディスプレイにおいて、画面の正面から視点を上下左右に移動したときに、画面が見える範囲の角度のことである。とくに、液晶ディスプレイで、視野角が問題になる。ただし、液晶パネルも改良されており、最近では、CRT ディスプレイに匹敵するものも多い。

◆    弱電 : 弱電は、電子回路または電子技術のことである。以前は、電子回路の電源は、DC 5 V 程度が用いられたために、弱電と呼ばれた。一般の電気回路(AC 100 V 以上)は、強電と呼んだ。

◆    遮光 : 遮光は、光を遮ることである。光を通さない物質は多くあり、遮光は簡単にできる。これに対して、電気の絶縁体は、電波を通す。したがって、電気のノイズ対策は、簡単ではない。このことは、光ファイバ伝送が、電気信号を使用するよりも、ノイズに強い理由の一つである。

◆    車載情報端末 : 車載情報端末は、車に搭載する情報端末で、車の運転を支援するもの(たとえばカーナビ)、エンターテイメント機器(たとえば車載オーディオ)などがある。これらの車載情報端末は、統合化され、通信機能を持たせる傾向にある。これを、テレマティクスという。ただし、テレマティクスは、車全体のインテリジェント化を図る ITS とは異なる。テレマティクスは、カーナビや電子メールの送受信のほか、テレマティクスアプリケーションサーバと呼ばれる装置で、車の状況を外部からモニターし、事故、故障に伴う、ロードサービスの手配、運転者の自宅や保険会社へのメール連絡などを、自動的に行うことが、できる。ITS は、安全で快適な交通を目指して、人と車と道路とを一体と構築する、新しい高度道路交通システムである。

◆    写真 : 写真は、物体からの光を、カメラのレンズで集めて、フィルム、乾板などに結像させ、これを現像して陰画とし、印画紙などに焼き付けて陽画を作ったものである。ただし、ディジタルカメラは、フィルムなどを使用しないで、CCD 素子CMOS イメージセンサを使用する。

◆    写真画像 : 写真画像は、写真の画像である。写真画像の品質は、第一が解像度である。必要な部分にピントが合っている必要がある。第 2 が、色とその鮮明度である。用紙の光沢は、目的用途によって異なる。

◆    車速パルス信号 : 車速パルス信号は、車の車速センサから出力されるパルス信号である。カーナビゲーションは、この車速パルス信号を利用している。

◆    遮断周波数 : 遮断周波数は、カットオフ周波数ともいい、フィルタや増幅器などにおいて、信号の通過域と、阻止域との境界となる周波数(f)のことである。1 次系(時定数 = T)においては、f = 1/(2 π T) が遮断周波数である。

◆    社内規格 : 社内規格は、各企業における規格である。社内規格は、国際規格(ISO、IEC など)、国家規格(JIS など)、各種の団体規格(業界規格)に基づいて、各企業の特殊性を勘案して作成される。

◆    シャノンの定理 : シャノンの定理は、ここでは、標本化定理(サンプリング定理)のことである。標本化定理は、「伝送すべき情報の最高周波数が f であるとき、少なくとも 2f の周波数で標本化すれば、元の情報を失わないで、伝送することができる」ということである。

◆    遮蔽 : 遮蔽は、さえぎりおおうことであるが、ここでは、電磁的なシールドのことである。磁気シールドは、磁性体で覆うことによって、内部と外部とを磁気的に遮蔽する。静電遮蔽は、電気の導体で覆うか、または、グラウンドされた電気の導体で遮ることによって、電界を遮蔽する。高周波に対しては、電気の導体は、電気、磁気両方の遮蔽となる。

◆    遮蔽室 : 遮蔽室は、シールドルームなどともいい、外界の影響を遮蔽した部屋である。通常は、単に遮蔽室というと、電磁的(電波の)遮蔽である。天井や壁面からの電磁波の反射を無くし、床からは反射させて、地表を模擬したものが多い。

◆    ジャンク : ジャンクは、正常に使用できないガラクタのことである。中には、掘り出し物もある。秋葉原などの電気街には、ジャンク専門の店がある。

◆    シャンデリア : シャンデリアは、複数のランプを使用した、華やかな雰囲気を作り出す、装飾的な照明器具のことである。

◆    シャントレギュレータ : シャントレギュレータは、電源電圧制御する IC あって、制御すべき電源直列抵抗を挿入し、シャントレギュレータを負荷並列に設置する。

◆    周囲温度 : 周囲温度は、電気または電子の素子や機器を設置する場所の周囲温度である。素子や機器の信頼性(たとえば故障率)は、周囲温度が大きく影響し、周囲温度が高いほど、故障率が大きくなる。周囲温度には、標準の周囲温度がある。物理では、標準周囲温度は、15 ℃であるが、工学では、20 ℃ を使用する。

◆    縦横比(テレビの) : テレビ縦横比は、アスペクト比ともいい、テレビ画面の横と縦との比率のことである。従来のテレビの縦横比は、4 : 3 であるが、ハイビジョンやディジタルテレビでは、16 : 9 である。

◆    周期(交流の) : 交流周期は、定期的に同じことが繰り返される事象において、任意のある時点の状態に、一度循環して戻るまでの時間のことである。

◆    周期(周期律表の) : 周期律表は、周期表または元素周期律表ともいい、元素を周期律に従って配列した表である。元素は、その原子番号の順に並べると、周期的に似た性質が現れる。これを周期律表の周期という。

◆    周期(パルス波形の) : パルス波形周期は、繰り返し周期ともいい、一定時間ごとに繰り返される波形の、ある時点の状態に、一度循環して戻るまでの時間である。

◆    住基カード : 住基カードは、住民基本台帳カードの略称であって、住所地の市区町村および特別区が発行するカードである。金融機関のキャッシュカードと同じ大きさで、IC チップを内蔵してる。住基ネットで使われる領域と、その他の領域とに分かれ、住基ネットの領域は、住民票コードとパスワードだけである。それ以外の領域は、各市区町村が独自に使用している。

◆    住基台帳 : 住基台帳は、住民基本台帳の略称である。市区町村および特別区が、住民の居住関係の公証、選挙人名簿の登録、その他住民に関する記録をするために整備した台帳である。

◆    住基台帳ネットワークシステム : 住基台帳ネットワークシステムは、市区町村が行う行政の基盤となっている住民基本台帳を、ネットワーク化したものである。本人確認情報(氏名、生年月日、性別、住所の 4 情報と、住民票コードおよびその変更情報)によって、本人確認が可能である全国共通のシステムである。

◆    住基ネット : 住基ネットは、住基台帳ネットワークシステムの略であって、市区町村が行う行政の基盤となっている住民基本台帳を、ネットワーク化したものである。本人確認情報(氏名、生年月日、性別、住所の 4 情報と、住民票コードおよびその変更情報)によって、本人確認が可能である全国共通のシステムである。

◆    周期律表(元素の) : 元素周期律表は、元素を、その周期律に従って配列した表である。元素は、その原子番号の順に並べると、周期的に似た性質が現れる。これを周期律という。

◆    集光器 : 集光器は、コンデンサともいい、光を集めるための機器、装置である。小は虫眼鏡によるものから、目的用途によって、いろいろな集光器がある。ここでは、地下室の採光のために、屋上に設けた反射鏡による、集光器である。

◆    重厚長大 : 重厚長大は、軽薄短小に対する言葉である。戦後の高度成長時代において、その主役をつとめた鉄鋼、化学などの重化学工業を、その後の産業発展の中心となった、電子産業などの軽薄短小に対比させて、呼んだ名前である。

◆    集積回路 : 集積回路は、IC ともいい、特定の機能を持つ電子回路を、一つの小形のパッケージに収めた半導体素子である。

◆    集積度 : 集積度は、一つの IC に集積される素子の、集積の程度を示す値であろ。IC の集積度に付いては、ムーアの法則がある。法則と名が付いているが、実態は予言である。ムーアの法則は、「半導体 チップの集積度は、およそ 18 ヶ月で 2 倍になる」というものである。最近までは、このペースが続いてきたが、最近、頭打ちになっている。

◆    臭素 : 臭素は、原子記号 Br、原子番号 35 の元素であって、赤褐色の液体で、塩素に似た刺激臭がある。臭素の化合物で、最も知られているのは、写真の感光剤に使う、臭化銀である。

◆    渋滞 : 渋滞は、滞ることであるが、ここでは、道路の渋滞である。渋滞の根本的な対策は、道路の整備であるが、次善の策として、交通需要マネージメントがある。交通需要マネージメントは、出勤時間の調整、公共交通機関の利用、相乗り通勤などにより、交通量を減らす取り組みである。また、カーナビゲーションシステム(カーナビ)は、渋滞緩和にも有効である。

◆    住宅 : 住宅は、人が住むための家のことである。住宅は、江戸時代には、6 畳と 8 畳の 2 間が標準であった。戦中までは、木造の一戸建てが多かった。この住宅は、日本の高温多湿の夏をしのぐために、開放的な構造で、その代わり、冬は寒かった。戦後、公団住宅は、鉄筋コンクリート造りの集合住宅になった。公団住宅は、DK、LDK などの間取りや、システムキッチンを普及させた。

◆    終端 : 終端は、伝送路(電線)の端に、信号反射を防止するための抵抗を接続することである。

◆    終端する : 終端する は、終端のために伝送路の端に、抵抗を接続することである。

◆    終端抵抗 : 終端抵抗は、終端するために、伝送路の端に設けた抵抗のことである。

◆    絨毯 : 絨毯は、厚い毛織物の一種であって、生地の縦糸横糸のほかに、けば状または、わな状となる毛を使用した織物である。無地のものもあるが、多くは模様が入っている。現在では、主に床の敷物に用いるが、以前は、テーブル掛けやカバーなどにも使用した。

◆    集中形システム : 集中形システムは、分散形システムに対する言葉であって、中央にメインとなるコンピュータ(メインフレーム)を設ける方式である。集中形システムでは、当初は、コンピュータで処理するデータやプログラムは、それぞれのユーザーが、持ち寄って処理を行っていた。しかし現在の集中形システムでは、処理はメインコンピュータで処理するが、ユーザーは、オンラインでメンコンピュータに接続された端末機を使用して、それぞれの場所から利用する。すなわち処理は集中であるが、ユーザーにとっては、分散形システムと同じである。

◆    集中系 : 集中系は、集中定数系ともいい、インダクタコンデンサ抵抗などの素子で構成されるシステムである。分布系(分布定数系)のシステムは、まともに解くと、偏微分方程式になる。これに対して、集中系は、連立常微分方程式で表される。

◆    集中処理 : 集中処理は、ここでは、ネットワークの集中処理である。集中処理では、中央にメインフレームを置いて、メインフレームで集中して処理を行う。メインフレームには、ネットワークを介して、多数の端末機が接続され、ユーザーは、端末機からメインフレームを利用する。

◆    集中制御 : 集中制御は、ここでは、ネットワークにおける制御方式であって、中央制御ともいう。たとえば、電話システムでは、中央に交換機があって、交換機がネットワークを制御する。このような制御方式を、集中制御という。

◆    集中定数系 : 集中定数系は、集中系ともいい、インダクタコンデンサ抵抗などの素子で構成されるシステムである。分布系(分布定数系)のシステムは、まともに解くと、偏微分方程式になる。これに対して、集中系は、連立常微分方程式で表される。

◆    充電(コンデンサの) : コンデンサ充電は、直流を印加したときは、最初に大きな突入電流が流れ、以降、時間と共に、指数関数で、電流が減ってゆく。突入電流を軽減するためには、充電時の、直列抵抗を大きくする必要がある。突入電流防止回路は、電源をオンしたときに、抵抗として働き、定常時は、ショート状態になる回路である。なお、コンデンサは、交流に対しては、そのサイクルごとに、充電と放電を繰り返すので、定常的に電流が流れ、そのインピーダンスは、加える信号の周波数に反比例する。従って周波数が高いほど、電流は多く流れる。直流に対しては、始めに充電電流が流れるだけで、定常的には流れない。すなわち、コンデンサは、直流阻止の機能がある。理想的なコンデンサでは、電力を消費しない。

◆    充電(電池の) : 電池充電は、電池の種類によって、可能なものと、充電してはならない ものとがある。充電可能な電池を 2 次電池(たとえばリチウムイオン電池)、充電してはならない電池を 1 次電池(たとえばアルカリ乾電池)という。2 次電池は、放電し過ぎる過放電、充電しすぎる過充電を避ける必要がある。

◆    充電器 : 充電器は、充電可能な 2 次電池を充電する器具である。過充電などの事故を防ぐために、使用する電池の機種に合わせた、専用の充電器を使用する必要がある。専用の充電器には、通常、過充電防止回路が内蔵されている。 1 次電池用の充電器と称するものも市販されているが、 1 次電池を充電することは、危険である。

◆    充電特性(電池の) : 電池の充電特性は、充電式の 2 次電池を充電するときの特性である。充電に伴う電池電圧の特性の他に、充電に伴う温度上昇を示す温度特性と、充電に伴うガス発生による名部ガス圧特性とがある。

◆    受動フィルタ : 受動フィルタは、パッシブフィルタともいい、抵抗リアクタンスだけで作ったフィルタであって、増幅器などのアクティブ回路を含まないフィルタである。

◆    集熱器 : 集熱器は、を集める機器であり、ここでは、太陽光の熱を吸収して集め、高温を作る装置のことである。一種の省エネ機器である。

◆    周波数(交流の) : 交流は、周期的に、電気の流れる方向が変わる、電気の流れである。交流の、1 秒間に流れる方向が変化する回数を、周波数と言う。周波数の単位は、Hz (ヘルツ)である。周波数は、周期を T、角速度を ω とすれば、f = (1/T) = ω/(2π) である。正弦波交流の波形は、その振幅を A、位相を φ 時間を t とすれば、A sin(ωt + φ) である。交流が、正弦波形でなく、任意波形の繰り返しであるときは、その波形は、複数の互いに周波数が異なる正弦波形の和となる。その中で、最も低い周波数のものを、基本波という。基本波以外のものの周波数は、基本波の整数倍となる。これを、高調波という。

◆    周波数(パルス波形の) : パルス波形周波数は、そのパルス波形が、ある一定の時間中に繰り返されるとき、その繰り返しの回数のことであり、周期の逆数である。

◆    周波数応答 : 周波数応答は、周波数特性ともいう。ある要素に、正弦波形を入力すると、その出力が定常状態になったとき、出力も正弦波形なる。定常状態における、入力と出力の正弦波形の振幅比と、位相差とを、入力の正弦波形の周波数によってプロットしたものを、その要素の周波数応答という。周波数応答は、測定に手間がかかるが、要素の細かな特性を表すことができる。

◆    周波数帯域 : 周波数帯域は、バンド幅ともいい、ある特定の周波数の範囲のことである。フィルタにおいては、信号を通過させる周波数帯域を 通過域、信号を阻止する周波数帯域を 阻止域という。周波数帯域は、通常は、通過域の意味で使用する。この意味での信号の周波数帯域は、広いほど、高速なデータ伝送が可能なので、伝送速度と同じ意味で使われることも多い。

◆    周波数多重化 : 周波数多重化は、異なった周波数信号が、フィルタによって分離できることを利用した多重化である。有線、無線を問わず、広く利用されている技術である。

◆    周波数電圧変換器 : 周波数電圧変換器は、F/V 変換器、F/V 変換形 DA コンバータなどともいい、周波数を電圧に変換する変換器である。正弦波形の周波数の変換器と、パルス波形の周波数の変換器とがある。

◆    周波数伝達関数 : 周波数伝達関数は、伝達関数の、ラプラス変換子 s を、jω に置き換えたもののことである。ここで、j は虚数(√-1)、ω は角速度である。周波数伝達関数は、要素のインピーダンスを意味する。すなわち、要素の伝達関数を求め、その s を jω と置き変えることによって、そのインピーダンスを求めることができる。

◆    周波数特性 : 周波数特性は、周波数応答ともいう。ある要素に、正弦波形を入力すると、その出力が定常状態になったとき、出力も正弦波形なる。定常状態における、入力と出力の正弦波形の振幅比と、位相差とを、入力の正弦波形の周波数によってプロットしたものを、その要素の周波数特性という。周波数特性は、測定に手間がかかるが、要素の細かな特性を表すことができる。

◆    周波数分割多重化 : 周波数分割多重化は、異なった周波数信号が、フィルタによって分離できることを利用した多重化である。有線、無線を問わず、広く利用されている技術である。

◆    周波数変調 : 周波数変調は、変調の一種であって、情報を、搬送波周波数の変化によって伝達する変調方式である。アナログ信号の変調を FM、ディジタル信号の変調を FSK という。周波数変調は、振幅変調(AM、ASK)よりも特性が優れている。FM ラジオ放送、業務無線などに広く利用されている。

◆    周辺機器(パソコンの) : パソコン周辺機器は、パソコン本体に内蔵されているタイプ(たとえば HDD、ハードディスクドライブ)と、外付けの機器(たとえば プリンタ)とがある。このほかで、ほとんどのパソコンに付属してるのは、CDROM ドライブまたは、その上位互換のCDR-W などである。

◆    周辺装置(コンピュータの) : コンピュータ周辺装置は、人間とのインターフェース(たとえば マウス、キーボード、ディスプレイ)、入力装置(たとえば CD-ROM ドライブ)、出力装置(たとえば プリンタ)、入出力装置(たとえば 磁気ディスク)がある。

◆    住民基本台帳 住民基本台帳は、住基台帳とも略し、市区町村および特別区が、住民の居住関係の公証、選挙人名簿の登録、その他住民に関する記録をするために整備した台帳である。

◆    住民票 住民票は、市区町村および特別区が作成した、住民に関する記録である。各市町村ごとに住民基本台帳にまとめられており、現住所の証明、選挙人の登録、人口の調査などに利用されている。

◆    修理 修理は、壊れたところや悪いところを直すことであるが、ここでは、信頼性用語としての修理である。故障したら修理を行う系においては、信頼性の評価として、アベイラビリティ(可用性)を使用する。目的用途によって、各種のアベイラビリティがあるが、その一つに、固有アベイラビリティがある。故障から次の故障までの期間の平均値を MTBF、修理時間の平均値を MTTR とすれば、固有アベイラビリティ = (MTBF)/(MTBF + MTTR) である。

◆    修理時間 修理時間は、あるシステムにおける、修理に要する時間の平均値である。故障したら修理を行う系においては、信頼性の評価として、アベイラビリティ(可用性)を使用する。目的用途によって、各種のアベイラビリティがあるが、その一つに、固有アベイラビリティがある。故障から次の故障までの期間の平均値を MTBF、修理時間の平均値を MTTR とすれば、固有アベイラビリティ = (MTBF)/(MTBF + MTTR) である。

◆    重力 重力は、空中で物を離したときに下に落ちる、その力であって、地球の引力と、地球が自転していることによる遠心力との合成である。重力の大きさは、加速度で表わされ、地球上の重力の値は、およそ、980 Gal で、赤道上と、極とでは、遠心力の差で、およそ 0.5 % 異なる。Gal は加速度の単位で、1 Gal = 1 cm/sec2 である。

◆    主記憶装置 主記憶装置は、コンピュータメモリの一種であって、メインメモリとも言う。主記憶装置は、コンピュータの CPU が直接読み書きできる RAM と呼ばれるメモリで、高速である。ただし、RAM は、電源を切ると内容が失われる。このため、コンピュータには、ハードディスクなどの、電源を切っても内容が保持される外部記憶装置(補助メモリ)がある。プログラムやそのデータは、外部記憶装置に格納されており、必要なプログラムやデータは、実際に使用するとき、主記憶装置に読み出して使用する。

◆    受光素子 受光素子は、光を受けて、その光を電気に変換する素子である。たとえば、フォトダイオードは、受けた光の量に比例して、電流を発生する。

◆    受光体 受光体は、光を受ける物体である。光を受けた受光体は、通常の物体であれば、受けた光の一部を吸収または透過し、残りを反射する。反射がゼロの物体を、黒体という。また、反射する光に、周波数特性があり、それが可視光線の範囲を含むときは、その受光体は、色がある。受光体が、蛍光体であるときは、発光体から受けたエネルギーを、その蛍光体に、固有な波長の光に変換して発光する。

◆    出退管理 出退管理は、事業所や特定の場所などにおいて、人の出入りを管理することである。目的用途に応じて、いろいろな種類、レベルの出退管理がある。タイムカードによる時間管理は、最も普通の出退管理である。本人確認も、出退管理の一種である。簡単には、身分証明書の提示を求めるものから、本人の身体的特徴(たとえば、指紋、眼の虹彩のパターン)を照合確認するものなどがある。

◆    出力 出力は、入力に対する言葉であって、何らかの対象から出るのことであるが、力に限らず、信号などについても、入ってくるものは入力、出てゆくものは出力という。

◆    出力インピーダンス 出力インピーダンスは、ある回路を、その出力側から見た、インピーダンスのことである。この回路の出力に、負荷を接続すると、その回路に存在する起電力は、その回路の出力インピーダンスと、負荷のインピーダンスとで、分圧されて、出力される。

◆    出力装置 出力装置は、出力を行う装置のことであるが、ここでは、コンピュータの出力装置である。コンピュータの出力装置は、(直接)人間に対する出力装置(たとえばディスプレイ)とその他の出力装置(たとえばモデム)とに分けられる。

◆    出力抵抗 出力抵抗は、ある回路を、その出力側から見た、抵抗のことである。厳密には、純抵抗ではなく、リアクタンスを含む、インピーダンスであることが多い。しかし、近似的に抵抗とみなされる場合は、出力抵抗と呼ぶことが多い。

◆    手動交換 手動交換は、人手による電話の交換である。現在では、電話の交換は、外線の受付を除いては、ほとんどが自動化されているが、以前は電話交換手による、手動交換であった。

◆    自由振動 自由振動は、強制振動の逆であって、外力を加えないとき、または加えていた外力を取り去った後の振動のことである。これに対して、外部から力を加えることによって振動しているものを、強制振動という。

◆    自由電子 自由電子は、物質内を自由に動き回ることができる電子のことである。電流は、自由電子の流れである。銅などの金属は、電子を放出しやすいので、金属結晶の内部では、この放出された電子が、金属中を自由に動き回ることができる。電子は、負に帯電しているので、電流の向きと、電子の流れの方向とは、逆である。

◆    ジューサー ジューサーは、果物や野菜をしぼって、しぼり汁としぼりかすとに分ける、調理器具である。含水量の多いもに適しており、含水量の少ないもの(たとえばバナナ)には使えない。似たものに、ミキサーがある。ミキサーは、容器に投入したものを細かく刻み かき混ぜるので、含水量の少ないものにも、使用できる。

◆    ジューサーミキサー ジューサーミキサーは、ジューサーミキサーの機能を兼ねる製品である。ジューサーは、果物や野菜をしぼって、しぼり汁としぼりかすとに分ける。ミキサーは食品を粉砕する。

◆    ジュース ジュースは、汁、液のことであるが、通常は果物や野菜の搾り汁の意味で使用する。本来は、果物や野菜が、100 % でなければ、ジュースではなく、ドリンクである。しかし、日本では、果汁 0 % のものであっても、ジュースと呼んでいる。

◆    重力加速度 重力加速度は、地球の重力によって、物体が上から下に落ちるときの加速度で、記号 G で表され、約 9.8 m/s2 である。

◆    手動制御 手動制御は、制御の方法の一つであって、「制御の目的を達成するために、人の操作を必要とする制御」である。これに対して、自動制御がある。自動制御は、「制御の目的を達成するために、人の手を借りないで動作する制御」である。現在では、自動制御が発達し、手動制御を必要としないシステムが多くなっている。しかし、平常時には、手動制御を必要としない、自動化が進んだシステムであっても、異常時には、人による判断と操作とを必要とする場合が多い。

◆    手動操作 手動操作は、人手によって行う操作であるが、ここでは、自動制御用のコントローラを手動操作のモードで操作することである。コントローラは、コントローラの始動時、故障時、その他の異常時などに、制御対象を、手動で制御することができるようになっている場合がある。この場合、手動操作と自動制御とを、相互に切り換える、切り替えスイッチを設け、かつ、その切り換えが円滑に行われるようにする機構を設けている。

◆    シュミットトリガ シュミットトリガは、入力に対して、上限値と、下限値との 2 つのスレッショルド電圧を持つ素子であって、次のように動作する素子である。「入力信号が上限値を下から上に超えたとき、出力値がハイからローに変化する」。その後、「入力値が上限値を下回っても、入力値が下限値を上回っているときは、出力値はローのままで、変化しない」。「入力信号が下限値を上から下に超えたとき、出力値がローからハイに変化する」。その後、「入力値が下限値を上回っても、入力値が上限値を下回っている間は、出力値は、ハイのままで、変化しない」。

◆    寿命 寿命は、いのちのことであるが、生物以外のものにも、寿命を考えることができる。このとき、寿命を考えているシステムによって、寿命のタイプが異なる。第 1 は、使用を開始した当初に故障が多く、その後安定するタイプであって、これを初期故障という。多くのものでみられる故障である。初期故障は、やむをえないものであるが、これを避けるためには、本使用に先立って、一定時間使用しておく方法がある。たとえば、ならし運転がこれに当たる。 第 2 は、ほぼ一定の寿命を有するタイプであって、ばらつきはあるが、ほぼ一定の使用時間または、動作回数によって、寿命が尽きるタイプである。たとえばリレーはこれに属する。このタイプの故障は、一定時間または一定回数使用したら取替えを行うことである。第 3 は、ランダムに故障するタイプであって、このタイプに対しては、適切な予防保全の方法が無く、故障したらその都度取替えを行うことになる。一般的な電子部品は、このタイプに属する。いわゆる、信頼性理論は、このランダム故障を前提としたものが多い。したがって、他のタイプに故障には適用できないことがある。

◆    ジュール(仕事の単位) ジュールは、仕事(エネルギー熱量電力量)の単位であって、国際単位系の組立単位に属し、記号は J である。1 ジュール = 1 ニュートン・メートル である。

◆    ジュール熱 ジュール熱は、電気の導体電流を流したときに、その抵抗によって発生するのことである。すなわち、電子が導体中を流れるとき、導体中の原子分子とぶつかり、原子や分子を振動させる。原子や分子の振動は熱である。ジュール熱を E [ J : ジュール]、流れる電流を I [ A : アンペア]、導体の両端の電圧を V [ V : ボルト] とすれば、E = V ∫I dt  である。

◆    ジュールの法則 ジュールの法則は、導体を流れる電流(I)による導体の発熱量を H、導体の抵抗を R とすれば、次の式で表される。 H = R I2

◆    手話 手話は、ある事柄の意味や内容を、表情や身振り動作、手の動きなどによって表現する、映像性の高い身振り言語である。手話は、聴覚障害者にとって大切なコミュニケーションの手段である。

◆    瞬間停電 瞬間停電は、瞬停(瞬断)とも略し、人間には感じないぐらいの、瞬間的な停電のことである。しかし、パソコンなどのコンピュータを使っていると、その動作が異常になったり、ハードディスクの内容が破壊されたるする恐れがある。対策として、UPS を使用する。UPS は、無停電電源装置とも呼ばれ、商用電源の瞬間停電に対応する装置である。UPS は、バッテリを有し、常時は、バッテリを充電しており、停電時には、バッテリの直流電源を交流に変換して供給する装置である。ただし、通常は、UPS は、数分程度の短時間の停電に対応する容量のものを使用する。したがって、停電時に、安全に装置を停止させる用途のものである。一般家庭で使用するパソコンでは、ほとんど、瞬間停電対策を取っていない。現在、日本の商用電源は、家庭用パソコンにとっては、十分高い信頼性を持っている。

◆    瞬時値(交流の) 交流瞬時値は、時々刻々変化する交流の電圧値や電流値などの、ある特定の時刻(t)における瞬間的な値のことである。正弦波交流の瞬時値は、正弦波の振幅を A、角速度を ω、位相を φ とすれば、A sin(ωt + φ) で表される。

◆    純水 純水は、ピュアウオーターともいい、純粋な混じり気の無い水(H2O)のことである。私たちが日常使っている水は、常水といい、ミネラルなどの成分を含んでいる。水が美味しいのは、このミネラルのためである。純水は、試験、実験、薬用などに使用される。

◆    瞬停 瞬停は、瞬間停電の略であって、人間には感じないぐらいの、瞬間的な停電のことである。しかし、パソコンなどのコンピュータを使っていると、その動作が異常になったり、ハードディスクの内容が破壊されたるする恐れがある。対策として、UPS を使用する。UPS は、無停電電源装置とも呼ばれ、商用電源の瞬間停電に対応する装置である。UPS は、バッテリを有し、常時は、バッテリを充電しており、停電時には、バッテリの直流電源を交流に変換して供給する装置である。ただし、通常は、UPS は、数分程度の短時間の停電に対応する容量のものを使用する。したがって、停電時に、安全に装置を停止させる用途のものである。一般家庭で使用するパソコンでは、ほとんど、瞬間停電対策を取っていない。現在、日本の商用電源は、家庭用パソコンにとっては、十分高い信頼性を持っている。

◆    順序制御 順序制御は、シーケンス制御における、基本的な制御方式の一つであり、予め定められた順序で機器を動作させる制御である。シーケンス制御の基本制御方式は、このほかに、条件制御時限制御計数制御がある。

◆    順序番号(HDLC の) HDLC 順序番号は、HDLC の情報フレームの送信時に、そのフレームの送信順に、各フレームに付ける、番号である。HDLC では、この順序番号によって、フレームの抜けや重複をチェックし、制御するので、正しい送受信が保証される。

◆    順序番号(TCP の) TCP 順序番号は、シーケンス番号ともいい、TCP/IP における、TCP のパケット送信順に、各パケットにつける番号である。順序番号によって、受信パケットの、順序の狂い、抜け、重複をチェックして、信頼性の高い通信が可能である。

◆    順序論理 順序論理は、過去の状態が、現在に影響を及ぼす論理である。このためには、過去の状態を記憶しておくことが必要である。すなわち、順序論理は、記憶機能を持つ。基本的な順序論理回路が、フリップフロップである。フリップフロップの基本は、セットリセットフリップフロップ(RS FF)である。実際に多く使われているのは、D フリップフロップ(D FF)である。

◆    純粋形ファイル交換ソフトウェア 純粋形ファイル交換ソフトウェアは、ファイル交換ソフトの一種であって、情報を管理するサーバが無く、全ての情報が、バケツリレー式に、ユーザーの間を流通する方式である。

◆    順バイアス(ダイオードの) ダイオード順バイアスは、ダイオードの p 形半導体側から n 形半導体の方向に電圧を掛けることである。順バイアスを掛けると、ダイオードに電流が流れる。これを、順方向電流という。

◆    順方向電圧(ダイオードの) ダイオード順方向電圧は、ダイオードの p 形半導体側から n 形半導体の方向に電圧を掛けることである。順方向電圧を掛けると、ダイオードに電流が流れる。これを、順方向電流という。

◆    順方向電流(ダイオードの) ダイオードの順方向電流は、ダイオードの p 形半導体側から n 形半導体の方向に電圧を掛けたときに、ダイオードに流れる電流である。

◆    ジェットコースター ジェットコースターは、遊園地にある乗り物の一種であり、スリルがあることを特徴とする。急勾配の高所から、レールの上を滑走し、その速度を利用して、起伏曲折のあるレールを疾走する豆汽車である。

◆    ジェット水流式電動歯ブラシ ジェット水流式電動歯ブラシは、電動歯ブラシの一種であって、ジェット水流を歯に吹き付けて歯をきれいにする。

◆    シェアードハブ シェアードハブは、LAN 用のハブの一種であって、ある一つのホストから受信したデータを、そのままま、全ての端末に送る方式のハブである。最も単純なハブであるが、パケットが輻輳すると、パケットの衝突が増え、伝送効率が低下する。これを解決するのが、スイッチングハブである。スイッチングハブでは、端末から送られてきたパケットの送り先アドレスを調べて、その端末だけにパケットを送る。したがって、やり取りする端末が互いに異なるときは、同時に複数のペア間で送受信が可能である。

◆    ジェネレータ ジェネレータは、発電機ともいい、電磁誘導を利用して、機械的エネルギを、電気エネルギに変換する機械である。燃料電池は、電磁誘導の利用ではないが、広義の発電機である。自転車やオートバイ用のジェネレータは、オルタネータまたはダイナモと呼んでいる。

◆    シェーバー シェーバーは、理髪師、髭剃り道具の意味もあるが、電気かみそりを意味することが多い。シェーバーは、男性用と女性用とがある。男性用は、髭剃り専用が多いが、女性用は、ヘッド交換によって、多くの部位を剃れるものが多い。

◆    省エネ 省エネは、省エネルギーの略称である。

◆    省エネルギ 省エネルギは、同じ社会的、経済的効果を、より少ないエネルギで得られるようにすることである。地球環境問題、とくに地球温暖化への対策として、省エネルギは、極めて重要な問題となっている。省エネルギは、単なる精神論でなく、機器の効率アップなどの技術開発が重要である。たとえば、エアコンの年間消費電力は、1995 年の 1499 kWh から、1997 年 1170 kWh、1999 年 1053 kWh と減少している。

◆    昇華 昇華は、相転移の一種である。相は、気体の気相、液体の液相、固体の固相の 3 つの相がある。通常の相転移は、気相と液相との相互間、および、液相と固相との相互間である。これに対して、固相と気相との間で、直接相転移するのを昇華という。

◆    障害 障害は、妨げのことであるが、心身障害の意味で使用することも多い。

◆    障害者 障害者は、体や精神に、なんらかのハイディキャップを持っている人のことである。

◆    昇華形プリンタ 昇華形プリンタは、熱転写プリンタの一種であって、固形インクを塗布したインクリボンに、印字ヘッドで熱を加えてインクを昇華させ、ポリエステル系の樹脂でコーティングした専用の用紙に、付着させる、プリンタである。加える熱を制御することによって、印字の濃度を細かく変化させることができるので、写真のような、連続階調の表現が可能である。カラー写真用の、ハガキサイズの家庭用のプリンタがある。業務用として使われる、大形・高価なものもある。

◆    消火活動 消火活動は、火災の火を消す活動である。この直接の消火活動には、直接火炎に対する放水の他に、この放水を支援して、水を補給する作業がある。火災の種類によっては、化学消火剤噴霧、泡消化剤放射が、必要になる。はしご自動車が必要な場合もある。また、付帯して、人命救助活動が必要なことも多い。

◆    蒸気 蒸気は、広義には、液体蒸発して気体になったものであるが、通常は水蒸気を意味する。蒸気は、源と、動力源の両方に用いられてきたが、現在では、動力源としては、主に電気が使われいる。熱源としても、電気が多くなっているが、蒸気ならではの用途も多い。このため、多くの工場には、ボイラが設置されている。

◆    蒸気機関 蒸気機関は、蒸気圧力機械的エネルギに変換するもので、原動機の一種である。蒸気機関は、ワットの発明とされているが、ワット以前にも、いくつかの蒸気機関があった。これらは、いずれも、蒸気を冷却、凝縮させて、その負圧を利用するものであった。このため、加熱と冷却とを交互に繰り返すので、熱効率が著しく低かった。ワットの蒸気機関は、この意味でも画期的なものであった。

◆    小規模集積回路 小規模集積回路は、SSI と略し、素子数が 100 以下の IC を言う。ただし、現在では、IC を集積度で分類することは、少なくなっている。

◆    常水 常水は、日本薬局方で規定している水の規格の一種である。水質は水道水と、ほぼ同じであるが、規格を満たすために、水道水から、残留塩素を除去する必要がある場合がある。日本薬局方は、薬事法によって定められた、医薬品の規格基準書である。

◆    浄水器 浄水器は、水道水の中に含まれている残留塩素や、トリハロメタンなどの物質を除去または減少させる機器であって、法律や規格基準によって定められている。浄水器と似たものに整水器(たとえばアルカリイオン整水器)がある。整水器は、浄水器の機能に加えて、水質を整える機能を持つものである(たとえば、電気分解によって、アルカリイオン水と酸性水を作る)。アルカリイオン整水器は、家庭用医療用具として承認されている。

◆    小数 小数は、小さな数の意味もあるが、ここでは、1 よりも小さい正の数、または、整数でない実数を小数点を使用して10 進法で表したものである。

◆    正倉院 正倉院は、正倉が、いくつか集まったところを言う。正倉とは、奈良時代から平安時代にかけて、中央・地方の役所や大きなお寺などで、財宝・什宝類を収めていた倉のことである。現在では、奈良東大寺の正倉院内の正倉が、一棟だけ残っている。この建物は、校倉造りとして有名である。校倉造りは、角または円形の長材(奈良東大寺正倉院にものは三角形)を、井桁に組み合わせて積み上げたものである。校倉造りは、壁体の木材が、空気中の湿度に合わせて伸縮し、隙間をつくったり、閉じたりするので、室内の湿度を調整できるという、特徴がある。

◆    消費電流 消費電流は、電気を使用する機器において、その機器が消費する電流の値である。電気・電子機器自体は、消費電力で評価されるが、その、配線(電線)の太さは、消費電流で決められる。

◆    小便器 小便器は、便器の一種であって、主に男性が、立って小用を足すための便器である。家庭では、大小兼用の腰掛便器が多く使用され、小便器は、公衆便所や駅構内などに多い。

◆    触覚 触覚は、人の 5 感の一つであって、皮膚に触れたときに感じる感覚である。痛い、熱い、冷たいなどの感覚も、触覚に含まれる。触覚は、皮膚に分布している触点と呼ばれる感覚器官によって感じる。指先には、とくに多くの触点が集まっている。指先で触ると、金属板などに付いた眼に見えない僅かなキズやホコリの粒を見つけることができる。

◆    食事 食事は、食品を食べることである。人間が生命を維持し、活動や生活を続けるためには、栄養分を摂取することが必要であり、そのための手段が食事である。この意味では、食事の栄養のバランスが重要であり、栄養学が生まれた。不適切な食事は、生活習慣病の原因になる。ただし、生活が豊かになると、必要としての食事から、楽しみのための食事に変化してきた。また、食事は、教義で特定の食品を食べることを禁止しているなど、宗教とも深い関わりがある。

◆    食卓 食卓は、食事用の机のことであが、食事そのものを指すこともある。食卓は、以前は茶の間に置いた、取り片付けできる座卓であったが、現在では、ダイニングルームリビングルームに置く、腰掛け用のテーブルが多い。

◆    条件制御 条件制御は、シーケンス制御における、基本的な制御方式の一つであって、制御対象の状態信号や、完了信号などを組み合わせて、定められた条件が成立したとき、機器を動作させる制御である。

◆    条件等色 条件等色は、メタメリズムともいい、分光反射率が異なる 2 つのが、特定の光源で見ると、同じ色に見える現象である。分光反射率とは、物体が、どの波長の光をどれだけ反射するかを示すものある。物体の色は、その物体の分光反射率が異なることによって、生じる。

◆    条件文 条件文は、論理における文の一つの形式であって、「xx ならば yy 」という文を条件文という。この条件文の、xx を前件、yy を後件という。たとえば、「2 つの 3 角形が合同ならば、それは相似である」は、条件文であって、「2 つの 3 角形が合同ならば」は前件、「それらは相似である」は後件である。

◆    乗算(アナログ演算の) アナログ演算の乗算は、アナログ演算 IC を使用した、乗算である。アナログ演算では、入力も出力もアナログ変数である。アナログ演算では、スケールを合わせるために、Vout = (Vx ・Vy)/Vref の演算を行う。アナログ変数のフルスケールが 10 V のときは、Vref = 10 V であり、Vref をディメンジョン係数という。また、出力の符号(正/負)が正しくできるものを、4 象限の乗算器という。

◆    常時インバータ方式(UPS の) UPS(無停電電源装置) における、常時インバータ方式は、オンライン方式ともいい、インバータからの出力が、常に外部への出力として使用される方式である。正常時(非停電時)においても、常時インバータが駆動されているので、消費電力が大きいという欠点がある。その代わり、入力電圧に変動が有っても、一定電圧に制御された電圧が出力される。また、停電時の切り替わりに、乱れが生じない。

◆    常時商用給電方式(UPS の) UPS常時商用給電方式は、スタンバイ方式ともいい、正常時(非停電時)には、入力の商用電源をそのまま外部出力として負荷に給電し、停電が発生したとき、バッテリからの出力に切り換えて、インバータを起動して、負荷に給電する。この切り換えのために、数 ms の間、出力電力が途切れ、または乱れる。しかし、一般的なコンピュータ機器は、20 ms 程度の電源の乱れに、耐えるようになっている。

◆    乗除算(アナログ演算の) アナログ演算の乗除算は、アナログ演算 IC を使用した、乗除算である。出力を Y、入力を X1、X2、X3 とすれば、次の演算が可能である。Y = K0 ((X1 - B1)(X2 - B2))/(X3 - B3)

◆    小信号用(トランジスタの) トランジスタ小信号用は、小電力用トランジスタともいい、比較的小さな電流(おおよそ 300 mA 以下)を扱うトランジスタである。たとえば 2SC1815 がある。

◆    状態遷移図 状態遷移図は、シグナルフローダイアグラムともいい、回路などのシステムの状態の移り変わりを、分りやすく表現するための図である。状態を○で表し、状態の変化を、状態を表す丸を結ぶ線で表現した図である。なお、状態遷移図は、状態の変化を分りやすく表すのに適している。正確な表現には、状態遷移表の方が良い。

◆    状態遷移表 状態遷移表は、回路などのシステムの状態変化を表すための表である。表なので、状態遷移図と比べて、変化の移り変わりは、分り難いが、より、きめ細かく、かつ、正確な表現ができる。

◆    焦点 焦点は、光や音などが、集まる点である。逆に、光や音などが、散って希薄になるところを、死点という。

◆    焦電形温度センサ 焦電形温度センサは、焦電効果を利用した温度センサである。焦電効果とは、赤外線を物質の表面に放射することによって、電荷が誘起されて、起電力が発生する現象である。焦電効果は、他の熱形センサと比べ、高感度、高速応答が特徴である。ただし、温度変化を検出するので、温度計測には、チョッパを必要とする。チョッパとは、断続を繰り返すことで、たとえは、矢車を回せばよい。実際には、可動部分を無くすために、液晶チョッパなどを使う。

◆    焦電効果 焦電効果は、赤外線を物質の表面に放射すると、電荷が誘起されて、起電力が発生する現象である。焦電効果を示す物質には、チタン酸ジルコン酸鉛や、タンタル酸リチウムなどの単結晶、ポリフッ化ビニリデンなどの有機酸がある。

◆    小電力用(トランジスタの) トランジスタ小電力用は、小信号用トランジスタともいい、比較的小さな電流(おおよそ 300 mA 以下)を扱うトランジスタである。たとえば 2SC1815 がある。

◆    冗長 冗長は、不必要に言葉が多いことで、無駄なことであるが、信頼性の立場からは、信頼性を高くする手法の一つである。たとえば、2 重化は、冗長により信頼性を高くする手法である。

◆    照度 照度は、照らされている場所の明るさのことであって、その単位は、lx (ルクス)である。1 lx は、1 m2 の面積に、1 ルーメン光束(光の量)が入射しているときの明るさである。

◆    照度基準 照度基準は、日本では、JIS で定められている。JIS の照度基準は、各種の場所における、適切な照度の推奨値である。労働安全衛生規則にも、規定されている。

◆    衝突(パケットの) パケット衝突は、ネットワークにおいて、送信要求のあるノードが、何の制御も無く、パケットを送信したときに発生し得る現象である。ネットワークのトポロジ(形態)が、ループ(リング)のときは、比較的容易に、パケットの衝突を無くすシステムを構成することができる。トポロジがバス形の場合には、物理的にはバスであっても、論理的にループを作ることによって、衝突無しにすることができる。もう一つの方法として、衝突が発生しても、その衝突を検出し、衝突を検出したときは再送するという方式もある。この方式を、CSMA/CD という。

◆    衝突(車の) 車の衝突は、車相互、車と人またはその他のものとがぶつかることである。衝突に対する対策としては、衝突を避けることと、衝突した場合の被害を小さくすることとがある。衝突を避けることの対策は、信号機の設置などを含む交通規制があり、さらに積極的な対策には、カーナビがある。衝突した場合の被害を小さくする対策には、たとえばシートベルトの着用や、エアバッグなどがある。

◆    蒸発 蒸発は、気化ともいい、相移転の一種であって、液相(液体)が気相(気体)に変化することである。ただし、気化は、固相(固体)が気体になることも含む。蒸発するためには、蒸発熱(気化熱)が必要である。

◆    蒸発器 蒸発器は、液体蒸発させる機器であるが、水を水蒸気にするものを指すことが多い。冷蔵庫や冷凍機などにも、蒸発器を内蔵している。この場合は、フロンなどの冷媒の蒸発である。

◆    乗馬フィットネス機器 乗馬フィットネス機器は、健康・医療器具の一分類である、フィットネス機器(健康機器)の一種である。乗馬を模した姿勢で使用し、乗馬を模した動きをする。

◆    商品 商品は、売買を目的とした物品である。ここでは、商品そのものではなく、商品の照明である。

◆    情報 情報は、外部から与えられる様々な知識のことであって、次のような内容を含む。(1) 事物・できごと などの内容・様子、またはその知らせ。(2) ある特定の目的について、適切な判断を下したり、行動の意思決定をするのに役立つ資料や知識。(3) 機械系や生態系に与えられる指令や信号。(4) 物質・エネルギーとともに、現代社会を構成する要素の一つ。

◆    情報家電 情報家電は、行政用語しては、「インターネットなどネットワークに接続できる通信機能を備えた家電製品」のことである。情報家電の、別の定義として、「家電のディジタル化と、ネット家電」がある。ここでは、さらに広く考えて、「主に情報を取り扱う家電と、ネットワークの要素となり得る家電」を情報家電と定義する。たとえば、単なる冷蔵庫は情報家電ではないが、通信機能を内蔵または内蔵可能な冷蔵庫は、情報家電である。

◆    情報機器 情報機器は、情報にアクセスするための機器・機械である。広義には、情報に触れることができる機器は、全て、情報機器である。しかし、この定義では、人とのインターフェースを有する機器は全て情報機器になってしまう。情報機器は、狭義には、通信の機能を、持っているものを指す。情報機器のうち、家庭で用いられるものを情報家電、企業などで用いられるものを OA 機器という。なお、通信の機能を持たないが、コピー機CD プレイヤーなども、情報機器に含められる。

◆    情報部(HDLC の) HDLC情報部は、HDLC(ハイレベルデータリンクコントロール)のパケットの、データ部分である。情報部の長さは、ゼロを含む任意ビット長さである。ゼロのときは、データを含まないので、制御の意味を持つ制御フレームである。

◆    情報フレーム 情報フレームは、I フレームともいい、HDLC において、データを送るフレームである。情報フレームには、フレームの送信順に順序番号を付けて送信する。このため、伝送誤りによる、フレームの抜けや重複をチェックして訂正できるので、信頼性の高い送受信を行うことができる。

◆    情報流出 情報流出は、情報が、外部に流出することである。外部とは、通常は社外などの、流出してはならないところを言う。とくに秘密と指定されてない情報であっても、外部に流出すると困る情報は多い。

◆    情報漏洩 情報漏洩は、秘密情報が、外部に漏れることである。ここで、外部とは、機密を保持しなければならない範囲の外をいう。たとえば、役員のように狭い範囲のことも多い。

◆   照明  照明は、光を当てて明るくすることである。外光を内部に導く照明もあるが、ほとんどは、人工光による照明であり、現在では、電気による照明が多い。

◆   照明学会  照明学会は、照明に関する日本の学会である。住宅照明基準、オフィス照明基準など、照明に関する各種の基準・規格の制定を行っている。

◆   照明器具  照明器具は、電球を保持し電球を点灯させる器具である。照明器具は、その配光によって、直接照明間接照明半間接照明などに分けられる。また、照明範囲によって、全般照明と局所照明とに分けられる。照明器具を設置する場所によって、屋内照明屋外照明があり、それぞれ、各種にものがある。電球の種類によっても分けられ、白熱電球用、蛍光灯用などに分けられる。装飾性が高いシャンデリアなどもある。

◆   乗用車  乗用車は、もっぱら人が乗るための自動車であり、貨物車や、特殊用途自動車に対する言葉である。ナンバープレートの分類番号が、3 で始まる普通乗用車と、5 または 7 で始まる小型乗用車とがある。5 (7) ナンバー車の条件は、全長 4700 mm 以内、全幅 1700 mm 以内、全高 2000 mm 以内、総排気量 2000 cc 以内である。

◆   商用電源  商用電源は、工業用や家庭用として供給される交流電源で、家庭用は 100 V である。周波数は、静岡県は、富士川を境として、山梨県、群馬県、新潟県を含む関東側は 50 Hz、関西側は 60 Hz である。

◆   商用電源ノイズ  商用電源ノイズは、商用電源に乗っているノイズである。商用電源には、不特定多数の負荷が接続されている。この意味では、ノイズに関する保障は無い。ただし、自製の怪しげな機器を接続していない限り、特別に大きなノイズを出すものは無いはずである。商用電源ノイズは、他のノイズと同様に、コモンモードノイズが支配的なので、フィルタは、コモンモードフィルタが、必要である。コモンモードフィルタは、通常は、グラウンドに接続する必要がある。ただし、グラウンドに接続しないで有効なものもある。なお、筆者の体験では、電気掃除機のノイズ除去フィルタのコンデンサが不良となり、大きなノイズを出していたことがある。

◆   小惑星探査  小惑星探査は、宇宙ロケットはやぶさ が行った、小惑星の探査である。小惑星は、おもに、火星の軌道と木星の軌道との間に存在する、多数の小さな惑星である。軌道が確定し小惑星番号が付けられている小惑星の数は 12 万個近くあり、このうち命名されたものが、12712 個ある。

◆   食器洗い乾燥機  食器洗い乾燥機は、食器洗い機と食器乾燥機との両方に使用できる製品である。

◆   食器洗い機  食器洗い機は、使用した食器を洗う器具である。米飯や卵は、落ち難いものがある。

◆   初期位相  初期位相は、正弦波形において、時間 t = 0 における位相のことで、sin(ωt + θ) の θ のことである。

◆   食器戸棚  食器戸棚は、キッチンダイニングルームなどにおいて、食器類を収容する戸棚である。

◆   食事  食事は、人の営みとして必要なものであると同時に、楽しみでもある。バランスの良い食事を取ることが重要で、主食、主菜、副菜が揃った食事が良い。また、疾病の予防や治療には、それぞれの疾病に適した食事がある。

◆   触針形接触式厚さ計  触針形接触式厚さ計は、機械式厚さ計の一種であって、針で表面に接触することによって厚さを測る。

◆   触針式変位計  触針式変位計は、接触式変位計ともいい、針で表面に接触させることによって、変位を測定する。

◆   食品  食品は、食べ物、食料品のことである。食品衛生法によって、容器包装に入れられた、全ての加工食品は、その表示内容(たとえば 消費(賞味)期限、含まれる食品添加物など)が定められている。

◆   食品成分表  食品成分表は、各種の食品の栄養成分を表の形にまとめたものである。なお、インターネットでは、食品成分データベースが公開されている。

◆   食品分析  食品分析は、食品栄養分を分析することである。各種の食品を分析した結果は、食品成分表にまとめられている。バランスの取れた食事をするためには、食品分析の知識があることが、望ましい。

◆   除算(アナログ演算の)  アナログ 演算の除算は、アナログ ICを使用した、アナログ回路による除算である。

◆   除湿  除湿は、湿度を取り除き乾燥することであるが、ここでは、空気中の除湿である。ただし、生活には、適度な湿度が必要であり、乾燥し過ぎれば、逆に加湿が必要である。日本の夏は、高温多湿なので、除湿の必要性が高い。 除湿する場所と目的によって、窓や戸の開放、除湿材の使用、除湿機の使用、エアコンの利用など、各種の除湿法がある。

◆   除湿機  除湿機は、湿度を下げる機器である。コンプレッサー方式とデシカント方式とがある。コンプレッサ方式は、空気を冷やして水分を結露させて取り除く。夏場など高温のときに有効な方式である。デシカント方式は、ゼオライトと呼ばれる吸湿材を使う方式で、室温が低くても除湿能力が低下しないので、一年中使用することができる。

◆   除湿材  除湿材は、水分を吸収して、周囲の湿度を下げる材料である。活性炭、ゼオライト、シリカゲル、生石灰などがある。加熱によって水分を放出し再生使用ができるが、再生可能回数は、それほど多くない。

◆   女性用シェーバー  女性用シェーバーは、シェーバー(剃刀)の一種である。男性用シェーバーが髭剃り専用であるのに対して、女性用シェーバーは、体のいろいろな部位の毛を、剃ることができる。

◆   書体  書体は、文字の表示、印刷などに使用する様式のことである。漢字における楷書、行書、草書、篆書(てんしょ)、隷書(れいしょ)や、活字における明朝ゴシック、イタリックなどが、書体の例である。

◆   ショットキバリアダイオード  ショットキバリアダイオードは、ダイオードの一種であって、一般のダイオードが、pn 接合であるのに対して、片方が金属でできており、この結合をショットキ結合という。順方向電圧が低く、0.2〜0.4 V 程度である。また、スイッチング速度が速い。

◆   処理装置  処理装置は、何らかの処理を行う装置であるが、ここでは、コンピュータの中央処理装置(中央演算装置、CPU)のことである。処理装置は、コンピュータの制御装置演算装置とを合わせたものを言い、コンピュータの中心的な機能を実行する部分である。

◆   書類の電子化  書類の電子化は、2 つの意味がある。一つは、事務や設計などの業務において、紙の形で処理していた業務を電子化して、ペーパーレスオフィスにすることである。たとえば、文書をパソコンで作成し、作成した書類をメールで送ったり、さらには電子化したファイルを共有ファイルにすることによって、紙の書類を無くすことである。もう一つは、既に紙の形で保有している書類を、スキャナで読み取るなどして、電子化された書類を作ることである。

◆   ショルダーホン  ショルダーホンは、携帯電話の最初の製品であり、1985 年に製品化された。ただし、本体は重さ 3 kg で、その名が示すように、ショルダーバッグのように、肩に掛けるものであった。使用できる地域も限られていた。ショルダーホンの前身は自動車電話で、この自動車電話を車外でも利用したという、要望から生まれた製品である。

◆   シリアル ATA  シリアル ATA は、パソコンなどのコンピュータと、ハードディスクなどの記憶装置とを接続する規格である、IDE(ATA)規格を拡張したものである。ATA がパラレル伝送であるの対して、シリアル ATA は、シリアル伝送である。

◆   シリアル伝送  シリアル伝送は、直列伝送ともいい、(論理的に) 1 回線データを送る、伝送方式である。したがって、データは、1 ビットづつ、逐次送られる。一般にデータは、複数ビットのワードで構成されていることが多いので、シリアル伝送するときは、このワードデータを、シリアルに変換して伝送し、受信したシリアルのデータを、パラレルのデータに変換して、利用することになる。

◆   シリアルプリンタ  シリアルプリンタは、1 文字または、1 ビットずつ、逐次印刷していくプリンタである。ページプリンタラインプリンタと比べて、小形で低価格のものが多い。個人向けの製品は、ほとんどが、シリアルプリンタである。

◆   シリコン  シリコンは、珪素ともいい、原子番号 14 原子記号 Si の元素である。地球に最も多く含まれる元素の一つである。常温常圧で安定な結晶構造は、ダイヤモンド構造である。ダイヤモンド構造のシリコンは、半導体であり、ボロンやリンなど不純物を混入させることによって、p 形半導体n 形半導体となる。電子工学上、非常に重要な元素である。

◆   シリコンカーバイト  シリコンカーバイトは、炭化珪素ともいい、化学式は SiC で表される結晶である。硬度が硬く熱伝導率が高い半導体である。シリコンカーバイトを使用することにより、200℃以上で動作するインバータなどを作ることができる。

◆   シリーズ(IC の)  シリーズは、一連のもの、たとえば、系列、組などのことであって、ICシリーズは、標準化された IC の、系列のことである。たとえば、74 AC シリーズのように、頭に具体的なシリーズの名称を付けて表す。

◆   シリーズパスレギュレータ  シリーズパスレギュレータは、DC 電源装置の一種であって、負荷に直列に接続し、その電圧降下の大きさを制御することによって、一定電圧を作り出す回路である。電力損失が大きいが、リップルノイズが小さく、安定性が高い素子である。代表的な製品に、3 端子レギュレータがある。三端子レギュレータは、コンデンサを 2 つ外付けするだけで動作し、電圧精度が高く、各種保護回路を含んでいる。

◆   シリーズレギュレータ  シリーズレギュレータは、DC 電源装置の一種であって、負荷に直列に接続し、その電圧降下の大きさを制御することによって、一定電圧を作り出す回路である。電力損失が大きいが、リップルノイズが小さく、安定性が高い素子である。代表的な製品に、3 端子レギュレータがある。三端子レギュレータは、コンデンサを 2 つ外付けするだけで動作し、電圧精度が高く、各種保護回路を含んでいる。

◆   磁力  磁力は、磁気力ともいい、磁石同士または、鉄などの磁石に引き寄せられる物質と磁石との間に働く力である。同種の磁極ではしりぞけ合い、異種の磁極では引き合う。透磁率を μ、磁束密度をを B、面積を S とし、磁力を F とすれば、 F = (B2・S)/(2μ) である。

◆   磁力線  磁力線は、磁界の向きを線で表したものであって、N 極から S 極に向かう線である。磁力線の間隔は、磁界の強さを表す。

◆   シーリングライト  シーリングライトは、照明器具の一種であって、乳白色のカバーが付いた、大形の天井直付け器具である。シーリングライトは、デザイン的にシンプルで、癖が無いことから、どのような部屋でも、調和しやすい。

◆   シリンダ  シリンダは、円筒のことであるが、ここでは、油圧式空気圧式などのアクチュエータのシリンダのことである。シリンダ式アクチュエアータは、ダイヤフラム式アクチュエータと比較して、ストーロークを長く取ることができる。

◆   シリンドリカルタイプ(キーの)  キーシリンドリカルタイプは、キートップの形状が、円筒の内面の形になっているものである。パソコン用のキーボードのキートップは、ほとんどが、シリンドリカルタイプである。

◆   シールド  シールドは、オーディオなどで使用されるケーブルや、シールド工法で使用する掘削機などのことでもあるが、ここでは、電気的なノイズなどを防ぐ、シールド(遮蔽)のことである。シールドには、電界を大地にアースされた導体で遮蔽する静電シールド電磁波(電波)を導体の材料や、電波吸収材で遮蔽する電磁シールド、高透磁率の材料で遮蔽する磁気シールドがある。

◆   シールドケーブル  シールドケーブルは、シールドを施したケーブルである。シールドは、それぞれの線をシールドした個別シールドケーブルと、個別シールド無しにケーブル全体をシールドした一括シールドケーブルとがある。

◆   シールド工法  シールド工法は、地盤中にトンネルを構築する工法の一つである。シールドと呼ばれるトンネル掘削機で、地中を掘り進み、土砂の崩壊を防ぎながら、その内部で安全に掘削作業、覆工作業を行って、トンネルを構築してゆく工法である。

◆   シールドルーム  シールドルームは、電磁波シールドルーム、遮蔽室などともいい、部屋の床、天井、壁面を導体の材料で囲んで、外部と電磁的にシールドした部屋である。外部からの電磁的な影響を受けることなく、また、外部に電磁的な影響を与えることなく、測定や試験などを行うことができる。透磁率が高い材料で囲んで、磁気を遮蔽した、磁気シールドルームもある。

◆   白炭  白炭は、黒炭と比べて、硬く、着火温度が高く、火持ちが良い。その製法は、炭窯で炭を焼いた後に、窯の中に徐々に空気を入れ、ガスなどを飛ばして、硬く焼きしめ、真っ赤になった炭を窯の外に出し、消し粉を掛けて、消火したものである。

◆   磁歪  磁歪は、磁性体が持つ性質であって、磁場を印加すると、長さが変化する現象である。ただし、鉄、ニッケル、コバルトなどの磁歪は、極めて小さい。しかし、鉄(Fe)と希土元素(Tb、Dy など)を混ぜ合わせた材料は、0.1 % 程度の磁歪量示し、巨大磁歪材料の名で、実用されている。

◆   磁歪式変位計  磁歪式変位計は、磁歪の現象を利用した変位計である。磁石の変位を、磁歪線の振動によって検出する。

◆   磁歪線  磁歪線は、磁歪の現象を示す、(Fe)と希土元素(Tb、Dy など)を混ぜ合わせた材料、を使用した線材である。

◆   真(論理の)  論理は、論理のの反対である。2 値論理では、真でなければ、偽である。真は、2 進数の、1 に対応しており、偽は 2 進数の 0 に対応している。なお、論理は、通常、2 値論理である。

◆   塵埃  塵埃は、ちり のことであるが、ここでは、空気中に浮遊する塵埃を取り除く、空気清浄機に関する記事である。

◆   新エネルギー  新エネルギーは、従来利用していなかった、新しいエネルギー源のことである。次のようなものがある。太陽光発電風力発電、太陽熱利用、温度差エネルギー、バイオマス発電、廃棄物発電、廃棄物熱利用、廃棄物燃料製造、ハイブリッド自動車、電気自動車、天然ガス自動車、メタノール自動車、天然ガスコージェネレーション燃料電池

◆   新幹線  新幹線は、国鉄が 1964 年に営業運転を始めた東海道新幹線が最初であり、現在では、ミニ新幹線などもある。ミニ新幹線を除いて、在来線とは別ルートで新規に建設した路線である。フル規格の新幹線は、現在、下記の線がある。東海道新幹線、山陽新幹線、東北新幹線、上越新幹線、北陸新幹線、九州新幹線。

◆   真空管  真空管は、電子管の一種であって、整流増幅などの作用を持ち、電極が封入され、内部を真空にしたガラスなどの管である。現在では、整流、増幅などは、多くが、トランジスタなどの半導体素子が使用されているが、オーディオなどでは、一部に真空管が使われている。

◆   真空放電  真空放電は、真空中の放電現象である。空気は、通常は、大気圧中では放電しないが、真空に近づくと、放電する。10 k Pa(パスカル N/m2)でひも状の放電、1 k Pa で電極間の幅広い放電、100 Pa で電極の裏側まで薄く放電、10 Pa で少し明るくなり管全体で放電、1 Pa でガラス管が蛍光を発する。また、真空ではなく、低圧のガスを封入した放電(たとえばネオン管)もある。

◆   シンクライアント  シンクライアントは、情報システムの一つの形態である、クライアント/サーバシステムにおいて、ユーザーであるクライアント側のコンピュータには、最低の機能しか持たせないで、サーバ側でアプリケーションソフトやファイルなどの資源を管理する方式である。

◆   シングルモード  シングルモードは、光ファイバの形式の一つであって、光を通すコアの部分が細くて、単一のモードの光だけを通す、光ファイバである。多数のモードの光を通すマルチモード光ファイバと比べて、長距離の伝送が可能である。

◆   シンクロ  シンクロは、シンクロ電機の略であって、セルシンとも呼ばれている。2 台を組にして結線し、一方を回転すると、他方が、これに同期して回転する。

◆   シンクロスコープ  シンクロスコープは、オッシロスコープのことであって、電気的な現象を波形として観測する計測器である。基本的には、横軸を時間として、縦軸に電圧を表示する。多くの測定値は、電圧の形で出力されるから、汎用測定器として使用できる。横軸も、電圧を時間に変換できるから、時間に限定されない。オッシロスコープは、元々はアナログであるが、ディジタル化された、ディジタルオッシロスコープもある。ディジタルオシロスコープは、メモリ機能を持たせることができるので、メモリ機能を利用した、波形表示ができる。

◆   シンク電機  シンク電機は、シンクロと略し、セルシンとも呼ばれている。2 台を組にして結成し、一方を回転すると、他方が、これに同期して回転する。

◆   神経  神経は、動物体の各部の機能を統率し、また、各部と中枢との間の刺激伝達の経路となる器官の総称である。神経は、繊維状の構造を持ち、網のように全身に分布しており、いくつかの神経系をつくっている。

◆   神経細胞  神経細胞は、ニューロンともいい、神経を構成する細胞である。神経細胞には、細長い軸索があり、軸索の先端にシナプスがある。このシナプスで、他の神経細胞と接続して、神経を構成する。

◆   人口  人口は、人の口でもあるが、通常は、ある国または一定の地域に住む人の数である。人口は、先進国では横ばいか、むしろ減少気味であるが、途上国での人口増加が問題になっている。現在の人口は、世界で、約 65 億 2 千万人であり、1 年で 約 8 千万人増えている。日本の人口は、約 1 億 2 千 7 百万人である。

◆   人工衛星  人工衛星は、地球などの惑星の周りを回る、人工の天体である。通信や、観測を目的としたものが多い。有人のものもある。人工衛星の中には、惑星探査を目的として、火星や木星を回っているものもある。

◆   人工言語  人工言語は、 語彙や文法が、人工的に作られたものである。人工言語は、2 つに分けることができる。一つは、人と人とのコミュニケーションをとるために作られたもので、エスペラントのような、国際補助言語である。この国際補助言語は、多数作られたが、普及して使われているものは無い。もう一つは、コンピュータで用いるコンピュータ言語である。コンピュータ言語は、プログラムを記述するプログラム言語と、データを記述するためのデータ記述言語とがある。

◆   信号  信号は、次の 3 つの意味がある。(1) 情報を伝達するために、記号化、符号化したもの。(2) 情報を送る物、方法、情報を表現したもの。(3) 鉄道や道路などに設けられ、人や車の通行を規制する、信号機

◆   信号旗  信号旗は、船舶同士または船と陸との間で、旗を使って会話するためのものである。国際信号旗は、文字と数字などを表すために、40 種類の旗がある。普通は、1〜4 枚の組み合わせで意味が通じるようになっている。通信が発達した現在では、実用上の意味はなくなっているが、以前は、重要な通信手段であった。

◆   信号機  信号機は、鉄道や道路の交通の安全を確保し、交通の流れを良くするために、進行、停止などの信号を表示する装置である。信号機の色は、世界共通で、緑、黄、赤であるが、日本では、緑信号を青信号と呼んでいる。道路の信号機は、車両用信号機と歩行者用信号機とがある。このほか、自転車用信号機や、一灯点滅式信号機が設置されている場合がある。

◆   信号源  信号源は、回路を、情報を伝えるためのものと、電力を伝えることが目的のものとに分けたとき、情報を伝えるための回路において、情報発生源のことを、信号源という。電力を伝えることが目的のものは、電力発生源を、電源と呼ぶ。ただし、電力を伝えることが目的のものであっても、信号源の言葉を使うことがある。

◆   信号源インピーダンス  信号源インピーダンスは、回路信号源負荷とに分けたとき、負荷側から信号源側を見たときのインピーダンスのことである。なお、インピーダンスが抵抗であるときは、信号源抵抗と呼ぶこともある。

◆   信号源抵抗  信号源抵抗は、信号源インピーダンス抵抗であるとき、これを、信号源抵抗と呼ぶ。

◆   信号処理  信号処理は、様々な信号を、数学的加工すること、またはその技術のことである。信号処理は、アナログ信号処理と、ディジタル信号処理とに分けられる。信号処理は、基本的には、信号から信号に変換することであり、信号とは別の形式の情報を得るものは、含まれない。圧縮も通常は信号処理には含めない。また、信号処理前と信号処理後が同じ種類の信号のときは、通常信号処理とは呼ばないで、フィルタと呼ぶ。信号処理の、具体的な応用例としては、ディジタル録音、音声認識などの音響関係、ディジタルカメラ、画像編集などの画像処理、X 線 CT、脳波などの医療機器携帯電話などの移動体通信、暗号化などの通信技術、望遠鏡の信号解析などの天文学、等がある。

◆   信号線  信号線は、伝送路ともいい、信号を伝えるための電線である。信号線には、減衰があり、信号の周波数が高いか、または距離が長いと、信号を受け取る場所では、送信側よりも、信号の振幅が小さくなる。しかも、信号の減衰には、周波数特性がある。このため、受信側の信号波形は、送信側の信号波形とは異なってしまう。

◆   進行波  進行波は、波の性質の一種であって、海の波が、岸に向かって進むように見える、その波のことである。進行波は、波が進んでいるように見えるが、実際には、海の水が進んでいるのではない。水自体は上下動である。一般に波は、進行波が多い。進行波に対するものに、定在波がある。定在波は、たとえば、バイオリンの弦の振動である。定在波は、一定の位置で振動しているように見える。

◆   真黒  真黒は、まっくろ のことであって、光の反射率が 0 % のものを言う。黒体(ブラックボディ)は、真黒に見える。

◆   新三種の神器  新三種の神器は、高度成長時代の後半(1970 年前後)に、高度成長時代の象徴であった製品、すなわち、カラーテレビ、乗用車(カー)、エアコン(クーラー)のことである。ちなみに、三種の神器と呼ばれたものは、1960 年代前半の、モノクロテレビ電気冷蔵庫電気洗濯機である。

◆   寝室  寝室は、ベッドルームともいい、住宅の中で、睡眠と休息に使われる部屋である。和室のときは、専用の寝室を置かないで、多目的な部屋に寝具を敷いて寝る方式もある。

◆   真性半導体  真性半導体は、純粋なシリコン(珪素)やゲルマニウムなどできた、半導体である。実際に使用する素子は、真性半導体ではなく、若干の不純物を添加したものである。添加する不純物の種類によって、n 形半導体と、p 形半導体とがある。n 形半導体とp 形半導体とを接合したのが、ダイオード、n 形半導体 p 形半導体 n 形半導体の組み合わせ、またはp 形半導体 n 形半導体 p 形半導体の組み合わせがトランジスタである。その他各種のものがある。

◆   進相コンデンサ  進相コンデンサは、電力系統において、力率改善のために使用するコンデンサである。コンデンサは、位相を進める働きがある。電力系統では、電動機など、位相を遅らせる機器が多い。コンデンサを使用することによって、その位相遅れを取り戻すことができる。

◆   伸張  伸張は、伸ばし広げることであるが、ここでは、データ圧縮圧縮したデータを、元のデータに復元することである。

◆   人体の帯電  人体の帯電は、人体に静電気帯電することである。静電気に帯電した人が、電気の導体に触れると放電する。これを静電気放電という。この帯電電圧は、数千 V から 1 万 V に達することがあり、放電によって、電子部品を損傷する恐れがある。組み上がった電子機器の部品は、対策が取られているから、問題になるのは、組み立て作業である。組み立て作業は、人や机などを接地する必要がある。加湿器で周囲の空気の湿度を適切に保つことも有効である。

◆   真直マスタ  真直マスタは、直角を測る専用の定規である。

◆   振動  振動は、ものが揺れ動くことである。振動の振れ幅を振幅、振動の一単位にかかる時間を周期という。最も単純な振動の波形は、正弦波形であって、振幅を A、周期を T、時間を t とすれば、A sin((2π)/T t) で表される。この振動は、持続振動である。一般には、外力が加わらなければ、抵抗のために減衰し、減衰振動となる。

◆   侵入検知システム  侵入検知システムは、侵入を検知するシステムであるが、侵入の対象によって、2 つに分けられる。一つは、ここでいう、侵入検知システムであって、住居やビルなどに人が入り込もうとするのを検知し、警報するシステムである。たとえば、赤外線の発光器と受光器とを設け、赤外線を遮ることによって、侵入を検知する。もう一つは、通信ネットワークへの不正侵入検知システムである。通常ファイアウォールによって、侵入を検知する。

◆   振幅(交流の)  交流振幅は、交流の振れ幅である。交流が正弦波形のときは、正弦波形を、A sin((2π)/T t) とすれば、振幅は A である。T は交流の周期、t は時間である。交流の大きさは、通常は、実効値で表す。実効値は、A/√2 である。

◆   振幅(パルス波形の)  パルス波形(繰り返し波形)の振幅は、波形の振れ幅である。

◆   振幅比  振幅比は、周波数特性における、入力の正弦波形と出力の正弦波形との振幅の比のことである。周波数特性は、この振幅比と、入力の正弦波形の位相と出力の正弦波形の位相との位相差の、2 つの特性によって表される。

◆   振幅変調  振幅変調は、変調方式の一種であって、搬送波振幅を変え、その振幅の値によって、データの値を表す方式である。

◆   シンメトリ  シンメトリは、左右対称のことである。

◆   人毛  人毛は、人の毛のことであるが、とくに人の髪の毛を指す場合もある。

◆   信頼性  信頼性は、故障のし難さを、定量的(確率的)に表したものである。定量的に表していることを、明示するときは、信頼度と呼ぶ。信頼性は、「システムや製品が、規定の条件で、意図する期間、規定どおりの機能を、故障無く遂行する確率」と定義される。なお、信頼性は、故障に関する特性であるが、修理を行うシステムにおいては、修理を含んだ総合的な評価が必要である。故障と修理とを含んだ総合評価を、アベイラビリティという。

◆   信頼度  信頼度は、信頼性と同義であるが、定量的に表現していることを、とくに示す場合に使用される言葉である。信頼度は、「システムや製品が、規定の条件で、意図する期間、規定どおりの機能を、故障無く遂行する確率」と定義される。なお、信頼度は、故障に関する特性であるが、修理を行うシステムにおいては、修理を含んだ総合的な評価が必要である。故障と修理とを含んだ総合評価を、アベイラビリティという。

◆   真理値表  真理値表は、論理演算(ロジック演算)や論理 回路において、全ての入出力のの関係を、表の形にまとめたものである。真理値表は、真と偽を、T と F、1 と 0 などで表したものもある。

◆   心理的リアクタンス  心理的リアクタンスは、説得などによって、自分の行動の自由が制限されたときに、その自由を回復しようとする心の働きである。心理的リアクタンスがあるために、説得が逆効果となることがある。

◆   水圧  水圧は、水の圧力である。圧力とは、単位面積あたりに働くの大きさである。圧力は、SI 単位系では、Pa(パスカル)であるが、以前は kgf/cm2 が使われていた。1 kgf/cm2は、0.0981 Pa である。

◆   水泳  水泳は、古くは、武術の一つ(たとえば水府流)であり、現在では、スポーツやレクリエーションとして行われている。水泳は、全身の筋肉を使うので、健康維持に有効な運動である。体に掛かる浮力によって、重力による体への負担が軽減されるので、ひざなどの故障が少ないことから、リハビリテーションにも適している。

◆   水銀  水銀は、原子記号 Hg、原子量 200.59 の銀白色の重い金属(比重 約 13.5)である。水銀は、室温では液体であり、-38.83℃で固体になる。水銀は、多くの金属と、アマルガムと呼ぶ柔らかい合金を作る。水銀は、その熱膨張係数が、ほぼ一定であることから、膨張式温度計体温計に利用されている。比重が大きいことから、気圧計や血圧計にも使用されている。殺菌作用があることから医薬品(赤チン)にも使われている。また、蛍光灯の中には、水銀蒸気が封入されている。

◆   水銀式血圧計  水銀式血圧計は、水銀柱式血圧計ともいい、血圧計の一種である。専ら医療機関で使われている。水銀式血圧計は、使用法が若干面倒なため、家庭用には、自動的に測定を行ってくれる自動式血圧計が使われてる。

◆   水銀式体温計  水銀式体温計は、従来からの体温計で、水銀の熱膨張係数が、ほぼ一定であることを利用している。しかし、読み取りが面倒なことから、最近では、値を直読できる、サーミスタ式体温計が主流となっている。

◆   水銀ランプ  水銀ランプ(一般水銀ランプ)は、長寿命で、ランプ交換・取り付けなどの保守が簡単な、ランプである。工場、体育館、デパートなどの屋内照明にも、道路、商店街、競技場などの屋外照明にも、広く用いられている。

◆   水準器  水準器は、水平さを測る器具であって、上面が曲面になっているプラスチックなどの透明な容器に、液体と、一滴分の空気を封入したものである。常に空気が最上部にくるため、中心に付けられている目安の線の位置に、気泡がきたことで、水平を検出することができる。

◆   水晶  水晶は、高純度の石英(二酸化珪素 SiO2)の六角柱状の結晶である。多くは無色透明な結晶で、非常に透明度が高い。不純物イオンまたは粒子によって、様々な色のものがある。とくに、濃い紫色のついた、紫水晶は美麗かつ希少である。

◆   水晶振動子  水晶振動子は、水晶発振子、クオーツともいい、高精度の振動子として用いられている。時計、無線通信コンピュータなどに、欠かすことができない部品である。精度を必要としない用途には、安価なセラミック振動子がある。

◆   水晶体  水晶体は、の中にある、透明な凸レンズ状の器官である。眼のレンズとしては、角膜の方が強力であるが、水晶体は、変形して焦点距離を変える能力を持っている。水晶体が老化して濁り、視力が落ちるのが、白内障である。

◆   水晶発振器  水晶発振器は、発振子に水晶発振子を使用した発振器である。

◆   水晶発振子  水晶発振子は、水晶振動子ともいい、発振子に水晶を使用した発振子である。高精度の発振子として用いられている。時計、無線通信コンピュータなどに、欠かすことができない部品である。精度を必要としない用途には、安価なセラミック振動子がある。

◆   推奨動作条件  推奨動作条件は、電子部品などにおいて、期待する特性や動作が得られ易いように、メーカーが推奨している動作条件である。部品選定の際の目安となる値である。

◆   水洗式便器  水洗式便器は、便器の一分類であって、用便後に水を流して、洗浄することができる便器である。下水道が整備された地区で使用する。なお、下水道が整備されていない地区用に、簡易水洗式便所がある。簡易式水洗便所は、便槽をそのままま使用して、簡易水洗式専用の便器に、水道管を接続して使用する。

◆   水洗式便所  水洗式便所は、水洗式便器を使用して、用便後に水を流して便器を清浄にする便所である。下水道が整備された地区に設ける。下水道が整備され、使用開始の区域が告示されると、3 年以内に水洗便所に改造しなければならない。東京の区部では、平成 7 年度に、100 % に達した。

◆   水素  水素は、原子番号 1 の元素であって、原子記号は H である。元素の中で、最も軽く、宇宙で最も多い。地球上では、水や、有機化合物の形で存在する。水素分子は、分子式 H2 で、比重 約 0.07(空気= 1)の気体である。水素分子は、常温で安定であるが、種々な物質と化学反応する。水素と酸素を 2 : 1(体積比)の混合物に火をつけると、激しく爆発して、水(H2O)を生成する。

◆   錐体  錐体は、人の視細胞の一種である。錐体は、明るいときに動作する。L 錐体(赤錐体)、M 錐体(緑錐体)、S 錐体(青錐体)の 3 種があり、それぞれ、(R)、(G)、(B)に感じる。すなわち、色光の 3 原色に対応している。

◆   スイッチ  スイッチは、何かを切り換えることである。野球で、右打ちと左打ちとを切り換えてどちらもできるのは、スイッチヒッターである。投手の交代もスイッチである。鉄道で、急坂を前進と後進とを切り換えながら進むのは、スイッチバックである。ここでは、電気のスイッチである。多くは、オンとオフとの切り換えであるが、3 路スイッチは、一つの接点 a を、b または c に切り換える。たとえば、3 路スイッチを、階段の上と下とに設けると、階段の上からでも、下からでも、どちらかでも、消えている階段灯を点灯し、点灯している階段灯を消灯することができる。

◆   スイッチトキャパシタフィルタ  スイッチトキャパシタフィルタは、キャパシタ(コンデンサ)とスイッチとを組み合わせ、高速スイッチングによって、等価的に抵抗を作って、フィルタを構成したものである。スイッチトキャパシタフィルタは、IC の形に集積することが容易である。この性質を利用して、FPGA のように、スイッチトキャパシタフィルタを多数集積した IC を、FPAA という。

◆   スイッチバック  スイッチバックは、鉄道において、折り返し進むように敷かれている線路、または、列車がそこを運行することをいう。急勾配のために、列車が一気に登ることができない場所などに設ける。たとえば、箱根登山鉄道の出山信号場・大平台駅・上大平台信号場。

◆   垂直解像度  垂直解像度は、テレビなどの画像において、水平に何本の線が引けるか ということである。現行のテレビ放送の走査線は、525 本であるが、実質的な垂直解像度は、350 本程度である。フィルムの解像度は、8 mm フィルムで 190 本である。

◆   垂直記録(ハードディスクの)  ハードディスク垂直記録は、磁気ディスクの記録方式の一つであって、高密度記録が可能な方式である。従来のハードディスクは、水平磁気記録方式であり、記録密度に限界があった。垂直記録方式では、磁界の方向が、記録面に対して垂直になっており、記録密度を高くしても、磁区を大きく取ることができ、周囲の磁区同士が磁力を強めあうので、高密度記録が可能である。

◆   スイッチング  スイッチングは、スイッチすることであるが、ここでスイッチとは、オンするかオフするかの操作によって切り換えれことだけでなく、ダイオードのように、電圧を掛ける方向によって、電流が流れたり、流れなかったりすることも、スイッチと呼ぶ。

◆   スイッチング制御  スイッチング制御は、パルス幅制御ともいい、オンとオフとを交互に繰り返し、そのデューティ操作変数とする、制御方式である。デューティ(D)とは、パルス周期を T、パルスがオンの期間を P とすれば、D = P/T である。

◆   スイッチング特性  スイッチング特性は、スイッチングを行うものの、時間的特性のことであるが、ここでは、ディジタル IC のスイッチング特性である。ディジタル IC の入力と出力との間には、時間遅れがある。この時間遅れをプロパゲーションディレイといい、入力がローからハイに変化するときの特性(TPLH)と、ハイからローに変化するときの特性(TPHL)とがある。また、立ち上がり、立下り自体にも、時間を要し、立ち上がり時間を tr、立ち下り時間を tf という。

◆   スイッチングノイズ  スイッチングノイズは、スイッチの切り換えに伴って発生するノイズであるが、ここでは、ラダー抵抗形 DA コンバータのスイッチングノイズである。ラダー抵抗形 DA コンバータの出力は、ラダー抵抗の途中をアナログスイッチで切り換えて出力している。このスイッチ切り換え時のトランジェントに、ノイズを発生する。アナログスイッチとは、アナログ量(電圧)を切り換えるスイッチである。

◆   スイッチングハブ  スイッチングハブは、LAN における、ハブの一種であって、ハブの内部にスイッチを設け、接続すべきノードを、ハブ内のスイッチで切り換えて接続するタイプのハブである。ハブのもう一つの方式は、シェアードハブである。シェアードハブでは、全てのノードが、ハブ内で常時接続されている。このため、シェアードハブでは、同時には、1 組しか接続できない。これに対してスイッチングハブでは、同時に複数組を接続することができ、高性能である。

◆   スイッチングレギュレータ  スイッチングレギュレータは、DC 電源装置の一つの方式であって、電圧 制御操作変数として、スイッチングデューティを使用する制御である。このため、オンまたはオフの期間がほとんどである。制御のための損失は、トランジスタなどの制御素子における電圧降下である。この電圧降下は、制御素子がオフからオン、またはオンからオフに変化している最中にだけ大きく、オン、またはオフになっている期間には、小さな値である。従って、スイッチングレギュレータの制御は、損失の少ない制御方式である。

◆   水道水  水道水は、水道によって供給される水である。水道とは、導管その他の工作物によって、人の飲用に適する水を、供給する施設である。水道水は、水道法によって、水質基準が定められている。安全のために、残留塩素の量が規定されているが、この塩素が、いわゆるカルキ臭をもたらし、水道水を美味しく無くす原因にもなっている。

◆   炊飯器  炊飯器は、電気釜またはガス釜ともいい、電気またはガスを熱源として、米を炊く器具である。以前は、お釜かまど による炊飯であったが、最近では、家庭では、ほとんどが炊飯器を使用している。炊飯器は、セットして、スイッチをオンすれば、自動的に炊飯する。マイコン制御炊飯器や、IH クッキングヒーター式炊飯器もある。

◆   水平解像度  水平解像度は、テレビなどにおいて、一定範囲内の白黒の垂直の線が、何本まで見分けられるかの値である。地上波テレビ放送の水平解像度は、350 本である。パソコンディスプレイでは、表示する画像の、1 インチあたりのドット数で表す。

◆   水平器  水平器は、水準器ともいい、水平を検出する計測器である。

◆   水平同期周波数  水平同期周波数は、水平走査周波数ともいい、ディスプレイが、1 秒間に描画する横線の数のことであり、ディスプレイの画面描画の速度を表す。単位は、kHz である。水平同期周波数は、高いほど、画面の解像度や同時発色数を上げることができる。解像度が同じであれば、水平同期周波数が高いほど、垂直操作周波数を高くできるので、チラツキの少ない画面が得られる。

◆   水門  水門は、河川、運河、湖沼、貯水池などに設けられた構造物であって、可動式の仕切り(門扉)によって、水の流れや量を制御する。高水時には、堤防の役割を果たす。用途によって、分流水門、防潮水門、調節水門、制水門などがある。

◆   水流  水流は、水の流れである。水流は眼に見えるが、電流は眼に見えない。そこで、電気現象を理解するために、電流を水流にたとえることが行われている。このたとえは分り易いが、実際の現象は、水流の方が、複雑である。水流では、流速によって、流れの状態が変化し、それに伴って、流体の抵抗も変化する。この、流れの状態に、深い関係を有するものに、レイノルズ数がある。レイノルズ数は、流体力学における、重要な値であって、慣性力と、粘性による摩擦力との比で定義される無次元数である。レイノルズ数を Re、代表速度を U [m/s]、代表長さを L [m]、動粘性係数を ν [m2/s]、粘性係数を μ [N s /m2]、密度を ρ [kg/m3]とすれば、 Re = (U L)/(μ/ρ) = (U L)/ ν  である。

◆   水流の抵抗  水流の抵抗は、水の流れの抵抗である。電流に電流を妨げる抵抗があるように、水には水の抵抗がある。水の抵抗は、水泳などで実感することができる。ただし、水の抵抗は、流速によって異なる。より正しくは、レイノルズ数によって異なる。すなわち、水の抵抗は非線形である。しかし、非線形な現象は、変化範囲が狭ければ、線形近似することができる。水の抵抗も、線形近似することによって、電気の抵抗と同様に扱うことができる。

◆   水力発電  水力発電は、水が、高いところから低いところに流れ落ちる力によって、水車を回して発電する。日本は以前は水力発電が主体であったが、現在では、原子力発電を含む、火力発電が主体である。

◆   水力発電所  水力発電所は、水が、高いところから低いところに流れ落ちる力によって、水車を回して発電する、発電所である。この水力発電所には、揚水発電所がある。揚水発電は、需要が少ない深夜の電力を利用して、下池の水を上池にくみ上げておいて、需要が多い昼間に、くみ上げた水で発電を行うものである。電気は、極めて便利なエネルギーであるが、大量の貯蔵が困難である。揚水発電は、電気の、この欠点を補うものである。

◆   推論  推論は、論理学における、基本的な手法であって、である命題から、他の真である命題を導くことである。このとき、導かれる元の命題を、前提といい、導かれた命題を結論という。命題とは、言語によって表された内容である。推論には、いくつかの形式がある。

◆   数字  数字は、数を表現するための記号・文字やその体形のことである。現在、最も普通に使われている数字は、アラビア数字であって、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9 である。その他、ローマ数字、T、U、V、W、X、Y、Z、[、\、]、漢数字、一、二、三、四、五、六、七、八、九、十、百、千、などがある。

◆   据置形エアコン  据え置き形エアコンは、エアコン(本体または室内機)を、空調する部屋の床に据え付けるタイプのエアコンである。これに対するものに、壁掛け形エアコン、窓用エアコンなどがある。

◆   据置形機器  据置形機器は、ここでは、可般形の携帯端末(モバイル)機器に対するものとしての、固定的に使用する機器のことである。

◆   据置形テレビ  据置形テレビは、床に据え付けて使用するテレビである。これに対するものに、携帯形テレビ(ポータブルテレビ)がある。

◆   スカイブ  スカイブは、インターネットを利用し、P2P 技術を応用した IP 電話用のソフトウェアである。通話する双方がスカイブを使用すれば、無料で通話することができる。

◆   スカラー  スカラーは、方向を持たない、大きさだけを持った量のことである。これに対して、ベクトルは、大きさだけでなく、方向を持った量である。

◆   図記号  図記号は、あること または ものを、図の形で表した記号である。図記号は、文字で表した文字記号と比べて、直感的で分りやすい。電気関係の図記号に、JIS C 0617 「電気用図記号」がある。

◆   スキャナ  スキャナは、イメージスキャナともいい、紙などに描かれた図形や写真を読み取って、画像データとして、パソコンなどのコンピュータに転送する装置である。読み取る対象に光を当てて、その反射光を CCD 素子などで読み取って、ディジタルデータにする。読み取ったデータは、ドット(点)の集まりとして表現される。読み取りの細かさは、dpi(ドット/インチ)で表される。原稿を固定して読み取り機構を動かすフラットベッドスキャナ、原稿を固定してスキャナを手動で動かすハンディスキャナなどがある。

◆   スキャニング  スキャニングは、スキャンすることである。スキャンとは、入念に調べるなどの意味もあるが、ここでは、走査することであり、通常は、書類、写真などの平面を走査することである。すなわち、書類、写真などを、画像データとして走査して読み取り、ディジタルデータに変換する。スキャニングするための装置をスキャナという。文字を、スキャニングしたときは、OCR(文字読み取りソフトウェア)で文字データに変換することができる。

◆   スキャン  スキャンは、走査ともいい、2 次元の画像データを、1 次元の電気信号に変換することである。スキャンの方式には、横に線を引くように 1 行をスキャンして、それを順次下に移動して平面をスキャンするラスタスキャン方式と、映像をペンで描くような感じで なぞるベクタスキャン方式とがある。ラスタスキャン方式で得られたデータをラスターデータ、ベクタスキャン方式で得られたデーをベクトルデータと言う。

◆   スキャンコード  スキャンコードは、パソコンなどのキーボードの、各キーに割り付けられている固有のコード(符号)であり、キーが押されたり離されたりしたときに、キーボードから、パソコンなどに送られるコードである。このスキャンコードは、キーを物理的に識別するものであって、そのキーの表す文字や機能とは、関係ない。スキャンコードと、そのキーの表す文字や機能との対応は、そのコンピュータの OS(オペr−ティングシステム)が行う。

◆   スキャンコンバータ  スキャンコンバータは、テレビパソコンのように、その水平同期周波数が合わないディスプレイの間で、出力信号を変換する装置である。水平同期周波数は、パソコンのディスプレイが 31 kHz 以上が主流、テレビ(アナログ放送)が 16 kHz、テレビ(ハイビジョン放送)が 31 kHz と、異なっている。

◆   スクリーン縦横比(映像の)  映像のスクリーン縦横比は、ディスプレイの、横と縦との寸法の比率であって、たとえば、4 : 3 とは、横が 4、縦が 3 の比率であることを示す。従来のテレビの標準は、4 ; 3 であったが、最近は、ワイドテレビ 16 : 6 が多くなっている。映画は、35 mm フィルムが、1 : 1.138 のスタンダード、1 : 1.85 のビスタビジョン、1 : 2.35 のシネマスコープなどがある。16 mm フィルムは、1 : 1.33、8 mm フィルムは、1 : 1.36 である。

◆   スクロール  スクロールは、ウェブの画面の内容を上下左右に移動させることである。ウィンドウの右端のスクロールバーによって、画面の内容を上下に、ウィンドウの下端のスクロールバーによって画面に内容を左右に、移動させることができる。また、画面の中にマウスカーソルを置いて、マウスホイールを回すことによって、上下にスクロールさせることができる。

◆   スケール  スケールは、水に溶けたカルシウムなどが析出したもののことも 言うが、ここでは、長さ、重さ、角度などを測る器具、またはその目盛りのことである。なお、狭義には 長さだけ、さらに狭義には 巻尺だけを指すこともある。また、音階のこともスケールという。さらに、別の意味として、物事や人物の規模を、スケールの大きい人 のように表すこともある。

◆   スコーカー  スコーカーは、ミッドレンジともいい、スピーカーの一種であって、中音域(千〜数千 Hz)を再生するスピーカーである。

◆   スコヤ  スコヤは、直角を見るための測定器具(定規)であって、完全スコヤ、自由スコアなど、いくつかの種類がある。完全スコヤは、直角だけであるのに対して、自由スコヤは任意の角度を作ることができる。

◆   スター(ネットワークの)  ネットワークスターは、ネットワークのトポロジが、スター形のものを言う。最も典型的なネットワークの形であって、電話網などに、広く使われている。スター形以外の典型的なネットワークに、バス形、とループ形(リング形)がある。

◆   スター結線  スター結線は、三相誘導電動機の結線方法の一つであって、コイルをスター形に結線する方式である。もう一つの結線方式をデルタ結線といい、コイルをΔ形に結線する。デルタ結線よりも、スター結線の方がインピーダンスが高いので、電流が小さい。このことから、モータ起動時にスター結線として、起動電流を制限し、起動後にデルタ結線に切り換える、スターデルタ方式がある。

◆   スターデルタ方式  スターデルタ方式は、三相誘導電動機起動方式の一つであって、最も一般的な起動方式である。起動開始時には、スター結線として、起動電流を抑え、起動後にデルタ結線に切り換える方式である。

◆   スタートオブテキスト  スタートオブテキストは、データ通信における、以前の伝送方式におけるコマンドである。キャラクタ(文字)単位の伝送を行うシステムにおいて、テキスト(メッセージ)の開始を表す、コマンドである。

◆   スタートビット  スタートビットは、データ通信における、以前の伝送方式における、非同期式伝送において、キャラクタの開始を示すビットである。

◆   スタンド  スタンドは、野球場などの観客席、ガソリンスタンドなどの店、インクスタンドなどの台、といろいろな意味があるが、ここでは電気スタンドのことである。電気スタンドは、照明器具の一種であって、床や机の上などに置き、局部照明を行う。スタンドには、実用的なものと、装飾的なものとがある。実用的なものは、必要な箇所を照らし、かつ、直接光が眼に入らないような笠が良い。

◆   スチームアイロン  スチームアイロンは、アイロン掛けをするときに、スチームを噴出すアイロンである。スチームアイロンは、生地によって適、不適がある。木綿は、霧吹き+ドライアイロンが良い。ウールは、スチームアイロン(浮かし掛け)が適している。

◆   スチームレンジ  スチームレンジは、水を入れるタンクが付いており、スイッチを入れると、高温の水蒸気が発生し、この水蒸気によって、100〜300℃に加熱するレンジである。スチームレンジ機能は、通常の電子レンジ機能と併用することができ、料理のレパートリが、広くなっている。

◆   ステッパ  ステッパは、半導体製品製造装置の一つであって、回路の原版であるマスクを、露光によってウェハに焼き付ける工程を担当する装置である。この露光は、数 mm 〜 十数 mm 角 ずつを繰り返して行うことから、ステッパと呼んでいる。

◆   ステッパー  ステッパーは、健康・医療器具の一種であって、フィットネス機器と呼ばれるものに属する。その場で足踏み運動ができるマシンである。

◆   ステッピングモータ  ステッピングモータは、ステップモータ、ステッパ、パルスモータなどともいい、与えられたパルス信号によって、各パルス信号ごとに、一定角度だけ回転するモータである。このため、フィードバック制御無しに、回転角度を制御することができる。

◆   ステップ応答  ステップ応答は、過渡特性ともいい、入力にステップ状の波形を加えたときの出力波形のことである。ステップ応答は、典型的な応答の一種である。ステップ応答は、得られる情報量は多くないが、簡単に応答波形を得ることができ、直感的で分り易いことが特徴である。

◆   ステップ制御  ステップ制御は、シーケンス制御における、基本的な制御方式の一つであって、順序制御とも呼ばれている。ステップ制御は、定められた順序で機器を動作される制御である。

◆   ステップモータ  ステップモータは、ステッピングモータ、ステッパ、パルスモータなどともいい、与えられたパルス信号によって、各パルス信号ごとに、一定角度だけ回転するモータである。このため、フィードバック制御無しに、回転角度を制御することができる。

◆   ステム  ステムは、木の幹、草の茎のことであるが、機器の軸、胴、足などのことでもある。ここではバルブ(弁)の軸のことである。

◆   ステレオ  ステレオは、立体的なという意味であって、音響の分野においては、ステレオフォニックの略である。ステレオフォニックは、左右 2 個のマイクロフォンで収録した音を、それぞれ、左右 2 個のスピーカーで再生することである。

◆   ステレオ盤  ステレオ盤は、ステレオレコードともいい、レコードの一種であって、1 本の音溝に、左耳用と、右耳用の 2 チャンネルの音を録音したものである。1 本の音溝は、90°の V 字形になっており、その各々の面に、それぞれ、片耳用を録音する。これを、1 本の針で検出する。

◆   ステレオレコード  ステレオレコードは、ステレオ盤ともいい、レコードの一種であって、1 本の音溝に、左耳用と、右耳用の 2 チャンネルの音を録音したものである。1 本の音溝は、90°の V 字形になっており、その各々の面に、それぞれ、片耳用を録音する。これを、1 本の針で検出する。

◆   ストーブ  ストーブは、燃料を燃焼させて熱を発生させる機器である。アメリカなどでは、調理器具と暖房器具の両方を指す。イギリスでは、薪や石炭を燃やして室内を暖房するものを言う。日本では、暖房用器具のことである。

◆   ストリーマ  ストリーマは、テープストリーマともいい、磁気テープを使用した、コンピュータ外部記憶装置のことである。磁気テープは、1 巻あたりの記憶容量が数十〜数百 GB で、記憶容量が大きく、記憶容量あたりの単価も安い。しかし、読み書きの速度が遅く、ランダムアクセスができない。このため、おもにバックアップ用として利用されている。

◆   ストレキャパシタンス  ストレキャパシタンスは、浮遊容量ともいい、回路図には書かれていないが、実際には存在するキャパシタンスのことである。ストレキャパシタンスを介してノイズが伝わるので、ノイズ対策上は、有害な存在であり、ストレキャパシタンスが小さくなるように、部品配置や配線経路を定める必要がある。またシールドによって、ストレキャパシタンスによる結合を避けることができので、シールドも有効な対策である。

◆   ストレージ  ストレージは、外部記憶装置ともいい、コンピュータシステムにおいて、データプロググラムを記憶する装置である。ハードディスクMOCD-R磁気テープなどがある。磁気的に記録するものが多く、電源を切っても内容が保存される。

◆   ストレージエリアネットワーク  ストレージエリアネットワークは、SAN と略し、外部記憶装置相互間および、それらとコンピュータとを結ぶ、高速ネットワークのことである。ストレージエリアネットワークは、複数のサーバが連携して一つの機能を提供する場合や、一つの外部記憶装置を、複数のサーバが共有するシステムで有効である。

◆   ストレージ機器  ストレージ機器は、外部記憶装置ともいい、コンピュータシステムにおいて、データプロググラムを記憶する装置である。ハードディスクMOCD-R磁気テープなどがある。磁気的に記録するものが多く、電源を切っても内容が保存される。

◆   ストレス  ストレスは、心身に生じた ひずみ のことでもあるが、ここでは、応力のことであって、物体に作用するのことである。

◆   ストレッチ  ストレッチは、伸ばす、引っ張る ことであるが、ここでは、身体各部の筋や腱を引き伸ばす運動である。ストレッチには、動的ストレッチ(反動をつけて行うストレッチ)と、静的ストレッチ(反動をつけずに行うストレッチ)とがあるが、通常は、反動をつけずに行うストレッチを指す。静的ストレッチは、次の効果が期待できる。(1) 筋肉の緊張を和らげる。(2) 精神的にリラックスさせる。(3) 血液の循環を促進させる。(4) 持続することによって身体の柔軟性を高める。

◆   ストレートケーブル(LAN の)  LANストレートケーブルは、たとえば、LAN のハブと端末器とを、結ぶケーブルである。LAN 用端末機の端子は、ハブの出力側と、端末機の入力側とが接続されるように作られれている。したがって、ストレートケーブルをそのまま使用することができる。しかし、ハブ相互をストレートケーブルで接続すると、ハブの入力端子相互、出力端子相互が接続されてしまうので、やり取りができない。ハブ相互を接続する場合には、クロスケーブルを使用するか、ストレートケーブルを使用して、信号をクロスしてくれるクロスカプラを使用する必要がある。

◆   ストレートバイナリ  ストレートバイナリは、単極性出力ともいい、DA コンバータの出力方式の一つであって、その出力電圧が、グラウンドレベルから、プラスまたはマイナスの、どちらか一方に振れるものをいう。これに対して出力が、プラス/マイナスの両方にふれるものをオフセットバイナリ(両極性出力)という。

◆   ストレーンゲージ  ストレーンゲージは、歪みゲージともいい、歪み量を抵抗に変換する素子である。抵抗体に白金を使用する、白金式ストレーンゲージと、半導体を使用する半導体ストレーンゲージとがある。精度は白金式ストレーンゲージが優れているが、感度は半導体ストレーンゲージの方が高い。

◆   スーパー  スーパーは、超を意味するが、ここでは、スーパーヘテロダインの略である。スーパーは、増幅方式の一つであって、局部発振器を有し、受信信号と局部発信信号との周波数差を、中間周波数に変換し、この中間周波数を増幅した後に復調する、受信方式である。受信信号を、いったん中間周波数に変換することによって、広帯域の回路を最小限に抑え、安定動作と選択性を改善した受信方式である。

◆   スパイウェア  スパイウェアは、パソコンを使うユーザーの行動や、個人情報などを収集したり、マイクロコンピュータの空き時間を借用して、計算を行ったりする、アプリケーションプログラムのことである。得られたデータは、スパウェアの作成元に送られる。スパイウェアは、画面に表示されないで実行されるものが多いので、ユーザーは、スパイウェアがインストールされていることに気づき難い。このため、スパイウェアは、事実上、無断で個人情報を収集することにも使われている。

◆   スパコン  スパコンは、スーパーコンピュータの略称であって、大規模な科学技術計算に使用される超高性能なコンピュータのことである。以前は専用のプロセッサを使用していたが、現在では、多数のマイクロコンピュータパソコンを接続して、並列動作させる方式のスパコンが増えている。

◆   スーパーウーハー  スーパーウーハーは、サブウーハーともいい、オーディオにおける、マルチウェイスピーカーの中の一機種であって、最も低い音域(数〜数百 Hz)を分担する。

◆   スーパーカミオカンデ  スーパーカミオカンデは、東京大学宇宙線研究所によって、岐阜県飛騨市神岡町に建設されたニュートリノ検出装置である。50000 トンの超純水を蓄えたタンクと、その内部に設置された、11200 本の光電子倍増管からなる。

◆   スーパーコンピュータ  スーパーコンピュータは、スパコンと略し、大規模な科学技術計算に使用される超高性能なコンピュータのことである。以前は専用のプロセッサを使用していたが、現在では、多数のマイクロコンピュータパソコンを接続して、並列動作させる方式のスパコンが増えている。

◆   スーパーヘテロダイン  スーパーヘテロダインは、増幅方式の一つであって、局部発振器を有し、受信信号と局部発信信号との周波数差を、中間周波数に変換し、この中間周波数を増幅した後に復調する、受信方式である。受信信号を、いったん中間周波数に変換することによって、広帯域の回路を最小限に抑え、安定動作と選択性を改善した受信方式である。

◆   スパムメール  スパムメールは、受信者の意図を無視して無差別かつ大量に一括して送信される電子メールのことであり、迷惑メールとも呼ばれている。通常は、インターネット上で、電子メール利用者に届く、事前に許可していない広告メールのことをいう。

◆   スピーカー  スピーカーは、話し手、演説者のことでもあるが、ここでは、音声信号(電流)を音に変える装置のことである。パソコン用の安価なスピーカーから、高級オーディオ用スピーカーまであり、主なものに、次のような種類がある。(1) 幅広い製品があるコーン形の、コーンスピーカー。(2) それにホーンを付けた、ホーンスピーカー(中/高音用)。(3) 効率が低いが周波数特性が良い、マグネット間にリボンを置いた、リボンスピーカー。(4) 二枚の電極に加えられた音声信号によって、電極に挟まれた板が振動する、コンデンサースピーカ。  一般に、スピーカーは、それ単体では、音質が決まらない。エンクロージャー(箱)の影響が大きい。

◆   スピード  スピードは、速さのことで、スカラー量である。方向を有するベクトル量のときは、速度(ベロシティ)と呼んで区別することが多い。

◆   スピードアップコンデンサ  スピードアップコンデンサは、トランジスタ回路において、トランジスタの動作速度を速くするために、トランジスタのベース抵抗並列接続するコンデンサである。

◆   スピードメータ  スピードメータは、速度を測る速度計のことであるが、自動車に付いている速度計を指すことが多い。なお、自動車のスピードメータは、直接スピードを測っているのではなく、車軸の回転から計算した値を表示している。

◆   図表  図表は、図または表のことである。表は、ウェブ上では、テーブルを使用して作成したものと、図形を使用したものとがある。

◆   スプリッタ  スプリッタは、公衆電話網を使って、ADSL によってデータ通信を行う場合に、1 回線を、電話と ADSL とで共用する方式のときに、音声 信号データ信号とを、分離するための装置である。

◆   スペクトラムアナライザ  スペクトラムアナライザは、信号(電圧)波形を観測するための測定器である。スペクトラムアナライザは、信号の周波数特性を、横軸を周波数、縦軸をそのレベルとして、表示する。なお、FFT アナライザも、同様な測定を行うが、スペクトラムアナライザが、アナログ処理であるのに対して、FFT アナライザは、ディジタル処理を行う。

◆   スペクトル分布  スペクトル分布は、対象となる現象を、周波数特性で表したものである。スペクトル分布の測定には、スペクトラムアナライザまたは、FFT アナライザを使用する。

◆   すべり  すべりは、滑ることであるが、ここでは、誘導電動機において、そのコイルで発生する回転磁界に対する、回転子の回転の ずれ のことである。誘導電動機では、このすべりによって、トルクが生じる。

◆   すべり周波数  すべり周波数は、誘導電動機における すべり によって生じる、回転磁界回転子の回転数の ずれ を周波数の差の形で表したものである。

◆   スポットライト  スポットライトは、世間の注目という意味もあるが、ここではその語源である、スポットライトそのものである。スポットライトは、舞台上などで、1 点を明るく照らす照明器具である。

◆   ズボンプレッサ  ズボンプレッサは、ズボンをプレスする専用の器具である。2 枚の板にズボンを挟み、加熱してプレスするようになっている。

◆   墨出し  墨出しは、建築測量ともいい、建設現場において、工事の進行に必要な線、形や寸法を表示する作業である。大工が、墨壷を用いて墨で表示することから、墨出しという。なお、現在では、レーザー墨出し器を使用して、墨出しを行う方法もある。

◆   墨壷  墨壷は、曲尺と共に、大工の重要な道具である。墨壷は、直線を引くのに使う道具である。墨壷の、一方をえぐって、そこに墨汁を浸した真綿などを入れ、一方に糸巻きが付いている。元々は、木製であるが、現在では、プラスチック製のものもある。

◆   炭焼き  炭焼きは、木炭を作る作業である。炭焼き窯に木材を入れ、その一部を燃やすことによって加熱し、炭化させる。焼き方の差によって、白炭黒炭とがある。

◆   スライダック  スライダックは、単巻変圧器ともいい、変圧器の一種であって、その 2 次側が摺動接点になっている。摺動接点を動かすことによって、変圧比を連続的に変えることができる。単巻変圧器とは、巻線の一部を一次側と二次側とで共用した変圧器である。

◆   スラントルール  スラントルールは、傾斜計ともいい、水平からの傾斜を測ものと、垂直からの傾斜を計測するものとがある。

◆   スルーホール  スルーホールは、多層基板において、異なる層間のパターンを接続するためのものである。プリント基板に穴を開け、その穴の内壁にメッキを施して、パターンを接続する。この穴を、スルーホールという。スルーホールは、プリント基板に部品実装するためにも使われる。部品のピンを、スルーホールに挿入してはんだ付けする。

◆   スリーステート  スリーステートは、3-ステートとも書き、3 つの状態ということであるが、ここでは、ディジタル IC の出力方式の一種のことである。一般のディジタル ICの出力は、ハイかローかの 2 つの出力状態を有する。スリーステートでは、ハイとローとのほかに、さらに第 3 の出力状態を有する。この第 3 の出力状態は、ハイインピーダンス状態である。このハイインピーダンス状態を作るための制御入力端子を有する。

◆   スリップリング  スリップリングは、回転部分と固定部分とを電気的に接続するための機器である。整流子電動機整流子も一種のスリップリングである。

◆   スリーマイル島  スリーマイル島(アメリカ)は、スリーマイル島原子力発電所がある島である。1973 年に重大な原子炉事故が起こった。ウクライナ(当時はソ連)のチェルブノイリ原子力発電所の事故と並ぶ、2 大事故である。

◆   スリムタイプ(パソコンの)  パソコンスリムタイプは、標準的なタワー形のパソコンよりも幅が薄くスリムなパソコンのことである。スリムタイプは、収容可能な周辺用ボードの枚数が少ないので、標準形とくらべて、拡張性に劣るが、基本性能は、標準形と同等である。

◆   スリューレート  スリューレートは、スルーレートとも発音し、オペアンプ出力の信号変化速度のことである。オペアンプでは、スリューレートの大きさに上限がある。このため、出力正弦波形信号の振幅が大きいときは、正弦波形がスリューレ−トによって制限されるために、三角波形出力になってしまう。

◆   スルーレート  スルーレートは、スリューレートとも発音し、オペアンプ出力の信号変化速度のことである。オペアンプでは、スルーレートの大きさに上限がある。このため、出力正弦波形信号の振幅が大きいときは、正弦波形がスルーレ−トによって制限されるために、三角波形出力になってしまう。

◆   スレッシホールド電圧  スレッシホールド電圧は、スレッショルド電圧とも発音し、電子素子の動作における敷居電圧である。入力電圧が所定のスレッシホールド電圧をまたいで変化すと、出力電圧が変化する。

◆   スレッショルド電圧  スレッショルドルド電圧は、スレッシホールド電圧とも発音し、電子素子の動作における敷居電圧である。入力電圧が所定のスレッシホールド電圧をまたいで変化すと、出力電圧が変化する。

◆   スレーブ調節計  スレーブ調節計は、マイナーループともいい、フィードバック制御における、カスケード制御の、内側の調節計である。カスケード制御は、その主目的の制御は、外側の調節計、すなわち、メジャーループマスター調節計である。スレーブ調節計は、マスター調節計の制御成績を改善するためのものであって、それ自体の制御が目的なのではない。

◆   正規応答モード  正規応答モードは、データ通信プロトコルである、HDLC における伝送モードの一つである。その名がしめすように、HDLC における最も標準的なモードである。

◆   正規化  正規化は、データを一定のルールに従って変形し、利用しやすくすることである。ここでは、2 次ローパスフィルタの正規化である。

◆   正帰還  正帰還は、ポジティブフィードバックともいい、増幅器の出力信号を入力に戻す、帰還回路において、出力を反転しないで、そのまま入力に戻すことである。結果として、増幅器の増幅率を、さらに増大させるが、系を不安定な方向にする。これを逆用すれば、正帰還は、発振器として使用できる。

◆   正規分布  正規分布は、ある値が、その平均値の前後に、はぼ同程度に広がる分布である。その平均値をμ、標準偏差をσとすれば、正規分布は、f(x) = (1/(√2πσ))exp(-(x-μ)2/(2σ2)) である。

◆   制御  制御は、制御の対象となっているものに対して、ある目的に適合するように、所要の操作を加えることである。

◆   制御アルゴリズム  制御アルゴリズムは、制御演算式ともいい、フィードバック制御において、偏差から操作変数を導く式のことである。

◆   制御演算式  制御演算式は、制御アルゴルズムともいい、フィードバック制御において、偏差から操作変数を導く式のことである。

◆   制御応答  制御応答は、制御における応答のことである。応答とは、回路や、コントローラなどに、ある波形を入力したときの、出力波形のことである。

◆   制御キャラクタ  制御キャラクタは、データ通信において、キャラクタ(文字)単位でデータのやり取りを行う通信方式で、制御のために使用する、制御用のキャラクタのことである。ただし、現在では、キャラクタ単位の通信は、ほとんど使われていない。

◆   制御器  制御器は、制御装置ともいい、自動制御を行う機器である。自動制御は、シーケンス制御と、フィードバック制御とに分けられる。

◆   制御機器  制御機器は、制御装置ともいい、自動制御を行う機器である。自動制御は、シーケンス制御と、フィードバック制御とに分けられる。

◆   制御系  制御系は、制御(通常は自動制御)を行っているシステムのことである。制御系は、制御の対象となる制御対象と、その制御対象を制御するコントローラとからなる。

◆   制御システム  制御システムは、制御系とも言い、制御(通常は自動制御)を行っているシステムのことである。制御系は、制御の対象となる制御対象と、その制御対象を制御するコントローラとからなる。

◆   制御信号  制御信号は、制御を行うための信号である。アナログ信号とディジタル信号とに大別され、アナログ信号による制御をアナログ制御、ディジタル信号による制御をディジタル制御という。

◆   制御成績  制御成績は、制御を行ったときの成績であるが、通常は、フィードバック制御における制御成績のことである。フィードバック制御における制御成績は、偏差の大きさで評価される。目標値変更や、外乱が入ったときの、過渡状態における制御性成績と、定常状態における制御成績とがある。定常状態における制御成績は、オフセットの大きさで評価される。制御動作に積分動作が入っているときは、オフセットはゼロなので、過渡的な応答における制御性成績だけが、評価の対象になる。

◆   制御装置(一般の)  一般の制御装置は、制御を行う装置全般のことである。狭義には、フィードバック制御を行う、フィードバック制御装置と、シーケンス制御をおこなう、シーケンス制御装置とを合わせたものをいう。または、コンピュータの、主要な部分である制御装置のことをいう。

◆   制御装置(コンピュータの)  コンピュータ制御装置は、コンピュータの、入力装置出力装置記憶装置演算装置を制御して、コンピュータを動作させる部分である。すなわち、コンピュータは、制御装置による制御のもとに、動作する。

◆   制御対象  制御対象は、制御の対象であるが、ここでは、フィードバック制御の制御対象のことである。フィードバック制御の制御成績は、制御対象の特性によって異なる。したがって、制御対象の特性に合わせて、制御パラメータの値を調整する必要がある。

◆   制御部(HDLC の)  HDLC制御部は、代表的な通信プロトコル(通信手順)である、HDLC のフレームの中の、制御情報を収容した部分である。HDLC のフレームは、アドレス部、制御部、および情報部とからなる。

◆   制御パラメータ  制御パラメータは、制御演算式における、可変の係数である。制御パラメータの値は、良好な制御成績が得られるように、制御対象の特性に合わせて、調整する必要がある。

◆   制御変数  制御変数は、制御を行う対象となる変数である。自動制御においては、制御変数は、目標値と等しくなるように、制御される。

◆   制御方式  制御方式は、制御のやり方である。制御方式は、シーケンス制御フィードバック制御の 2 つに、大きく分けられる。

◆   制御モデル  モデルは、事象(現実)そのものではなく、現実を図や模型、数字、数式などに、単純化、抽象化して表現したものである。制御モデルは、制御システム(制御対象コントローラ)をモデル化したものであり、通常は数式モデルである。

◆   制御要素  制御要素は、制御系を構成する要素のことである。その目的用途によって、制御系を要素に分ける分け方は、いろいろある。最も大きく分けると、制御対象と、コントローラの 2 つになるが、通常は、さらに細分して表す。ここでは、制御演算式を要素に分けており、その要素は、制御演算式の各項である。

◆   制御ループ  制御ループは、フィードバック制御系または、フィードバックコントローラのことである。フィードバック制御系の信号がループを描いていることから、このように呼ぶ。フィードバックコントローラの台数を数えるときの単位としても用い、たとえば、5 ループ のように表す。

◆   正弦波形  正弦波形は、角速度をω、位相をφ、時間をt とすれば、sin(ωt + φ) で表される波形である。正弦波形は、振動する波形の、最も基本的な波形である。

◆   正弦波発振回路  正弦波発振回路は、正弦波形を出力する発振回路である。代表的な正弦波発振回路に、ウイーンブリッジ発振器がある。

◆   正孔  正孔は、ホールとも言い、固体の結晶において、その結晶構造の中の、電子が欠落した部分のことを言う。

◆   整合性(規格の)  規格整合性は、異なった規格で規定されていることが、互いに矛盾しないことである。

◆   静誤差  静誤差は、動誤差に対する言葉であって、静特性における誤差のことである。静特性は、その対象が定常状態にあるとき、すなわち、各変数が、時間的に変化していないときの、特性のことである。これに対して、動誤差は、時間的に変化しつつあるときの誤差を言う。

◆   青色ダイオード  青色ダイオードは、青色発光ダイオードともいい、発光ダイオードの一種であって、青色に発光するダイオードである。以前は、青色ダイオードを作ることができなかったために、ダイオードでは、白色に発光させることもでき無かった。現在では、青色、白色などを発光させることができる。このため、ダイオードは、次世代の照明の主流になると、考えられている。

◆   青色発光ダイオード  青色発光ダイオードは、青色ダイオードともいい、発光ダイオードの一種であって、青色に発光するダイオードである。以前は、青色ダイオードを作ることができなかったために、ダイオードでは、白色に発光させることもでき無かった。現在では、青色、白色などを発光させることができる。このため、ダイオードは、次世代の照明の主流になると、考えられている。

◆   整水器  整水器は、活水器ともいい、浄水器の機能に加えて、何らかの整水機能を付加した製品である。アルカリイオン整水器と呼ばれるものが多い。アルカリイオン整水器は、水を若干電気分解して、アルカリイオン水を作る器具である。

◆   製造工場  製造工場は、物品を製造する工場である。製造する物品の種類によって、機械製造工場、電気器具背増工場などに、分類される。なお、石油や化学の工場は、一般に、プラントと呼ばれる。

◆   生体  生体は、生きているもの、または、生きているからだのことである。

◆   整定時間  整定時間は、セトリングタイムとも言い、フィードバック制御や、AD コンバータなどにおいて、信号がトランジェントな乱れを生じた後、安定して、許容誤差の範囲内に入るまでの時間をいう。

◆   静電気  静電気は、物体(おもに誘電体)に電荷が蓄えられて、帯電する現象である。この電圧は、数千ボルトから、1 万ボルトに達することがある。帯電した電荷は、電気の導体に触れることによって、放電する。これを、静電気放電という。最も強烈な静電気放電は、である。

◆   静電気ショック  静電気ショックは、静電気が帯電した物体に、人体が直接または電気の導体を介して接触したときに、静電気放電によって、人体に電流が流れる。この電流によってよって感じる、ショックである。

◆   静電気放電  静電気放電は、ESD とも呼ばれ、高電圧に帯電した物体が、他の導体に接触、または十分に接近したときに、激しく放電する現象である。静電気放電によって、電気回路の誤動作や、半導体素子の損傷を引き起こす恐れがあるので、対策が必要である。たとえば、インターフェース回路に、バリスタや、サージアブゾーバを設ける。

◆   静電遮蔽  静電遮蔽は、静電気シールドとも言い、シールドすべき対象の中間に電気の導体を挿入することによって、相互の静電気による影響を無くすことである。この場合、シールドは、接地されているか、または、どちらかのシールドの対象物を完全に囲んでいるか、そのどちらかである必要がある。

◆   静電シールド  静電シールドは、静電遮蔽ともいい、遮蔽すべき対象の中間に電気の導体を挿入することによって、相互の静電気による影響を無くすことである。この場合、シールドは、接地されているか、または、どちらかのシールドの対象物を完全に囲んでいるか、そのどちらかである必要がある。

◆   静電誘導  静電誘導は、物体に、帯電したものを近づけると、その物体に、帯電したものと反対の電気(帯電したものが正のときは負、負のときは正)が、生じ、帯電したものが吸引される現象である。

◆   静電容量  静電容量は、電気容量またはキャパシタンスとも言い、コンデンサなどにおいて、どのぐらい電荷を蓄えることができるかを表す量である。静電容量は、単位電圧あたりの蓄えられた電荷として与えられ、量記号は C、単位はファラッドである。ある物体に 1 ボルトの電圧を与えたとき、1 クーロンの電荷を蓄えたとき、その物体の静電容量は、1 ファラッドである。

◆   静電容量式厚さ計  静電容量式厚さ計は、厚さ計の一種であって、たとえば、金属にプラスチックコーティングした、コーティング厚さを測るなど、金属面と、センサとの距離を静電容量によって測る計測器である。

◆   静電容量式変位計  静電容量式変位計は、変位計の一種であって、対象物との静電容量の変化によって、変位を測定する。

◆   精度  精度は、正確さのことで、その値が、どの程度真の値に近いかを示す、計測器や、機器の能力のことである。

◆   静特性  静特性は、その対象が、定常状態にあり、変数が、時間的に安定な状態にあるときの、入力と出力との、関係のことである。これに対して、変数が時間的に変化しているとき、その変数を時間の関数として捉えるとき、これを、動特性という。

◆   製氷室  製氷室は、氷を作る部屋である。製氷工場における、大きな長方形の氷塊を作る製氷室と、一般の電気冷蔵庫の中の、小さな氷塊と作る製氷室とがある。

◆   製品  製品は、顧客のニーズや、欲求を満たすために、企業が市場に提供するもののことである。製品には、有形な商品だけでなく、サービス、経験、イベント、人、場所、資産、組織、情報、アイデアなども含まれる。

◆   生物学  生物学は、バイオロジーともいい、生物や生命現象を研究する、自然科学の一分野である。広義には、医学や農学を含む。生物学は、様々な生物を分類する、博物学から発展したものである。

◆   生物工学  生物工学は、バイオテクノロジーともいい、生物そのもの、または生物が持っている機能を利用する技術である。生物工学の言葉自体は新しいが、昔から作られている、酒、みそ、チーズなどの発酵食品や、農作物の品種改良などは、バイオテクノロジーである。

◆   生物資源  生物資源は、バイオマスともいい、再生可能な、生物由来の有機性資源であって、石油などの化石資源を除いたものである。バイオマスは、資源作物などのほかに、排泄物などの廃棄物系バイオマス、もみ殻などの未利用バイオマスがある。

◆   成分  成分は、混合物の要素のことである。混合物は、完全に均質に混合され、成分への分離が容易でないものを含む。ここでは、食品の栄養成分のことである。

◆   精米機  精米機は、玄米を白米などに精白する機器である。産業用の精米機と、家庭用の精米機とがある。ここでは、家庭用の精米機である。精米してから日時が経つと、それを炊いた ご飯の味が落ちることから、その都度精米する精米機の需要がある。

◆   精密土壌(腐食)マップ  精密土壌(腐食)マップは、精密農業のための、土壌マップの一種であって、土壌の性状の分布を、地図の形で表したものである。

◆   整流  整流は、交流直流に変換することである。交流の半サイクルだけを整流する 半波整流と、全サイクルを整流する 全波整流とがある。なお、音声信号などで変調された高周波信号を整流することを、検波と呼ぶ。

◆   整流子  整流子は、直流発電機直流モータの部品であって、円筒形を、縦にいくつかに割ったような形をしている。この整流子にブラシを接触させて、発電機の場合は電機子のコイル内に発生した電流を一定に向きに取り出す働きをする。電動機の場合は、電機子コイルに流れる電流の向きを変えて、電動子が、一定の方向に回転させるように働く。

◆   整流子電動機  整流子電動機は、整流子を有する電動機であって、整流子によって、電機子に流れる電流を、回転位相に応じて切り替え、回転モーメントを一定方向に保つ電動機である。永久磁石界磁形整流子電動機、電磁石界磁形整流子電動機、交流整流子電動機の 3 種類がある。

◆   整流子発電機  整流子発電機は、整流子を用いた直流発電機である。永久磁石整流子発電機、他励整流子発電機、分巻整流子発電機、直巻整流子発電機、複巻整流子発電機がある。

◆   正論理  正論理は、ハイアクティブともいい、ディジタル回路で、情報を表現する方法の一つである。正論理は、電圧レベルが高いときを 1、低いときを 0 とする論理である。

◆   世界のエネルギー消費量  世界のエネルギー消費量は、ますます、増え続けている。北米、欧州などの先進国が、半分以上のエネルギーを消費しているが、その増加率は、比較的低い。しかし、中国や、他のアジア諸国のエネルギー消費は、大幅な増加が続いている。地球温暖化などの、様々な問題を、孕んでおり、有効な対策が必要である。

◆   セカンドソース  セカンドソースは、あるメーカーが開発した半導体製品を、そのメーカーの許諾を受けて、別のメーカーが、生産することである。権利を得たメーカーや、その製品をも、意味する。

◆   石英  石英は、二酸化珪素が結晶してできた鉱物である。結晶度が高い石英が、水晶である。石英を成分とする砂を珪砂、石英を主体とした珪化物からなる岩石を、珪石という。石英は、花崗岩などの、火成岩に多く含まれている。

◆   赤外線  赤外線は、電磁波の一種であって、可視光線よりも周波数が低い成分である。赤外線は、可視光線から順に、近赤外線(0.7〜2.5 μm)、中赤外線(2.5〜4 μm)、遠赤外線(4〜1000 μm)に分けられる。

◆   赤外線式厚さ計  赤外線式厚さ計は、測定対象物の、透過赤外線吸収量から、厚さを測る厚さ計である。膜厚を測るものは、膜厚計という。

◆   赤外線センサ  赤外線センサは、赤外線を利用した、センサである。熱形センサと量子形センサとに大別される。熱形センサには、熱起電力効果(たとえば サーモパイル)、焦電効果(たとえば 人体検知)、熱電対効果(たとえば 熱電温度計)がある。量子形センサは、光起電力効果(たとえば フォトダイオード)、光導電効果(たとえば CdS セル)、光電子放出効果(たとえば 光電管)がある。

◆   積算電力計  積算電力計は、どこの家庭にもある、電気のメーターである。使用電力を積算して、電気料金を求めるために、使われる。

◆   脊髄  脊髄は、脳から伸びて背骨の中を通っている、太い神経のようなものである。から送られる命令は、この脊髄を通りそれぞれの神経に枝分かれして、体中に送られる。また、体の各部からの情報は、先ず、脊髄に集まり脳に伝わる。

◆   石炭  石炭は、おもに、石炭紀(約 36700 万年前〜28900 万年前)の植物が、地底で炭化してできたものである。現在の燃料の主役は石油であるが、それ以前の一時期(戦後の復興期)は、石炭が主体であった。

◆   積分  積分は、数学の演算の一種であるが、ここでは、フィードバック制御の、積分動作のことである。積分動作は、偏差を e、時間を t とすれば、y = (1/Ti)∫e dt で表される。ここで、Ti は、積分時間と呼ぶ定数である。

◆   積分(ベクトルの)  ベクトル積分は、たとえば、sin(ωt) を積分すると、sin(ωt)/(jω) となる。このことから、ベクトルの積分は、jω で割ることを意味し、90°遅らせることを意味する。

◆   積分回路  積分回路は、積分を行う回路であるが、通常積分回路と呼んでいるのは、真の積分回路(伝達関数が 1/(Ti s))のことではなく、不完全積分回路のことである。不完全積分回路の周波数特性は、1 次遅れと呼ばれているものであって、1 次遅れの時定数を T とすれば、伝達関数が、1 / (Tl s + 1) で表されるものである。

◆   積分形 AD コンバータ  積分形 AD コンバータは、AD コンバータの一種であり、2 重積分形 AD コンバータ、電荷平衡形、V/F 変換形などがある。容易に高精度が得られるが、変換時間が長い。

◆   積分球  積分球は、中空の球の内壁に、硫酸バリウムなどを塗布して純白としたものである。内部に置かれた光源、または、外部から照射した光は、積分球の内壁で、拡散反射を繰り返し、空間的に積分される。このため積分球の内部は、光源の広がりや入射角度に関係なく、光源の強度に比例した均一な強度分布となる。光出射部は、均一標準光として使用される。また、光出射部に検出器を取り付ければ、光量計として使用できる。

◆   積分時間  積分時間は、フィードバック制御における、制御演算式の、積分動作の、比例係数である。積分動作は、時間の次元を持つので、その単位は時間(通常は 分または秒)である。

◆   積分動作  積分動作は、フィードバック制御PID 制御制御演算式における、時間積分の項である。たとえば、PI 動作における制御演算式 y = Kp(e + Ti∫e) における Ti∫e である。係数の Ti を積分時間という。

◆   積分特性  積分特性は、制御対象の特性の一つであって、伝達関数が 1/(Tl s) で表されるものを言う。積分特性は、自己平衡性が無いことが、特徴である。自己平衡性が無いために、入力がゼロでないときは、出力が変化し続ける。

◆   石油化学工業  石油化学工業は、石油や天然ガスなどを原料として、プラスチック、繊維、ゴムなどの、石油化学製品を合成、製造する工業のことである。

◆   石油化学製品  石油化学製品は、石油や天然ガスをなどを原料として製造された、プラスチック、繊維、ゴムなどの製品のことである。

◆   石油系燃料   石油系燃料は、石油の原油を原料として作られた燃料である。原油そのものも燃料として使われるが、原油を精製したガソリン、軽油、灯油、重油が使われている。

◆   石油資源   石油資源は、通常、原油の形で産出される。原油の埋蔵量は、技術的・経済的に生産可能な、可採埋蔵量、その中で、確実に生産できる確認埋蔵量などがある。また、可採年数が使われる。可採年数は、ある年の年末の確認埋蔵量を、その年の年間生産量で割ったものである。2005 年末推計の確認埋蔵量は、世界で、約 12,900 億バレル(1 バレル = 約 159 リットル)、可採年数は 49 年である。ただし、確認埋蔵量も、可採年数も、毎年増え続けている。

◆   石油ストーブ   石油ストーブは、灯油を燃料とするスト−ブである。ガラス繊維などの不燃性繊維でできた芯に着火して、灯油を燃焼させる。構造が簡単で故障が少なく、動作に電源が不要である。部屋の端に置く反射式と、部屋の中央に置く対流式とがある。

◆   石油精製プラント   石油精製プラントは、石油の原油を、トッピングプラントで、ガソリンから重油までの各種留分に分離し、さらに各種精製プラントで精製して、石油製品や、石油化学の原料を製造する一連のプラントを総称した名前である。

◆   石油バーナー   石油バーナーは、石油を燃焼するバーナーである。バーナーは、炉などで、火炎を発生する装置である。広義には燃焼装置全体を指すが、狭義には炎が噴出す火口を指す。

◆   石油ファンヒーター  石油ファンヒーターは、暖房器具の一種であり、灯油を燃焼して、その熱を送風ファンによって排出して暖を取る。他の暖房器具と比べてランニングコストが安いことが特徴であるが、メンテナンス性に劣る。

◆   石油ランプ  石油ランプは、灯油を燃料とする照明器具であり、幕末に日本に持ち込まれ、明治の初期に広く使われた。その後ガス灯にとって代わられた。しかし、戦後当分の間は、電灯が引かれない山間僻地では、ランプが使われた。

◆   セキュリティ  セキュリティは、広く、安全、防犯などに関することであるが、狭義には、コンピュータを利用する上での安全性、コンピュータへの不正アクセスや、データの改竄などへの対策を指す。

◆   セキュリティソフトウェア  セキュリティソフトウェアは、セキュリティに関するソフトウェアである。メール暗号化などのセキュリティアプリケーション、電子透かしなどのコンテンツセキュリティ、ウィルス対策や、不正侵入防止などの外部防衛セキュリティ、個人認証・ユーザー管理、ファイアウォールなどのネットワークセキュリティがある。

◆   セキュリティ対策  セキュリティ対策は、セキュリティに関する対策であって、多岐にわたる。主なものに、次のものがある。(1) ID・パスワードの徹底。容易に推定されるもの(たとえば電話番号)を使わない。十分な長さとするなど。(2) ウィルス対策ソフトウェアを使う。(3) 悪意あるイタズラに注意する。(4) ファイアウォールを設定する。(5) 子供の使用については、フィルタリングソフトを使用する(コラム 3.2-4 参照)。

◆   セキュリティホール  セキュリティホールは、ソフトウェアの設計ミスなどによって生じたシステムのセキュリティ上の弱点である。現実の問題として、セキュリティホールをゼロにすることはできない。これに対応するために、たとえば、OS のセキュリティホールに対しては、マイクロソフトのウィンドウズであれば、ウィンドウズアップデートのサービスがある。これらを利用して、アップデートする必要がある。

◆   セグメント(ネットワークの) ネットワークの セグメントは、部分、断片、分割するなどを意味する単語である。ここでは、セグメントは、ネットワークのセグメントのことであり、単一のネットワークを意味する。すなわち、単一のバス、単一のループなどを指す。

◆   セグメント(テレビの)  テレビセグメントは、地上ディジタル放送(地デジ)において、6 MHz の放送波を、13 個の帯域に分けた、その各々の帯域のことである。

◆   設計製造(プリント基板の)  プリント基板設計製造は、回路図が与えられているとして、それ以降を示すと、アートワーク、写真とり、フィルム版、作成、露光、現像、エッチング、穴あけ加工、メッキ仕上げ、切断加工、の順序になる。

◆   施工性(光ファイバの)  光ファイバ施工性は、電気ケーーブルと比較したとき、最もネックになる。とくに、接続が問題になる。最近は、大幅に改善されているが、それでも、電気ケーブルには及ばない。

◆   セッシ  セッシは、温度の単位に使われており、私たちが日常使用している目盛りである。摂氏とも書く。温度は、国際単位では、ケルビンである。セッシを c とし、ケルビンを K とすれば、K = c + 273.15 である。

◆   摂氏 摂氏は、温度の単位に使われており、私たちが日常使用している目盛りである。セッシとも書く。温度は、国際単位では、ケルビンである。摂氏を c とし、ケルビンを K とすれば、K = c + 273.15 である。

◆   セシウム 133 セシウム 133 は、元素セシウムの同位元素で、原子時計に使われている。時刻の標準は、協定世界時(UTC)であり、世界協定時は、セシウム 133 の原子時計を基に定められている。

◆   接触形タコメータ 接触形タコメータは、タコメータ(回転速度計)の一種で、測定対象の回転体に接触させて使用するタイプである。

◆   接触式厚さ計 接触式厚さ計は、センサを測定対象物に接触させて測定を行う。針で接触させるタイプを触針形接触式厚さ計という。

◆   接触式温度センサ 接触式温度センサは、温度を測る対象物に、センサを接触または挿入して測温するタイプの温度計である。

◆   接触式変位計 接触式変位計は、測定対象にセンサを接触させて変位を測定する、変位計である。

◆   セッション セッションは、打ち合わせや会議のことであるが、ここでは、プロトコル(通信手順)の OSI 参照モデルセッション層における、セッションのことである。ここでのセッションは、OSI のトランスポート層で実現している仮想的な回線において、その使用開始から使用の終了までの一連の通信のことを言う。ソフトウェアで通信を行っているとき、要求を送り、その要求対して応答を返すといった、送受信の順番がある。双方でこの順番に合わせることが必要がある。この順番合わせのことを同期を取るという。セッション層は、この同期を取る仕事を担当する。

◆   セッション層 セッション層は、プロトコル(通信手順)の OSI 参照モデルのセッション層のことである。セッション層は、セッションの制御を行う。セッションとは、セッション層よりも一階層下位のトランスポート層で行っている仮想的な回線において、使用開始から使用の終了までの一連の通信のことである。通信では、片方から要求を送り、他方がその要求に対して応答を返すといった、送受信の順番がある。この順番合わせのことを同期を取ると呼び、セッション層は、この同期を取る。

◆   接続処理 通信においては、データのやり取りを開始する前に、まず、互いに通信を行うことを、確認し合うことが多い。これを、接続処理という。

◆   接線 接線は、曲線上に、近接した 2 点 P および P'を取り、P'を限りなく P に近づけると、P P' を延長した直線は、曲線に一点で接した直線になる。これを P 点における接線という。

◆   絶対値回路 絶対値回路は、絶対値を作る回路である。すなわち、負の値ものは、その符号を変換して、大きさが等しい正の値にし、正の値のものは、そのままとする回路である。この絶対値回路は、全波整流と同じである。

◆   絶対零度 絶対零度は、物質における、最低の温度であり、これ以下の温度は存在しない。絶対零度は、ケルビンで零度であり、セッシでは、-273.15℃である。

◆   接地 接地は、電気の系統を大地につなぐことである。接地の目的は、2 つある。一つは、安全のためであって、感電の防止である。もう一つは、電気回路の動作の基準となる電位を与える場所として使用する。この目的に対しては、電位が安定した場所であれば良く、必ずしも大地である必要は無い。たとえば、携帯用電子機器は、大地からは浮いているが、動作する。携帯機器においても、内部のパターンに、電位の基準になる部分を作ってある。

◆   摂津 摂津は、現在の大阪府北西部から、兵庫県南東部にまたがっていた旧国の名前である。

◆   絶縁 絶縁には、2 つの意味がある。一つは、普通の意味の絶縁であって、十分に高い抵抗値の物質によって、高電圧が掛かっていても、電流が流れるのを防ぐことである。ここの絶縁は、この意味の絶縁であって、たとえば、絶縁被覆導線の絶縁である。導線の被覆に触っても、感電しない。

◆   絶縁(信号の) 信号絶縁は、ノイズ対策としての絶縁である。この絶縁は、ノーマルモードの電気信号〜非電気信号〜ノーマルモードの電気信号の 2 重変換である。この 2 重変換によって、ノーマルモード信号は伝わるが、コモンモード信号は阻止される。

◆   絶縁アンプ 絶縁アンプは、絶縁増幅器とも言い、信号絶縁機能を内蔵したオペアンプである。なお、システムとして絶縁を行うためには、電源も互いに絶縁されたものを、それぞれのアンプに使用する必要がある。このために、絶縁電源を内蔵した機種もある。

◆   絶縁形ポテンショメータ 絶縁形ポテンショメータは、ポテンショメータ本体と、その操作入力信号とを絶縁した機種である。

◆  絶縁ゲートバイポーラトランジスタ 絶縁ゲートバイポーラトランジスタは、ゲート絶縁形バイポーラトランジスタともいい、MOS FETゲート部に組み込んだトランジスタである。ゲート・エミッタ間の電圧で駆動され、入力信号によってオンオフすることができ、自己消弧形なので、大電力の高速スイッチングが可能である。

◆  絶縁材料 絶縁材料は、電気の絶縁に使用する材料である。不活性の気体も優れた絶縁材料であるが、ここでは、固体の絶縁材料である。以前は、ゴムが使われたが、現在では、各種のプラスチックを、目的用途によって使い分けている。最も多いのがビニール(塩化ビニール)であるが、性質は劣る。高周波用には、ポリエチレンが多く使われている。

◆   絶縁増幅器 絶縁増幅器は、絶縁アンプ、アイソレーションアンプとも言い、信号絶縁機能を内蔵したオペアンプである。なお、システムとして絶縁を行うためには、電源も互いに絶縁されたものを、それぞれのアンプに使用する必要がある。このために、絶縁電源を内蔵した機種もある。

◆   絶縁体 絶縁体は、電気的な絶縁性を有する物体である。すなわち、電気を、ほとんど通さない性質を持っている。

◆   絶縁電線 絶縁電線は、絶縁被覆を施した電線である。現在では、ケーブルを使うことが多い。絶縁電線は、導体を絶縁体で被覆したものである。ケーブルは、絶縁電線を、1 本または複数本束ね、さらにシース(保護被覆)を被せたものである。

◆   接合 接合は、付き合わせること、または、つなげあうことである。ここでは、p 形半導体と、n 形半導体との接合で、これを pn 接合という。

◆   接合形(電界効果トランジスタの) 電界効果トランジスタ接合形は、接合によって作られた電界効果トランジスタである。電界効果トランジスタは、ゲート電圧によって、ソースドレイン間の抵抗を変化させ、したがって、ソース〜ドレイン電流を制御することができる。

◆   接続(光ファイバの) 光ファイバ接続は、電気ケーブルと比較すると難しい。しかも接続による損失が無視できない。これが、電気ケ−ブルに劣る点である。

◆   接続損失 接続損失は、接続に起因する損失であり、ここでは、光ファイバにおける、接続損失である。光ファイバは、電気ケーブルと比べて、接続損失が大きい。

◆   切断処理 切断処理は、ここでは、通信の終了処理のことである。信頼性の高い通信を行うためには、先ず、接続処理を行ってから通信を行い、通信が終わったら切断処理を行うことが必要である。

◆   設定値 設定値は、設定する値のことであるが、ここでは、フィードバック制御において、制御変数の値を、ある値にしたい、その値のことであって、目標値とも言う。

◆   接点 接点は、物事が接する点であり、数学では、曲線がその接線と接する点であるが、ここでは、スイッチリレーなどの、接点のことである。スイッチなどの接点は、接点抵抗が無視できない場合がある(とくに半導体スイッチ)。機械的な接点では、チャタリング(バウンス)がある。

◆   節点(回路網の) 回路網節点は、回路網において、いくつかの導線が集まっているところをいう。

◆   接頭語(SI 単位の) SI 単位接頭語は、10 の累乗を表し、たとえば、103 は k (キロ)、10-3 は m (ミリ)である。

◆   セット セットは、ここでは、フリップフロップのセット/リセットのセットことである。フリップフロップの Q 出力をアクティブにする操作をセットという。

◆   セットアップタイム セットアップタイムは、フリップフロップが動作するために、フリップフロップのクロック入力に対して、フリップフロップのデータ入力(D 入力)の値が定まっていなければならないタイミングのことである。フリップフロップの D 入力は、クロック入力のタイミングよりも、セットアップタイム、またはそれ以上先行して確定している必要がある。

◆   セットトップボックス セットトップボックスは、テレビの機能を拡張するための装置の総称である。通常、テレビの上に置かれることが多いので、このように呼ばれている。ケーブルテレビ(CATV)、衛星放送の受信や、インターネット接続などに利用されている。

◆   セット入力 セット入力は、フリップフロップの基本入力の一つであり、リセット入力と組にして使用される。すなわち、セット入力でフリップフロップをセットし、リセット入力でフリップフロップをリセットする。

◆   セットリセットフリップフロップ セットリセットフリップフロップは、RS フリップフロップとも言い、フリップフロップの一種であって、最も基本的なフリップフロップである。他の各種のフリップフロップは、このセットリセットフリップフロップに回路を追加して作られている。ただし、セットリセットフリップフロップそれ自体は、IC(集積回路) 化されておらず、そのまま用いられることは、あまり無い。

◆   セトリングタイム セトリングタイムは、ステップ応答波形において、その出力値が、目標値許容誤差の範囲に収まるまでの時間をいう。

◆   セラミクス セラミクスは、狭義には陶磁器のことであるが、広義には、非金属の無機材料のことである。すなわち、ガラス、セメント、ダイヤモンドなどは、セラミクスに属する。

◆   セラミック式浄水器 セラミック式浄水器は、セラミクスをろ材に使用した浄水器である。ろ過膜式と比べ、ろ過の穴が小さいので、ろ過膜式では取り除くことができないものまで取り除くことができるが、濁りや鉄サビには向かない。

◆   セラミックファンヒーター セラミックファンヒーターは、発熱体にセラミックを使用し、ファンで送風する暖房器具である。スイッチオンで、直ちに温風が吹き出し、設定温度までの、温度上昇が速い。また発熱体が高温にならないので、安全性が高い。

◆   セルシン セルシンは、シンクロ電機の通称である。シンクロ電機は、同期的な動作や、同期位置に関連した電気信号を与える一種の交流精密回転機である。一次巻線(励磁巻線)と二次巻線(出力巻線)とを有し、両巻線の角度位置によって、二次電圧の大きさが変化することを利用した回転〜電気の変換器である。

◆   セルフパワー方式 USB ハブ セルフパワー方式 USB ハブは、USB ハブの一種であって、AC アダプタから USB ハブに電源を供給するタイプである。このため、スキャナ外付けハードディスクなどの消費電流が大きい USB 機器を接続することができる。 これに対して、バスパワー方式は、パソコン本体から、USB ハブの電源を供給する。そのため、接続できる機器は、マウステンキーなどの、消費電力の少ないものに限られる。

◆   セレクション セレクションは、選ぶことであるが、ここでは、通信HDLC において、1 次局(親局)から 2 次局にデータを送信することである。

◆   ゼロインサート ゼロインサートは、通信HDLC において、信頼性の高い通信を行うための手法の一つである。HDLC では、フレームの開始と終了を識別する符号として、フラグシーケンスを使用している。このフラグシーケンスは、01111110 のパターンである。HDLC では、データとしてランダムなパターンを送ることができる。このため、データ中にフラグシーケンスと一致するビットパターンが出現する。これとフラグシーケンスとを区別するために、データ中に、1 が 6 ビット以上連続しないように、送信側で、5 ビット連続した 1 の後に、データには存在しないゼロを挿入して送る。これをゼロインサートという。インサートしたゼロは、受信側で取り除き、元のデータに戻す。

◆   ゼロクロス ゼロクロスは、信号の電圧が、ゼロボルトの点を通過することをいう。ゼロクロスのタイミングでスイッチをオンオフすれば、その瞬間の電流がゼロであるから、スイッチに負担が掛からず、かつ、ノイズが発生しない。このように作られたスイッチを、ゼロクロススイッチまたはゼロボルトスイッチという。

◆   ゼロクロス回路 ゼロクロス回路は、交流信号が、0 ボルトを交差するのを検出する回路である。交流信号を電子回路でオンオフするときに使用する。ゼロクロス形のソリッドステートリレーなどに使用されている。

◆   ゼロクロススイッチ ゼロクロススイッチは、ゼロクロスのタイミングでオンオフを行うスイッチである。このため、オンオフ時に、スイッチに負担が掛からず、かつ、ノイズが発生しない。

◆   ゼロ分散 ゼロ分散は、分散がゼロであるということであるが、ここでは、光ファイバのゼロ分散のことである。光ファイバは、電気ケーブルと比較すれば、長距離高速の伝送が可能であるが、各種の要因によって、限界が生じる。その一つに波長分散がある。波長分散は、光の波長によって、光ファイバ内を進む光の速度が異なることによって、受信端で、波形が広がる現象である。帯域幅の狭いレーザー光を使用するが、それでも波長分散は、ゼロにはならない。波長分散をゼロにするためには、波長分散がゼロである光ファイバを使用する。低損失で、かつ波長分散がゼロの光ファイバを、ゼロ分散光ファイバという。

◆   ゼロボルトスイッチ ゼロボルトスイッチは、ゼロクロススイッチとも言い、ゼロクロスのタイミングでオンオフを行うスイッチである。このため、オンオフ時に、スイッチに負担が掛からず、かつ、ノイズが発生しない。

◆   全 2 重伝送 全 2 重伝送は、通信における伝送方式の一つであって、双方向伝送が可能で、かつ、双方向を同時に行うことができる方式である。これに対して、双方向伝送が可能であるが、同時に行うことはできず、交互にやり取りする方式を、半 2 重伝送という。

◆   遷移域 遷移域は、 移り変わる領域であるが、ここでは、フィルタにおいて、信号を通過させる通過域と、信号の通過を阻止する阻止域との中間の帯域のことである。

◆   線形 線形は、リニアとも言い、変数が比例的な関係にあることをいう。 2 変数系であれば、2 つの変数を x と y とすれば、y = k・x + a で表されるものが線形である。ただし、k と a は定数である。線形でないものを、非線形といい、非線形は、線形と比べ、取り扱いが面倒である。

◆   線形近似 線形近似は、非線形な対象を、線形で近似することである。非線形は、一般に、取り扱いが面倒である。線形で近似することによって、取り扱いが簡単になる。非線形は、一般には曲線で表される。曲線の線形近似は、注目している曲線上の点に引いた、その曲線の接線である。

◆   前件肯定 前件肯定は、論理における推論の形式の一つである。たとえば、「(前提 1) もし台風警報が発令されたら、学校は休みである。(前提 2) 台風警報が発令された。(結論)ゆえに、学校は休みである」は、前件肯定である。前件肯定では、前提が真であれば、結論は必ず真である。良く似た推論形式で、妥当でないものに、後件肯定がある。後件肯定は、たとえば、「(前提 1) もし台風警報が発令されたら、学校は休みである。(前提 2) 学校は休みである。(結論) それゆえ、台風警報が発令された」であり、この場合の、結論は、真でも、偽でもありえる。

◆   前件否定 前件否定は、論理における推論の形式の一つである。たとえば、「(前提 1) もし東京で大地震がおこれば、東京で多数の死者が出る。(前提 2) 東京で大地震は起こっていない。(結論) 東京で多数の死者は出ていない」は、前件否定である。東京で大地震がおこっていなくても、別の原因で多数の死者が出ていないとは限らない。したがって、このような推論は誤りである。

◆   全光束センサ 全光束センサは、全光束を測定するセンサである。全光束は、光源が全ての方向に出す光の量である。全光束センサの代表的な製品に、積分球がある。

◆   全国安全週間 全国安全週間は、毎年 7 月 1〜 7 日の一週間催されている行事で、昭和 3 から続いている。わが国の労働災害による被災者数は、長期的には減少しているが、いまなお、年間 54 万人に達しており、死亡者数は、1600 人に及んでいる。

◆   センサ  センサは、センサーとも書き、計測または検知しようとする対象に関する情報を、物理的に離れたところへ伝送可能な、信号符号に変換する機能を持つものである。物理的に離れたところへ伝送可能な、信号や符号という意味で、最も優れているものは電気信号であるから、実用上は、センサとは、計測や検知しようとする対象に関する情報を電気信号に変換するものと、言い替えても差し支えない。ただし以前は、標準の伝送信号として、空気圧が使われていた時代がある。

◆   センサー  センサーは、センサとも書き、計測または検知しようとする対象に関する情報を、物理的に離れたところへ伝送可能な、信号符号に変換する機能を持つものである。物理的に離れたところへ伝送可能な、信号や符号という意味で、最も優れているものは電気信号であるから、実用上は、センサとは、計測や検知しようとする対象に関する情報を電気信号に変換するものと、言い替えても差し支えない。ただし以前は、標準の伝送信号として、空気圧が使われていた時代がある。

◆   洗剤 洗剤は、界面活性剤を主成分とする、身体以外のものを洗うための製品である。成分の種類によって、石鹸と合成洗剤とに大別される。界面活性剤は、油になじむ疎水基と、水になじむ親水基とを同一分子内に有する物質である。界面活性剤が水に解けると、疎水基が内側を向き親水基が外側を向くように分子集団を形成し、振ったりかき混ぜたりすると泡立つことが特徴である。また、界面活性剤は、水などの溶媒の表面張力を下げて、布やそれに付いた汚れなどを濡らしやすくし、汚れに対して物理的に結びつく。この状態で、洗濯機の回転や、ごしごし洗いのような機械力を加えると、汚れが掻き落とされ上記分子集団の中に閉じ込められる。この作用が、洗浄効果である。

◆   センサーネットワーク センサーネットワークは、通信機能を持ったセンサーを多数設置して、設備の管理や、環境の観測などに役立てるシステムである。とくに、設置の自由度や応用範囲が広いワイヤレスセンサーネットワークが注目されている。ワイヤレスセンサーネットワークは、種々のセンサーを内蔵した小形省電力の無線端末で構成され、単にセンサ端末を分散配置するだけでシステムを構築することができる。

◆   千差万別(センサが) センサは、測定対象によって、その種類が極めて多い、千差万別は、これをもじったものである。

◆   全自動洗濯機 全自動洗濯機は、洗濯から すすぎ、脱水までを自動で行う洗濯機である。

◆   線心 線心は、線芯ともいい、ケーブルを構成する一本の絶縁電線のことである。

◆   線芯 線芯は、線心ともいい、ケーブルを構成する一本の絶縁電線のことである。

◆   線速 線速は、リニア速度ともいい、物体が移動する方向の速度のことである。

◆   洗濯 洗濯は、汚れやけがれを洗い清めること。とくに、衣類を洗って汚れを落とすことである。以前は、たらい と洗濯板による手洗いであったが、現在では、ほとんどが、洗濯機を使用している。

◆   洗濯機 洗濯機は、電気洗濯機とも言い、衣類と水と洗剤を攪拌することで、衣類の洗濯を行う機器である。日本最初の製品は、1930 年ごろで、遠心脱水機能が無く、ローラによる搾り出しであった。現在では、全自動洗濯機、二槽式洗濯機、ドラム式洗濯機の 3 種があり、乾燥機能を付けたものもある。

◆   センタータップ(トランスの) トランスセンタータップは、トランスの中点を取り出すためのタップである。たとえば、トランスを接地すのに使用する。

◆   せん断応力 応力は、面に働く単位面積当たりのであって、せん断応力は、上記応力のうち、面に平行な成分のことである。

◆   先端放電 先端放電は、コロナ放電ともいい、尖った電極の周りに不均一な電界が生じることによって起こる持続的な放電の総称である。電極周辺の発光をコロナという。

◆   全地球測位システム 全地球測位システムは、GPS と略称し、人工衛星を利用して、自分が地球上のどこにいるかを正確に割り出すシステムである。高度約 2 万 km の 6 つの円軌道に 4 つすつ配置された GPS 衛星からの電波を利用して、緯度、経度、高度などを、十メートル程度の精度で割り出すことができる。現在では、カーナビの主要な要素として普及している。

◆   セントラル冷暖房タイプエアコン セントラル冷暖房タイプエアコンは、各室ごとにエアコン機を設置しないで、センターにコンプレッサを置き、各室には、室内機を設置するタイプのエアコンシステムである。オフィスは、このタイプが多いが、家庭用のエアコンでも、使用されている。

◆   船舶電話 船舶電話は、船舶に搭載された電話機によって、海上からの電話を行う移動体通信である。陸上の基地局を介して、公衆電話網と接続されている。ただし、日本では衛星電話などに移行して、現在では使用されていない。

◆   全波整流 全波整流は、交流の、正と負の両方を整流して利用する整流方式である。センタータップ式と、ブリッジ式とがある。センタータップ方式は、センタータップ付のトランスを使用する必要がある。ブリッジ方式は、普通のトランスを使用できるが、ダイオード 2 個分の電圧降下があるので、低圧には向かない。

◆   全波整流回路設計用チャート 全波整流回路設計用チャートは、全波整流回路の設計計算をチャートの形にまとめたものである。このチャートを利用すれば、全波整流回路を簡単に設計することができる。

◆   全般拡散照明 全般拡散照明は、半透明のグローブ越しに、作業面だけでなく、天井面、壁面も明るくする照明である。照明器具から出る光の内、下半球光束が、60〜40 % になるように設計する。明るいが平板な印象になるので、低位置にフロアスタンドを併用すると良い。

◆   全反射 全反射は、屈折率が大きい媒質から小さい媒質に、光が入るときに、入射光が、境界面を透過しないで、全て反射する現象である。入射角がある一定の角度以上のときに、全反射が起こる。この角度を臨界角という。臨界角 θm は、sinθm = (nA)/(nB) である。ただし、nA、nB は、媒質 A、媒質 B の絶対屈折率で、nA>nB を満たし、光は媒質 B から媒質 A へ向かうものとする。ここで絶対屈折率とは、真空を基準とした物質固有の屈折率のことである。

◆   扇風機 扇風機は、小形のモーターで羽根車を回して風を起こす機械である。以前は、暑さをしのぐ手段として主役であった。現在でも、冷房の補助として活用されている。

◆   線膨張係数 線膨張係数は、線膨張率ともいい、単位温度(1℃)上昇したときの固体の膨張率で、単位は 1/[温度]である。

◆   線膨張率 線膨張率は、線膨張係数ともいい、単位温度(1℃)上昇したときの固体の膨張率で、単位は 1/[温度]である。

◆   全米レコード協会 全米レコード協会は、アメリカの大手レコード会社が構成するアメリカ音楽業界の主要業界団体である。

◆   前面投射形テレビ 前面投射形テレビは、スクリーンの前面から投射する投射形のテレビである。映画と同じ原理であり、大画面にすることができる。

◆   専用線(電話の) 専用線は、ユーザーが、論理的に専用して使用できる回線である。すなわち、固定された地点間で、常に通信ができるサービスである。物理的に専用の回線が引いてあるのではない。電話(音声用回線)の専用線のサービスが始まったのは、1906 年(明治 39 年)である。

◆   船用電線 船用電線は、貨客船や海洋構造物などの内部配線に使用されるものであり、種々の船舶用としての使用環境に適合した性能が要求される。取り扱いの観点から、ゴム絶縁体(現在は EP ゴム)が使用されている。また、耐外傷性の観点から、あじろがい装と呼ばれる、鉄線編組が施されている。

◆   旋律 旋律は、メロディとも言い、いろいろな高さを持ついくつかの楽音が、前後につなげられることによって、何らかの音楽的内容を持つものであり、音楽を構成する最も重要な要素である。

◆   倉庫 倉庫は、物品を格納しておく建物または部屋のことである。昔は、土蔵と呼んだ。現在では、トランクルームなど、スマートなものも多くなっている。

◆   相互インダクタンス 相互インダクタンスは、相互誘導とも言い、1 次コイル(1 次巻線)と2 次コイル(2 次巻線)との間の相互作用である。1 次コイルに流れる電流を I1、2 次コイルに誘起される電圧を V2、時間を t とすれば、V2 = M (dI2)/(dt) の関係があり、この定数 M が、相互インダクタンスである。

◆   相互干渉(信号間の) 相互干渉は、二つのものが(さらに一般には多数のものが)互いに影響し合うことである。たとえば、互いに独立した信号線が、平行して走っているときの相互干渉を、クロストークという。相互干渉は、好ましく無いものも多い。信号間のクロストークを無くす対策として有効なのが、シールドである。

◆   相互干渉(制御の) 制御対象は、一般に多変数の系である。このため、変数間の相互干渉がある。さらに、フィードバック制御を行うことによって、制御系を介した相互干渉が加わる。これらの相互干渉を考慮して、制御システムを構成する必要がある。

◆   相互作用 相互作用は、2 つまたは、それ以上のものが、互いに影響を及ぼしあう現象である。たとえば、薬の飲み合わせは、相互作用である。この薬の飲み合わせの例から分るように、相互作用は、プラスになる場合と、マイナスに働く場合とがある。

◆   相互接続点 インターネットユーザーは、プロバイダのサービスを利用して接続する。プロバイダが、相互に接続しあうことによって、インターネットのネットワークが形成されている。プロバイダは、大手から中小まで多数ある。このうち、大手は、相互接続点(IX)で、結ばれている。中のプロバイダは、大手のプロバイダに接続し、小のプロバイダは、中のプロバイダというように、インターネットは、数段階の階層形ネットワークを作っている。

◆   走査 走査は、スキャンともいい、面(2 次元)である画像情報を、線(1 次元)である電気信号に変換すること、または、その逆の変換のことである。

◆   操作性 操作性は、ハードウェアソフトウェアにおける、操作の し易さである。操作性は、使いやすさの指標であるユーザビリティにおいて、認知性快適性と並ぶ、3 つの側面の一つである。操作性のバックグラウンドは、人間工学である。

◆   操作変数 操作変数は、制御(フィードバック制御または、シーケンス制御)において、制御のために操作する変数である。制御変数の値を変化させる能力を持ていることが必要である。

◆   走査方式(テレビの) テレビ走査方式は、プログレッシブモードとインターレースモードとがある。プログレッシブモードは、順次走査方式とも言い、画面の上から順に走査する方式である。これに対して、インターレースモードは、飛び越し走査方式とも言い、走査線を、奇数番目と偶数番目とに分けて、2 回に送る方式である。現行の、地上波放送のテレビはインターレスモードであり、コンピュータディスプレイディジタルテレビは、プログレッシブモードである。

◆   掃除機 掃除機は、従来の ほうき に代わる掃除をおこなう機器である。商用電源を使用することから、電気掃除機とも言う。掃除のとき、コードがわずらわしいことから、充電式のコードレス掃除機もある。また、さらに軽便な、(充電)電池式のものもある。これは、床を掃除するのではなく、机回りなどの掃除用である。

◆   双子素数 双子素数は、素数の一種であって、合い隣る素数の差が 2 であるものをいう。双子素数は、非常に多い、たとえば、5 と 7、11 と 13、17 と 19 は、双子素数である。

◆   速度 速度は、単位時間当たりの変動を表す量であって、その元の変数が何であっても速度という。逆に単に速度呼んだのでは、何の速度であるか分らない。気化速度のように変数名を付けて呼ぶ。通常、単に速度というときは、一定時間あたりに進む距離のことをいう。速さ も速度のことであるが、速度(ベロシティ)をベクトル量、速さ(スピード)をスカラー量として、区別して呼ぶこともある。ベクトルは、大きさと方向を持つ量であり、スカラーは大きさだけで方向を持たない量である。

◆   速度感 速度感は、人が感じる速度のことであって、実際の速度とは異なる。人間による速度判断を、メンタルスピードメーターと呼ぶ。メンタルスピードメーターは、周囲の景色の流れ方、加速や減速による平衡感覚の変化、エンジン音や風切り音、使用しているギヤ、アクセルペダルの踏み方など、いろいろな手がかりによって、情報を得ている。ドライバーが、加速・減速したり、とくに、高速道路の出入りには、速度計でなく、メンタルスピードメーターを使うことが多い。このメンタルスピードメーターは、誤差が大きいので、速度計によって、速度を確認することが必要である。なお、人が感じる速度には、視覚が大きく関係している。しかし、この視覚には、錯覚も多い。停車中の電車に乗っていて、反対側の電車が発車したとき、自分の電車が動いたように感じるのは、錯覚である。また、加速度は人体に感じるが、速度は、直接体には感じない。

◆   速度計 速度計は、速度を測る計測器であるが、一般的な速度計と、自動車の速度計(スピードメーター)、および、インターネットにおける、伝送速度を測るソフトウェアの ねっと速度計 とがある。

◆   速度順応 速度順応は、高速道路などを連続走行すると、高速に慣れて、速度感が低下する現象である。

◆   ソース ソースは、FET(電界効果トランジスタ)の電極の一つであって、たとえば、ゲート電圧によって、ドレイン〜ソース間電流を制御することができる。

◆   ソースコード ソースコードは、コンピュータプログラムの一種であって、プログラム言語を使用して、人が書いたプログラムである。ソースコードは、直接コンピュータは理解できないので、ソースプログラムを、コンピュータが実行することができる、オブジェクトコードに変換して使用する。

◆   相対精度(DA コンバータの) DA コンバータ相対精度は、非直線性ともいい、DA コンバータの出力と理想直線との差のことである。

◆   送電 送電は、発電所で発電した電力を、送電線によって、変電所まで送ることである。変電所以降の配線は、配電という。

◆   送電用電線 送電用電線は、送電に使用する電線である。送電線の配線方法は各種あるので、電線の種類も、いろいろである。

◆   挿入実装 挿入実装は、プリント基板への部品実装の方式の一つである。プリント基板に、部品実装用のスルーホールを設け、部品のピンをスルーホールに貫通させて、半田付けする方法である。以前は挿入実装が用いられたが、現在では、表面実装が多い。

◆   増幅 増幅は、光、音響、電気信号などの振幅を増大させることであるが、通常は、電気信号の増幅を指すことが多い。なお、電気の増幅には、電圧増幅、電流増幅、電力増幅がある。

◆   増幅器 増幅器は、アンプともいい、アンプは、音響機器の増幅器を指すことが多い。音響機器のアンプには、AV アンプイコライザーアンプ、などがある。

◆   増幅率 増幅率は、増幅の度合いであるが、ここでは増幅器の増幅率である。増幅器を、完成した増幅器とすれば、増幅率は入力の振幅と出力の振幅の比である。オペアンプ回路では、オペアンプにフィードバックを掛けて、使用する。このときには、オペアンプ単体の増幅率は極めて大きな値であるが、フィードバックされたオペアンプ回路の増幅率は、それほど大きな値ではない。なお、増幅器には、周波数特性がある。一般に、使用範囲の周波数帯域では増幅率はほぼ一定であるが、その前後では、増幅率が低くなる。逆に、そのようにすることによって S/N を高くすることができる。

◆   ソーホー ソーホーは、会社と、自宅や郊外の小さな事務所とをコンピュータネットワークで結んで、仕事場としたものである。または、コンピューターネットワークを活用して、自宅や小さな事務所で事業を起こすことである。

◆   族(周期律表の) 周期律表は、周期律表の縦の列に含まれる一連の元素のことである。同じ族に属する元素は、性質が似ているものが多い。

◆   測温素子 測温素子は、温度を測定する素子である。たとえば、白金測温抵抗体や、熱電対がある。

◆   属性形 jp ドメイン 属性形 jp ドメインは、co.jp、or.jp、ne.jp の付くドメイン名のことであり、co.jp は会社、or.jp は、組織・グループ、ne.jp は、ネットワーク組織・ネットワーク事業 向けのドメインである。なお、ドメイン名は、インターネット上の、住所のことである。

◆   束線 束線は、ワイヤハーネスともいい、すぐに対象物に取り付けられるように、予め寸法を整え、形を作ってある配線のことである。

◆   測長計 測長計は、長さを計る計器で、最も身近なものに、物差しメジャー(巻尺)などがある。

◆   底突き感(キーボードの) キーボードの底突き感は、パソコンなどのキーボードにおいて、キーを打ったときのクリック感の一種であって、キーを押し込み切ったときに、底にぶつかる感触である。底突き感が明確だと、キーの打ち切りを知覚しやすいが、反面指に衝撃がかかり、指を痛めやすい。

◆   阻止域 阻止域は、フィルタの特性において、信号の通過を阻止する周波数帯域のことである。

◆   素数 素数は、1 とその数以外に約数を持たない、すなわち、1 とその数以外のどんな自然数によっても割り切れない、1 よりも大きな自然数のことである。自然数は、0、1、2、3 ・ ・ ・ である。

◆   外付け形ハードディスク 外付け形ハードディスクは、パソコン本体とは、別の筐体になっているハードディスクのことである。

◆   ソフト ソフトは、ソフトウェアの略称である。ソフトウェアは、狭義にはコンピュータプログラムのことである。広義には、プログラム以外のデータを含めたものをいう。これに対するものが、ハードウェア(ハード)あり、金物ともいう。

◆   ソフトイーサー ソフトイーサーは、VPN の一種であって、LANイーサーネットをそのまま WAN に拡張したような感じのものである。

◆   ソフトウエア ソフトウエアは、狭義には、コンピュータプログラムのことである。広義には、プログラム以外のデータを含めたものをいう。ソフトウェアに対するものが、ハードウェア(ハード)である。

◆   双方向伝送 双方向伝送は、論理的に 2 回線で、双方向にデータを送ることができる通信方式である。双方向伝送のうち、双方向に同時にデータを送ることができるものを、全 2 重といい、双方向が可能であるが、同時には片方向のものを、半 2 重という。

◆   粗密波 粗密波は、密度の高い、低いによって生じる波(波動)である。たとえば、は、空気の粗密波である。

◆   ソーラシステム ソーラシステムは、英語では太陽系のことであるが、日本では、太陽熱利用機器の一種であって、太陽光による エネルギーを用いて、給湯、冷暖房などを行う、建築設備のことをいう。

◆   ソリッドステートリレー ソリッドステートリレーは、半導体素子を使用し、可動部分の無いリレーである。入力側と出力側は、絶縁されているので、接点式リレーと同様に使用できる。接点式と比べて、動作速度が速く、チャタリングが無く、信頼性も高い。ただし、リレーよりも、絶縁性能は低い。

◆   ソロバン ソロバンは、最も原始的な計算道具である。世界各国に、多種多様なソロバンが存在するが、現在では、日本のソロバンが世界的に普及している。

◆   損失 損失は、損ない失うことであるが、ここでは、電力の損失である。たとえば、制御のために、負荷と直列にトランジスタを挿入し、このトランジスタで電圧降下を作ったとすれば、トランジスタによ電圧降下分は、損失になる。一般に、制御とは、何らかの損失を作り、損失の大きさを変えることである。トランジスタで電圧降下を作っている場合は、損失は、電力の損失である。しかし、この損失が、電力の損失以外のものであるなら、電力の損失がない制御が可能である。たとえば、パルス幅制御は、時間幅の損失である。時間幅の損失は電力の損失には繋がらないから、この意味で、優れた制御方式である。