◆ A(アンペア) : 電流の単位。1 A は、1 秒間に、1 C(クーロン)の電荷が移動する量で定義される。電流は国際単位(SI)の基本単位である。
◆ A 相(エンコーダの) : ロータリエンコーダの 1 機種である、インクリメンタルエンコーダにおける、出力パルスは、回転方向を識別するために、互いに 90 °位相の異なる A 相と B 相の 2 つのパルス列を使用する。
◆ ABC マシン : 世界最初のコンピュータである。ただし、実用化は、されなかった。
◆ ABT シリーズ : 素子に BiCMOS を使用した高速のロジックファミリである。同じく BiCMOS を使用した、BCT シリーズよりも、さらに高速である。
◆ AC : 交流のこと。通常は、正弦波形の交流を意味する。AC に対して、直流を DC という。
◆ ACT シリーズ : 素子に 高速 CMOS を使用したロジックファミリである。同じく CMOS を使用した他のファミリよりも、高速である。
◆ AC アダプタ : 商用電源(AC)から、低圧(数〜十数 V)の DC 電源を作る器具。
◆ AC シリーズ : 素子に 高速 CMOS を使用したロジックファミリである。ACT シリーズよりも低速である。
◆ AC 電源ノイズ : 商用電源に乗ってくるノイズのこと。ノーマルモードノイズよりも、コモンモードノイズが、大きい。
◆ AC 電源ラインフィルタ : AC 電源ラインに乗ってくるノイズをカットするフィルタ。
◆ ADC : AD コンバータのこと。アナログ信号をディジタル信号に変換する装置である。
◆ ADSL : パソコンなどを、電話回線を介して、インターネットに接続するためのシステム。ADSL モデムを使用して接続する。
◆ ADSL スプリッタ : 1 回線の電話回線を、電話と ADSL とで共用するときに使用する、分配器のこと。略して単に スプリッタともいう。
◆ ADSL モデム : ADSL において、電話回線とパソコンなどとを結ぶモデムのこと。
◆ AD コンバータ : アナログ信号をディジタル信号に変換する装置。AD 変換器ともいう。
◆ AGP : パソコンのグラフィック用バスの規格。AGP は、ビデオカードとメインメモリとのインターフェースである。
◆ AHC シリーズ : CMOS のロジックファミリの一種。最も標準的な HC シリーズよりも高速である。電源電圧 2.0〜5.5 V、ドライブ能力 ± 8 mA 。
◆ ALS シリーズ : TTL のロジックファミリの一種。ローパワーかつ高速なファミリである。電源電圧 4.5〜5.5 V、ドライブ能力 -15〜+24 mA 。
◆ alt 属性 : alt 属性は、HTML 文書において、画像(img 要素)を表示できない環境にあるとき、その画像に代わって、画像の内容を示す、代替文字列のことである。画像には、必ず用意しなければならない。
◆ ALVC シリーズ : 低電源電圧の CMOS ファミリである。電源電圧 2.3〜3.6 V、ドライブ能力 ± 24 mA 。
◆ ALVT シリーズ : 。低電源電圧の BiCMOS ロジックファミリ。電源電圧 2.3〜3.7 V、ドライブ能力 -32〜+64 mA 。
◆ AM : 変調方式の一つ。振幅変調のこと。ディジタル信号のときは、ASK ともいう。
◆ AM 放送 : AM 放送は、振幅変調(AM)を使用している放送で、従来のラジオは、AM である。これに対して、FM 放送は、周波数変調(FM)を使用している。AM 放送は、FM 放送と比べて、雑音が大きく、音質も劣っている。
◆ AND(論理演算の) : 論理演算の基本論理である。論理積ともいう。全ての入力が真(1)のときだけ出力が真(1)となり、それ以外のときは、出力が偽(0)となる演算である。
◆ API : API は、アプリケーションプログラムから利用することができる、OS(オペレーティングシステム)や、プログラム言語が提供する共用プログラムの、インターフェースのことである。たとえば、ウィンドウやアイコンを描画するというような、共通して使える機能を提供する。
◆ Ar : 元素 アルゴンの記号。希ガスと呼ばれる族に属する。
◆ AS シリーズ : TTL ファミリの一つ。電源電圧 4.5〜5.5 V、ドライブの能力 -15 mA〜+64 mA 。
◆ ASCII コード : 英数字の基本的な文字コードである。
◆ ASP フィルム : 写真フィルムの一つ。実画面サイズは、16.7×30.2 mm である。
◆ ATA : IDE の正式な規格である。最初の ATA 規格は、データ転送速度 最大 3.3 Mバイト/秒で、1 台のハードディスク容量は、最大 528 Mバイトである。その後、改正され、ATA-4 になっている。
◆ ATM : 銀行やコンビになどに設けられている現金自動預け払い機。
◆ AV : オーディオ(音響)機器とビジュアル(画像)機器。
◆ AVC シリーズ : CMOS ロジックファミリの一つ。電源電圧 1.4〜3.6 V、ドライブ能力 ±12 mA 。
◆ AV アンプ : A(オーディオ 音響)、V(ビジュアル 映像)用のアンプ(増幅器)
◆ AV・情報家電 :AV(オーディオ、ビジュアル)および情報関連の家電。
◆ B(ベース) : トランジスタの電極の一つ。他の電極に、エミッタとコレクタとがある。たとえば、ベース〜エミッタ間に制御電圧を印加すると、コレクタ〜エミッタ電流を制御することができる。
◆ B(ベル) : 電力比(対数)の単位。本来 比 は無名数であるが、とくに電力比に対して、単位名称をつけたものである。B の 1/10 をdB(デシベル)といい、dB を使用することが多い。
◆ B 相(エンコーダの) : ロータリエンコーダの 1 機種である、インクリメンタルエンコーダにおける、出力パルスは、回転方向を識別するために、互いに 90 °位相の異なる A 相と B 相の 2 つのパルス列を使用する。
◆ BASIC : パソコン用のインタープリータの代表的な製品。インタープリータとは、コンパイラのような、プログラムの翻訳を行う、言語の一種である。コンパイラは、プログラムを一括して翻訳するが、インタープリタは、プログラムを、書きながら、逐次翻訳を行う。
◆ BCT シリーズ : BiCMOS を使用したロジックファミリ。電源電圧 4.5 V〜5.5V、ドライブ能力 -15〜+64 mA、スイッチング速度 4 ns 。
◆ BER : ビット誤り率のこと。データ伝送において、任意のビットが誤る確率である。
◆ BiCMOS : 同一のシリコン基板上に、バイポーラトランジスタと、CMOS とを集積したもの。BCT シリーズと、ABT シリーズとがある。
◆ BIT : 2 進数の 1 桁をビットという。1 ビットの数は、0 か 1 かである。
◆ BMI : 人の肥満度の指標。BMI = 体重(kg)÷身長(m)2 である。BMI : 25〜29.9 は肥満度 1、30〜34.9 は肥満度 2、35〜39.9 は肥満度 3、40 以上は肥満度 4 である。BMI は、25 を超えると危険信号である。
◆ BMP BMPは、ウィンドウズが標準でサポートしている画像形式であって、白黒(2 値)からフルカラー(約 1678 万色)間で色数を指定することができる。BMP のデータ圧縮法が規定されてるが、ウィンドウズが、標準では無圧縮なので、他のアプリケーションでも、無圧縮のことが多い。
◆ Br : 元素ブロムの記号。ブロムは、ハロゲン族に属する。
◆ BS ディジタル放送 : BS ディジタル放送は、放送衛星(BS)を利用したディジタル放送である。日本では、2000 年 12 月から、本放送が始まっている。ディジタル放送では、データ圧縮しているので、アナログ方式と同じ帯域を使っている。
◆ BYTE : 8 ビットを 1 BYTE(バイト) という。
◆ C(コレクタ) : トランジスタの電極の一つ。他の電極にべースとエミッタとがある。たとえば、ベース〜エミッタ間に制御電圧を印加すると、コレクタ〜エミッタ間電流を制御することができる。
◆ C(キャパシタンス) : 静電容量のこと。コンデンサのキャパシタンスを C、電極間の電圧を V、コンデンサに蓄えられる電荷を Q とすれば、C = Q / V で表される。
◆ C(クーロン) : 電気量の単位である。1 A(アンペア)の電流が、1 秒間に運ぶ電気量が、1 クーロンである。
◆ C(電池の容量) : 電池の容量は、電池から取り出す電流(A、アンペア)と電流を流している時間 h との積 A h で表される。一定電流値で、1 時間放電したときの電流値を、C という。静電容量 C とは、別のものである。
◆ CAD : コンピュータを利用して、建築、電子回路などの設計を行うこと。
◆ cal(カロリー) : 発熱量の単位。1 cal = 4.18605 (≒ 4,2) J(ジュール) である。食品などに多く使用される。
◆ CATV : ケーブルテレビ(有線放送のテレビ)のこと。
◆ CCD カメラ : 受光素子に CCD 素子を使用したディジタルカメラ。ディジタルカメラの受光素子は、CCD 素子 と CMOS とががある。従来は、CCD が主流であったが、現在は、CMOS が多くなっている。
◆ CCD 素子 : 光を電子に変換する半導体素子。記憶媒体として使用し、アナログ・ディジタル両方の信号を、記憶することができる。
◆ cd(カンデラ) : 光度(光の強さ)の単位。周波数 540 × 1012 Hz の単色放射を放出し、所定の方向における その放射強度が 1/683 ワット/ステラジアン光源の、その方向における光度 として 定義される。ステラジアンは、立体角の単位である。1 ステラジアンは、半径 1 cmの球面上の 1 cm2 の面積が中心に対して保つ立体角である(1 ステラジアン = 360°/ 4π)。
◆ CD(衝突検出) : イーサーネットの LAN において、パケットが衝突したことを、検出すること。
◆ CD(コンパクトディスク) : 記録媒体である光ディスクの一種。日本では、主に音楽を格納したものを CD と呼ぶことが多い。最大容量は、650 MB である。
◆ CD-R ;CD と同じサイズの光ディスクで、1 度だけデータを書き込むことができる。書き込んだデータは消去できない。容量は通常の 650 MB と、700 MB とがある。
◆ CDR-W : CD と同じサイズの光ディスクで、自由に何度でも読み書きできる。容量は通常の 650 MB と、700 MB とがある。
◆ CDROM : CD を使った読み出し専用の記録媒体。製造工程で一度データを書き込むと、追加や消去ができない。音楽などのコンテンツや、コンピュータのプログラムなどは、CDROM の形で流通している。
◆ CDROM ドライブ : CDROM を動作させる装置。
◆ CdSe セル : 光導伝セルの一種。光導伝セルは、光量の検出に使用する。光量と電気抵抗が両対数グラフ上で、直線になる特性を持っている。
◆ CdS セル : 光導伝セルの一種。光導伝セルは、光量の検出に使用する。光量と電気抵抗が両対数グラフ上で、直線になる特性を持っている。
◆ CERO : ゲームソフトの内容を審査している機関。CERO では、年齢レーティング制度を設けている。ゲームソフトには、年齢別レーティングマークを添付することになっている。
◆ CIE : 国際照明委員会のこと。XYZ 表色系 を定めている。
◆ CIE 色度図 : CIE が定めている、xy 座標で色を表した図。xy 色度図、色度図ともいう。
◆ Cl(塩素) : 元素の一種。ハロゲン族に属する。Cl のナトリウム Na との化合物 NaCl は、食塩である。
◆ CL フィルタ : コンデンサ C と、コイル L とで作ったフィルタで,、C が直列、L が並列になっている。ハイパスフィルタである。
◆ CM(事後保全) : 保全の方式の一つ。CM では、故障が発生してから修理を行う。これに対して PM(予防保全)は、故障が発生しないように、予め行う保全である。
◆ CMOS : 半導体素子の一種。nMOS と、pMOS とを組み合わせて作った素子である。CMOS は、アナログ/ディジタルのどちらの素子も作ることができる。最も多く使われている素子である。
◆ CMOS イメージセンサ : CMOS を素子とする、イメージセンサ。最近では、CMOS イメージセンサが、イメージセンサの主流になっている。
◆ CMOS オペアンプ : CMOS を素子とするオペアンプ。低消費電力が特徴である。
◆ CMY : 色の 3 原色のこと。C : シアン、M : マゼンタ、Y : 黄色 である。色の 3 原色(色料の 3 原則)とは、照明された受光体の 3 原色のことである。発光体が発する色についての 3 原色を、色光の 3 原色といい、R(赤)、G(緑)、B(青)である。
◆ co(ドメイン名の) : インターネットのホームページのアドレス中の 1 つの要素に、組織の種別を表す部分がある。co は、組織の種別を表す部分の名称の 1 つであり、会社を意味する。ただし、日本式表記法である。アメリカ式表記法では、会社は com である。
◆ Cob : トランジスタの、コレクタ〜ベース間の静電容量のこと。Cob が小さい方が、高周波に使用できる。
◆ com : インターネットのホームページのアドレス中の 1 つの要素に、組織の種別を表す部分がある。com は、組織の種別を表す部分の名称の 1 つであり、会社を意味する。ただし、アメリカ式表記法である。日本式表記法では、会社は co である。
◆ CPM : パソコン用の OS(オペレーティングシステム) として、最初のもの。CPM は、パソコンのハードウェアと、ほぼ時を同じくして作られた。
◆ CPU : コンピュータの中心になる部分。CPU は、演算を実行する演算装置と、演算装置を制御する制御装置とから成る。
◆ cps : シリアルプリンタの印字速度の単位。文字 / 秒である。ラインプリンタでは、LPM(行 / 分)を使用する。
◆ CRC : 伝送誤り制御用の汎用のチェックコード。伝送誤り制御用チェックコードは いろいろ ある(たとえばパリティ)が、そのほとんどは、実は、CRC コードに属している。
◆ CRT ディスプレイ : テレビなどに使用されるディスプレイ装置の一種。CRT(カソードレイチュ−ブ) を使用している。従来最も多く使用されたが、奥行きが深い、重いなどの理由から、液晶ディスプレイなどが多くなっている。ただし、投射形テレビの素子として小形の CRT が使われている。
◆ CR フィルタ : コンデンサ C と抵抗 R とで作ったフィルタで、C が直列、R が並列になっている。ハイパスフィルタである。コンデンサとコイル(L)とでつくた CL フィルタの方が、性能が高い。
◆ CSMA : バス形のLAN イーサーネットにおいては、パケットの衝突が起こり得る。CSMA は、パケットの衝突を回避するために、伝送路上を調べ、伝送路上に信号が流れていれば、信号が無くなるのを待って、送信を行う方式である。
◆ CSMA/CD : バス形のLAN イーサーネットにおいては、パケットの衝突が起こり得る。CSMA によってパケットの衝突を回避するが、それでも、タイミングによっては、衝突が発生する。CD は、この衝突発生を検出し、衝突を検出したとき、送信を中止する方式である。
◆ CS ディジタル放送 : CS ディジタル放送送は、通信衛星を使用したディジタル放送である。CS ディジタル放送は、テレビ 171 チャンネル、ラジオ 106 チャンネルと、チャンネル数が多く、時間帯別に同じ番組が再放送されるので、番組の見逃しが無い。また、専門チャンネルごとに、毎日 1 日中放送しているので、好きな時間に好きな番組を見ることができる。
◆ CUI : キャラクターユーザーインターフェースのこと。すなわち、ディスプレイ上に文字で情報を表現する。現在では、多くが、画像によって情報を表す グラフィカルユーザーインターフェースになっている。文字は画像の一部として表示される。
◆ CVCF : インバータ(直流→交流の変換器)の方式の一種。電圧固定(CV)、周波数固定(CF)の変換をおこなう。
◆ CVVF : インバータ(直流→交流の変換器)の方式の一種。電圧固定(CV)、周波数変換(VF)の変換をおこなう。
◆ D(ドレイン) : 電界効果トランジスタ(FET)の電極の一つ。FET には、このほかに、ゲート(G)、およびソース(S)の電極がある。D(ドレイン)は、npn 形トランジスタのコレクタに相当する。
◆ DAC : データコンバータの一種である ディジタル アナログ コンバータのこと。すなわち、ディジタルデータを、アナログでーたに変換する装置である。
◆ DA コンバータ : データコンバータの一種である ディジタル アナログ コンバータのこと。すなわち、ディジタルデータを、アナログデータに変換する装置である。DAC と略すことが多い。
◆ DA コンバータの周辺回路 : DA コンバータは、その前後処理などのために、周辺回路を必要とすることが多い。たとえば電流出力形 DA コンバータの出力電流を電圧に変換する I/V(電流/電圧)変換器が必要である。
◆ DA 変換機(器) : データコンバータの一種である ディジタル アナログ コンバータのこと。すなわち、ディジタルデータを、アナログデータに変換する装置である。D/A コンバータのことであり、DAC と略すことが多い。
◆ dB(デシベル) : 電力の振幅比を対数で表したものを、B(ベル)という。B(ベル)の 1/10 が dB(デシベル) である。
◆ DC(直流) : 一定の電流値が続く波形である。たとえば電池は直流である。これに対して交流は、プラスとマイナスの電流が繰り返す波形である。一般の商用電源は、交流である。
◆ DC/AC インバータ : 直流→交流の変換機。だだし、通常は単にインバータと呼んでいる。
◆ DC/DC コンバータ : 直流→直流の変換機。ある直流電源を、別の直流に変換すること。単に電圧を変換するだけのものもあるが、相互間を絶縁することを目的とした、絶縁形 DC/DC コンバータもある。
◆ DC 電源装置 : DC(直流)電源を作る装置。AC(交流) 電源→安定化 DC 電源、AC 電源→非安定化 DC 電源、非安定化 DC 電源→安定化 DC 電源 の、3 種類がある。
◆ DC モータ : 直流電源で回転するモータ。スタートするときの力が強く、速度制御が容易である。電車のモータに多く使われてきた。ただし、最近では、電車も交流モータが多くなっている。
◆ dec(ディケード) : 10 のこと。10 年を意味することも多い。
◆ DDC : 分散形計装システムに使用される、コントローラ。コンピュータを利用しており、多数のループを、1 台の DDC で制御する。
◆ DDoS 攻撃 : インターネットにおける不正の一種。サーバのサービスを不能にする攻撃が、DOS 攻撃であるが、第 3 者の多数のマシンに攻撃プログラムを仕掛けて、これを踏み台として、標的とするマシンに大量のパケットを送り込み、標的とするマシンを動作不能にするのが、DDoS 攻撃である。
◆ D FF : 代表的な、フリップフロップの一種。クロック入力の立ち上がりで、入力のハイ/ローを保持して出力する。
◆ DFM : DFM は、製造上の問題を、十分に考慮に入れた設計のことである。半導体素子の微細化が進み、加工が、100 ナノメートル以下になっている。これに伴って、製造の問題を理解した設計と、設計を理解した製造技術とを、統合したソリューションが、必要になっている。
◆ DHCP : インターネットにおいて、クライアントが、サーバにアクセスするときは、IP アドレスが必要である。クライアントの起動時に、サーバが動的にIP アドレスを、クライアントに割付け、終了時に このアドレスを回収するプロトコル(手順)を、DHCP という。
◆ DNLA : DNLA は、ホームネットワークで、ディジタル AV 機器相互や、パソコンと接続し、動画、音楽、静止画像のデータを、相互利用するための仕様を策定する、業界団体のことであり、その策定した仕様のことでもある。DNLA は、DNLA 用として、新しく作られたプロトコルでは無く、既にある標準規格や、汎用のプロトコルを組み合わせたものである。
◆ DNS : インターネットにおいて、クライアントが、サーバにアクセスするときは、IP アドレスが必要である。しかし、IP アドレスは分り難いので、IP アドレスの代わりに、分りやすい名称を付与する。これをドメイン(ドメイン名)という。ドメインを IP アドレスに翻訳するシステムが、DNS である。
◆ DOS/V : パソコン初期において、PC AT およびその互換機は、世界的に普及した。しかし、日本では、日本語がサポートされないために、普及しなかった。NEC の製品が使われていた。DOS/V は、PC AT 互換機で動作し、日本語をサポートする OS である。この DOS/V によって、PC AT 互換機が、日本語をサポートしたため、日本でも、PC AT 互換機が主流となった。
◆ DOS 攻撃 : インターネット上のサーバのサービスを不能にする攻撃である。多数の第 3 者マシンを踏み台とする、DDoS 攻撃も、DOS 攻撃の一種である。
◆ dpi : ドットで印字するプリンタにおける解像度の単位。ドット/インチのこと。
◆ DVD : CD サイズ(12cm d)の光ディスクの一種。CD と比べ、記録密度が高く、DVD-ROM の場合、最大記録容量は、片面 1 層で 4.7 GB、片面 2 層で 8.5 GB、両面各 1 層で 9.4 GB である。
◆ DVD/CDRW コンポドライブ : CD-ROM、CD-R、CD-RW、DVD-ROM の各読み込みと、CDR の書き込み、CD-RW の書き込み/再書き込み が可能な、ドライブ装置。
◆ DVD-ROM : リードオンリーの DVD ドライブ。最大記憶容量は、片面 1 層記録 : 4.7 GB、片面 2 層記録 : 8.5 GB、両面各 1 層記録 : 9.4 GB である。
◆ DVD ディジタルビデオカメラ : 記録媒体に、DVD 光ディスクを使用した、ディジタル方式のビデオカメラ。
◆ DVD 光ディスク : DVD 用の光ディスク。CD はオーディオ用には良いが、ビデオには容量が不足する。大容量の DVD 光ディスクが登場した。 DVD-RAM、DVD-RW、DVD+RW がある。
◆ DV ディジタルビデオカメラ : DV 規格のディジタルビデオカメラ。DV 規格は、ビデオテープレコーダ(VTR)の規格の一つである。テープに映像をディジタルデータとして記録する。画面サイズは、720 × 480 ピクセル。フレームレートは、30 フレーム/秒である。
◆ DV テープ : DV 規格のビデオテープ。DV 規格は、ビデオテープレコーダ(VTR)の規格の一つである。テープに映像をディジタルデータとして記録する。画面サイズは、720 × 480 ピクセル。フレームレートは、30 フレーム/秒である。
◆ D フリップフロップ : 代表的なフリップフロップの一種。DFF と同じ。
◆ D ラッチ : トランスパレントラッチと同じ。動作は、フリップフロップと似ているが、トランスパレントラッチは、制御信号 G がハイのとき、D 入力のハイ/ローが、そのまま出力されることである。
◆ ° : 角度の単位。度(デグリー)のこと。2π(rad) = 360°である。通常角度は度で表すが、理論的な場合は、ラジアン(rad)を使用することが多い。
◆ E(エミッタ) : トランジスタの電極の一つ。トランジスタには、このほか、C(コレクタ)、B(ベース)の電極がある。たとえば、ベース〜エミッタ間に制御電圧を加えると、コレクタ〜エミッタ間電流を制御することができる。
◆ ECC : 伝送誤り制御に使用される、誤り訂正符号とこと。データの誤りを訂正するために、送信側で 元のデータに ECC を付加して送信する。受信側では、ECC を利用して、誤りを訂正して、正しいデータを読み取ることができる。なお、伝送誤り制御用の符号には、誤りを検出するが、訂正は別の手段による、誤り検出符号もある。
◆ ECL(IC の) : ロジックファミリの一種。バイポーラトランジスタで構成され、最高速のファミリである。ただし、使い難いため、特殊用途に のみ使われている。
◆ EIA : アメリカの電子工業会。EIA で制定した電子関係の規格は、日本でも多く参照されている。EIA で制定した規格の番号は、以前は、RS-xx という番号が付けられていたが、その後 EIA-xx となった。現在では、EIA は TIA(全米通信工業会)と合併している。なお、RS-232C などの旧規格番号が、現在でも使われている。
◆ EIA232D : シリアル伝送の規格。RS232C と通称されているが、RS23C は旧規格名であり、内容は若干異なる。現在 RS232C と称しているものは、厳密に規格に従っていないで、モディファイされたものを含んでいる。
◆ EIDE : 磁気ディスクなどの補助記憶装置用の、バスの規格。IDE、または ATA とも呼ばれる。パソコンなどで広く使用されている。
◆ EMS : 電流を流して筋肉を鍛える運動法。EMS による筋肉収縮運動は、自己の意思による場合と同様なメカニズムで行われる。意識的、無意識的であることに制限されず、くつろぎながら、短時間〜長時間のトレーニングが可能である。
◆ EM 電線ケーブル : ハロゲン元素や鉛などの重金属を全く含まずに、リサイクル性の高い被覆材を使用した電線ケーブルのこと。
◆ ENIAC : 実際に稼動した、世界最初のコンピュータとされている。1946 年に完成した。ただし、ENIAC は、現在のコンピュータの定義には当てはまらない。コンピュータの定義を、ノイマン形コンピュータとするなら、最初のコンピュータは、ESDAC である。
◆ EOC : AD コンバータが、AD 変換を完了したときに出力される、変換終了の信号。
◆ EP 盤 : レコードの一種。回転数 : 45 rpm、直径 : 17 cm のレコード。穴が大きいので、ドーナッツ盤とも呼ばれる。
◆ ESDAC : ノイマン形コンピュータの最初の製品。1949 年に作られた。
◆ Etx : キャラクタ単位で伝送を行う、データ伝送の、同期式において、テキストの終わりを意味する制御キャラクタ。
◆ EU : ヨーロッパ連合のこと。ヨーロッパの 25 か国による、国家連合体である。
◆ EUC : 複数バイトからなる文字を扱う文字コードを EUC という。日本語の漢字は、2 バイト/文字であり、日本語 EUC(EUC-JP)とよばれる。
◆ F(周波数) : 周波数は、繰り返しの事象(たとえば波)において、1 秒間に繰り返される繰り返しの回数をいう。単位は Hz である。周波数を表す記号として、F を使用することが多い。なお、周波数の逆数を 周期(T)とい、f = (1/T) = ω /(2π) である。ただし、ω は、角速度である。
◆ F(ファラッド) : F は、キャパシタンス(静電容量)の単位で、ファラッドという。コンデンサにおいては、コンデンサのキャパシタンスを C、コンデンサの電極に蓄えられる電荷を Q、コンデンサの電極間の電圧を V とすれば、C = Q / V の関係がある。
◆ F(フッ素) : 元素の名称である。フッ素は、ハロゲン族に属し、単体で、非常に有毒である。また、水素と反応し、猛毒のフッ化水素を発生する。フッ素は、微量であれば、虫歯の予防に使用されている。
◆ F(論理) : 論理(ロジック)は、真(TRUE)と偽(FALES)の 2 つの論理値を持っている。F は、この FALES のことである(TRUE は T)。数において算術演算があるように、論理にも、論理演算がある。なお、論理は 2 値であるから、数字の 0 と 1 とに対応させることができる(TRUE : 1、FALSE ; 0)。
◆ F/V 変換形 DA コンバータ : F/V 変換器(周波数 電圧変換器)を、DA コンバータ(DA 変換器)として使用したもの。周波数を、パルスに変換し、このパルス速度をアナログとして計測すれば、DA 変換されたことになる。
◆ F/V 変換器 : 周波数(F)を電圧(V)に変換する変換器。入力の波形は、いろいろだが、その波形を、一定のパルス列に変換し、このパルス列の平均電圧が、変換値である。
◆ FALES : 論理(ロジック)における偽のこと。論理は、真(TRUE)と偽(FALES)の 2 値をとる。
◆ FAX : ファクシミリの略称。通常は、フルネームを使わないで、ファックスまたは FAX という。公衆電話網を使って、画像データを転送する装置である。
◆ FD : フロッピーディスク略称。記憶媒体の一つ。ディスクの大きさは、8 インチ、5 インチ、3.5 インチの 3 種類があるが、ほとんどが 3.5 インチである。従来は必須のものとして、全てのパソコンに FD ドライブが搭載されていたが、現在では、ほとんど使われていないため、FD °ラブの無いパソコンが多くなっている。
◆ FET : 電界効果トランジスタの略称である。トランジスタには、大きく分けて、電界効果トランジスタと、バイポーラトランジスタとがある。FET には、接合形と MOS とがある。FET の電極は、ソース、ゲート、ドレインの 3 つがある。ソース〜ゲート間に電圧を加え、ゲート電圧によって、ソース〜ドレイン間の電流を制御する。
◆ FF : フリップフロップのこと。フリップフロップは、ハイとローとの 2 つの安定状態を有する回路である。2 つの状態を、0 と 1 とに対応させることによって、1 ビットの情報を保持することができる。順序論理回路である。最も基本的な FF は、RS FF であるが、実際に使用されているのは、D FF などである。
◆ FF 式石油ストーブ : 強制排気式の石油スト−ブ。
◆ FIFO : FIFO はバッファメモリの一種であり、ファーストイン ファーストアウトの略である。最初に入力したデータが最初に出力し、以降入力した順に逐次出力する。
◆ FM : 周波数変調のこと。変調の方式の一つ。搬送波(信号を運ぶ波形)の周波数の高/低によって、識別する。元の信号がディジタルのときは、FSK ともいう。
◆ FMC : 次世代ネットワーク(NGN)の一つ。FMC サービスの一つに、ワンフォンがある。ワンフォンは、1 台の電話機を、屋外では携帯電話として使用し、家庭内では、固定電話として使用する。
◆ FM多重放送 : FM の音声(ステレオ)信号よりも、少し高い周波数に、ディジタル信号を重畳した、文字・図形による放送。
◆ FM 放送 : FM 放送は、周波数に超短波(日本では 76〜90 MHz)を使い、周波数変調を使用している放送である。多数の民放の FM 局がある。
◆ FOMA : NTT(日本電信電話) の携帯電話サービスの一つ。アナログ方式、PDC 方式に次ぐ、第 3 世代のサービスである。携帯電話の標準規格 IMT-2000 の一つである W-CDMA を使用している。
◆ FPAA : フィールドプログラマブルアキュムレーターアレイ。SFC を多数集積した IC(集積回路)のこと。SFC とは、スイッチトキャパシタフィルタのことである。
◆ FPGA : フィールドプログラマブルゲートアレイ。PLD(プログラマブルロジックデバイス)の集積度をさらに高め、機能を強化した IC(集積回路)。
◆ FSK : ディジタル信号を周波数変調(FM)したもの。ディジタル信号の ゼロ/1 を、搬送波の周波数のハイ/ローに対応させたものである。
◆ fT(トランション周波数) : 小信号用 トランジスタの特性の一つ。トランジスタは、周波数特性を持つ。トランジスタのベース電流(IB)とコレクタ電流(IC)が等しくなる(すなわち直流増幅できなくなる)周波数を fT という。
◆ FTP : データ伝送におけるプロトコルの一つ。OSI のアプリケーション層に属する、ファイル転送プロトコルのことである。
◆ FTTB : 光ファイバ伝送の方式の一つ。マンションなどの集合住宅やビルまで光ファイバを引き、それ以降は、電気配線などを利用する方式である。
◆ FTTC : 光ファイバ伝送の方式の一つ。光ファイバを、ユーザー近くの電柱や道路脇まで引き、それ以降は電気配線などを利用する方式である。
◆ FTTH : 光ファイバ伝送の方式の一つ。光ファイバを、直接各家庭まで引き込む方式である。各家庭は、伝送速度 100 Mbps が可能となる。
◆ FTTP : 光ファイバ伝送の方式の一つ。光ファイバを、敷地内(構内)まで引き込む方式である。敷地内とは、各家庭(戸建)も含むから、全光ファイバ化を意味する。ただし、敷地内に引き込むまでを光ファイバ化するのであって、引き込んだ以降を全て光ファイバ化するとは限らない。
◆ FTTR : FTTR は、光ファイバ伝送の方式の一つ。ユーザーの建物の近くまでは、光ファイバで伝送し、それ以降は、xDSL のメタル配線を利用するシステムである。各戸までは、メタル配線となるが、距離が短いので、高速が可能である。各戸へのメタル配線は、既設の電話回線が利用できるので、経済性が高い。
◆ FWA : 光ファイバ伝送の方式の一つ。光ファイバ伝送とワイヤレスとを組み合わせた方式である。たとえば、電柱などに基地局を設け、基地局まで光ファイバを使用する。基地局から末端までは、ワイヤレスを使用する。
◆ G(ゲート) : 電界効果トランジスタ(FET)の電極の一つ。FET には、このほか、ソース(S)、とドレイン(D)の電極がある。ゲートが制御電極であり、たとえば、ゲート〜ソース間電圧によって、ドレイン〜ソース間電流を制御する。
◆ GaAs : GaAs は、ガリウム砒素の化学式である。ガリウム砒素は、半導体であって、シリコンを使用した半導体よりも、高速、かつ消費電力が小さく、小形化も容易である。シリコンに比べて高価であるが、携帯電話など、小形で高周波特性が要求される用途を中心に、広く普及している。
◆ GaN : GaN は、窒化ガリウムといい、半導体の一種であって、バンドギャップが、シリコンよりも 3 倍広く、インジウムやアルミニウム混ぜることによってバンドギャップを調整することができる。この性質を利用して、青色発光ダイオードや、青紫色半導体レーザーなどの発光素子が作られている。バンドギャップとは、電子が自由となるために飛び越えなければならない壁のようなものである。
◆ GB 積 : オペアンプの特性を示す定数の一つ。ゲインバンド積といい、オペアンプの利得と周波数との積である。この GB 積は、オペアンプの広い範囲で一定であり、オペアンプの高周波特性の概要を示す値である。
◆ GIF : GIF は、画像交換用の画像形式である。256 色までの画像を保存でき、イラストやアイコンなどの図形データに向いている。
◆ GMT : 時刻の標準で、イギリスのグリニッチ天文台の天体観測を基準にしている。ただし、現在では、時刻の標準は、協定世界時(UTC)が使用されている。
◆ GND : グラウンドを表す記号である。アースとも言う。グラウンドの役割大きく分けて、2 つある。第 1 は、電気・電子回路の動作の基準となる電圧として使用する。もう一つは、保安、すなわち感電防止が目的である。保安目的のグラウンドに対しては、法的な基準がある。(コラム 2.1-2 参照)
◆ GPS : 全地球測位システムという。GPS 衛星が上空に打ち上げられており、4 個以上の GPS 衛星からの距離を同時に知ることによって、自己の位置(緯度、経度および高さ)を決定することができる。衛星から発信される電波には、衛星の軌道情報、正確な時間情報などが、含まれている。
◆ GSI : 素子数が 10 億個以上の IC(集積回路)を GSI と呼ぶ。なお、素子数 100 個以下を SSI、100〜1000 個を MSI、1000〜10 万個を LSI、10 万〜1000 万個を VLSI、1000 万〜10 億を ULSI という。ただし、時代によって区分が異なり、素子数 100 以上を LSI(これが最高)と呼んだこともある。
◆ GTO : サイリスタの一種。ゲートターンオフ SCR という。GTO は、ゲートにプラスのパルスを加えるとオン、マイナスのパルスを加えるとオフになる。
◆ GuI : グラフィカルユーサーインターフェースのこと。GUI においては、ユーザーに対するインターフェース(ディスプレイ)にグラフィックを多用し、大半の操作に、マウスなどのポインティングデバイスを使用する。
◆ H(ヘンリー) : インダクタンス(L)の単位。電流を i(A アンペア)、電圧を v(V ボルト) とすれば、L(di/dt) = v の関係がある。
◆ H.264 : H.264 は、動画圧縮の規格である。動画圧縮の従来方式である MPEG-2 などと比べて、2 倍以上の圧縮効果があると言われており、携帯電話向けの低速から、HDTV クラスの高速に至るまで、幅広く使用されることを、想定している。
◆ HC シリーズ : 素子がCMOS の最も標準的なロジックファミリ。電源電圧 : 2.0〜6.0、スイッチング速度 : 14 ns、ドライブ能力 ±8 mA、
◆ HCT シリーズ : 素子がCMOS のTTL と互換性のあるロジックファミリ。電源電圧 : 2.0〜6.0、スイッチング速度 : 29 ns、ドライブ能力 : ±6 mA
◆ HDD : ハードディスクドライブのこと。ハードディスクは、ディスクと読み書きの装置が一体化しており、着脱できないので、ハードディスクと同義語として用いられている。
◆ HDD レコーダ : 記録媒体に HDD を使用したビデオレコーダ(ビデオ記録装置)。
◆ HDLC : ハイレベル データリンク コントロールのこと。データ伝送のプロトコル(伝送手順)の一つ。信頼性の高い優れたプロトコルであり、OSI のデータリンク層のプロトコルにもなっている。
◆ HDTV : 高精細テレビのこと。現在の普通のテレビの画面の縦横比が横 4、縦 3 に対して、HDTV は、横 16、縦 9 である。走査線も現行が、525 本であるのに対して、HDTV では、1125 本または1250 本となる。日本では NHK が開発したアナログ方式に対して、欧米ではディジタル方式になる。
◆ HDV ディジタルビデオカメラ : HDTV 仕様の DV ディジタルビデオカメラのこと。
◆ He : 元素の記号。ヘリウムのこと。希ガスに属し、水素に次いで2 番目に軽い気体である。水素が爆発性があるのに対して、ヘリウムは、不活性である。このため、風船や気球の充填に用いられる。
◆ hFE(直流電流増幅率) : 電流増幅率ともいう。トランジスタのコレクタ電流を IC、ベース電流を IB とすれば、IC = hFE ・ IB となる。
◆ hFE(電流増幅率) : 直流電流増幅率ともいう。トランジスタのコレクタ電流を IC、ベース電流を IB とすれば、IC = hFE ・ IB となる。
◆ Hz(ヘルツ) : 周波数の単位。繰り返し波形の、1 秒間あたりの、繰り返し数を周波数という。
◆ Hi-MD : ミニディスク(MD)を改良したフォーマット。通常の録音用 MD を使用して、HI-MD にフォーマットすることにより容量が約 2 倍になる。オーディオ用の Hi-MD AUDIO とディジタルカメラ用の Hi-MD PHOTO とがある。
◆ HID ランプ : 高圧放電ランプの総称。水銀ランプ、高圧ナトリウムランプ、メタルハイランドランプ がある。
◆ HomePNA : 既存の電話回線を利用した、安価で高速な家庭内 LAN の標準規格を策定する、業界団体であり、その策定した規格の名称でもある。規格の名称としての HomePNA は、電話の通話を妨げることなく、数 Mbps の高速なデータ通信を実現する。
◆ HOMERF : パソコン、家電、携帯電話などを結ぶ、家庭内無線通信の規格であり、バージョン 2.0 がある。
◆ HRI : 人間とロボットとの相互作用のことを HRI という。相互作用とは、複数の要素が、互いに影響を及ぼしあうことをいう。
◆ HSPDA : 無線 LAN の下り方向を高速化(最大 14.4 M ビット/秒)させる技術。ただし、電波の状況に応じて、伝送速度は、変化する。
◆ HTML : ウェブ(ホームページ)を記述する言語。HTML の特徴は、ハイパーテキストである。ハイパーテキストとは、複数のテキスト(文書)を相互に関連付け、結び付けるしくみである。関連した情報を持つ複数のテキストをリンクして、次々とたどることができる。具体的には、予めリンクされている字句を、マウスでクリックすることにより、リンク先にジャンプする。
◆ HTML 色名称 : 色の表記法の一つ。ウェブ用の言語である HTML で規定されている。RGB を 8 ビットの数値(16 進数)で表したもの。
◆ http : ウェブ(ホームページ)のプロトコル(通信の手順)。ウェブのブラウザからのリクエストによって、ウェブのページ(内容)をウェブサーバからリクエストしたブラウザに転送する手順である。
◆ HTTP : ウェブ(ホームページ)のプロトコル(通信の手順)。ウェブのブラウザからのリクエストによって、ウェブのページ(内容)をウェブサーバからリクエストしたブラウザに転送する手順である。
◆ i(虚数) : −1 の平方根、√−1 のこと。ただし、電気など分野では、i は電流の記号として使うので、虚数を j であらわす。
◆ i(電流) : 電子(電荷)の流れを電流という。電子はマイナスなので、電流の向きは、電子の流れとは逆である。電流の単位は、A(アンペア)であり、1 A は、1 C / 秒である。ここで C は、電気量であり、同じ電気量を持った 2 つの帯電体を、1 m 離して置いたとき、互いに作用しあう電気力が、9.0×109 N(ニュートン)であるとき、その帯電体の電気量は、1 C(クーロン) である。
◆ I(ヨウ素) : ハロゲン族に属する元素の記号。ヨウ素のこと。ヨードともいう。体内で甲状腺ホルモンを合成するのに必要な元素である。ヨウ素のアルコール溶液がヨードチンキである。
◆ IAPs : インターネットアクセスプロバイダ のこと。IPS(インターネットサービスプロバイダ)ともいう。我々が、インターネットにアクセスするためには、インターネットアクセスプロバイダを経由する必要がある。
◆ IB(ベース電流) : トランジスタのベース電流のこと。ベース電流は、トランジスタの電極 ベース(B) から、トランジスタの電極 エミッタ(E) に流れる電流である。トランジスタでは、このベース電流が増幅されて、コレクタ電流(Ic)となる。
◆ iBurst : インターネットのワイヤレス ブロードバンドサービスの一つ。1 基地局で半径 10 数 km をカバーし、誰でも、いつでも、どこでも を満たすことができるサービスである。
◆ Ic(コレクタ電流) : トランジスタのコレクタ電流のこと。コレクタ電流は、トランジスタの電極コレクタから、トランジスタの電極エミッタに流れる電流である。トランジスタでは、ベース電流(IB)が増幅されて、このコレクタ電流になる。
◆ IC(集積回路) : 抵抗、コンデンサ、トランジスタなどからなる、電子回路を、一つの小形のパッケージに収めた、半導体素子のこと。当初は、10 数個の素子を集積したものであったが、現在では、大規模な IC は、億以上の素子を集積している。素子数 100 以下のものを SSI、100〜1000 を MSI、1000〜10 万を LSI、10 万〜1000 万を VLSI、1000 万〜10 億を ULSI、10 億以上を GSI という。ただし、この区分は、時と共に変化してきた。現在でも、人や資料によって、大きく異なる。
◆ ICBO(コレクタ遮断電流) : トランジスタのコレクタ〜エミッタ間に逆方向の電圧(エミッタからコレクタの方向)を加えたときに流れる電流のこと。
◆ ICMP : インターネットにおける、TCP/IP のコネクションレスのプロトコル(通信手順)において、IP(インターネット層)のプロトコルを補助するプロトコルを ICMP という。ICMP は、IP のエラーメッセージや、制御メッセージを転送するプロトコルである。
◆ ICの名称 : ロジック ICに付けられている名称は、正論理(ハイアクティブ)の動作に基づいて付けられている。AND の名称の IC(たとえば HC08) は、正論理として見たときに、AND として動作するが、同じハードウェアは、負論理として見ると、OR である。
◆ ID : 識別すること。または、識別すするためのコード(符号)やタグ(札)などのこと。
◆ IDC : IDC は、データセンターの略称である。IDC は、顧客のサーバを預かって、インターネットへの接続回線やや、保守・運用サービスなどを提供する施設である。データセンター自らが用意したサーバーを顧客に貸し出す、ホスティングサービスを提供する業者もある。データセンターは、耐震性に優れたビルに、高速な通信回線を引き込み、自家発電設備や高度なエアコン設備を備え、また、高いセキュリティを確保している。
◆ IDE : HDD(ハードディスクドライブ)などの補助記憶装置用のバス。
◆ IE : トランジスタのエミッタ電流。エミッタ電流は、トランジスタの電極エミッタに流れる電流である。
◆ IEBO : トランジスタのエミッタ〜べース間の逆方向(エミッタ→ベース)の電流値のこと。
◆ IEC : 国際電気標準会議。IEC は、電気および電子技術分野の国際規格を作る機関である。国際規格の制定は、ISO(国際標準化機構)が行っているが、IEC の方が歴史が古い(IEC : 1908〜、ISO : 1947〜)。ISO 発足後も、IEC は引き続き活動を行っている。このため、IEC と ISO とで重複する部分(とくに情報処理分野)が生じる。これを調整するために、1987 年に ISO と IEC 合同専門委員が設立された。
◆ IEEE : アメリカの電気電子学会である。日本の電気学会と電子情報通信学会とを 1 つに まとめた ような組織である。IEEE が制定した規格(たとえば LAN の規格、IEEE 802)は、日本でも多く参照さた。なお、LAN の規格は、すでに、国際規格(ISO/IEC)、日本の JIS にもなっている。
◆ IEEE-802 : アメリカの電気・電子学会の IEEE が制定した LAN の規格を制定する組織、または制定した規格。この内 多くは、国際規格である ISO さらには、日本の JIS になっている。IEEE-802 は、現在(2005 年)休会中のものを含めて 16 の分科会がある。
◆ IEEE-802.11n : アメリカの電気・電子学会の IEEE が制定した LAN の規格の一つ。無線 LAN に関する規格である。IEEE-802 は、LAN の規格を審議しており、IEEE-802.11n は、次世代無線 LAN の規格である。現在は、標準案の提案を受け付けている段階であり、規格制定には、難航が予想されている。
◆ IEEE-802.16 : アメリカの電気・電子学会の IEEE が制定した LAN の規格の一つ。固定無線 LAN に関する規格である。10〜66 G Hz の周波数帯を使用し、1 台のアンテナで、半径 約 50 km をカバーする。70 Mbps の通信が、可能である。
◆ IEEE-802.16e : アメリカの電気・電子学会の IEEE が制定した LAN の規格の一つ。2〜6 G Hz の周波数帯を使用し、数〜十数 km のエリアを持つ。IEEE-802.16a との互換性があり、IEEE-802.16a がエリア内の通信範囲であるのに対して、IEEE-802.16e は、エリア間の移動が可能である。
◆ IEEE1394 : アメリカの電気・電子学会の IEEE が制定した、次世代の高速 SCSI の規格である。SCSI とは、ANSI(アメリカ規格協会)が制定した、パソコン本体と、その周辺装置とのインターフェースの規格である。最大 63 台の機器を、デイジーチェーンまたはトリー接続することができ、転送速度は、100、200 または 400 Mbpi である。
◆ IGBT : ゲート絶縁形バイポーラトランジスタ(ゲート絶縁バイポーラトランジスタ)のこと。サイリスタが、進化したものである。電力、鉄道車両、産業機器、家電など、幅広く用いられている、スイッチング素子である。
◆ IH クッキングヒーター : 電磁調理器などとも言う。磁力発生コイルで発生させた磁力線によって、鉄製の鍋に渦電流を流し、この、鍋に流れる電流による発熱で調理を行う、調理器である。
◆ IH 調理器 : IH クッキングヒーターと同じ。電磁調理器などとも言う。磁力発生コイルで発生させた磁力線によって、鉄製の鍋に渦電流を流し、この、鍋に流れる電流による発熱で調理を行う、調理器である。
◆ IME : オペレーティングシステム(OS)のウィンドウズにおいて、日本語や中国語などの、文字数が多い言語で、入力を行うために必要な、言語変換ソフトウェアのこと。日本語の場合、ローマ字入力用の、ローマ字漢字変換 IME と、かな文字入力用の、カナ漢字変換とがある。
◆ IP : インターネットにおける、プロトコル(通信手順)である、TCP/IP における、プロトコル階層の一つ。IP においては、ネットワークに参加している機器のアドレス付けをおこなう。また、相互に接続された、複数のネットワークにおける、経路の選定と、選定され経路を辿る制御も、IP でおこなう。
◆ IPL : コンピュータの電源が投入されたとき、最初に起動するプログラムである。IPL は、予め、ROM に収容されているので、直ちに実行が可能である。IPL は、コンピュータの HDD などの補助記憶装置から、OS(オペレーティングシステム)をメモリに読み込んで、プログラムを実行する準備をおこなう。
◆ IPv4 : 現在のインターネットで使われている、インターネットのプロトコル(通信手順)である。IPv4 では、インターネットのアドレスである、IP アドレスは、32 ビットである。インターネットでは、この IPv4 のほかに、IPv6 がある。IPv6 は、IPv4 では、アドレスが不足するとして、作られたアドレス体系である。しかし、IPv4 において、IP アドレスを補足し、組織内部で使用するプライベートアドレスの制度が作られたので、アドレス不足は解消された。このため、現在でも、IPv4 が主流である。なお、ブロードで使うアドレスを、プライベートアドレスに対して、グローバルアドレスという。
◆ IPv6 : インターネットのプロトコル IPv4 を改良して作られた、プロトコル(通信手順)である。アドレス空間は、IPv4 の 32 ビットに対して、IPv6 では、128 ビットと大きく、かつ、アドレスを、自動で端末に割り付けることができる。
◆ IP アドレス : TCP/IP のインターネット層のアドレス。インターネットに接続されたコンピュータの 1 台 1 台に割りつれられる、アドレスである。IPv4 では、32 ビットである。2 進数であるが、分り易いように、0〜255 までの 10 進数の数字を、4 つ並べた形で表現する(たとえば、210.145.108.16)。アドレスの重複は、許されないので、国ごとの、NIC(割り当ての機関)が、アドレスの管理・割り当てを行っている。
◆ IP 電話 : 電話の通話相手と公衆電話網ではなく、インターネットの IP ネットワークを使用し、IP プロトコルを利用した、電話。IP 電話は、一般の固定電話より料金が安く、無料のもの(たとえばスカイプ)もある。
◆ IRC : インターネットリレーチャットのこと。IRC サーバを介して、クライアントとクライアントが、互いにチャットする枠組みのことである。
◆ IRC サーバー : IRC のためのサーバのこと。IRC とは、インターネットリレーチャットのことで、IRC サーバを介して、クライアントとクライアントが、互いにチャットする枠組みのことである。
◆ IRDA : 赤外線を利用した近距離データ通信の、技術仕様を策定するための、業界団体のことである。通信距離 1 m 通信速度 115.2 kbps までの バージョン 1.1 と、低消費電力版の通信距離 0.2 m の バージョン 1.2 とがある。おもに、デスクトップパソコンと、ノートパソコンなどの携帯形コンピュータとを、接続するのに使用される。
◆ ISA バス : パソコン用バスの規格の一つ。IBM 社のパソコン PC ATで採用され、IEEE がそれを、規格化したものである。一時期は、事実上の業界標準として普及したが、現在では、PCI バスなどの、より高性能のバスに置き代わっている。
◆ ISDN : 統合化ディジタルシステムのこと。電話、FAX、データ通信を統合した、ディジタル通信網のこと。日本では、NTT が、INS の名でサービスを提供している、電話回線によるサービスである。16 k ビット/秒の D チャンネル(1 本 制御用)と、64 k ビット/秒の B チャンネル(2 本 通信用)とから成る。当初は、次世代通信の本命と思われたが、インターネットの普及により、色あせた。現在では、ISDN は、主に、インターネットのバックアップ用として、使われている。
◆ IS0 : 国際標準化機構のこと。ISO は、電気および電子の分野を除く、全産業分野に関する、国際規格の作成を行っている。なお、電気・電子に関しては、国際機構である、IEC が担当している。
◆ ISP : インターネットサービスプロバイダ(インターネット接続業者)のこと。我々が、インターネットを利用するときは、ISP と契約し、ISP を経由して、インターネットに接続する。
◆ IT : インフォーメーション テクノロジ(情報技術)のこと。現代は、IT 革命であるといわれている、IT の大変革の只中にある。18 世紀に始まった産業革命は、動力使用による、ハードウェアの革命的進歩であった。IT は、情報における産業革命である。
◆ IV 変換器 : 電流→電圧の変換器のこと。たとえば、ラダー抵抗形 DA コンバータの出力は、電流信号である。一般に、電流信号よりも電圧信号の方が、使いやすい。IV 変換器によって、電流を電圧に変換する。
◆ IX : インターネットの相互接続点のこと。我々がインターネットを利用するには、ISP(インターネット接続業者)を経由する。その ISP は、IX によって、相互接続され、グローバルの、インターネットを形成している。
◆ I 動作 : フィードバック制御における、積分動作のこと。オフセットをゼロにする能力を持っている。
◆ I フレーム : 情報フレームのこと。I フレームは、通信プロトコルの一種である、HDLC における、フレーム形式の一つであり、ユーザー間で受け渡すデータを送るフレームである。
◆ I モード : 携帯電話の I モード対応端末が、音声ではなく、データをやり取りするモードである。すなわち、I モード対応のホームページにアクセスしたり、メールのやり取りをすることができる。
◆ j(虚数) : -1 の平方根のこと。数学では、虚数を i で表すが、電気の分野では、i は、電流の意味に使用するので、虚数には、j を使用する。ある数(実数)の 2 乗は、正の数であることから、ありえない数という意味で、虚数と名づけた。
◆ J (ジュール) : エネルギ、仕事、熱量、電力量の単位である。1 ジュール(J) = 1 ニュートン(N)× 1 メートル(m) = 1 クーロン(C)×1 ボルト(V) = 1 ワット(W)× 1 秒(s) である。
◆ JFET : 接合形 電界効果トランジスタのこと。ドレイン(D)、ゲート(G)、ソース(S) の 3 つの端子を有する。n チャンネル JFET と、p チャンネル JFET の2種類がある。たとえば、ゲート〜ソース間電圧によって、ドレイン〜ソース間電流を制御することができる。
◆ JFET オペアンプ : 入力素子に JFET を使用した オペアンプ IC のこと。JFET オペアンプは、入力インピーダンスが極めて大きいことが特徴である。汎用品には、たとえば、TL081、082、084がある。
◆ JIS : 日本工業規格のこと。日本の工業および工業製品に関する国家規格である。A から Z までの、19 部門に分かれている。電気・電子は C 部門、情報処理部門は X 部門である。
◆ JK FF : JK FF は、フリップフロップ(FF)の一種である。記憶機能を有するディジタル回路、すなわち順序論理回路を、FF という。FF の基本である RS FF を、発展させたものが JK FF である。FF の出力は、ハイ/ローが反転した、Q 出力と /Q 出力とがある。JK FF は、以前は多く使用されたが、現在では、あまり使われていない。JK FF の入力は、J、k および C(クロック)で、C の立ち上がりエッジで動作する。J = K = 0 のとき Q は変化せず、J = 1、K = 0 のとき Q→1、J = 0、K = 1 のとき Q→0、J = 1、K = 1 のとき Q→1 である。J = K = 1 のときは、Q が反転する。
◆ jp(ドメイン名の) : jp は、汎用 JP ドメイン名において、汎用 JP ドメイン名であることを表す名称である。汎用 JP ドメイン名の書式は複数あるが、たとえば、○○○.co.jp のように、最後が .jp になる。なお、ドメイン名とは、インターネット上で使われる、住所に相当するものである。
◆ JPEG JPEG は、JPG とも言い、静止画像データの、圧縮方式の一つである。データ圧縮の際に、若干の画質劣化を許容する方式と、全く劣化の無い方式とを選ぶことができ、劣化を許容する場合は、劣化の程度を指定することができる。圧縮率は、1/10〜1/100 程度である。写真などの自然画の圧縮に適しており、コンピュータグラフィックスの圧縮には向かない。
◆ JPG JPG は、JPEG とも言い、静止画像データの、圧縮方式の一つである。データ圧縮の際に、若干の画質劣化を許容する方式と、全く劣化の無い方式とを選ぶことができ、劣化を許容する場合は、劣化の程度を指定することができる。圧縮率は、1/10〜1/100 程度である。写真などの自然画の圧縮に適しており、コンピュータグラフィックスの圧縮には向かない。
◆ JPNIC : 日本ネットワークインフォーメーションセンターのことである。JPNIC は、日本国内の、グローバルアドレスの割り当てを行う機関である。当初は、JP ドメイン名の割り当てや、DNS の管理も行っていたが、JP ドメインの運営業務は、JPPS(日本レジストリサービス)に移管した。
◆ K(ケルビン) : K は、温度(熱力学)を表す単位で、国際単位系(SI)の基本単位の一つである。ケルビンは、全ての分子が運動を停止する 絶対零度を、0 ケルビンとし、水の 3 重点の熱力学温度(0.01°C)の 1/273.16 倍を 1 ケルビンとする。現在一般に使用されている、摂氏(°C)は、ケルビンで定義されている。
◆ Kr : Kr は、元素 クリプトンの原子記号である。希ガスの一つである。クリプトンは、不活性ガスであり、白熱電球に封入して、タングステン フィラメントの蒸発を防ぐのに使用されている。
◆ KVM スイッチ : KVM スイッチは、1 組のキーボード・マウス・ディスプレイから、複数台のコンピュータを切り替えて使用することができる 接続機器である。
◆ kWh (キロワットアワー) : 電力量の単位 Wh を 1000 倍したものである。電力量は、エネルギー(仕事)の総量を表す。W は、電力の単位で、h は時間である。
◆ L(インダクタンス) : L は、インダクタンス(自己インダクタンス)の単位である。e を起電力、i を電流、t を時間とすれば、e = -L(di/dt) となる。なお、インダクタンスには、自己インダクタンス L のほかに、相互インダクタンス(M)がある。
◆ LAN : 事業所構内、ビルや家庭内などで使用する、代表的な、高速データ通信ネットワークのこと。接続形態(トポロジ)によって、スター形(トリー形)、リング形、バス形 に分けられる。また通信方式によって、イーサーネット、トークンリング、FDDI(光ファイバ方式) などがある。ツイストペアケーブルを使ったスター形 LAN である、10 BASE-T や 100 BASE-T が主流である。ワイヤレス LAN もある。
◆ LAN アダプタ : LAN ボードとも言う。LAN アダプタは、パソコンに挿入するボード(プリント基板)であって、LAN 機能を内蔵していないパソコンを LAN に接続するためのものである。
◆ LAN オンデマンド : オンデマンドは、ユーザーの要求があったときに、サービスを提供する方式である。これに対して、テレビ放送は、予め決められた番組を流すから、オンデマンドではない。LAN オンデマンドは、オンデマンド方式で運用された LAN である。
◆ LAN ケーブル : LAN の配線に使用するケーブルである。当初は、同軸ケーブルが使用されてたが、現在では、同軸ケーブルは少ない。100 BASE-T、1000 BASE-T が使われている。10 BASE-T もある。高速 長距離には、光ファイバケーブルも使用される。
◆ LAN ボード : LAN アダプタとも言う。LAN ボードは、パソコンに挿入するボード(プリント基板)であって、LAN 機能を内蔵していないパソコンを LAN に接続するためのものである。
◆ LAN 用ケーブル : LAN の配線に使用するケーブルである。当初は、同軸ケーブルが使用されてたが、現在では、同軸ケーブルは少ない。100 BASE-T、1000 BASE-T が使われている。10 BASE-T もある。高速 長距離には、光ファイバケーブルも使用される。
◆ LCD : 液晶ディスプレイのことである。液晶を利用したディスプレイである。LCD は、2 枚のガラス板の間に、特殊な液体を封入したものである。電圧を掛けることによって、光の透過率が増減する原理を使用して画像を表示する。液晶自体は発光しないので、反射光を利用する方式か、バックライト(液晶背後の発光板)を使用する。CRT ディスプレイと比較して、薄くて軽いことが特徴である。
◆ LC フィルタ : フィルタの一種である。コイル(インダクタ L)とコンデンサ(キャパシタ C)とを組み合わせたフィルタである。2 次フィルタともいう。実際には、抵抗成分がゼロではありえないので、LCR フィルタである。抵抗成分によって、共振が制限される。共振の鋭さを、Q(クオリティファクター) という。
◆ LD : 半導体レ−ザーのこと。ダイオードレーザーともいう。LD の発光の原理は、発光ダイオードと同じである。他のタイプのレーザーと比べて、小形、高効率、低電圧、低消費電力、長寿命の特徴を持っている。レーザーは、単一色の光であり、位相も揃っている。広がらずに進むので、遠方に到達する。通信用の光源などに用いる。
◆ LDMOS : LDMOS は、横方向拡散 MOS ともいい、ドレイン近傍の不純物を横方向に拡散した MOS である。耐圧を高く取れることが特徴であって、携帯電話の基地局のパワーアンプなどに使われている。
◆ LED : 発光ダイオードのこと。順方向電流を流したときに発光するダイオードである。エレクトロルミネセンス効果を利用したものである。白熱電球と比べて、効率が高く、低電力で高輝度の発光が得られる。発光色は、使用する材料によって異なるが、紫外線から赤外線まで、広い領域で発光するものが、得られる。白色ダイオードは、将来の光源として、注目されている。
◆ LF356 : LF 356 は、汎用オペアンプであり、JFET オペアンプの代表的な機種である。JFET オペアンプは、入力インピーダンスが極めて大きいオペアンプであり、使いやすい。
◆ lm(ルーメン) : 照明で使う単位で、光束(目に見える光の量)を表す。全ての方向に対して、1 カンデラ(cd)の光度を持つ標準の点光源が、1 ステラジアンの立体角内に放出する光束が、1 ルーメン(lm)である。ステラジアンは、立体角の大きさを表す単位で、1 ステラジアンは、球の半径の平方(球の半径を一辺の長さとする正方形)と等しい面積の球面上の部分が、球の中心に対する立体角で、定義される。
◆ LMC6044 : CMOS オペアンプの一機種である。CMOS オペアンプは、低消費電力が特徴である。また、CMOS オペアンプに中には、単電源方式オペアンプや、レールツレールオペアンプなど、特徴のある機種がある。レールツレールとは、オペアンプの入出力信号の振幅を、電源電圧一杯まで振れさせることができる機種のことである。一般のオペアンプの入出力信号は、電源電圧一杯にまで振れさせることができない。なお、LMC6044 は、低消費電力、単一電源電圧であるが、レールツレールでは無い。
◆ LNG 船 : LNG 船は、LNG(液化天然ガス)運搬用の専用船である。LNG は、球形のタンクに入れて運ぶ。このタンクは、熱を遮断する魔法瓶のようになっており、船底は、安全のために 2 重底になっている。
◆ LPM : プリンタ(ラインプリンタ)の印字速度の単位である。 ラインプリンタは、一度に一行づつ印字するので、単位は、ライン(L)パー(P)分(M)である。なお、活字式プリンタや、インクジェットプリンタなどの、シリアルプリンタの印字速度は、cps(キャラクタ/秒)である。
◆ LP ガス : 液化石油ガスのこと。LP ガスには、ブタンとプロパンとの 2 種類がある。ブタンは、使い捨てライター、カセットボンベ、スプレーなどに使用する。プロパンは、ガス調理器、給湯器、ガスエアコンなどに使用する。プロパンの場合は、プロパンガスとも呼ばれる。使用するのはガス体であるが、貯蔵・運搬は、液体でおこなう。通常 LP ガスボンベで使用する。LP ガスは、本来は無臭であるが、漏れに気づきやすいように、臭気をつけてある。この臭いは、ガスが燃焼すると無臭になる。なお、ガスコンロは、LP ガス用コンロを使う必要がある。
◆ LP ガスボンベ : LP ガス用のボンベのこと。LP ガスを、貯蔵・運搬するために、ボンベに収容して使用する。LP ガスボンベには、2、5、10、20、50 kg のものがある。携帯用の小形カセットガスボンベもある。また、ボンベではなく、ユーザーの敷地内に設置された貯蔵設備(バルク容器)を使用するバルクシステムもある。今後は、バルク供給方式が多くなると予想される。
◆ LP 盤 : レコード盤の一種。LP 盤は、33 1/3 rpm(回転/ 分)のビニール盤である。直径 25 または 30 cm の 2 種類がある。長時間記録できるので、クラシック曲の収録や、アルバムとして使用された。モノラル盤とステレオ盤とがある。LP 盤のほかには、SP 盤(78 rpm、直径 25 または 30 cm)や EP 盤(45 rpm、直径 17 cm)がある。
◆ LSB : 数値をバイナリ(2 進数)で表したときの、最下位ビットのこと。または、最下位バイトのこと。2 つの似た意味があるので、注意が必要である。逆に、最上位ビット または 最上位バイトを、MSB という。
◆ LSD : 数値をデシマル(10 進数)で表したときの、最下位の数のこと。逆に、最上位数を、MSD という。
◆ LSI : 大規模集積回路のこと。IC(集積回路)のうち、素子の集積度が、1000〜10 万個程度のものをいう。なお、素子の数が、100 以下のものを SSI、100〜1000 のものを、MSI という。また、LSI のうち、素子数が 10 万〜1000 万個のものを VLSI、1000 万個以上のものを、ULI と呼んで 区別することもある。
◆ LS シリーズ : ディジタル IC ファミリの一つ。LS-TTL(ローパワーショットキ-TTL)のシリーズである。標準ロジックとして、一時期 盛に使われたが、現在では、あまり多くは使われていない。
◆ LV-A シリーズ : ディジタル IC ファミリの一つ。低電源電圧の CMOS のシリーズである。電源電圧 : 2.0〜5.5 V、スイッチング特性 : 7.0 ns、ドライブ能力 : ±6 mA(3 V 時)、±12 mA(5 V 時)
◆ LVC シリーズ : ディジタル IC ファミリの一つ。低電源電圧の CMOS のシリーズである。電源電圧 : 2.0〜5.5 V、スイッチング特性 : 5.9 ns(3.3 V 時)、ドライブ能力 : ±24 mA(3.3 V 時)、±4 mA(1.65 V 時)
◆ LVT シリーズ : ディジタル IC ファミリの一つ。BiCMOS のシリーズである。BiCMOS シリーズは、バイポーラトランジスタと CMOS の両方を使った IC である。しかし、あまり普及していない。
◆ Lx(ルクス) : Lx(ルクス)は、照明における照度の単位である。照度とは、照らされた場所の明るさを表し、光が当たっている表面の単位面積あたりの光束の量である。照度(Lx) = 入射する光束(lm) / 単位面積(m2) 作業を行うとき、作業の内容に応じた適切な照度の照明を行うことが望ましく、照度基準がある。
◆ L 錐体 : 人の眼の色に感じる細胞の一つ。眼の網膜には、光に感じる錐体が多数並んでいる。錐体には、3 種類あり、L 錐体は赤色、M 錐体は緑色、S 錐体は青色に感じる。
◆ M(相互インダクタンス) : 磁気的に結合された 2 つのコイルの一方(1 次側)の電流を変化させると、他方(2 次側)のコイルに起電力を誘起する。誘起される 2 次側のコイルに誘起される電圧を e2、一次側コイルの電流を I1、時間を t とすれば、e2 = -M((dI1)/(dt)) となる。この M を相互インダクタンスといい、両コイルの結合の程度を表す。
◆ MAC(OS の名前) : MAC は、コンピュータメーカーのマッキントッシュ社が製造販売しているコンピュータの OS(オペレーティングシステム)の名称である。
◆ MAC OSX : アップル社が製造販売しているコンピュータ用の OS(オペレーティングシステム)の名称である。
◆ MAC アドレス : LAN のイーサーネットで、通信カードに付けられている固有の ID 番号である。MAC アドレスは、世界で唯一になるように、アドレスが管理・割り当て されている。ただし、MAC アドレスの上位のアドレス(IP アドレス)があり、IP アドレスが 世界唯一になるように管理されているので、MAC アドレスが 世界唯一である必要は無い。
◆ MD データ : MD データは、音楽用のMD(ミニディスク)をデータ記録用に改造したものである。容量は MD と同じで、140 MB であるが、シャッターの大きさが違うので、互換性は無い。後継機種に MD データ 2 があるが、どちらもあまり普及しなかった。
◆ MIL : アメリカ軍の規格のこと。MIL は、本来、軍用である品目だけでなく、軍の特別な要求に合致するように改造された市販品、軍以外の連邦政府機関では使用されないか、使用見込みの少ない市販品、を対象品目に含んでいる。ただし、アメリカ軍も、最近の見直しにより、従来 MIL 規格に含まれていた項目を、MIL 規格から、一般の ANSI 規格(米国規格)に切り替えたものが多い。
◆ MIL 表記法(論理図の) : (論理図の)MIL 表記法は、論理図の表記法の一つである。ディジタル回路の設計は、論理設計と、論理設計にもとづて行う回路設計とがある。MIL 表記法によって作成された図面は、論理設計による論理図と、回路設計による回路図とを、一つの図面で表現できるという特徴がある。ただし、最近のディジタル回路では、IC に LSI を多用する。LSI は、論理図の上では一つのボックスで表される。論理図によって論理を表現できるという特徴は失われている。
◆ MIMO : MIMO は、無線 LAN の方式の一つである。MIMO は、複数のアンテナでデータの送信/受信を行う。複数のアンテナを使用することによって、従来の無縁 LAN の 2 倍である、108 Mbps(理論値) の伝送速度が得られ、かつ、屋内などの障害物が多い環境における通信状況を大幅に改善することができる。
◆ MO : MO とは、光磁気ディスクのことである。MO は、磁気記憶装置の一種で、光学技術を併用した、書き換え可能な補助記憶装置である。読み出し時には、レーザー光のみを使用するので、高速な読み出しができる。128、230、540、640 MB の容量のものが一般的であるが、1 GB を超えるものもある。
◆ MOS : メタルおキサイドセミコンダクターの略であるが、フルネームで呼ぶことはほとんど無く、通常は、MOS(モス)と呼んでいる。MOS とは、自由電子、正孔のいずれかによって電荷が運ばれるトランジスタである。電荷の運搬が自由電子によるものを nMOS、正孔によるものを pMOS という。また、pMOS と nMOS とを組み合わせた素子を CMOS という。
◆ MSB : MSB とは、数値をバイナリ(2 進数)で表したときの、最上位のビットを言う。逆に最下位のビットは、LSB である。
◆ MSD : MSD とは、数値を 10 進数(デシマル)で表したときの最上位の桁のことである。逆に最下位の桁は、LSD である。
◆ MS-DOS : MS-DOS は、マクロソフト社の OS(オペレーティングシステム)である。IBM 社が同社の最初のパソコンである PC/AT に搭載したことで、爆発的に普及し、パソコン用 OS の標準となった。MS-DOS は、CUI(キャラクタユーザーインターフェース) であり、GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)のウィンドウズの出現によって、その座をウィンドウズに譲った。
◆ MSI : MSI は、素子数 100〜1000 個で構成される IC であり、中規模集積回路と呼ばれる。
◆ MSP ゴシック : MSP ゴシックは、文字のフォントの一つである。フォントとは印刷などに用いる書体のことである。MSP ゴシックは、マイクロソフト社のウィンドウズの標準フォントで、ゴシックは、太字の書体である。
◆ MTBF : MTBF は、平均故障間隔で、信頼性用語の一つである。MTBF は、機器やシステムにおいて、その機器やシステムの故障が回復してから、次に故障するまでの時間の平均値である。MTBF は、故障を修理して使用する系に適用される。
◆ MTTF : MTTF は、平均故障間隔で、信頼性用語の一つである。MTTF は、機器やシステムにおいて、その機器やシステムを使い始めてから、故障するまでの時間の平均値である。MTTF は、修理をしない系、すなわち使い捨てのシステムや機器に適用される。
◆ MTTR : MTTR は、平均復旧時間で、信頼性用語の一つである。MTTR は、機器やシステムにおいて、その機器やシステムが故障してから、故障が回復するまでの時間の平均値である。
◆ M 錐体 : 人の眼の色に感じる細胞の一つ。目の網膜には、光に感じる錐体が多数並んでいる。錐体には 3 種類あり、L 錐体は赤色、M 錐体は緑色、S 錐体は青色に感じる。
◆ N(ニュートン) : 力の国際単位(SI 単位)である。1 ニュートン(N)は、1 キログラム(kg)の質量を持つ物体に、1 メートル(m)毎秒毎秒(m/s2)の加速度を生じさせる力で定義される。ニュートンは、SI の組立単位であり、基本単位で書き表すと、N = kg・m・s-2 である。
◆ NAND : NAND は、論理演算における基本論理演算である。NAND とは、全ての入力が真(1)のときだけ出力が偽(0)となり、入力がそれ以外のときは、出力が真(1)となる演算のことである。NAND はまた、AND(論理積)演算の結果を NOT(否定)したものである。実際の論理回路では、AND や OR よりも、NAND や NOR の方が作りやすい。また、NAND を使用して、全ての組み合わせ論理を作ることができる。
◆ NCU : NCU はネットワークコントロールユニットのことである。NCU は、公衆電話網にコンピュータを接続するのに使用する装置であって、通信相手を呼び出すためにダイヤル信号を送出する。NCU は、モデムやターミナルアダプタ(TA)に内蔵されている場合が多い。
◆ Ne : Ne は、元素のネオンのことである。Ne は、大気中では、二酸化炭素に次いで 5 番目に多い気体である。希ガスに属し、ネオン管やネオンランプに封入されている。なお、ネオン管は、ネオンガスを使用した赤色のほかに、アルゴンガスによる青色がある。その他の色は、ガラスの着色か、蛍光(白色)である。
◆ NEC : NEC は日本電気株式会社のことである。NECは、総合電気メーカーであり、多数のグループ会社がある。
◆ NF(雑音指数) : NF とは雑音指数のことである。NF は、ある回路や装置において、その入力信号の S/N(信号とノイズとの比)に対して、出力信号の S/N が、どれだけ劣化するかを示す、指標である。入力側の信号を Si、ノイズを Sn とし、出力側の信号を So、ノイズを No とすれば、雑音指数 F は、 F = (Si / Ni) / (So / No) である。または、対数をとって、NF = 10 log (Si / Ni) - 10 log (So / No) となる。通常は、対数方式を使用する。
◆ NGN : NGN とは、次世代ネットワークのことである。NGN では、電話は、回線交換網から、IP ネットワークに移行すする。また、この IP ネットワークは、電話だけでなく、テレビ会議や、ストリーミングなどの多様なサービスを、柔軟に提供できる、統合 IP ネットワークである。ストリーミングとは、動画を、リアルタイムに、低速な回線で、配信する技術である。従来は、低速回線では、全てのデータをダウンロードしてから、閲覧する必要があった。
◆ NICOLA 配列キーボード : NICOLA 配列キーボードは、親指シフトと呼ばれる(パソコンなどの)キーボードである。最も一般なキーボードは、クワティ配列と呼ばれるキー配列になっている。このキー配列は、とくに日本語(カナまたはローマ字)入力(多くは旧 JIS キー配列)のとき、効率が悪い。NICOLA 配列キーボードは、カナ入力の効率が高いキー配列になっている。
◆ nMOS : nMOS は、MOS FET の一種である。MOS には、nMOS(n チャンネル) と pMOS(pチャンネル) とがある。nMOS では、自由電子によって電荷が運搬される。これに対して pMOS では正孔によって電荷が運搬される。
◆ NOR(論理演算の) : NOR は、論理演算における基本論理演算である。全ての入力が偽(0)のときだけ、出力が真(1)となり、それ以外のときは、出力が偽(0)となる演算のことである。NOR はまた、OR(論理和)演算の結果を NOT(否定)したものである。実際の論理回路では、AND や OR よりも、NAND や NOR の方が作りやすい。また、NOR を使用して、全ての組み合わせ論理を作ることができる。
◆ NOx : NOx とは、窒素酸化物のことである。物が高い温度で燃えたとき、空気中の窒素(N)と酸素(O2)とが、結びついて発生する、一酸化窒素(NO)、二酸化窒素(NO2)などを、NOx という。とくに NO2 は、人ののど、気管、肺などに悪影響を及ぼす。また、NOx は、光化学スモッグや、酸性雨の原因になる。東京、大阪などの都市部では、自動車から排出される NOx が最も多く、全体の半分以上を占める。
◆ npn 形(トランジスタの) : npn 形は、トランジスタの一種である。バイポーラトランジスタには、npn 形と pnp 形とがある。npn 形は、コレクタ(C)、ベース(B)、エミッタ(E)が、それぞれ、n 形、p 形、n 形半導体になっている。たとえば、ベース(B)〜エミッタ(E)間に制御電圧を加えることによって、コレクタ(C)〜エミッタ(E)間の電流を制御することができる。
◆ N 形 : N 形は、n 形半導体の略称である。n 形半導体は、半導体の一つである。物質には、電気の導体(金属)と、電気をほとんど通さない絶縁体(プラスチックなど)と、その中間の半導体とがある。半導体には、シリコン(珪素)(Si)、ゲルマニウム(Ge)などがある。純粋の半導体を真正半導体といい、それに特定の物質を混ぜたものが半導体である。この特定の物質の種類によって、n 形半導体と、p 形半導体とに分けられる。n 形半導体とは、この不純物によって電子が過剰になった物質のことである。
◆ n 形半導体 : n 形半導体は、半導体の一つである。物質には、電気の導体(金属)と、電気をほとんど通さない絶縁体(プラスチックなど)と、その中間の半導体とがある。半導体には、シリコン(珪素)(Si)、ゲルマニウム(Ge)などがある。純粋の半導体を真正半導体といい、それに特定の物質を混ぜたものが半導体である。この特定の物質の種類によって、n 形半導体と、p 形半導体とに分けられる。n 形半導体とは、この不純物によって電子が過剰になった物質のことである。
◆ N 極 : N 極は、磁石の 2 つの極のうちの一つである。自由に回転できる磁石が北を指す方の極である。プラス極ともいう。
◆ n 次フィルタ : n 次フィルタは、フィルタの一つの分類項目である。フィルタを伝達関数で表したとき、伝達関数の分母が、ラプラス変換子 s の n 次式で表されるフィルタを、n 次フィルタという。
◆ n チャンネル(電界効果トランジスタの) : n チャンネルは、電界効果トランジスタ(FET)の一つである。FET には、n チャンネルと p チャンネルとがある。n チャンネルは基板が n 形半導体のものをいう。これに対して、p チャンネルは基板が p 形半導体である。
◆ NTSC 方式 : NTSC 方式は、日本や北米、中南米で採用されている、アナログ地上波放送のテレビ方式である。NTSC 方式は、水平方向の走査線数が 525 本で、毎秒 30 フレームのインターレスモードである。インターレースとは、1 回の画面表示を、奇数段目と偶数段目との 2 回の走査に分ける方式のことである。
◆ OADG : OADG は、日本でのパソコン関連製品の標準を策定する団体である。NEC とアップル社を除くほとんどの大手パソコンメーカー、多くの周辺機器メーカー、ソフトウェアメーカーなどが参加している。
◆ OHP : OHP は、オーバーヘッドプロジェクターのことである。OHP は、フィルムやシートなどに書かれた文字や図表を、スクリーンに投影する装置である。教育現場や講演会などで使用されることが多い。
◆ omnibus : omnibus は、乗合馬車ののことである。自動車のバスの語源である。また、転じて、数個の独立した作品を並べて一つの作品に仕上げた映画や演劇、複数のミュージシャンの作品を収録した音楽アルバムのことなどを指す。
◆ OP アンプ : OP アンプは、オペレーショナルアンプリファイアの略称である。オペアンプともいう。OP アンプは、IC 化されており、低価格の汎用オペアンプから、高性能のものまで、容易に各種のものを、入手することができる。外付けの抵抗によって、任意の増幅率のアンプを構成できる。また、抵抗の代わりに、コンデンサなどを使用することによって、フィルタなどの、周波数特性を持ったものを作ることができる。
◆ OR(論理演算の) : OR は、論理演算の基本論理演算である。論理和ともいう。全ての入力が偽(0)のときだけ、出力が偽(0)となり、それ以外のときは、出力が真(1)となる演算である。
◆ org : org は、インターネットのホームページのアドレス中の 1 つの要素に、組織の種別を表す部分がある。org は、組織の種別を表す部分の名称の 1 つである。ただし、org は、米国の表記法であり、組織、団体を意味する。
◆ OS(オペレーティングシステム) : OS は、(オペレーティングシステムのことである。基本ソフトウェアともいう。コンピュータシステム全体を管理するプログラムである。OS は、アプリケーションソフトエアから、共通して利用する、基本的な機能(キーボード入力やディスプレイ画面の出力といった入出力機能、ハードディスクやメモリの管理など)を提供する。ハードウェアの仕様の違いは、OS が吸収するので、ある OS 向けに開発されたソフトウェアは、その OS が動作するコンピュータであれば、全てのコンピュータで動作する。
◆ OSI : OSI は、解放形システム相互間接続のことである。OSI は、国際標準機構(ISO)によって制定された標準規格である。コンピュータの通信機能を、7 つの階層に分けた、OSI 参照モデルとして、まとめられている。
◆ OSI 参照モデル : OSI 参照モデルは、国際標準機構(ISO)によって制定された標準規格である。OSI 階層モデルとも呼ばれる。コンピュータの通信機能を、7 つの階層(第 1 層 : 物理層、第 2 層 : データリンク層、第 3 層 : ネットワーク層、 第 4 層 : トランスポート層、第 5 層 : セッション層 : 第 6 層 : プレゼンテーション層、第 7 層 : アプリケーション層)に分けて、規定している。OSI 参照モデルは、体系的には優れいるが、実際には、TCP/IP の方が多く使われている。
◆ P(パワー) : P は、パワー(動力)を意味する記号として用いられている。パワーの単位は、W(ワット)である。電圧を V(ボルト)、電流を I(アンペア)とすれば、P = V×I である。
◆ P2P : P2P は、ピア ツ ピア のことである。P2P は、インターネットにおけるデータやり取りの方法であって、データやり取りの双方が、対等な立場でやり取りする方式である。この P2P に対する方式が クライアント/サーバ方式 で、情報を利用するクライアントが、情報を提供するサーバに要求し、サーバがこれに応えてデータを送る方式である。
◆ PAL 方式 : PAL 方式は、カラーテレビの方式の一つである。ヨーロッパ(フランスを除く)、オーストラリア、中国などで採用されている。走査線数 625 本、25 フレーム/秒、垂直同期周波数 50 Hz である。日本、米国は、NTSC 方式が使われている。
◆ PC(パソコン) : PC(パソコン)は、パーソナルコンピュータの略称である。もとは、個人用コンピュータの意味で用いられたが、現在では、PC AT 互換機の意味で使われることが多い。PC は、独立したコンピュータとしても使われるが、コンピュータネットワークの端末機としても使用されている。
◆ PC(プログラムカウンタ) : PC(プログラムカウンタ)は、コンピュータの中心である CPU の構成要素である。コンピュータのプログラムは、コンピュータの命令を逐次実行する。その命令を逐次読み出すためのレジスタ(カウンタ)である。
◆ PC AT : PC AT は、PC/AT とも書く。PC AT は、IBM 社が 1984 年に発表した、パソコンである。それ以前に発表された IBM PC/XT を発展させたものである。インテル社製の 16 ビット CPU 80286 を搭載し、バス幅も 8 ビットから 16 ビットに拡張された。このバスは、現在の ISA バスの原型である。
◆ PC AT 互換機 : PC AT 互換機は、IBM 社が 1984 年に発表した、パソコンである、PC AT と 互換性がある、パソコンのことである。ただし、現在、PC AT 互換機と称しているものは、当初のものと仕様が大幅に、変更/拡張されており、現在のものと、当初のものとの、互換性は無い。
◆ PC スピーカー : PC スピーカーとは、パソコン用のスピーカーのことである。パソコンであっても、用途によっては、本格的なオーディオ用のスピーカーを使用することもあるが、音が出ればよい といった程度で差し支えない場合もある。PC スピーカーの呼び名は、パソコン用の、簡単なスピーカーを意味することが多い。
◆ PCI バス : PCI バスは、パソコン内部の各部品間を結ぶバス(データの通路)の規格である。PCI バスは、それ以前業界標準であった IAS バスに替わる標準規格として、急速に普及した。現在パソコン用バスとしても多く使用されている。しかし、最近の CPU の性能向上によって、必ずしも充分ではなくなり、新しいバス(たとえば PCI エクスプレス)に移り変わり始めている。PCI バスは、パラレル(並列伝送)で、バス幅は 32/64 ビットであるが、PCI エクスプレスは、シリアル(直列伝送)である。
◆ PCI バスソケット : PCI バスソケットは、パソコンのマザーボードにおいて、PCI バスボードを挿入するための、ソケットである。
◆ PDA : PDA とは、個人用の携帯形情報端末のことである。手のひらに収まる程度の大きさである。パソコンの性能を縮小したものであるが、ディスプレイを内蔵している(通常は液晶ディスプレイ)。シャープのザウルス、アップル社のニュートン、カシオのカシオペア、パームコンピュータ社のパームなどがある。
◆ PDC : PDC は、日本の携帯電話に使われている無線通信方式である。DDI/IDO グループが、cdmaOne 方式によるサービスを開始するまでは、国内のディジタル携帯電話は、全て PDC 方式であった。PDC 方式は、PHS と比べ、一つの基地局がカバーする範囲が大きいので、通話可能エリアが広く、高速移動中でも通話可能である。ただし、PHS よりも音質が悪く、データ通信速度が遅い。
◆ PDF : PDF は、電子文書のためのフォーマットであって、レイアウトソフトなどで作成した文書を、相手のコンピュータの機種や環境に依存しないで、電子的に配布することができる。文字情報だけでなく、フォントや文字の大きさ、字飾り、さらには、埋め込まれた画像、それらのレイアウトなどの情報を保存できる。
◆ PDP : PDP は、PDP ディスプレイ(プラズマディスプレイ)のことである。PDP は、2 枚のガラスの間に、ヘリウムやネオンなどの高圧ガスを封入し、そこに電圧を掛けることによって発光させる、表示装置である。発光の原理は蛍光灯と同じで、放電発光である。大形化が容易で、薄形なので、壁賭けテレビなどに応用されている。
◆ PDP-1 : PDP-1 は、世界最初(1960 年)のミニコンピュータ(ミニコン)である。PDP-1 以前のコンピュータ(メインフレーム)は、大形で高価なものであった。コンピュータは、1 社または 1 事業所に 1 台設置されていた。ミニコンピュータの出現によって、1 課 1 台になった。パソコンは、さらに、1 人 1 台を実現した。
◆ PDP-8 : PDP-8 は、ミニコンピュータ(ミニコン)の一つである。最初のミニコン PDP-1 の後継機種で、DEC 社の製品である。IC 技術とコアメモリ(嘗て使われたメモリの一種)を使用し、冷蔵庫の大きさで、1 万ドルを切る価格であり、当時としては、画期的な製品であった。PDP-8 は、さらに PDP-11 となり、PDP-11 は、大ヒットした。
◆ PDP-11 : PDP-11 は、DEC 社の製品で、ミニコンピュータ(ミニコン)の一機種である。PDP-1 の後継機種であり、大ヒットした製品である。マイクロコードの実装技術を完成の域に高めた製品である。マイクロコード(マイクロプログラム)とは、CPU の処理内容を記述した、非常に低いレベルのコードである。
◆ PDP ディスプレイ : PDP ディスプレイは、プラズマディスプレイ、単に PDP ともいう。PDP ディスプレイは、ディスプレイの一種であり、プラズマの発光を利用したものである。PDP ディスプレイは、LCDディスプレイ(液晶ディスプレイ)と同様に、ドットマトリクス(格子状の点)方式のディスプレイである。
◆ PD 動作 : PD 動作は、フィードバック制御における、制御演算式の一つである。偏差の大きさに比例する出力の P 動作と、偏差の微分(変化速度)に比例する出力の D 動作(微分動作)とを組み合わせたものである。P 動作が制御の基本動作であり、D 動作は、P 動作を補助し、制御成績を向上させる。
◆ PHS : PHS は、携帯電話の一種である。設備や仕様を、通常の携帯電話よりも簡略化し、通話料を低くしたものである。一つの基地局がカバーする範囲は、携帯電話よりも狭いが、データ通信の速度は、32 または 64 kbps と携帯電話よりも高速である。PHS の方式は、ブロードでは、通話には、あまり使われていないが、構内(内線)電話としては、広く使われている。
◆ PI 動作 : PI 動作は、フィードバック制御における、制御演算式の一つである。偏差の大きさに比例する出力の P 動作と、偏差の時間積分に比例する出力である I 動作(積分動作)とを組み合わせたものである。P 動作が制御の基本動作であり、I 動作は、P 動作を補助し、制御成績を向上させる。
◆ PID 制御 : PID 制御は、PID 動作と同じである(次項参照)。
◆ PID 動作 : PID 動作は、フィードバック制御における、制御演算式の一つである。偏差の大きさに比例する出力の P 動作と、偏差の時間積分に比例する出力である I 動作(積分動作)と、偏差の時間微分の大きさに比例する出力の D 動作(微分動作)とを組み合わせたものである。P 動作が制御の基本動作であり、I 動作と D 動作とは、P 動作を補助し、制御成績を向上させる。
◆ PID 制御の変形 : PID 制御の変形とは、PID 制御の制御成績を向上させるために、PID 制御の制御演算式を、若干変形したものである。たとえば、微分先行形がある。
◆ PLC : PLC は、プログラマブルコントローラのことである。以前 PC とも呼んでいたが、PC がパソコンの意味で使用されるようになったことから、プログラマブルコントローラは、PLC と呼ぶようになった。PLC は、シーケンス制御を行う装置である。PLC では、ソフトウェアによって、シーケンスのプログラムを作成するので、シーケンス制御のシーケンス作成や、変更が容易である。
◆ PLC モデム : PLC モデムは、電力線モデム、電力線搬送モデムともいい、電力配線を使って、データ通信を行うときに、使用する通信装置(モデム)である。屋外の電力線を使って、建物間の通信を行うものと、屋内の通信を行うものとがある。現在、10〜450 kHz の周波数が認められているが、通信速度 9600 bps 程度の、低速通信しかできない。2〜30 MHz 帯が検討されている。
◆ PLD : PLD とは、プログラマブルロジックデバイスのことである。PLD は、論理演算を行う IC(集積回路)であって、論理をプラグラムすること、すなわちソフトウェアによって、論理を作成することが可能な素子である。プログラムを、ROM に書き込み、したがって、一度書き込んだら変更不可能な PLD と、プログラムを書き換え可能な、FPGA と呼ばれる製品とがある。
◆ PM(予防保全) : PM(予防保全)は、保全の一方式である。保全(保守)のやり方は、PM(予防保全)と、CM(事後保全とに大別される。PM は、故障発生を未然に防止するための保全である。これに対して、CM は、故障が発生してから、故障を修理する方式である。PM を充分に行っても、故障の発生をゼロにすることはできない。CM を無くすことはできないが、適正な PM は、機器や装置の稼働率を高めることができる。
◆ PM(位相変調) : PM(位相変調)は、変調方式の一つである。変調とは、ディジタル信号を、アナログの搬送波(キャリア : 信号を運ぶ波)に載せて運ぶ方法である。PM は、搬送波の振幅は一定で、搬送波の位相を変える変調方式である。なお、変調には、このほか、周波数変調(FM)と、振幅変調(AM)とがある。周波数変調は、搬送波の周波数を変える方式であるが、周波数変調は、波形敵にも、数式的にも、PM 変調と同じである。振幅変調は、搬送波の振幅を変える方式であるが、位相変調よりも性質が劣る。
◆ pMOS : pMOS は、MOS FET の一種である。MOS には、nMOS(n チャンネル)と pMOS(p チャンネル)とがある。pMOS では、正孔によって電荷が運搬される。これに対して、nMOS では、自由電子によって電荷が運ばれる。
◆ PnP : PnP とは、プラグアンドプレイのことである。プラグアンドプレイとは、コンピュータに、拡張カード(拡張プリント基板)を追加するときに、ユーサーが手動で設定作業をしなくても、OS が、自動的にカードを検出して、設定を行ってくれることである。PnP は、ウィンドウズ 95 で初めて採用された技術であり、ウィンドウズ 98、ウィンドウズ 2000、ウィンドウズ XP などの OS が対応している。
◆ pnp 形トランジスタ : pnp 形は、トランジスタの一種である。バイポーラトランジスタには、npn 形と、pnp 形とがある。pnp 形は、コレクタ(C)、ベース(B)、エミッタ(E)が、それぞれ、p 形、n 形、p 形半導体になっている。たとえば、ベース(B)〜エミッタ(E)間に制御電圧を加えることによって、コレクタ〜エミッタ間の電流を制御することができる。
◆ POP3 : POP3 は、インターネットにおける、TCP/IP のトランスポート層のプロトコル(通信手順)の一つであって、ユーザーが、電子メールを保存しているメールサーバから電子メールを受信するためのプロトコルである。なお、セキュリティ(安全)のために、パスワードのやり取りを暗号化したものもあり、これを APOP という。パスワードとは、コンピュータなどにおいて、操作者が、特定のユーザーであることを確認するための数文字の識別符号のことである。
◆ ppm : ppm はプリンタ(ページプリンタ)の印字速度を表す単位であって、ページ/分 のことである。なお、ppm はより一般的には、10-6 のことであり、濃度の単位などに用いられる。
◆ PSK : PSK は、ディジタル信号を位相変調したものである。すなわち、ディジタル信号の ゼロ/1 を、搬送波(キャリア)の位相の、進みと遅れとに対応させたものである。
◆ p 形半導体 : p 形半導体は、半導体の一つである。物質には、電気の導体(金属)と、電気をほとんど通さない絶縁体(プラスチックなど)と、その中間の半導体とがある。半導体には、シリコン(珪素)(Si)、ゲルマニウム(Ge)などがある。純粋な半導体を真正半導体といい、真正半導体に、特定の物質を混ぜたものが半導体である。この特定の物質の種類によって、n 形半導体と、p 形半導体とに分けられる。p 形半導体とは、この不純物によって、電子が不足し、正孔が発生した物質のことである。
◆ pn 接合 : pn 接合は、p 形半導体と、n 形半導体とを接合したもの、または、その接合点のことである。接合とは、密着して接触させることである。
◆ PS2 : PS2 は、パソコン用のスピーカーである、PC スピーカーをパソコンに接続する端子である。
◆ PWM 形 DA コンバータ : PWM 形 DA コンバータは、DA コンバータ(DA 変換器)の一種である。DA コンバータは、ディジタル信号をアナログ信号に変換する装置で、PWM とは、パルス幅変調のことである。パルス幅変調は、ディジタル信号を、パルスデューテイ(パルスの周期に対するパルス幅の比)に変換する。この変換された波形を、平均すれば、アナログ信号になる。
◆ P 形 : P 形は、P 形半導体の略である。物質には、電気の導体(金属)と、電気をほとんど通さない絶縁体(プラスチックなど)と、その中間の半導体とがある。半導体には、シリコン(珪素)(Si)、ゲルマニウム(Ge)などがある。純粋な半導体を真正半導体といい、真正半導体に、特定の物質を混ぜたものが半導体である。この特定の物質の種類によって、n 形半導体と、p 形半導体とに分けられる。p 形半導体とは、この不純物によって、電子が不足し、正孔が発生した物質のことである。
◆ p チャンネル(電界効果トランジスタの) : p チャンネルは、電界効果トランジスタ(FET)の一つである。FET には、n チャンネルと p チャンネルとがある。n チャンネルは基板が n 形半導体のもをいい、p チャンネルは基板が p形半導体である。
◆ P 動作 : P 動作は、フィードバック制御における、比例動作のことである。P 動作は、フィードバック制御における基本動作である。P 動作においては、制御出力が、入力である偏差の大きさに比例して変化する。
◆ Q(共振の鋭さ) : Q は、クオリティファクターのことであり、共振の鋭さを表す指標である。物体の機械的振動や、電気回路の電気的振動などにおいて、ある特定の周期の振動に強く反応して、振動の振幅が増幅される現象を共振という。この共振の鋭さを表すのが、Q である。
◆ Q(フリップフロップの出力) : Q は、フリップフロップ(FF)の出力を表す記号である。FF の出力は、非反転出力と反転出力とが、対になっている。非反転出力を Q、反転出力を Q で表す。
◆ Q(フリップフロップの出力) : Q は、フリップフロップ(FF)の反転出力を表す記号である。FF の出力は、非反転出力と反転出力とが、対になっている。非反転出力を Q、反転出力を Q で表す。
◆ QVGA : QVGA は、画像の解像度が、320 × 240 ピクセルのもののことである。PDA や携帯電話で使用されている。
◆ R 2 R 形 DA コンバータ : R 2 R 形 DA コンバータは、ラダー形 DA コンバータ、梯子形 DA コンバータともいう。コンバータは、変換機のことである。R 2 R 形 DA コンバータは、DA コンバータの一種であり、最も普通の機種である。抵抗値が R と 2×R の抵抗を、梯子形に接続して、梯子の各々の部分から取り出した電流値を、DA コンバータに入力したディジタル値が、1 である端子から取り出して加算することによって、アナログ値を得る。
◆ rad(ラジアン) : rad は、SI 単位(国際単位)における、角度(平面角)の単位である。rad は、弧度ともいう。rad は、円周上で、その円の半径と同じ長さの弧を切り取る 2 本の半径が成す角として定義される。360°は、2πラジアンである。
◆ RAM : RAM は、メモリの一種である。RAM は、読み書きが自由なメモリで、最も一般的なメモリである。読む(リード)とは、メモリに保存されているデータを取り出して読み取ることであり、書く(ライト)とは、メモリにデータを書き込むことで、書き込む以前のデータは失われる。次に同じところにデータを書き込むまで、データは保存される。メモリは、通常一定のビット数(たとえば 32 ビット)を単位とし、これをワード(語)という。メモリは、多数のワードで構成されるので、各ワードにアドレス(番地)が付けられており、アドレスを指定して、読み書きを行う。
◆ rbb'(ベース広がり抵抗) : rbb'は、ベース広がり抵抗という。rbb'は、トランジスタの特性値の一つである。rbb'は、実際にトランジスタとして動作するベース領域の、中心から、外部のベース端子までの抵抗を言う。
◆ RC 発振器 : RC 発振器は、抵抗 R とコンデンサ C とで構成された発振器である。簡単なことが特徴であるが、発振周波数の精度は、コンデンサの精度に支配されるので、高くない。
◆ RC フィルタ : RC フィルタは、抵抗 R とコンデンサ C とで作ったフィルタで、最も基本的なフィルタである。RC フィルタは、1 次ローパスフィルタであり、低周波領域を通過させ、高周波をカットする。RC フィルタの時定数 T は、T = RC であり、高周波の減衰域における周波数特性は、20 dB/dec である。
◆ RGB : RGB は、色の 3 原色の原色のことである。色の 3 原色には、発光体が発光する色に関する色光の 3 原色と、照明された受光体で、色を混ぜ合わせたときの、色料の 3 原色とがある。RGB は、色光の 3 原色である。R は赤、G は緑、B は青である。3 原色の R、G、B を混ぜ合わせることによって、全ての色を作ることができる。
◆ RIAA : RIAA は、全米レコード協会のことである。
◆ RIAA 補正 : RIAA 補正は、RIAA(全米レコード協会)が定めた、(アナログ)レコードの補正規格である。レコードでは、レコード針の特性に合わせて、低音を少なくし、高音が大きくなるように録音されている。したがって再生時に、出力を補正する必要がある。この補正を RIAA 補正という。
◆ Rn : Rn は、元素 ラドン(原子番号 86)のことである。ラドンは、元素 ラジウムが、放射線を出して崩壊することによって作られる元素である。ラドン自身も、放射能を出して崩壊する。ラドンの半減期(崩壊して 1/2 になる期間)は、3.8 日である。ラドンとトロン(元素トリウムが放出するエネルギー)とを含む温泉を、ラドン温泉という。ラジウム温泉は、ラドンとトロンを一定量以上含む温泉のことである。
◆ ROM : ROM は、記憶装置の一種である。ROM は、一度書き込んだら、消去したり、書き換えたりすることができない。また電源を落としても、消えない。したがって、電源を落としたときにも保存する必要があるデータを記録するのに使用される。
◆ rpm : rpm は、回転速度の単位であり、回転/分のことである。
◆ RS232C : RS232C は、パソコンの周辺装置用のインターフェース規格である。RS232C と呼んでいるが、現在の規格は、RS232D である。元々は、モデムインターフェースの規格であるが、現在では、パソコン周辺機器用の汎用インターフェースである。ただし、最近では、RS232C は、ほとんど使われない。以前は RS232C インターフェースは、パソコン必須のものであったが、最近では、USB と LAN に取って代わられた。
◆ RS422 : RS422 は、米国電子工業会 EIA によって制定された、シリアル通信(直列伝送)の規格である。パソコン インターフェースや、データ伝送システムに使用されている。RS232C よりも大幅に性能アップしている。RS422 は、最大距離 1.2 km 最高速度 10 Mbps であり、送信は 1 箇所に限定されるが、複数箇所で受信することができる。
◆ RS485 : RS485 は、米国電子工業会 EIA によって制定された、シリアル通信(直列伝送)の規格である。RS485 は、RS422 をバス用(送受信とも複数)にスペックアップしたものである。最大距離、1.2 km、最高速度 10 Mbps は、RS 422 と同じである。
◆ RS FF : RS FF は、セットリセットフリップフロップのことである。RS FF は、フリップフロップの基本形である。RS FF は、セット入力をアクティブにすることによってセットされ、リセット入力をアクティブにすることによってリセットされる。他のフリップフロップの機種も、RS FF から作られる。しかし、RS FF 自体を使うことはあまり無い。
◆ RS フリップフロップ : RS フリップフロップ は、セットリセットフリップフロップのことである。 セットリセットフリップフロップは、フリップフロップの基本形である。セットリセットフリップフロップは、セット入力をアクティブにすることによってセットされ、リセット入力をアクティブにすることによってリセットされる。他のフリップフロップの機種も、セットリセットフリップフロップから作られる。しかし、セットリセットフリップフロップ自体を使うことはあまり無い。
◆ S(ソース) : S は、電界効果トランジスタ(FET)の電極の一つである。FET には、このほか、ゲート(G)と、トレイン(D)の電極がある。ゲートが制御電極であり、たとえば、ゲート〜ソース間電圧によって、ドレイン〜ソース間電流を制御する。
◆ SAN : SAN は、ストレージエリアネットワークのことである。SAN は、外部記憶装置間およびこれらとコンピュータとを結ぶ、高速ネットワークである。コンピュータが複数あるときは、コンピュータ間のデータ伝送も可能である。SAN は、複数のサーバが連携して、一つの機能を提供するときや、一つの大容量記憶装置を、複数のサーバが共用する場合に、有効である。SAN は、規格や標準が定められてはいないが、実際には、ファイバチャンネルを使用することが多い。
◆ SAR : SAR は、逐次比較形 AD コンバータの、逐次比較レジスタのことである。逐次比較形 AD コンバータは、DA コンバータを内蔵している。この DA コンバータの出力を、AD 変換するアナログ入力と、上位ビットから、1 ビットづつ逐次比較して、DA コンバータを設定して行く。この DA コンバータが設定し終わったとき、DA コンバータの内容が、AD コンバータの AD 変換結果となる。この逐次比較に使用するレジスタが、SAR である。
◆ SATA : SATA は、シリアル ATA のことである。ATA は、IDE ともいい、補助記憶装置用のバスである。ATA は、パラレル(並列伝送)のバスであるが、これをシリアル(直列伝送)に変えたものが、シリアル ATA である。
◆ SCF : SCF は、スイッチトキャパシタフィルタの略である。SFC は、高速にスイッチングを行うことによって、等価的に抵抗をつくり、これとコンデンサを組み合わせることによって、フィルタを構成したものである。SFC は、IC 化が容易であり、SFC を多数集積した素子を、FPAA という。
◆ SCR : SCR は、逆阻止 3 端子サイリスタのことである。P 形半導体、N 形半導体、P 形半導体、N 形半導体の順に 4 層に接合され、第 1 層がアノード電極、第 3 層がゲート電極、第 4 層がカソード電極である。SCR は、pnp 形トランジスタと、npn 形トランジスタとを組み合わせたものと考えることもできる。ゲートに一定の電流を流すと、アノード〜カソード間が導通(ターンオン)する。導通を停止(ターンオフ)するためには、アノード〜カソード間の電流を一定値以下にする必要がある。一度導通させたら通過電流が 0 になるまで導通状態を維持することが望ましい用途に使用される(たとえばカメラのフラッシュ)。とくに、大電流の制御の場合、電流がゼロのタイミングでオフになるので、サージ防止の効果がある。
◆ SCSI : SCSI は、スモールコンピュータシステムインターフェースのことである。パソコン本体と、周辺機器との接続方法に関する規格である。ANSI(アメリカ規格協会)によって規格化され、現在では、その後継規格である、SCSI-2 や SCSI-3 が普及している。
◆ SECAM 方式 : SECAM 方式は、地上波アナログのカラーテレビ放送の方式の一つである。SECAM 方式は、東ヨーロッパ、旧ソ連、中東、アフリカで普及している。水平方向の走査線数が、625 本、毎秒 25 フレーム(1 秒間に 25 回画面を書き換える)のインターレスモードである。
◆ SED ディスプレイ : SED ディスプレイは、SED(表面伝導形電子放出素子)を使用したディスプレイである。SED の発光原理は、CRT ディスプレイ(ブラウン管) と同様で、電子を真空中に放出し、発光面に塗布した蛍光物質にぶつけて発光させる。SED では、電子放出部が、ガラス基板上に、画素と同じ数だけ格子状に並んでいる。
◆ Si(シリコン) : Si(シリコン)は、元素の珪素のことである。原子番号 14 元素記号 Si の元素であって、地球上で最も多く含まれる元素の一つである。常温常圧で安定な結晶構造は、ダイアモンド構造であり、比重 1.3、融点 1410 ℃の半導体である。ボロンやリンなどの不純物を混入させることによって、p 形半導体、n 形半導体を作り、電子工学上重要な元素である。
◆ SiC(シリコンカーバイト) : SiC(シリコンカーバイト)は、熱伝導率と許容動作温度とに優れ、パワー素子に適した性質を持っており、インバータなどの大電力用に使われ始めている。また、硬度がダイアモンドに次いで硬く、構造材としての応用も進んでいる。
◆ SiO2 : SiO2 は、酸化シリコンの分子式である。二酸化珪素ともいう。酸化シリコンは、岩石(とくに珪石)や砂などの成分として、広く分布している。水晶は、酸化シリコンの結晶である。半導体は、主にシリコンから作られており、シリコンは酸化シリコンの主成分である。すなわち、半導体の原料は、無尽蔵である。
◆ SI 単位 : SI 単位は、国際単位系のことである。国際単位系は、メートル条約に基づいて、1960 年に国際度量衡総会で、その使用が採択されてた、単位系である。日本でも、1991 年に JIS(日本工業規格)が完全に SI 単位準拠となり、JIS Z8203(国際単位系(SI)及びその使い方) に規定されている。SI 単位は、基本単位、補助単位と組立単位とから成る。基本単位は、時間(s)、長さ(m)、質量(kg)、電流(A)、熱力学温度(K)、物質量(mol)、光度(cd) である。補助単位は、平面角(rad)と立体角(sr)で、組立単位は、基本単位と補助単位とから誘導される単位(周波数など)である。
◆ SMTP : SMTP は、インターネットなどで、電子メールを送信するためのプロトコル(通信手順)である。サーバ間での電子メールのやり取りや、クライアントがサーバに電子メールを送信するのに用いられる。
◆ S/N : S/N は、SN とも書く。S はシグナル(信号)、N は、ノイズで、信号とノイズとの比のことである。S/N が低いと、信号がノイズに埋もれて、誤差が大きくなり、極端な場合には、信号を識別できなくなる。
◆ SP 盤 : SP 盤は、レコード盤の一種である。直径 30 cm または 25 cm で、両面記録の記録時間が、30 cm 盤で片面 4 分 30 秒程度である。モノラル記録である。その後、LP 盤や EP 盤が作られた。
◆ SSI : SSI は、IC であって、素子数が、100 以下と、最も集積度が低い IC のことである。最初に作られた IC(SSI) は、バイポーラトランジスタを使用した、TTL と呼ばれる機種である。
◆ SSR : SSR は、ソリッドステートリレーのことである。リレーを半導体に置き換えて、無接点化したものである。リレーはもともと接点で作られていたので、信頼性に問題があった。SSR は、信頼性に優れている。また、チャタリング(バウンス)が無いことも、SSR の特徴である。
◆ STX : STX は、ベーシック手順などのキャラクタ(文字)単位でデータのやり取りをする、データ伝送方式で使用されている、制御キャラクタの一種である。ベーシック手順におけるデータフレームをテキストという。STX は、テキストの開始を示す、制御キャラクタである。なお、ベーシック手順は、現在では、あまり使われていない。
◆ SYN : SYN は、ベーシック手順などのキャラクタ(文字)単位でデータのやり取りをする、データ伝送方式で使用されている、制御キャラクタの一種である。SYN は、同期式において、キャラクタ同期を取るのに使用される。なお、ベーシック手順は、現在では、あまり使われていない。
◆ S 極 : S 極は、磁石の 2 つの極のうちの一つである。自由に回転できる磁石が、南を指す方の極である。マイナス極ともいう。
◆ S シリーズ :S シリーズは、ディジタル IC ファミリの一つで、ショットキ TTL と呼ばれる。高速、大電流のシリーズである。現在では、あまり使われていない。
◆ S 錐体 :S 錐体は、人の眼の視細胞の一種である。青錐体ともいい、青色(B)の光に感じる。この S 錐体のほかに、L 錐体(赤錐体)と M 錐体(緑錐体)とがあり、RGB の 3 原色に感じる。
◆ S フレーム :S フレームは、通信プロトコルの一種である HDLC における、監視フレームのことである。HDLC で、データを送るフレームを I フレームといい、I フレーム受け渡しの制御を行うのが、S フレームである。
◆ T(周期) :T は、周期を意味する記号として、しばしば、使用される。周期は、定期的に同じことが繰り返される事象において、ある時点の状態に再び戻るまでの時間をいう。周期は周波数の逆数である。なお、数学で周期関数とは、その取る値が定期的に繰り返される関数であって、三角関数などが、その例である。
◆ T(論理) :T は、論理において、真(1)を意味する記号である。逆の偽を意味する記号は、F(0) である。
◆ Ta(周囲温度) :Ta は、周囲温度を表す記号として慣用されている。周囲温度とは、機器や素子などが動作している状態で、その機器や素子などの周辺の大気の温度のことである。物理などでは、標準の周囲温度として、15 °C を使用し、工学や実務などでは、20°C を使用することが多い。
◆ TA(ターミナルアダプタ) :TA は、ターミナルアダプタのことである。ターミナルアダプタとは、パソコン、モデム、アナログ電話、FAX など、そのままでは、ISDN に接続できない通信機器を、ISDN に接続するための、接続用機器である。
◆ TCP :TCP は、インターネットのプロトコル(通信手順)である、TCP/IPにおける、トランスポート層のプロトコルである。TCP は、互いに通信を行う機器間で、接続処理をおこない、通信中にエラーが発生したときに、データを再送するなどして、確実なデータの伝送を保証する、プロトコルである。なお、TCP/IP のトランスポート層のプロトコルには、UDP もある。UDP は、接続処理を行わないで、データを受け渡しするので、信頼性に劣るが、応答が速い。
◆ TCP/IP :TCP/IP は、インターネットの標準的なプロトコルで、現在最も普及しているプロトコルである。インターネットの標準プロトコルには、OSI 参照モデルがあり、体系的には、OSI 参照モデルの方が優れているが、普及していない。
◆ T FF :T FF は、フリップフロップ(FF)の一種である。T FF は、T 入力がハイのとき、クロックで出力 Q が反転し、T 入力がローのときは反転しない。それ自体の IC 製品は存在しないが、各種の FF 応用 IC の内部で使用されている。
◆ TI 社 :TI 社は、テキサスインスツルメンツ社のことである。半導体メーカーの代表的な会社であり、DSPや、通信機器用などの特定用途向けの半導体製品に強い。DSP とは、ディジタルシグナルプロセッサのことで、音声処理や画像処理に特化したマイクロプロセッサのことである。
◆ TPD : TPD は、プロパゲーションディレイ(伝播遅延時間)のことである。プロパゲーションディレイは、IC などの素子における、信号入力から、信号出力までの遅延時間(無駄時間)である。
◆ TPHL : TPHL は、ディジタル IC において、その入力電圧が、ハイからロー、またはローからハイに変化してから、出力電圧がハイからローに変化するまでの時間である。逆に、出力電圧が、ローからハイに変化する時間は、TPLH である。
◆ TPLH : TPLH は、ディジタル IC において、その入力電圧が、ハイからロー、またはローからハイに変化してから、出力電圧が、ローからハイに変化するまでの時間である。逆に、出力電圧が、ハイからローに変化するまでの時間は、TPHL である。
◆ trr : trrは、ダイオードの逆回復時間のことである。ダイオードに順方向電圧を掛けて、電流を流している状態で、ステップ状に、逆方向電圧を掛けたときに、一時的に逆方向電流が流れる。この逆方向電流が流れはじめてから、逆方向電流が無くなるまでの時間を、逆回復時間 trr という。
◆ TRUE : 論理(ロジック)は、真(TRUE)と偽(FALES)の 2 つの論理値を持っている。TRUE は、論理における 真のことである。
◆ TSS : TSS は、タイムシェアリングシステム(時分割多重化処理システム)のことである。TSS は、コンピュータで、複数のタスク(仕事)を(見掛け上)同時並行して行うことである。時間スロット(一定の時間間隔)を、各処理タスクに割り当て、処理を順次切り替えることによって、各タスクを公平に処理するシステムをいう。
◆ TSS OS : TSS OS は、タイムシェアリング オペレ−ティングシステムのことである。普通のバッチ OS が、コンピュータの、一つ一つのタスク(仕事)を順番に処理するのに対して、TSS OS は、複数のタスクを、見掛け上同時並行して処理する。
◆ TTL : TTL は、トランジスタ トランジスタ ロジックのことである。TTL はバイポーラトランジスタのみで構成されたロジック IC である。1964 年に、TI 社(テキサスインスツルメンツ社)が開発した、7400 シリーズが、TTL の始めである。
◆ T カプラ : T カプラは、光ファイバ伝送で使用される、T 形(3 方向)のカプラ(コネクタ)である。電気配線では、分岐はきわめて簡単である。これに対して、光は直進する性質があるので、光ファイバ伝送では、分岐は専用のカプラを使用する必要がある。また分岐に伴う損失を考えなければならない。
◆ T フリップフロップ : T フリップフロップは、T FF ともいい、フリップフロップの一種である。T フリップフロップは、T 入力がハイのとき、クロックで出力 Q が反転し、T 入力がローのときは反転しない。それ自体の IC 製品は存在しないが、各種の FF 応用 IC の内部で使用されている。
◆ UDP : UDP は、インターネットのプロトコル(通信手順)である、TCP/IP における、トランスポート層のプロトコルである。UDP は、接続処理を行うことなく、データのやり取りをおこなう。したがって、相手にデータが届いたかどうかが、分らない、信頼性の低いやり取りである。これに対して、TCP プロトコルは、やり取りの確認が取れる、信頼性の高い方式である。ただし、UDP は、確認作業がない分、応答性が高い。
◆ ULSI : ULSI は、超大規模集積回路のことである。ULSI は、素子数が 1000 万〜10 億個のものをいう。
◆ UPnP : UPnP は、家庭内のパソコンや周辺機器、AV 機器、電話、家電製品などの機器を、ネットワークを通じて接続し、相互に、その機能を提供し合うための、技術仕様である。UPnP は、インターネットで標準となっている技術を基盤とし、ネットワークに繋ぐだけでよく、複雑な操作や設定作業を行うことなく、機能することを目指している。UPnP は、パソコン LAN に広く用いられている、イーサーネットのほか、HomePNA や HomeRF などの規格もサポートしている。
◆ UPS : UPS は、無停電電源装置のことである。UPS は、電池や発電機を内蔵し、停電時でも、しばらくの間(通常は 5 分程度が多い)、コンピュータなどに、電力を供給する装置である。ユーザーは、この間に、安全にシステムを終了することができる。停電時に長時間給電し続ける能力は持っていない。
◆ URL : URL は、インターネットにおける住所に相当するものである。すなわち、インターネット上に存在する、文書や画像などの情報資源の場所を指し示す。たとえば、ウェブ(ホームページ)のアドレスは、http://www.×××.co.jp のように記述される。http:// は、ホームページを意味する http という種類の文書であることを示す。jp は、国名で、日本であることを表す。co は組織の種類で、会社を表す。××× は、会社名である。www は、ホスト名で、ホスト名とは、ホストコンピュータの名称のことであるが、ウェブの名前と考えて良い。
◆ USB : USB は、各種の周辺機器(キーボード、マウス、モデムなど)とパソコンとを結ぶ汎用の使いやすいインターフェースの規格である。たとえば、プラグアンドプレイや、ホットプラグの機能がある。USB には、USB1(伝送速度 最高 1 M bps または 12 M bps) と USB 1 をレベルアップした、USB 2(伝送速度 最高 480 M bps) とがある。
◆ USB 1 : USB 1 は、最初に作られた、USB インターフェースの規格である(伝送速度 最高 1 M bps または 12 M bps)。USB 2 の規格ができたので、それと区別するために、"1" をつけたものである。
◆ USB 2 : USB 2 は、最初に作られた、USB インターフェースの規格をレベルアップしたものである(伝送速度 最高 480 M bps)。
◆ USB キー : USB キーは、USB インターフェースを利用した、パソコンのキーである。USB のコネクタに、そのパソコン用のキーを挿入しないと、そのパソコンを起動できない。すなわち、他人が勝手にパソコンを使うことができない。
◆ USB コネクタ : USB コネクタは、USB インターフェース用のコネクタである。USB コネクタは、マウス、キーボード、プリンタ、モデム、スキャナ、スピーカーなどに対応している。ホットプラグ(電源を入れたままで抜き差しできる機能)や、プラグアンドプレイ(OS が自動的にカードを検出して設定を行ってくれる機能)に対応している。
◆ USB インターフェース : USB インターフェースは、各種の周辺機器(キーボード、マウス、モデムなど)とパソコンとを結ぶ汎用の使いやすいインターフェースの規格である。たとえば、プラグアンドプレイや、ホットプラグの機能がある。USB には、USB1(伝送速度 最高 1 M bps または 12 M bps) と USB 1 をレベルアップした、USB 2(伝送速度 最高 480 M bps) とがある。
◆ USB メモリ : USB メモリは、USB インターフェースのメモリである。持ち歩き可能なフラシュメモリで、フロッピーディスクに代わる手軽なメモリである。すなわち、USB メモリは、パソコンによって、リムーバブルメモリ(フロッピーディスクのような着脱可能なメモリ)として認識される。
◆ USB リンクケーブル : USB リンクケーブルは、パソコン間を USB で接続するためのケーブルで、ハブを持ったケーブルである。USU は、パソコンと、その周辺機器とを接続するものなので、普通の USB ケーブルで、パソコン間を直接接続することは、できない。
◆ UTC : UTC は、協定世界時のことである。時刻の標準は、以前は、イギリスのグリニッチ天文台の天体観測を基準にしていたが、現在は、協定世界時を、標準にしている。協定世界時は、元素セシウム 133 による原子時計を基に定められている。セシウム 133 の原子時計は、10-12 の精度があり、セシウム周波数標準器では、10-15 の精度である。
◆ UWB : UWB は、超広帯域無線と呼ばれるものである。UWB は、無線通信方式の一つである。データを 1 G Hz 程度の、きわめて広い周波数帯域に拡散して、送受信を行う。それぞれの周波数帯で送受信されるデータは、ノイズと同等の強さしかないので、同じ周波数帯域を使用する他の無線機器と混信することが無い。また、消費電力も少ない。UWB はまた、位置測定、レーダー、無線通信の、3 つの機能を併せ持っている。位置計測機能は、GPS よりも正確である。通信速度は、約 40 M bps が可能で、ブルートウースや、無線 LAN(802.11b)などよりも、高速である。
◆ U フレーム : U フレームは、代表的なインターフェース規格である、HDLC(ハイレベルデータリンクコントロール)における、フレームの種類の一つである。U フレームとは、非番号制フレームのことであって、データやり取りの制御に使うフレームである。HDLC のデータフレームと、そのデータフレーに対する返事のフレームには、送信の順序を示す、順序番号が付いていて、受信側で、順序番号をチェックすることによって、受信フレームの脱落や、二重受信を防止している。しかし、それ以外の制御用のフレームには、順序番号が付いていないので、非番号制フレーム(U フレーム)という。
◆ V(ボルト) : V は、電圧(電位差)の単位で、ボルトである。電圧は、電位と同義語であるが、おもに、電位差の意味で用いられる。電圧をを水にたとえると、水の落差(水圧)に相当する。電位差は、1 C(クーロン)の電荷を移動させるのに、1 J(ジュール)の仕事を必要とするものと定義される。
◆ VBE : VBE は、ベース〜エミッタ間電圧のことで、トランジスタの特性値の一つである。トランジスタのベース→エミッタに電圧を掛けると、ベース→エミッタ間の電圧が低いときは、ベースに電流が流れないが、電圧を上げるとベース電流が流れ始める。このベース電流が流れはじめる電圧が、VBEである。VBEは、通常 1 V 程度である。
◆ VBE(sat) : VBE(sat) は、ベース〜エミッタ間飽和電圧のことで、トランジスタの特性値の一つである。トランジスタに、規定のベース電流条件で、規定のコレクタ電流を流したときの、ベース〜エミッタ間の電圧のことである。
◆ VCBO : VCBO は、コレクタ〜ベース間電圧のことで、トランジスタの特性値の一つである。エミッタ端子を開放にして、コレクタ〜ベース間に逆方向に印加することができる、最大伝電圧のことである。
◆ VCC : VCCは、電子機器や電子回路の、プラスの電源電圧のことである。VCCは、バイポーラトランジスタなどの、単電源のとき使用する。MOS や、CMOS の電源の場合は、プラスの電源電圧に VDD を、マイナスの電源電圧に VSSの記号を使用する。
◆ VCE : VCEは、コレクタ〜エミッタ間電圧のことで、トランジスタの特性値の一つである。VCEは、トランジスタにおける損失の要因であるから、小さいことが、望ましい。VCE は、ベース電流の大きさに依存する。ベース電流を十分大きくしたときの VCE のことを、コレクタ〜エミッタ間飽和電圧(VCE(sat))という。
◆ VCE(sat) : VCE(sat) は、コレクタ〜エミッタ間飽和電圧のことで、トランジスタの特性値の一つである。トランジスタを、デイジタル素子として使用するとき、オン時のコレクタ〜エミッタ間電圧であり、ベース電流を十分大きくしたときのコレクタ〜エミッタ間電圧のことである。VCE(sat) は、トランジスタにおける損失の要因であるから、小さいことが、望ましい。通常のトランジスタでは、十分小さいが、ダーリントントランジスタの VCE(sat) は、1 V 程度と大きい。ダーリントントランジスタとは、電流増幅率(hFE)を大きくするために、トランジスタを縦属に 2 段接続したものである。ダーリントントランジスタの電流増幅率は、2 つのトランジスタの電流増幅率の積である。
◆ VF 変換形 AD コンバータ : VF 変換形 AD コンバータは、AD コンバータの一種であり、VF変換器を使用した AD コンバータである。VF コンバータは、電圧をパルスの周波数に変換する、変換器である。
◆ VF 変換器 : VF 変換器 は、電圧をパルス周波数信号に変換する変換器である。パルス周波数信号は、ノイズに強いことが特徴である。
◆ VHS 方式 : VHS 方式は、ビデオテープレコーダーの、録画方式の一種である。家庭用ビデオテープレコーダーは、この VHS 方式と、ソニーのベータ方式とが、標準の座を争って、激しいシェア争いを展開したが、VHS 方式が勝ち残った。VHS 方式には、アナログ記録の標準 VHS と、その高画質版の S-VHS、およびディジタル記録方式の D-VHS がある。これらの規格は、上位互換性がある。
◆ VICS : VICS は、VICS センターが提供している道路交通情報のことである。VICS センターで編集・処理された、渋滞や交通規制などの道路交通情報を、リアルタイムに送信し、カーナビなどの車載機に、文字、図形で表示させるシステムである。VICS は 24 時間、365 日提供されている。
◆ VICS センター : VICS センターは、カーナビを提供している組織である。カーナビは、道路交通情報のことである。
◆ VIH(入力電圧ハイ) : VIH は、入力電圧ハイのことで、ディジタル IC の規格値である。ディジタル IC の入力電圧が、VIH を満足していれば、ディジタル IC の出力電圧が、ハイになることが、保証される。ディジタル IC は、この VIH と、VIL とによって、ノーズマージンがあるので、ノイズに強い。
◆ VIL(入力電圧ロー) : VIL は、入力電圧ローのことで、ディジタル IC の規格値である。ディジタル IC の入力電圧が、VIL を満足していれば、ディジタル IC の出力電圧が保証される。ディジタル IC は、この VIL と、VIH とによって、ノーズマージンがあるので、ノイズに強い。
◆ VLSI : VLSI は、超大規模集積回路のことで、その内、素子数が 10 万〜1000 万個のものをいう。なお、素子の数が 1000〜10 万のものはLSI、1000 万個以上のもは ULI という。
◆ VOH(出力電圧ハイ) : VOHは、出力電圧ハイのことであって、ディジタル IC の規格値である。ディジタル IC の入力電圧が、VIH を満足していれば、ディジタル IC の出力電圧が、ハイになることが、保証される。
◆ VoIP : VoIP は、ボイスオーバーインターネットプロとトコルのことである。VoIP は、インターネットやイントラネットなどの、TCP/IPネットワークを使って、音声データを送受信する技術である。社内 LAN を使用した内線電話や、IP 電話などに応用されている。
◆ VOL : VOL は、出力電圧ローのことで、ディジタル IC における規格値である。VOL は、ディジタル IC の出力電圧のロー側の許容限度である。ディジタル IC の入力側が、許容限度を満足していれば、VOL が、保証される。
◆ VPN : VPN は、バーチャルプライベートネットワークのことで、インターネットを経由しているにも関わらず、あたかも、専用線を使用しているかのように、安全な通信を可能にするものである。VPN を利用することによって、インターネットを経由した LAN を構築することが、できる。
◆ VTR : VTR は、ビデオテープレコーダのことである。VTR は、ビデオ(映像)信号を、磁気テープに記録する装置である。家庭用 VTR と、放送用・業務用 VTR とがある。家庭用 VTR には、アナログ記録、アナログ記録(音声はディジタル)、ディジタル記録のもがある。家庭用のテープは、カセットテープのものが多い。なお、最近では、ビデオの記録は、DVD プレ−ヤーなどの、ディスクを使用したものが多い。ハードディスクのものもある(iPOD など)。
◆ VVCF : VVCF は、インバータの方式の一つで、電圧可変、周波数固定のものをいう。インバータには、このほか、CVCF(電圧固定、周波数固定)、CVVF(電圧固定、周波数可変)、VVVF(電圧可変、周波数可変)の機種がある。
◆ VVVF : VVVF は、インバータの方式の一つで、電圧可変、周波数可変のものをいう。インバータには、このほか、CVCF(電圧固定、周波数固定)、CVVF(電圧固定、周波数可変)、VVCF(電圧可変、周波数固定)の機種がある。
◆ W(ワット) : W は、ワットで、電力や仕事率の単位である。1 W = 1 ジュール毎秒(J/s) である。すなわち、1 秒あたりに、変換・使用・消費されている、ジュールで表したエネルギーの率をあらわす。ジュールがm2・kg・s-2 の次元なので、ワットは m2・kg・s-3 の次元を有する。なお、kwh(キロワット時)は、エネルギーの単位として用いられ、1 kWh = 3.6 M J (メガジュール)である。また、電力 = 電圧×電流 である。
◆ W-CDMA : W-CDMA は、第 3 世代携帯電話の通信方式である。NTT ドコモの第 3 世代携帯電話であるフォーマは、この方式である。CDMA 方式を採用し、高速移動時に 144kbps、歩行時 384 kbps、静止時 2 M bps のデータ伝送速度があり、動画・音声による、リアルタイム通信が可能である。
◆ WAN : WAN は、ブロードともいい、公道を跨る広域ネットワークである。電話回線、専用線などを使って、本社〜支社間など、地理的に離れた場所にある、コンピュータ同士を接続して、データのやり取りを行うことをいう。
◆ web2.0 : web2.0 は、WEB2.0、ウェブ 2.0 とも書き、従来の www におけるサービスやユーザー体験を越えて、台頭しつつある新しいウェブのあり方に関する総称である。ただし、web2.0 の言葉は、コンテンツの提供の仕方や、技術の提供の仕方、サービスの使い方などを、漠然と指しているので、明確に定義されているものではない。また、特定の規格や標準を指しているわけでもない。web2.0 の特徴を示すと、次のようになる。(1) ユーザーの手による情報の自由な整理。(2) リッチなユーザー体験。(3) 貢献者としてのユーザー。(4) ロングテール。(5) ユーザー参加。(6) 根本的な信頼。(7) 分散性。
◆ WECA : WECA は、IEEE によって標準化された、高速無線 LAN の規格である、IEEE 802.11 規格群を推進し、相互運用性を保証するための、業界団体である。また、IEEE 802,11a/b 規格の愛称である WiFi は、WiFi アライアンスが提唱している名称である。
◆ WiFi : WiFi は、IEEE によって標準化された、高速無線 LAN の規格である、IEEE 802.11 規格群を推進し、相互運用性を保証するための、業界団体である WECA が、IEEE 802,11a/b 規格の愛称として付けた名前である。
◆ WiMAX : WiMAX は、IEEE で承認された、固定無線通信の標準規格である、IEEE 802.16 の使用信号周波数帯を変更したものであり、規格名は、IEEE 802.16a である。IEEE 802.16 では、10〜66 G Hz を使用していたが、IEEE 802.16a では、2〜11 G Hz である。また、IEEE 802.16a は、見通しのきかない範囲にある端末とも通信できるように改良されている。IEEE 802.16 とIEEE 802.16a は、共に、1 台のアンテナで、半径約 50 km をカバーし、最大 70 M bps の通信が可能である。
◆ www : www は、ウェブ(ホームページ)のアドレスの一部である。ウェブのアドレスは、左から、通信手順(たとえば http) ホスト名(たとえば www) 組織名(たとえば abc) 組織種別(たとえば co) 国名(たとえば jp)、となっている(日本などにおける表記法)。www は、ホスト名であるから、その名称は何であっても差し支えないが、慣習で、www を使うことが多い。
◆ X(色の記号) : X は、CIE(国際照明委員会)が制定した、色の XYZ 表色系の X である。XYZ 表色系は、人の眼の色感覚に適合するように作られた 色光の 3 原色であって、RGB を修正したものである。XYZ のうち、Y は 明るさを表すと同時に緑色を代表する色刺激である。Z は 青領域を代表する色刺激である。X は、主に赤色を代表する色刺激であるが、青色の波長領域の色刺激もかなり含んでいる。
◆ xDSL : xDSL は、電話線を使用して、高速なディジタルのデータ通信を行う技術の総称である。既存の電話線を使用できるので、光ファイバ通信が普及するまでの つなぎ のサービスとして急速に普及した。現在は、頭打ちになっており、光ファイバに取って代わられつつある。
◆ Xe : Xe は、原子キセノンを表す記号である。キセノンは希ガスに属し、常温で 無色、無臭の気体である。キセノンランプや、キセノン管に封入されている。キセノン管は、可視光領域が、太陽光に近いので、演色性に優れている。発光効率は、放電ランプとしては低いが、白熱電球の 2〜3 倍ある。長寿命なので、とくに車載用で、白熱電球からの置き換えが進んでいる。
◆ XOR(論理演算の) : XOR は、エクスクルーシブ OR のことで、EOR とも書く。XOR は、基本的な論理演算であるが、AND、OR、NOT で、記述できるから、基本演算ではない。XOR の演算記号を、 とすれば A B = A ・ B + A ・ B である。
◆ xy 座標 : xy 座標は、平面上の位置を表すための、最も基本的な座標である。直交する、2 本の x 軸と、y軸とがあり、任意の点は、x 軸と y 軸からの距離によって表す。
◆ xy 色度図 : xy 色度図は、CIE 色度図(色度図)ともいい、色を xy 座標上に表したものである。色度図は、たとえば、ディスプレイ装置の色再現性を示すのに用いられる。
◆ XYZ 表色系 : XYZ 表色系は、CIE(国際照明委員会)が制定したもので、たとえば RGB のように、3 原色で色を表現する方法の一つである。X は赤色、Z は青色で、色光という、明るさを持たないで、色だけを表したものである。Y は緑色で、色と同時に明るさをもつ。したがって、XYZ によって、色とその明るさを表すことができる。
◆ X 線 : X 線は、波長が 10-6〜10-9 mm の範囲の電磁波(放射線)である。レントゲンが発見したので、レントゲン線とも言う。X 線の特徴は、その透過力にあるが、X 線の透過力は、波長によって異なる。X 線は、医療分野での X 線写真・X 線 CT(断層映像装置)、材料内部の探傷、結晶構造解析(X 線回折)などに利用されている。
◆ X 線厚さ計 : X 線厚さ計は、放射線式厚さ計の一種である。透過形と蛍光 X 線形とがある。透過形は、透過による減衰量によって厚さを測る。蛍光 X 線形は、金属膜にガンマ線を放射したときに、金属膜が放出する蛍光 X 線を計ることによって、膜厚を計る。
◆ X 線写真 : X 線写真は、レントゲン写真ともいう。X 線照射装置と X 線フィルムと間に被写体をおき、焼き付けて画像化する。X 線写真は、医療用に多く使用されているほか、工業用や、考古学などにも、利用されている。
◆ Y(色の記号) : Y は、CIE(国際照明委員会)が制定した、色の XYZ 表色系の Y である。XYZ 表色系は、人の眼も色感覚の適合するように作られた 色光の 3 原色であって、RGB を修正したものである。XYZ のうち、Y は、明るさを表すと同時に緑色を代表する色刺激である。X は主に赤色を代表し、Z は青色を代表する色刺激である。
◆ Yxy : Yxy は、色に関する記号であって、XYZ を実用的に改良したものである。Yxy 系を、x、y、z とし、XYZ 系を、X、Y、Z とすれば、x = X/(X + Y + Z) y = Y/(X + Y + Z) z = Z/(X + Y + Z) である。
◆ Z(色の記号) : Z は、CIE(国際照明委員会)が制定した、色の XYZ 表色系の Z である。XYZ 表色系は、人の目の色感覚に適合すりように作られた 色光の 3 原色であって、RGB を修正したものである。XYZ のうち、Y は、明るさを表すと同時に緑色を代表する色刺激である。X は主に赤色を代表し、Z は青色を代表する色刺激である。
◆ z 変換 : z 変換は、離散関数 f(k) に対して、F(z) = F(k) z-k (k : -∞〜+∞) で表される変換のことである。ラプラス変換が、アナログ系の解析に利用されるのと同様に、z 変換は ディジタル系の解析に有用である。
◆ Zip : Zip は、磁気ディスクを媒体とする記憶装置の一種である。1 枚当りの容量は、100 MBと大きいが、フロッピーディスクなどの、他の記憶媒体との互換性はない。容量 250 MB の上位互換の製品もある。 パソコンとの接続は、SCSI や IDE のほか、パラレル伝送が使える製品もある。
◆ β : β は、オペアンプの帰還率のことである。帰還率 β は、反転増幅器において、反転増幅器の入力抵抗を R1、帰還抵抗を R2 とすれば、β = R2 / (R1 + R2) のことである。
◆ β : β は、トランジスタの定数の一つである。トランジスタのベース電流を IB、コレクタ電流を IC とすれば、β = 僮C / 僮B である。
◆ ω : ω は、角速度を表す記号である。角速度は、回転角度を rad(ラジアン)で表したとき、ω = rad / 秒 である。
◆ Ω : Ω は、抵抗の単位であって、オームと読む。抵抗を R、抵抗の両端に掛かる電圧を V、抵抗に流れる電流を I とすれば、オームの法則 R・I = V が成り立つ。