ノイズ対策技術

24. 光ファイバ伝送

line


◆  電気は、信号の処理に適していますが、ノイズに弱いという問題があります。光ファイバ伝送 は、電気式伝送と比べて、ノイズに強いこと、高速、長距離が可能という、2 つの大きな特徴があります。
これを含み、光ファイバ伝送を、電気の伝送と比較すると、表.1 のようになります。

[表.1] 光ファイバ伝送と電気伝送の比較

項目 光ファイバ伝送 電気伝送

伝送速度 より高速 より低速
伝送距離 より長距離 より短距離
減衰の周波数特性 フラット 高周波で減衰
耐ノイズ性 強い 弱い


接 続 面倒・高価 容易・安価
分 岐 面倒・高価 容易・安価

◆ 表から分かるように、全体として、性能面では、光ファイバ伝送が優れ、施工面では、電気伝送が勝っています。
光ファイバ伝送は、幹線系の通信で、最初に普及しました。1985 年には、旭川と鹿児島を結ぶ、3500km の日本縦貫光ファイバケーブルが、完成しています。高速大容量、かつ長距離の点で、光を使用しなければ、増大する通信需要を賄うことが、できなっかたからです。
最近では、幹線だけでなく、広く、光ファイバの利用が進んでいます。プリント基板内の伝送にも、利用され始めています。

◆ 光ファイバ伝送については、別の講座、「データ伝送基礎講座」で具体的に解説しています。そちらをご覧下さい。

データ伝送基礎講座 「光ファイバ伝送」



目次に戻る   前に戻る